JPH061282A - 制振性船体構造 - Google Patents
制振性船体構造Info
- Publication number
- JPH061282A JPH061282A JP22188492A JP22188492A JPH061282A JP H061282 A JPH061282 A JP H061282A JP 22188492 A JP22188492 A JP 22188492A JP 22188492 A JP22188492 A JP 22188492A JP H061282 A JPH061282 A JP H061282A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- plate
- tank
- plates
- sonar
- radiation
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
Links
Landscapes
- Vibration Prevention Devices (AREA)
- Measurement Of Velocity Or Position Using Acoustic Or Ultrasonic Waves (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 海洋研究船等ソーナーを搭載した船舶は発生
する振動エネルギによりソーナー信号のS/N比が低下
するのでこの点を改善する制振性船体を提供する。 【構成】 海洋研究船など観測用音響機器を搭載した船
舶において、燃料タンクバラストタンク等の船底に配置
されたタンク7,7′内に、ソーナー周波数域における
音響放射損失が最大となる下記算式により定まる板厚h h=C2 √[12ρ(1−ν2 )/E]/2πfS ただし、C=タンク内流体の音速(水の場合1500m
/s) E=タンク底板のヤング率 ρ=質量密度 ν=ポアソン比 fS =ソーナー周波数 を有するタンク内底板10,10′を設けるとともに、
タンク底板10,10′と船底外板9,9′の間に空隙
12,12′を設けたこと。
する振動エネルギによりソーナー信号のS/N比が低下
するのでこの点を改善する制振性船体を提供する。 【構成】 海洋研究船など観測用音響機器を搭載した船
舶において、燃料タンクバラストタンク等の船底に配置
されたタンク7,7′内に、ソーナー周波数域における
音響放射損失が最大となる下記算式により定まる板厚h h=C2 √[12ρ(1−ν2 )/E]/2πfS ただし、C=タンク内流体の音速(水の場合1500m
/s) E=タンク底板のヤング率 ρ=質量密度 ν=ポアソン比 fS =ソーナー周波数 を有するタンク内底板10,10′を設けるとともに、
タンク底板10,10′と船底外板9,9′の間に空隙
12,12′を設けたこと。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、海洋研究船等、特定周
波数域の水中放射雑音の低減が要求される制振性船体構
造に関する。
波数域の水中放射雑音の低減が要求される制振性船体構
造に関する。
【0002】
【従来の技術】海洋研究船等、特定周波数域の水中放射
雑音の低減が要求される船舶では、従来、水中放射雑音
低減を図るために、主機関等の音源機器の防振、あるい
は、船体外板の制振処理を行っているが、船内に設置さ
れた燃料タンク等の流体を利用した制振処理構造はいま
だ知られていない。すなわち、この種の船舶において
は、図4側面図及びそのIV−IV部分横断面図に示すよう
に、主機関3等によって発生した振動エネルギが船体構
造1へ伝搬し、更に水中の音響エネルギへと変換されて
ゆく。その際、水中へ放射された音響エネルギは、船体
各部へ配置された観測用音響機器(以下ソーナーとい
う)2,2′位置へ伝搬し、ソーナー2,2′の信号雑
音比(以下S/Nという)低下の原因となっている。従
来は、水中放射雑音を低減し、ソーナー2,2′のS/
N改善を図るために、主機関3等の音源機器の防振ゴム
8,8′による防振,制振材9,9′による船体外板6
の制振処理等が行われている。
雑音の低減が要求される船舶では、従来、水中放射雑音
低減を図るために、主機関等の音源機器の防振、あるい
は、船体外板の制振処理を行っているが、船内に設置さ
れた燃料タンク等の流体を利用した制振処理構造はいま
だ知られていない。すなわち、この種の船舶において
は、図4側面図及びそのIV−IV部分横断面図に示すよう
に、主機関3等によって発生した振動エネルギが船体構
造1へ伝搬し、更に水中の音響エネルギへと変換されて
ゆく。その際、水中へ放射された音響エネルギは、船体
各部へ配置された観測用音響機器(以下ソーナーとい
う)2,2′位置へ伝搬し、ソーナー2,2′の信号雑
音比(以下S/Nという)低下の原因となっている。従
来は、水中放射雑音を低減し、ソーナー2,2′のS/
N改善を図るために、主機関3等の音源機器の防振ゴム
8,8′による防振,制振材9,9′による船体外板6
の制振処理等が行われている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のゴムあ
るいは樹脂等の粘弾性体を利用した制振材9,9′で
は、ソーナー周波数域(一般に数kHz〜数100kHz)
において得られる振動エネルギの損失率が限られてお
り、十分な効果が得られないことがある。
るいは樹脂等の粘弾性体を利用した制振材9,9′で
は、ソーナー周波数域(一般に数kHz〜数100kHz)
において得られる振動エネルギの損失率が限られてお
り、十分な効果が得られないことがある。
【0004】本発明はこのような事情に鑑みて提案され
たもので、構造系の音響放射損失を利用して、ソーナー
周波数域での振動エネルギ吸収を図り、水中放射雑音低
減及びソーナーのS/N改善を図る制振性船体構造を提
供することを目的とする。
たもので、構造系の音響放射損失を利用して、ソーナー
周波数域での振動エネルギ吸収を図り、水中放射雑音低
減及びソーナーのS/N改善を図る制振性船体構造を提
供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】そのために本発明は、海
洋研究船など観測用音響機器を搭載した船舶において、
燃料タンク,バラストタンク等の船底に配置されたタン
ク内に、ソーナー周波数域における音響放射損失が最大
となる下記算式により定まる板厚h h=C2 √[12ρ(1−ν2 )/E]/2πfS ・・・(1) ただし、C=タンク内流体の音速(水の場合1500m
/s) E=タンク底板のヤング率 ρ=質量密度 ν=ポアソン比 fS =ソーナー周波数 を有するタンク内底板を設けるとともに、タンク底板と
船底外板の間に空隙を設けたことを特徴とする。
洋研究船など観測用音響機器を搭載した船舶において、
燃料タンク,バラストタンク等の船底に配置されたタン
ク内に、ソーナー周波数域における音響放射損失が最大
となる下記算式により定まる板厚h h=C2 √[12ρ(1−ν2 )/E]/2πfS ・・・(1) ただし、C=タンク内流体の音速(水の場合1500m
/s) E=タンク底板のヤング率 ρ=質量密度 ν=ポアソン比 fS =ソーナー周波数 を有するタンク内底板を設けるとともに、タンク底板と
船底外板の間に空隙を設けたことを特徴とする。
【0006】
【作用】板による音響放射損失率ηrad は式(2)で表
される。 ηrad =ρf cσs/ωm・・・(2) ここで、ρf は流体の質量密度、σは音響放射効率、
s,mは板の放射面積,mは質量、ωは各周波数を表
す。図3は音響放射損失率をその一例として1000mm×10
00mm×10mmの鋼板が、片面のみ水に接している場合に、
鋼板及び制振処理鋼板の内部損失率と比較して示す。こ
れによると、タンク底板の板厚を式(1)で定まるhと
することで音響放射損失率は、コインシデンス周波数f
C 近傍で制振処理鋼板の内部損失率よりも大きくなり、
コインシデンス周波数fC とソーナー周波数fS を一致
させることによって、ソーナー周波数域近傍で、大きな
振動エネルギ損失を得ることができる。主機関3等の音
源機器で生じた振動エネルギは、機器台4,二重底頂板
5を経て船体外板6に伝わるため、二重底のタンク部分
に放射板つまりタンク10,10′を設置することによ
って、ソーナー周波数域での振動低減,水中放射雑音の
低減が可能となる。
される。 ηrad =ρf cσs/ωm・・・(2) ここで、ρf は流体の質量密度、σは音響放射効率、
s,mは板の放射面積,mは質量、ωは各周波数を表
す。図3は音響放射損失率をその一例として1000mm×10
00mm×10mmの鋼板が、片面のみ水に接している場合に、
鋼板及び制振処理鋼板の内部損失率と比較して示す。こ
れによると、タンク底板の板厚を式(1)で定まるhと
することで音響放射損失率は、コインシデンス周波数f
C 近傍で制振処理鋼板の内部損失率よりも大きくなり、
コインシデンス周波数fC とソーナー周波数fS を一致
させることによって、ソーナー周波数域近傍で、大きな
振動エネルギ損失を得ることができる。主機関3等の音
源機器で生じた振動エネルギは、機器台4,二重底頂板
5を経て船体外板6に伝わるため、二重底のタンク部分
に放射板つまりタンク10,10′を設置することによ
って、ソーナー周波数域での振動低減,水中放射雑音の
低減が可能となる。
【0007】
【実施例】本発明の実施例を図面について説明すると、
図1はその第1実施例を示す全体側面図及びその機関室
を示す部分横断面図、図2は本発明の第2実施例を示す
全体側面図及びその機関室を示す部分横断面図、図3は
鋼板の音響放射損失の一例を示す線図である。
図1はその第1実施例を示す全体側面図及びその機関室
を示す部分横断面図、図2は本発明の第2実施例を示す
全体側面図及びその機関室を示す部分横断面図、図3は
鋼板の音響放射損失の一例を示す線図である。
【0008】上図において、図4と同一の符号はそれぞ
れ同図と同一の部材を示し、まず、図1に示す第1実施
例において、二重底頂板5の下方のタンク7,7′部分
には、音響放射によって振動エネルギ損失を得るための
タンク底板10,10′及び縦鉛直面上の複数の平行放
射板11L ,11L ′が設けられ、タンク底板10,1
0′と船底外板6の間には空隙12,12′が設けられ
ている。また、タンク底板10,10′及び放射板11
L ,11L ′を設けるタンク7,7′は主機関3等の音
源機器とソーナー2,2′間のタンク及び音源機器,ソ
ーナー2,2′近傍のタンクである。ここで、タンク底
板10,10′及び放射板11L ,11L ′の板厚h
は、ソーナー周波数fS から(1)式を用いて決定し、
タンクを構成している他の面の板厚も可能な限りタンク
底板10,10′の板厚hと一致させる。
れ同図と同一の部材を示し、まず、図1に示す第1実施
例において、二重底頂板5の下方のタンク7,7′部分
には、音響放射によって振動エネルギ損失を得るための
タンク底板10,10′及び縦鉛直面上の複数の平行放
射板11L ,11L ′が設けられ、タンク底板10,1
0′と船底外板6の間には空隙12,12′が設けられ
ている。また、タンク底板10,10′及び放射板11
L ,11L ′を設けるタンク7,7′は主機関3等の音
源機器とソーナー2,2′間のタンク及び音源機器,ソ
ーナー2,2′近傍のタンクである。ここで、タンク底
板10,10′及び放射板11L ,11L ′の板厚h
は、ソーナー周波数fS から(1)式を用いて決定し、
タンクを構成している他の面の板厚も可能な限りタンク
底板10,10′の板厚hと一致させる。
【0009】このような構造において、主機関3などの
音源機器から発生した振動エネルギは、機械台4,二重
底頂板5を経由して船体外板6へ伝搬し、水中へ音響エ
ネルギとなって放射される。本発明構造では、振動エネ
ルギの伝搬経路の途中のタンク7,7′部分に放射板を
含めたタンク底板10,10′を設け、振動エネルギを
タンク内へ音響エネルギとして放射することによって、
船底外板6へ伝搬する振動エネルギの低減を図ることが
できる。
音源機器から発生した振動エネルギは、機械台4,二重
底頂板5を経由して船体外板6へ伝搬し、水中へ音響エ
ネルギとなって放射される。本発明構造では、振動エネ
ルギの伝搬経路の途中のタンク7,7′部分に放射板を
含めたタンク底板10,10′を設け、振動エネルギを
タンク内へ音響エネルギとして放射することによって、
船底外板6へ伝搬する振動エネルギの低減を図ることが
できる。
【0010】この場合、タンク底板10,10′の板厚
hはコインシデンス周波数fC がソーナー周波数fS と
一致するように、式(1)で表される板厚hとしてお
り、ソーナー周波数域での音響放射損失率が、制振処理
鋼板の内部損失率よりも大きなものとなっている(図3
参照)。
hはコインシデンス周波数fC がソーナー周波数fS と
一致するように、式(1)で表される板厚hとしてお
り、ソーナー周波数域での音響放射損失率が、制振処理
鋼板の内部損失率よりも大きなものとなっている(図3
参照)。
【0011】このようなタンク底板10,10′の設置
によって、船底外板6のソーナー周波数域での振動レベ
ルが低下し、船体外板振動による水中放射雑音が低減
し、ソーナーのS/N向上が図られる。また、タンク底
板10,10′と船底外板6の間に空隙11,11′を
設けたことによって、タンク内音響エネルギの船外への
透過エネルギの低減を図ることも可能である。
によって、船底外板6のソーナー周波数域での振動レベ
ルが低下し、船体外板振動による水中放射雑音が低減
し、ソーナーのS/N向上が図られる。また、タンク底
板10,10′と船底外板6の間に空隙11,11′を
設けたことによって、タンク内音響エネルギの船外への
透過エネルギの低減を図ることも可能である。
【0012】次に、図2に示す第2実施例においては、
主機関3などの音源機器から発生した振動エネルギは機
械台4,二重底頂板5を経由して船体外板6へ伝搬し、
水中へ音響エネルギとなって放射される。本実施例で
は、振動エネルギの伝搬経路の途中のタンク7,7′部
分に放射板を兼ねたタンク10,10′を設け、振動エ
ネルギをタンク内へ音響エネルギとして放射することに
よって船底外板6へ伝搬する振動エネルギの低減を図っ
ている。ここで、横鉛直面上の複数の平行放射板1
1T ,11T ′を設置することによってタンク底板の放
射面積を増大させるとともに、タンク底板10,10′
以外のタンク構成要素での振動エネルギ吸収の増大を図
っている。
主機関3などの音源機器から発生した振動エネルギは機
械台4,二重底頂板5を経由して船体外板6へ伝搬し、
水中へ音響エネルギとなって放射される。本実施例で
は、振動エネルギの伝搬経路の途中のタンク7,7′部
分に放射板を兼ねたタンク10,10′を設け、振動エ
ネルギをタンク内へ音響エネルギとして放射することに
よって船底外板6へ伝搬する振動エネルギの低減を図っ
ている。ここで、横鉛直面上の複数の平行放射板1
1T ,11T ′を設置することによってタンク底板の放
射面積を増大させるとともに、タンク底板10,10′
以外のタンク構成要素での振動エネルギ吸収の増大を図
っている。
【0013】タンク底板10,10′及び放射板11,
11′の板厚hはコインシデンス周波数fC がソーナー
周波数fS と一致するように式(1)で表される板厚と
しており、ソーナー周波数域での音響放射損失率が、制
振処理鋼板の内部損失率よりも大きなものとなっている
(図3参照)。上記タンク底板10,10′及び放射板
11T ,11T ′の設置によって、船底外板6のソーナ
ー周波数域での振動レベルが低下し、船体外板振動によ
る水中放射雑音が低減され、ソーナーのS/N向上が図
られる。また、タンク底板10,10′と船底外板6の
間に空隙12,12′を設けることによって、タンク内
音響エネルギの船外へ透過エネルギの低減を図ることも
可能である。
11′の板厚hはコインシデンス周波数fC がソーナー
周波数fS と一致するように式(1)で表される板厚と
しており、ソーナー周波数域での音響放射損失率が、制
振処理鋼板の内部損失率よりも大きなものとなっている
(図3参照)。上記タンク底板10,10′及び放射板
11T ,11T ′の設置によって、船底外板6のソーナ
ー周波数域での振動レベルが低下し、船体外板振動によ
る水中放射雑音が低減され、ソーナーのS/N向上が図
られる。また、タンク底板10,10′と船底外板6の
間に空隙12,12′を設けることによって、タンク内
音響エネルギの船外へ透過エネルギの低減を図ることも
可能である。
【0014】ちなみに、板による音響放射損失率ηrad
は式(2)で表される。 ηrad =ρf cσs/ωm・・・(2) ここで、ρf は流体の質量密度、σは音響放射効率、
s,mは板の放射面積,mは質量、ωは各周波数を表
す。音響放射損失率の一例として1000×1000×10mmの鋼
板が、片面のみ水に接している場合を鋼板及び制振処理
鋼板の内部損失率と比較すると、図3に示すとおりであ
る。すなわち、上記鋼板の音響放射損失率は、実線に示
すように、コインシデンス周波数fC 近傍で制振処理鋼
板(2点鎖線),鋼板(1点鎖線)の内部損失率のいず
れよりも大きくなり、コインシデンス周波数fC とソー
ナー周波数fS を一致させることによって、ソーナー周
波数域近傍で、大きな振動エネルギ損失を得ることがで
きるのである。上記両実施例によれば、主機関3等の音
源機器で生じた振動エネルギは、機器台4,二重底頂板
5を経て船体外板6に伝わるので、二重底のタンク部分
に放射板(タンク10,10′)を設置することによっ
て、ソーナー周波数域での振動低減,水中放射雑音の大
きな低減が可能となる。
は式(2)で表される。 ηrad =ρf cσs/ωm・・・(2) ここで、ρf は流体の質量密度、σは音響放射効率、
s,mは板の放射面積,mは質量、ωは各周波数を表
す。音響放射損失率の一例として1000×1000×10mmの鋼
板が、片面のみ水に接している場合を鋼板及び制振処理
鋼板の内部損失率と比較すると、図3に示すとおりであ
る。すなわち、上記鋼板の音響放射損失率は、実線に示
すように、コインシデンス周波数fC 近傍で制振処理鋼
板(2点鎖線),鋼板(1点鎖線)の内部損失率のいず
れよりも大きくなり、コインシデンス周波数fC とソー
ナー周波数fS を一致させることによって、ソーナー周
波数域近傍で、大きな振動エネルギ損失を得ることがで
きるのである。上記両実施例によれば、主機関3等の音
源機器で生じた振動エネルギは、機器台4,二重底頂板
5を経て船体外板6に伝わるので、二重底のタンク部分
に放射板(タンク10,10′)を設置することによっ
て、ソーナー周波数域での振動低減,水中放射雑音の大
きな低減が可能となる。
【0015】
【発明の効果】要するに本発明によれば、海洋研究船な
ど観測用音響機器を搭載した船舶において、燃料タン
ク,バラストタンク等の船底に配置されたタンク内に、
ソーナー周波数域における音響放射損失が最大となる下
記算式により定まる板厚h h=C2 √[12ρ(1−ν2 )/E]/2πfS ただし、C=タンク内流体の音速(水の場合1500m
/s) E=タンク底板のヤング率 ρ=質量密度 ν=ポアソン比 fS =ソーナー周波数 を有するタンク内底板を設けるとともに、タンク底板と
船底外板の間に空隙を設けたことにより、構造系の音響
放射損失を利用して、ソーナー周波数域での振動エネル
ギ吸収を図り、水中放射雑音低減及びソーナーのS/N
改善を図る制振性船体構造を得るから、本発明は産業上
極めて有益なものである。
ど観測用音響機器を搭載した船舶において、燃料タン
ク,バラストタンク等の船底に配置されたタンク内に、
ソーナー周波数域における音響放射損失が最大となる下
記算式により定まる板厚h h=C2 √[12ρ(1−ν2 )/E]/2πfS ただし、C=タンク内流体の音速(水の場合1500m
/s) E=タンク底板のヤング率 ρ=質量密度 ν=ポアソン比 fS =ソーナー周波数 を有するタンク内底板を設けるとともに、タンク底板と
船底外板の間に空隙を設けたことにより、構造系の音響
放射損失を利用して、ソーナー周波数域での振動エネル
ギ吸収を図り、水中放射雑音低減及びソーナーのS/N
改善を図る制振性船体構造を得るから、本発明は産業上
極めて有益なものである。
【図1】本発明の第1実施例を示す全体側面図及びその
機関室を示す横断面図である。
機関室を示す横断面図である。
【図2】本発明の第2実施例を示す全体側面図及びその
機関室を示す横断面図である。
機関室を示す横断面図である。
【図3】鋼板の音響放射損失率の一例を示す線図であ
る。
る。
【図4】従来の海洋研究船の全体側面図及びその機関室
構造を示す船体横断面図である。
構造を示す船体横断面図である。
1 船体 2,2′ 観測用音響機器(ソーナー) 3 主機関 4 機械台 5 二重底頂板 6 船底外板 7,7′ タンク 8 防振ゴム 9,9′ 制振材 10,10′ タンク底板 11T ,11L 放射板 12,12′ 空隙
Claims (1)
- 【請求項1】 海洋研究船など観測用音響機器を搭載し
た船舶において、燃料タンク,バラストタンク等の船底
に配置されたタンク内に、ソーナー周波数域における音
響放射損失が最大となる下記算式により定まる板厚h h=C2 √[12ρ(1−ν2 )/E]/2πfS ただし、C=タンク内流体の音速(水の場合1500m
/s) E=タンク底板のヤング率 ρ=質量密度 ν=ポアソン比 fS =ソーナー周波数 を有するタンク内底板を設けるとともに、タンク底板と
船底外板の間に空隙を設けたことを特徴とする制振性船
体構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22188492A JPH061282A (ja) | 1992-06-22 | 1992-06-22 | 制振性船体構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22188492A JPH061282A (ja) | 1992-06-22 | 1992-06-22 | 制振性船体構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH061282A true JPH061282A (ja) | 1994-01-11 |
Family
ID=16773692
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP22188492A Withdrawn JPH061282A (ja) | 1992-06-22 | 1992-06-22 | 制振性船体構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH061282A (ja) |
-
1992
- 1992-06-22 JP JP22188492A patent/JPH061282A/ja not_active Withdrawn
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2534583B2 (ja) | 潜行中の潜水艦における音響放出を軽減するための方法および装置 | |
JPS5961889A (ja) | 防音外装 | |
JPH0854458A (ja) | クラフト用アレイプレート | |
JPH061282A (ja) | 制振性船体構造 | |
JPH0776294A (ja) | 低雑音型二重殻船体構造 | |
JPH06144376A (ja) | 制振機能をそなえた船体構造 | |
JPS5963250A (ja) | 車両の騒音低減装置 | |
Nilsson | Propeller induced hull plate vibrations | |
JPH09150786A (ja) | 液体を利用した制振構造を有する船舶 | |
JP6979781B2 (ja) | 船舶の船体構造及び防振器の製造方法 | |
JP2730870B2 (ja) | 音響変換効率測定法および測定装置 | |
Collier | Ship and platform noise, propeller noise | |
JPH04130287A (ja) | 水中吸音体 | |
JP3310877B2 (ja) | 防振型サイド・スラスタ・トンネル | |
JP2928861B2 (ja) | 音響センサ | |
JP2660257B2 (ja) | 吸遮音材 | |
US3760757A (en) | Improvements in or relating to the sound-proofing of ships | |
Chakravorty et al. | Some Aspects in the Design of Sonar domes | |
JPH04362499A (ja) | ロケットの衛星フェアリング | |
JPH01126578A (ja) | ソーナードーム | |
Feng et al. | Research on the Influence of Vibration Environment on Acoustic Performance of Hydrophone | |
Saijyou et al. | Analysis of flexural wave velocity and vibration mode in thin cylindrical shell | |
JPS62231887A (ja) | 防振・防音船体構造 | |
JPH0728473A (ja) | 散乱音波の発生抑制装置 | |
Donaldson | Reduction of noise radiated from ship structures |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 19990831 |