JPH06128334A - ペルフルオロアルキルビニルエーテルで改質したフッ化ビニリデンを基剤とするフルオロエラストマー性コポリマー - Google Patents

ペルフルオロアルキルビニルエーテルで改質したフッ化ビニリデンを基剤とするフルオロエラストマー性コポリマー

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JPH06128334A
JPH06128334A JP4218322A JP21832292A JPH06128334A JP H06128334 A JPH06128334 A JP H06128334A JP 4218322 A JP4218322 A JP 4218322A JP 21832292 A JP21832292 A JP 21832292A JP H06128334 A JPH06128334 A JP H06128334A
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hfp
vdf
vinyl ether
vulcanization
pave
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JP4218322A
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English (en)
Inventor
Vincenzo Arcella
ビンチェンツォ、アルチェルラ
Giulio Brinati
ジウリオ、ブリナチ
Margherita Albano
マルゲリータ、アルバノ
Anna Minutillo
アンナ、ミヌチルロ
Graziella Chiodini
グラツィエラ、キオディニ
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Solvay Specialty Polymers Italy SpA
Original Assignee
Ausimont SpA
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Publication date
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08FMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED BY REACTIONS ONLY INVOLVING CARBON-TO-CARBON UNSATURATED BONDS
    • C08F214/00Copolymers of compounds having one or more unsaturated aliphatic radicals, each having only one carbon-to-carbon double bond, and at least one being terminated by a halogen
    • C08F214/18Monomers containing fluorine
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
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    • C08F214/18Monomers containing fluorine
    • C08F214/22Vinylidene fluoride
    • C08F214/222Vinylidene fluoride with fluorinated vinyl ethers

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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 フッ化ビニリデン(VDF)、ヘキサフルオ
ロプロペン(HFP)、ペルフルオロアルキルビニルエ
ーテル(PAVE)および所望ならばテトラフルオロエ
チレン(TFE)から誘導されたモノマー単位から成
り、イオン的に加硫可能であり、高温および低温の双方
で良好なエラストマー特性を示し、加硫後の金型からの
離型性に関して良好な成形性を示す、O−リングの製造
に好適なフルオロエラストマー性コポリマーを提供す
る。 【構成】 重量で VDF 48〜65%、 HFP 21〜36%、 PAVE 3〜9%、 TFE 0〜17% を含んで成り、HFP+PAVEの最小値が27%であ
ることを特徴とする、O−リングおよび一般製品の製造
に好適なフルオロエラストマー性コポリマー。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】従来の技術 本発明は、フッ化ビニリデン(VDF)、ヘキサフルオ
ロプロペン(HFP)および所望ならばテトラフルオロ
エチレン(TFE)から誘導されたモノマー単位から成
り、イオン的に加硫可能であり、高温および低温の双方
で良好なエラストマー特性を示し、加硫後の金型からの
離型性に関して良好な成形性を示す、O−リングの製造
に好適な新規なフルオロエラストマー性コポリマーに関
する。
【0002】既知のO−リングの製造に有用なフルオロ
エラストマー性コポリマーは、VDFおよびHFPから
成っている。かかるコポリマーは、高温では良好な特性
を示すが、低温での特性はよくない。
【0003】米国特許第4,123,603号明細書お
よび本出願人によるイタリア国特許出願第41,003
A/90号明細書には、極めて限定された濃度範囲のV
DF、HFPおよびTFEの単位から成り、イオン的に
加硫可能であり、低温および高温で満足な特性の組み合
わせを示し、同時に加工性、特に加硫後の金型からの離
型性に関する加工性が良好であり、したがってO−リン
グの製造に特に好適であるターポリマーが記載されてい
る。
【0004】しかしながら、前記のターポリマーは、モ
ノマー組成が極めて特異的であり且つ限定されており、
他の用途に使用できないという欠点を有している。
【0005】前記のターポリマーにおいては、モノマー
組成を最適にしても、VDFおよびHFP単位から成る
前記のコポリマーに対するTR10(ASTM D13
29)の改善は、約3℃を上回らない。
【0006】良好な低温特性を示すフルオロエラストマ
ーとして、少量の臭素含有オレフィンまたはブロモアル
キルビニルエーテルを含み、ペルオキシドや架橋剤を用
いたフリーラジカルによって加硫可能であるVDF、P
AVEおよび場合によってはTFE単位をベースとする
ものが知られている。
【0007】しかしながら、この種の架橋を用いること
によって得られる生成物は、圧縮永久歪み特性が良くな
く、O−リングの生産に不適である。
【0008】フリーラジカル系由来のものに比較して一
層良好な圧縮永久歪み値を示す容易に加工し得る生成物
を生じるといった一般的な利点を有するイオン加硫は、
前記のフルオロエラストマーには用いることができな
い。
【0009】実際に、この加硫では、ポリマー分解やあ
る種の特性の悪化、中でも高温における圧縮永久歪みの
悪化を生じる。
【0010】これに関しては、「ディー・アンゲバンテ
・マクロモレキュラーレ・ヒェミー(Die Angewandte Ma
kromolekulare Chemie) 」No.76/77/1979
におけるダブリュ・ダブリュ・シュミーゲル(W.W. Schm
iegel)著の「エラストマー性ビニリデンフルオリドコポ
リマーの親核性試薬による架橋(Crosslinking of Elast
omeric Vinylidene Fluoride Copolymers with Nucleop
hiles)」の報文を引用することができる。
【0011】フランス国特許第2,259,849号明
細書には、VDF、HFP、TFEおよびPAVE単位
から成り、その中の後者が総モノマーに対して17〜3
0重量%であるイオン的に加硫可能なフルオロエラスト
マー性コポリマーが開示されている。
【0012】最後に、フランス国特許第2,343,3
89号明細書には、類似のエラストマー性コポリマーで
あって、PAVE単位の含量が10〜17重量%である
ものが開示されている。
【0013】これらの特許明細書のフルオロエラストマ
ーは、低温におけるTR10および圧縮永久歪みに関し
て良好な特性を示す。しかしながら、高温でのその圧縮
永久歪みは良くない。本発明者によって行われた試験に
よれば、上記二つのフランス国特許明細書に例示されて
いるモノマー組成を有するコポリマーは、200℃では
圧縮永久歪みが24%を上回る。更に、イオン的方法に
よって行われる加硫の際に、コポリマーは多孔性になり
易くなり、即ちFCOおよびHFのような揮発性の分
解生成物が形成されるため表面に気泡を生じ易くなり、
加硫金型を汚染する(ファウリング)。これらの理由に
より、前記の特許明細書に記載されているポリマーは、
O−リングの製造に用いるには不適である。
【0014】本発明 VDF、HFP、PAVE単位を含んで成り、場合によ
ってはTFE単位をも含むことがあり、PAVE単位の
量が総モノマー単位に対して3〜9重量%、好ましくは
4〜8重量%であり、前記のような欠点なしにイオン的
方法によって加硫することができ、ファウリングの問題
を示さず、驚くべき低温特性、特にTR10の値に関す
る特性を示し、高温における圧縮永久歪みの値が十分低
く、20%程度以下の低さに保持されることを特徴とす
るフルオロエラストマー性コポリマーが、意外にも見出
された。特に、このコポリマーは、200℃、70時間
のO−リングの圧縮永久歪みについて最大値が20%で
あることを要求する「ミリタリー・スペシフィケイショ
ン(MIL−R−83248B)」のような商業的仕様
を満足させることができる。
【0015】本発明の目的であるコポリマーは、重量で
下記のモノマー単位: VDF 48〜65% HFP 18〜36% PAVE 3〜9% TFE 0〜17% の組成を有し、HFP+PAVEの和が最低でも27%
であることを特徴とする。
【0016】前記のコポリマーは、O−リングの製造に
特に好適である。前記の米国特許第4,123,603
号明細書およびイタリア国特許出願第41,003A/
90号明細書に記載のターポリマーと比較して、本発明
のコポリマーは、他のモノマー、特にVDFの実質的に
同等な含量では、意外な程に改良された低温性能を示
す。
【0017】更に、本発明の生成物は、VDFが十分低
く、例えば55重量%未満、好ましくは約50重量%で
あるときには、極性流体、例えばメタノールに対する化
学的耐性を要する製品に使用することもできるという利
点を示す。
【0018】この特性の組み合わせは、先行技術による
コポリマーでは同時には得ることができないものであ
る。
【0019】低温および高温特性の最適組み合わせ並び
に加工性に特に好ましいものは、モノマー単位の重量で
下記の組成 VDF 60.5〜64% HFP+PAVE 30〜33% TFE 0〜8% PAVE 5〜8% を有するコポリマーである。
【0020】本発明のもう一つの態様は、重量で下記の
モノマー単位の組成 VDF 48〜65% HFP 18〜36% PAVE 3〜12%、好ましくは3〜9
% TFE 0〜17% を有し、HFP+PAVEの最小値が前記と同じである
ことを特徴とするコポリマーをO−リングの製造に使用
することにある。
【0021】本発明のフルオロエラストマー性コポリマ
ーは、既知の方法、例えばカーク・オスマー(Kirk Othm
er) 著、エンサイクロペディア・オブ・ケミカル・テク
ノロジー(Encyclopaedia of Chemical Technology)、8
巻、500頁以後、1979年に記載されている方法に
よるモノマーの共重合によって製造することができる。
特に、塊状、有機溶媒溶液および水中でのエマルジョン
または懸濁液での重合を重合法として用いることができ
る。
【0022】用いることができるラジカル重合開始剤
は、例えば過硫酸アンモニウムまたはカリウムのような
無機ペルオキシド、過硫酸塩/重亜硫酸塩および過硫酸
鉄のようなレドックス系、ベンゾイルペルオキシド、ジ
クミルペルオキシド、ジイソプロピルペルオキシジカー
ボネート、ジエチルヘキシルペルオキシジカーボネート
などのような有機ペルオキシドである。
【0023】好ましくは、製造は水性エマルジョン中で
行われる。フッ素化したまたは部分的にフッ素化した任
意の種類の乳化剤、またはそれらと水素化した乳化剤と
の混合物を、本発明の方法に用いることができ、乳化剤
の例としてはフッ素化カルボン酸が挙げられる。
【0024】用いることができる連鎖移動剤は、例え
ば、酢酸エチル、マロン酸ジエチルであり、ヨウ素およ
び/または臭素を含む連鎖移動剤、例えば一般式Rf
(I)(Br)(但し、Rfは1〜8個の炭素原子
を有する過フッ化炭化水素基であり、xおよびyは0〜
2の整数であり、xまたはyの少なくとも一方は1であ
って、x+y≦2である)を有する化合物を用いること
もできる。
【0025】更に、欧州特許出願第407,937号明
細書に記載されているように、アルカリ金属またはアル
カリ土類金属ヨウ化物および/または臭化物を連鎖移動
剤として用いることもできる。
【0026】重合温度は25℃〜150℃であり、操作
圧は8〜80気圧である。
【0027】本発明のコポリマーの製造に用いられるペ
ルフルオロアルキルビニルエーテル(PAVE)は、1
〜3個の炭素原子を有するアルキル基を含むもの、例え
ばペルフルオロメチルビニルエーテル(PMVE)、ペ
ルフルオロエチルビニルエーテル(PEVE)、ペルフ
ルオロプロピルビニルエーテル(PPVE)である。
【0028】PMVEが好ましい。
【0029】本発明のコポリマーの製造は、欧州特許出
願第247,379号明細書および第250,767号
明細書に記載されているように、1種類以上のペルフル
オロポリオキシアルキレンと水とによって形成されるミ
クロエマルジョンの存在下にて水性懸濁液中での重合に
よって有利に行うことができる。
【0030】本発明のポリマーに使用可能な加硫系は公
知であり、架橋剤と加硫促進剤とから成っている。
【0031】使用可能な架橋剤は例えば米国特許第4,
259,463号明細書、第3,876,654号明細
書及び第4,233,421号明細書に記載されている
ものであり、芳香族および脂肪族ポリヒドロキシル化合
物を挙げることができる。
【0032】芳香族類の代表例は、ジ−、トリ−および
テトラ−ヒドロキシベンゼン、−ナフタレン、−アント
ラセンおよびビスフェノール誘導体である。米国特許第
4,233,421号明細書に記載されている4,4−
チオジフェノール−イソプロピレン−ビス(4−ヒドロ
キシベンゼン)(すなわち、ビスフェノールA)、およ
びヘキサフルオロイソプロピレン−ビス(4−ヒドロキ
シベンゼン)(すなわち、ビスフェノールAF)のよう
な芳香族化合物が好ましい。
【0033】加硫促進剤として用いることができる化合
物は既知であり、例えば米国特許第3,655,727
号明細書、第3,712,877号明細書、第3,85
7,807号明細書、第3,686,143号明細書、
第3,933,732号明細書、第3,876,654
号明細書、第4,233,421号明細書および第4,
259,463号明細書および欧州特許出願第0,18
2,299号明細書および第0,120,462号明細
書に記載されている。米国特許第3,876,654号
明細書および第4,259,463号明細書に記載のホ
スホニウムおよびアミノホスホニウム第四級塩のクラス
の化合物が好ましい。
【0034】O−リングの外に、本発明のコポリマー
は、高温で良好な圧縮永久歪みを示す製品を製造するの
に用いることもできる。
【0035】下記の例は、本発明の目的を説明するため
のものであり、限定を目的とするものではない。
【0036】170℃のプレス中で10分間処理した後
のプラックのアルミニウムシートからの離型性の値を、
離型が良好であるときにはAで、離型が普通であるとき
にはBで表わす。
【0037】例1 630rpmで作動する撹拌機を備えた5リットル反応
装置を用いた。
【0038】水3,500gを真空で反応装置に仕込ん
だ後、下記のモル組成 VDF 48% HFP 39% PMVE(ペルフルオロメチルビニルエーテル) 13% を有するモノマー混合物を用いて、反応装置を加圧す
る。
【0039】操作温度は85℃であり、圧は19相対圧
である。
【0040】次いで、過硫酸アンモニウム(PSA)
4.2gを水に溶解したもの、連鎖移動剤としての酢酸
エチル6.4gであって、その中の3.2gは5%のモ
ノマーが転換した時点で、残りはそれぞれ0.8gずつ
4つに分けて、それぞれ24%、43%、62%および
81%が転換した時点で加えるようにしたものを、順に
加える。
【0041】圧は、下記のモル比 VDF 78.5% HFP 17.5% PMVE 4.0% のモノマーを供給することによって、重合中一定に保持
する。
【0042】66分後に、ポリマー1,413gが得ら
れる。反応装置を冷却して、エマルジョンを取り出し、
硫酸アルミニウムの水性溶液を加えることによって凝固
させる。
【0043】ポリマーを単離し、水で洗浄し、空気循環
オーブン中で60℃で24時間乾燥する。
【0044】表1に、ポリマー組成、ガラス転移温度T
およびムーニー粘度の値に関するデーターを示す。
【0045】表2に、ポリマーの加硫に用いられる処方
に関するデーター、この処方物の特性並びに230℃で
オーブン中で24時間後加硫した後の加硫ポリマーの特
性を示す。ポリマーの加硫は、170℃のプレス中で1
0分間行った。
【0046】例2 例1と同じ反応装置を用いる。
【0047】下記のモル組成 VDF 47% HFP 45% PMVE 7% を有するモノマー混合物を用いて、反応装置を加圧す
る。
【0048】操作温度は85℃であり、圧は19相対圧
である。
【0049】PSAおよび酢酸エチルの供給は、例1と
同様にして行う。
【0050】圧は、下記のモル組成 VDF 78.5% HFP 19.5% PMVE 2.0% を有するモノマー混合物を供給することによって、重合
中に一定に保持する。
【0051】65分間の重合の後に、ポリマー1,45
0gが得られる。
【0052】表1および2に、得られたポリマーの特
性、加硫処方および加硫生成物に関するデーターを示
す。
【0053】例3(比較例) 操作条件は、反応装置の圧を、下記のモル組成 VDF 53.5% HFP 46.5% を有するモノマー混合物を用いて得ることを除いて、例
1と同様である。
【0054】圧は、下記のモル組成 VDF 78.5% HFP 21.5% を有するモノマー混合物を供給することによって、重合
中に一定に保持する。
【0055】70分間の重合の後、ポリマー1,560
gが得られる。
【0056】表1および2に、得られたポリマーの特
性、加硫処方および加硫生成物に関するデーターを示
す。
【0057】例4 545rpmで作動する撹拌機を備えた10リットル反
応装置を用いた。
【0058】水6,500gを、真空下にて反応装置に
仕込んだ後、反応装置を、下記のモル組成 VDF 61% HFP 28% PMVE 7% TFE 4% を有するモノマー混合物を用いて、加圧する。
【0059】操作温度は85℃であり、圧は19相対圧
である。
【0060】次いで、PSA7.8gを水に溶解したも
の、酢酸エチル14.8gであって、その中の7.4g
は5%のモノマーが転換した時点で、残りは更にそれぞ
れ1.85gずつ4つに分けて、それぞれ24%、43
%、62%および81%が転換した時点で加えるように
したものを、順に加える。
【0061】圧は、下記のモル比 VDF 76.0% HFP 12.5% PMVE 4.0% TFE 7.5% のモノマーを供給することによって、重合中に一定に保
持する。
【0062】52分間の反応時間の後、ポリマー2,7
50gが得られる。
【0063】表3および4に、得られたポリマー、加硫
処方および加硫生成物の特性を示す。
【0064】例5(比較例) 操作条件は、反応装置を、下記のモル組成 VDF 59% HFP 36% TFE 5% を有するモノマー混合物を用いて加圧することを除い
て、例4と同様である。
【0065】圧は、下記のモル組成 VDF 77.2% HFP 16.5% TFE 6.3% を有するモノマー混合物を供給することによって、重合
中一定に保持する。
【0066】62分間の反応の後、ポリマー2,800
gが得られる。
【0067】表3および4に、、得られたポリマー、加
硫処方および加硫生成物の特性を示す。
【0068】例6 操作条件は、この場合に、反応装置中の圧を、下記のモ
ル組成 VDF 52 % HFP 32.2% PMVE 7 % TFE 8.8% を有するモノマー混合物を用いて得ることを除いて、例
1と同様である。
【0069】圧は、下記のモル組成 VDF 68.5% HFP 15.5% PMVE 4 % TFE 12 % を有するモノマー混合物を供給することによって、重合
中一定に保持する。
【0070】54分間の反応の後、ポリマー1,480
gが得られる。
【0071】表5および6に、得られたポリマー、加硫
処方および加硫生成物の特性に関するデーターを示す。
【0072】例7(比較例) 操作条件は、この場合に、反応装置中の圧を、下記のモ
ル組成 VDF 38% HFP 53% TFE 9% を有するモノマー混合物を用いて得ることを除いて、例
1と同様である。
【0073】圧は、下記のモル組成 VDF 70.0% HFP 19.0% TFE 11.0% を有するモノマー混合物を供給することによって、重合
中一定に保持する。
【0074】65分間の反応の後、ポリマー1,550
gが得られる。
【0075】表5および6に、得られたポリマー、加硫
処方および加硫生成物の特性に関するデーターを示す。
【0076】 表1例 1 2 3 ポリマー組成(重量%) VDF 58.3 58.6 60.7 HFP 32.8 36.9 39.3 PMVE 8.9 4.5 0.0 TFE 0 0 0 ムーニー粘度(ML (1+10) 121 ℃) 52 58 50 T(DSC) (℃) -27 -26 -23
【0077】 表2例 1 2 3 加硫処方の組成 : ポリマー 100 100 100 M1 4 4 4 M2 1.5 1.5 1.5 MgO DE 3 3 3 Ca(OH)2 6 6 6 MTブラック 30 30 30 処方物特性 : ODR 177 ℃ ARC±3 (ASTM D 2084-81) ML (ポンド×インチ) 16 16 16 MH (ポンド×インチ) 116 118 121 Ts2 (秒) 147 135 132 T′90 (秒) 243 234 228 架橋収率 (MH−ML) 100 102 108 生成物の特性 (170 ℃のプレス中で10分間加硫し、 230 ℃で24時間後加硫) (ASTM D412-83) M100 (MPa) 6.6 6.7 7 C.R. (MPa) 14.7 15.1 15.9 A.R. (%) 176 174 178 ショアーA (ASTM D 2240-81) 73 74 73 TR試験 (ASTM D1329) TR 10% (℃) -20 -19 -17 TR 30% (℃) -16 -15.0 -13 TR 50% (℃) -13 -12.4 -10.9 圧縮永久歪み (200 ℃、70時間) (ASTM D1414-78) O−リング (%) 18 15 14 23℃、70時間 (ASTM D395B) O−リング (%) 11 11 11 0℃、70時間 (ASTM D395B) ディスク (12.5 x 29 mm) : 23℃で30分後の読み (%) 5.8 4.5 3.9 23℃で24時間後の読み (%) 2.8 2.2 2 アルミニウム箔からのプラックの離型 (170 ℃のプレス中で10分間処理した後) A A A M1: マスター 50%エラストマー/50%ビスフェノー
ルAF。 M2: マスター70%エラストマー/30%ジフェニルベン
ジル,N−ジエチルホスホニウムクロリド。
【0078】 表3 例 4 5 ポリマー組成(重量%) VDF 61.0 61.4 HFP 23.0 30.8 PMVE 8.0 0.0 TFE 8.0 7.8 ムーニー粘度(ML (1+10) 121 ℃) 38 36 T(DSC) (℃) - 30.9 -29.0
【0079】 表4 例 4 5 加硫処方の組成: ポリマー 100 100 M1 4 4 M2 1.5 1.5 MgO DE 3 3 Ca(OH)2 6 6 MTブラック 30 30 処方物特性 : ODR 177 ℃ ARC±3 (ASTM D 2084-81) ML (ポンド×インチ) 12 13 MH (ポンド×インチ) 98 100 Ts2 (秒) 129 117 T′90 (秒) 193 186 架橋収率 (MH−ML) 86 87 生成物の特性 (170 ℃のプレス中で10分間加硫し、 230 ℃で24時間後加硫) (ASTM D412-83) M100 (MPa) 5.2 5.7 C.R. (MPa) 15.0 15.4 A.R. (%) 196 186 ショアーA (ASTM D 2240-81) 70 70 TR試験 (ASTM D1329) TR 10% (℃) -22 -19 TR 30% (℃) -18 -15 TR 50% (℃) -15.5 -12 圧縮永久歪み 200 ℃、70時間 (ASTM D1414-78) O−リング (%) 18 15 23℃、70時間 (ASTM D395B) O−リング (%) 20 18 0℃、70時間 (ASTM D395B) ディスク (12.5 x 29 mm) : 23℃で30分後の読み (%) 18 17 23℃で24時間後の読み (%) 11 9 アルミニウム箔からのプラックの離型 (170 ℃のプレス中で10分間処理した後) A A M1: マスター 50%エラストマー/50%ビスフェノー
ルAF。 M2: マスター70%エラストマー/30%ジフェニルベン
ジル,N−ジエチルホスホニウムクロリド。
【0080】 表5例 6 7 ポリマー組成(重量%) VDF 53.5 51.3 HFP 26.7 36.1 PMVE 8.0 0.0 TFE 11.8 12.6 ムーニー粘度(ML (1+10) 121 ℃) 55 62 T(DSC) (℃) -28.5 -21.6
【0081】 表6例 6 7 加硫処方の組成 : ポリマー 100 100 M1 4 4 M2 1.5 1.5 MgO DE 3 3 Ca(OH)2 6 6 MTブラック 30 30 処方特性 : ODR 177 ℃ ARC±3 (ASTM D 2084-81) ML (ポンド×インチ) 14 15 MH (ポンド×インチ) 111 99 Ts2 (秒) 135 162 T′90 (秒) 255 300 架橋収率 (MH−ML) 97 84 生成物の特性 (170 ℃のプレス中で10分間加硫し、 230 ℃で24時間後加硫) (ASTM D412-83) M100 (MPa) 5.7 5.2 C.R. (MPa) 14.9 15.2 A.R. (%) 209 234 ショアーA (ASTM D 2240-81) 72 73 TR試験 (ASTM D1329) TR 10% (℃) -20 -15.8 TR 30% (℃) -16.2 -12 TR 50% (℃) -13.8 - 9.8 圧縮永久歪み 200 ℃、70時間 (ASTM D1414-78) O−リング (%) 19 19 23℃、70時間 (ASTM D395B) O−リング (%) 14 12 0℃、70時間 (ASTM D395B) ディスク (12.5 x 29 mm) : 23℃で30分後の読み (%) 11 10 23℃で24時間後の読み (%) 5 3 アルミニウム箔からのプラックの離型 (170 ℃のプレス中で10分間処理した後) A A M1: マスター 50%エラストマー/50%ビスフェノー
ルAF。 M2: マスター70%エラストマー/30%ジフェニルベン
ジル,N−ジエチルホスホニウムクロリド。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 マルゲリータ、アルバノ イタリー国ミラノ、ビア、パイシェロ、4 (72)発明者 アンナ、ミヌチルロ イタリー国ミラノ、ビア、エティオピア、 8 (72)発明者 グラツィエラ、キオディニ イタリー国バレセ、サロノ、ビア、パスト レ、30

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】重量で VDF 48〜65%、 HFP 21〜36%、 PAVE 3〜9%、 TFE 0〜17% を含んで成り、HFP+PAVEの最小値が27%であ
    ることを特徴とする、O−リングおよび一般製品の製造
    に好適なフルオロエラストマー性コポリマー。
  2. 【請求項2】PAVEが4〜8重量%の量で含まれてい
    る、請求項1に記載のコポリマー。
  3. 【請求項3】重量で VDF 60.5〜64%、 HFP+PAVE 30 〜33%、 TFE 0〜8%、 PAVE 5〜8%、 を含んで成る、請求項1に記載のコポリマー。
  4. 【請求項4】重量で VDF 48〜65% HFP 18〜36% PAVE 3〜12% TFE 0〜17% を含んで成り、HFP+PAVEの和が少なくとも27
    %であることを特徴とするフルオロエラストマー性コポ
    リマーのO−リングの製造における使用。
  5. 【請求項5】O−リングの製造における請求項1に記載
    のコポリマーの使用。
  6. 【請求項6】請求項1または2に記載のコポリマーから
    得られるO−リング。
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