JPH061244U - 把手付き二軸延伸壜 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 把手を壜本体に容易に取付けでき、かつ把手
をぐらつきなく安定して握持できるよう設けた。 【構成】 胴部後壁面部分から後端部を大径膨出部７
ａ, ７ａとする把手取付け用突部７，７を突設する合成
樹脂製壜本体１と、上記把手取付け用突部７，７外面へ
上下両端部の取付孔10，10を嵌合させ、かつ上記大径膨
出部７ａ, ７ａをその取付孔の後縁へ離脱不能に係合さ
せた合成樹脂製の板状把手９とからなり、該把手を、左
右対称に二つ割りされかつ対向面を分離不能に接合した
左右両縦板11，11で形成した。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本案は把手付き二軸延伸壜に係る。

【０００２】

【従来の技術】 【考案が解決しようとする課題】

従来壜本体と把手とを一体に形成した合成樹脂製壜が知られているが、二軸延 伸壜の場合、一体成形することが技術的に困難であった。

【０００３】 そこで、実開昭59−165331号公報記載の壜のように、壜本体と把手とを別体に 形成することが考えられ、該公報の壜は、口頸部中間部に外向きフランジを付設 した壜本体と、上記外向きフランジ下方の口頸部外面部分に、一部を切離したリ ング状部を嵌合させると共に、該リング状部上面を外向きフランジ下面に係合さ せ、かつリング状部の一端部側の外面部分から握持部を垂下し、また、リング状 部の他端部に付設した連結部で、リング状部の両端またはリング状部の他端部と 握持部の上部外面とを連結した把手とで形成されている。

【０００４】 しかしながら、上記リング状部は、外向きフランジの外径より小内径であり、 かつ一部を切離したリング状部であるから、把手取付けの際、そのリング状部を 拡開変形させないと、外向きフランジ下方の口頸部外面部分に嵌合させることが できず、そのためリング状部に可撓性をもたせねばならないので、壜を持ち運び する際に、リング状部に弾性変形が生じて握持部がぐらつき易く、かつ壜本体へ の把手の取付けも必ずしも容易ではなかった。

【０００５】 本案は、左右対称に二つ割りされかつ対向面を分離不能に接合した左右両縦板 により把手を形成することで、把手を壜本体に容易に取付けでき、かつ把手をぐ らつきなく安定して握持できるようにしたものである。

【０００６】

【課題を解決するための手段】 胴部２の上下方向中間部に後面および左右両側開口の凹部５を設けると共に、 該凹部上下の胴部後壁面部分から後端部を大径膨出部７ａ, ７ａとする把手取付 け用突部７，７を突設する合成樹脂製壜本体１と、上記把手取付け用突部７，７ 外面へ上下両端部の取付孔10，10を嵌合させ、かつ上記大径膨出部７ａ, ７ａを その取付孔の後縁へ離脱不能に係合させることで、上記凹部５上下の壜壁部分間 へ架設した合成樹脂製の板状把手９とからなり、該把手を、左右対称に二つ割り されかつ対向面を分離不能に接合した左右両縦板11，11で形成した。

【０００７】

【作用】

把手９を壜本体１に取付けるにあたり、図１の状態から左右両縦板11,11 上端 部の半円形切欠き部内へ把手取付け用突部７, ７の左右両部を嵌合させると共に 、大径膨出部７ａ, ７ａを取付孔10,10 の後縁に離脱不能に係合させ、次いで両 縦板11,11 相互の対向面を超音波溶着等で接合し、もって把手９を壜本体１後面 に取付ける。

【０００８】

【実施例】

１は飽和ポリエステル樹脂製の中間素材を二軸延伸して形成した壜本体であり 、該壜本体は、胴部２上端から肩部３を介して起立する口頸部外面にキャップ４ を螺合させたものである。

【０００９】 上記胴部２後面の上下方向中間部に後面および左右両側面開口の凹部５を、か つ該凹部上下の胴部２部分に凹部５より浅い小凹部６，６を、それぞれ形成し、 該小凹部の奥壁から、後端部を大径膨出部７ａ，７ａとする把手取付け用突部７ ，７を後方へ突設する。

【００１０】 ９は合成樹脂製の板状把手であり、該把手は、既述把手取付け用突部７，７外 面へ上下両端部の取付孔10，10を嵌合させ、かつ既述大径膨出部７ａ，７ａを取 付孔の後縁へ離脱不能に係合させることで、既述凹部５上下の壜壁後面部分間へ 架設している。

【００１１】 また、当該把手は、左右対称に二つ割りされた縦板11,11 、つまり、上下両端 部に取付孔形成用の半円形切欠き部を有する縦板11,11 で形成され、図１で示す 状態から把手取付け用突部７, ７の左右両部を上記半円形切欠き部内へ嵌合させ ると共に、大径膨出部７ａ, ７ａを取付孔10,10 の後縁に離脱不能に係合させ、 次いで、両縦板11、11相互の対向面を接合し、もって把手９を壜本体１後面に取 付けるものとする。

【００１２】 尚、12…は係合凹部を、また、13…は、その係合凹部12…内へ嵌合する係合突 部を示す。

【００１３】

【考案の効果】

本案は上記構成とするものであり、壜本体胴部２の後壁に後面および左右両側 面開口の凹部５を設けると共に、該凹部上下の胴部後壁面部分から後端部を大径 膨出部７ａ, ７ａとする把手取付け用突部７，７を突設し、また、上記把手取付 け用突部７，７外面へ上下両端部の取付孔10，10を嵌合させ、かつ上記大径膨出 部７ａ, ７ａをその取付孔の後縁へ離脱不能に係合させることで、上記凹部５上 下の壜壁部分間へ板状把手９を架設し、該把手を、左右対称に二つ割りされかつ 対向面を分離不能に接合した左右両縦板11，11で形成したから、図１で示す状態 から把手取付け用突部７, ７の左右両部を縦板11,11 上端部の半円形切欠き部内 へ嵌合させると共に、大径膨出部７ａ, ７ａを取付孔10,10 の後縁に離脱不能に 係合させ、次いで、両縦板11、11相互の対向面を接合することで、把手９を壜本 体１後面に取付けることができ、よって、把手９を弾性変形させずに壜本体１に 取付けできるから、把手９に十分な剛性を持たせ、壜持ち運びの際に把手９がぐ らつかないようにすることができ、また、把手９を壜本体１に容易に取付けでき 、かつ把手９は板状の極く単純な形状であって製作が容易であるから、廉価に形 成できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本案壜の要部を示した分解斜視図である。

【図２】同実施例要部の縦断面図である。

【図３】同実施例要部の背面図である。

【図４】同実施例の側面図である。

【符号の説明】

９ 把手 11 縦板

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 胴部２の上下方向中間部に後面および左
   右両側開口の凹部５を設けると共に、該凹部上下の胴部
   後壁面部分から後端部を大径膨出部７ａ, ７ａとする把
   手取付け用突部７，７を突設する二軸延伸壜本体１と、
   上記把手取付け用突部７，７外面へ上下両端部の取付孔
   10，10を嵌合させ、かつ上記大径膨出部７ａ, ７ａをそ
   の取付孔の後縁へ離脱不能に係合させることで、上記凹
   部５上下の壜壁部分間へ架設した合成樹脂製の板状把手
   ９とからなり、該把手を、左右対称に二つ割りされかつ
   対向面を分離不能に接合した左右両縦板11，11で形成し
   たことを特徴とする把手付き二軸延伸壜。