JPH06129398A - 送風ファン取付装置 - Google Patents

送風ファン取付装置

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Publication number
JPH06129398A
JPH06129398A JP27724392A JP27724392A JPH06129398A JP H06129398 A JPH06129398 A JP H06129398A JP 27724392 A JP27724392 A JP 27724392A JP 27724392 A JP27724392 A JP 27724392A JP H06129398 A JPH06129398 A JP H06129398A
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JP
Japan
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blower fan
spring wire
rotary shaft
spring
groove
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JP27724392A
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English (en)
Inventor
Yuji Tsukitari
裕二 月足
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 回転軸の外周部の係合溝に、送風ファンに設
けた係合部材の一対のばね線部を係合させて送風ファン
を回転軸に装着するものにおいて、ばね線部が係合溝か
ら外れることをより確実に防止する。 【構成】 送風ファンに回転軸8から抜け出る方向に外
力が作用すると、ばね線部15に形成した第1の斜状面
19の内側の稜角部が係合溝12の抜け止め係合面に当
たって食い込むような状態になるので、ばね線部15が
不用意に拡開方向に変位したり、仮に拡開しても第1の
斜状面19の内側の稜角部が抜け止め係合面から外れる
程大きく変位するおそれがない。送風ファンを回転軸8
から取り外す場合、係合部材13を矢印A方向に移動操
作すると、第1の斜状面19とは逆方向に傾く第2の斜
状面20が係合溝12内に侵入するので、送風ファンを
引っ張ると、その斜状面20の傾きにより、ばね線部1
5に拡開方向の分力が作用するようになり、送風ファン
を簡単に取り外すことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、回転軸に形成した係合
溝に送風ファンに設けた係合部材の一対のばね線部を係
合させて送風ファンを回転軸に抜け止め状態に装着する
構成の送風ファン取付装置に係わり、特に送風ファンの
抜け止めをより確実に行い得るようにしたものに関す
る。
【0002】
【従来の技術】例えば換気扇において、送風ファンの着
脱操作の容易化を図ったものとして、実公平3−411
15号公報に記載された送風ファン取付装置がある。こ
れは、回転軸の外周部に係合溝を形成すると共に、送風
ファンに、対向する一対のばね線部を有した二股状の係
合部材および一対のばね線部を拡開させるためのテーパ
ー状の拡開部を設け、ばね線部をその縮小方向のばね力
により係合溝に係合させて送風ファンを回転軸に抜け止
め状態に装着し、係合部材をばね線部の突出方向に移動
操作することにより、ばね線部の両端部が拡開部のテー
パー面上を摺動して拡開し、係合溝から外れるように構
成したものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記構
成の取付装置では、ばね線部はその縮小方向のばね力だ
けで係合溝との係合状態を保持するものであるため、何
等かの理由で送風ファンに抜け方向の力が作用した場合
に、ばね線部が係合溝から抜け外れるおそれがある。
【0004】この問題を解消するには、ばね線部のばね
力を強くすれば良いが、このようにすると、ばね線部を
拡開させる場合、大きな操作力が必要となり、操作性が
悪くなってしまう。
【0005】本発明は上記の事情に鑑みてなされたもの
で、その目的は、ばね線部のばね力を強くせずとも、ば
ね線部が係合溝から外れることをより確実に防止できる
送風ファン取付装置を提供するにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の送風ファ
ン取付装置は、係合部材のばね線部のうち、係合溝に係
合する部位における回転軸先端側の外面に斜状面を形成
し、この斜状面の傾き方向を、該斜状面の内側の稜角部
が係合溝の抜け止め係合面に当たる方向に定めたことを
特徴とするものである。
【0007】請求項2記載の送風ファン取付装置は、ば
ね線部のうち、係合部材の移動操作に伴って係合溝内に
侵入する部位における回転軸先端側の外面には、装着時
において係合溝に係合する部位に形成された斜状面とは
逆方向に傾く斜状面が形成されていることを特徴とする
特徴とするものである。
【0008】請求項3記載の送風ファン取付装置は、ば
ね部材の外面のうち、回転軸先端側とは反対側の面に、
回転軸先端側の面に形成した斜状面と対称に斜状面が形
成されていることを特徴とするものである。
【0009】
【作用】何等かの理由で送風ファンに回転軸から抜け出
る方向に外力が作用すると、ばね線部に形成された斜状
面の稜角部が係合溝の抜け止め係合面に当たって食い込
むような状態になるので、ばね線部が拡開方向に変位す
ることが防止される。このとき、斜状面の内側の稜角部
が抜け止め係合面に当たっているので、外側の稜角部が
当たる場合とは異なり、ばね線部が相当大きく拡開方向
に変位しても、内側の稜角部は抜け止め係合面から外れ
ない。
【0010】送風ファンを回転軸から取り外す場合、係
合部材を移動操作すると、ばね部材の斜状面のうち、装
着時に係合溝に係合する斜状面とは反対方向に傾く斜状
面が係合溝内に侵入する。この状態で、送風ファンを引
っ張ると、その斜状面が係合溝の外周縁部に当接して、
ばね線部に拡開方向の分力が作用するようになる。この
ため、係合部材を最後まで移動操作しなくとも、その途
中で送風ファンを取り外すことができるようになる。
【0011】ばね部材の外面のうち、回転軸先端側の
面、および回転軸先端側とは反対側の面に対称に斜状面
が形成されていれば、係合部材に方向性がなくなるの
で、係合部材を送風ファンに組み付ける作業が容易にな
る。
【0012】
【実施例】以下、本発明を、換気扇において送風ファン
をモータの回転軸に取り付ける場合に適用した一実施例
につき、図1ないし図7を参照しながら説明する。
【0013】換気扇の概略構成を示す図7において、1
は外枠、2は外枠1内に配設されたモータ2であり、こ
のモータ2には送風ファン3が着脱可能に取り付けられ
ている。そして、周知のように、送風ファン3がモータ
2により回転されると、室内の空気が室外に排出される
ようになっている。なお、外枠1の室内側にはベルマウ
ス4が取り付けられていると共に、室外側には風圧開放
式のシャッタ5が取り付けられている。
【0014】上記送風ファン3は、図2および図3にも
示すように、円筒状の羽根基部6の外周部に羽根片7を
放射状に突設してなるもので、羽根基部6の中心部に
は、モータ2の回転軸8に嵌合される嵌合孔9aを有し
た段付円筒状のボス部9が突設されている。このボス部
9の先端面には、凹部10が形成されていて、送風ファ
ン4が回転軸8に装着されると、凹部10が回転軸8に
固着したピン11の両端部に係合するように構成されて
いる。そして、この凹部10とピン11との係合によ
り、回転軸8から送風ファン3への回転伝達が行われ
る。
【0015】さて、送風ファン3の取付構成を図1ない
し図3により説明するに、まず前記モータ2の回転軸8
の先端側部分は、先細状テーパー部8aに形成されてお
り、このテーパー部8a近傍の外周部に、これを一周す
る環状の係合溝12が形成されている。一方、送風ファ
ン3の羽根基部6内には、上記係合溝12に係合して送
風ファン3を抜け止め状態にするための係合部材13が
配設されている。
【0016】この係合部材13は、プラスチック製の押
釦14から一対のばね線部15,15を対向状態に突出
させた構成のもので、二股状をなしている。上記一対の
ばね線部15,15は、図6に示すように、1本の断面
円形のばね線を略コ字形に折り曲げて形成され、その基
端側部分をいわゆるインサート成形によって押釦14に
一体化したものである。
【0017】かかる係合部材13の押釦14は、羽根基
部6に形成された孔16から外側に突出されていて、該
押釦14を押圧操作することにより、係合部材13を矢
印Aで示す方向に移動させることができるようになって
いる。また、一対のばね線部15,15は、ボス部9の
周壁に形成された保持孔17に挿通されていて、この保
持孔17内で拡縮方向に変位できるようになっている。
そして、ばね線部15,15は、矢印Bで示す縮小方向
のばね力を有していて、そのばね力により係合溝12に
係合する。
【0018】なお、係合部材13は孔16からの挿入に
より羽根基部6内に配設されるもので、その抜け止め
は、押釦14に一体に形成された弾性爪片14aが羽根
基部6の内周部に突設された係止部6aに弾性係合する
ことによってなされている。
【0019】羽根基部6の内側には、前記孔16の反対
側に位置して拡開部18が突設されている。この拡開部
18は、テーパー状をなし、両側のテーパー面18a,
18aに係合部材13の一対のばね線部15,15の先
端部が摺接している。そして、押釦14の押圧により、
係合部材13が矢印A方向に移動されると、ばね線部1
5,15の先端部がテーパー面18a,18a上を拡開
部18の幅狭側から幅広側に向かって摺動することによ
り、一対のばね部材15,15は矢印Bとは反対方向に
拡開されて係合溝12から外れるように構成されてい
る。
【0020】ちなみに、押釦14の押圧を解除すれば、
一対のばね線部15,15の先端部は、縮小方向のばね
力によりテーパー面18a,18aを拡開部18の幅広
側から幅狭側に向かって摺動するようになり、これにて
係合部材13が元の位置に戻されるものである。
【0021】しかして、ばね線部15,15のうち、送
風ファン3を回転軸8に装着したとき、係合溝12に係
合して該送風ファン3の抜け止めをする部位において、
その回転軸8先端側の外面には第1の斜状面19,19
が形成されている。また、ばね線部15,15のうち、
係合部材13の矢印A方向への移動操作に伴って係合溝
12内に侵入する部位において、その回転軸8先端側の
外面には第2の斜状面20,20が形成されている。
【0022】上記一対のばね線部15,15の第1の斜
状面19,19は、図4にも示すように、互いに斜め外
側を向くように傾けて形成されている。そして、傾き方
向をこのように定めたことにより、第1の斜状面19の
内側の稜角部19aが係合溝12の回転軸8先端側の内
側面である抜け止め係合面12aに当接し得るように構
成されている。
【0023】また、一対のばね線部15,15の第2の
斜状面20,20は、図5にも示すように、傾き方向が
第1の斜状面19,19とは逆方向となるように、換言
すれば互いに斜め内側を向くように傾けて形成されてい
る。そして、傾き方向をこのように定めたことにより、
係合部材13の矢印A方向への移動操作に伴って一対の
ばね線部15,15が拡開されると、該ばね線部15,
15が係合溝12から抜け出る前段階で、第2の斜状面
20,20が係合溝12の抜け止め係合面12aの外周
縁部12bに当接し得るようになる。
【0024】ここで、第1および第2の斜状面19およ
び20は、互いに連続するように、且つその傾き方向が
斜め外向きの傾きから斜め内向きの傾きに連続的に変化
するように、ひねり形状に形成されている。従って、第
1および第2の斜状面19および20は連続する一つの
ひねり面として形成されていることとなる。
【0025】次に上記構成において、送風ファン3を回
転軸8に対し、着脱する場合の作用を説明する。まず、
送風ファン3を回転軸8に取り付けるには、羽根基部6
を手に持ってボス部9の嵌合孔9aを回転軸8に嵌合
し、押し込む。すると、回転軸8の先細状テーパー部8
aが係合部材13の一対のばね線部15,15間に相対
的に侵入し、これにより一対のばね線部15,15が拡
開されてテーパー部8aの外周面に乗り上げるようにな
る。そして、ボス部9の先端面の凹部10を回転軸8の
ピン11の両端部に嵌合させるようにして最後まで押し
込むと、ばね線部15,15が係合溝12に遭遇し、自
身の縮小方向のばね力により係合溝12に嵌まり込んで
これに係合し、これにて送風ファン3が回転軸8に対し
て抜け止め状態に装着される。この装着状態でモータ2
を起動させると、送風ファン3が回転し、室内の空気を
室外に排出する換気運転が行われる。
【0026】ところで、送風ファン3の回転時等におい
て、何等かの原因で該送風ファン3に回転軸8から抜け
出る方向(図4に矢印Cで示す方向)の力が作用したと
する。しかしながら、送風ファン3が回転軸8に取り付
けられた状態にあっては、ばね線部15の第1の斜状面
19が係合溝12に位置されているため、送風ファン3
が回転軸8から抜け出る方向の力を受け、同方向に移動
すると、その第1の斜状面19の内側の稜角部19aが
係合溝12の抜け止め係合面12aに当接してこれに食
い込む如き状態になる。
【0027】このため、一対のばね線部15,15が矢
印Bとは反対の拡開方向に変位しようとしても、その変
位は抜け止め係合面12aに対する稜角部19aの当接
に基づく強い摩擦力によって阻止されるようになる。仮
に、一対のばね線部15,15が拡開方向に変位したと
しても、相当大きく拡開方向に変位しないと稜角部19
aは抜け止め係合面12aからは外れない。ここで、第
1の斜状面19の傾き方向が本実施例とは逆であった場
合(第2の斜状面20と同一の傾き方向の場合)、外側
の稜角部が抜け止め係合面12aに当たることとなり、
ばね線部15が僅かに拡開してもその稜角部は抜け止め
係合面12aから外れ、そして第1の斜状面19が抜け
止め係合面12aの外周縁部12bに当接することとな
ってしまう。すると、送風ファン3に作用している矢印
C方向の力の分力がばね線部15を拡開させるようにな
り、ばね線部15が係合溝12から抜け出てしまう。
【0028】また、第1の斜状面19を形成しない場合
(断面円形のままの場合)には、ばね線部15の円弧面
の頂部が抜け止め係合面12aに当たることとなり、や
はりばね線部15が少し拡開すると、その頂部が抜け止
め係合面12aから外れ、そしてばね線部15の内側の
円弧面が抜け止め係合面12aの外周縁部12bに当た
るようになる。すると、やはり送風ファン3に作用して
いる矢印C方向の力の分力がばね線部15を拡開させる
ようになり、ばね線部15が係合溝12から抜け出てし
まう。
【0029】しかるに、本実施例では、第1の斜状面1
9の内側の稜角部19aが抜け止め係合面12aに当接
するように構成したので、ばね線部15が相当大きく拡
開方向に変位しないと、その稜角部19aは抜け止め係
合面12aからは外れない。そして、内側の稜角部19
aが抜け止め係合面12aから外れる程大きくばね線部
15が拡開方向に変位することは、該稜角部19aが抜
け止め係合面12aに当接することによる摩擦力、およ
びばね線部15の縮小方向のばね力が抵抗力として作用
することを考慮すると、ほとんど有り得ず、ばね線部1
5が係合溝12から抜け出ることをより確実に防止でき
るものである。
【0030】以上のことから、送風ファン3に抜け方向
の力が作用しても、ばね線部15が係合溝12から外れ
るおそれはなく、該送風ファン3が回転軸8から抜け出
ることはないものである。
【0031】さて、掃除等のために送風ファン3を取り
外すには、係合部材13の押釦14を押圧操作し、羽根
基部6を手に持って引っ張れば良い。すなわち、押釦1
4を押圧すると、係合部材13が矢印A方向に移動され
るため、そのばね線部15,15の先端部がテーパー面
18a,18a上を拡開部18の幅広側に向かって摺動
することにより、該一対のばね線部15,15が拡開し
て係合溝12から外れ出る。そこで、羽根基部6を引っ
張れば、送風ファン3を回転軸8から取り外すされる。
【0032】ここで、係合部材13が矢印A方向に移動
されると、ばね線部15,15は上述のように同方向に
移動しつつ拡開するため、ばね線部15,15のうち、
第1の斜状面19,19を形成した部位が係合溝12を
通過し、第2の斜状面20,20を形成した部位が係合
溝12に侵入して行くようになる。この第2の斜状面2
0,20は、回転軸8の先端側に向かって内向きとなる
ように傾斜しているため、ばね線部15,15が拡開に
より係合溝12から完全に抜け出る前に送風ファン3を
引っ張ると、第2の斜状面20,20が係合溝12の外
周縁部12bに当接する。
【0033】すると、第2の斜状面20,20の傾きに
より、送風ファン3の引っ張り力の分力がばね線部1
5,15を拡開させるように作用するようになり、その
分力でばね線部15,15が拡開して係合溝12から抜
け出る。従って、押釦14を最後まで押圧移動させずと
も(拡開部18によりばね線部15,15が係合溝12
から外れるまで拡開させずとも)、その途中の段階でも
送風ファン3を取り外すことができるようになるもので
ある。このことを換言すれば、係合部材13の移動スト
ロークが短くとも良いことを意味し、係合部材13の移
動ストロークを短くして羽根基部6の径寸法を小さく設
定することにより、送風ファン3の外径寸法を大きくす
ることなく、羽根片7の突出長さを長く設定できて送風
性能を向上させることができることとなる。
【0034】なお、上記実施例では、ばね線部15,1
5に第2の斜状面20,20を形成したが、これは送風
ファン3が回転軸8からの不用意な外れを防止する機能
とは無関係なものであるから、必要に応じて設ければ良
いものである。
【0035】図8および図9は本発明の他の実施例を示
すもので、上記一実施例との相違は、ばね線部15,1
5の外面のうち、回転軸8の先端側とは反対側の面にも
斜状面を形成したところにある。
【0036】すなわち、ばね線部15,15の外面のう
ち、回転軸8の先端側とは反対側の面に形成された斜状
面は、回転軸8の先端側の面に形成された第1の斜状面
19,19および第2の斜状面20,20に対応位置し
てこれらと対称の第3の斜状面21および第4の斜状面
23,23とから構成されている。なお、第3および第
4の斜状面21,21および22,22は一対のばね線
部15,15の中心を結ぶ線(図9にDで示す)に関
し、第1および第2の斜状面19,19および20,2
0と対称になっているものである。
【0037】このため、図9からも明らかなように、第
3の斜状面21,21の傾きは第1の斜状面19,19
のそれと逆となり、第4の斜状面22,22の傾きも第
2の斜状面20,20のそれと逆になっている。従っ
て、係合部材13をボス部9の軸方向に関し、前後逆に
した場合、第3の斜状面21,21は、前後逆にする前
の第1の斜状面19,19と同一の傾きとなり、第4の
斜状面22,22は、前後逆にする前の第2の斜状面2
0,20と同一の傾きとなり、これにより第3および第
4の斜状面21,21および22,22は第1および第
2の斜状面19,19および20,20と同一の機能を
果たす。
【0038】このことは、係合部材13が前後方向に関
して方向性がなくなることを意味し、該係合部材13を
羽根基部6に孔16から挿入して組み付ける場合、必ず
しも第1および第2の斜状面19,19および20,2
0が回転軸8の先端側となるように配慮せずとも済み、
組み付け作業性が向上する。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、次
のような効果を得ることができる。請求項1記載の送風
ファン取付装置では、係合部材のばね線部のうち、係合
溝に係合する部分における回転軸先端側の外面に斜状面
を形成し、その斜状面の傾き方向を内側の稜角部が係合
溝の抜け止め係合面に当たる方向に定めたことにより、
送風ファンに回転軸から抜け出る方向に外力が作用する
と、ばね線部に形成された斜状面の稜角部が抜け止め係
合面に当接して食い込むような状態になるので、ばね線
部が不用意に拡開方向に変位することが防止され、また
仮にばね線部が拡開したとしても、斜状面の稜角部が抜
け止め作用面から外れる程大きく拡開するおそれはなく
なるので、送風ファンの不用意な外れをより一層確実に
防止できる。
【0040】請求項2記載の送風ファン取付装置では、
送風ファンを回転軸から取り外す場合、係合部材を移動
操作すると、ばね部材の斜状面のうち、回転軸への装着
時に係合溝に係合する部位に形成した斜状面とは逆方向
に傾く斜状面が係合溝内に侵入するので、送風ファンを
引っ張ると、その斜状面の傾きにより、ばね線部に拡開
方向の分力が作用するようになるため、係合部材を最後
まで移動操作しなくとも、その途中で送風ファンを取り
外すことができるようになって送風ファンをより簡単に
取り外すことができる。
【0041】請求項3記載の送風ファン取付装置では、
ばね部材の外面のうち、回転軸の先端側とは反対側の面
に、回転軸先端側の面に形成した斜状面と対称に斜状面
を形成したことにより、係合部材に送風ファンの軸方向
に関し前後の方向性がなくなるので、該係合部材を送風
ファンに取り付ける際の作業性が向上する
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す要部の斜視図
【図2】送風ファンを回転軸に取り付けた状態で示す縦
断側面図
【図3】送風ファンの中心側部分の背面図
【図4】ばね線部の一方の斜状面と係合溝との関係を示
す断面図
【図5】ばね線部の他方の斜状面と係合溝との関係を示
す断面図
【図6】ばね線部単体の斜視図
【図7】換気扇の概略構成を示す縦断側面図
【図8】本発明の他の実施例を示す図6相当図
【図9】ばね線部の各部の断面形状を示すもので、
(a)は図8の I−I 線、(b)は図8のII−II線、
(c)は図8の III−III 線に沿う断面図
【符号の説明】
2はモータ、3は送風ファン、6は羽根基部、8は回転
軸、9はボス部、12は係合溝、12aは抜け止め係合
面、13は係合部材、14は押釦、15はばね線部、1
8は拡開部、18aはテーパー面、19および20は第
1および第2の斜状面、21および22は第3および第
4の斜状面である。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転軸の外周部に係合溝を形成すると共
    に、送風ファンに、対向する一対のばね線部を有した二
    股状の係合部材および前記一対のばね線部を拡開させる
    ためのテーパー状の拡開部を設け、前記ばね線部をその
    縮小方向のばね力により前記係合溝に係合させて前記送
    風ファンを回転軸に抜け止め状態に装着し、前記係合部
    材をばね線部の突出方向に移動操作することにより、ば
    ね線部の両端部が前記拡開部のテーパー面上を摺動して
    拡開し、係合溝から外れるようにしたものにおいて、前
    記ばね線部のうち、前記係合溝に係合する部位における
    回転軸先端側の外面に斜状面を形成し、この斜状面の傾
    き方向を、該斜状面の内側の稜角部が係合溝の抜け止め
    係合面に当たる方向に定めたことを特徴とする送風ファ
    ン取付装置。
  2. 【請求項2】 ばね線部のうち、係合部材の移動操作に
    伴って係合溝内に侵入する部位における回転軸先端側の
    外面には、装着時において係合溝に係合する部位に形成
    された斜状面とは逆方向に傾く斜状面が形成されている
    ことを特徴とする請求項1記載の送風ファン取付装置。
  3. 【請求項3】 ばね部材の外面のうち、回転軸先端側と
    は反対側の面に、回転軸先端側の面に形成した斜状面と
    対称に斜状面が形成されていることを特徴とする請求項
    1または2記載の送風ファン取付装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007248029A (ja) * 2006-03-20 2007-09-27 Matsushita Electric Ind Co Ltd 給気換気装置
JP2016048165A (ja) * 2016-01-15 2016-04-07 富士工業株式会社 レンジフード

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