JPH06125165A - プリント基板の防湿絶縁塗料塗布装置 - Google Patents

プリント基板の防湿絶縁塗料塗布装置

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JPH06125165A
JPH06125165A JP27327592A JP27327592A JPH06125165A JP H06125165 A JPH06125165 A JP H06125165A JP 27327592 A JP27327592 A JP 27327592A JP 27327592 A JP27327592 A JP 27327592A JP H06125165 A JPH06125165 A JP H06125165A
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storage tank
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Teruhiro Isobe
輝広 磯部
Osamu Fukuda
理 福田
Kazuharu Ishida
和春 石田
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 防湿絶縁塗料を塗布するものにおいて、刷毛
による自動塗布装置及び強制熱風供給装置を用いて塗装
作業環境衛生の改善、装置全体の小型化、省力化を計っ
たものであり、またプリント基板の半田面の塗膜厚を均
一にすることを可能にする。 【構成】 逆L形のプレートよりなる刷毛取付体17
と、この刷毛取付体17に回転自在に取付けられ、非塗
装時貯留槽2内に略水平状態に浸漬される刷毛部29
と、前記ロッド駆動体20の駆動によって上下し、刷毛
部29を塗装時上向きに回転させ、所定の角度に保持す
る刷毛回転体25とで構成し、刷毛33によりプリント
基板1の半田面に塗装する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、防湿絶縁塗料を貯留し
た貯留槽の内部に刷毛を用いた自動塗布装置を組込み、
この塗布装置によりプリント基板の半田面に防湿絶縁処
理を施すプリント基板の防湿絶縁塗料塗布装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】電子部品が実装されたプリント基板の半
田面には電子回路の性能を確保するため防湿絶縁塗料を
塗布する必要がある。
【0003】この防湿絶縁塗料を塗布する方法として従
来は図12、図13に示すようにトルエン等の有機溶剤
からなる防湿絶縁塗料を貯留した容器59を屋外排気ダ
クト装置60内に設置し、人手により刷毛61をこの容
器59内の防湿絶縁塗料に浸漬し、刷毛61に付着した
塗料をプリント基板62の半田面に塗布し、さらに塗布
後プリント基板62を屋外排気ダクト装置60内に数十
分間放置し、塗料を強制排気により常温乾燥させる方式
が一般的であった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしこのような従来
方式では前記したようにトルエン等の有機溶剤を人手に
より刷毛塗りするため、塗料及び揮発性ガスが飛散し、
直接作業者の皮膚に触れるため、安全性及び衛生上の問
題がある。
【0005】また作業者や職場環境の対策、安全対策の
ため、例えば装置全体を囲い、屋外排気ダクト装置60
を設けるなどの配慮が必要となり、装置全体が大型化す
る問題がある。
【0006】さらに作業者による刷毛塗り方式であるた
め人手がかかり、生産コストが高くなるとともに、塗膜
厚を均一にすることが難しく、かつ容器底部に沈殿して
いるゴミ等が刷毛によりプリント基板62の塗装面に付
着し、電子回路に支障をきたす問題がある。
【0007】さらにまた塗料をプリント基板62に塗布
した後強制排気により常温乾燥させるため、乾燥に時間
を要し、かつ乾燥装置内で多くの枚数のプリント基板6
2を乾燥しようとすると乾燥装置が大型化する問題があ
る。
【0008】本発明は上記の課題を解決することを目的
としたもので、人手による刷毛塗り方式及び常温乾燥方
式を止め、刷毛による自動塗布装置及び温風供給装置を
用いたプリント基板の防湿絶縁塗料塗布装置を提供する
ものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明においては、上面にプリント基板の大きさに合
わせた開口部を設け、内部に防湿絶縁塗料を貯留した貯
留槽と、前記開口部の一側と略平行になるよう貯留槽の
上面側に略水平に設置した塗装ヘッド駆動体と、この塗
装ヘッド駆動体に沿って左右方向に移動する塗装ヘッド
と、上部側にロッド駆動体を取付け、下部を貯留槽内に
垂下させ、前記塗装ヘッドと一体的に動作する如くなし
た刷毛取付体と、この刷毛取付体に回転自在に取付けら
れ、非塗装時貯留槽内に浸漬される刷毛部と、前記ロッ
ド駆動体の駆動によって上下し、刷毛部を塗装時上向き
に回転させて所定の角度に保持する刷毛回転体とによっ
てプリント基板の防湿絶縁塗料塗布装置を構成したもの
である。
【0010】前記刷毛部は塗装時略水平状態からほぼ4
5°の角度まで上向きに回転させ、そののち左右に移行
させてプリント基板の半田面に塗装するのが効果的であ
る。また塗装ヘッドの始点及び終点位置と対面した貯留
槽の底面上に刷毛部を反転させるカムプレートを設ける
のがよい。
【0011】また貯留槽の底面上には適数個のゴミ撹拌
防止プレートを設けるのが望ましい。
【0012】さらに刷毛部は略コ字状の刷毛取付枠と、
この取付枠内に適数個取付けられた刷毛とで構成し、こ
の刷毛を前記刷毛取付枠の側面に設けたスリットに沿っ
てねじを移動させることにより取付位置を変えることが
できるように構成することもできる。
【0013】さらに貯留槽の近傍に上面にプリント基板
の大きさに合わせた開口部を有する乾燥炉と、この乾燥
炉に温風を供給する温風機とで構成される乾燥装置を設
け、この乾燥装置及び前記貯留槽の上面を排気口を有す
る排気カバーで覆うと塗料の乾燥及び安全、衛生面で効
果的であり、かつ装置全体を小型化できる。
【0014】
【作用】上記の構成によって刷毛部は非塗装時貯留槽内
の塗料中に略水平状態に浸漬しているが、塗装時にはロ
ッド駆動体が駆動して刷毛回転体を下降させることによ
り上向きに回転し、そののち塗装ヘッド駆動体に沿って
移行し、貯留槽の開口部に設置したプリント基板の半田
面に貯留槽の内部側より塗装する。このとき刷毛部を斜
め上向きにほぼ45°の角度に固定しておくと、刷毛部
はスムーズにプリント基板の半田面を移行して塗装す
る。
【0015】一方刷毛部は終点位置まで移行すると、そ
の直下に設けられているカムプレートのカム面に当って
反転し、再び塗装ヘッド駆動体に沿って始点側に移行し
てプリント基板の半田面に塗装する。
【0016】プリント基板の半田面の面積が変わる場合
には刷毛部の刷毛取付枠に設けられたスリットとねじと
の関係を調整したり、刷毛の交換を行ない、半田面の幅
に合わせる。
【0017】さらに塗装後のプリント基板は貯留槽に隣
接した乾燥装置の乾燥炉上に移し、温風機を駆動して温
風により塗料を乾燥させる。
【0018】なおこれらの作業中に発生する有害ガスは
その上面に設けられた排気カバーで集められ、その排気
口より外部に排出される。
【0019】
【実施例】以下本発明の一実施例を添付図面を参照して
説明する。
【0020】図において、1はベークライト等よりなる
プリント基板で、表面に半導体チップその他の電子部品
が実装され、裏面にこれらの電子部品を電気的に接続す
る半田面が形成されている。2は貯留槽で、上面に前記
プリント基板1の大きさに合わせた開口部3を設け、こ
の開口部3の周囲に上向きのガイド体4を設け、中に防
湿絶縁塗料(以下塗料という)5が貯留され、内底面上
に適当な高さを有する1〜複数個のゴミ撹拌防止プレー
ト6が設けられている。
【0021】なお開口部3はプリント基板1の大きさに
合わせてその開口面積を調節可能にするのが望ましい。
【0022】7は塗装ヘッド駆動体で、永久磁石式のシ
リンダ機構(図示せず)を内蔵したガイドロッド8と、
このロッド8の下面に併設したガイドロッド9及びこれ
らのガイドロッド8、9の両端に接続された連結体10
とで構成され、前記開口部3の一側と略平行となるよう
貯留槽2の上面側に略水平に設置されている。
【0023】11は圧縮エア供給装置で、速度調節弁1
2を介して前記塗装ヘッド駆動体7の連結体10に接続
され、ガイドロッド8内に圧縮エアを供給してその中の
シリンダを左右に移動させるようにしている。13、1
4は夫々連結体10上に取付けられた塗装ヘッド駆動体
7の左右接近センサである。
【0024】16は塗装ヘッドで、ガイドロッド8、9
の外周に左右移動自在にはめ込まれ、内部にガイドロッ
ド8の永久磁石と対向するように磁石(図示せず)が内
蔵されている。
【0025】17はこの塗装ヘッド16に固定された逆
L形のプレートよりなる刷毛取付体で、上面の水平部に
圧縮エア供給装置18によって上下するシリンダ機構1
9を内蔵したロッド駆動体20が取付けられ、垂下部の
下部をガイドスリット15を介して貯留槽2内の塗料5
に浸漬し、途中にバネ固定ピン21を取付けている。
【0026】22、23はロッド駆動体20の上下位置
に取付けられた上下接近センサである。
【0027】24は上下移動ロッドで、上端はロッド駆
動体20内のシリンダ機構19に連結され、他方は刷毛
取付体17の水平部を貫通して垂下し、その先端に逆L
状のプレートよりなる刷毛回転体25の上面水平部を固
定している。
【0028】この刷毛回転体25は垂下部をガイドスリ
ット15を通して貯留槽2内に臨ませており、かつ下面
略中央部より上向きにガイドスリット26を切欠してこ
のスリット26内に前記バネ固定ピン21を挿通してい
る。
【0029】27は回転プレートで、刷毛取付体17の
垂下部の下部と刷毛回転体25の垂下部の下部の間に位
置してその中心部が回転軸28により刷毛取付体17に
回転自在に取付けられている。
【0030】29は刷毛部で、前記回転プレート27の
反対側で回転軸28の一端に固定された連結具30と、
この連結具30に取付けられた略コ字状の刷毛取付枠3
1及び貯留槽2の底面より上で塗料5に浸漬されるよう
刷毛取付枠31内にねじ32により取付けられた刷毛3
3とで構成されている。
【0031】またこの刷毛33はプリント基板1の半田
面幅に合わせて刷毛取付枠31内に1〜複数個取付けら
れており、しかも刷毛取付枠31の側面に設けたスリッ
ト34に沿ってねじ32を移動させることにより取付位
置を変えることができるようになっている。
【0032】35はカムローラで、刷毛回転体25の垂
下部に設けたガイドスリット26を挾んで垂下部の両側
下端に当接するよう回転プレート27の外周寄りに固定
されている。
【0033】36は引っ張りばねで、前記カムローラ3
5とバネ固定ピン21との間に引っ掛けられ、回転プレ
ート27が回転してカムローラ35が刷毛回転体25の
垂下部下端の所定位置に当接した場合、その圧縮ばね力
によってそこに位置決めするようにしている。
【0034】37、38はカムプレートで、塗装ヘッド
16の始点及び終点位置と対面した貯留槽2の底面上に
設けられており、夫々相対向する側の面に回転プレート
27のカムローラ35と当接するテーパー面39、40
を設けている。
【0035】このテーパー面39、40はカムプレート
37、38の上端面より下側に行くに従って内部側にほ
ぼ15°の角度で傾斜しており、この傾斜に沿ってカム
ローラ35を上下に案内するようにしている。
【0036】41は貯留槽2の上面の隅部に設けた排気
口である。
【0037】42は乾燥装置で、貯留槽2の近傍に設置
されており、上面にプリント基板1の大きさに合わせた
開口部43を有する乾燥炉44と、この乾燥炉44内に
温風を供給するヒータ内蔵の温風機45とで構成され、
内部に開口部43側に温風を案内する温風ガイド板46
を有し、開口部43の周縁にガイド体47、上面の隅部
に排気口48を有している。
【0038】49は二又の排気ダクトで、一端が貯留槽
2の排気口41と乾燥炉44の排気口48に接続され、
他端は排気カバー50の排気口51に接続されている。
【0039】排気カバー50は貯留槽2と乾燥装置42
の上面全体を覆っており、かつ排気口51に排気用送風
機52が設置されている。
【0040】53は定液面装置で、塗料5の入った蓄積
容器54と流出路55、その途中に設けた絞り弁56、
貯留槽2内に挿入された吐出ノズル57及びこのノズル
57の上下位置を調節する液面調節ナット58とで構成
され、貯留槽2内の塗料5が減少した場合、容器54と
貯留槽2との圧力関係により貯留槽2内に塗料5が自動
的に供給されるようになっている。
【0041】本発明の実施例は上記の構成よりなり、以
下その動作について説明する。
【0042】装置の使用前すなわち非塗装時は塗装ヘッ
ド16が塗装ヘッド駆動体7の始点側、すなわち図1〜
図3に示すようにガイドロッド8、9の右端に位置して
おり、またロッド駆動体20も動作していないため、シ
リンダ機構19とこれに連結された上下移動ロッド24
及び刷毛回転体25が上方に移動しており、これととも
に回転プレート27のカムローラ35がこのカムローラ
35と刷毛取付体17のバネ固定ピン21との間に引っ
掛けられた引っ張りばね36の圧縮ばね力により回転軸
28を中心として図4矢印aのように上向きに引っ張ら
れ、刷毛回転体25の垂下部左側下端に当接して停止状
態となっている。
【0043】この時回転軸28に取付られている刷毛3
3は前記した刷毛回転体25の垂下部下端に当接したカ
ムローラ35及び引っ張りばね36の作用により略水平
状態を保つように貯留槽2内の略中間深さ位置に浸漬し
ている。
【0044】次にプリント基板1に塗装する場合には、
まずプリント基板1の半田面を下側にして貯留槽2の開
口部3上に載置する。
【0045】この状態で装置を起動すると、圧縮エア供
給装置18によりロッド駆動体20内に圧縮エアが供給
され、シリンダ機構19とこれに連結された上下移動ロ
ッド24及び刷毛回転体25が下方に押し下げられ、刷
毛回転体25の垂下部左下端面に当接したカムローラ3
5も押し下げられ、所定位置まで下ると停止し、図5矢
印bのように引っ張りバネ36の圧縮ばね力によりその
状態を保持する。
【0046】これとともに刷毛33も回転軸28を介し
て斜め上向きの状態まで持ち上げられ、その状態を保持
して塗装作業状態に入る。この状態は下接近センサ23
によって検知され、その信号によってシリンダ機構19
の動作を停止する。
【0047】尚この刷毛33の傾斜角は上向きにほぼ4
5°の角度で保持されるのが良く、この角度は上下移動
ロッド24のストロークにより設定することができる。
【0048】また刷毛33が斜め上向きに持ち上げられ
る速度は圧縮エア供給装置18からロッド駆動体20内
に送られる圧縮エアの量を調節することにより任意に設
定することができ、これによって刷毛33に付着してい
る塗料5のはね上げを防止することができる。
【0049】次にこの状態で塗装ヘッド駆動体7のガイ
ドロッド8内に圧縮エアを供給すると、その中の永久磁
石が左行し、これとともに、塗装ヘッド16もガイドロ
ッド8、9に沿って左方に移行し、これと一体の刷毛部
29も左方に移行して刷毛33によりプリント基板1の
半田面に塗料5を塗布する。
【0050】その後塗装ヘッド16がガイドロッド8、
9の終点位置まで移行すると、回転プレート27のカム
ローラ35が貯留槽2内の底部左方に設けられているカ
ムプレート38のテーパー面40に当接し、さらに塗装
ヘッド16が左行すると、それを左接近センサ14が検
知して塗装ヘッド16を停止させるとともに、カムロー
ラ35が刷毛回転体25から離れてカムプレート38の
テーパー面40に沿って下方に移行し、テーパー面40
の下端位置を過ぎてテーパー面40からも離れ、引っ張
りばね36のばね力により反時計方向に90°回転し、
逆に左側より45°の角度に傾斜して保持される。この
反転後刷毛33は所定の傾斜状態を保つが、ロッド駆動
体20のシリンダ機構19を上昇させて上下移動ロッド
24及び刷毛回転体25を一度上昇させ、刷毛33を略
水平状態にして塗料5中に浸漬し、再び刷毛33を上方
に移動させて傾斜状態に保持するようにしてもよく、こ
れらは制御回路の電気シーケンスにより任意に設定する
ことができる。
【0051】その後塗装ヘッド駆動体7を駆動してガイ
ドロッド8内の永久磁石を右方に移行させ、塗装ヘッド
16も右方に移行させて再び塗装作業を行なう。
【0052】この塗装が終り、塗装ヘッド16が始点近
くになると、回転プレート27のカムローラ35がカム
プレート37のテーパー面39に当接し、さらに塗装ヘ
ッド16が移行すると、塗装ヘッド駆動体7の動力によ
りカムローラ35がカムプレート37のテーパー面39
に沿って下方に移動し、刷毛33が上記の反転動作と同
様に反転する。
【0053】この状態は先の始点状態からロッド駆動体
20を動作させて上下移動ロッド24、刷毛回転体25
を下降させた状態と同じである。
【0054】その後ロッド駆動体20のシリンダ機構1
9を上方に移動させ、上下移動ロッド24、刷毛回転体
25を上昇させると、刷毛33は略水平状態となり、他
の機構もすべて非塗装時の状態となる。この状態は上接
近センサ22によって検知され、その信号によりシリン
ダ機構19の動作を停止する。
【0055】これにより一連の塗装作業は終了するが、
塗布作業回数は制御回路の電気シーケンスにより任意に
設定することができる。
【0056】またこの塗装作業により貯留槽2内の塗料
が減少した場合には蓄積容器54より流出路52を通し
て吐出ノズル57より貯留槽2に自動的に供給される。
【0057】このとき塗料5の吐出量は蓄積容器54の
上下位置及び吐出ノズル57の上下位置を調節すること
により任意に設定することができる。
【0058】塗装作業が完了すると、プリント基板1を
貯留槽2の開口部3より取外し、乾燥装置42側に移し
て乾燥炉44の開口部43上に載置し、温風機45を駆
動する。
【0059】これによって温風は温風ガイド板46によ
ってプリント基板1の半田面に誘導され、半田面の塗料
5を乾燥させ、排気は排気用送風機52により排気ダク
ト49、排気カバー50内に集められ、排気口51より
排出される。
【0060】上記実施例によれば非塗装時刷毛33を略
水平状態に保持して貯留槽2内の中間深さ位置に浸漬さ
せているため、刷毛33が乾燥することがない。
【0061】また塗装時刷毛33を略水平状態から斜め
上向きにほぼ45°の角度に回転させ、それからプリン
ト基板1の半田面側に移行させるため塗装毎に塗料5が
撹拌され、表面の固化を防止することができ、またプリ
ント基板1の半田面を刷毛33が滑らかに移行し、均一
に塗料を塗布することができる。
【0062】またプリント基板1の半田面を下向き、す
なわち貯留槽2の内部側に向けて塗装するため、刷毛3
3にたっぷり塗料5を付けて塗装することができ、かつ
余分な塗料を自動的に貯留槽2内に回収することができ
る。
【0063】また刷毛33を始点位置と終点位置で一回
毎に回転させ、往復動作で2回塗りができるため半田面
に塗装むらができることがない。
【0064】また貯留槽2の底面部にゴミ撹拌防止プレ
ート6を設けているため、刷毛33の回転時や塗装時で
も刷毛33にゴミ等が付着することがない。
【0065】さらに刷毛33をコ字状の刷毛取付枠31
内に挾み、ねじ32と取付枠31のスリット34とで固
定するため刷毛33の交換、取付位置の調節が容易であ
り、しかも市販の刷毛を利用することができる。
【0066】さらにプリント基板1の塗装装置の近傍に
塗装後の乾燥装置を設置し、一つの排気カバー50で全
体を覆っているため、作業性がよく、かつ安全であり、
しかも排気ダクト49も共用できるため装置全体の小型
化を計ることができる。
【0067】尚上記実施例では塗装ヘッド駆動体7およ
びロッド駆動体20を圧縮エア供給装置とシリンダ機構
を用いて構成したが、かならずしもこれに限定されるも
のではなく、例えば歯車機構等を用いて塗装ヘッド16
及びロッド駆動体20を駆動するようにしても良い。
【0068】また刷毛取付体17、刷毛回転体25はか
ならずしも逆L状のプレートで形成する必要はなく、適
宜その形状を変更することができる。
【0069】さらに刷毛33は略水平状態からほぼ45
°まで上向きに回転させてから塗装するようにしている
が、この角度は貯留槽2とプリント基板1の状況等によ
り適宜変更することができる。
【0070】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、塗
料を貯留した貯留槽上にプリント基板の半田面を塗料側
に向けて設置し、塗装ヘッド駆動体に沿って刷毛を自動
的に左右に移行させて半田面に塗装するため従来のよう
に人手によって塗装作業を行なうものに比べて安全性、
衛生上の問題を解決することができる。
【0071】また非塗装時刷毛を貯留槽内に略水平状態
に保持して塗料に浸漬し、塗装時刷毛を上向きに回転さ
せて塗装するため刷毛が乾燥したり、塗料の表面が固化
することがない。
【0072】また刷毛にたっぷりの塗料をつけて塗装す
ることができるため塗装むらができることがなく、均一
に塗布することができ、かつ余分な塗料は自動的に貯留
槽内に回収することができる。
【0073】さらに刷毛を略水平状態からほぼ45°の
角度まで持ち上げて塗装した場合には刷毛の動きが滑ら
かであり、かつ終点位置で反転させて往復させた場合に
はさらに塗料むらをなくし、均一な塗膜を形成すること
ができる。
【0074】また貯留装の底面部にゴミ撹拌防止プレー
トを設けた場合には刷毛にゴミ等が付着することがない
ためプリント基板の半田面にもゴミ等が付着することが
ない。
【0075】さらに刷毛をコ字状の刷毛取付枠内に挾ん
でねじとスリットとの関係によって固定した場合には刷
毛の交換、刷毛幅の調節が容易である。
【0076】さらに貯留槽に隣接して温風機を有する乾
燥装置を設け、それらを排気カバーで覆った場合には乾
燥の作業性がよく、かつ安全であり、さらに装置全体の
小型化を計ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る装置全体の一部断面正面図。
【図2】同刷毛部の動作説明用の一部断面正面図。
【図3】同刷毛部の動作説明用の一部断面正面図。
【図4】同刷毛部の動作説明用斜視図。
【図5】同刷毛部の動作説明用斜視図。
【図6】同刷毛部の動作説明用斜視図。
【図7】同貯留槽の上面図。
【図8】同刷毛部の断面図。
【図9】同刷毛部の斜視図。
【図10】同定液面装置の断面図。
【図11】同プリント基板の断面図。
【図12】従来の説明用斜視図。
【図13】従来の説明用斜視図。
【符号の説明】
1 プリント基板 2 貯留槽 3 開口部 5 塗料 6 ゴミ撹拌防止プレート 7 塗装ヘッド駆動体 8、9 ガイドロッド 16 塗装ヘッド 17 刷毛取付体 20 ロッド駆動体 25 刷毛回転体 29 刷毛部 33 刷毛 37、38 カムプレート 39、40 カム面 42 乾燥装置 44 乾燥炉 50 排気カバー 53 定液面装置

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上面にプリント基板(1)の大きさに合
    わせた開口部(3)を設け、内部に防湿絶縁塗料(5)
    を貯留した貯留槽(2)と、前記開口部(3)の一側と
    略平行になるよう貯留槽(2)の上面側に略水平に設置
    した塗装ヘッド駆動体(7)と、この塗装ヘッド駆動体
    (7)に沿って左右方向に移動する塗装ヘッド(16)
    と、上部側にロッド駆動体(20)を取付け、下部を貯
    留槽(2)内に垂下させ、前記塗装ヘッド(16)と一
    体的に動作する如くなした刷毛取付体(17)と、この
    刷毛取付体(17)に回転自在に取付けられ、非塗装時
    貯留槽(2)内に略水平状態に浸漬される刷毛部(2
    9)と、前記ロッド駆動体(20)の駆動によって上下
    し、刷毛部(29)を塗装時上向きに回転させて所定の
    角度に保持する刷毛回転体(25)とで構成することを
    特徴とするプリント基板の防湿絶縁塗料塗布装置。
  2. 【請求項2】 請求項第1項記載のものにおいて、刷毛
    部(29)は塗装時略水平状態からほぼ45°の角度ま
    で上向きに回転して刷毛回転体(25)により保持さ
    れ、刷毛(33)によりプリント基板(1)の半田面に
    塗装することを特徴とするプリント基板の防湿絶縁塗料
    塗布装置。
  3. 【請求項3】 請求項第1項記載のものにおいて、塗装
    ヘッド(16)の始点及び終点位置と対面した貯留槽
    (2)の底面上に刷毛部(29)を反転させるカムプレ
    ート(37)、(38)を設けたことを特徴とするプリ
    ント基板の防湿絶縁塗料塗布装置。
  4. 【請求項4】 請求項第1項記載のものにおいて、貯留
    槽(2)の底面上に適数個のゴミ撹拌防止プレート
    (6)を設けたことを特徴とするプリント基板の防湿絶
    縁塗料塗布装置。
  5. 【請求項5】 請求項第1項記載のものにおいて、刷毛
    部(29)を略コ字状の刷毛取付枠(31)と、この取
    付枠(31)内に適数個取付けられた刷毛(33)とで
    構成し、この刷毛(33)を前記刷毛取付枠(31)の
    側面に設けたスリット(34)に沿ってねじ(32)を
    移動させることにより取付位置を変えることができるよ
    うにしたことを特徴とするプリント基板の防湿絶縁塗料
    塗布装置。
  6. 【請求項6】 請求項第1項記載のものにおいて、貯留
    槽(2)の近傍に上面にプリント基板(1)の大きさに
    合わせた開口部(43)を有する乾燥炉(44)と、こ
    の乾燥炉(44)に温風を供給する温風機(45)とで
    構成される乾燥装置(42)を設け、この乾燥装置(4
    2)及び前記貯留槽(2)の上面を排気口(51)を有
    する排気カバー(50)で覆ったことを特徴とするプリ
    ント基板の防湿絶縁塗料塗布装置。
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