JPH06127293A - 制動装置 - Google Patents

制動装置

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JPH06127293A
JPH06127293A JP4306139A JP30613992A JPH06127293A JP H06127293 A JPH06127293 A JP H06127293A JP 4306139 A JP4306139 A JP 4306139A JP 30613992 A JP30613992 A JP 30613992A JP H06127293 A JPH06127293 A JP H06127293A
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JP
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braking
speed
auxiliary
brake
braking device
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JP4306139A
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Inventor
Kenji Shirai
健次 白井
Masahiro Hara
雅宏 原
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Toyota Motor Corp
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Toyota Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 主制動装置の制動操作速度に応じて迅速に補
助制動装置の制動モードを決定し、当初から適正な補助
制動を行うことのできる制動装置を得る。 【構成】 ブレーキペダル踏込速度を検出し(S4)、
設定範囲内(S8)であれば通常どおり4速位置から3
速位置へのシフトダウンを行う(S19)が、設定値よ
り大きい場合(S11)は一挙に4速位置から2速位置
へのシフトダウンを行う(S13)。制動操作の途中に
補助制動のモードを決定し得るため、急制動時における
補助制動の遅れを回避して制動当初から補助制動を活用
でき、かつ、主制動装置の作用後にシフトダウンが行わ
れることによる乗り心地の悪化を回避できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、主制動装置と補助制動
装置とを有する車両の制動装置に関するものであり、特
に補助制動装置の制御に関するものである。
【0002】
【従来の技術】車両走行中の制動性能を向上させる方法
として、主制動装置と、エンジンブレーキ,リターダ等
の補助制動装置との併用が行われている。補助制動装置
としては、エンジンブレーキが多く用いられており、各
種の条件に応じて変速機のシフトダウンが制御されてい
る。例えば、特開昭62−59140号公報の変速機制
御装置では、車両の加速度に応じてエンジンブレーキを
制御する技術が開示されており、また、特開平1−29
5057号公報の自動車用自動変速機制御方法では、ブ
レーキの踏込深度に応じて1段づつ低速側の変速ギヤへ
シフトダウンする技術が開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、これらの公報
に記載された発明は、いずれも変速機のシフトダウンが
1段づつ行われるものであるため、急速制動時に複数段
数のシフトダウンが行われる場合には、そのタイミング
がずれ、制動操作が終了したところで第2段目以降のシ
フトダウンが行われることとなる。急速制動時には、第
1のシフトダウン命令が出された直後にすでに第2のシ
フトダウン命令が出されるべき制動状態となっているの
であるが、変速機のシフトダウンが間に合わず、次回以
降のシフトダウンのタイミングが本来必要とされている
タイミングからずれるためである。このような補助制動
装置の効き遅れは、制動装置全体としての制動力を低下
させ、また、乗り心地の悪化を伴うため好ましくない。
そこで、本発明は、主制動装置の操作状況に応じて適切
かつ迅速に補助制動装置の制動モードを変えることので
きる制動装置を開発することを課題とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、図3に示すように本発明は、主制動装置1と、その
主制動装置1を作動させるための制動操作部材2が操作
されたことを検出する制動操作検出装置3と、その制動
操作検出装置3の信号に基づいて作動する補助制動装置
4とを含む制動装置において、前記制動操作部材2の操
作速度を検出する制動操作速度検出手段5と、その制動
操作速度検出手段5によって検出された制動操作速度が
大きい場合には、制動操作速度が小さい場合に比較して
制動効果が大きくなる向きに前記補助制動装置4の制動
モードを変える補助制動モード変更手段6とを設けるこ
とを要旨とするものである。
【0005】
【作用】制動操作検出装置によって制動操作部材が操作
されたこと、つまり主制動装置の作動が検出され、その
検出信号に基づいて補助制動装置を制御する補助制動制
御装置が作動する。この時、制動操作部材の操作速度が
制動操作速度検出手段によって検出され、その値に基づ
いて、補助制動装置の制動モードが変えられる。例え
ば、最終的に制動力の総和が同じとなる制動において、
操作速度が速いときには変速機が一度に複数段シフトダ
ウンさせられ、操作速度が遅いときには一段づつシフト
ダウンさせられるのである。なお、制動操作部材の操作
速度の検出は、その操作が直接制動操作速度検出手段で
検出されてもよく、制動操作検出装置等を介して間接的
に行われてもよい。また、制動操作速度検出手段とし
て、制動操作部材の操作ストローク中の2点間を通過す
るのに要した時間から演算して操作速度を求めるものを
始め、種々のものが採用可能であるが、いずれが採用さ
れても、制動操作の実行中に検出が行われる。
【0006】上記変速機のシフトダウンモードの決定の
ためには、操作部材の最終的な操作ストロークや操作力
に基づいていかなる制動操作が行われたかを判定するこ
とも可能であるが、その場合には制動操作の終了後でな
ければ判定を行い得ない。それに対して、本発明におい
ては、制動操作の途中に判定を行い得るのである。特
に、制動操作の早い時期に操作速度を検出し得るものを
採用すれば、早期に操作速度を取得し得ることになり、
補助制動装置の制動モードを早期に決定できる。
【0007】
【発明の効果】補助制動モードが制動操作と殆ど同時に
決定されると、急速な制動であってもそれに対応した補
助制動装置の制動モードが早期に設定され、補助制動装
置が当初から適正に作動する。そのため、制動当初に適
正な補助制動力が得られなかった従来の補助制動装置を
使用する場合に比べて制動装置全体の制動力が向上し、
また、補助制動の効き遅れに起因する乗り心地の悪化も
回避される。
【0008】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。本実施例の制動装置は、図2に示すように主制
動装置としての液圧ブレーキ装置10と補助制動装置1
1とから成っている。液圧ブレーキ装置10において
は、ブレーキ操作部材としてのブレーキペダル12が、
ブレーキブースタ14を介してマスタシリンダ16に接
続されている。このブレーキペダル12の踏込操作が制
動操作であるが、この踏込操作は第1ブレーキスイッチ
18と、第1ブレーキスイッチ18から少しブレーキペ
ダル12を踏み込んだ位置に備えられた第2ブレーキス
イッチ19とによって検出される。マスタシリンダ16
は、ブレーキペダル12の踏力に対応した液圧を加圧室
に発生させる。発生したマスタシリンダ圧は、液圧セン
サ20によって検知されるとともに、液通路22によ
り、フロントブレーキ24およびリヤブレーキ26に伝
達される。
【0009】補助制動装置11においては、エンジン3
0に隣接して自動変速機32および発電機兼用リターダ
(以降「リターダ」と略記)34が備えられている。エ
ンジン30はプーリ36,38およびベルト40を介し
て、リターダ34に接続されている。このリターダ34
は、車両搭載のバッテリ42と制動抵抗としての抵抗器
44とに接続されており、バッテリ42の充電装置とし
ての役割と、エンジン30の回転によって発生した電力
を抵抗器44で熱に変換して外部に放出することにより
エンジン30の仕事の一部を消費してエンジンブレーキ
の効果を上げ、車両の制動力を向上させる役割とを果た
す。なお、リターダ34によって得られた電力の抵抗器
44とバッテリ42とへの振り分けは、補助制動制御装
置46からの指令に基づいてリターダコントローラ48
により行われる。また、リターダコントローラ48は、
走行中にリターダ34を作動させる必要の無いときに
は、リターダ34内部の励磁電流を断って非発電状態と
する。変速機制御装置50は、コンピュータを主体とす
るものであり、シフトレバー52の位置を検出するシフ
トレバー位置センサ54,電子燃料噴射装置EFI56
および自動変速機32等から受け取った信号に基づい
て、車両の走行状態を判断し、その走行状態に適したシ
フト位置を決定して自動変速機32を制御する。
【0010】補助制動制御装置46には、液圧ブレーキ
装置10から第1ブレーキスイッチ18,第2ブレーキ
スイッチ19および液圧センサ20の信号、補助制動部
28の変速機制御装置50からシフトレバー52の位
置,自動変速機32の現シフト位置,エンジン30の回
転数および自動変速機32の入出力軸回転数の信号、さ
らにリターダコントローラ48の作動信号等が送られ
る。補助制動制御装置46は、コンピュータを主体とす
るものであり、そのROMには図1のフローチャートで
表される補助制動制御プログラム他種々のプログラムが
格納されている。
【0011】次に作動を説明する。本制動装置において
は、制動時に補助制動装置11により液圧ブレーキ装置
10による主制動が補助されるが、その補助制動装置1
1の作動が制動時のブレーキペダル12の踏込速度に応
じて制御される。そのために、コンピュータは補助制動
制御プログラム等を一定微小時間ごとに繰り返し実行す
る。この補助制動制御プログラムは、車両の走行状態及
び制動状態を判断して、補助制動を行うリターダの作動
およびシフトダウンによるエンジンブレーキの強化を行
うことにより、車両の制動性能を向上させるとともに、
一定の条件下では補助制動装置11の制動モードを変更
することにより乗り心地を向上させるように構成されて
いる。
【0012】まずステップ1(以降「S1」と略記)に
おいてシフトレバー52の位置が取り込まれ、シフトレ
バー52がドライブ位置にあるか否かが判定される。ド
ライブ位置になければ、コンピュータは車両が通常の走
行状態にはないと判断してS2以降をスキップしてルー
チンの実行を終了し、補助制動装置11の制御は行われ
ない。S1の判定がYESの場合は、S2において、ま
ず第1,第2ブレーキスイッチ18,19が作動してい
るか否かが判定され、次に、車両速度Vが設定範囲内に
あるか否かが判定される。
【0013】2つのブレーキスイッチ18,19はブレ
ーキペダル12の解除位置の近傍に踏込方向に一定の距
離を隔てて設けられており、各ブレーキスイッチ18,
19の作動判定が行われるとともに、第1ブレーキスイ
ッチ18が作動状態になってから第2ブレーキスイッチ
19が作動状態になるまでの時間が計測され、記憶され
る。少なくとも一方のスイッチがOFFであればS2の
実行を終了してS3を実行し、両方のブレーキスイッチ
が共にONであれば次ステップとして車両速度が設定値
と比較される。なお、ブレーキスイッチ作動の判定がN
Oとなるのは、次の二通りの場合である。一つは、液圧
ブレーキ装置10が作動しておらず、したがって補助制
動装置11が作動していない場合であり、S3では何も
実行されずにそのままルーチンの実行が終了する。補助
制動装置11が作動していないときの自動変速機32の
シフト位置は、変速機制御装置50のプログラムにより
制御されるドライブレンジ(以下「Dレンジ」と略記)
にあり、リターダ34も作動していないため、S3では
何も実行されずにルーチンの実行が終了するのである。
他の一つは、主制動操作が直前のルーチンの実行で終了
した場合であって、このときは補助制動装置11の作動
が継続しているため、S3において補助制動が停止させ
られた後、ルーチンの実行が終了する。補助制動装置1
1が作動している場合には、エンジンブレーキを強化す
るために強制的にシフトダウンされていた自動変速機の
シフト位置がDレンジに復帰させられ、リターダ34の
作動が停止させられてエンジンの負荷が軽減されること
によって補助制動が停止させられ、ルーチンの実行が終
了するのである。
【0014】車両速度Vは、変速機の出力軸回転数から
図示しないプログラムによる演算処理により求められ
る。第1,第2ブレーキスイッチ18,19がONであ
り、かつ、車両速度Vが設定範囲内にある時はS4に進
み、第1,第2ブレーキスイッチ18,19がONであ
っても、車両速度Vが設定範囲外の時はS3の実行後ル
ーチンが終了する。本実施例では、上限設定値が100
km/h、下限設定値が10km/hとされている。100km/h
を超える速度では、本実施例の如く補助制動装置11が
車輪の回転を抑制し、かつ、その制動力が段階的に変化
する場合、車両の偏向がおこり走行安定性が低下する場
合があるためであり、10km/hに満たない速度では、運
転者が大きさを制御できない補助制動装置11は作動し
ていないほうが良いからである。
【0015】第1,第2ブレーキスイッチ18,19が
ONであり、かつ、車両速度Vが設定範囲内であってS
2の判定がYESの場合は、S4においてブレーキペダ
ル12の踏込速度VBRが演算された後S5が実行され
る。前述のようにS2 において第1ブレーキスイッチ1
8が作動状態となってから第2ブレーキスイッチ19が
作動状態となるまでの時間が記憶され、この時間と2つ
のブレーキスイッチ間の距離とから踏込速度が演算され
るのである。
【0016】S5では、リターダ34が作動中で有るか
否かが判定され、判定がNOの時はS6でリターダ34
が作動させられた後S7が実行され、判定がYESの場
合はS6をバイパスしてS7が実行される。
【0017】S7では、現在のシフトが4速位置である
か否かが判定され、判定がYESであればS8が実行さ
れ、判定がNOであればS14が実行される。S8で
は、S4で演算されたブレーキペダル12の踏込速度V
BRが上限をVmax.,下限をVmin.とする設定範囲に有る
か否かが判定される。上限Vmax は、所謂急ブレーキの
ブレーキペダル踏込速度よりやや遅い程度の踏込速度の
レベルであり、下限Vmin.は、軽いブレーキ操作でブレ
ーキの微妙な調整を行う程度の踏込速度のレベルであ
る。踏込速度VBRがこの設定範囲内にあり判定がYES
の場合は、通常のブレーキ操作が行われているものと判
断されてS9が実行され、設定範囲内になく判定がNO
の場合は、ブレーキ操作が通常とは異なるものであると
判断されてS11が実行される。
【0018】S9ではエンジン回転数がシフトダウンす
ることのできる回転数領域にあるか否かが判定される。
エンジン回転数が高い状態でシフトダウンを行うと、シ
フトダウン後の回転数がエンジン適正回転数領域を超え
てしまい、エンジン30の耐久性が低下するため、シフ
ト位置における変速比を考慮してシフトダウンを行うエ
ンジン回転数の上限が設定されているのである。本実施
例における変速比は、1速が2.800,2速が1.5
00,3速が1.000,4速が0.700であるた
め、4速から3速へのシフトダウンの際の最大のエンジ
ン回転数が6000rpm以上にならないようにすべ
く、4速におけるエンジン回転数の判定基準が4200
rpmとされている。4200rpm以上の場合はルー
チンの実行が終了し、4200rpmより小さい場合は
S10で3速位置へのシフトダウンが行われた後にルー
チンの実行が終了する。
【0019】踏込速度VBRがS8の設定範囲内にない場
合は、S11で踏込速度VBRがS8の上限設定値と比較
される。VBRが上限設定値であるVmax.を超えており判
定がYESの時はS12が実行され、VBRが下限設定値
min.を下回り、判定がNOの場合はそのままルーチン
の実行が終了する。踏込速度が設定下限値を下回る程度
であれば、補助制動は必要ないと判断されるのである。
S12では、S9と同様エンジン回転数が設定値と比較
される。S12での判定がYESであればS13で4速
位置から2速位置までシフトダウンが行われる。そのた
め、S13のシフトダウンを行う際のエンジン回転数
は、シフト位置が4速から2速へ切り換わってもエンジ
ンに無理がかからないような回転領域で行われなければ
ならない。したがって、S12では、エンジン回転数の
上限が3000rpmとされ、これより小さい場合に限
ってのみS13が実行される。エンジン回転数が300
0rpm以上で判定がNOの場合はルーチンの実行が終
了する。
【0020】シフト位置が4速位置になくS7の判定が
NOであれば、S14でシフトが3速位置であるか否か
が判定される。S14の判定がYESの場合、S15に
おいてマスタシリンダ16の液圧(以下「マスタ液圧」
と略称),エンジン回転数,踏込速度VBRがそれぞれの
設定値と比較される。まず、マスタ液圧の値が液圧セン
サ20から取り込まれ、設定値と比較される。3速から
2速へのシフトダウンは4速から3速へのシフトダウン
に比較して変速比の変化が大きいため、急激な制動が加
わりやすく、車両の走行安定性が低下する場合がある。
そのため、マスタ液圧の値から補助制動が本当に必要と
されているか否かが判定され、マスタ液圧が設定値以上
である場合に限り次のステップであるエンジン回転数の
設定値との比較が行われ、そうでない場合、補助制動は
不要であるとしてシフトダウンが行われることなくルー
チンの実行が終了する。この基準となる液圧が20Kg/c
m2である。
【0021】エンジン回転数の設定値との比較はS9と
同じ理由で行われ、設定値である4000rpm以上の
場合はルーチンの実行が終了し、エンジン回転数が40
00rpmより小さな値の時は、次ステップで踏込速度
BRと設定値との比較が行われる。上述の如く、3速位
置から2速位置へのシフトダウンは急激な制動が加わり
やすいため、マスタ液圧,エンジン回転数の条件が満た
された上で更に急減速が必要とされている時にのみS1
6でのシフトダウンを行うべく、踏込速度VBRが上限設
定値Vmax.と比較される。踏込速度VBRが上限値設定値
max.以上の場合に、S16が実行されて3速位置から
2速位置へのシフトダウンが行われる。踏込速度VBR
上限設定値Vmax.に満たない場合はシフトダウンが行わ
れずルーチンの実行が終了する。
【0022】シフト位置が3速位置になくS14の判定
がNOである場合、S17でシフト2速位置であるか否
かが判定される。S17の判定がYESである場合、S
18でマスタ液圧が設定値と比較される。この時の設定
値は10Kg/cm2 であり、検出されたマスタ液圧の
値と設定値との比較により運転者が制動力をどれだけ必
要としているかが判断される。ブレーキ操作時のマスタ
液圧が設定値以下で、S18の判定がYESであれば、
運転者は制動力をそれほど必要としておらず、あるいは
減速が十分に行われているものとしてS19でシフト位
置がDレンジに復帰させられ、ルーチンの実行が終了す
る。S18の判定がNOの場合は、運転者はある程度制
動力を必要としているのであるが、2速から1速へのシ
フトダウンは変速比の差が3速から2速へシフトダウン
する以上に大きく急激な制動力の変化を伴い、変速時の
車両の走行安定性を害するため、シフトダウンは行われ
ず、2速のエンジンブレーキが作用した状態を維持して
ルーチンの実行が終了する。S17の判定がNOの場合
には、シフト位置は1速であり、エンジンブレーキとし
ての制動力は最大であるため、そのままルーチンの実行
が終了する。
【0023】以上の説明から明らかなように、本実施例
においては、第1,第2ブレーキスイッチ18,19が
制動操作検出手段を構成している。また、第1,第2ブ
レーキスイッチ18,19および補助制動装置11のS
2,S4を実行する部分が制動操作速度検出手段を構成
しており、S8,S11,S15を実行する部分が補助
制動モード変更手段を構成している。
【0024】本実施例においては、補助制動装置11が
車両の走行状態及び制動操作状態に応じて制御され、特
に、制動操作速度に応じて補助制動モードが変更される
ことによって必要とされる補助制動のモードが迅速に判
断され、急減速を要する場合において制動当初から強い
補助制動力が得られる。その結果、急制動時における制
動装置全体としての制動力が向上し、補助制動の遅れに
よる乗り心地の悪化も回避される。
【0025】以上、補助制動装置として発電機兼用リタ
ーダの作動および自動変速機のシフトダウンを伴うエン
ジンブレーキを用い、そのエンジンブレーキの補助制動
モードを制動操作速度に応じて変える場合について説明
したが、補助制動装置はこれに限られるものではなく、
排気ブレーキ,電磁式リターダ等についてもそれぞれに
適した制動モードの変更を行うことにより同様の制御を
行うことができる。また、制動操作速度の検出に2つの
ブレーキスイッチを使用してその間の通過時間から操作
速度を取得したが、操作速度の検出手段はこれに限定さ
れるものではなく、例えば、ブレーキペダルが一定時間
に移動する検出を測定してペダルの操作速度を取得する
手段、ブレーキ液圧の増大勾配を検出して操作速度を取
得する手段、ブレーキスイッチがONしてからブレーキ
液圧が立ち上がるまでの時間を検出して操作速度を取得
する手段等、種々の方法で検出する事ができる。また、
操作速度の設定値については、本実施例の設定値は正に
一つの例示に過ぎず、補助制動の制御モードに応じて自
由に設定することができる。その他、特許請求の範囲を
逸脱すること無く、当業者の知識に基づいて種々の変
形、改良を施した態様で本発明を実施することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である制動装置における補助
制動装置の制御プログラムを示すフローチャートであ
る。
【図2】上記制動装置の系統図である。
【図3】本発明の構成を概念的に示すブロック図であ
る。
【符号の説明】
10 液圧ブレーキ装置(主制動装置) 11 補助制動装置 12 ブレーキペダル 18 第1ブレーキスイッチ 19 第2ブレーキスイッチ 30 エンジン 32 自動変速機 34 発電機兼用リターダ 46 補助制動制御装置 48 リターダコントローラ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 主制動装置と、その主制動装置を作動さ
    せるための制動操作部材が操作されていることを検出す
    る制動操作検出装置と、その制動操作検出装置の信号に
    基づいて作動する補助制動装置とを含む制動装置におい
    て、 前記制動操作部材の操作速度を検出する制動操作速度検
    出手段と、その制動操作速度検出手段によって検出され
    た制動操作速度が大きい場合には、制動操作速度が小さ
    い場合に比較して制動効果が大きくなる向きに前記補助
    制動装置の制動モードを変える補助制動モード変更手段
    とを設けたことを特徴とする制動装置。
JP4306139A 1992-10-19 1992-10-19 制動装置 Pending JPH06127293A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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