JPH06128049A - 酸化物セラミックスと金属との接合体の製造方法 - Google Patents

酸化物セラミックスと金属との接合体の製造方法

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JPH06128049A
JPH06128049A JP30302292A JP30302292A JPH06128049A JP H06128049 A JPH06128049 A JP H06128049A JP 30302292 A JP30302292 A JP 30302292A JP 30302292 A JP30302292 A JP 30302292A JP H06128049 A JPH06128049 A JP H06128049A
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JP
Japan
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metal
oxide ceramics
alloy
joined
present
Prior art date
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Pending
Application number
JP30302292A
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English (en)
Inventor
Yoichi Ishida
陽一 石田
Osamu Hanaoka
修 花岡
Nobuyuki Minami
信之 南
Senjo Yamagishi
千丈 山岸
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Taiheiyo Cement Corp
Original Assignee
Nihon Cement Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 「活性金属接合法」を用いて酸化物セラミッ
クス(アルミナ、ジルコニア等)と金属(コバ−ル、4
2アロイ等)との接合体を製造する方法を提供するこ
と。 【構成】 AgとCuの共晶組成からなる層間に4〜9重
量%のZr箔を介する三層構造のロウを用いて接合する
こと。 【効果】 AgとCuに活性金属であるZr箔を特定範
囲内で介在する三層構造のロウを使用することにより、
実用強度を満たす酸化物セラミックスと金属との接合体
が得られる。そして、本発明によりエンジン冷却用ラジ
エ−タ等の高温構造部品に使用できる接合体を提供する
ことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、酸化物セラミックスと
金属との接合体の製造方法に関し、詳細には、活性金属
接合法を用いたアルミナやジルコニア等の酸化物セラミ
ックスとコバ−ルや42アロイ等のFe−Ni系合金と
の接合体の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】アルミナ、ジルコニアなどの酸化物セラ
ミックスとコバ−ル、42アロイなどのFe−Ni系合
金とを接合する方法として、高融点金属法と呼ばれる方
法が従来より知られている。この従来法は、まず接合用
セラミックスにMo−Mn又はNi−Wからなる層を形
成し、その後該セラミックスと金属とをロウ付けする方
法であり、このロウ付けに使用されているロウは、Ag
とCuやNiとAu又はそれぞれの成分からなってい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来法では製造工程が長く、製品の歩留まりが低下する上
に、さらに製造原価が高くなるという問題点を有してい
る。また、最近、従来より使用されているAgとCuの
共晶組成のロウの中にTi等の活性金属を含むロウ(例
えば田中貴金属社製TKC−710:71wt%Ag−27wt%
Cu−2wt% Ti)が出現している。
【0004】しかしながら、上記活性金属を含むロウ
は、非酸化物セラミックスに対して良好なヌレ性を示す
が、酸化物セラミックスに対してはヌレにくく、接合構
造物に必要な強度が得られない欠点を有している。そこ
で、酸化物セラミックスに対するヌレ性が良好なロウで
あって、高強度が得られる接合体の出現が要望されてい
る。即ち、エンジン冷却用ラジエ−タのような高温構造
部品に使用し得る酸化物セラミックス(アルミナやジル
コニア等)とFe−Ni系合金(例えばコバ−ルや42
アロイ等)との接合体の接合技術が今日強く要望されて
いる。
【0005】本発明は、上記要望に沿う酸化物セラミッ
クスと金属との接合体の製造方法を提供することを目的
とする。特に本発明は、酸化物セラミックスに対するヌ
レ性が良好なロウを使用し、高接合強度の接合体を得る
酸化物セラミックスと金属との接合体の製造方法を提供
することを目的とし、具体的には、エンジン冷却用のラ
ジエ−タのような高温構造部品に使用できる酸化物セラ
ミックス(例えばアルミナ、ジルコニア等)と金属(例
えばコバ−ル、42アロイ等)の接合体の製造方法を提
供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、共晶組成のA
g−Cuの層間に活性金属であるZr箔を特定範囲内で
介在する三層構造からなるロウを使用することを特徴と
し、これによって前記目的とする接合体を提供するもの
である。
【0007】即ち、本発明は、「接合用セラミックスと
金属とをAgとCuの共晶組成からなる層間に4〜9重量
%のZr箔を介する三層構造からなるロウを用いて接合
することを特徴とする酸化物セラミックスと金属との接
合体の製造方法。」を要旨とする。
【0008】以下、本発明を詳細に説明すると、本発明
者等は、アルミナやジルコニア等の酸化物セラミックス
とコバ−ルや42アロイ等のFe−Ni系合金とを接合す
るため、具体的には72wt%Ag−28wt%Cu(JIS
BAg−8)からなるロウの中間に全体として4〜9wt%に
なるように調整した活性金属であるZr箔を挿入し、こ
の三層構造からなるロウを用いて接合すれば、高い接合
強度が得られることを見出し、本発明を完成したもので
ある。
【0009】
【作用】アルミナやジルコニアなどの酸化物セラミック
スとコバ−ルや42アロイなどのFe−Ni系合金を市販
の活性金属ロウ(71wt%Ag−27wt%Cu−2wt
%Ti)で接合すると、活性金属であるTi成分が少な
いためコバ−ルや42アロイにロウ成分が流れてしまい、
接合することができない。そこで、本発明では、ロウに
活性金属であるZrを中間層として挿入し、三層構造と
することにより、このZr成分がコバ−ルや42アロイ等
のFe−Ni系合金にロウが流れ取られてしまうのを防
止するようにしたものであり、その結果、活性金属であ
るZr成分を酸化物セラミックスに十分ヌレさせ、強固
な接合体を得ることができるものである。
【0010】本発明において、活性金属であるZr量が
4wt%未満の場合には、その効果が現れず、所望の接
合強度のものを得ることができず(後記表1中のNo.1、
6、11、16参照)、一方、9wt%を越える場合、この多
量のZrのためにロウが脆くなり、同じく接合強度が低
下するので好ましくない(後記表1中のNo.4、9、14、1
9参照)。従って、本発明では、4〜9wt%のZr量が
好ましく、より好ましくは5〜8wt%である。
【0011】また、本発明において、ロウの組成が同じ
であっても、三層構造でなく合金にしたものでは、接合
強度が低下するので好ましくない(後記表1中のNo.5、
10、15、20参照)。従って、本発明では、活性金属であ
るZr成分をZr箔としてAgとCuの共晶組成からな
る層間に介在させる三層構造のロウを用いることによっ
て、初めて所望の作用効果が生じるものである。
【0012】本発明において、AgとCuの配合量は、
特に限定するものではないが、前記した市販品と同様、
72wt%程度のAgと28wt%程度のCuからなるもの
が好ましい。また、接合用酸化物セラミックス及び金属
としては、同じく限定するものではないが、エンジン冷
却用ラジエ−タ等の高温構造品に対する用途を意図し
て、アルミナやジルコニア等及びコバ−ルや42アロイ等
のFe−Ni系合金を使用するのが好ましい。
【0013】
【実施例】次に、本発明の実施例を比較例と共に挙げ、
本発明をより詳細に説明する。
【0014】接合用セラミックスとして、3×4×20mm
のアルミナ又はジルコニア(いずれも日本セラテックス
社製)を用い、また、接合用金属として、3×4×20mm
のコバ−ル又は42アロイ(いずれも住友特殊金属社
製)を使用した。この両者を3×4mmの幅で100μmの
厚みを持つBAg−8ロウ(72wt%Ag−28wt%Cu)
の間に5〜8wt%になるように厚みを調整したZr箔を
挟んだ三層構造のロウで接合した。
【0015】その接合は、真空中(10-5Torr以下)で85
0℃、15分間加熱し、3×4×40mmの接合体を得た。冷
却後、該接合体の接合強度を室温(22℃)でJIS R 1601
に基づく4点曲げ試験法で求めた。表1に各条件に調整
されたロウを用いて接合した接合体の接合強度を示す。
【0016】
【表1】
【0017】表1の結果より、本発明に規定する4〜9w
t%の範囲内に調整した活性金属であるZr箔を介在さ
せた三層構造のロウを用いて接合したアルミナ、ジルコ
ニアのセラミックスとコバ−ル、42アロイの金属の接
合体は、その接合強度が73〜86MPaと高いことが確認さ
れた。これに対して、本発明の規定範囲外では接合強度
が低く、さらに規定範囲内であっても、ロウの構造が合
金としたものでは、同じく接合強度が低いことが理解で
きる。
【0018】
【発明の効果】本発明は、以上詳記したとおり、Agと
Cuに活性金属であるZr箔を特定範囲内で介在する三
層構造のロウを使用することにより、実用強度を満たす
酸化物セラミックスと金属との接合体が得られる効果が
生じる。そして、本発明によりエンジン冷却用ラジエ−
タ等の高温構造部品に使用できる接合体を提供すること
ができる。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 接合用セラミックスと金属とをAgとC
    uの共晶組成からなる層間に4〜9重量%のZr箔を介す
    る三層構造からなるロウを用いて接合することを特徴と
    する酸化物セラミックスと金属との接合体の製造方法。
  2. 【請求項2】 接合用セラミックスがアルミナ、ジルコ
    ニアなどの酸化物セラミックスであることを特徴とする
    請求項1に記載の酸化物セラミックスと金属との接合体
    の製造方法。
  3. 【請求項3】 接合用金属がコバ−ル、42アロイなど
    のFe−Ni系合金であることを特徴とする請求項1に
    記載の酸化物セラミックスと金属との接合体の製造方
    法。
JP30302292A 1992-10-15 1992-10-15 酸化物セラミックスと金属との接合体の製造方法 Pending JPH06128049A (ja)

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JP30302292A JPH06128049A (ja) 1992-10-15 1992-10-15 酸化物セラミックスと金属との接合体の製造方法

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN113909608A (zh) * 2021-11-08 2022-01-11 浙江亚通焊材有限公司 一种钎焊连接AlN陶瓷与Cu的方法

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