JPH06123783A - 時計のスリップ機構の製造方法 - Google Patents
時計のスリップ機構の製造方法Info
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- JPH06123783A JPH06123783A JP9971291A JP9971291A JPH06123783A JP H06123783 A JPH06123783 A JP H06123783A JP 9971291 A JP9971291 A JP 9971291A JP 9971291 A JP9971291 A JP 9971291A JP H06123783 A JPH06123783 A JP H06123783A
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- Japan
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- wheel
- pinion
- resin
- gear
- shaft portion
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- Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 合成樹脂製の軸部11aに合成樹脂製の歯車
部11cをスリップ可能に一体成形する場合に、歯車部
11cが軸部11aに融着することなく、適度で安定し
たスリップトルクを得る。 【構成】 歯車部11cを軸部11aの接合用突出部c
の軸方向側の一側面を覆う形状にして、歯車部成形用の
2次成形金型の樹脂注入用ゲートGを軸部11aの突出
部cの軸方向側一側面に対向するように設け、樹脂を樹
脂注入用ゲートGから金型内に流し込んだ時に突出部c
の軸方向側の一側面にぶつかった後突出部cの先端側に
流れ込むようにした。
部11cをスリップ可能に一体成形する場合に、歯車部
11cが軸部11aに融着することなく、適度で安定し
たスリップトルクを得る。 【構成】 歯車部11cを軸部11aの接合用突出部c
の軸方向側の一側面を覆う形状にして、歯車部成形用の
2次成形金型の樹脂注入用ゲートGを軸部11aの突出
部cの軸方向側一側面に対向するように設け、樹脂を樹
脂注入用ゲートGから金型内に流し込んだ時に突出部c
の軸方向側の一側面にぶつかった後突出部cの先端側に
流れ込むようにした。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は指針式の時計に用いら
れるスリップ機構に関する。
れるスリップ機構に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、指針式時計はステップモータ等
の駆動源の回転を輪列機構を介して時針、分針等の指針
に伝達して、指針を運針させることにより時刻を指示表
示するようになっている。そして、指針式時計において
は針合せの際には分針、時針は回転させるが、秒針、ス
テップモータは回転しないようになっており、そのため
に分針が取付られる二番車にスリップ機構を備えてい
る。即ち、二番車は、日ノ裏車に噛合する筒カナ有する
軸部に、三番車が噛合する歯車部がスリップ回転可能に
一体的に取付られた構成をなし、通常の運針時には歯車
部と軸部とが一体的に回転してステップモータの回転が
分針、時針にまで伝達される。一方、針合せの際には軸
部の筒カナに修正機構からの回転力が伝達されるように
なっていて、時刻修正機構から軸部の筒カナに一定以上
のトルク(負荷)が加わると、軸部は回転するが歯車部
は回転せず、これにより分針、時針は回転するが、秒
針、ステップモータは回転しないようになっている。
の駆動源の回転を輪列機構を介して時針、分針等の指針
に伝達して、指針を運針させることにより時刻を指示表
示するようになっている。そして、指針式時計において
は針合せの際には分針、時針は回転させるが、秒針、ス
テップモータは回転しないようになっており、そのため
に分針が取付られる二番車にスリップ機構を備えてい
る。即ち、二番車は、日ノ裏車に噛合する筒カナ有する
軸部に、三番車が噛合する歯車部がスリップ回転可能に
一体的に取付られた構成をなし、通常の運針時には歯車
部と軸部とが一体的に回転してステップモータの回転が
分針、時針にまで伝達される。一方、針合せの際には軸
部の筒カナに修正機構からの回転力が伝達されるように
なっていて、時刻修正機構から軸部の筒カナに一定以上
のトルク(負荷)が加わると、軸部は回転するが歯車部
は回転せず、これにより分針、時針は回転するが、秒
針、ステップモータは回転しないようになっている。
【0003】このようなスリップ機構は、従来、二番車
の歯車部及び軸部が金属製で、金属製の歯車部に一対の
板ばね状の弾性片を設け、この一対の弾性片で軸部を弾
性的に挟持している。そのため、部品点数が多く、組立
作業が複雑で、安定したスリップトルクが得られず、し
かも金属製であるため加工が面倒で、コスト高になる等
の欠点があった。
の歯車部及び軸部が金属製で、金属製の歯車部に一対の
板ばね状の弾性片を設け、この一対の弾性片で軸部を弾
性的に挟持している。そのため、部品点数が多く、組立
作業が複雑で、安定したスリップトルクが得られず、し
かも金属製であるため加工が面倒で、コスト高になる等
の欠点があった。
【0004】そこで、本件出願人は、軸部と歯車部とを
合成樹脂で形成すると共に、両者をスリップ回転可能に
一体的に成形することを考え、先に出願した(実願昭6
1−178003号)。これは、接合用突出部を有する
軸部を1次成形して、この軸部を2次成形用(歯車部成
形用)金型内に配置し、金型内に樹脂を流し込み軸部の
突出部に歯車部をスリップ可能に一体的に成形するもの
である。
合成樹脂で形成すると共に、両者をスリップ回転可能に
一体的に成形することを考え、先に出願した(実願昭6
1−178003号)。これは、接合用突出部を有する
軸部を1次成形して、この軸部を2次成形用(歯車部成
形用)金型内に配置し、金型内に樹脂を流し込み軸部の
突出部に歯車部をスリップ可能に一体的に成形するもの
である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記のようなスリップ
機構の製造方法にあっては、歯車部を成形する時に高温
の溶融樹脂が高温のまま軸部の突出部に流れ込み、突出
部の細い先端部が溶けて歯車部に融着してスリップトル
クが非常に大きくなる問題があった。本発明は上記事情
に鑑みてなされたもので、合成樹脂製の軸部に合成樹脂
製の歯車部を一体的に成形する場合に、歯車部が軸部に
融着することがなく、適度で安定したスリップトルクを
得られる時計のスリップ機構の製造方法を提供すること
を目的とする。
機構の製造方法にあっては、歯車部を成形する時に高温
の溶融樹脂が高温のまま軸部の突出部に流れ込み、突出
部の細い先端部が溶けて歯車部に融着してスリップトル
クが非常に大きくなる問題があった。本発明は上記事情
に鑑みてなされたもので、合成樹脂製の軸部に合成樹脂
製の歯車部を一体的に成形する場合に、歯車部が軸部に
融着することがなく、適度で安定したスリップトルクを
得られる時計のスリップ機構の製造方法を提供すること
を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、歯車部を軸部の接合用突出部の軸方向側面の少なく
とも一方の面を覆うように形成すると共に、歯車成形用
金型の樹脂注入ゲートを歯車部の突出部を覆う部分に位
置して設けた。
に、歯車部を軸部の接合用突出部の軸方向側面の少なく
とも一方の面を覆うように形成すると共に、歯車成形用
金型の樹脂注入ゲートを歯車部の突出部を覆う部分に位
置して設けた。
【0007】
【作用】樹脂注入用ゲートから注入された高温の樹脂は
軸部の接合用突出部の一側面にぶつかった後突出部先端
側に流れるので突出部先端に到達するのに時間がかかる
と共に流動抵抗により熱量が欠損され樹脂温度が下が
り、軸部と歯車部とが融着するのを確実に防止でき、適
度で安定したスリップトルクが得られる。
軸部の接合用突出部の一側面にぶつかった後突出部先端
側に流れるので突出部先端に到達するのに時間がかかる
と共に流動抵抗により熱量が欠損され樹脂温度が下が
り、軸部と歯車部とが融着するのを確実に防止でき、適
度で安定したスリップトルクが得られる。
【0008】
【実施例】以下、図1から図4を参照して、この発明の
一実施例につき説明する。構成 図1は本発明の時計のスリップ機構の製造方法で製造し
た二番車を用いた電子腕時計のアナログムーブメントを
示す。このアナログムーブメントはステップモータ1の
回転を輪列機構2に伝え、この輪列機構2で時針3a、
分針3b、秒針3c等の指針を運針させて時刻を指示表
示し、時刻修正機構で指針の針合わせを行なうようにな
っている。
一実施例につき説明する。構成 図1は本発明の時計のスリップ機構の製造方法で製造し
た二番車を用いた電子腕時計のアナログムーブメントを
示す。このアナログムーブメントはステップモータ1の
回転を輪列機構2に伝え、この輪列機構2で時針3a、
分針3b、秒針3c等の指針を運針させて時刻を指示表
示し、時刻修正機構で指針の針合わせを行なうようにな
っている。
【0009】ステップモータ1は指針を運針させるため
の駆動源であり、ロータ5、図示しないステータ、コイ
ル等からなり、コイルに一定周期の反転パルスが与えら
れる毎に、ロータ5が180度ずつステップ回転するよ
うになっている。この場合、ロータ5は図1に示すよう
に、ロータ部5a、ロータカナ5b、ロータ軸5c等よ
りなり、これらをチタン酸カリウムウィスカ入りポリア
セタール樹脂で一体に形成するとともに、ロータ部5a
にマグネットリング5dを装着した構成となっており、
ロータ軸5cが地板6と輪列受7との間に回転可能に取
り付けられている。
の駆動源であり、ロータ5、図示しないステータ、コイ
ル等からなり、コイルに一定周期の反転パルスが与えら
れる毎に、ロータ5が180度ずつステップ回転するよ
うになっている。この場合、ロータ5は図1に示すよう
に、ロータ部5a、ロータカナ5b、ロータ軸5c等よ
りなり、これらをチタン酸カリウムウィスカ入りポリア
セタール樹脂で一体に形成するとともに、ロータ部5a
にマグネットリング5dを装着した構成となっており、
ロータ軸5cが地板6と輪列受7との間に回転可能に取
り付けられている。
【0010】輪列機構2はステップモータ1の回転を指
針に伝達して指針を運針させるものであり、中間車8、
四番車9、三番車10、二番車11、日ノ裏車12、筒
車13等よりなり、地板6と輪列受7との間に中間車
8、四番車9、三番車10が、また地板6の上に二番車
11、日ノ裏車12、筒車13がそれぞれ取り付けられ
ている。この場合、地板6および輪列受7はガラスファ
イバを入れたポリフェニレンサルファイド樹脂(以下、
「PPS樹脂」と言う)からなり、地板6の上部には文
字板14が設けられている。
針に伝達して指針を運針させるものであり、中間車8、
四番車9、三番車10、二番車11、日ノ裏車12、筒
車13等よりなり、地板6と輪列受7との間に中間車
8、四番車9、三番車10が、また地板6の上に二番車
11、日ノ裏車12、筒車13がそれぞれ取り付けられ
ている。この場合、地板6および輪列受7はガラスファ
イバを入れたポリフェニレンサルファイド樹脂(以下、
「PPS樹脂」と言う)からなり、地板6の上部には文
字板14が設けられている。
【0011】以下、各車について順に説明する。中間車
8はステップモータ1のロータカナ5bに噛み合って回
転するものであり、チタン酸カリウムウィスカ入りポリ
アセタール樹脂からなり、軸部8aおよび中間カナ8b
と一体に成形されている。
8はステップモータ1のロータカナ5bに噛み合って回
転するものであり、チタン酸カリウムウィスカ入りポリ
アセタール樹脂からなり、軸部8aおよび中間カナ8b
と一体に成形されている。
【0012】四番車9は中間車8の中間カナ8bに噛み
合って回転し、秒針3cを運針させるものであり、その
軸部9aが秒針軸をなし、地板6の軸受部6aおよび文
字板14を通して上方へ突出し、この突出した部分が針
取付部9cになっており、この針取付部9cに秒針3c
が取り付けられている。この四番車9はチタン酸カリウ
ムウィスカ入り液晶ポリマー樹脂からなり、軸部9aお
よび四番カナ9bと一体に形成されている。
合って回転し、秒針3cを運針させるものであり、その
軸部9aが秒針軸をなし、地板6の軸受部6aおよび文
字板14を通して上方へ突出し、この突出した部分が針
取付部9cになっており、この針取付部9cに秒針3c
が取り付けられている。この四番車9はチタン酸カリウ
ムウィスカ入り液晶ポリマー樹脂からなり、軸部9aお
よび四番カナ9bと一体に形成されている。
【0013】三番車10は四番車9の四番カナ9bに噛
み合って回転するものであり、チタン酸カリウムウィス
カ入りポリアセタール樹脂からなり、軸部10aおよび
三番カナ10bと一体に形成されている。この場合、三
番カナ10bは地板6を貫通してその上方へ突出してい
る。
み合って回転するものであり、チタン酸カリウムウィス
カ入りポリアセタール樹脂からなり、軸部10aおよび
三番カナ10bと一体に形成されている。この場合、三
番カナ10bは地板6を貫通してその上方へ突出してい
る。
【0014】二番車11は三番車10の三番カナ10b
に噛み合って回転し、分針3bを運針させるものであ
り、軸部11aが分針軸をなし、地板6の軸受部6aの
外周に回転可能に取り付けられており、軸部11aの上
端が文字板14を通して上方へ突出し、この突出した部
分に分針3bが取り付けられている。この二番車11は
筒カナ部11bを有する軸部11aと歯車部11cとを
スリップ回転可能に一体的に二色成形したものであり、
軸部11aは耐摩耗性および強度が高く、歯車部11c
より溶融温度が高いチタン酸カリウムウィスカ入りPP
S樹脂からなり、歯車部11cは収縮率の小さく、軸部
11aより溶融温度が低いチタン酸カリウムウィスカ入
り12ナイロン樹脂からなっている。
に噛み合って回転し、分針3bを運針させるものであ
り、軸部11aが分針軸をなし、地板6の軸受部6aの
外周に回転可能に取り付けられており、軸部11aの上
端が文字板14を通して上方へ突出し、この突出した部
分に分針3bが取り付けられている。この二番車11は
筒カナ部11bを有する軸部11aと歯車部11cとを
スリップ回転可能に一体的に二色成形したものであり、
軸部11aは耐摩耗性および強度が高く、歯車部11c
より溶融温度が高いチタン酸カリウムウィスカ入りPP
S樹脂からなり、歯車部11cは収縮率の小さく、軸部
11aより溶融温度が低いチタン酸カリウムウィスカ入
り12ナイロン樹脂からなっている。
【0015】この二番車11は図2に示すように構成さ
れている。即ち、軸部11aは筒状をなし、その下部に
筒カナ部11bが形成され、この筒カナ部11bの内部
が大径部aになっており、その外周にはカナb、突出部
c、延出部dが形成されている。また軸部11aの上部
側は内部が小径部eになっており、その外周には逃げ部
f、針取付部gが形成されている。筒カナ部11bは大
径部aが地板6の軸受部6aの外周に回転可能に嵌合す
るようになっており、その下端の延出部dが下側へ突出
し、地板6の軸受部6aの周辺に形成された環状の凹溝
6b内に回転可能な状態で挿入され、これにより軸部1
1aが芯振れしないように十分長く保持されている。ま
た、外周に設けられたカナbは日ノ裏車12の歯が噛み
合うものである。
れている。即ち、軸部11aは筒状をなし、その下部に
筒カナ部11bが形成され、この筒カナ部11bの内部
が大径部aになっており、その外周にはカナb、突出部
c、延出部dが形成されている。また軸部11aの上部
側は内部が小径部eになっており、その外周には逃げ部
f、針取付部gが形成されている。筒カナ部11bは大
径部aが地板6の軸受部6aの外周に回転可能に嵌合す
るようになっており、その下端の延出部dが下側へ突出
し、地板6の軸受部6aの周辺に形成された環状の凹溝
6b内に回転可能な状態で挿入され、これにより軸部1
1aが芯振れしないように十分長く保持されている。ま
た、外周に設けられたカナbは日ノ裏車12の歯が噛み
合うものである。
【0016】突出部cは歯車部11cが一体的に形成さ
れる部分であり、カナbの下側に鍔状に形成され、その
外周部が下側へ向かって傾斜する傾斜面caに形成され
ており、この突出部cの下面が後述する成形用金型1
5、15の型合わせ面になっている。この場合、突出部
cの先端の外径c1は約2.1mmで、先端の角度αは
74゜になっている。そして、突出部cに一体的に成形
される歯車部11cは外径が約3.4mmで、その厚さ
t1が約0.3mmで突出部cよりも厚く、その下側に
突出する厚さt2が約0.05mmで、突出部cに食い
込んでいる。また、歯車部11cには突出部cの下面に
対応するゲート領域E内に樹脂注入用ゲートG……が複
数設けられている。このゲート領域Eは突出部cの外周
端から歯車部11cの内周端までの部分である。したが
って、歯車部11cの成形時にゲートG……から流入し
た高温の樹脂は突出部cの下面に当接することにより、
その流動方向が変わり、突出部cの傾斜面caに樹脂が
融着することがない。これにより、二番車11は適度な
スリップトルク(3〜6g・cm)をもち、これ以上の
トルク(負荷)が加わった際に筒カナ部11b(軸部1
1a)と歯車部11cとの間で相互にスリップ回転す
る。
れる部分であり、カナbの下側に鍔状に形成され、その
外周部が下側へ向かって傾斜する傾斜面caに形成され
ており、この突出部cの下面が後述する成形用金型1
5、15の型合わせ面になっている。この場合、突出部
cの先端の外径c1は約2.1mmで、先端の角度αは
74゜になっている。そして、突出部cに一体的に成形
される歯車部11cは外径が約3.4mmで、その厚さ
t1が約0.3mmで突出部cよりも厚く、その下側に
突出する厚さt2が約0.05mmで、突出部cに食い
込んでいる。また、歯車部11cには突出部cの下面に
対応するゲート領域E内に樹脂注入用ゲートG……が複
数設けられている。このゲート領域Eは突出部cの外周
端から歯車部11cの内周端までの部分である。したが
って、歯車部11cの成形時にゲートG……から流入し
た高温の樹脂は突出部cの下面に当接することにより、
その流動方向が変わり、突出部cの傾斜面caに樹脂が
融着することがない。これにより、二番車11は適度な
スリップトルク(3〜6g・cm)をもち、これ以上の
トルク(負荷)が加わった際に筒カナ部11b(軸部1
1a)と歯車部11cとの間で相互にスリップ回転す
る。
【0017】さらに、軸部11aの上側の小径部eはそ
の内部に四番車9の軸部9aが接触しないように挿通す
るようになっている。軸部11aの外周に形成された逃
げ部fは筒車13の針取付部13bと対応する部分に位
置し、その部分に所定のクリアランスを持ち、時針3a
の取り付け時に針取付部13bが変形しても二番車11
の軸部11aに接触しないようになっている。なお、そ
の上端の針取付部gは分針3bが嵌着する部分である。
の内部に四番車9の軸部9aが接触しないように挿通す
るようになっている。軸部11aの外周に形成された逃
げ部fは筒車13の針取付部13bと対応する部分に位
置し、その部分に所定のクリアランスを持ち、時針3a
の取り付け時に針取付部13bが変形しても二番車11
の軸部11aに接触しないようになっている。なお、そ
の上端の針取付部gは分針3bが嵌着する部分である。
【0018】このような二番車11を成形する場合に
は、図3(A)(B)に示すような金型15、16を用
いて行なうが、この金型15、16はターンテーブル型
の自動インサート成形装置に組込まれている。したがっ
て、図3(A)に示すように、上下一対の1次成形用金
型15、15で筒カナ部11bを有する軸部11aを射
出成形するのであるが、この上下の金型15、15はそ
のパーテングラインPL、即ち上下の金型15、15の
接合面が軸部11aの突出部cの下面に位置しており、
これにより上下の金型15、15の位置ズレに伴なう突
出部cの先端の偏心を防でいる。このような金型15、
15で軸部11aを成形する際に用いる樹脂ペレット
は、250℃以上の耐熱性のあるシリコン系のオイルを
数%混合した結晶性のチタン酸カリウムウィスカ入りP
PS樹脂であり、その樹脂注入用ゲートGは軸部11a
の上端面に設けられている。
は、図3(A)(B)に示すような金型15、16を用
いて行なうが、この金型15、16はターンテーブル型
の自動インサート成形装置に組込まれている。したがっ
て、図3(A)に示すように、上下一対の1次成形用金
型15、15で筒カナ部11bを有する軸部11aを射
出成形するのであるが、この上下の金型15、15はそ
のパーテングラインPL、即ち上下の金型15、15の
接合面が軸部11aの突出部cの下面に位置しており、
これにより上下の金型15、15の位置ズレに伴なう突
出部cの先端の偏心を防でいる。このような金型15、
15で軸部11aを成形する際に用いる樹脂ペレット
は、250℃以上の耐熱性のあるシリコン系のオイルを
数%混合した結晶性のチタン酸カリウムウィスカ入りP
PS樹脂であり、その樹脂注入用ゲートGは軸部11a
の上端面に設けられている。
【0019】このようにして成形された軸部11aは、
1次成形用金型15、15内から取り出した後、図3
(B)に示すような上下一対の2次成形用金型16、1
6内に配置し、2次成形用の樹脂を下側の金型16に設
けられた樹脂注入用ゲートG……から注入し、1次成形
品である軸部11aに歯車部11cを一体的に成形す
る。この場合の樹脂注入用ゲートG……は突出部cの下
面に対応して設けられているため、高温の樹脂が各樹脂
注入用ゲートG……からキャビティ内に注入されると、
図4に示すように突出部cの下面に当接した後、歯車部
11cの周方向(歯先方向)に向かって流れ、歯先に到
達した後今度は突出部c方向へ逆流れ、最後に突出部c
の先端外周に到達して固化する。
1次成形用金型15、15内から取り出した後、図3
(B)に示すような上下一対の2次成形用金型16、1
6内に配置し、2次成形用の樹脂を下側の金型16に設
けられた樹脂注入用ゲートG……から注入し、1次成形
品である軸部11aに歯車部11cを一体的に成形す
る。この場合の樹脂注入用ゲートG……は突出部cの下
面に対応して設けられているため、高温の樹脂が各樹脂
注入用ゲートG……からキャビティ内に注入されると、
図4に示すように突出部cの下面に当接した後、歯車部
11cの周方向(歯先方向)に向かって流れ、歯先に到
達した後今度は突出部c方向へ逆流れ、最後に突出部c
の先端外周に到達して固化する。
【0020】この結果、注入された高温の樹脂は、直
接、突出部cに流れ込まず、突出部cの先端に到達する
までに時間がかかるとともに、流動抵抗により熱量が欠
損され、樹脂温度がある程度下がるので、突出部cの先
端に樹脂が融着することがない。なお、ここで用いる樹
脂ペレットは上述と同様に、250℃以上の耐熱性のあ
るシリコン系のオイルを数%混合した結晶性のチタン酸
カリウムウィスカ入り12ナイロン樹脂である。このよ
うにして成形された成形品(二番車11)は、ジメチル
シロキサン構造をもつ約100℃の高温のシリコン油中
に約3時間漬けてオイルアニール処理する。この場合、
シリコン油の温度が熱変形温度の約80%で、1時間以
上であれば良い。すると、図2に示すような二番車11
が得られる。
接、突出部cに流れ込まず、突出部cの先端に到達する
までに時間がかかるとともに、流動抵抗により熱量が欠
損され、樹脂温度がある程度下がるので、突出部cの先
端に樹脂が融着することがない。なお、ここで用いる樹
脂ペレットは上述と同様に、250℃以上の耐熱性のあ
るシリコン系のオイルを数%混合した結晶性のチタン酸
カリウムウィスカ入り12ナイロン樹脂である。このよ
うにして成形された成形品(二番車11)は、ジメチル
シロキサン構造をもつ約100℃の高温のシリコン油中
に約3時間漬けてオイルアニール処理する。この場合、
シリコン油の温度が熱変形温度の約80%で、1時間以
上であれば良い。すると、図2に示すような二番車11
が得られる。
【0021】日ノ裏車12は二番車11の筒カナ部11
bに形成されたカナbに噛み合って回転するものであ
り、チタン酸カリウムウィスカを入れたポリアセタール
樹脂からなり、日ノ裏カナ12bと一体に形成され、地
板6の上面に突出形成された軸部6cに回転可能に取り
付けられている。この場合、日ノ裏車12は日ノ裏押え
12cにより上方から押えられている。
bに形成されたカナbに噛み合って回転するものであ
り、チタン酸カリウムウィスカを入れたポリアセタール
樹脂からなり、日ノ裏カナ12bと一体に形成され、地
板6の上面に突出形成された軸部6cに回転可能に取り
付けられている。この場合、日ノ裏車12は日ノ裏押え
12cにより上方から押えられている。
【0022】筒車13は日ノ裏車12のカナ12bに噛
み合って回転し、時針3aを運針するものであり、チタ
ン酸カリウムウィスカ入りポリアセタール樹脂からな
り、その軸部13aは筒状をなし、二番車11の軸部1
1aの外周に回転可能に装着され、その上端が文字板1
4の上方へ突出し、この突出した部分が針取付部13b
になっており、この針取付部13bに時針3aが圧入に
より取り付けられている。
み合って回転し、時針3aを運針するものであり、チタ
ン酸カリウムウィスカ入りポリアセタール樹脂からな
り、その軸部13aは筒状をなし、二番車11の軸部1
1aの外周に回転可能に装着され、その上端が文字板1
4の上方へ突出し、この突出した部分が針取付部13b
になっており、この針取付部13bに時針3aが圧入に
より取り付けられている。
【0023】作用 次に、上記のように構成されたアナログムーブメントの
動作について説明する。通常はステップモータ1により
指針が運針して時刻を指示表示する。即ち、図1に示す
ように、ステップモータ1のロータ5が回転すると、そ
の回転が中間車8を介して四番車9に伝達され、四番車
9が回転して、四番車9の軸部9aの上端に取り付けら
れた秒針3cを運針する。また、このように四番車9が
回転すると、その回転が三番車10を介して二番車11
に伝達され、二番車11が回転する。この場合、二番車
11は軸部11aと歯車部11cとがスリップ回転可能
に一体的に形成されているが、この状態では二番車11
に一定以上の負荷が加わらないため、軸部11aと歯車
部11cとが一体的に回転する。そのため、二番車11
の軸部11aに取り付けられた分針3bが運針する。こ
のように二番車11が回転すると、その回転が日ノ裏車
12を介して筒車13に伝達され、筒車13が回転して
時針3aを運針する。このように時針3a、分針3b、
秒針3cが文字板14の上方を運針するので、時刻が指
示表示される。
動作について説明する。通常はステップモータ1により
指針が運針して時刻を指示表示する。即ち、図1に示す
ように、ステップモータ1のロータ5が回転すると、そ
の回転が中間車8を介して四番車9に伝達され、四番車
9が回転して、四番車9の軸部9aの上端に取り付けら
れた秒針3cを運針する。また、このように四番車9が
回転すると、その回転が三番車10を介して二番車11
に伝達され、二番車11が回転する。この場合、二番車
11は軸部11aと歯車部11cとがスリップ回転可能
に一体的に形成されているが、この状態では二番車11
に一定以上の負荷が加わらないため、軸部11aと歯車
部11cとが一体的に回転する。そのため、二番車11
の軸部11aに取り付けられた分針3bが運針する。こ
のように二番車11が回転すると、その回転が日ノ裏車
12を介して筒車13に伝達され、筒車13が回転して
時針3aを運針する。このように時針3a、分針3b、
秒針3cが文字板14の上方を運針するので、時刻が指
示表示される。
【0024】また、時刻修正を行なう場合には、図示し
ない時刻修正機構の巻真を引き出して所定量回わせば良
い。すると、二番車11と筒車13とが回転し、時針3
aと分針3bとを回転して針合わせが行なわれる。この
とき、二番車11には巻真からトルク(回転力)が与え
られるが、巻真からのトルク(回転力)が二番車11の
スリップトルク(3〜6g・cm)以上になると、二番
車11の軸部11aと歯車部11cとの間でスリップ
し、軸部11aがスリップ回転する。しかも、このよう
に軸部11aがスリップ回転する際に、軸部11aと歯
車部11cとの接触面にシリコン系のオイルの薄い皮膜
ができ、この皮膜が潤滑剤として作用し、軸部11aと
歯車部11cとを安定したスリップトルクで円滑に回転
する。そのため、秒針を回転させることなく指針の針合
わせを行なうことができる。
ない時刻修正機構の巻真を引き出して所定量回わせば良
い。すると、二番車11と筒車13とが回転し、時針3
aと分針3bとを回転して針合わせが行なわれる。この
とき、二番車11には巻真からトルク(回転力)が与え
られるが、巻真からのトルク(回転力)が二番車11の
スリップトルク(3〜6g・cm)以上になると、二番
車11の軸部11aと歯車部11cとの間でスリップ
し、軸部11aがスリップ回転する。しかも、このよう
に軸部11aがスリップ回転する際に、軸部11aと歯
車部11cとの接触面にシリコン系のオイルの薄い皮膜
ができ、この皮膜が潤滑剤として作用し、軸部11aと
歯車部11cとを安定したスリップトルクで円滑に回転
する。そのため、秒針を回転させることなく指針の針合
わせを行なうことができる。
【0025】しかるに、上記のようなアナログムーブメ
ントのスリップ機構によれば、二番車11の歯車部11
cの成形用ゲートG……を軸部11aに形成された突出
部cの下面に対応して設けたので、歯車部11cの成形
時に樹脂注入用ゲートG……から注入された高温の樹脂
が突出部cの下面に当接することにより、直接、突出部
cの外周側に流れ込まず、その流動方向が歯車部11c
の歯先側へ向かい、歯先に到達した後、突出部c側へ逆
流させることができる。そのため、注入された高温の樹
脂が突出部cに到達するまでに時間がかかるとともに、
流動抵抗により熱量が低下して樹脂の温度を下がり、突
出部cの外周面に樹脂が融着するのを確実に防ぐことが
でき、極めて回転特性が良く、しかも安定した適度なス
リップトルクを得ることができる。
ントのスリップ機構によれば、二番車11の歯車部11
cの成形用ゲートG……を軸部11aに形成された突出
部cの下面に対応して設けたので、歯車部11cの成形
時に樹脂注入用ゲートG……から注入された高温の樹脂
が突出部cの下面に当接することにより、直接、突出部
cの外周側に流れ込まず、その流動方向が歯車部11c
の歯先側へ向かい、歯先に到達した後、突出部c側へ逆
流させることができる。そのため、注入された高温の樹
脂が突出部cに到達するまでに時間がかかるとともに、
流動抵抗により熱量が低下して樹脂の温度を下がり、突
出部cの外周面に樹脂が融着するのを確実に防ぐことが
でき、極めて回転特性が良く、しかも安定した適度なス
リップトルクを得ることができる。
【0026】なお、上述した実施例では歯車部11cの
成形用ゲートGを軸部11aの突出部cの下面に対応さ
せて設けたが、この発明はこれに限らず、図5(a)
(b)に示すように、歯車部11cが突出部cの上部側
に食い付くもの、あるいは上下両側に食い付くものにお
いては突出部cの上面に対応させてゲートGを設けても
良く、特に上下両側に食い付くものでは図5(c)に示
すように突出部cの下面に設けても良い。また、上述し
た実施例では軸部11aに形成された突出部cの先端を
傾斜面caに形成したが、この発明はこれに限らず、図
5(d)(e)に示すように、山形面cb、垂直な平坦
面ccであっても良いことは勿論である。
成形用ゲートGを軸部11aの突出部cの下面に対応さ
せて設けたが、この発明はこれに限らず、図5(a)
(b)に示すように、歯車部11cが突出部cの上部側
に食い付くもの、あるいは上下両側に食い付くものにお
いては突出部cの上面に対応させてゲートGを設けても
良く、特に上下両側に食い付くものでは図5(c)に示
すように突出部cの下面に設けても良い。また、上述し
た実施例では軸部11aに形成された突出部cの先端を
傾斜面caに形成したが、この発明はこれに限らず、図
5(d)(e)に示すように、山形面cb、垂直な平坦
面ccであっても良いことは勿論である。
【0027】また、上述した実施例では二番車11の軸
部11aにチタン酸カリウムウィスカ入りPPS樹脂を
用いたが、これに限らず、チタン酸カリウムウィスカ入
りポリエーテルイミド樹脂を用いてもよく、しかもこれ
ら軸部11aおよび歯車部11cに用いられた樹脂の強
化材としてチタン酸カリウムウィスカを用いたが、この
発明はこれに限らず、例えば、ガラスファイバ、カーボ
ンファイバ、還元チタン酸カリウムウィスカ等を用いて
も良い。
部11aにチタン酸カリウムウィスカ入りPPS樹脂を
用いたが、これに限らず、チタン酸カリウムウィスカ入
りポリエーテルイミド樹脂を用いてもよく、しかもこれ
ら軸部11aおよび歯車部11cに用いられた樹脂の強
化材としてチタン酸カリウムウィスカを用いたが、この
発明はこれに限らず、例えば、ガラスファイバ、カーボ
ンファイバ、還元チタン酸カリウムウィスカ等を用いて
も良い。
【0028】また、上述した実施例では軸部11aにチ
タン酸カリウムウィスカ入りPPS樹脂を用い、歯車部
11cにチタン酸カリウムウィスカ入り12ナイロン樹
脂を用いて、スリップトルクを約3〜6g・cmに設定
したが、これらの材質を変えれば2〜10g・cmスリ
ップトルクを得ることがか能である。
タン酸カリウムウィスカ入りPPS樹脂を用い、歯車部
11cにチタン酸カリウムウィスカ入り12ナイロン樹
脂を用いて、スリップトルクを約3〜6g・cmに設定
したが、これらの材質を変えれば2〜10g・cmスリ
ップトルクを得ることがか能である。
【0029】また、上述した実施例の二番車11は軸部
11aと歯車部11cとをスリップ回転可能に一体成形
した後、シリコン油中に漬けたが、この発明はこれに限
らず、軸部11aと歯車部11cとのうち、最初に成形
した1次成形品をジメチルシロキサン構造をもつシリコ
ン油中に漬けてアニール処理しても良い。また、軸部1
1aと歯車部11cとの両方にシリコン系のオイルを数
パーセント混合した樹脂ペレットを用いて成形したが、
いずれか一方のみをシリコン系のオイルを数パーセント
混合した樹脂ペレットで成形しただけでも良く、必ずし
も、シリコン系のオイルを数パーセント混合した樹脂ペ
レットで成形する必要はない。
11aと歯車部11cとをスリップ回転可能に一体成形
した後、シリコン油中に漬けたが、この発明はこれに限
らず、軸部11aと歯車部11cとのうち、最初に成形
した1次成形品をジメチルシロキサン構造をもつシリコ
ン油中に漬けてアニール処理しても良い。また、軸部1
1aと歯車部11cとの両方にシリコン系のオイルを数
パーセント混合した樹脂ペレットを用いて成形したが、
いずれか一方のみをシリコン系のオイルを数パーセント
混合した樹脂ペレットで成形しただけでも良く、必ずし
も、シリコン系のオイルを数パーセント混合した樹脂ペ
レットで成形する必要はない。
【0030】さらに、この発明の製造方法は上述したよ
うな二番車11に限らず、三番車10等の他の歯車にも
適用でき、しかも電子腕時計に限られることなく、他の
指針式時計にも広く適用することができる。
うな二番車11に限らず、三番車10等の他の歯車にも
適用でき、しかも電子腕時計に限られることなく、他の
指針式時計にも広く適用することができる。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように、この発明のスリッ
プ機構の製造方法によれば、1次成形した軸部を歯車部
成形用金型内に配置して、金型内に樹脂を注入すること
により軸部に歯車部をスリップ回転可能に一体的に成形
する製造方法において、歯車部を軸部の接合用突出部の
軸方向側面の少なくとも一面を覆う形状にして、歯車成
形用金型の樹脂注入ゲートを軸部の突出部を覆う部分に
位置して設けたので、樹脂注入用ゲートから注入された
高温の樹脂が直接突出部先端に流れないで一度軸部の接
合用突出部の一側面にぶつかった後突出部先端側に流れ
るので、軸部の接合用突出部先端に到達するまでに時間
がかかると共に、流動抵抗により熱量が低下して樹脂の
温度が下がり、突出部先端が歯車部に融着するのを確実
に防止でき、適度で安定したスリップトルクを有するス
リップ機構が製造できる。
プ機構の製造方法によれば、1次成形した軸部を歯車部
成形用金型内に配置して、金型内に樹脂を注入すること
により軸部に歯車部をスリップ回転可能に一体的に成形
する製造方法において、歯車部を軸部の接合用突出部の
軸方向側面の少なくとも一面を覆う形状にして、歯車成
形用金型の樹脂注入ゲートを軸部の突出部を覆う部分に
位置して設けたので、樹脂注入用ゲートから注入された
高温の樹脂が直接突出部先端に流れないで一度軸部の接
合用突出部の一側面にぶつかった後突出部先端側に流れ
るので、軸部の接合用突出部先端に到達するまでに時間
がかかると共に、流動抵抗により熱量が低下して樹脂の
温度が下がり、突出部先端が歯車部に融着するのを確実
に防止でき、適度で安定したスリップトルクを有するス
リップ機構が製造できる。
【図1】本発明の時計のスリップ機構の製造方法で製造
した二番車を用いた電子腕時計のアナログムーブメント
の要部断面図。
した二番車を用いた電子腕時計のアナログムーブメント
の要部断面図。
【図2】上記二番車の拡大断面図。
【図3】上記二番車の製造方法を示す図。
【図4】上記二番車の歯車部の成形時における樹脂の流
動状態を示す図。
動状態を示す図。
【図5】上記二番車の変形例を示す図。
11 二番車 11a 軸部 11b 筒カナ部 11c 歯車部 c 突出部 G 樹脂注入用ゲート
Claims (1)
- 【請求項1】 軸方向とは垂直方向に突出する接合用突
出部を有する軸部を合成樹脂で形成し、この軸部を歯車
部を成形する金型内に前記接合用突出部が成形用空間に
露出するように配置し、前記金型の空間内に樹脂を注入
して前記軸部の突出部に前記歯車部の内周部をスリップ
回転可能に結合してなる時計のスリップ機構の製造方法
であって、 前記歯車部を前記軸部の突出部の前記軸方向側面の少な
くとも一方の面を覆うように形成すると共に、前記金型
の樹脂注入ゲートを前記歯車部の前記突出部を覆う部分
に位置して設け、 前記樹脂注入ゲートから注入された溶融樹脂を前記突出
部の軸方向側面で方向を変えて前記突出部先端側に流れ
込むようにしたことを特徴とする時計のスリップ機構の
製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9971291A JPH0816705B2 (ja) | 1991-04-05 | 1991-04-05 | 時計のスリップ機構の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9971291A JPH0816705B2 (ja) | 1991-04-05 | 1991-04-05 | 時計のスリップ機構の製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06123783A true JPH06123783A (ja) | 1994-05-06 |
| JPH0816705B2 JPH0816705B2 (ja) | 1996-02-21 |
Family
ID=14254691
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP9971291A Expired - Lifetime JPH0816705B2 (ja) | 1991-04-05 | 1991-04-05 | 時計のスリップ機構の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0816705B2 (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US4860706A (en) * | 1987-09-14 | 1989-08-29 | Aisan Kogyo Kabushiki Kaisha | Throttle body |
| JP2002248649A (ja) * | 2001-02-27 | 2002-09-03 | Mitsuboshi Belting Ltd | インサート入り樹脂歯車の射出成形方法 |
| US6794341B2 (en) | 2001-05-09 | 2004-09-21 | Citizen Watch Co., Ltd. | Peak torque lowering composition, part with sliding part using the composition, and press-fitting method using the composition |
| CN113391536A (zh) * | 2020-03-11 | 2021-09-14 | 精工时计株式会社 | 钟表用齿轮、机芯和钟表 |
-
1991
- 1991-04-05 JP JP9971291A patent/JPH0816705B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US4860706A (en) * | 1987-09-14 | 1989-08-29 | Aisan Kogyo Kabushiki Kaisha | Throttle body |
| JP2002248649A (ja) * | 2001-02-27 | 2002-09-03 | Mitsuboshi Belting Ltd | インサート入り樹脂歯車の射出成形方法 |
| US6794341B2 (en) | 2001-05-09 | 2004-09-21 | Citizen Watch Co., Ltd. | Peak torque lowering composition, part with sliding part using the composition, and press-fitting method using the composition |
| CN113391536A (zh) * | 2020-03-11 | 2021-09-14 | 精工时计株式会社 | 钟表用齿轮、机芯和钟表 |
| CN113391536B (zh) * | 2020-03-11 | 2024-02-13 | 精工时计株式会社 | 钟表用齿轮、机芯和钟表 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0816705B2 (ja) | 1996-02-21 |
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|---|---|---|---|
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