JPH06127835A - 自動ワインダ - Google Patents

自動ワインダ

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JPH06127835A
JPH06127835A JP30464692A JP30464692A JPH06127835A JP H06127835 A JPH06127835 A JP H06127835A JP 30464692 A JP30464692 A JP 30464692A JP 30464692 A JP30464692 A JP 30464692A JP H06127835 A JPH06127835 A JP H06127835A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 糸継ぎミスを引き起こす不良箇所や保全情報
などを出力可能な自動ワインダを提供する。 【構成】 糸継ぎ装置13と糸欠点を検出するスラブキ
ャッチャー4とを有し、糸継ぎ動作におけるスラブキャ
ッチャー4の出力に基づいて糸継ぎミスを要因別に分類
する分類手段30と、糸継ぎミスの要因別発生データを
記憶する記憶手段33を備えた自動ワインダである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、糸継ぎミスを解析する
ことにより、不良錘の指示、不良箇所の指示、保全方法
などを表示できる自動ワインダに関する。
【0002】
【従来の技術】リング精紡機などの精紡機で生産された
給糸ボビンは次工程の自動ワインダに供給されて巻き返
され、糸中の糸欠点を除去されつつ、所定の糸量で所定
の形状のパッケージに巻き返される。一個のパッケージ
を得るのに通常数本〜数十本の給糸ボビンが使われる。
【0003】図6に示されるように、自動ワインダは、
機台上に多数の巻取ユニットUを列設し、巻取ユニット
群の両端には本体コントローラMMCと給糸ボビン自動
供給装置CBFとを配設したものである。各巻取ユニッ
トUは単錘運転が可能であり、本体コントローラMMC
で各巻取ユニットU又は複数の巻取ユニットUが群とし
て管理される。
【0004】つぎに、図7により一つの巻取ユニットU
の機器配置を説明する。給糸ボビン1から解舒引き出さ
れた糸Yはバルーンブレーカ2、テンサ3を通り、光学
式又は静電容量式の糸欠点検出ヘッドであるスラブキャ
ッチャー4により糸欠点を検出しつつ綾振りドラム5に
より回転するパッケージ6に巻き取られる。
【0005】巻取中において、スラブキャッチャー4を
通過する糸の太さの変動が、制御部4aで信号処理され
電気信号7としてユニットコントローラ8へ入力され、
基準値との比較演算により、許容範囲を越える場合に糸
欠点が通過したものと判断し、直ちに制御部4aからカ
ッター9に指令信号10が出力され、カッター9が作動
して糸切断が行われる。糸切断に伴い上記スラブキャッ
チャー4の制御部4aから糸走行信号11がオフとなり
糸切れが感知され、コントローラ8からドラム駆動モー
タ12に停止指令が出され、綾振りドラム5の回転が停
止する。続いて糸継ぎ装置13による糸継ぎ動作が開始
されるべく指令信号13aがコントローラ8から出力さ
れ、糸継ぎが行われる。また、テンサ3等で糸切れが発
生した場合も、同様に糸継ぎが行われる。
【0006】また、巻取ユニットUは巻取位置Aの給糸
ボビン1の外に待機位置B1,B2に2本の予備の給糸
ボビン1を有している。巻取位置Aの給糸ボビン1が空
になると、スラブキャッチャー4の制御部4aの糸走行
信号11がオフとなり、糸継ぎが行われる。このとき、
機械式又は光学式のヤーンフィラー23で下糸が検出さ
れず、下糸がないという信号24でボビンチェンジが行
われる。巻取位置Aにある空ボビン1′が排出され、代
わりに待機位置B1にある給糸ボビン1が搬入される。
そして、糸端Y1が下糸として吹き上げられ、糸継ぎが
行われる。
【0007】上述した糸継ぎの概略手順は以下の通りで
ある。糸端を吸うサクションマウス15が軸15aを中
心として綾振りドラム5とパッケージ6の転接部まで旋
回し、同時に綾振りドラム5が図示されない逆転ローラ
で逆転し、上糸の口出しが行われる。また、糸端を吸う
中継パイプ16が軸16aを中心としてヤーンフィラー
23の上まで旋回し、下糸の口出しが行われる。そし
て、サクションマウス15と中継パイプ16が口出しし
た状態のまま、順次実線の位置まで旋回し、上糸と下糸
をスラブキャッチャー4と糸継ぎ装置13に入れる。そ
して、糸継ぎ装置13での糸継ぎが終わった後に、綾振
りドラム5が図示されない逆転ローラで更に逆転し、継
ぎ目をスラブキャッチャー4まで落とし、継ぎ目におけ
る糸欠点の有無もチェックできるようになっている。
【0008】つぎに、綾振りドラム5の駆動モータ12
は各巻取ユニットUに設けられ、該モータ12は各巻取
ユニットUに設けられるインバータ18により回転速度
が制御される。すなわち、各巻取ユニットUに設けられ
たコントローラ8は各巻取ユニットの巻取状況から最も
適した回転速度に駆動モータ12を制御し、コントロー
ラ8から発せられる制御信号20によってインバータ1
8を介して駆動モータ12の回転速度が設定される。な
お、制御信号20aは駆動モータ12のスタート・スト
ップ信号である。14は綾振りドラム5の回転を検出す
るパルス発生装置で、例えばドラム端面の一部に固着し
たマグネットと近接センサからなり、ドラムの回転数か
ら巻き取られた糸長を計算する定長機構等に適用され
る。
【0009】また、自動ワインダの各巻取ユニットU或
いは複数の巻取ユニットU毎の管理は本体コントローラ
MMCからのびる信号線22,22aを介して行われ
る。各巻取ユニットUに共通した制御としては、例えば
処理される糸種に応じて基本糸速の設定、或いはリボン
ブレーカ用の巻取速度の増減信号等がある。
【0010】このような巻取ユニットUの生産性は糸継
ぎミスの発生比率に大きく依存することになる。そこ
で、この糸継ぎミスの発生比率を管理し、この発生比率
の高い巻取ユニットを保守点検する。この糸継ぎミス率
MIS%は、〔(糸継ぎ試行回数−糸継ぎ成功率)/糸
継ぎ試行回数〕×100%で定義されるものである。ま
た、糸継ぎが連続して3回失敗すると、その巻取ユニッ
トが停止し、黄ボタンにより保全要員を呼ぶことにな
る。この黄ボタンに関する黄ボタン率YLW%=〔黄ボ
タン/糸継ぎ成功数〕×100%でも糸継ぎミスの発生
比率が管理される。これらの糸継ぎミス率MIS%や黄
ボタン率YLW%は、本体コントローラMMCで管理さ
れ、その結果は操作パネル25におけるプリンタ26等
で知ることができる。そのため、本体コントローラMM
Cにはマイコン27が内蔵されている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の自動ワインダにおける糸継ぎミス率MIS%や
黄ボタン率YLWによる糸継ぎミスの管理では、どの巻
取ユニットの糸継ぎミスが多いかという情報しか得られ
ず、糸継ぎミスが巻取ユニットのどの部分で発生してい
るかは、保全要員の熟練した点検に依存していた。その
ため、糸継ぎミスの対策には時間と経験が必要であると
いう問題点があった。
【0012】本発明は、従来の技術の有するこのような
問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とすると
ころは、糸継ぎミスを引き起こす不良箇所や保全情報な
どを出力可能な自動ワインダを提供するところにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明の自動ワインダは、糸継ぎ装置と糸欠点を検出
するスラブキャッチャーとを有し、糸継ぎ時におけるス
ラブキャッチャーの出力に基づいて糸継ぎミスを要因別
に分類する分類手段と、糸継ぎミスの要因別発生データ
を記憶する記憶手段を備えたものである。また、糸継ぎ
時におけるスラブキャッチャーの出力に加えて、下糸検
出用ヤーンフィラーの出力及びパッケージ駆動ドラム又
はパッケージに対する回転センサの出力に基づいて糸継
ぎミスを更に要因別に分類する分類手段とすることが好
ましい。そして、記憶手段における糸継ぎミスの要因別
発生データにおける頻度を所定値と比較し、所定値を越
える特定要因を表示する表示手段を有する自動ワインダ
とすることが好ましい。
【0014】
【作用】糸継ぎ時のスラブキャッチャーにより糸継ぎに
おける上糸、継ぎ目、下糸に関する情報が出力される。
この情報により糸継ぎミスが上糸、糸継ぎ装置、下糸等
によるものかの区分ができることに着目した点が重要で
ある。例えば、糸継ぎ時に上糸も検出されなかった場
合、上糸の口出しに失敗したということである。また、
下糸検出用ヤーンフィラー、パッケージ駆動ドラム又は
パッケージに対する回転センサの出力を加えると、糸継
ぎミスの要因を、給糸ボビンによるもの、又は綾振りド
ラムによるもの等のように更に区分できる。そして、糸
継ぎミスの要因別発生データの頻度を計算し、所定値と
比較して抽出すると、要因に対応した原因が推定され
る。
【0015】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。図1は本発明の自動ワインダの機器配置図
である。
【0016】図1において、図8の自動ワインダと異な
る点は、本体コントローラMMCのマイコン27の他に
ユニットコントローラ8にもマイコン28を内蔵させ、
ユニットコントローラ28のマイコン28に分類手段3
0を設け、本体コントローラMMCのマイコン27に記
憶手段31を設けた点である。なお、図1で図6と同じ
作動をする部分については、同じ符号を付してその説明
を省略する。
【0017】分類手段30は、ユニットコントローラ8
のマイコン28に対するPROM(プロセスリードオン
リーメモリ)にプログラムとして組み込まれている。そ
して、スラブキャッチャー4、ヤーンフィーラ23及び
回転センサ14の出力をマイコンに入力し、糸継ぎミス
をMRR%(ドラム逆転不良率)、MUP%(上糸口出
しミス率)、MLC%(上糸レイインカット率)、ML
2%(下糸2本子率)、MLW%(下糸口出しミス
率)、MSL%(スプライサーミス率)、MSM%(ス
プライサーモニターカット率)、MSU%(ドラムスタ
ートアップカット率)の8項目に分類する。
【0018】この分類された各項目に関するデータは一
時的にマイコン28のRAM(ランダムアクセスメモ
リ)に貯められ、定期的に通信線22を経て本体コント
ローラMMCのマイコン27の記憶手段31に一旦貯め
られる。記憶手段31としてはマイコン27のRAMを
用いるのが通常であるが、本実施例では、操作パネル2
5の挿入口32に差し込まれるメモリカード33を記憶
手段31として使っている。このメモリカード33に
は、自動ワインダの全錘の設定条件、自動ワインダの過
去及び現在のデータ及びデータベース(錘不良の判断方
法、錘不良時の交換部品の番号、マニュアル、連絡表、
自動操作手順)などが収納されている。これらのデータ
をメモリカードに収納することにより、例えば錘不良の
判断方法が確定しておらず変更する場合等に、予めパソ
コンで調整されたメモリカードに差し替えるだけで対応
できるからである。
【0019】このメモリカード32に収納された糸継ぎ
ミスのデータに基づいて、所定値より大きく問題のある
項目を算出し、その結果を操作パネル25の液晶表示画
面34に表示する。表示のための操作はキーボード35
により行われる。
【0020】つぎに、図2及び図3のフローチャート図
により、ユニットコントローラのマイコン28における
分類手段の手順を説明する。なお、一点鎖線で囲まれた
部分は本体コントローラのマイコン27におけるフロー
を示す。図2において、ステップ♯1の糸継ぎでフロー
がスタートする。ステップ♯2で糸継ぎ回数がカウント
され、糸継ぎ試行回数が積算される。ステップ♯3で図
1のパッケージ駆動ドラムである綾振りドラム5の逆転
をパルス発生装置14で検出する(パッケージそのもの
の回転を検出してもよい)。ステップ♯4でパルス発生
装置14からのパルス数が一定時間内に所定数以下かど
うかチェックする。所定値以下であると(YES)、綾
振りドラム5が逆転できなかったという要因による糸継
ぎミスであり、MRR%(ドラム逆転不良率)のデータ
として分類されるる。この場合、逆転機構そのものの不
良が原因として想定される。そして、このデータは通信
線22を介して本体コントローラのマイコン28に送ら
れる。
【0021】そして、ステップ♯5で、図1のサクショ
ンマウス15が運んだ上糸をスラブキャッチャー4の電
気信号7で検出する。ステップ♯6で電気信号7が全く
検出されなかった場合(YES)、パッケージ6の糸端
をつかめなかったという要因による糸継ぎミスであり、
MUP%(上糸口出しミス率)のデータとして分類され
る。この場合、綾振りドラム逆転不良、サクションマウ
ス吸引不良、パッケージ回転不良等が原因として想定さ
れる。このデータも通信線22を介して本体コントロー
ラのマイコン28に送られる。
【0022】さらに、ステップ♯7で、図1の電気信号
7が所定値より大きいかどうかをチェックする。所定値
より大きいと(YES)、パッケージの糸端を二重に引
き出したという要因による糸継ぎミスであり、MLC%
(上糸レイイイカットミス率)のデータとして分類され
る。この場合、パッケージ6の惰性回転、パッケージ6
の表面不良等が原因として想定される。このデータも通
信線22を介して本体コントローラのマイコン28に送
られる。
【0023】そして、ステップ♯8で、図1の中継パイ
プ16が運んだ下糸をスラブキャッチャー4の電気信号
7で検出する。ステップ♯9で電気信号7が所定値より
大きいかどうかチェックする。所定値より大きいと(Y
ES)、給糸ボビンの糸端を二重に引き出したという要
因による糸継ぎミスであり、ML2%(下糸2本子ミス
率)のデータとして分類される。この場合、ヤーンフィ
ラー23における糸切れ、給糸ボビン不良等が原因とし
て想定される。このデータも通信線22を介して本体コ
ントローラのマイコン28に送られる。
【0024】そして、ステップ♯10で、図1の中継パ
イプ16が運んだ下糸をヤーンフィーラ23の信号24
で検出する。ステップ♯11で信号24の有無をチェッ
クし、信号24がないと(YES)、ボビンの糸端をつ
かめなかったという要因による糸継ぎミスであり、ML
W%(下糸口出しミス率)のデータとして分類される。
この場合、ボビンチェンジしない、給糸ボビンが巻取位
置にない、吹き上げミス、中継パイプの吸引不良、給糸
ボビン不良等が原因として想定される。このデータも通
信線22を介して本体コントローラのマイコン28に送
られる。
【0025】そして、ステップ♯12で図1の綾振りド
ラム5が再度の逆転(リ・リバース)を行い、ステップ
♯13でスラブキャッチャー4の糸走行信号11による
継ぎ目の検出を行う。ステップ♯14で信号11の有無
をチェックし、信号11がないと(YES)、主として
糸継ぎ装置13(スプライサー)が不良であるという要
因による糸継ぎミスであり、MSL%(スプライサーミ
ス率)のデータとして分類される。この場合、糸継ぎ装
置13における解撚不良、撚り掛け不良、糸導入不良等
が原因として想定される。このデータも通信線22を介
して本体コントローラのマイコン28に送られる。
【0026】そして、ステップ♯15で図1の綾振りド
ラム5が起動される。ステップ♯16でスラブキャッチ
ャー4の糸走行信号11の立ち上がりがチェックされ
る。糸走行信号11が立ち上がらないと(YES)、継
ぎ目が不良として判定されたことによる糸継ぎミスとな
り、糸継ぎを再度行う。また、MSM%(スプライサー
モニターカットミス率)のデータとして分類される。こ
の場合、糸継ぎ装置13における解撚不良、撚り掛け不
良、糸導入不良等が原因として想定される。このデータ
も通信線22を介して本体コントローラのマイコン28
に送られる。
【0027】そして、ステップ♯17で巻取が開始さ
れ、ステップ♯18で図1のスラブキャッチャー4によ
る巻取直後(例えば1秒以内の所定時間内)の糸欠点を
検出する。ステップ♯19で巻取直後の糸欠点の有無を
チェックし、糸欠点があると(YES)、MSU%(ス
プライサーモニターカットミス率)のデータとして分類
される。この場合、運転の設定条件が適切でないこと、
給糸ボビンの不良等が原因として想定される。このデー
タも通信線22を介して本体コントローラのマイコン2
8に送られる。
【0028】以上の経過を経て糸継ぎが成功する。ま
た、ステップ♯21の糸欠点・糸切断及びステップ♯2
2のボビンチェンジの度に、ステップ♯1に戻り糸継ぎ
が行われ、要因別の糸継ぎミスが記録される。そして、
ステップ♯23のクリアでフローを終える。ステップ♯
2で糸継ぎ回数が積算され、つぎに述べるステップ♯3
1〜38における各ミス率算出のための分母に使用され
る。
【0029】つぎに、本体コントローラのマイコン28
におけるフローを説明する。ニユットコントローラから
送られた要因別糸継ぎミスのデータを基にして、ステッ
プ♯31〜38で各ミス率が算出され、ステップ♯39
で記憶手段としてのメモリカードに記録される。そし
て、記録された要因別糸継ぎミス率は、ステップ♯40
で所定値と比較される。この所定値には機台の全巻取ユ
ニットに対する標準偏差ターゲットが用いられ、ターゲ
ットをオーバーした糸継ぎミス要因をピックアップする
(ステップ♯41)。この糸継ぎミス要因から具体的原
因とその対策を推定する(ステップ♯42)。そして、
ステップ♯43で、糸継ぎミス要因とその対策をコメン
トとして図1の液晶表示画面35に表示する。
【0030】図4は記憶手段であるメモリカード33に
おける記憶例を示す図である。日付が1992-10-12のよう
にyyyy-mm-ddで記憶され、データ発生時の時刻も12.00.
00のようにhh.mm.ssで記憶され、錘番も01のようにxxで
記憶される。この日付、時刻及び錘番に対応したMRR
%(ドラム逆転不良率)、MUP%(上糸口出しミス
率)、MLC%(上糸レイインカット率)、ML2%
(下糸2本子率)、MLW%(下糸口出しミス率)、M
SL%(スプライサーミス率)、MSM%(スプライサ
ーモニターカット率)、MSU%(ドラムスタートアッ
プカット率)の8項目が%の数字としてxxx.x のように
記録される。なお、従来からのMIS%(糸継ぎミス
率)とYLW%(黄ボタン率)も%の数字としてxxx.x
のように記録される。
【0031】図5は液晶表示画面35の表示例を示す図
である。図1のメモリカードのファンクションF43に
格納されているデータに基づいて表示される。図示の
「?0 」の部分に番号Xを入力して特定錘を指定でき
る。指定された錘(SP)に対して、MUP%,MLC
%,MLW%,MSL%,ML2%,MSM%,MRR
%,MSU%の8つの各糸継ぎミス要因のなかで、標準
偏差ターゲットを越える要因に具体的%数字がスターマ
ークのように表示される。さらに、従来から用いられる
糸継ぎミス率MIS%と黄ボタン率YLW%の具体的%
数字も表示される。ここで、従来の糸継ぎミス率MIS
%は、上記の8要因の合計となる。
【0032】また、画面35の右側に巻取ユニットのス
ケルトンが表示されている。このスケルトンの横で、原
因のある部分に→印が点灯する。図示例では第1錘でM
SL%(スプライサーミス率)とMSM%(スプライサ
ーモニターカット率)がスターマークの数字であって標
準偏差ターゲットを越えており、糸継ぎ装置(スプライ
サー)の横で→印が点灯している。さらに、画面35の
下側に、糸継ぎミス要因MSL%とMSM%から想定さ
れる点検項目コメント1と2(例えば糸継ぎ装置の解撚
部点検と撚り掛け部点検)も表示される。
【0033】なお、上述した実施例では、下からスラブ
キャッチャー及び糸継ぎ装置の順に配列したものを説明
したが、下から糸継ぎ装置及びスラブキャッチャーの順
に配列したものにも本発明が適用できる。
【0034】
【発明の効果】本発明の自動ワインダは、糸継ぎ時にお
けるスラブキャッチャーの出力に基づいて糸継ぎミスを
要因別に分類する分類手段と、糸継ぎミスの要因別発生
データを記憶する記憶手段を備えたものであり、糸継ぎ
ミスが上糸、糸継ぎ装置、下糸によるものかの区分可能
とし、これを記憶してデータ処理が行えるようにしたの
で、保全要員が従来経験的に時間をかけて判断していた
保全情報が、誰でも一目瞭然で理解できる形で且つ的確
である保全アドバイスとして出力することが可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の自動ワインダの機器構成図である。
【図2】糸継ぎミスの要因別区分を示すフローチャート
図のその1である。
【図3】糸継ぎミスの要因別区分を示すフローチャート
図のその2である。
【図4】要因別糸継ぎミスの記憶手段における記憶例を
示す図である。
【図5】液晶表示における要因別糸継ぎミスの表示例を
示す図である。
【図6】自動ワインダの斜視図である。
【図7】従来の自動ワインダの機器配置図である。
【符号の説明】
4 スラブキャッチャー 5 綾振りドラム(パッケージ駆動ドラム) 13 糸継ぎ装置 14 パルス発生装置(回転センサ) 23 ヤーンフィーラ 30 分類手段 31,33 記憶手段 34 液晶表示画面(表示手段)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 糸継ぎ装置と糸欠点を検出するスラブキ
    ャッチャーとを有し、糸継ぎ時におけるスラブキャッチ
    ャーの出力に基づいて糸継ぎミスを要因別に分類する分
    類手段と、糸継ぎミスの要因別発生データを記憶する記
    憶手段を備えた自動ワインダ。
  2. 【請求項2】 糸継ぎ装置と糸欠点を検出するスラブキ
    ャッチャーと下糸検出用ヤーンフィラーとパッケージ駆
    動ドラム又はパッケージに対する回転センサとを有し、
    糸継ぎ時におけるスラブキャッチャーの出力、ヤーンフ
    ィラーの出力及び回転センサの出力に基づいて糸継ぎミ
    スを要因別に分類する分類手段と、糸継ぎミスの要因別
    発生データを記憶する記憶手段を備えた自動ワインダ。
  3. 【請求項3】 記憶手段における糸継ぎミスの要因別発
    生データにおける頻度を所定値と比較し、所定値を越え
    る特定要因を表示する表示手段を有する請求項1又は2
    記載の自動ワインダ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100338184C (zh) * 2004-12-23 2007-09-19 中国石油化工股份有限公司 一种催化裂解的方法
JP2009242098A (ja) * 2008-03-31 2009-10-22 Murata Mach Ltd 自動ワインダ、自動ワインダの動作不良検出方法

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