JP3111745B2 - 系統連系用インバータ - Google Patents

系統連系用インバータ

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JP3111745B2
JP3111745B2 JP05114795A JP11479593A JP3111745B2 JP 3111745 B2 JP3111745 B2 JP 3111745B2 JP 05114795 A JP05114795 A JP 05114795A JP 11479593 A JP11479593 A JP 11479593A JP 3111745 B2 JP3111745 B2 JP 3111745B2
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末男 坂田
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E10/00Energy generation through renewable energy sources
    • Y02E10/50Photovoltaic [PV] energy

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、商用電力系統等の交
流電源系統と連系して運転される系統連系用インバータ
に係り、特に系統解列時の逆充電や過電圧の現象から回
路を保護する技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図13は例えば特開平3−242979
号公報に示された従来の太陽光発電システムの逆充電保
護方式ならびに過電圧保護方式の構成図である。図にお
いて、1は直流電源である太陽電池、2はインバータ、
3はインバータの制御回路、4は系統連系用リアクト
ル、5は変流器、6は変圧器、7は連系用開閉器、8は
系統開閉器、9は系統負荷である配電系統、10は交流
電源系統である商用電源、11は内部負荷、12は無効
電力検出または周波数異常検出手段、13は過電圧検出
器である。そして、制御回路3はバンドパスフィルタ3
1、太陽電池出力制御回路32、乗算器33、およびP
WM回路34から成る。
【0003】次に動作について説明する。太陽電池1で
発生した電力はインバータ2により交流電力に変換さ
れ、連系用リアクトル4を介して内部負荷11ならびに
連系用開閉器7を介して配電系統9に供給される。イン
バータの制御回路3はインバータ2の出力電圧を変圧器
6で検出し、バンドパスフィルタ31で出力電圧の基本
周波数成分をとり出し、これに太陽電池1の出力を最大
に制御するための太陽電池出力制御回路32の出力信号
(出力指令値)を乗算器33で乗算し、インバータ出力
電圧と同相の出力電流基準信号irefを作る。一方イ
ンバータ出力電流を変流器5で検出後フィードバック
し、PWM回路34にて出力電流基準信号irefに追
従するようにインバータ2のスイッチング素子のゲート
パルス幅を制御している。いわゆる電流瞬時値制御が行
われている。この結果、インバータ2の出力電流は、連
系点電圧と同相(力率1.0)で且つ、太陽電池1から
最大出力を引き出すような大きさで制御される。
【0004】ところで、系統の事故や工事のため系統開
閉器8を開放することにより、商用電源10からの配電
系統9への電力供給が停止された場合(いわゆる解列時
である)、インバータ2は停電前に商用電源10が負担
していた有効電力はもとより無効電力分も負担しなけれ
ばならない。しかしインバータ2は出力電流基準信号i
refと同相の電流iを供給するため、商用周波数fO
のままでは出力電圧eと異なった位相の電流iを流すこ
とは出来ない。ところが、バンドパスフィルタ31は図
14に示すような周波数特性を持っているため、周波数
Oを前後に移動させればeとirefとの間に位相差
が出来て出力電圧とは位相の異なる電流を流すことが出
来る。逆に云えば、図13に示すインバータ2は電流フ
ィードバックループの周波数特性により、停電後、内部
負荷11および配電系統9が要求する無効電力を分担す
るために動作周波数が変化して無効電力が発生する。こ
の周波数の変化または無効電力を検出手段12で検出
し、連系用開閉器7を開放したり、インバータ2を停止
する。これにより、系統停電(解列)時に、インバータ
2からの電力供給を停止させ逆充電状態を防止する。
【0005】また、系統開閉器8が解放された時、ある
いは連系用開閉器7が解放された時に、インバータ2に
接続されている負荷が、インバータ2の出力電力より小
さい時には、電力の需給バランスが大きくくずれて負荷
に過電圧が印加される。そのため通常過電圧検出器13
が設置されて、過電圧発生時にインバータ2を停止す
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来の系統連系用イン
バータの解列時における逆充電防止保護および過電圧保
護は以上のようになされているので、内部負荷11およ
び配電系統9が無効電力を要求しない場合、インバータ
2から無効電力を供給する必要がないため周波数の変化
が発生せず、前述の無効電力検出または周波数異常の検
出による方式では商用電源の解列を検出することが困難
であった。さらにインバータ2の出力電力と負荷電力と
がバランスしていればインバータ2は運転を継続し配電
系統側に電圧が印加されるので、保護、保安上の問題が
あった。
【0007】また、連系用開閉器7または系統開閉器8
が開放された時にインバータ出力電力より負荷電力が十
分小さい時は、負荷に対し過電圧が印加されるが、これ
を検出する過電圧検出器13は、通常110〜120%
の電圧に検出レベルが設定され、しかも定常的に起こり
得る系統側の電圧動揺に応答しないように0.5〜1.
0秒の時限が設けられているため、検出される迄の時間
は過電圧が印加されることになる。そして、この過電圧
の量はインバータの出力電力と負荷電力とのアンバラン
スに依存し、軽負荷時あるいは無負荷においては過大な
電圧が印加され機器を損傷するなどの問題があった。
【0008】この発明は上記のような問題点を解消する
ためになされたもので、内部負荷および配電系統が無効
電力を要求せず、インバータの出力電力と負荷側の電力
とがバランスしている状態でも、商用電源が解列(停
電)された場合にこれをすみやかに検出してインバータ
からの電力供給を停止させることにより配電系統を無電
圧にし、さらにインバータに接続されている負荷が小さ
い時に過大電圧が印加されることを即検出して、インバ
ータを停止し負荷側の機器を過電圧から保護することを
目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項1に係
る系統連系用インバータは、インバータのスイッチング
素子へ送出するゲートパルス信号のゲートパルス幅が所
定値より長くなったことを検出するゲートパルス幅検出
手段を備えたものである。
【0010】この発明の請求項2に係る系統連系用イン
バータは、インバータの出力電圧を検出しその基本周波
数成分から求めた出力電圧波形信号に出力指令値を乗算
して出力電流基準信号を求め、出力電流が上記出力電流
基準信号に一致するよう制御するものである。
【0011】この発明の請求項3に係る系統連系用イン
バータは、そのゲートパルス幅検出手段を、抵抗とコン
デンサとからなりゲートパルス信号の入力で動作する充
放電回路、およびこの充放電回路の充電電圧が所定値よ
り大きくなったことを検出する比較判別器で構成したも
のである。
【0012】この発明の請求項4に係る系統連系用イン
バータは、そのゲートパルス幅検出手段を、ゲートパル
ス信号の立ち上がりのタイミングで所定時間幅のワンシ
ョットパルスを発生するワンショットタイマ、このワン
ショットタイマの出力を反転する反転回路、およびこの
反転回路の出力信号と上記ゲートパルス信号とを入力し
て動作するアンド回路で構成したものである。
【0013】この発明の請求項5に係る系統連系用イン
バータは、そのゲートパルス幅検出手段を、ゲートパル
ス信号の周期に対して十分短い周期のクロックパルス信
号を発生するクロックパルス発信器、および上記ゲート
パルス信号の立ち上がりのタイミングで上記クロックパ
ルスのカウントを開始しカウント数が所定値より大きく
なったことを検出するカウンタで構成したものである。
【0014】この発明の請求項6に係る系統連系用イン
バータは、インバータの出力電圧ピーク値が所定値より
大きくなったことを検出する交流過電圧検出手段を備え
たものである。
【0015】この発明の請求項7に係る系統連系用イン
バータは、インバータを連系用リアクトルを介して交流
電源系統に接続し、上記交流電源系統側の電圧位相を基
準に上記インバータの出力電圧位相を制御するものであ
る。
【0016】この発明の請求項8に係る系統連系用イン
バータは、その交流過電圧検出手段を、インバータの出
力電圧を検出しその出力電圧検出信号を整流する整流回
路、およびこの整流回路の出力ピーク値が所定値より大
きくなったことを検出する比較判別器で構成したもので
ある。
【0017】
【作用】この発明の請求項1に係る系統連系用インバー
タにおいては、交流電源系統が解列されると、インバー
タの出力電圧、出力電流が振動し、スイッチング素子へ
送出するゲートパルス信号のゲートパルス幅が異常に増
大し、ゲートパルス幅検出手段がこれを検出してインバ
ータを停止させる。
【0018】また、請求項2に係る系統連系用インバー
タにおいては、その出力電流基準信号に出力電流を追従
させるようにインバータの交流出力を制御する。
【0019】また、請求項3に係る系統連系用インバー
タにおいては、ゲートパルス幅の長いパルス信号が発生
すると充放電回路のコンデンサへの充電電圧がその分上
昇し、この値が所定値を越えると比較判別器がこれを検
出してインバータを停止させる。
【0020】また、請求項4に係る系統連系用インバー
タにおいては、ゲートパルス幅が所定値より長いパルス
信号が発生すると、アンド回路入力信号のアンド条件が
成立してアンド回路の出力が”H”レベルとなりインバ
ータを停止させる。
【0021】また、請求項5に係る系統連系用インバー
タにおいては、ゲートパルス幅の長いパルス信号が発生
するとカウント値がその分増大し、この値が所定値を越
えるとカウンタがこれを検出してインバータを停止させ
る。
【0022】また、請求項6に係る系統連系用インバー
タにおいては、交流電源系統が解列されインバータの出
力に対して負荷が小さいと、インバータの出力電圧が異
常に上昇し、交流過電圧検出手段がこれを検出してイン
バータを停止させる。
【0023】また、請求項7に係る系統連系用インバー
タにおいては、交流電源系統側の電圧位相を基準にイン
バータの出力電圧位相を制御しその交流出力を制御す
る。
【0024】また、請求項8に係る系統連系用インバー
タにおいては、インバータの出力電圧が上昇すると、整
流回路の出力ピーク値がその分上昇し、この値が所定値
を越えると比較判別器がこれを検出してインバータを停
止させる。
【0025】
【実施例】実施例1.図1はこの発明の実施例1による
系統連系用インバータを示す構成図である。図1におい
て、従来と同一または相当部分には同一符号を付して個
々の説明は省略する。14はPWM回路34からインバ
ータ2のスイッチング素子に送出されるゲートパルス信
号を入力しゲートパルス幅が所定値より長くなったこと
を検出するゲートパルス幅検出手段で、その内部構成の
詳細を図2に示す。
【0026】図2において、15はコンデンサ16への
充電回路を形成する抵抗、17および18はコンデンサ
16の放電回路を形成する抵抗およびダイオード、そし
てこれら抵抗15,17,コンデンサ16およびダイオ
ード18により充放電回路19を構成する。なお、Gは
ゲートパルス幅検出手段14に入力されるゲートパルス
信号、exは充放電回路19の出力電圧、即ちコンデン
サ16の充電電圧である。20は出力電圧exがレベル
設定器21からの設定値eoを越えたとき検出信号Yを
出力する比較判別器である。
【0027】次に動作について説明するが、その理解を
容易とするため先ずインバータの出力電流の制御動作に
ついて説明する。図3は、その交流1相分を示すもの
で、図において、Vdは太陽電池1の直流電圧、U,X
はインバータ2のそれぞれP側およびN側のスイッチン
グ素子、VIはインバータ2の出力電圧、Lは連系用リ
アクトル4のインダクタンス、ΔVは連系用リアクトル
4にかかる電圧、iはインバータ2の出力電流、Vs
商用電源10の交流電圧である。
【0028】今、直流電圧Vdを交流電圧Vsのピーク値
より高く設定した状態で、スイッチング素子UをONす
ると、連系用リアクトル4にかかる電圧ΔVは ΔV=Vd−Vs となり出力電流iは増加する。逆にスイッチング素子U
をOFFしXをONするとインバータの出力電圧VI
零になり連系用リアクトル4にかかる電圧ΔVは ΔV=−Vs となり出力電流iは減少する。そして、インバータ2の
出力電流iは以上の基本動作を利用して商用電源10側
の基本周波数成分で、かつ太陽電池1出力が最大となる
ように制御されることは従来技術で示した通りである。
【0029】図4は図3におけるスイッチング素子の動
作を基本波の半サイクル分について示したものである。
出力電流iはあるヒステリシス幅をもって基本波の線上
に増減している。スイッチング周波数はこのヒステリシ
ス幅を小さくするほど大きくなる。通常、数KHZから
20KHZ程度に選択される。なお、出力電流iの高周
波分は図示しないフィルタで吸収される。
【0030】ところで、インバータ2の商用電源10が
接続されている時は、交流側はその電圧、周波数が共に
安定した値に維持されているので、図4のゲートパルス
波形はほぼ一定のパターンを示すことになる。また、ゲ
ートパルス幅の最大値tw(max)は直流電圧Vd
よび交流電圧Vsの大きさから決定される。しかし、系
統開閉器8が開放され商用電源10が失われると、イン
バータ2の挙動は大きく変化する。即ち、インバータ2
から流れる電流によって交流電圧が形成されるので不安
定な動作となる。その不安定動作のアルゴリズムについ
ては例えば前掲特開平3−242979号公報に示され
ている通りであり、ここではその説明は省略し、実際の
動作波形の例を図5で紹介する。
【0031】図5は接続されている負荷電力が太陽電池
1からインバータ2を介して得られる交流出力電力とバ
ランスしており、しかもその力率が1.0の状態で、商
用電源10が解列(停電)された時の交流電圧Vsと出
力電流iとの波形の一例を示したものである。交流電圧
sのピーク値は定常時に較べ約1.4倍にも大きくな
っている。そして、交流電圧Vsのピーク値がこのよう
に大きくなると、図4で説明したゲートパルス幅最大値
tw(max)も定常時にとり得る値よりはるかに大き
くなる。商用電源10が解列された時にインバータ2に
接続されている負荷が十分小さい時や無負荷の時には、
インバータ2は電流を大きく流そうと作用するので、上
記した現象は更に顕著になり、ゲートパルス幅は瞬時に
長くなりインバータ2の出力側には過大な電圧が印加さ
れることになる。
【0032】この発明の実施例1は、この商用電源10
の解列に基づくゲートパルス幅の増大を検出して必要な
保護動作を行わせるもので、以下この検出を行う図2の
回路の動作を図6に従って説明する。ゲートパルス信号
GがOFFからONに立ち上がるとそのパルス電圧によ
り抵抗15を通じてコンデンサ16が充電される。ゲー
トパルス信号GがONからOFFに立ち下がると、コン
デンサ16に充電された電荷が抵抗17およびダイオー
ド18を通じて放電する。従って、コンデンサ16の両
端電圧、即ち充電電圧は図6のexで示す波形となる。
なお、抵抗17の抵抗値R2は、その放電時定数を短く
するため抵抗15の抵抗値R1より十分小さい値に設定
する。
【0033】そして、ここで商用電源10が解列されゲ
ートパルス信号Gのゲートパルス幅が異常に長くなる
と、上記した充放電回路19の出力電圧exがレベル設
定器21からの設定値eoを越えるので比較判別器20
がこれを検出して信号Yを出力する。この検出信号Yに
より直ちにインバータ2を停止させる。なお、この保護
動作としては、連系用開閉器7を開放するようにしても
よいし、インバータ2を停止させると同時に連系用開閉
器7を開放するようにしてもよい。従って、本明細書の
特許請求の範囲でいう「インバータを停止させる」動作
は上記した各保護動作のいずれをも包含する内容とす
る。
【0034】実施例2.次に、この発明の実施例2によ
る系統連系用インバータについて説明するが、先の実施
例1と異なるのはゲートパルス幅の検出方式、即ちゲー
トパルス幅検出手段14の内部構成であり、以下、この
部分を図7,図8により説明する。図7において、22
はゲートパルス信号Gの立ち上がりのタイミングで所定
時間幅t=KのワンショットパルスS1を発生するワン
ショットタイマ、23はパルス信号S1を反転する反転
回路、24は反転回路23からの信号とゲートパルス信
号Gとを入力信号として動作するアンド回路である。
【0035】次にその動作を図8により説明する。ゲー
トパルス信号Gの立ち上がりのタイミングでワンショッ
トパルスS1が発生するが、ゲートパルス幅が設定時間
幅Kより短い間は、ゲートパルス信号Gの立ち上がり毎
にワンショットパルスS1の発生が更新される。時間幅
Kにより長いゲートパルスが入力されると、そのゲート
パルスの立ち上がりから時間幅Kを経た時点でワンショ
ットパルスS1が立ち下がる。従って、反転回路23の
出力が立ち上がり、この時点でゲートパルス信号Gと反
転回路23信号とのアンド条件が成立し、アンド回路2
4は検出信号Yを出力する。そして、この検出信号Yに
より直ちにインバータ2の停止等の保護動作がなされ
る。
【0036】実施例3.この発明の実施例3も実施例2
と同様、ゲートパルス幅検出手段14の変形例を示すも
ので、以下、この内容を図9,図10により説明する。
図9において、25はゲートパルス信号Gの周期に対し
て十分短い周期のクロックパルス信号を発生するクロッ
クパルス発信器、26はゲートパルス信号Gの立ち上が
りのタイミングでカウントを開始し、ゲートパルス信号
Gの立ち下がりのタイミングでカウントをクリアし、そ
のカウント数cが所定の設定値nより大きくなったとき
検出信号Yを出力するプリセットカウンタである。
【0037】次にその動作を図10により説明する。ゲ
ートパルス信号Gのゲートパルス幅が正常な範囲内にあ
る間はプリセットカウンタ26によるカウント値cは設
定値n未満であるが商用電源10が解列されゲートパル
ス信号Gのゲートパルス幅が異常に長くなるとプリセッ
トカウンタ26によるカウント値cが設定値nを越え検
出信号Yを出力する。そして、この検出信号Yにより直
ちにインバータ2の停止等の保護動作がなされる。
【0038】実施例4.図11はこの発明の実施例4に
よる系統連系用インバータを示す構成図である。この実
施例4は先に説明した商用電源10の解列に基づくイン
バータ出力電圧の異常上昇を検出して速やかな保護動作
を行うものである。図11において、従来と同一または
相当部分には同一符号を付して個々の説明は省略する。
41はインバータ2の交流出力電圧を変圧器6を介して
検出し、その電圧ピーク値が所定値より大きくなったこ
とを検出する交流過電圧検出手段である。
【0039】図12は交流過電圧検出手段41の内部構
成を示すもので、図において、42は変圧器6を介して
検出されたインバータ2の出力電圧信号を整流する整流
回路、43はレベル設定器、44は比較判別器である。
【0040】次に動作について説明する。変圧器6を介
して検出されたインバータ2の出力交流電圧は整流回路
42で整流されそのピーク値が比較判別器44によりレ
ベル設定器43からの設定値と大小が比較判別される。
商用電源10の解列時、インバータ2に接続された負荷
が小さく、また無負荷等の場合で、解列後、インバータ
2の出力交流電圧が急激に上昇すると、比較判別器44
がそれを検出し検出信号Yを出力する。この検出信号Y
により直ちにインバータ2を停止させる。
【0041】実施例5.なお、上記実施例4では、電流
瞬時値制御方式のインバータに交流過電圧検出手段を設
けたものを示したが、他の制御方式として例えば、商用
電源10側の電圧を検出し、その基本波と同一位相の正
弦波電圧信号を発生する正弦波電圧発生回路を内蔵し、
この正弦波電圧発生回路からの信号を基準にインバータ
の出力電圧位相を制御してインバータの交流出力を制御
する方式に交流過電圧検出手段を設けるようにしてもよ
くこの場合も上記同様の効果を奏する。
【0042】実施例6.また、上記各実施例では直流電
源1として太陽電池の場合について説明したが、燃料電
池等とした場合にもこの発明は同様に適用することがで
き同等の効果を奏する。
【0043】
【発明の効果】この発明は以上のように、所定のゲート
パルス幅検出手段を備えたので、無効電力や負荷条件に
かかわらず、交流電源系統からの解列をゲートパルス信
号のゲートパルス幅から直ちに検出してインバータを停
止させ、系統の保護、保安上の不安が解消される。
【0044】また、上記ゲートパルス幅検出手段を、所
定の充放電回路および比較判別器、またはワンショット
タイマ、反転回路およびアンド回路、またはクロックパ
ルス発信器およびカウンタで構成したので、簡便な構成
でしかも確実にゲートパルス幅の異常増大を検出するこ
とができる。
【0045】更に、所定の交流過電圧検出手段を備えた
ので、交流電源系統からの解列時に発生し得る過電圧を
直ちに検出してインバータを停止させ、回路を過電圧か
ら保護する。また、上記交流過電圧検出手段を所定の整
流回路および比較判別器で構成したので、簡便な構成で
しかも確実迅速に出力電圧の異常を検出することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例1による系統連系用インバー
タを示す構成図である。
【図2】この発明の実施例1におけるゲートパルス幅検
出手段14の内部構成を示す図である。
【図3】インバータの出力電流の制御動作を説明するた
めの図である。
【図4】図3におけるインバータの出力電流の半サイク
ルの波形およびゲートパルス信号パターンを示す図であ
る。
【図5】商用電源からの解列時におけるインバータの出
力交流電圧および出力電流の波形の一例を示す図であ
る。
【図6】この発明の実施例1におけるゲートパルス幅検
出手段の動作を説明するための図である。
【図7】この発明の実施例2におけるゲートパルス幅検
出手段の内部構成を示す図である。
【図8】この発明の実施例2におけるゲートパルス幅検
出手段の動作を説明するための図である。
【図9】この発明の実施例3におけるゲートパルス幅検
出手段の内部構成を示す図である。
【図10】この発明の実施例3におけるゲートパルス幅
検出手段の動作を説明するための図である。
【図11】この発明の実施例4による系統連系用インバ
ータを示す構成図である。
【図12】この発明の実施例4における交流過電圧検出
手段の内部構成を示す図である。
【図13】従来の系統連系用インバータを示す構成図で
ある。
【図14】従来の系統連系用インバータのインバータ制
御回路のバンドパスフィルタの特性を示す図である。
【符号の説明】
1 直流電源としての太陽電池 2 インバータ 3 インバータ制御回路 4 連系用リアクトル 5 変流器 6 変圧器 7 連系用開閉器 8 系統開閉器 9 負荷としての配電系統 10 交流電源系統としての商用電源 14 ゲートパルス幅検出手段 15,17 抵抗 16 コンデンサ 19 充放電回路 20 比較判別器 22 ワンショットタイマ 23 反転回路 24 アンド回路 25 クロックパルス発信器 26 プリセットカウンタ 41 交流過電圧検出手段 42 整流回路 44 比較判別器 G ゲートパルス信号 Y 検出信号
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−242979(JP,A) 特開 平1−133524(JP,A) 特開 昭55−35272(JP,A) 特開 平3−256533(JP,A) 実開 昭56−52493(JP,U) 実開 昭57−188177(JP,U) 実開 昭59−114795(JP,U) 国際公開94/3957(WO,A1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02J 3/38 H02J 7/35 H02M 7/00 - 7/48 H02P 5/048 - 7/632 G05F 1/00

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直流電源からの直流電力を交流電力に変
    換し交流電源系統に出力するインバータであってこのイ
    ンバータを構成するスイッチング素子へ送出するゲート
    パルス信号のゲートパルス幅を制御することにより上記
    交流出力を制御する系統連系用インバータにおいて、 上記ゲートパルス信号のゲートパルス幅が所定値より長
    くなったことを検出するゲートパルス幅検出手段を備
    え、このゲートパルス幅検出手段の出力で上記インバー
    タを停止させるようにしたことを特徴とする系統連系用
    インバータ。
  2. 【請求項2】 インバータの出力電圧を検出しその基本
    周波数成分から求めた出力電圧波形信号に出力指令値を
    乗算して出力電流基準信号を求め、出力電流が上記出力
    電流基準信号に一致するよう制御することにより上記イ
    ンバータの交流出力を制御するようにしたことを特徴と
    する請求項1記載の系統連系用インバータ。
  3. 【請求項3】 ゲートパルス幅検出手段を、抵抗とコン
    デンサとからなりゲートパルス信号の入力で動作する充
    放電回路、およびこの充放電回路の充電電圧が所定値よ
    り大きくなったことを検出する比較判別器で構成したこ
    とを特徴とする請求項1または2記載の系統連系用イン
    バータ。
  4. 【請求項4】 ゲートパルス幅検出手段を、ゲートパル
    ス信号の立ち上がりのタイミングで所定時間幅のワンシ
    ョットパルスを発生するワンショットタイマ、このワン
    ショットタイマの出力を反転する反転回路、およびこの
    反転回路の出力信号と上記ゲートパルス信号とを入力し
    て動作するアンド回路で構成したことを特徴とする請求
    項1または2記載の系統連系用インバータ。
  5. 【請求項5】 ゲートパルス幅検出手段を、ゲートパル
    ス信号の周期に対して十分短い周期のクロックパルス信
    号を発生するクロックパルス発信器、および上記ゲート
    パルス信号の立ち上がりのタイミングで上記クロックパ
    ルスのカウントを開始しカウント数が所定値より大きく
    なったことを検出するカウンタで構成したことを特徴と
    する請求項1または2記載の系統連系用インバータ。
  6. 【請求項6】 直流電源からの直流電力を交流電力に変
    換し交流電源系統に出力する系統連系用インバータにお
    いて、 上記インバータの出力電圧ピーク値が所定値より大きく
    なったことを検出する交流過電圧検出手段を備え、この
    交流過電圧検出手段の出力で上記インバータを停止させ
    るようにしたことを特徴とする系統連系用インバータ。
  7. 【請求項7】 インバータを連系用リアクトルを介して
    交流電源系統に接続し、上記交流電源系統側の電圧位相
    を基準に上記インバータの出力電圧位相を制御すること
    により上記インバータの交流出力を制御するようにした
    ことを特徴とする請求項6記載の系統連系用インバー
    タ。
  8. 【請求項8】 交流過電圧検出手段を、インバータの出
    力電圧を検出しその出力電圧検出信号を整流する整流回
    路、およびこの整流回路の出力ピーク値が所定値より大
    きくなったことを検出する比較判別器で構成したことを
    特徴とする請求項6または7記載の系統連系用インバー
    タ。
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