JPH06128861A - 刺繍ミシン - Google Patents

刺繍ミシン

Info

Publication number
JPH06128861A
JPH06128861A JP27982892A JP27982892A JPH06128861A JP H06128861 A JPH06128861 A JP H06128861A JP 27982892 A JP27982892 A JP 27982892A JP 27982892 A JP27982892 A JP 27982892A JP H06128861 A JPH06128861 A JP H06128861A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
embroidery frame
area
embroidery
frame
pinion gear
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP27982892A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshiyuki Konno
由之 金野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Brother Industries Ltd
Original Assignee
Brother Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Brother Industries Ltd filed Critical Brother Industries Ltd
Priority to JP27982892A priority Critical patent/JPH06128861A/ja
Publication of JPH06128861A publication Critical patent/JPH06128861A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Sewing Machines And Sewing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 刺繍ミシンにおいて、布などの加工片のより
広い範囲へのランダムかつ高速な位置決めを、極座標的
な送り機構により構成したコンパクトな位置決め装置で
可能にし、動作時ミシンの設置スペースに比較した刺繍
可能領域を拡大する。 【構成】 刺繍枠1が布片7を挟み込んで固定する。ピ
ンチローラ25と大ピニオンギア23などからなる刺繍
枠回転機構3が、外周部にラックギア21が加工された
刺繍枠1を両側から支持しながらその接線方向に送る。
ボールねじ15と移動ベース13などからなる直線送り
機構5が、さらにこの刺繍枠回転機構3全体を支持しな
がら直線方向に送ることで布片7を移動させる。以上の
機構によって、刺繍枠1内の任意の点へ針位置11を位
置決めする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、加工片の位置決めをラ
ンダムかつ高速にすることのできる刺繍ミシンに関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来、加工片を連続的のみならず、ラン
ダムかつ高速に移動させて位置決めをすることを要求さ
れる刺繍ミシンの2次元的な位置決め装置としては、X
Yテーブルといわれる方式の位置決め装置が広く用いら
れてきた。これはX方向およびY方向の2つの直線送り
装置を直交して組み合わせて、2次元的な位置決めを可
能にするもので、このような直線送り装置としてはボー
ルねじを用いたものや、ラックとピニオンとを用いたも
のが一般的である。
【0003】図3を参照してボールねじを用いた位置決
め装置について説明する。Y軸テーブル33は台座(図
示しない)に固定され、X軸テーブル29はY軸テーブ
ル33のY軸移動ベース35に固定され、刺繍枠1はX
軸移動ベース31に刺繍枠支持棒27を介して固定され
ている。X軸移動ベース31、Y軸移動ベース35には
それぞれねじが立てられており、X軸モータ43がX軸
ボールねじ45を回転してX軸方向に、Y軸モータ47
がY軸ボールねじ49を回転してY軸方向にそれぞれ移
動させる。このように加工片をX軸方向、Y軸方向の2
方向に移動させることによって、固定したミシンヘッド
の針位置11に対する加工片の相対的な2次元的位置決
めを、ランダムかつ高速に行うことができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながらXYテー
ブルによる位置決め装置の場合には、原理的に刺繍可能
領域の面積の少なくとも4倍以上を、刺繍枠の最大移動
範囲と位置決め装置の最大移動範囲とを含む動作時の設
置スペースとして確保することが必要である。このこと
を図4(a)を参照して説明する。
【0005】刺繍枠1内で針位置11が位置決め可能な
矩形領域を刺繍可能領域38とし、その面積をSとす
る。この領域は、刺繍枠支持棒27によって刺繍枠1と
連結されているX軸移動ベース31の、X軸方向の最大
移動距離とY軸方向の最大移動距離とに2辺が等しい矩
形となる。XYテーブルの移動範囲には、その移動を妨
げる障害物が存在してはならない。この領域をXYテー
ブル占有領域37とすると、その面積はほぼSに等し
い。同様に刺繍枠1の移動範囲には、その移動を妨げる
障害物が存在してはならない。この領域を刺繍枠占有領
域39とすると、図から明らかなように刺繍枠1の大き
さをほぼ面積Sと考えると、この面積はおよそ4Sとな
る。
【0006】刺繍枠占有領域39とXYテーブル占有領
域37との総合的な平面占有面積が、動作時の設置スペ
ースとして少なくとも必要である。ここでXYテーブル
占有領域37は、刺繍枠占有領域39に平面的に包含さ
れるように配置することも、独立に配置することも可能
である。したがって刺繍枠占有領域39とXYテーブル
占有領域37との総合的な平面占有面積は、独立した配
置の場合でおよそ5S、包含される配置の場合でおよそ
4Sとなる。また一般に刺繍枠1は、刺繍可能領域38
より一回り大きいし、刺繍枠支持棒27の占有面積も考
慮しなければならないから、総合的な平面占有面積はそ
れぞれ5Sまたは4Sよりも大きくなる。
【0007】これらのことが刺繍ミシンの小型化や動作
時の設置スペースの減少と、広い刺繍可能範囲を得るこ
との両立への障害となっていた。
【0008】本発明は、上述した問題点を解決するため
になされたものであり、広範囲への位置決めをコンパク
トな装置で可能にする刺繍ミシンを提供することを目的
とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明の刺繍ミシンは、ミシンの加工片を固定するル
ープ状のクランプと、ループ状クランプを支持するとと
もに支持点におけるループの接線方向に送る第一送り機
構と、第一送り機構を支持しかつ直線方向に送る第二送
り機構とを備えている。
【0010】
【作用】上記の構成を有する本発明の刺繍ミシンは、ル
ープ状のクランプがミシンの加工片を固定し、第一送り
機構がループ状クランプを支持するとともに支持点にお
けるループの接線方向に送り、第二送り機構がさらにこ
の第一送り機構を支持しかつ直線方向に送ることで、加
工片を移動させる。
【0011】
【実施例】以下、本発明の刺繍ミシンを具体化した一実
施例を図面を参照して説明する。
【0012】まず本実施例における本発明の構成要素の
実現手段について、図1と図2とを参照して説明してお
く。本発明のクランプは刺繍枠1により構成される。本
発明の第一送り機構は、刺繍枠1の外周面に形成された
ラックギア21と、大ピニオンギア23と、小ピニオン
ギア24と、ピンチローラ25と、モータ17等とから
構成される。また、本発明の第二送り機構は、移動ベー
ス13と、ボールねじ15と、モータ17等とから構成
される。
【0013】以下にそれぞれの実現手段の構成を詳しく
説明する。円形の刺繍枠1は外枠、中枠、内枠の3つの
部分から構成されており、布片7は、それらの間に挟持
保持される。刺繍枠1はピンチローラ25と大ピニオン
ギア23によって両側から挟み込まれることにより回転
移動可能に支持される。刺繍枠1の外枠の外周部にはラ
ックギア21が加工されており、大ピニオンギア23と
かみ合う。さらに大ピニオンギア23は小ピニオンギア
24ともかみ合う。小ピニオンギア24はモータ17の
回転軸上に固定されている。したがってモータ17の回
転は、小ピニオンギア24と大ピニオンギア23とを介
して刺繍枠1に伝えられ、これらにより刺繍枠回転機構
3が構成される。前記ピンチローラ25、大ピニオンギ
ア23及びモータ17は、移動ベース13に取付けられ
た連結板14によって一体に組み付けられ、また、ピン
チローラ25は、図示しない付勢手段により大ピニオン
ギア23に向かって弾発付勢されている。
【0014】前記移動ベース13にはねじ穴が加工され
ている。ボールねじ15はこのねじ穴に組み合わされ
る。ボールねじ15はモータ17の回転軸と直結されて
おり、モータ17の回転と連動して回転する。移動ベー
ス13、ボールねじ15、モータ17からなる直線送り
機構5は全体として周知の刺繍ミシンの台座19に固定
されている。
【0015】以上のごとく構成された本発明の実施例に
おいて、次にその作用を説明する。刺繍すべき加工片で
ある布片7を刺繍枠1の外枠と中枠、中枠と内枠との間
に図2に示すように挟み込んで固定した後、刺繍枠1を
ピンチローラ25と大ピニオンギア23との間にセット
する。その状態にて、モータ17が回転すると、小ピニ
オンギア24、大ピニオンギア23が連動して回転す
る。刺繍枠1はピンチローラ25と大ピニオンギア23
とに両側から挟み込まれたまま、大ピニオンギア23と
ラックギア21とのかみ合いによってその接線方向に滑
ることなく送られる。刺繍枠1は平面的に円形の形状を
しているため、接線方向のこの送りによって回転運動を
与えられる。
【0016】直線送り機構5は、この刺繍枠回転機構3
全体に直線的な移動を与える。モータ17がボールねじ
15を回転させると、ボールねじ15とかみ合わされた
移動ベース13が直線方向に移動する。移動ベース13
が直線方向に移動すると、これと一体に組み付けられて
いる刺繍枠回転機構3全体も直線的に移動する。以上の
刺繍枠回転機構3と直線送り機構5との組合せによっ
て、刺繍枠1に任意の回転運動と一方向の直線運動とを
与えている。ここで刺繍ミシンの針位置11は台座19
に対して変化しない。よって刺繍枠回転機構3が、布片
7上の一定半径の円周上での針位置11を位置決めし、
直線送り機構5がこの円周の半径を変化させる役割を果
たす。円周の半径とその円周上の位置の指定ができると
いうことは、いわば極座標系での位置決めするができる
ということで、刺繍枠1内の任意の位置に針位置11を
位置決めできることになる。
【0017】なお、本実施例では直線送り機構としてボ
ールねじ15によるものを用いているが、この代わりに
より安価なラックギアとピニオンギアとの組合せによる
ものを用いてもよい。また減速機構に大ピニオンギア2
3と小ピニオンギア24を用いているが、この大小関係
や個数は所望の減速比を満たすものであればよい。
【0018】刺繍枠占有領域の面積と位置決め装置の占
有領域の面積との総合的な平面占有面積は、本実施例の
場合、円形を成す刺繍可能領域38の面積の僅か1.3
倍程度となる。このことを図4(b)を参照して説明す
る。刺繍可能領域38の面積をSとし、刺繍枠1の大き
さとほぼ等しいものとする。まず、移動ベース13の移
動を妨げる障害物が存在してはならない領域が直線送り
機構占有領域41である。次に、刺繍枠1の移動に妨げ
る障害物が存在してはならない領域が刺繍枠占有領域3
9である。
【0019】図から明らかなように、刺繍枠占有領域3
9の面積は円形である刺繍枠1の面積と、刺繍枠1の半
径に短辺の長さが等しく刺繍枠1の直径に長辺の長さが
等しい矩形の面積との和で求められるから、およそ(1
+1/3.14)Sとなる。ここで、直線送り機構占有
領域41は刺繍枠占有領域39に対して小さなものにで
きるから、直線送り機構占有領域41と刺繍枠占有領域
39とを合わせた総合的な平面占有面積を、およそ1.
3Sと考えてよい。この値はXYテーブルによる刺繍枠
位置決め装置を用いた場合のそれに比べて約3分の1で
あり、刺繍ミシンの小型化及び動作時の設置スペースの
減少と広い刺繍可能範囲とを両立できるという利点があ
る。
【0020】
【発明の効果】以上説明したことから明かなように、ラ
ンダムかつ高速な二次元位置決めを実現する位置決め機
構の一部の役割を刺繍枠が果すので、コンパクトな装置
でより広い刺繍可能領域を実現することができるという
効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の刺繍ミシンの一実施例の構成を示す平
面図である。
【図2】その刺繍ミシンの刺繍枠送り機構を示す断面図
である。
【図3】従来のXYテーブルによる位置決め装置の平面
図である。
【図4】(a)従来のXYテーブルによる位置決め装置
の占有面積の説明図である。 (b)本発明の刺繍ミシンを構成する位置決め装置の占
有面積の説明図である。
【符号の説明】 1 刺繍枠 3 刺繍枠回転機構 5 直線送り機構

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ミシンの加工片を固定するループ状のク
    ランプと、 ループ状クランプを支持するとともに支持点におけるル
    ープの接線方向に送る第一送り機構と、 第一送り機構を支持しかつ直線方向に送る第二送り機構
    と、からなり、第二送り機構の支持部分と固定的な位置
    関係にあるミシンのヘッドを、加工片の一定範囲のうち
    の任意の位置に移動させる、加工片の位置決め装置を備
    えることを特徴とする刺繍ミシン。
JP27982892A 1992-10-19 1992-10-19 刺繍ミシン Pending JPH06128861A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27982892A JPH06128861A (ja) 1992-10-19 1992-10-19 刺繍ミシン

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27982892A JPH06128861A (ja) 1992-10-19 1992-10-19 刺繍ミシン

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06128861A true JPH06128861A (ja) 1994-05-10

Family

ID=17616490

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP27982892A Pending JPH06128861A (ja) 1992-10-19 1992-10-19 刺繍ミシン

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH06128861A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003020557A (ja) * 2001-07-11 2003-01-24 Barudan Co Ltd ミシン

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003020557A (ja) * 2001-07-11 2003-01-24 Barudan Co Ltd ミシン

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2798829B2 (ja) 2次元運動機構
US4598655A (en) Driving device of an embroidery frame in a zigzag sewing machine
JPH01306131A (ja) ワイヤ放電加工機
JP2000271363A (ja) ミシンの枠駆動装置
JPH06128861A (ja) 刺繍ミシン
KR960033647A (ko) 회전 테이블을 구비한 스테이지 장치 및 스테이지 장치의 구동 방법
JP3771286B2 (ja) ミシンの刺繍枠駆動装置及びその制御方法
JPH02139146A (ja) 一段6自由度位置決めテーブル
JP2930378B2 (ja) 電子部品実装装置
JP2006351785A (ja) 長ストローク移動可能なアライメントステージ
JPH05293681A (ja) レーザー加工機
JPS639477B2 (ja)
JPH0584627A (ja) 回転割出しテーブル
JPH09324843A (ja) 粗動微動ボールねじおよびそのユニット
JP3260077B2 (ja) 二次元同時運動装置
JPH04367390A (ja) レーザ加工装置
JPH03208533A (ja) Xyテーブル
JPH0631563A (ja) 移動テーブル
JP2000301478A (ja) 2軸駆動装置
JP2555445B2 (ja) 電子部品実装機における基板位置決め機構
JP3571943B2 (ja) 自動巻線機
JP2595381B2 (ja) テ−ブルの位置決め装置
JP2001009620A (ja) プリント基板加工機
JPH067864Y2 (ja) 四軸制御ワイヤカット放電加工装置
JPH0557381A (ja) テーブル移動装置