JPH06128252A - ヒドラゾン系化合物およびそれを用いた電子写真感光体 - Google Patents

ヒドラゾン系化合物およびそれを用いた電子写真感光体

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JPH06128252A
JPH06128252A JP28204892A JP28204892A JPH06128252A JP H06128252 A JPH06128252 A JP H06128252A JP 28204892 A JP28204892 A JP 28204892A JP 28204892 A JP28204892 A JP 28204892A JP H06128252 A JPH06128252 A JP H06128252A
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JP
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compound
formula
group
compounds
hydrazone
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JP28204892A
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Inventor
Eiichi Miyamoto
栄一 宮本
Yasuyuki Hanatani
靖之 花谷
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Kyocera Mita Industrial Co Ltd
Original Assignee
Mita Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 下記一般式(1)で表されるヒドラゾン系化
合物: 【化1】 (式中、R1〜R4は、同一または異なって、アルキル
基またはアリール基を表し、R5、R6は、同一または
異なって、アルキル基、水素原子、アリール基、または
ハロゲン原子を表し、nは1〜3である)およびそれを
用いた電子写真感光体。 【効果】 本発明のヒドラゾン系化合物を用いた電子写
真感光体は、電荷輸送能および化学的安定性に優れた化
合物を電荷輸送材料として使用しているので、高い感度
を有し、かつ帯電特性および繰り返し特性に優れてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、新規なヒドラゾン系化
合物およびそれを用いた電子写真感光体に関する。
【0002】
【従来の技術】電子写真感光体を用いて複写画像を形成
する場合には、カールソンプロセスが広く利用されてい
る。カールソンプロセスは、コロナ放電により感光体を
均一に帯電させる帯電工程と、帯電した感光体に原稿像
を露光することにより、原稿像に対応した静電潜像を該
感光体表面に形成する露光工程と、該静電潜像を、トナ
ーを含有する現像剤で現像して、トナー像を形成する現
像工程と、該トナー像を紙などの基材に転写する転写工
程と、基材に転写されたトナー像を定着させる定着工程
と、および、該転写工程の後、感光体上に残留するトナ
ーを除去するクリーニング工程と、を含んでいる。
【0003】このカールソンプロセスにおいて高品質の
画像を形成するには、電子写真感光体が帯電特性および
感光特性に優れていること、ならびに、露光後の残留電
位が低いことが要求される。
【0004】従来より、セレンや硫化カドミウムなどの
無機光導電体を電子写真感光体材料として用いた感光体
が公知であるが、これらは毒性があり、かつ、生産コス
トが高いため、好ましくない。
【0005】そこで、これらの無機物質に代えて、加工
性および経済性に優れ、機能設計の自由度が大きい種々
の有機物質を用いた、いわゆる有機電子写真感光体が提
案されている。このような有機電子写真感光体は、通
常、露光により電荷を発生する電荷発生材料と、発生し
た電荷を輸送する機能を有する電荷輸送材料とを含む感
光層を有する。
【0006】このような有機電子写真感光体に要求され
る各種の条件を満足させるためには、この種の感光体に
使用される電荷輸送材料として、キャリア移動度が高い
ものや化学的安定性に優れたものが要求される。
【0007】従来、電荷輸送材料としては、種々の有機
化合物が提案されており、例えば特開平4−4260号
公報に開示されたヒドラゾン系化合物が知られている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の電荷輸送材料はまだ十分な化学的安定性を有してお
らず、そのため、これらの電荷輸送材料を用いた感光体
は、感度が悪く、かつ、繰り返し特性が充分でない。そ
の理由を、以下に示す。つまり、感光体製造時におい
て、感光層用塗布液を調製する際、現状ではどうしても
製造された感光体中に微量の不純物が含まれてしまう。
また、感光体は、複写画像形成時において、帯電工程で
コロナ放電によって発生するオゾンや窒素酸化物に曝さ
れ、露光工程では光に曝されてしまう。
【0009】すなわち、化学的安定性の悪い電荷輸送材
料は、上述の感光層中に微量に含まれる不純物や外的攻
撃物であるオゾン、窒素酸化物、および光などによって
分解してしまい、電荷輸送能力を失ったり、化学反応を
起こして電子写真特性を阻害してしまうディープトラッ
プとなる物質に変化してしまう。
【0010】本発明は、上記従来の欠点を解決するため
になされたものであり、その目的は、電荷輸送材料とし
て、化学的安定性に優れた新規なヒドラゾン系化合物を
提供することである。さらに、本発明の他の目的は、該
ヒドラゾン系化合物を含有することによって、高い感度
を有し、かつ繰り返し特性に優れた電子写真感光体を提
供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明のヒドラゾン系化
合物は、下記一般式(1)で表されるヒドラゾン系化合
物であり、そのことにより上記目的が達成される:
【0012】
【化2】
【0013】式中、R1〜R4は、同一または異なっ
て、アルキル基またはアリール基を表し、R5、R6
は、同一または異なって、アルキル基、水素原子、アリ
ール基、またはハロゲン原子を表し、nは1〜3であ
る。
【0014】本発明の電子写真感光体は、導電性基体
と、該導電性基体上に形成された感光層と、を有する電
子写真感光体であって、該感光層は、電荷輸送材料、電
荷発生材料、および結着樹脂を含有し、該電荷輸送材料
は、上記一般式(1)で表される化合物であり、そのこ
とにより上記目的が達成される。
【0015】
【作用】本発明のヒドラゾン系化合物は、電荷輸送材料
として有効であり、従来公知のヒドラゾン系化合物など
の電荷輸送材料に比べて高い化学的安定性を有する。
【0016】すなわち、本発明のヒドラゾン系化合物
は、中心にチオフェン環を有している。その結果、π電
子共役系が広がるので、正孔輸送能力に優れている。ま
た、本発明のヒドラゾン系化合物は、感光層中に存在す
る微量の不純物、帯電時に発生するオゾンや窒素酸化
物、露光時の光などの攻撃からヒドラゾン系化合物が保
護されるので、これらの攻撃によって分解したり、反応
を起こして電子写真特性を阻害してしまうディープトラ
ップとなる物質に変化するという劣化に対して抑制作用
が働く、化学的安定性を持つ構造を有している。チオフ
ェン環中のR5、R6にバルキーな置換基を有する場合
は、立体的障害により、化学的安定性が増大する。特
に、上記一般式(1)のR2が、ナフチル基、フェナン
トリル基、ピレニル基である場合には、クエンチャー効
果により、さらに化学的安定性が向上する。
【0017】また、本発明のヒドラゾン系化合物は、電
子輸送特性も有する。特に、本発明のヒドラゾン系化合
物を単層型感光体として使用する場合、および本発明の
ヒドラゾン系化合物を非晶質状態の蒸着膜としてEL素
子へ応用した場合、本発明のヒドラゾン系化合物の良好
な電子輸送特性を反映して、性能が向上する。ここで、
チオフェン環が2〜3個連続してなるポリチオフェン構
造では、EL素子の電荷輸送材料として優れている。電
子輸送特性の発現機構は、チオフェン環に由来するもの
であるが、その詳細な根拠は明確ではない。
【0018】本発明のヒドラゾン系化合物は、上記のよ
うに電子写真感光体の電荷輸送材料として用いられるほ
か、有機太陽電池、EL素子などの電子デバイスの電荷
輸送材料として用いられ得る。
【0019】本発明の電子写真感光体は、上記ヒドラゾ
ン系化合物を含有する感光層を備えているので、高い感
度を有し、かつ、耐久性に優れている。
【0020】
【好適態様】上記アルキル基としては、例えばメチル
基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル
基、イソブチル基、tert−ブチル基、ペンチル基、
ヘキシル基などが挙げられる。
【0021】上記アリール基としては、例えば、フェニ
ル基、トリル基、キシリル基、ビフェニル基、ナフチル
基、アントリル基、フェナントリル基、ピレニル基など
が挙げられる。これらは、置換基を有していてもよい。
【0022】上記ハロゲン原子としては、塩素原子、臭
素原子、ヨウ素原子、フッ素原子が上がられる。
【0023】上記一般式(1)で表されるヒドラゾン系
化合物の具体例としては、式(1)中、R1〜R6が以
下の置換基を有する化合物が挙げられる。
【0024】1.化合物1 R1=メチル基、R2=フェニル基、R3=メチル基、
R4=フェニル基 R5、R6=水素原子 2.化合物2 R1=メチル基、R2〜R4=フェニル基、R5、R6
=水素原子 3.化合物3 R1〜R4=フェニル基、R5、R6=水素原子 4.化合物4 R1=メチル基、R2=ナフチル基、R3=メチル基、
R4=フェニル基 R5、R6=水素原子 5.化合物5 R1=メチル基、R2=ナフチル基、R3、R4=フェ
ニル基、R5、R6=水素原子 6.化合物6 R1=フェニル基、R2=ナフチル基、R3、R4=フ
ェニル基、R5、R6=水素原子 7.化合物7 R1=フェニル基、R2=ナフチル基、R3=フェニル
基、R4=ナフチル基、R5、R6=水素原子 8.化合物8 R1〜R4=ナフチル基、R5、R6=水素原子 9.化合物9 R1=フェニル基、R2=フェナントリル基、R3、R
4=フェニル基、R5、R6=水素原子 10.化合物10 R1=フェニル基、R2=ピレニル基、R3、R4=フ
ェニル基、R5、R6=水素原子 11.化合物11 R1=エチル基、R2=フェニル基、R3=エチル基、
R4=フェニル基、R5、R6=水素原子 12.化合物12 R1=メチル基、R2=フェニル基、R3=エチル基、
R4=フェニル基、R5、R6=水素原子 13.化合物13 R1〜R4=o−トリル基、R5、R6=水素原子 14.化合物14 R1〜R4=m−トリル基、R5、R6=水素原子 15.化合物15 R1〜R4=p−トリル基、R5、R6=水素原子 16.化合物16 R1=m−トリル基、R2=p−トリル基、R3=m−
トリル基、R4=p−トリル基、R5、R6=水素原子 17.化合物17 R1〜R4=m−クロロ−フェニル基、R5、R6=水
素原子 18.化合物18 R1〜R4=m−ブロモ−フェニル基、R5、R6=水
素原子 19.化合物19 R1〜R4=m−エチル−フェニル基、R5、R6=水
素原子 20.化合物20 R1〜R4=m−フルオロメチル−フェニル基、R5、
R6=水素原子 21.化合物21 R1〜R4=m−メトキシ−フェニル基、R5、R6=
水素原子 22.化合物22 R1=トリフルオロメチル基、R2=フェニル基、R3
=トリフルオロメチル基、R4=フェニル基、R5、R
6=水素原子 23.化合物23 R1=メチル基、R2=フェニル基、R3=メチル基、
R4=フェニル基、R5、R6=メチル基 24.化合物24 R1〜R4=フェニル基、R5、R6=メチル基 25.化合物25 R1=フェニル基、R2=ナフチル基、R3、R4=フ
ェニル基、R5、R6=メチル基 26.化合物26 R1〜R4=m−トリル基、R5、R6=メチル基 27.化合物27 R1=メチル基、R2=フェニル基、R3=メチル基、
R4=フェニル基 R5、R6=フェニル基 28.化合物28 R1〜R6=フェニル基 29.化合物29 R1=フェニル基、R2=ナフチル基、R3〜R6=フ
ェニル基 30.化合物30 R1〜R4=m−トリル基、R5、R6=フェニル基 31.化合物31 R1=メチル基、R2=フェニル基、R3=メチル基、
R4=フェニル基、R5、R6=塩素原子 32.化合物32 R1〜R4=フェニル基、R5、R6=塩素原子 33.化合物33 R1=フェニル基、R2=ナフチル基、R3、R4=フ
ェニル基、R5、R6=塩素原子 34.化合物34 R1〜R4=m−トリル基、R5、R6=塩素原子 35.化合物35 R1〜R4=フェニル基、R5,R6=エチル基 36.化合物36 R1〜R4=フェニル基、R5、R6=臭素原子 上記一般式(1)で表される本発明のヒドラゾン系化合
物は、好ましくは下記一般式(2)で表される。
【0025】
【化3】
【0026】式中、R1〜R4は、同一または異なっ
て、アルキル基またはアリール基を表し、R5、R6
は、同一または異なって、アルキル基、水素原子、アリ
ール基、またはハロゲン原子を表す。
【0027】上記一般式(2)で表される本発明のヒド
ラゾン系化合物は、例えば以下のようにして合成され得
る。まず、DMF中で、式(a)で表されるアルデヒド
化合物と、式(b)で表される化合物とを反応させて、
式(c)で表される化合物を得る。
【0028】
【化4】
【0029】
【化5】
【0030】
【化6】
【0031】式中、R1、R2は、同一または異なっ
て、アルキル基またはアリール基を表し、R5、R6
は、同一または異なって、アルキル基、水素原子、アリ
ール基、またはハロゲン原子を表す。
【0032】次に、エタノール中で、式(c)で表され
る化合物と式(d)で表される化合物とを反応させるこ
とによって、上記一般式(2)で表されるヒドラゾン系
化合物を得る。
【0033】
【化7】
【0034】式中、R3、R4は、同一または異なっ
て、アルキル基、またはアリール基を表す。
【0035】本発明の電子写真感光体は、感光層とし
て、単層であっても、または機能分離した複数の層から
構成されている積層であってもよい。
【0036】感光層が単層である場合は、感光体は、導
電性基体上に感光層が形成される。この感光層は、同一
層内に電荷輸送材料としての本発明のヒドラゾン系化合
物と、電荷発生材料と、結着樹脂と、を含有する。
【0037】感光層が機能分離型の積層である場合は、
感光体は、導電性基体上に、電荷発生層を形成し、さら
にこの電荷発生層上に電荷輸送層を積層して形成され
る。電荷発生層は、蒸着または適当な結着樹脂中に電荷
発生材料を分散させて塗布手段により形成される。電荷
輸送層は、電荷輸送材料と結着樹脂とを含有する。ある
いは、感光体は、電荷発生層と電荷輸送層とを逆の順序
で形成してももよい。
【0038】単層型の感光層の場合、この感光層は、結
着樹脂100重量部に対して、電荷発生材料を2〜20
重量部含有し、好ましくは3〜15重量部含有する。さ
らに、この感光層は、結着樹脂100重量部に対して本
発明の電荷輸送材料を40〜200重量部含有し、好ま
しくは50〜150重量部含有する。
【0039】一方、積層型の感光層の場合には、電荷発
生材料と結着樹脂とを種々の割合で含有し得る。一般
に、結着樹脂100重量部に対して、電荷発生材料を5
〜500重量部含有し、好ましくは10〜250重量部
含有する。さらに、この感光層は、電荷輸送材料と結着
樹脂とを種々の割合で含有し得る。光照射により電荷発
生層で生じた電荷が容易に輸送できるように、結着樹脂
100重量部に対して、本発明の電荷輸送材料を10〜
500重量部含有し、好ましくは25〜200重量部含
有する。
【0040】上記感光層の厚さは、単層型の場合で10
〜50μmであり、好ましくは15〜30μmである。
一方、積層型の場合には、電荷発生層の厚さは、任意の
膜厚を有し得るが、一般に0.01〜5μmであり、よ
り好ましくは約0.1〜3μmである。一方、電荷輸送
層の厚さは、一般に2〜100μmであり、好ましくは
約5〜50μmである。
【0041】以下に、本発明の電子写真感光体における
構成材料について、それぞれ説明する。
【0042】(導電性基体)上記導電性基体としては、
例えば、アルミニウム、銅、スズ、白金、銀、バナジウ
ム、モリブデン、クロム、カドミウム、チタン、ニッケ
ル、パラジウム、インジウム、ステンレス鋼、真鍮など
の金属単体、上記金属が蒸着またはラミネートされたプ
ラスチック材料、ヨウ化アルミニウム、酸化スズ、酸化
インジウムなどで被覆されたガラスなどが挙げられる。
【0043】上記導電性基体は、シート状、ドラム状な
どのいずれでもよく、基材自体が導電性を有するか、ま
たは基材の表面が導電性を有していればよい。この基材
は、その使用に際し、十分な機械的強度を有することが
好ましい。
【0044】(電荷発生材料)電荷発生材料は、従来よ
り使用されているセレン、セレン−テルル、セレン−ヒ
素、アモルファスシリコン、ピリリウム塩、アゾ系化合
物、ジスアゾ系化合物、フタロシアニン系化合物、アン
サンスロン系化合物、ペリレン系化合物、インジゴ系化
合物、トリフェニルメタン系化合物、スレン系化合物、
トルイジン系化合物、ピラゾリン系化合物、キナクリド
ン系化合物、ピロロピロール系化合物などが挙げられ
る。これらの電荷発生材料は、1種または2種以上混合
して用いられる。
【0045】(電荷輸送材料)電荷輸送材料として、本
発明の新規なヒドラゾン系化合物を1種または2種以上
混合して用いる。あるいは、本発明の新規なヒドラゾン
系化合物を、従来公知の他の電荷輸送材料と組み合わせ
て使用し得る。従来公知の電荷輸送材料としては、例え
ば2,5−ジ(4−メチルアミノフェニル)−1,3,
4−オキサジアゾールなどのオキサジアゾール系化合
物、9−(4−ジエチルアミノスチリル)アントラセン
などのスチリル系化合物、ポリビニルカルバゾールなど
のカルバゾール系化合物、1−フェニル−3−(p−ジ
メチルアミノフェニル)ピラゾリンなどのピラゾリン系
化合物、トリフェニルアミン系化合物、インドール系化
合物、オキサゾール系化合物、イソオキサゾール系化合
物、チアゾール系化合物、チアジアゾール系化合物、イ
ミダゾール系化合物、ピラゾール系化合物、トリアゾー
ル系化合物などの含窒素環式化合物、縮合多環式化合物
が挙げられる。なお、ポリビニルカルバゾールなどの成
膜性を有する電荷輸送材料を用いる場合には、結着樹脂
は必ずしも必要ではない。
【0046】(結着樹脂)上記結着樹脂としては、種々
の樹脂を使用し得る。例えば、スチレン系重合体、スチ
レン−ブタジエン共重合体、スチレン−アクリロニトリ
ル共重合体、スチレン−マレイン酸共重合体、アクリル
共重合体、スチレン−アクリル酸共重合体、ポリエチレ
ン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、塩素化ポリエチレ
ン、ポリ塩化ビニル、ポリプロピレン、塩化ビニル−酢
酸ビニル共重合体、ポリエステル、アルキド樹脂、ポリ
アミド、ポリウレタン、ポリカーボネート、ポリアリレ
ート、ポリスルホン、ジアリルフタレート樹脂、ケトン
樹脂、ポリビニルブチラール樹脂、ポリエーテル樹脂な
どの熱可塑性樹脂;シリコーン樹脂、エポキシ樹脂、そ
の他架橋性の熱硬化性樹脂;さらに、エポキシアクリレ
ート、ウレタン−アクリレートなどの光硬化性樹脂など
が挙げられる。これらの結着樹脂は、1種または2種以
上が混合して用いられる。
【0047】(増感剤およびその他添加剤)上記電荷発
生層の感度を高めるために、例えば、ターフェニル、ハ
ロナフトキノン類、アセナフチレンなどの公知の増感剤
を上記電荷発生材料とともに用いてもよい。
【0048】さらには、電荷輸送材料および電荷発生材
料の分散性、塗工性などをよくするために界面活性剤、
レベリング剤などを使用してもよい。
【0049】(有機溶媒)後述するように、電荷発生材
料、電荷輸送材料、および結着樹脂を溶解して塗布液を
調製する場合には溶剤が使用される。この溶剤として
は、例えば、メタノール、エタノール、イソプロパノー
ル、ブタノールなどのアルコール類;n−ヘキサン、オ
クタン、シクロヘキサンなどの脂肪族系炭化水素;ベン
ゼン、トルエン、キシレンなどの芳香族炭化水素;ジク
ロロメタン、ジクロロエタン、四塩化炭素、クロロベン
ゼンなどのハロゲン化炭化水素;ジメチルエーテル、ジ
エチルエーテル、テトラヒドロフラン、エチレングリコ
ールジメチルエーテル、ジエチレングリコールジメチル
エーテルなどのエーテル類;アセトン、メチルエチルケ
トン、シクロヘキサノンなどのケトン類;酢酸エチル、
酢酸メチルなどのエステル類;ジメチルホルムアルデヒ
ド、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシドなど
が挙げられる。これらの溶剤は、1種または2種以上混
合して用いられ得る。
【0050】(成膜)上記電荷発生層および電荷輸送層
を有する感光層を塗布手段により形成する場合には、電
荷発生材料または電荷輸送材料と結着樹脂とを、従来公
知の方法、例えば、ロールミル、ボールミル、アトライ
タ、ペイントシェーカー、または超音波分散器などを用
いて塗布液を調製する。
【0051】
【実施例】以下、実施例および比較例を挙げて本発明を
詳細に説明する。
【0052】(実施例1) <化合物2の合成>
【0053】
【化8】
【0054】(1)DMF300ml中に、下式(A)
で表される化合物14.01g(100mmol)と下
式(B)で表される化合物24.2g(100mmo
l)とを投入し、さらに、50%水素化ナトリウム5.
0gを加えて、室温で5時間攪拌して反応させた後、1
時間加熱還流を行った。
【0055】
【化9】
【0056】
【化10】
【0057】次に、得られた反応物を冷却後、水へ注
ぎ、濾過水洗し、さらにメタノールで洗浄し、乾燥させ
ることによって、下式(C)で表される淡黄色結晶の化
合物12.05gを得た。収率は52.8%であった。
【0058】
【化11】
【0059】(2)エタノール200ml中に、上記得
られた化合物(C)6.85g(30mmol)と下式
(D)で表される化合物6.62g(30mmol)と
を投入し、少量の酢酸を加えて、5時間還流を行った。
反応後、水を加えて濾過し、n−ヘキサンで洗浄するこ
とによって、化合物2で表される黄色結晶の化合物5.
59gを得た。収率は47.3%であった。
【0060】
【化12】
【0061】この化合物のマススペクトルおよび元素分
析値は下記のとおりである。
【0062】マススペクトル:395 元素分析値:C26222Sとして、 理論値(%):C=79.17 H=5.62 N=
7.10 測定値(%):C=79.33 H=5.61 N=
7.06 (実施例2) <化合物6の合成>
【0063】
【化13】
【0064】(1)上式(B)で表される化合物の代わ
りに下式(E)で表される化合物35.5g(100m
mol)を用いたこと以外は、実施例1の(1)の方法
に準じて、下式(F)で表される淡黄色結晶の化合物2
0.9gを得た。収率は61.4%であった。
【0065】
【化14】
【0066】
【化15】
【0067】(2)上式(C)で表される化合物の代わ
りに上式(F)で表される化合物10.2g(30mm
ol)を用いたこと以外は、実施例1の(2)の方法に
準じて、化合物6で表される黄色結晶の化合物5.98
gを得た。収率は39.4%であった。
【0068】この化合物のマススペクトルおよび元素分
析値は下記のとおりである。
【0069】マススペクトル:507 元素分析値:C35262Sとして、 理論値(%):C=82.98 H=5.17 N=
5.53 測定値(%):C=83.08 H=5.26 N=
5.36 (実施例3) <化合物14の合成>
【0070】
【化16】
【0071】(1)上式(B)で表される化合物の代わ
りに下式(G)で表される化合物33.2g(100m
mol)を用いたこと以外は、実施例1の(1)の方法
に準じて、下式(H)で表される淡黄色結晶の化合物1
2.7gを得た。収率は39.9%であった。
【0072】
【化17】
【0073】
【化18】
【0074】(2)上式(C)で表される化合物の代わ
りに上式(H)で表される化合物9.55g(30mm
ol)を用い、上式(D)で表される化合物の代わりに
下式(I)で表される化合物7.46g(30mmo
l)を用いたこと以外は、実施例1の(2)の方法に準
じて、化合物14で表される黄色結晶の化合物7.17
gを得た。収率は48.1%であった。
【0075】
【化19】
【0076】この化合物のマススペクトルおよび元素分
析値は下記のとおりである。
【0077】マススペクトル:512 元素分析値:C35322Sとして、 理論値(%):C=82.00 H=6.29 N=
5.46 測定値(%):C=81.87 H=6.46 N=
5.53 (実施例4) <化合物24の合成>
【0078】
【化20】
【0079】(1)上式(A)で表される化合物の代わ
りに下式(J)で表される化合物16.8g(100m
mol)を用い、上式(B)で表される化合物の代わり
に下式(K)で表される化合物30.4g(100mm
ol)を用いたこと以外は、実施例1の(1)の方法に
準じて、下式(L)で表される淡黄色結晶の化合物1
7.3gを得た。収率は54.4%であった。
【0080】
【化21】
【0081】
【化22】
【0082】
【化23】
【0083】(2)上式(C)で表される化合物の代わ
りに上式(L)で表される化合物9.55g(30mm
ol)を用いたこと以外は、実施例1の(2)の方法に
準じて、化合物24で表される黄色結晶の化合物4.9
3gを得た。収率は33.9%であった。
【0084】この化合物のマススペクトルおよび元素分
析値は下記のとおりである。
【0085】マススペクトル:485 元素分析値:C33282Sとして、 理論値(%):C=81.79 H=5.82 N=
5.78 測定値(%):C=81.77 H=5.73 N=
5.72 (実施例5) <化合物30の合成>
【0086】
【化24】
【0087】(1)上式(A)で表される化合物の代わ
りに下式(M)で表される化合物29.2g(100m
mol)を用い、上式(B)で表される化合物の代わり
に上式(G)で表される化合物33.2g(100mm
ol)を用いたこと以外は、実施例1の(1)の方法に
準じて、下式(N)で表される淡黄色結晶の化合物2
0.6gを得た。収率は43.8%であった。
【0088】
【化25】
【0089】
【化26】
【0090】(2)上式(C)で表される化合物の代わ
りに上式(N)で表される化合物1.84g(30mm
ol)を用い、上式(D)で表される化合物の代わりに
上式(I)で表される化合物7.46g(30mmo
l)を用いたこと以外は、実施例1の(2)の方法に準
じて、化合物30で表される黄色結晶の化合物10.6
6gを得た。収率は53.4%であった。
【0091】この化合物のマススペクトルおよび元素分
析値は下記のとおりである。
【0092】マススペクトル:605 元素分析値:C47402Sとして、 理論値(%):C=84.91 H=6.06 N=
4.21 測定値(%):C=84.89 H=6.01 N=
4.33 (実施例6) <化合物31の合成>
【0093】
【化27】
【0094】(1)上式(A)で表される化合物の代わ
りに下式(O)で表される化合物20.9g(100m
mol)を用いたこと以外は、実施例1の(1)の方法
に準じて、下式(P)で表される淡黄色結晶の化合物1
6.3gを得た。収率は54.9%であった。
【0095】
【化28】
【0096】
【化29】
【0097】(2)上式(C)で表される化合物の代わ
りに上式(P)で表される化合物8.91g(30mm
ol)を用い、上式(D)で表される化合物の代わりに
下式(Q)で表される化合物4.75g(30mmo
l)を用いたこと以外は、実施例1の(2)の方法に準
じて、化合物31で表される黄色結晶の化合物4.80
gを得た。収率は39.9%であった。
【0098】
【化30】
【0099】この化合物のマススペクトルおよび元素分
析値は下記のとおりである。
【0100】マススペクトル:400.401 元素分析値:C21182SCl2として、 理論値(%):C=62.97 H=4.46 N=
6.95 測定値(%):C=62.85 H=4.45 N=
7.01 (比較例1)下式(3)で表されるヒドラゾン系化合物
DEHを用いた。
【0101】
【化31】
【0102】(比較例2)下式(4)で表されるヒドラ
ゾン系化合物SBHZを用いた。
【0103】
【化32】
【0104】(評価試験)ホール移動度の測定 上記実施例1〜6で得られた本発明のヒドラゾン系化合
物、および比較例1、2のヒドラゾン系化合物を用い
て、以下の方法に従って、ホール移動度を測定した。
【0105】上記の各ヒドラゾン系化合物100重量
部、ビスフェノールA型ポリカーボネート100重量
部、およびテトラヒドロフラン900重量部を混合し、
ヒドラゾン系化合物を溶解させた。これをアルミシート
上にバーコーター#60で塗布し、90℃で1時間乾燥
させ、膜厚8μmの単層樹脂分散膜を作製した。次い
で、この上に、真空蒸着法により半透明の金電極を設け
た。このような構成のサンドイッチセルを用いて、下記
のようにしてホール移動度を測定した。
【0106】ホール移動度の測定は常法のTOF法によ
り行った。金電極側を正極とし、この電極側からレーザ
光を照射することによってホールのドリフト移動度を測
定した。この時、種々の電圧でドリフト移動度を測定
し、電界強度と移動度の関係から一定の電界強度(2.
5×105V/cm)における移動度(cm2/V・se
c)を算出し、これをホール移動度のデータとした。
【0107】この結果を表1に示す。
【0108】
【表1】
【0109】表1に示した結果から、本実施例によって
得られたヒドラゾン系化合物は、比較例のヒドラゾン系
化合物に比べて同程度の高いホール移動度を維持し、か
つ、化学的安定性に優れていることがわかった。
【0110】(実施例7〜18、比較例3〜6)実施例
1〜6で得られた本発明のヒドラゾン系化合物、および
比較例1、2のヒドラゾン系化合物を用いて、以下の方
法に従って単層型感光体(実施例7〜12、比較例3、
4)および積層型感光体(実施例13〜18、比較例
5、6)を作製した。
【0111】(単層型感光体の作製)電荷発生材料とし
てペリレン顔料10重量部と、テトラヒドロフラン60
重量部とを、ジルコニアビーズ(2mm径)を用いたペ
イントシェーカーで2時間分散させた。得られた分散液
に、結着樹脂としてビスフェノールA型ポリカーボネー
ト樹脂(帝人化成(株)パンライトL−1225)のテ
トラヒドロフラン溶液10重量部および電荷輸送材料1
00重量部を加え、さらに1時間分散させた。得られた
分散液をアルミニウムシート上にバーコーターを用いて
塗工し、100℃で1時間乾燥することで、20μmの
感光層を形成して、単層型感光体を得た。実施例7〜1
2で使用した電荷輸送材料は、上記実施例1〜6で合成
したヒドラゾン系化合物をそれぞれ使用し(例えば、実
施例7では実施例1で合成したヒドラゾン系化合物(化
合物2に相当)を使用)、比較例3、4で使用した電荷
輸送材料は、上記比較例1、2のヒドラゾン系化合物を
それぞれ使用した(例えば、比較例3では比較例1のヒ
ドラゾン系化合物(DEH)に相当)を使用)。
【0112】(積層型感光体の作製)電荷発生材料とし
てジブロモアンサンスロン100重量部、結着樹脂とし
てポリビニルブチラール樹脂(積水化学工業社製の「S
−lecBMS)」100重量部、およびテトラヒドロ
フラン120重量部を、ジルコニアビーズ(2mm径)
を用いたペイントシェーカーで2時間分散させた。得ら
れた分散液をアルミニウムシート上にバーコーターを用
いて塗工し、100℃で1時間乾燥して、膜厚0.5μ
mの電荷発生層を形成した。
【0113】この電荷発生層上に、電荷輸送材料100
重量部とビスフェノールA型ポリカーボネート樹脂(帝
人化成(株)パンライトL−1225)100重量部と
を、テトラヒドロフラン900重量部に溶解した溶液
を、バーコーターで塗工し、100℃で1時間乾燥する
ことで、膜厚22μmの電荷輸送層を形成して、積層型
感光体を得た。実施例13〜18で使用した電荷輸送材
料は、上記実施例1〜6で合成したヒドラゾン系化合物
をそれぞれ使用し(例えば、実施例13では実施例1で
合成したヒドラゾン系化合物(化合物2に相当)を使
用)、比較例5、6で使用した電荷輸送材料は、上記比
較例1、2のヒドラゾン系化合物をそれぞれ使用した
(例えば、比較例5では比較例1のヒドラゾン系化合物
(DEH)に相当)を使用)。
【0114】(評価試験)実施例7〜18、および比較
例3〜6で得られた電子写真感光体について、感度(初
期表面電位(V0)、半減露光量(E1/2)、および
残留電位(VR))、および繰り返し安定性をそれぞれ
測定した。
【0115】1.電子写真特性の測定 1.1 初期表面電位の測定 上記各電子写真感光体をドラム感度試験機に装填し、そ
の表面を単層型では正極性に、積層型では負極性に帯電
させて、一定コロナ電圧下(6.5kV)での初期表面
電位V0(V)を測定した。
【0116】1.2 半減露光量および残留電位の測定 各電子写真感光体をドラム感度試験機に装填し、各電子
写真感光体への流れ込み電流を変化させて、その初期表
面電位を800Vに帯電させた。次に、照度10lux
のハロゲンランプ白色光を用いて、電子写真感光体を1
0秒間露光し、その初期表面電位が1/2(400V)
となるまでの時間を半減露光時間とした。半減露光時間
×光強度により、半減露光量E1/2(lux・se
c)を算出した。
【0117】さらに、露光開始後5秒を経過した時点の
表面電位を測定し、残留電位VR(V)とした。
【0118】2.繰り返し安定性の測定 上記各実施例および比較例で得られた電子写真感光体
を、それぞれアルミニウムシリンダー上に接着テープを
用いて貼りつけた後、静電複写機DC−1670M(三
田工業株式会社製、帯電極性可変型に改造)に搭載し、
帯電−露光を繰り返し(1万回)行った。次に、アルミ
ニウムシリンダーから電子写真感光体をはがし、その前
後における表面電位、残留電位、および半減露光量を上
記と同様に測定および算出し、初期値との差をΔV0
(表面電位)、ΔVR(残留電位)、ΔE1/2(半減
露光量)とし、これらによって繰り返し安定性を評価し
た。
【0119】この結果を表2(単層型感光体)および表
3(積層型感光体)に示す。
【0120】
【表2】
【0121】
【表3】
【0122】表2および表3に示した結果から、本実施
例によって得られた電子写真感光体は、単層型および積
層型のいずれの場合でも、比較例の電子写真感光体に比
べて、初期表面電位、残留電位、さらに、半減露光量E
1/2の値も同等または優れていることがわかった。そ
して、繰返特性の結果から、オゾン、窒素酸化物や光な
どの攻撃により劣化することなく安定した特性を有する
ことがわかった。
【0123】
【発明の効果】本発明のヒドラゾン系化合物は、電子写
真感光体の電荷輸送材料として用いられるほか、太陽電
池、EL素子などの電子デバイスの電荷輸送材料として
も用いられ得る。
【0124】本発明のヒドラゾン系化合物を用いた電子
写真感光体は、電荷輸送能および化学的安定性に優れた
化合物を電荷輸送材料として使用しているので、高い感
度を有し、かつ、帯電特性および繰り返し特性に優れて
いる。
【手続補正書】
【提出日】平成5年7月7日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0045
【補正方法】変更
【補正内容】
【0045】(電荷輸送材料)電荷輸送材料として、本
発明の新規なヒドラゾン系化合物を1種または2種以上
混合して用いる。あるいは、本発明の新規なヒドラゾン
系化合物を、従来公知の他の電荷輸送材料と組み合わせ
て使用し得る。従来公知の電荷輸送材料としては、例え
ば2,5−ジ(4−メチルアミノフェニル)−1,3,
4−オキサジアゾールなどのオキサジアゾール系化合
物、9−(4−ジエチルアミノスチリル)アントラセン
などのスチリル系化合物、ポリビニルカルバゾールなど
のカルバゾール系化合物、1−フェニル−3−(p−ジ
メチルアミノフェニル)ピラゾリンなどのピラゾリン系
化合物、トリフェニルアミン系化合物、インドール系化
合物、オキサゾール系化合物、イソオキサゾール系化合
物、チアゾール系化合物、チアジアゾール系化合物、イ
ミダゾール系化合物、ピラゾール系化合物、トリアゾー
ル系化合物などの含窒素環式化合物、縮合多環式化合物
3,5,3’,5’−テトラフェニル−4,4’−ジフ
ェノキノン、3,5,3’,5’−テトラメチル−4,
4’−ジフェノキノン、3,5,3’,5’−テトラt
ert−ブチル−4,4’−ジフェノキノン、3,5−
ジメチル−3’,5’−ジtert−ブチル−4,4’
−ジフェノキノン、3,3’−ジメチル−5,5’−ジ
tert−ブチル−4,4’−ジフェノキノン、3,
3’−ビス(α,α,γ,γ−テトラメチルブチル)−
5,5’−ジフェニル−4,4’−ジフェノキノン、
3,3’−ビス(α,γ−ジメチルブチル)−5,5’
−ジフェニル−4,4’−ジフェノキノン、3,3’−
ジメチル−5,5’−ビス(α−メチルベンジル)ジフ
ェノキノン、3−tert−ブチル−3’,5,5’−
トリメチル−4,4’−ジフェノキノン、3,5−ジイ
ソプロピル−3’−tert−ブチル−5’−フェニル
−4,4’−ジフェノキノン、3,5−ジイソプロピル
−3’−(α,α,γ,γ−テトラメチルブチル)−
5’−フェニル−4,4’−ジフェノキノン、3,5−
ジ(第二ブチル)−3’−tert−ブチル−5’−フ
ェニル−4,4’−ジフェノキノンなどのジフェノキノ
ン誘導体が挙げられる。なお、ポリビニルカルバゾール
などの成膜性を有する電荷輸送材料を用いる場合には、
結着樹脂は必ずしも必要ではない。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式(1)で表されるヒドラゾン
    系化合物: 【化1】 式中、R1〜R4は、同一または異なって、アルキル基
    またはアリール基を表し、R5、R6は、同一または異
    なって、アルキル基、水素原子、アリール基、またはハ
    ロゲン原子を表し、nは1〜3である。
  2. 【請求項2】 導電性基体と、該導電性基体上に形成さ
    れた感光層と、を有する電子写真感光体であって、該感
    光層が、電荷輸送材料、電荷発生材料、および結着樹脂
    を含有し、該電荷輸送材料が、上記一般式(1)で表さ
    れるヒドラゾン系化合物である、電子写真感光体。
JP28204892A 1992-10-20 1992-10-20 ヒドラゾン系化合物およびそれを用いた電子写真感光体 Withdrawn JPH06128252A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10123733A (ja) * 1996-10-23 1998-05-15 Mitsubishi Chem Corp 電子写真感光体
JP2016149413A (ja) * 2015-02-10 2016-08-18 東ソー株式会社 色素増感材、その製造方法及び色素増感型太陽電池
CN107522688A (zh) * 2017-08-23 2017-12-29 中山大学 含噻吩衍生物三芳基乙烯类光致变色材料及其合成方法与应用

Cited By (3)

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