JPH06126371A - 両端にフランジ部を有する軸状部品の製造方法 - Google Patents

両端にフランジ部を有する軸状部品の製造方法

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JPH06126371A
JPH06126371A JP30475492A JP30475492A JPH06126371A JP H06126371 A JPH06126371 A JP H06126371A JP 30475492 A JP30475492 A JP 30475492A JP 30475492 A JP30475492 A JP 30475492A JP H06126371 A JPH06126371 A JP H06126371A
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flange
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 軸部両端に形状ならびに寸法精度の良いフラ
ンジ部を有する軸状部品を圧造加工することのできる製
造方法を提供する。 【構成】 第4圧造ステーション(ニ)において、パン
チ14側の端部にフランジ部1cが形成されたブランク
B4を成形し、次いで、第5圧造ステーション(ホ)で
は、軸芯部に貫通孔1aが形成されたブランクB5を成
形したのち、該ブランクB5をフランジ部1cと反対側
の端部がパンチ16に対向するように反転させて第6圧
造ステーション(ヘ)に搬送し、該第6圧造ステーショ
ン(ヘ)において、フランジ部1c側より分割開閉ダイ
9内に挿入されて該ダイ9に把持されたブランクB5に
おけるパンチ16側の端部にフランジ部1cを形成する
ことにより両端にフランジ部1c,1cが形成された軸
状部品1を製造する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は両端にフランジ部を有す
る軸状部品の製造方法、特に、互いに対向するダイとパ
ンチとにより構成された複数段の圧造ステーションに素
材を順次供給して該素材を段階的に圧造加工することに
より上記形状の軸状部品を製造する製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、特公昭58−934号公報によ
れば、従来では圧造加工が困難とされていた軸部先端に
該軸部の径より大径とされた膨らみ部をもったボルトの
製造方法が開示されている。この製造は、最終工程の圧
造ステーションを構成するダイス側に、バネにより進退
動自在に支持されたダイブロックと、該ダイブロック内
にバネにより進退動自在に支持されたダイスと、該ダイ
スの前面に後端面が当接した状態で設けられてダイブロ
ックに摺接する外周面がテーパ形状とされ、且つ周方向
に複数の部材に分割されてパンチによる押し込み動作に
より縮径可能とされた円錐割型チャックと、上記ダイス
と円錐割型チャックの中心を貫通してパンチによるボル
ト素材の打込み時に該ボルト素材の先端部に当接する支
持棒とを設け、前工程で頭部が形成されたボルト素材を
パンチによりダイス側に打込む際に、該パンチの前進に
伴って上記円錐割型チャックを縮径させて該割型チャッ
クによりボルト素材の軸部を把持すると共に、該割型チ
ャックより突出したボルト素材の先端部をダイス内に突
入させ、この状態より更にパンチが前進するのに伴っ
て、ボルト素材の軸部を把持した状態で円錐割型チャッ
クの全体をパンチによりダイス側に押し込むことによ
り、該ボルト素材の先端部を支持棒によりダイス内に据
え込んで膨らみ部を形成したのち、上記パンチの後退に
伴って円錐割型チャックを拡張させて軸部先端部に膨ら
み部が形成されたボルト素材をダイス側より押し出すよ
うにしたものであり、これによれば、圧造成形後にダイ
ス内より抜き出すことが困難とされていた軸部先端に膨
らみ部が形成されたボルト素材を圧造加工することが可
能となる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来技
術によれば、最終工程の圧造ステーションにおいてダイ
ス側でボルト素材の軸部先端に膨らみ部を形成する場合
に、円錐割型チャックによりボルト素材の軸部を把持拘
束した状態で、該割型チャックをパンチの前進に伴って
ダイス側に押し込んむことにより、該割型チャックより
突出したボルト素材の先端部をダイス内に据え込んで該
先端部を径方向の拡張させて膨らみ部が形成されること
になるのであるが、上記パンチ先端部とダイスとにより
直接ボルト素材の先端部が拡張されるのではなく、該ボ
ルト素材の軸部を把持する円錐割型をパンチによりダイ
ス側に押し込むことにより、該ボルト素材の先端部を径
方向に拡張させるようになっている。このため、上記パ
ンチにより加えられる圧造荷重が円錐割型をダイス側に
押し込むために消費されることになり、圧造荷重が不足
し、ボルト素材の軸部先端を良好に径方向に膨出させる
ことが困難となって、膨らみ部の形状不良や該部の寸法
精度が低下することになる。
【0004】そこで本発明は、ダイとパンチとにより素
材を圧造加工して両端にフランジ部を有する軸状部品を
製造する場合に、上記素材の両端を良好に径方向に拡張
させて該両端に形状ならびに寸法精度の良いフランジ部
を形成することのできる製造方法を提供することを目的
とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本発明は次のように構成したことを特徴とする。
【0006】まず、本願の請求項1に係る発明(以下、
第1発明という)は、互いに対向するダイとパンチとに
より構成された複数段の圧造ステーションに素材を順次
供給して該素材を段階的に圧造加工することにより両端
にフランジ部を有する軸状部品を製造する方法であっ
て、上記複数段の圧造ステーションのうちの所定の圧造
ステーションにおいて、上記素材のパンチ側の端部にフ
ランジ部を形成したのち、フランジ部が形成された素材
を該フランジ部と反対側の端部がパンチに対向するよう
に反転させ、その後、上記所定の圧造ステーションより
下流側の圧造ステーションにおいて、複数の型部材に分
割されてパンチによる押し込み動作により縮径可能とさ
れた分割開閉ダイにより該ダイの軸芯部にフランジ部側
より挿入された素材の軸部を把持して該素材のパンチ側
の端部にフランジ部を形成することを特徴とする。
【0007】また、本願の請求項2に係る発明(以下、
第2発明という)は、上記第1発明の製造方法におい
て、所定の圧造ステーションより下流側の圧造ステーシ
ョンで素材のパンチ側の端部にフランジ部を形成すると
同時に両フランジ部の端面に周方向に連続する凹凸部を
形成することを特徴とする。
【0008】
【作用】第1および第2発明によれば、複数段の圧造ス
テーションのうちの所定の圧造ステーションにおいて、
パンチによりダイ内に打込まれた素材におけるパンチ側
の端部が該パンチ先端とダイとにより直接圧造されるこ
とになって、該端部が良好に径方向に拡張されてフラン
ジ部が形成されることになる。そして、このフランジ部
が形成された素材が、該フランジ部と反対側の端部がパ
ンチに対向するように反転され、その後、上記所定の圧
造ステーションより下流側の圧造ステーションにおいて
は、フランジ部が形成された端部側より分割開閉ダイの
軸芯部に挿入されて該分割開閉ダイに軸部が把持された
素材におけるパンチ側の端部がパンチ先端とダイとによ
り直接圧造されることになって、該端部が良好に径方向
に拡張されてフランジ部が形成されることになる。
【0009】このように、上記所定の圧造ステーション
および該所定の圧造ステーションより下流側の圧造ステ
ーションのいずれにおいても、パンチ先端とダイとによ
り所要の圧造荷重で素材の端部が直接圧造され、これに
より、該端部が良好に径方向に拡張されることになっ
て、両端に形状ならびに寸法精度の良いフランジ部を有
する軸状部品が製造されることになる。
【0010】また、第2発明によれば、所定の圧造ステ
ーションより下流側の圧造ステーションにおいて、フラ
ンジ部の形成と同時に該フランジ部および上記所定の圧
造ステーションにおいて形成されたフランジ部の端面に
周方向に連続する凹凸部がそれぞれ形成されることにな
り、これにより、両フランジ部の端面に凹凸部を形成す
るための専用の圧造ステーションが不要となって、より
少ない圧造段数でフランジ部と該フランジ部端面におけ
る凹凸部とを圧造加工することが可能となる。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
【0012】図1は本発明の製造方法により成形された
両端にフランジ部を有する軸状部品の半断面図であっ
て、この軸状部品1は、軸芯部に貫通孔1aが形成され
て中空形状とされていると共に、軸部1bの両端には該
軸部1bより大径とされたフランジ部1c,1cがそれ
ぞれ形成されている。そして、図1,2に示すように、
上記フランジ部1c,1cの端面には、周方向に連続す
る凹凸部1d,1dがそれぞれ形成されている。
【0013】なお、この軸状部品1は、その軸部1bの
外周面に例えば線材がコイル状に巻き付けられてコイル
材料の芯材等に使用されることになる。
【0014】次に、図3に基づいて、上記軸状部品1の
製造工程ならびに該軸状部品1を圧造加工するための圧
造成形機の概略構成を説明すると、この圧造成形機2
は、機台の所定位置に固設されたダイブロック3を有
し、該ダイブロック3には、複数のダイ4〜9が一定間
隔に並設固定されている。また、上記ダイブロック3に
向かって前進、後退(図面上、左右方向)するラム10
の前面には、上記各ダイ4〜9とそれぞれ対向するよう
に複数のパンチ11〜16がパンチホルダ17〜22を
介して並設固定されており、互いに対向する各ダイ4〜
9と各パンチ11〜16とにより、第1ないし第6の圧
造ステーション(イ)〜(ヘ)が構成されている。
【0015】そして、各圧造ステーション(イ)〜
(ヘ)において成形されたブランク(中間成形品)B1
〜B5が、図示しない従来周知の構成とされた素材移送
用チャックにより順次下流側の圧造ステーションに搬送
されてそれぞれの圧造ステーションにおいて段階的に圧
造加工されることにより、最終的に第6圧造ステーショ
ン(ヘ)で、図1に示すような軸部1bの両端にフラン
ジ部1c,1cがそれぞれ形成された中空形状の軸状部
品1が成形されるようになっている。
【0016】そして、上記第1圧造ステーション(イ)
においては、前工程で所定寸法に切断された素材が、パ
ンチ11によりダイ4内に打ち込まれて両端面が矯正さ
れたブランクB1が成形され、該パンチ11の後退に伴
ってノックアウトピン23によりダイ4内より排出され
たブランクB1が第2圧造ステーション(ロ)に搬送さ
れることになる。この第2圧造ステーション(ロ)で
は、パンチ12によりダイ5内に打込まれたブランクB
1の軸芯部に成形ピン24の先端により凹部1a′が形
成されることになって、一方の端面より他方の端面にか
けて所定深さの凹部1a′が形成されたブランクB2が
成形され、上記パンチ12の後退に伴ってパイプ形状の
ノックアウトピン25によりダイ5内より排出されたブ
ランクB2が第3圧造ステーション(ハ)に搬送されて
パンチ13によりダイ6内に打ち込まれることことにな
る。そして、この第3圧造ステーション(ハ)おいて
は、成形ピン26の先端により凹部1a′の深さが更に
深く形成されたブランクB3が成形され、上記パンチ1
3の後退に伴ってパイプ形状のノックアウトピン27に
よりダイ6内より排出されたブランクB3が第4圧造ス
テーション(ニ)に搬送されることになる。
【0017】次いで、第4圧造ステーション(ニ)にお
いては、パンチ14によりダイ7内にブランクB3が打
ち込まれることにより、成形ピン28の先端により凹部
1a′の深さがより深く形成されると共に、パンチ14
側の端部にフランジ部1cが形成されたブランクB4が
成形されることになる。そして、上記パンチ14の後退
に伴ってパイプ形状のノックアウトピン29によりダイ
7内より排出されたブランクB4が第5圧造ステーショ
ン(ホ)に搬送され、該第5圧造ステーション(ホ)で
は、パンチ15によりブランクB4をダイ8内に打ち込
むと共に、該パンチ15による打ち込み後に該パンチ1
5の軸芯部に進退動自在に挿通された成形ピン15aを
突き出すことにより、フランジ部1c側の端面が打ち抜
かれて貫通孔1aが形成されたブランクB5が成形さ
れ、上記パンチ15の後退に伴ってパイプ形状のノック
アウトピン30によりダイ8内より排出されたブランク
B5が最終工程の第6圧造ステーション(ヘ)に搬送さ
れることになる。
【0018】そして、第6圧造ステーション(ヘ)を構
成するダイ9は、後に詳述するように分割開閉ダイとさ
れており、ブランクB5の打込み前の状態においては、
該分割開閉ダイ9の軸芯部が図示の状態より拡径されて
おり、上記第4圧造ステーション(ニ)で形成されたフ
ランジ部1c側よりブランクB5が分割開閉ダイ9の軸
芯部に挿通可能とされ、該ブランクB5の挿通後にパン
チ16の先端部により分割開閉ダイ9が押し込まれて該
ダイ9の軸芯部が縮径することによりブランクB5の軸
部を把持拘束するようになっている。この状態でパンチ
16の軸芯部に挿入された成形ピン16aの先端部によ
りブランクB5の軸部が圧造されてフランジ部1cが形
成されることにより、両端にフランジ部1c,1cが形
成されたた軸状部品1が成形されることになる。
【0019】ここで、図4,5に基づいて、上記第6圧
造ステーション(ヘ)を構成する分割開閉ダイ9および
パンチ16の構造をより詳しく説明すると、上記分割開
閉ダイ9は、外周面がテーパ形状とされており、ダイブ
ロック3に形成されたテーパ孔3a内に嵌合されている
と共に、図5に示すように、周方向に4分割された各型
部材9a〜9dにより構成されている。そして、各型部
材9a〜9dには、上記テーパ孔3aに周方向等間隔に
形成された複数のキー溝3b…3bにそれぞれ係合する
キー31…31が嵌合されており、各型部材9a〜9d
がテーパ孔3aに沿って進退動自在とされている。更
に、各型部材9a〜9dの合わせ面には互いに対向する
凹部32…32が形成されており、各凹部32,32間
には、各型部材9a〜9dを離反させる方向に付勢する
コイルバネ33…33がそれぞれ内装されている。
【0020】また、上記分割開閉ダイ9の後方のダイブ
ロック3内には、該分割開閉ダイ9の後端面に当接する
押圧部材34が内装されており、この押圧部材34に一
体的に形成されたフランジ部34aとダイブロック3の
後端に嵌合された荷受けブロック35との間に配設され
たコイルバネ36により該押圧部材34が所定方向に付
勢されていることにより、上記分割開閉ダイ9の全体が
パンチ16側に付勢されている。そして、上記押圧部材
34の軸芯部にはコイルバネ37により付勢されたパイ
プ形状の成形ピン38が内装されており、この成形ピン
38のパンチ16側の端面には、図5に示すように、周
方向に連続する凹凸部38aが形成されている。更に、
この成形ピン38の軸芯部には支持ピン39が内装され
ており、この支持ピン39の先端は、上記分割開閉ダイ
9の軸芯部まで延長されて第5圧造ステーション(ホ)
で成形されたブランクB5の貫通孔1aが挿通されるよ
うになっている。
【0021】また、上記成形ピン38の後端頭部38b
には、荷受けブロック35を貫通させて配設された複数
のノックアウトピン40…40の先端部が当接してお
り、こららのノックアウトピン40…40により成形ピ
ン39が突き出されることにより、第6圧造ステーショ
ン(ヘ)で成形された軸状部品1が分割開閉ダイ9より
排出されるようになっている。
【0022】なお、上記ダイブロック3の前面には、分
割開閉ダイ9がテーパ孔3aより脱落することを防止す
る抜け止め部材41が固定されている。
【0023】一方、上記分割開閉ダイ9に対向して設け
られたパンチ16の後端部は、ラム10の取付孔10a
内に進退動自在に挿通されていると共に、該取付孔10
aには荷受けブロック42が進退動自在に内装されてお
り、この荷受けブロック42と上記パンチ16の後端と
の間に介装されたコイルバネ43により付勢されて該パ
ンチ16がパンチホルダ22に押し付けられている。ま
た、上記パンチ16の軸芯部には、パイプ形状の成形ピ
ン44が挿通されており、該成形ピン44の後端部とス
ペーサ45との間に設けられたコイルバネ46により付
勢されて成形ピン44がパンチ16側に押し付けられて
いると共に、該成形ピン44における分割開閉ダイ9に
対向する端面には、上記成形ピン38と同様に、周方向
に連続する凹凸部(図示せず)が形成されている。
【0024】更に、上記成形ピン44の軸芯部には支持
ピン47が進退動自在に内装されており、この支持ピン
47の先端は、パンチ16および成形ピン44の先端部
より突出して第5圧造ステーション(ホ)で成形された
ブランクB5の貫通孔1aが挿通されるようになってい
る。
【0025】また、上記荷受けブロック42の後端部に
は、複数の突出しピン48…48の先端部が当接してお
り、こららの突出しピン48…48により荷受けブロッ
ク42がコイルバネ43に抗して突き出されるようにな
っている。
【0026】次に、上記のような構成とされた圧造成形
機2による軸状部品1の製造工程、特に、第6圧造ステ
ーション(ヘ)における製造工程を詳しく説明すると、
上述のように第1圧造ステーション(イ)では両端面が
矯正されたブランクB1が成形され、第2、第3圧造ス
テーション(ロ)、(ハ)では凹部1a′が形成された
ブランクB2,B3が成形される。次いで、第4圧造ス
テーション(ニ)おいては、フランジ部1cが形成され
たブランクB4が成形されたのち、第5圧造ステーショ
ン(ホ)では、貫通孔1aが形成されたブランクB5が
成形され、このブランクB5が反転されて第6圧造ステ
ーション(ヘ)における分割開閉ダイ9の軸芯前面位置
に搬送される。
【0027】そして、第6圧造ステーション(ヘ)にお
いては、図4に示すように、パンチ16の前進に伴って
支持ピン47の先端部が、ブランクB5の軸芯部に形成
された貫通孔1a内に挿通されることになって該支持ピ
ン47によりブランクB5が支持される。この状態より
更にパンチ16が前進することにより、図6に示すよう
に、上記支持ピン47に支持されたブランクB5が、成
形ピン44の先端により押し出されて支持ピン39側に
受け渡されることにより、該ブランクB5がフランジ部
1c側より拡径状態とされた分割開閉ダイ9の軸芯部に
挿通されることになると共に、上記パンチ16の先端部
により分割開閉ダイ9を構成する各型部材9a〜9dが
押し込まれることにより、該分割開閉ダイ9の全体がテ
ーパ孔3aに沿って移動し縮径することになって、該分
割開閉ダイ9によりブランクB5の軸部が把持拘束され
ることになる。
【0028】そして、図7に示すように、上記突出しピ
ン48により荷受けブロック42、スペーサ45を介し
て成形ピン44が分割開閉ダイ9側に突き出されること
により、該成形ピン44の先端により、ブランクB5の
パンチ側の端部が径方向に拡張されて、フランジ部1c
が形成されることになる。この場合、上記成形ピン44
および分割開閉ダイ9側に設けられた成形ピン38の端
面に凹凸部が形成されているので、両フランジ部1c,
1cの端面に周方向に連続する凹凸部(図1および図2
参照)1d,1dが形成されることになる。
【0029】その後、上記パンチ16が後退することに
より、分割開閉ダイ9が押圧部材34の先端により押圧
されてパンチ16側に移動することにより該分割開閉ダ
イ9が拡径されると共に、ノックアウトピン40が突き
出されることにより成形ピン38を介して分割開閉ダイ
9内より両端にフランジ部1c,1cが形成された軸状
部品1が排出されることになる。
【0030】以上のように、本実施例によれば、上記第
4圧造ステーション(ニ)および第6圧造ステーション
(ヘ)のいずれにおいても、パンチ14,16の先端と
これに対向するダイ7,9との間でブランクB3,B5
の軸端が直接圧造されて径方向に良好に拡張されること
になって、両端に形状ならびに寸法に狂いのない精度の
良いフランジ部1c,1cを有する軸状部品1が製造さ
れることになる。
【0031】更に、上記第6圧造ステーション(ヘ)に
おいて、フランジ部1c,1cの形成と同時に両フラン
ジ部1c,1cの端面に周方向に連続する凹凸部1d,
1dがそれぞれ形成されることになり、これにより、両
フランジ部1c,1cの端面に凹凸部を形成するための
専用の圧造ステーションが不要となって、より少ない圧
造段数でフランジ部1c,1cと該フランジ部1c,1
cの端面における凹凸部1d,1dとを圧造加工するこ
とができる。
【0032】なお、本実施例においては、上記軸状部品
1の軸芯部に貫通孔1aを形成することにより、該軸状
部品1を中空形状に成形する場合について説明したが、
該軸状部品1の形状は必ずしも中空形状に限定されるも
のではなく、中実形状であっても良い。
【0033】
【発明の効果】以上のように、第1および第2発明によ
れば、複数段の圧造ステーションのうちの所定の圧造ス
テーションおよび該所定の圧造ステーションより下流側
の圧造ステーションのいずれにおいても、パンチ先端と
ダイとにより所要の圧造荷重で素材の端部が直接圧造さ
れ、これにより、該端部が良好に径方向に拡張されるこ
とになって、両端に形状ならびに寸法精度の良いフラン
ジ部を有する軸状部品を製造することができる。
【0034】また特に、第2発明によれば、所定の圧造
ステーションより下流側の圧造ステーションにおいて、
フランジ部の形成と同時に両フランジ部の端面に周方向
に連続する凹凸部がそれぞれ形成されることになり、こ
れにより、両フランジ部の端面に凹凸部を形成するため
の専用の圧造ステーションが不要となって、より少ない
圧造段数でフランジ部と該フランジ部端面における凹凸
部とを圧造加工することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る製造方法により製造された軸状
部品の半断面図。
【図2】 軸状部品の軸部の端面図。
【図3】 軸状部品の製造工程を示す圧造成形機の要部
断面図。
【図4】 圧造成形機における第6圧造ステーションの
構成を示す断面図。
【図5】 図4におけるA−A線に沿ってみた分割開閉
ダイの構成を示す要部拡大断面図。
【図6】 軸状部品の製造工程を説明する第6圧造ステ
ーションの断面図。
【図7】 軸状部品の製造工程を説明する第6圧造ステ
ーションの断面図。
【符号の説明】
1 軸状部品 1b 軸部 1c フランジ部 1d 凹凸部 4〜8 ダイ 9 分割開閉ダイ 11〜16 パンチ 16a 成形ピン 38 成形ピン B1〜B5 ブランク (イ)〜(ヘ) 第1〜第6圧造ステーション

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに対向するダイとパンチとにより構
    成された複数段の圧造ステーションに素材を順次供給し
    て該素材を段階的に圧造加工することにより両端にフラ
    ンジ部を有する軸状部品を製造する方法であって、上記
    複数段の圧造ステーションのうちの所定の圧造ステーシ
    ョンにおいて、上記素材のパンチ側の端部にフランジ部
    を形成したのち、フランジ部が形成された素材を該フラ
    ンジ部と反対側の端部がパンチに対向するように反転さ
    せ、その後、上記所定の圧造ステーションより下流側の
    圧造ステーションにおいて、複数の型部材に分割されて
    パンチによる押し込み動作により縮径可能とされた分割
    開閉ダイにより該ダイの軸芯部にフランジ部側より挿入
    された素材の軸部を把持して該素材のパンチ側の端部に
    フランジ部を形成することを特徴とする両端にフランジ
    部を有する軸状部品の製造方法。
  2. 【請求項2】 互いに対向するダイとパンチとにより構
    成された複数段の圧造ステーションに素材を順次供給し
    て該素材を段階的に圧造加工することにより両端にフラ
    ンジ部を有する軸状部品を製造する方法であって、上記
    複数段の圧造ステーションのうちの所定の圧造ステーシ
    ョンにおいて、上記素材のパンチ側の端部にフランジ部
    を形成したのち、フランジ部が形成された素材を該フラ
    ンジ部と反対側の端部がパンチに対向するように反転さ
    せ、その後、上記所定の圧造ステーションより下流側の
    圧造ステーションにおいて、複数の型部材に分割されて
    パンチによる押し込み動作により縮径可能とされた分割
    開閉ダイにより該ダイの軸芯部にフランジ部側より挿入
    された素材の軸部を把持して該素材のパンチ側の端部に
    フランジ部を形成すると同時に両フランジ部の端面に周
    方向に連続する凹凸部を形成することを特徴とする両端
    にフランジ部を有する軸状部品の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US5813272A (en) * 1996-05-09 1998-09-29 Kabushiki Kaisha Sakamura Kikai Seisakusho Apparatus for full enclosed die forging
JP2012030265A (ja) * 2010-08-02 2012-02-16 Dai Ichi High Frequency Co Ltd 鉄筋端部の加工方法及び装置
JP2015047636A (ja) * 2013-09-03 2015-03-16 株式会社阪村テクノロジーセンター 頭付軸状部品の製造方法
JP2016221539A (ja) * 2015-05-29 2016-12-28 株式会社デンソー 深孔鍛造加工装置

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