JP3355676B2 - 偏向ヨーク - Google Patents

偏向ヨーク

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JP3355676B2
JP3355676B2 JP34536992A JP34536992A JP3355676B2 JP 3355676 B2 JP3355676 B2 JP 3355676B2 JP 34536992 A JP34536992 A JP 34536992A JP 34536992 A JP34536992 A JP 34536992A JP 3355676 B2 JP3355676 B2 JP 3355676B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はテレビジョン受像機やデ
ィスプレイ装置等に装着される偏向ヨークに関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】図7にはテレビジョン受像機やディスプ
レイ装置の陰極線管に装着される偏向ヨークが示されて
いる。この種の偏向ヨークは、朝顔状をした巻枠体とし
てのボビン2の内周面に沿ってトップ側とボトム側に水
平偏向コイル(図示せず)を装着し、ボビン2の外側に
は垂直偏向コイル(図示せず)とコア(図示せず)を装
着したものである。
【0003】図6には一般的な偏向ヨークに使用される
鞍型偏向コイルのボビンの一例が示されている。このボ
ビン2には複数のコイル巻き溝5が設けられており、こ
のコイル巻き溝5に、例えば、図5に示されるような捲
線11が積層巻回され、偏向コイルが形成される。この捲
線11としては絶縁層4が施された導線(リッツ線を含
む)が用いられている。
【0004】前記コイル巻き溝5内に捲線11を巻回する
際に、この捲線11は束ねられないばらばらの単線のまま
1本〜数本ずつ自動巻線機で積層巻回され、これによっ
て偏向コイルが形成される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、捲線11
を巻くときに張力の方向が変化する等によって、図5に
示すように、捲線11はずれて片寄って巻かれたり、捲線
11の順番が入れ替わったりして、設計指示通りに巻くこ
とができないという問題が生じ、しかも量産される各偏
向コイルの捲線11の片寄りの状態も個々の製品毎にばら
つきを生じ、偏向磁界を精度よく制御することができな
いという問題があった。
【0006】本出願人はこのような問題を解決するため
に、従来の1本、1本の単線のコイル導線に替えて図4
に示すようなリボン線等の多芯平行導線を用いて形成す
る偏向コイルを提案している。
【0007】前記多芯平行導線15としては図4の(a)
に示すように、絶縁層4で被覆された銅やアルミニウム
等の導体線8を接着剤6を用いて平行に配列して接着し
たものや、同図の(b)に示すように、絶縁層4と接着
層9が形成された複数の導体線8を平行に配列して接着
したものが使用される。
【0008】上記多芯平行導線15の導体線8はそれぞれ
の多芯平行導線15内で順序よく固定されており、したが
って、導体線8はそれぞれの多芯平行導線15内で線がず
れたり、また、線の順番が入れ替わったりすることがな
いので、これらの多芯平行導線15を用い、この多芯平行
導線15をコイル巻き溝5に積層巻回することにより前記
導体線8の大幅なずれ等を解消し得る偏向コイルの作製
が期待できる。
【0009】前記、偏向コイルを作製するためには、多
芯平行導線15を図2の(b)に示すように鍔3を有する
コイル巻き溝5内に斜めに挿入し、このコイル巻き溝5
の底面10に沿って積層巻回することにより達成される。
【0010】このとき、コイル巻き溝5の溝幅は多芯平
行導線15の幅よりも僅かに広く形成されており、多芯平
行導線15が溝内に積層されるようになっている。
【0011】ところで、上記多芯平行導線15をコイル巻
き溝5に積層巻回するとき、多芯平行導線15は前記のよ
うに斜め(矢印Fの方向)に挿入されるので、2層目以
降の多芯平行導線15の先端の導体線8は下層の多芯平行
導線15の導体線8間の空間部12に入り込み、当接する導
体線8の摩擦によって下層の多芯平行導線15上をスムー
ズに滑らない等の問題があり、その結果、図2の(a)
に示されるように多芯平行導線15はコイル巻き溝の幅方
向に導体線8の半径分だけずれて巻かれる等の問題があ
った。
【0012】本発明は上記課題を解決するためになされ
たものであり、その目的は、多芯平行導線をコイル巻き
溝に巻く際に、多芯平行導線がコイル巻き溝にスムーズ
に挿入され、溝の幅方向にずれて巻かれることのない偏
向ヨークを提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、次のように構成されている。すなわち、本
発明は、ボビンに設けたコイル巻き溝に多芯平行導線を
巻回して偏向コイルが形成されている偏向ヨークであっ
て、前記多芯平行導線の表裏の少なくとも一面は平坦部
材を設けて平坦面に形成され、この平坦面を上側にして
多芯平行導線が積層巻回されていることを特徴として構
成されている。
【0014】
【作用】ボビンのコイル巻き溝に多芯平行導線を巻く際
に、多芯平行導線の表裏の少なくとも一面は平坦面に形
成し、平坦面を上側にして多芯平行導線を巻くと、多芯
平行導線は下層の平坦面上に滑らかに挿入してコイル巻
き溝内にスムーズに巻かれる。
【0015】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。なお、本実施例の説明において、提案例と同一の
名称部分には同一符号を付し、その詳細な重複説明は省
略する。
【0016】図1には本実施例の多芯平行導線をボビン
に設けたコイル巻き溝に積層巻回した状態が示されてい
る。本実施例の特徴的なことは、多芯平行導線の表裏の
少なくとも一面が平坦面で形成されており、この平坦面
を上側にして多芯平行導線がコイル巻き溝に積層巻回さ
れていることである。
【0017】図1の(a)において、ボビン2に設けた
鍔3を有するコイル巻き溝5には、多芯平行導線15を巻
き易くするために、溝幅Wが多芯平行導線15の幅W0
りもΔWだけ広く形成されており、ΔWは導体線8の直
径dよりも小さく形成されている。一方、多芯平行導線
15の表裏のうち、片面には、例えば、接着剤等の平坦部
材14によって平坦面16が形成され、この平坦面16を上側
にして多芯平行導線15が溝幅方向にずれることなく積層
されている。本実施例の多芯平行導線15としては、図3
の(a)に示されるように絶縁層4で被覆された導体線
8を接着剤14を用いて平行に配列して接着し、片面をそ
の接着剤14で埋めて平坦面16に形成したものが使用され
る。
【0018】次に、前記多芯平行導線15をコイル巻き溝
5に巻回する作業を図1の(b)に基づいて説明する。
まず、平坦面16を上側にして多芯平行導線15を斜めに挿
入し、コイル巻き溝5の底面10に沿って巻き、第1層目
を形成する。次に、第2層目の多芯平行導線15を平坦面
を上側にしてコイル巻き溝5内に斜めに挿入し、この多
芯平行導線15の先端の導体線8が第1層の多芯平行導線
15の上面に当接したとき、第1層(下層)の多芯平行導
線15の上面は平坦面16に形成されているので、前記先端
の導体線8は抵抗なく滑らかに滑ってコイル巻き溝5の
左側の鍔面3まで移動し、スムーズに巻かれる。順次第
3層〜第n層と積層巻回し、図1の(a)のような偏向
コイルを形成する。
【0019】本実施例によれば、多芯平行導線15の表裏
の片面を平坦面に形成し、この平坦面を上側にしてコイ
ル巻き溝5に積層巻回するので、多芯平行導線15はコイ
ル巻き溝5の溝幅方向にずれて巻かれることなく、設計
指示通りにスムーズに巻くことができる。
【0020】なお、本発明は上記実施例に限定されるこ
とはなく、様々な実施の態様を採り得る。例えば、上記
実施例では、図3の(a)に示されるように、多芯平行
導線15の表裏の一面を同一の接着剤等の平坦部材14によ
って平坦面16を形成したが、例えば、図3の(b)に示
すように導体線8の線間接着には線間接着剤14を、平坦
部材としては異種類の接着剤17を用いてもよく、また、
図3の(c)に示されるように平坦部材としてシート7
を用いてもよく、材料、材質については限定しない。ま
た、図3の(d)に示すように、多芯平行導線の片面だ
けでなく、表裏両面に平坦面16を設けてもよい。
【0021】さらに、上記実施例では、ボビンのコイル
巻き溝に多芯平行導線を巻いたが、巻き枠金型のコイル
巻き溝に巻いてもよい。この場合は、多芯平行導線を巻
回後、金型から離型する必要がある。
【0022】
【発明の効果】本発明は、多芯平行導線の表裏の少なく
とも一面を平坦面に形成し、この平坦面を上側にして多
芯平行導線をコイル巻き溝に積層巻回するので、多芯平
行導線はコイル巻き溝の溝幅方向にずれて巻かれること
がなく、設計指示通りにスムーズに巻くことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の偏向コイルのコイル巻き状態の説明図
である。
【図2】提案例の偏向コイルのコイル巻き状態の説明図
である。
【図3】本発明に係わる多芯平行導線の各種形態の説明
図である。
【図4】提案例の多芯平行導線の各種形態の説明図であ
る。
【図5】従来の偏向コイルのコイル巻き状態の説明図で
ある。
【図6】従来の偏向コイルのボビンの一例の説明図であ
る。
【図7】一般的な偏向ヨークの説明図である。
【符号の説明】
2 ボビン 3 鍔 5 コイル巻き溝 8 導体線 14 平坦部材 15 多芯平行導線 16 平坦面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01J 29/76 H01J 9/236 H01F 5/00 H01F 41/02 - 41/04 H01B 7/02

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ボビンに設けたコイル巻き溝に多芯平行
    導線を巻回して偏向コイルが形成されている偏向ヨーク
    であって、前記多芯平行導線の表裏の少なくとも一面は
    平坦部材を設けて平坦面に形成され、この平坦面を上側
    にして多芯平行導線が積層巻回されている偏向ヨーク。
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JP2772534B2 (ja) * 1989-02-20 1998-07-02 株式会社いすゞセラミックス研究所 電磁力バルブ駆動装置
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