JPH06124654A - コイルの形成方法 - Google Patents

コイルの形成方法

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JPH06124654A
JPH06124654A JP4300459A JP30045992A JPH06124654A JP H06124654 A JPH06124654 A JP H06124654A JP 4300459 A JP4300459 A JP 4300459A JP 30045992 A JP30045992 A JP 30045992A JP H06124654 A JPH06124654 A JP H06124654A
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coil
winding
coil winding
core parallel
magnetic field
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JP4300459A
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Sadakichi Saruta
貞吉 猿田
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Murata Manufacturing Co Ltd
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Murata Manufacturing Co Ltd
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  • Formation Of Various Coating Films On Cathode Ray Tubes And Lamps (AREA)
  • Coil Winding Methods And Apparatuses (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 コイル巻線を巻いてコイルを形成する際に、
押し金型を用いることなく、押し圧が均一で、コイルに
ダメージを与えることのないコイルの形成方法を提供す
る。 【構成】 ボビン2のコイル巻き溝5に多芯平行導線15
を積層巻回してコイルを形成する。磁界発生装置18を駆
動し、前記積層巻回した多芯平行導線15に直流又は脈流
の電流を流すとともに、積層巻回した多芯平行導線15に
磁界をかけて、フレミングの左手の法則により発生する
力によって多芯平行導線15をコイル巻き溝5の底面10側
に押し付け、この状態で各層の多芯平行導線15を接着固
定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はテレビジョン受像機やデ
ィスプレイ装置に装着される偏向ヨーク等に使用される
コイルの形成方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図8にはテレビジョン受像機やディスプ
レイ装置の陰極線管に装着される偏向ヨークが示されて
いる。この種の偏向ヨークは、朝顔状をしたコイル巻枠
としてのボビン2の内周面に沿ってトップ側とボトム側
に水平偏向コイル(図示せず)を装着し、ボビン2の外
側には垂直偏向コイル(図示せず)とコア(図示せず)
を装着したものである。
【0003】図7には一般的な偏向ヨークに使用される
鞍型偏向コイルのコイル巻枠としてのボビン2が示され
ている。このボビン2にコイル巻線が積層巻回され、偏
向コイルが形成される。このコイル巻線としては、図6
に示すように、絶縁層が施された導線(リッツ線を含
む)からなる捲線11が用いられて偏向コイルが形成され
る場合や、出願人らが提案している図5に示すようなリ
ボン線等の多芯平行導線15が用いられる。
【0004】前記多芯平行導線15としては図5の(a)
に示すように、絶縁層4で被覆された銅やアルミニウム
等の導体線8を接着剤6を用いて平行に配列して接着し
たものや、同図(b)に示すように、樹脂等の絶縁シー
ト7の片面に絶縁層4で被覆された導体線8を複数本平
行に配列して接着剤6を用いて接着したものや、同図の
(c)に示すように、絶縁層4と接着層9が形成された
複数の導体線8を平行に配列して接着したものや、同図
の(d)に示すように、絶縁層4の外側に熱可塑性接着
層(ホットメルト等の粘着層)20が形成された複数の導
体線8を平行に配列して接着したものが使用される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記偏
向コイル用のボビン2は図7に示されるように、極めて
複雑な構造をしており、さらに、コイル巻線が巻かれる
ボビン2の底面は三次曲面で構成されているため、図3
に示されるように、ボビン2に単線の巻線11や多芯平行
導線15のコイル巻線を積層巻回したときにコイル巻線に
スプリングバックがあるため、積層巻回したコイル巻線
はボビン2内で浮き上がるという問題がある。このコイ
ル巻線の浮き上がりを解消するため、図3に示すよう
に、積層巻回されたコイル巻線を押し金型12で押してボ
ビン2の底面10に沿って密着させ、例えば、コイル巻線
に電流を流して接着層を溶融後冷却固化する二次成型法
によりコイル巻線の浮き上がりを防止している。
【0006】しかしながら、この押し金型12による二次
成型法では、ボビン2の底面10が三次曲面のため、押し
金型12の押し圧面は前記底面10に合致するように高精度
に加工する必要があり、加工精度が悪いと底面10に押し
圧が均等に加えられないという問題がある。また、ボビ
ン2の形状が複雑であり、底面10が三次曲面のため、高
精度に加工しなければならないので、押し金型12の作製
が難しいという問題がある。
【0007】また、金型12で強制的に押すので、コイル
巻線のコイルにダメージを与え易いという問題がある。
さらに、ボビン2の種類、形状が異なる毎に押し金型12
が必要となる等の問題がある。
【0008】さらにまた、この押し金型12による二次成
型法では、コイル巻線を巻回中は巻線作業の邪魔になら
ないように押し金型12を退避させる機構が余分に必要と
なるという問題がある。
【0009】本発明は上記課題を解決するためになされ
たものであり、その目的は、コイル巻線を巻いてコイル
を形成する際に、押し金型を用いることなく押し圧が均
一で、コイルにダメージを与えることのないコイルの形
成方法を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、次のように構成されている。すなわち、第
1の発明のコイルの形成方法はコイル巻枠にコイル巻線
を積層巻回した後に、この積層巻回したコイル巻線に直
流又は脈流の電流を流すとともに、積層巻回したコイル
巻線に磁界をかけてフレミングの左手の法則により発生
する力によってコイル巻線をコイル巻枠に押し付け、こ
のコイル巻線の押し付け状態で積層されたコイル巻線を
接着固定することを特徴として構成されている。
【0011】また、第2の発明のコイルの形成方法は、
前記コイル巻線が多芯平行導線であることを特徴として
構成されている。
【0012】
【作用】コイル巻線を積層巻回したコイルに直流又は脈
流の電流を流すとともに、このコイルに磁界をかけ、フ
レミングの左手の法則により発生する力によってコイル
巻線をコイル巻枠に押し付け、この状態で積層されたコ
イル巻線を接着固定する。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。なお、本実施例の説明において、提案例と同一の
名称部分には同一符号を付し、その詳細な重複説明は省
略する。
【0014】図1には本実施例に係わるコイルの形成方
法が示されている。この実施例は図7に示されるような
ボビン2のコイル巻き溝5に多芯平行導線15を積層巻回
してコイルを形成するもので、本実施例の特徴的なこと
は、積層巻回した多芯平行導線15に直流又は脈流の電流
を流すとともに、このコイルに磁界をかけ、フレミング
の左手の法則により発生する力によって多芯平行導線15
をコイル巻き溝5の底面10側に押し付け、この状態で各
層の多芯平行導線15を接着固定することである。
【0015】図1において、ボビン2は巻線機の基台に
装着されており、このボビン2のコイル巻き溝5には巻
線機のノズルから多芯平行導線15が繰り出されて積層巻
回される。この多芯平行導線15としては、図5の(d)
に示されるように、絶縁層4の外側に熱可塑性接着層20
を形成したものが用いられる。
【0016】また、この巻線機には多芯平行導線15に電
流を供給する手段が設けられており、コイル巻き溝5の
ボビン2の裏側には磁界発生装置18が設けられている。
【0017】次に、上記構成の装置を用いてコイルを作
製する動作を、図1に基づいて説明する。まず、ボビン
2のコイル巻き溝5に前記多芯平行導線15を積層巻回し
てコイルを形成する。このコイルに電流供給手段により
電流を流してジュール熱を発生させ、この熱により多芯
平行導線15の接着層を溶融する。この状態で磁界発生装
置18を駆動して紙面の表面から裏面に向かってコイルに
直流又は脈流の電流を流して多芯平行導線15に矢印Eの
方向の磁界をかけると、フレミングの左手の法則により
Fの力が発生し、多芯平行導線15はコイル巻き溝5の底
面10側に押し付けられ、多芯平行導線15の浮きがなくな
る。
【0018】次に、多芯平行導線15が浮きのない状態
で、電流供給手段からのコイルに流す電流を弱め、コイ
ルの温度を下げて多芯平行導線15の接着層を固化する。
このとき、必要があれば、Fの力が低下しないように磁
界の強度を上げる。また、コイルの冷却を促進するため
に強制空冷等を併用してもよい。そして、多芯平行導線
15の接着層が固化してコイルが固定したら、電流および
磁界の供給を停止し、コイルを巻線機から取り外す。
【0019】本実施例によれば、積層巻回した多芯平行
導線15に直流又は脈流の電流を流すとともに、磁界をか
けてフレミングの左手の法則により発生するFの力によ
って多芯平行導線15をコイル巻き溝5の底面側に押し付
ける構成としたので、多芯平行導線15の浮きがなくな
り、また、提案例の場合のような押し金型による多芯平
行導線15へのダメージ等がなく、かつ、多芯平行導線15
への押し圧が均一になるので、変形のない良好な偏向コ
イルを形成することができる。
【0020】また、提案例のような押し金型による二次
成型法では、巻線中邪魔にならないように押し金型を退
避させなければならないが、本実施例では磁界発生装置
は常時セットが可能となり、作業工程の簡約化および装
置の簡易化が図れる。
【0021】さらに、提案例では押し金型の形状が複雑
の上に高精度を要求され、かつ、ボビン2の種類や形状
が異なる毎に押し金型を作製しなければならなかった
が、本実施例では磁界発生装置を設けるだけでよい。
【0022】なお、本発明は上記実施例に限定されるこ
とはなく、様々な実施の態様を採り得る。例えば、上記
実施例では、多芯平行導線15として図5の(d)に示す
熱可塑性接着層20を有する電線を用いたが、接着層を形
成する樹脂として、例えば、液状の熱硬化性樹脂を、図
5の(a)〜(c)に示される多芯平行導線等に付着さ
せながら積層巻回し、通電および磁界を加えながら加熱
硬化してもよい。また、同様に液状の紫外線硬化型樹脂
を用い、通電および磁界を加えながら紫外線硬化しても
よい。さらに、図5の(a)〜(c)の多芯平行導線等
を積層巻回後、通電および磁界を印加しながら固定用樹
脂を塗布あるいは吹き付け等を行って、各層の多芯平行
導線を加熱硬化してもよい。
【0023】さらにまた、図1の矢印Eの方向に磁界を
発生する磁界発生装置18は、多芯平行導線15を積層巻回
して形成するコイル全体にほぼ均等に磁界をかける必要
から、図2に示すように、前記作製するコイルとほぼ相
似の形状のコイル14等を予め、ボビン2の裏面(コイル
巻き溝5の対向面側)に設置することが望ましい。この
相似形状のコイル14の磁界発生装置18に前記作製するコ
イルと同方向に電流を流すことで作製するコイルを横切
る矢印方向の磁界Eが発生し、フレミングの左手の法則
により発生する力によって多芯平行導線をコイル巻き溝
の底面に押し付けることにより目的を達成することがで
きる。なお、図1および図2ではボビン2の裏側から磁
界をかけているが、ボビン2の表側からの磁界印加も可
能である。また、相似形状のコイルの替わりにマグネッ
ト、電磁石、その他の磁界発生手段を用いることもでき
る。
【0024】さらにまた、上記実施例ではコイル巻線と
して多芯平行導線15について説明したが、このコイル巻
線には従来の単線の捲線11を用いることもできる。
【0025】さらにまた、上記実施例では、多芯平行導
線15をボビン2のコイル巻き溝5を省略し、ボビン2の
適宜な位置に多芯平行導線15や捲線11等のコイル巻線を
巻いてもよい。
【0026】さらにまた、上記実施例では、偏向ヨーク
用のコイルの形成方法について説明したが、このコイル
の形成方法を、例えばフライバックトランス用のコイル
の形成に適当してもよく、様々なコイルの形成に適用す
ることができる。
【0027】
【発明の効果】本発明は積層巻回したコイル巻線に直流
又は脈流の電流を流すとともに、磁界をかけて、フレミ
ングの左手の法則により発生する力によってコイル巻線
をコイル巻枠に押し付ける構成としたので、コイル巻線
の浮きがなくなり、また、提案例の場合のような押し金
型によるコイル巻線へのダメージがなく、かつ、コイル
巻線への押し圧が均一になるので、変形のない、良好な
偏向コイルを形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例に係わるコイルの形成方法の説明図で
ある。
【図2】本実施例の他構成の磁界発生装置の説明図であ
る。
【図3】提案例のコイルの形成方法の説明図である。
【図4】多芯平行導線を積層して偏向コイルを作製する
提案例の説明図である。
【図5】多芯平行導線の各種形態の説明図である。
【図6】従来の偏向コイルのコイル巻き状態の説明図で
ある。
【図7】従来の偏向コイルのボビンの一例の説明図であ
る。
【図8】一般的な偏向ヨークの説明図である。
【符号の説明】
2 ボビン 4 絶縁層 5 コイル巻き溝 10 底面 12 押し金型 15 多芯平行導線 18 磁界発生装置 20 熱可塑性接着層

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コイル巻枠にコイル巻線を積層巻回した
    後に、この積層巻回したコイル巻線に直流又は脈流の電
    流を流すとともに、積層巻回したコイル巻線に磁界をか
    けてフレミングの左手の法則により発生する力によって
    コイル巻線をコイル巻枠に押し付け、このコイル巻線の
    押し付け状態で積層されたコイル巻線を接着固定するコ
    イルの形成方法。
  2. 【請求項2】 コイル巻線は多芯平行導線である請求項
    1記載のコイルの形成方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2018186427A1 (ja) * 2017-04-07 2018-10-11 株式会社荏原製作所 コイル一体型ヨークおよびその製造方法

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