JPH0612921Y2 - 複合材 - Google Patents

複合材

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JPH0612921Y2
JPH0612921Y2 JP11431689U JP11431689U JPH0612921Y2 JP H0612921 Y2 JPH0612921 Y2 JP H0612921Y2 JP 11431689 U JP11431689 U JP 11431689U JP 11431689 U JP11431689 U JP 11431689U JP H0612921 Y2 JPH0612921 Y2 JP H0612921Y2
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composite material
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JP11431689U
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民治 齊藤
力 田中
明雄 菊地
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Central Glass Co Ltd
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Central Glass Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は建材、家具、什器等に広く使用できる軽量で石
材、セラミック材調表装面を有する複合材に関する。
〔従来技術とその問題点〕
アクリレート樹脂系を主剤とし各種無機質充填材を含有
した人工大理石に関する開示例は少なくない(例えば特
開昭61-243804号、特開昭62-128956号、特開昭63-22115
1号等)。
これら開示例において、難燃性を付与し、石材、セラミ
ック材調の外観を得るためには、多量の無機質充填材を
含有させる必要があるが、その結果比重が1.8以上にも
及ぶ。しかるに建築物の高層化、それに関連して建材、
家具、什器等の軽量化が希求される現今の趨勢にあって
は、これに充分呼応したものとはいえず、また、断熱
性、遮音性等の機能も有さないので付加価値性に欠け
る。
さらにアクリレート系樹脂は熱膨張率が大きく、熱によ
り反り等の変形が生じ易いという欠点がある。
なお、樹脂層と軽量粉粒材層との複合材に関しては、表
面(例えば塩化ビニール樹脂)、裏面のシート材間に発
泡状バーミキュライトの層を介在させた床材(実開昭53
-21720号)、熱可塑性樹脂を管状に溶融押出し、その内
部にシラスバルーン等の粉体を供給し、次いで管状体を
圧着一体化して種々の目的に適した複合体とするもの
(特開昭61-112633号)、ABS樹脂等基体表面に結合剤層
を介しファクチス粉末層を布設した内装材(特開昭58-2
4050号)等が開示されている。
これら開示例においては、遮音性、断熱性、弾性その他
の機能を付与することを記載しているが、樹脂を多量に
含むために、石材、セラミック材調の質感、重厚感を得
難いし、勿論難燃性あるいは不燃性等において不充分で
ある。また、樹脂層と軽量層を異質のもので形成する
と、往々にして接合部より剥離を生じ易い。
本考案は前記従来欠点を改善した石材、セラミック材調
の表装面を有する建材、家具、什器として好適な複合材
を提供するものである。
〔問題点を解決するための手段〕
本考案は、金属水酸化物粉と、シリカアルミナ系粉と、
アクリレート樹脂系結合剤を含んでなる表装材の裏面
に、無機質軽量粉粒材を結合剤で層成した軽量層を接合
一体化した複合材、好適には該複合材における表装材中
にセラミック質粉粒材および/または高融点樹脂粉粒材
よりなる添加材を分散含有したこと、さらに表装材の表
層部に添加材富化層を形成したこと、加えて表装材の表
面にガラス板を貼着したこと、さらに加えて軽量層にお
ける結合剤がアクリレート樹脂系結合剤であることから
なる。
〔実施例〕
以下添付の図面に基づき本考案を詳述する。
第1図は本考案の複合材の一部破断部分側面図で、2
はメチルメタクリレートあるいはこれにスチレン等を添
加混合した樹脂を結合剤とし、径数μmないし数十μm
の水酸化アルミニウム、マグネシウム、アルミニウムカ
ルシウム等の金属水酸化物の粉、および焼成クレー、シ
リマナイト等前記同様の粒径のシリカアルミナ系粉を混
在結合した石材調の表装材であり、3は1例として径1
mmないし数十mmの発泡ガラス質粒よりなるかさ比重0.5
以下の軽量粉粒材4を例えばメチルメタクリレート樹脂
等の結合剤で結合、層成した軽量層である。
これら表装材2、軽量層3を前記同様のメチルメタクリ
レート等の樹脂で接合一体化することにより、例えば表
装材2の厚みを3mm、軽量層3の厚みを12mmとすれば、
石材調表装面を有するかさ比重約0.8の軽量複合材
得ることができる。
なお、軽量層3の裏面3′に、軽量粉粒材4の粒形状に
基づく凹凸面を形成せしめることにより、躯体、基体等
との接着性を良好にする。
前記金属水酸化物粉はアクリレート樹脂とよく結合し、
石材調質感、重厚感を与えるもので、高熱を受けた場合
は水分を放出、吸熱することにより自己消火性を有す
る。また表装材の強度、硬度を増大する。
前記シリカアルミナ系粉はアクリレート樹脂系結合剤と
の結合性を有し、それ自体耐火耐熱安定性かつ低熱膨張
性で、表装材に不燃性を付与し、熱を受けた場合の反り
をある程度抑制し、表装材と後述する低膨張性の軽量層
との接合を強固にする効果を有する。また表装材の強
度、耐酸、耐アルカリ、耐候性等を向上する。
これら金属水酸化物粉およびシリカアルミナ系粉は結合
剤を含めた表装材形成材料全体の60wt%以上が必要であ
り、それ未満では前記特性を充分発揮し得ない。
うち金属水酸化物粉は40〜60wt%、シリカルアルミナ系
粉は10〜30wt%の範囲で含有させるのが適当である。
これら表装材形成材料に、別に添加材、すなわち径約10
μmないし数mmのシリカ、長石、マイカ、シリカ系ガラ
ス、シリカ系ガラスのチョップドストランド等のセラミ
ック質でフレーク状、繊維状をも含む粉粒材や、ポリテ
トラフルオロエチレン等の含フッ素樹脂をはじめとする
高融点樹脂粉粒体を10wt%以下の範囲で適宜外挿添加す
ることができる。
前記セラミック質粉粒材は石材、セラミック材調の材触
を与え、また補強材としての作用も呈する。高融点樹
脂、特に含フッ素樹脂粉粒体は、純白セラミック材調色
感を与え、強度、特に曲げ衝撃抵抗に顕著な効果を示
す。
表装材料2の形成に際しては、メチルメタクリレート等
のアクリレート系樹脂液、あるいはこれに共重合するポ
リエチレン、ポリエステル、エポキシ等を加えた樹脂液
に、金属水酸化物粉、シリカアルミナ系粉、あるいはさ
らにセラミック質粉粒材や高融点樹脂粉粒材よりなる添
加材を混練し成形枠に注入する。
なお、重合開始剤としてアゾ化合物等や、その他公知の
改質剤、安定剤、可塑剤を添加しておくこともできる。
表装材形成材料等を注型後常温以上100℃以下に加熱保
持して重合硬化させ、冷却後成形枠より取外することに
より、表面平滑な表装材2を得ることができる。
軽量層3における無機質軽量粉粒材としては、前記ガラ
ス質発泡粒以外にシラスバルーン、抗火石発泡粒、黒曜
石発泡粒、バーミキュライトその他軽量骨材と称する多
くのものを採用することができる。
これら粉粒材は少量の無機質あるいは有機質結合剤によ
り結合、層形成するもので、無機質低膨張性粉粒材を主
材とした熱膨張率の低い層を形成せしめる。結合剤には
好適には表装材における結合剤同様のアクリレート樹脂
系のものが推奨できる。
すなわちアクリレート樹脂系結合剤を用いた場合は、常
温ないし低温加熱下で無機質軽量粉粒材の層の形成とと
もに、表装材2との接合を同時一体的に行なえる点にお
いて効率、能率的である。
勿論表装材2と軽量層3との接合に際しては、これらを
別個に作製準備しておき、前記したようなアクリレート
系樹脂その他の結合剤により接着一体化することもでき
る。
このようにして得られた複合材はそれ自体難燃性であ
るうえ、軽量層3により断熱性や遮音性を付与し、また
熱により膨張し易く反り等の変形を生じ易いアクリレー
ト樹脂系結合剤を比較的多く含む表装材の当該欠点を抑
制したもので、内装建材や什器として好適である。
第2図は本考案の別の態様を示した一部破断部分側面図
で、表装材2にはセラミック質粉粒材としてのソーダ石
灰系ガラス粉粒5を分散含有せしめたものである。当該
ガラス粉粒5は表装材形成の際に他の表装材形成材料と
混練後、注型放置すれば、相互の比重差により成形枠下
面側に沈降し、ガラス粉粒に富んだ層(以下富化層とい
う)5′を形成する。当該ガラス粉粒富化層5′を表装
材表装面として採用すれば、表面白色半透光性の深みの
ある外観を与え、硬度、耐薬品性、耐候性等に優れた表
装材2が得られる。
第3図は本考案の別の態様を示した図で、表装材2の表
面にガラス板6を貼着したものである。
ガラス板6としては量産、汎用するソーダ石灰系ガラス
の厚み2mm、1mmまたはそれ以下の薄いガラス板を採用
する。該ガラス板6は無色透明であってもよく透明淡青
色、淡赤色、淡灰色その他適宜色調のものを用いて、表
装材2の色彩風趣を変化させることもできる。
ガラス板6の貼着により、耐熱性を付与することがで
き、塵芥その他汚染物の払拭も容易でその表面を常に清
潔な状態に維持でき、特に厨房什器等に好適である。ま
たガラス板にCeo2、Tio2等紫外線遮断成分を含有せしめ
ておけば、表装材2の脆色劣化を防止でき、建築物の外
装材等としても使用できる。
ガラス板6の前記表装材2への貼着はビニルブチラール
樹脂等接着性の良好な樹脂を用い、加熱その他適宜手段
で接着一体化すればよい。
〔考案の効果〕
本考案によれば石材、セラミック材調の表装面を有し、
軽量、取扱容易で切断加工性、断熱性、遮音性に富み、
熱により変形し難いという効果を奏し、表装材の表層に
添加材富化層を形成し、あるいはガラス板を貼着した態
様によれば、耐熱性、耐候性を増大し、あるいはさらに
表装材樹脂層の脆色、劣化を防止できるという著効を奏
し、家具、什器、建築物の内装材のみならず外装材等と
しても好適である。
【図面の簡単な説明】
第1図、第2図は本考案の一部破断部分側面図、第3図
は他の実施態様を示す部分側面図である。 ……複合材、2……表装材 3……軽量層

Claims (5)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】金属水酸化物粉と、シリカアルミナ系粉
    と、アクリレート樹脂系結合剤を含んでなる表装材の裏
    面に、無機質軽量粉粒材を結合剤で層成した軽量層を接
    合一体化したことを特徴とする複合材。
  2. 【請求項2】表装材中にセラミック質粉粒材および/ま
    たは高融点樹脂粉粒材よりなる添加材を分散含有したこ
    とを特徴とする請求項1記載の複合材。
  3. 【請求項3】表装材の表層部に添加材富化層を形成した
    ことを特徴とする請求項1または2記載の複合材。
  4. 【請求項4】表装材の表面にガラス板を貼着したことを
    特徴とする請求項1ないし3記載の複合材。
  5. 【請求項5】軽量層における結合剤がアクリレート樹脂
    系結合剤であることを特徴とする請求項1ないし4記載
    の複合剤。
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