JPS63131097A - 時計のスリツプ機構 - Google Patents

時計のスリツプ機構

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Publication number
JPS63131097A
JPS63131097A JP61276230A JP27623086A JPS63131097A JP S63131097 A JPS63131097 A JP S63131097A JP 61276230 A JP61276230 A JP 61276230A JP 27623086 A JP27623086 A JP 27623086A JP S63131097 A JPS63131097 A JP S63131097A
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JP
Japan
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shaft
wheel
gear
shaft portion
section
Prior art date
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Pending
Application number
JP61276230A
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English (en)
Inventor
Masaru Shoji
正司 勝
Wataru Yamada
渉 山田
Masayoshi Tanazawa
棚沢 正義
Mitsunobu Yatabe
光信 谷田部
Kenichi Nakamura
健一 中村
Satoshi Fujio
聡 藤尾
Masaki Yokohama
横浜 正毅
Takashi Watanabe
貴志 渡辺
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Casio Computer Co Ltd
Original Assignee
Casio Computer Co Ltd
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Publication date
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Priority to GB8726465A priority patent/GB2197732B/en
Priority to US07/121,138 priority patent/US4785434A/en
Priority to GB8726942A priority patent/GB2198557B/en
Priority to CH4520/87A priority patent/CH677996B5/de
Priority to CN87107949A priority patent/CN1010714B/zh
Publication of JPS63131097A publication Critical patent/JPS63131097A/ja
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    • GPHYSICS
    • G04HOROLOGY
    • G04BMECHANICALLY-DRIVEN CLOCKS OR WATCHES; MECHANICAL PARTS OF CLOCKS OR WATCHES IN GENERAL; TIME PIECES USING THE POSITION OF THE SUN, MOON OR STARS
    • G04B13/00Gearwork
    • G04B13/02Wheels; Pinions; Spindles; Pivots
    • G04B13/021Wheels; Pinions; Spindles; Pivots elastic fitting with a spindle, axis or shaft
    • G04B13/023Wheels; Pinions; Spindles; Pivots elastic fitting with a spindle, axis or shaft allowing rotational slipping when a threshold torque is exceeded
    • GPHYSICS
    • G04HOROLOGY
    • G04BMECHANICALLY-DRIVEN CLOCKS OR WATCHES; MECHANICAL PARTS OF CLOCKS OR WATCHES IN GENERAL; TIME PIECES USING THE POSITION OF THE SUN, MOON OR STARS
    • G04B13/00Gearwork
    • G04B13/02Wheels; Pinions; Spindles; Pivots

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [発明の技術分野] この発明は時計のスリップ機構、さらに詳しくは指針式
時計における二番型に設けられたスリップ機構に関する
[従来技術とその問題点] 一般に、指針式時計はステップモータ等の駆動源の回転
を輪列機構を介して時針1分針等の指針に伝達して、指
針を運針させることにより時刻を指示表示するようにな
っており、時刻修正等の針合わせの際には秒針及びステ
ラモータが回転しないように二番型にスリップ機構を備
えている。
即ち、二番型は歯車部と筒カナを有する軸部とを一体的
に備え1通常の運針時には歯車部と軸部とが一体的に回
転して分針を運針させ、時刻修正等の針合わせの際には
一定以上のトルク(負荷)が軸部の筒カナに加わると、
軸部だけが回転して分針、時針を回転し、秒針、ステッ
プモータは回転しないようになっている。
このようなスリップ機構は、従来、二番型の歯車部およ
び軸部が金属製で、この金属製の歯車部に一対の板ばね
状の弾性片を設け、この一対の弾性片で軸部の筒カナを
弾性的に挟持している。そのため、部品点数が多く1組
立て作業が複雑で、安定したスリップトルクが得られず
、しかも金属製であるため加工が面倒で、コスト高にな
る等の欠点があった。
[発明の目的] この発明は上述した事情に鑑みてなされたもので、その
目的とするところは、簡単な構造で、部品点数が少なく
1組立て作業性に優れ、容易にかつ安価に製作できると
ともに、安定したスリップトルクを得ることができる時
計のスリップ機構を提供することにある。
[発明の要点] この発明は上述した目的を達成するために1合成樹脂製
の軸部と、この軸部と異なる合成樹脂で前記軸部にスリ
ップ回転可能に一体的に形成された歯車部とからなり、
前記軸部および前記歯車部が接合する部分のうち、少な
くとも一方の接合面に先端側へ向うに従って細くなる突
出部を形成したものである。
[実施例] 以下、第1図から第7図を参照して、この発明を電子腕
時計に適用した場合の一実施例につき説明する。
梗−虞 第1図および第2図は電子腕時計のアナログムーブメン
トを示す、このアナログムーブメントはステップモータ
1の回転を輪列機構2に伝え、この輪列機構2で時針3
a、分針3b、秒針3C等の指針を運針させて時刻を指
示表示し1時刻修正機構4で指針の針合わせを行なうよ
うになっている。
ステップモータ1は指針を運針させるための駆動源であ
り、ロータ5、図示しないステータ、コイル等からなり
、コイルに一定周期の反転パルスが与えられる毎に、ロ
ータ5が180度ずつステップ回転するようになってい
る。この場合、ロータ5は第1図に示すように、ロータ
部5a、ロータカナ5b、ロータ軸5c等よりなり、こ
れらをチタン酸カリウムウィスカ入りポリアセタール樹
脂で一体に形成するとともに、ロータ部5aにマグネッ
トリング5dを装着した構成となっており。
ロータ軸5Cが地板6と輪列受7との間に回転回走に取
り付けられている。なお、ロータ5の樹脂注入用ゲート
Gはロータ軸5Cの上端面中心に設けられている。
輪列機構2はステップモータlの回転を指針に伝達して
指針を運針させるものであり、中間車8、四番iff 
9 、五番車10、二番型11.日ノ裏車12.筒車1
3等よりなり、地板6と輪列受7との間に中間車8、四
番束9、五番車lOが。
また地板6の上に五番車11、日ノ裏車12、筒車13
がそれぞれ堆り付けられている。この場合、地板6およ
び輪列受7はガラスファイバを入れたポリフェニレンサ
ルファイド樹脂(以下、rPPs樹脂」と言う)からな
り、地板6の上部には文字板14が設けられている。
以下、各車について順に説明する。
中間fit 8はステップモータlのロータカナ5bに
■−み合って回転するものであり、チタン酸カリウムウ
ィスカ入りポリアセタール樹脂からなり、軸部8aおよ
び中間カナ8bと一体に成形されており、その樹脂注入
用ゲートGは軸部8aの下端面中心に設けられている。
四番束9は中間車8の中間カナ8bに噛み合って回転し
、秒針30を運針させるものであり、その軸部9aが秒
針軸をなし、J1!板6の軸受部6aおよび文字板14
を通して上方へ突出し、この突出した部分に秒針3cが
取り付けられている。この四番束9はチタン酸カリウム
ウィスカ入り液晶ポリマー樹脂からなり、第6図に示す
ように軸部9aおよび四番カナ9bと一体に形成されて
おり、その樹脂注入用ゲートGは軸部9aの下端面中心
に設けられている。この場合、軸部9aのうち、地板6
の軸受部6aの上方へ突出する部分は真直な円柱状に形
成されており、その上端には第7図に示すように、軸部
9aよりも細い針取付部9Cが設けられている。即ち、
この針取付部9Cは秒針3Cの取付金A3Clが嵌着す
る部分であり、上側が円柱状の案内部9c+ に、下側
がテーパ部9C2になっており、このテーパ部9c2の
圧入代(最も太い部分の径と秒針30の孔径との差)は
o、oos鳳l〜0.025s+mに設定されている。
一方、秒針30は金属からなり、その一端側に取付金具
3c+が設けられている。この取付金具3CIは筒状を
なし、その下端内面に軸部9aの針取付部9Cをよび込
む面取り(よび込み面)3C2が設けられている。した
がって1秒針30の取り付けに際しては、取付金具3c
+ を針取付M9Cに差し込むときに1面取り3C2に
より針取付部9Cの案内部9cl に滑らかに差し込ま
れ、さらに押し込むと針取付部9Cのテーパ部9C2に
取付金具3c1が嵌着し、これにより秒針30が四番車
9の軸部9aに取り付けられる。
また、軸部9aが挿通する地板6の軸受部6aは四番車
9の軸部9aが芯振れしないように十分に高く形成され
ている。
五番車lOは四番車9の四番カナ9bに噛み合って回転
するものであり、チタン酸カリウムウィスカ入りポリア
セタール樹脂からなり、第1図に示すように、軸部10
aおよび三番カナ10bと一体に形成されている。この
場合、三番カナtabは地板6を貫通してその上方へ突
出しており、また樹脂成形用ゲートGは軸部10aの下
端面中心に設けられている。
二番型11は五番車10の三番カナ10bに噛み合って
回転し、分針3bを運針させるものであり、軸部11a
が分針軸をなし、地板6の軸受部6aの外周に回転可能
に取り付けられており、軸部11aの上端が文字板14
を通して上方へ突出し、この突出した部分に分針3bが
取り付けられている。この二番型11は筒カナ部flb
を有する軸部11aと歯車部11cとをスリップ回転可
能に一体的に二色成形したものであり、軸部11aは耐
摩耗性および強度が高く、歯車部11cより溶融温度が
高いチタン酸カリウムウィスカ入りPP−3樹脂からな
り、歯車部11cは収縮率の小さく、軸部11aより溶
融温度が低いチタン酸カリウムウィスカ入り12ナイロ
ン樹脂からなっている。
この二番型tiは第3図に示すように構成されている。
即ち、軸部11aは筒状をなし、その下部に筒カナ部1
1bが形成され、この筒カナ部flbの内部が大径部a
になっており、その外周にはカナb、突出部C1延出部
dが形成されている。また、軸部11aの上部側は内部
が小径部eになっており、その外周には逃げ部f、針取
付部gが形成されている。f71カナ部tibは大径部
aが地板6の軸受部6aの外周に回転可能に嵌合するよ
うになっており、その下端の延出部dが下側へ突出し、
地板6の軸受部6aの周辺に形成された環状の凹溝6b
内に回転可能な状態で挿入され、これにより軸部11a
が芯振れしないように十分長く保持されている。また、
外周に設けられたカナbは日ノ裏車12のtjiI12
cが噛み合うものであり、その歯の形状はインボリュー
ト歯形になっている。突出部Cは歯車部lieが一体的
に形成される部分であり、カナbの下側に鍔状に形成さ
れ、その外周部が先端側へ向うに従って細くなる形状に
形成されている。この場合、突出部Cの先端の外径C1
は約2.1msで、鍔状部分の厚さc2は約0.31鵬
で、先端の角度C3は約120°になっている。そして
、突出部Cに一体的に成形される歯車部lieは外径が
約3.軸部で、突出部Cの下側に突出する厚さtl が
約0.15m5で、鍔状部分に食い込む量t2が約0.
1m曽程度になっている。これにより、二番型11は適
度なスリップトルク(3〜6g@cm)をもち、これ以
上のトルク(負荷)が加わった際に筒カナ部11b(軸
部11a)と歯車部ticとの間で相互にスリップ回転
する。また、軸部11aの上側の小径部eはその内部に
四番車9の軸部9aが接触しないように挿通するように
なっている。さらに、軸部11aの外周に形成された逃
げ部fは軸部11aよりも小さい小径部であり、後述す
る筒車13の針取付部13bと対応する部分に位置し、
その部分に所定のクリアランスLをもち、時針3aの取
り付は時に針取付部13bが変形しても二番型11の軸
部11aに接触しないようになっている、なお、その上
端の針取付部gは分針3bが嵌着する部分である。
このような二番型11を成形する場合には、第4図(A
)(B)に示すような金型15.16を用いて行なうが
、この金型15.16はターンテーブル型の自動インサ
ート成形装置に組込まれている。したがって、第4図(
A)に示すように、まず、上下一対の1次成形用金型1
5.15で筒カナ部11bを有する軸部11aを射出゛
成形する。このとき用いる樹脂ペレットは250℃以り
の耐熱性のあるシリコン系のオイルを数%混合した結晶
性のチタン酸カリウムウィスカ入りPPS樹脂であり、
その樹脂注入用ゲートGは軸部11aの上端面に位置す
るとともに、第5図に示すようにその上端面に形成され
た2つの凹部11a+ 、1lal内に設けられている
。このようにして成形された軸部11aは、1次成形用
金型15.15内から取り出した後、i4図(B)に示
すような上下一対の2次成形用金型16.16内に配置
し、2次成形用の樹脂を下側の金を16に設けられた樹
脂注入用ゲートGから注入し、1次成形品である軸部1
1aに歯車部11cを一体的に成形する。この場合に用
いるsllFMペレットは上述と同様に、250℃以上
の耐熱性のあるシリコン系のオイルを数%混合した結晶
性のチタン酸カリウムウィスカ入り12ナイロン樹脂で
ある。このようにして成形された成形品(二番型11)
は、約100℃の高温の鉱物油中に約3時間漬けてオイ
ルアニール処理する。この場合、鉱物油の温度が熱変形
温度の約80%で、1時間以上であれば良い、すると、
第3図に示すような二番型11が得られる。
日ノ裏車12は二番型11の筒カナ部11bに形成され
たカナbに噛み合って回転するものであり、チタン酸カ
リウムウィスカを入れたポリアセタール樹脂からなり1
日ノ裏カナ12bと一体に形成され、J1!板6の上面
に突出形成された軸部6Cに回転可能に取り付けられて
いる。この場合、日ノ裏車12のfM12cは二番型1
1のカナbと噛み合うため、その歯形はカナbと同じイ
ンボリュート歯形になっている。
筒車13は日ノ裏車12のカナ12bに噛み合って回転
し、時針3aを運針するものであり、チタン酸カリウム
ウィスカ入りポリアセタール樹脂からなり、その軸部1
3aは筒状をなし、二番型11の軸部11aの外周に回
転可能に装着され、その上端が文字板14の上方へ突出
し、この突出した部分が針取付部13bになっており、
この針取付部13bに時針3aが圧入により取り付けら
れている。
なお、二番型11のカナbおよび日ノ裏車12の歯12
cを除く1輪列機構2の他の歯車は総てサイコロイド歯
形に形成されている。
一方、針合わせを行なう時刻修正機構4は、第2図に示
すように、巻真17、ツヅミ車18゜小鉄車19、オシ
ドリ20.カンヌキ21等からなり、地板6に設けられ
ている。
即ち、巻真17は地板6にスライドおよび回転可能に設
けられ、腕時計ケースの外部へ突出したリューズ(図示
せず)の操作に応じてスライドおよび回転を行なうもの
であり、金属等からなり。
内側の先端にガイド部17aが、その右隣にスプライン
部17bが、さらにその右隣に段差凹部17cが順に設
けられている。ガイド部17aは地板6のガイド孔6d
内にスライドおよび回転可能に挿入されている。スプラ
イン部17bはツヅミ車18がスライド可能に取り付け
られる部分であり、外周面に複数のスプライン溝が形成
されている0段差器部17cはオシドリ20が配置され
、このオシドリ20により巻真17の引き出し位置を規
制すようになっている。
ツヅミ車18は巻真17の引き出し操作に応じて小鉄車
19に噛み合うとともに、巻真17の回転操作に応じて
回転するものであり、カーボンファイバ入りPPS樹脂
からなり、はぼ筒状をなし、その左端面にはクラウンf
4i18aが設けられ、外周面には凹部状の溝部1’8
bが設けられている。この場合、クラウン歯18aは歯
数7でインボリュート歯形に形成されている。溝部18
bにはカンヌキ21が配置され、このカンヌキ21によ
り巻真17の引き出し操作に応じてツヅミ車18をスラ
イドさせるようになっている。
小鉄車19はツヅミ車18の回転を上述した幅利機構2
の日ノ裏車12に伝達するものであり。
ツヅミ車18および日ノ裏車12よりも硬度が柔らかい
ポリアセタール樹脂からなり、地板6の上面に突出して
形成された軸部6eに回転可能に取り付けられ、地板6
の上部に地り付けられた金属製の押え板22で押え付け
られている。この場合、小鉄車19はツヅミ車18と日
ノ裏車12とに噛み合うため、その歯形はインボリュー
ト歯形になっていて、IMMB2ピッチ円直径1360
P m 、モジュール170ILmになっている。
また、小鉄車19に噛み合う日ノ裏車12の歯12cは
111920.ピッチ円直径3400JLm、モジュー
ル170 gmになっていて、日ノ裏車12の歯12c
に噛み合う二番型11のカナbはfMi数8.ピッチ円
直径1360終m、モジュール170JLmになってい
る。
1−朋 次に、上記のように構成されたアナログムーブメントの
動作について説明する。
通常はステー、プモータ1により指針が運針して時刻を
指示表示する。即ち、第1図に示すように、ステップモ
ータlのロータ5が回転すると。
その回転が中間型8を介して四番型9に伝達され、四番
型9が回転して、四番型9の軸部9aの上端に取り付け
られた秒針3Cを運針する。また、このように四番型9
が回転すると、その回転が二番型10を介して二番型1
1に伝達され、二番型11が回転する。この場合、二番
型11は軸部11aと歯車ff1ltcとがスリップ回
転可能に一体的に形成きれているが、この状態では二番
型11に一定以上の負荷が加わらないため、軸部11a
と歯車部lieとが一体的に回転する。そのため、二番
型llの軸部11aに取り付けられた分針3bが運針す
る。このように二番型11が回転すると、その回転が日
ノ裏車12を介して筒車13に伝達され、筒車13が回
転して時針3aを運針する。このように時針3a、分針
3b、秒針30が文字板14の上方を運針するので、時
刻が指示表示される。
また、時刻修正を行なう場合には、第2図に示す時刻修
正機構4の:a真17を引き出して所定量口わせば良い
、即ち、巻真17を矢印X方向へ引き出すと、a[17
の段差凹部17c内に配置されたオシドリ20が巻真1
7と共に移動して巻真17を所定位置にセットする。す
ると、オシドリ20の移動に伴ってカンヌキ21が矢印
Y方向へ移動し、ツヅミ車18を巻真17のスプライン
部17bに沿って同じ方向へ移動させ、ツヅミ車18の
クラウン歯18aを小鉄車19に噛み合わせる。この状
態で、巻真17を回すと、その回転がツヅミ車18を介
して小鉄車19に伝達され。
この小鉄車19の回転が日)裏車12を介して二番型1
1と筒車13とに伝達される。これにより、二番型11
と筒車13とが回転し、時針3aと分針3bとを回転し
て針合わせが行なわれる。このとき、二番型11には巻
真17からのトルク(回転力)が与えられるが、このト
ルクが二番型11のスリップトルク(3〜6g*cm)
以上になると、二番型11の軸部11aと歯車部11c
との間でスリップし、軸部11aがスリップ回転する。
しかも、このように軸部11aがスリップ回転する際に
、軸部11aと歯車部11cとの接触面にシリコン系の
オイルの薄い皮膜ができ、この皮膜が潤滑剤として作用
し、軸部11aと歯車部11cとを安定したスリップト
ルクで円滑に回転させることができる。そのため1秒針
、ステップモータ1を回転させることなく分針、時針の
針合わせを行なうことができる。
しかるに、上記のようなアナログムーブメントのスリッ
プ機構によれば、分針3bが取り付けられる二番型11
の軸部11aと歯車部11cとをスリップ回転可能に一
体的に形成したので、通常はステップモータlの回転が
指針に伝達され、正確に時刻を指示表示できるとともに
、時刻修正等の針合わせの際には軸部11aと歯車部1
1cとの間でスリップし針合わせを行なうことができる
。特に、二番型11の軸部11aに先端側へ向うに従っ
て細くなる突出部Cを形成し、この突出部Cに歯車部1
1cを一体的に成形したので、簡単な構造で、安定した
スリップトルクを得ることができるとともに、軸部11
aに歯車部11cを確実かつ強固に取り付けることがで
きる。この場合、軸部11aは耐摩耗性および強度が高
く、歯車部11cより溶融温度が高いチタン酸カリウム
ウィスカ入りPPS樹脂からなり、歯車部11cは収縮
率の小さく、軸部11aより溶融温度が低いチタン酸カ
リウムウィスカ入り12ナイロン樹脂からなっているの
で、3〜6g*cm程度の適度なスリップトルクを得る
ことができ、しかもこれらの材質を変えれば2〜log
書cmのスリップトルクを得ることが可使である。また
、二番型11の軸部11aと歯車部11cとは樹脂ペレ
ットに250℃以上の耐熱性をもったシリコン系のオイ
ルを数%混合して成形したので、一定以上のトルクが加
わって軸部11aと歯車部11cとが相互に回転する際
に、その接触面にシリコン系のオイルの薄い皮膜ができ
、この皮膜が潤滑剤として作用するので、軸部11aと
歯車部11cとを円滑に回転させることができる。さら
に、成形後には約100℃の高温の鉱物油の中に約3時
間漬けてアニール処理したので、樹脂内部の応力を均等
に分散できるとともに、樹脂の吸水性を小さくでき、吸
水性による成形品の寸法変化を防ぎ、精度の良いものを
得ることができる。また、このような二番型11はター
ンテーブル型の成形装置を用いて軸部11aと歯車部1
1cとを自動的に二色成形できるので、生産性に優れ、
極めて容易に製作することができるとともに、軸p 1
1 aの成形に際しては、軸部11aの上端面に2つの
凹部11a1.11al を形成し、この四部11a+
、’1laj内に樹脂注入用ゲートGを設けたので、樹
脂を均一に注入することができ、軸部11aを精度良く
成形することができる。また、二番型11は下端に延出
部dを形成し、この延出部dを地板6の軸受部6aの外
周近傍に形成された環状の凹溝6b内に回転可使な状態
で挿入したので、地板6を合成樹脂で形成する際、十分
な強度を得るためにその厚さを厚くしても、アナログム
ーブメント全体が厚くならず、二番型11を軸受部6b
で良好に保持でき、芯振れ等を起すことがない、さらに
、二番型11は軸部11aの外周に逃げ部fを筒車13
の針取付部13bと対応して設けたので、筒車13の針
取付部13bに時針3aを取り付ける際に、筒車13の
軸部13aが変形しても、二番型itの軸部11aに接
触することがなく、二番型11と筒車13とを円滑に回
転させることができる。
また、上記のようなアナログムーブメントの輪列機構2
に用いられる各車のうち、地板6と輪列受7との間に取
り付けられるロータ5.中間車8、四番上9.三番車l
Oは、樹脂注入用ゲートG・・・・・・を各軸部5a、
8a、9a、10aの端面中心にそれぞれ設けたので、
成形時に樹脂が均一に注入され、精度の高いものが得ら
れる。特に、四番上9はチタン酸カリウムウィスカ入り
液晶ポリマー樹脂を用い、sl脂注入用ゲートGを軸部
9aの下端面中心に設け、このゲートGからチタン酸カ
リウムウィスカ入り液晶ポリマーmIYIを注入して形
成したので、四番上9の軸部9aは樹脂の流れが軸方向
となり、液晶ポリマー樹脂は樹脂の流れ方向、即ち軸方
向に伸長分子鎖構造に配向し、しかも液晶ポリマーに入
れたチタン酸カリウムウィスカは繊維径0.2〜0.5
JLm、長さlO〜201Lmと極めて微小なので、そ
の長袖が樹脂の流れ方向に沿って配向するため、軸部9
aの軸方向の強度が大となる。そのため、四番上9の軸
部9aの上端に秒針30を取り付ける際に、軸部9aが
曲がったり、破損したりすることがなく、極めて確実か
つ強固に秒針3Cを取り付けることができる。この場合
、四番上9の軸部9aは真直な円柱状に形成されている
ので、形状がシンプルで、その成形が簡単で容易にでき
る。また、軸部9aの上端に形成された針取付部9Cは
案内部9cl とテーパ部9c2 とからなっているの
で。
秒針30の取付金具3cIを差し込む際に、取付金具3
CIが案内部9cIで円滑に案内され、さらに押し込ま
れるとテーパ部9C2に確実かつ強固に圧入固定される
。そのため、取付金JJ−3c Iの取り付けが極めて
I′Pi中で容易にできる。しかも、秒針30の針取付
部3cl の下側内面には面取り3Cyが設けられてい
るので、取り付は時に四番型9の軸fiR9aの表面を
かじることなく、極めて滑らかにかつ良好に圧入固定が
できる。
さらに、上記のようなアナログムーブメントの時刻修正
機構4は、巻真17の回転を二番型11と筒車13とに
伝達するツヅミ車18、小鉄ig 19、日ノ裏車12
のうち、ツヅミ車1Bをカーボンファイバ入りPPS樹
Jlで成形し、11ノ裏車12をチタン酸カリウムウィ
スカ入りポリアセクール樹脂で形成し、これらの間の小
鉄車19を上述した各車18.12よりも柔らかいポリ
7セタール樹脂で形成したので、時刻修正時にツヅミ車
18と日ノ裏車12に加わる応力を小鉄車19で吸収で
きるので、各歯車の歯が変形したり破損したりすること
なく、良好に巻真17の回転を伝達することができる。
しかも、これらの各車18.19.12のIM12cお
よび二番型11のカナbの各歯はインボリュート歯形に
なっているので、上述したような樹脂で成形しても、十
分な強度を確保することができる。
なお、二番型11の軸部11aと山車部11cとが接合
する部分の寸法は上述した実施例に限らず、軸部11a
の突出部Cの先端の外径c1を約1.5mm 〜2.5
mmに、鍔状部分の厚さc2を約0.15mm 〜0.
4msに、先端の角度c3を約90’ −150’の範
囲内に設定しても良い。
また、突出部Cの下側に突出する厚さ1+及び鍔状部分
に食い込む量t2は0mm以上あれば適当なスリップト
ルクが得られる。
また、二番型11における軸部11aの突出部Cの形状
は上述した実施例に限らず、例えば、第8図(A)〜(
J)に示すような形状に形成しても良く、要は先端側へ
向うに従って細くなる形状であれば、どのような形状で
あっても良い。
また、上述した実施例は二番型11の軸部11aの突出
部Cを設けたが、この発明はこれに限らず、例えば第9
図に示すように、歯車部11cの内面に先端側へ向うに
従って細くなる突出部Cを形成しても良い、この場合に
も、突出部Cの各部の寸法は上述した実施例とほぼ同じ
で。
山車部11cと軸部11aとは上述した実施例と同じ−
・定のスリップトルクを有し、スリップ回転が可ず先に
なっている。
また、上述した実施例では二番型11を成形する際、軸
部11aを1次成形して、歯車部11cを2次成形した
が、逆に歯車部11cを1次成形し、軸部11aを2次
成形してもよい、この場合、1次成形品である歯車部1
1cの樹脂材料の溶融温度を2次成形品である軸部11
aの樹脂材料の溶融温度より高くすればよい。
また、上述した実施例では二番型11を成形する際に、
樹脂ペレットに250″C以上のFM8性をもったシリ
コン系のオイルを数%混合して成形した後、約100℃
の高温の鉱物油の中に約3時間漬けてアニール処理した
が、これに限らず、樹脂ペレットにシリコン系のオイル
を数%混合した場合には、必ずしもアニール処理する必
要はなく、逆に7ニール第理する場合には、必ずしも樹
脂ペレットにシリコン系のオイルを数%混合する必要は
なく、いずれか一方を取れば良い、しかも、このような
成形方法は二番型11に限らず、輪列機構2および時刻
修正機構4等に用いられている他の合成樹脂製の歯車に
広く適用することができる。
さらに、この発明は上述したような電子腕時計に限られ
ることなく、他の指針式時計にも広く適用することがで
きる。
[発明の効果] 以上詳細に説明したように、この発明に係る時計のスリ
ップ4141によれば、合成樹脂製の軸部と、この軸部
と異なる合成樹脂で前記軸部にスリップ回転可能に一体
的に形成された尚軍部とからなり、前記軸部および前記
歯車部が接合する部分のうち、少なくとも一方の接合面
に先端側へ向うに従って細くなる突出部を形成したので
、構造が簡単で、部品点数が少なく、組立て作業性に優
れ、容易にかつ安価に製作することができるとともに、
安定したスリップトルクを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図から第7図はこの発明を電子腕時計のアナログム
ーブメントに適用した一実施例を示し、第1図および第
2図はその要部断面図、第3図は二番型の断面図、第4
図(A)CB)は二番型の製造方法を示す図、第5図は
二番型の軸部を成形するときの樹脂注入用ゲートを示す
軸部の側視図、第6図は四番車の正面図、第7図は四番
車の軸部と秒針とを示す拡大図、第8図は二番型の軸部
と歯車部とが接合する部分の形状の各種変形例を示す図
、第9図は二番型の変形例を示す断面図である。 11・・・・・・二番型、lla・・・・・・軸部、l
lb・・・・・・滴カナ部、llc・・・・・・歯車部
、C・・・・・・突出部。 第5図 第6図 第7図

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 合成樹脂製の軸部と、この軸部と異なる合成樹脂で前記
    軸部にスリップ回転可能に一体的に形成された歯車部と
    からなり、前記軸部および前記歯車部が接合する部分の
    うち、少なくとも一方の接合面に先端側へ向うに従って
    細くなる突出部を形成したことを特徴とする時計のスリ
    ップ機構。
JP61276230A 1986-11-19 1986-11-19 時計のスリツプ機構 Pending JPS63131097A (ja)

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CH677996B5 (ja) 1992-01-31
GB2197732B (en) 1990-06-13
CH677996GA3 (ja) 1991-07-31
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