JP2500571B2 - 指針式腕時計の合成樹脂製四番車 - Google Patents
指針式腕時計の合成樹脂製四番車Info
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- JP2500571B2 JP2500571B2 JP4210786A JP21078692A JP2500571B2 JP 2500571 B2 JP2500571 B2 JP 2500571B2 JP 4210786 A JP4210786 A JP 4210786A JP 21078692 A JP21078692 A JP 21078692A JP 2500571 B2 JP2500571 B2 JP 2500571B2
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- Japan
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- wheel
- shaft portion
- pinion
- synthetic resin
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、指針式腕時計の合成
樹脂製四番車に関する。
樹脂製四番車に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、指針式腕時計の輪列機構に用いら
れている各種の歯車は金属製であったが、最近は、軽量
化および生産性の観点から合成樹脂で形成することが検
討されている。そこで、秒針が取付けられる四番車を合
成樹脂で形成することが考えられている。
れている各種の歯車は金属製であったが、最近は、軽量
化および生産性の観点から合成樹脂で形成することが検
討されている。そこで、秒針が取付けられる四番車を合
成樹脂で形成することが考えられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、腕時計の四番
車は軸が細いので指針の圧入時に軸が変形あるいは破損
しやすく、四番車を樹脂化できなかった。この発明は上
述した事情に鑑みてなされたもので、その目的とすると
ころは、合成樹脂で作っても十分な強度が得られる指針
式腕時計の合成樹脂製四番車を提供することにある。
車は軸が細いので指針の圧入時に軸が変形あるいは破損
しやすく、四番車を樹脂化できなかった。この発明は上
述した事情に鑑みてなされたもので、その目的とすると
ころは、合成樹脂で作っても十分な強度が得られる指針
式腕時計の合成樹脂製四番車を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】この発明は上述した目的
を達成するために、四番車の軸部をほぼ真直な円柱状に
形成すると共に、軸部の下端に樹脂注入ゲートを設け、
このゲートから繊維径0.2〜0.5μm、長さ10〜
20μmの繊維が多数含有された樹脂を注入することに
より軸部内の繊維の長軸を軸部の軸方向に沿うように配
向した。
を達成するために、四番車の軸部をほぼ真直な円柱状に
形成すると共に、軸部の下端に樹脂注入ゲートを設け、
このゲートから繊維径0.2〜0.5μm、長さ10〜
20μmの繊維が多数含有された樹脂を注入することに
より軸部内の繊維の長軸を軸部の軸方向に沿うように配
向した。
【0005】
【実施例】以下、図1および図2を参照して、この発明
の一実施例につき説明する。構成 図1は電子腕時計のアナログムーブメントを示し、図2
は四番車を示す。このアナログムーブメントはステップ
モータ1の回転を輪列機構2に伝え、この輪列機構2で
時針3a、分針3b、秒針3c等の指針を運針させて時
刻を指示表示し、時刻修正機構(図示せず)で指針の針
合わせを行なうようになっている。
の一実施例につき説明する。構成 図1は電子腕時計のアナログムーブメントを示し、図2
は四番車を示す。このアナログムーブメントはステップ
モータ1の回転を輪列機構2に伝え、この輪列機構2で
時針3a、分針3b、秒針3c等の指針を運針させて時
刻を指示表示し、時刻修正機構(図示せず)で指針の針
合わせを行なうようになっている。
【0006】ステップモータ1は指針を運針させるため
の駆動源であり、ロータ5、図示しないステータ、コイ
ル等からなり、コイルに一定周期の反転パルスが与えら
れる毎に、ロータ5が180度ずつステップ回転するよ
うになっている。この場合、ロータ5は図1に示すよう
に、ロータ部5a、ロータカナ5b、ロータ軸5c等よ
りなり、これらをチタン酸カリウムウィスカ入りポリア
セタール樹脂で一体に形成するとともに、ロータ部5a
にマグネットリング5dを装着した構成となっており、
ロータ軸5cが地板6と輪列受7との間に回転可能に取
り付けられている。なお、ロータ5の樹脂注入用ゲート
Gはロータ軸5cの上端面に設けられている。
の駆動源であり、ロータ5、図示しないステータ、コイ
ル等からなり、コイルに一定周期の反転パルスが与えら
れる毎に、ロータ5が180度ずつステップ回転するよ
うになっている。この場合、ロータ5は図1に示すよう
に、ロータ部5a、ロータカナ5b、ロータ軸5c等よ
りなり、これらをチタン酸カリウムウィスカ入りポリア
セタール樹脂で一体に形成するとともに、ロータ部5a
にマグネットリング5dを装着した構成となっており、
ロータ軸5cが地板6と輪列受7との間に回転可能に取
り付けられている。なお、ロータ5の樹脂注入用ゲート
Gはロータ軸5cの上端面に設けられている。
【0007】輪列機構2はステップモータ1の回転を指
針に伝達して指針を運針させるものであり、中間車8、
四番車9、三番車10、二番車11、日ノ裏車12、筒
車13等よりなり、地板6と輪列受7との間に中間車
8、四番車9、三番車10が、また地板6の上に二番車
11、日ノ裏車12、筒車13がそれぞれ取り付けられ
ている。この場合、地板6および輪列受7はガラスファ
イバを入れたポリフェニレンサルファイド樹脂(以下、
「PPS樹脂」と言う)からなり、地板6の上部には文
字板14が設けられている。
針に伝達して指針を運針させるものであり、中間車8、
四番車9、三番車10、二番車11、日ノ裏車12、筒
車13等よりなり、地板6と輪列受7との間に中間車
8、四番車9、三番車10が、また地板6の上に二番車
11、日ノ裏車12、筒車13がそれぞれ取り付けられ
ている。この場合、地板6および輪列受7はガラスファ
イバを入れたポリフェニレンサルファイド樹脂(以下、
「PPS樹脂」と言う)からなり、地板6の上部には文
字板14が設けられている。
【0008】以下、各車について順に説明する。中間車
8はステップモータ1のロータカナ5bに噛み合って回
転するものであり、チタン酸カリウムウィスカ入りポリ
アセタール樹脂からなり、軸部8aおよび中間カナ8b
と一体に成形されており、その樹脂注入用ゲートGは軸
部8aの下端面に設けられている。
8はステップモータ1のロータカナ5bに噛み合って回
転するものであり、チタン酸カリウムウィスカ入りポリ
アセタール樹脂からなり、軸部8aおよび中間カナ8b
と一体に成形されており、その樹脂注入用ゲートGは軸
部8aの下端面に設けられている。
【0009】四番車9は中間車8の中間カナ8bに噛み
合って回転し、秒針3cを運針させるものであり、その
軸部9aが秒針軸をなし、地板6の軸受部6aおよび文
字板14を通して上方へ突出し、この突出した部分に秒
針3cが取り付けられている。この四番車9はチタン酸
カリウムウィスカ入り液晶ポリマー樹脂からなり、図2
に示すように軸部9aおよび四番カナ9bと一体に形成
されており、その樹脂注入用ゲートGは軸部9aの下端
面中心に設けられている。この場合、軸部9aのうち、
地板6の軸受部6aの上方へ突出する部分は真直な円柱
状に形成されており、その上端には軸部9aよりも細い
針取付部9cが設けられている。この針取付部9cは秒
針3cが取り付けられる部分である。また、軸部11a
の下端面には樹脂注入用ゲートGが設けられている。な
お、軸部9aが挿通する地板6の軸受部6aは四番車9
の軸部9aが芯振れしないように十分に高く形成されて
いる。
合って回転し、秒針3cを運針させるものであり、その
軸部9aが秒針軸をなし、地板6の軸受部6aおよび文
字板14を通して上方へ突出し、この突出した部分に秒
針3cが取り付けられている。この四番車9はチタン酸
カリウムウィスカ入り液晶ポリマー樹脂からなり、図2
に示すように軸部9aおよび四番カナ9bと一体に形成
されており、その樹脂注入用ゲートGは軸部9aの下端
面中心に設けられている。この場合、軸部9aのうち、
地板6の軸受部6aの上方へ突出する部分は真直な円柱
状に形成されており、その上端には軸部9aよりも細い
針取付部9cが設けられている。この針取付部9cは秒
針3cが取り付けられる部分である。また、軸部11a
の下端面には樹脂注入用ゲートGが設けられている。な
お、軸部9aが挿通する地板6の軸受部6aは四番車9
の軸部9aが芯振れしないように十分に高く形成されて
いる。
【0010】三番車10は四番車9の四番カナ9bに噛
み合って回転するものであり、チタン酸カリウムウィス
カ入りポリアセタール樹脂からなり、図1に示すよう
に、軸部10aおよび三番カナ10bと一体に形成され
ている。この場合、三番カナ10bは地板6を貫通して
その上方へ突出しており、また樹脂成形用ゲートGは軸
部10aの下端面に設けられている。
み合って回転するものであり、チタン酸カリウムウィス
カ入りポリアセタール樹脂からなり、図1に示すよう
に、軸部10aおよび三番カナ10bと一体に形成され
ている。この場合、三番カナ10bは地板6を貫通して
その上方へ突出しており、また樹脂成形用ゲートGは軸
部10aの下端面に設けられている。
【0011】二番車11は三番車10の三番カナ10b
に噛み合って回転し、分針3bを運針させるものであ
り、軸部11aが分針軸をなし、地板6の軸受部6aの
外周に回転可能に取り付けられており、軸部11aの上
端が文字板14を通して上方へ突出し、この突出した部
分に分針3bが取り付けられている。この二番車11は
筒カナ部11bを有する軸部11aと歯車部11cとを
スリップ回転可能に一体的に二色成形したものであり、
軸部11aは耐摩耗性および強度が高く、歯車部11c
より溶融温度が高いチタン酸カリウムウィスカ入りPP
S樹脂からなり、歯車部11cは収縮率の小さく、軸部
11aより溶融温度が低いチタン酸カリウムウィスカ入
り12ナイロン樹脂からなっている。これにより、二番
車11は適度なスリップトルク(3〜6g・cm)をも
ち、これ以上のトルク(負荷)が加わった際に筒カナ部
11b(軸部11a)と歯車部11cとの間で相互にス
リップ回転する。なお、軸部11aの上端部には分針3
bが嵌着する針取付部11dが形成されている。また、
この軸部11aの上端面には凹部(図示せず)が形成さ
れ、この凹部内に樹脂成形用ゲーチGが設けられるよう
になっている。日ノ裏車12は二番車11の筒カナ部1
1bに形成されたカナbに噛み合って回転するものであ
り、チタン酸カリウムウィスカを入れたポリアセタール
樹脂からなり、日ノ裏カナ12bと一体に形成され、地
板6の上面に突出形成された軸部6cに回転可能に取り
付けられている。
に噛み合って回転し、分針3bを運針させるものであ
り、軸部11aが分針軸をなし、地板6の軸受部6aの
外周に回転可能に取り付けられており、軸部11aの上
端が文字板14を通して上方へ突出し、この突出した部
分に分針3bが取り付けられている。この二番車11は
筒カナ部11bを有する軸部11aと歯車部11cとを
スリップ回転可能に一体的に二色成形したものであり、
軸部11aは耐摩耗性および強度が高く、歯車部11c
より溶融温度が高いチタン酸カリウムウィスカ入りPP
S樹脂からなり、歯車部11cは収縮率の小さく、軸部
11aより溶融温度が低いチタン酸カリウムウィスカ入
り12ナイロン樹脂からなっている。これにより、二番
車11は適度なスリップトルク(3〜6g・cm)をも
ち、これ以上のトルク(負荷)が加わった際に筒カナ部
11b(軸部11a)と歯車部11cとの間で相互にス
リップ回転する。なお、軸部11aの上端部には分針3
bが嵌着する針取付部11dが形成されている。また、
この軸部11aの上端面には凹部(図示せず)が形成さ
れ、この凹部内に樹脂成形用ゲーチGが設けられるよう
になっている。日ノ裏車12は二番車11の筒カナ部1
1bに形成されたカナbに噛み合って回転するものであ
り、チタン酸カリウムウィスカを入れたポリアセタール
樹脂からなり、日ノ裏カナ12bと一体に形成され、地
板6の上面に突出形成された軸部6cに回転可能に取り
付けられている。
【0012】筒車13は日ノ裏車12のカナ12bに噛
み合って回転し、時針3aを運針するものであり、チタ
ン酸カリウムウィスカ入りポリアセタール樹脂からな
り、その軸部13aは筒状をなし、二番車11の軸部1
1aの外周に回転可能に装着され、その上端が文字板1
4の上方へ突出し、この突出した部分が針取付部13b
になっており、この針取付部13bに時針3aが圧入に
より取り付けられている。
み合って回転し、時針3aを運針するものであり、チタ
ン酸カリウムウィスカ入りポリアセタール樹脂からな
り、その軸部13aは筒状をなし、二番車11の軸部1
1aの外周に回転可能に装着され、その上端が文字板1
4の上方へ突出し、この突出した部分が針取付部13b
になっており、この針取付部13bに時針3aが圧入に
より取り付けられている。
【0013】作用 次に、上記のように構成されたアナログムーブメントの
動作について説明する。通常はステップモータ1により
指針が運針して時刻を指示表示する。即ち、図1に示す
ように、ステップモータ1のロータ5が回転すると、そ
の回転が中間車8を介して四番車9に伝達され、四番車
9が回転して、四番車9の軸部9aの上端に取り付けら
れた秒針3cを運針する。また、このように四番車9が
回転すると、その回転が三番車10を介して二番車11
に伝達され、二番車11が回転する。この場合、二番車
11は軸部11aと歯車部11cとがスリップ回転可能
に一体的に形成されているが、この状態では二番車11
に一定以上の負荷が加わらないため、軸部11aと歯車
部11cとが一体的に回転する。そのため、二番車11
の軸部11aに取り付けられた分針3bが運針する。こ
のように二番車11が回転すると、その回転が日ノ裏車
12を介して筒車13に伝達され、筒車13が回転して
時針3aを運針する。このように時針3a、分針3b、
秒針3cが文字板14の上方を運針するので、時刻が指
示表示される。
動作について説明する。通常はステップモータ1により
指針が運針して時刻を指示表示する。即ち、図1に示す
ように、ステップモータ1のロータ5が回転すると、そ
の回転が中間車8を介して四番車9に伝達され、四番車
9が回転して、四番車9の軸部9aの上端に取り付けら
れた秒針3cを運針する。また、このように四番車9が
回転すると、その回転が三番車10を介して二番車11
に伝達され、二番車11が回転する。この場合、二番車
11は軸部11aと歯車部11cとがスリップ回転可能
に一体的に形成されているが、この状態では二番車11
に一定以上の負荷が加わらないため、軸部11aと歯車
部11cとが一体的に回転する。そのため、二番車11
の軸部11aに取り付けられた分針3bが運針する。こ
のように二番車11が回転すると、その回転が日ノ裏車
12を介して筒車13に伝達され、筒車13が回転して
時針3aを運針する。このように時針3a、分針3b、
秒針3cが文字板14の上方を運針するので、時刻が指
示表示される。
【0014】なお、時刻修正を行なった場合には、二番
車11に時刻修正機構(図示せず)からトルクが与えら
れるが、時刻修正機構からのトルク(回転力)が二番車
11のスリップトルク以上になると、二番車11の軸部
11aと歯車部11cとの間でスリップし、軸部11a
がスリップ回転する。そのため、秒針を停止したまま
で、分針、時針の針合わせを行なうことができる。
車11に時刻修正機構(図示せず)からトルクが与えら
れるが、時刻修正機構からのトルク(回転力)が二番車
11のスリップトルク以上になると、二番車11の軸部
11aと歯車部11cとの間でスリップし、軸部11a
がスリップ回転する。そのため、秒針を停止したまま
で、分針、時針の針合わせを行なうことができる。
【0015】しかるに、上記のようなアナログムーブメ
ントの四番車9によれば、チタン酸カリウムウィスカ入
り液晶ポリマー樹脂で成形するとともに、その軸部9a
を真直な円柱状に形成したので、軸部9aの形状がシン
プルで、成形用金型の製作が簡単となり、極めて容易に
製作することができるとともに、全体が合成樹脂である
から、摩擦抵抗が小さく、円滑にかつ良好に回転させる
ことができる。特に、四番車9は樹脂注入用ゲートGを
各軸部9aの端面中心に設け、このゲートGからチタン
酸カリウムウィスカ入り液晶ポリマー樹脂を注入して形
成したので、四番車9の軸部9aは樹脂の流れが軸方向
となり、液晶ポリマー樹脂は樹脂の流れ方向、即ち軸方
向に伸長分子鎖構造に配向し、しかも液晶ポリマーに入
れたチタン酸カリウムウィスカは繊維径0.2〜0.5
μm、長さ10〜20μmと極めて微小なので、その長
軸が樹脂の流れ方向に沿って配向するため、軸部9aの
軸方向の強度が大となる。そのため、四番車9の軸部9
aの上端に秒針3cを取り付ける際に、軸部9aが曲が
ったり、破損したりすることがなく、極めて確実かつ強
固に秒針3cを取り付けることができる。
ントの四番車9によれば、チタン酸カリウムウィスカ入
り液晶ポリマー樹脂で成形するとともに、その軸部9a
を真直な円柱状に形成したので、軸部9aの形状がシン
プルで、成形用金型の製作が簡単となり、極めて容易に
製作することができるとともに、全体が合成樹脂である
から、摩擦抵抗が小さく、円滑にかつ良好に回転させる
ことができる。特に、四番車9は樹脂注入用ゲートGを
各軸部9aの端面中心に設け、このゲートGからチタン
酸カリウムウィスカ入り液晶ポリマー樹脂を注入して形
成したので、四番車9の軸部9aは樹脂の流れが軸方向
となり、液晶ポリマー樹脂は樹脂の流れ方向、即ち軸方
向に伸長分子鎖構造に配向し、しかも液晶ポリマーに入
れたチタン酸カリウムウィスカは繊維径0.2〜0.5
μm、長さ10〜20μmと極めて微小なので、その長
軸が樹脂の流れ方向に沿って配向するため、軸部9aの
軸方向の強度が大となる。そのため、四番車9の軸部9
aの上端に秒針3cを取り付ける際に、軸部9aが曲が
ったり、破損したりすることがなく、極めて確実かつ強
固に秒針3cを取り付けることができる。
【0016】なお、上述した実施例ではチタン酸カリウ
ムウィスカ入り液晶ポリマー樹脂を用いたが、この発明
はこれに限らず、他の強化繊維入りの合成樹脂で形成し
ても良い。
ムウィスカ入り液晶ポリマー樹脂を用いたが、この発明
はこれに限らず、他の強化繊維入りの合成樹脂で形成し
ても良い。
【0017】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、この発明に
係る指針式腕時計の合成樹脂製四番車によれば、四番車
の軸部をほぼ真直な円柱状に形成すると共に、軸部の下
端に樹脂注入ゲートを設け、このゲートから繊維径0.
2〜0.5μm、長さ10〜20μmの繊維が多数含有
された樹脂を注入することにより軸部内の繊維の長軸を
軸部の軸方向に沿うように配向したので、簡単に製造で
きるばかりか、軸部の軸方向の強度が高く秒針を取付け
る時に軸部が曲ったり破損することがないものである。
係る指針式腕時計の合成樹脂製四番車によれば、四番車
の軸部をほぼ真直な円柱状に形成すると共に、軸部の下
端に樹脂注入ゲートを設け、このゲートから繊維径0.
2〜0.5μm、長さ10〜20μmの繊維が多数含有
された樹脂を注入することにより軸部内の繊維の長軸を
軸部の軸方向に沿うように配向したので、簡単に製造で
きるばかりか、軸部の軸方向の強度が高く秒針を取付け
る時に軸部が曲ったり破損することがないものである。
【図1】本発明の合成樹脂製四番車を用いた電子腕時計
のアナログムーブメントの断面図。
のアナログムーブメントの断面図。
【図2】四番車の正面図。
3c 秒針 6 地板 7 輪列受 9 四番車 9a 軸部 11 二番車
Claims (1)
- 【請求項1】歯車部と軸部とが合成樹脂で一体に形成さ
れ前記軸部先端に指針が取付けられてなる合成樹脂製四
番車において、 前記軸部は、軸方向とは垂直方向の断面が円形で、かつ
前記歯車部からほぼ真直ぐな円柱状に形成され、前記歯
車部の中心に位置する前記軸部の下端には樹脂注入ゲー
トが設けられ、 繊維径0.2〜0.5μm、長さ10〜20μmの繊維
が多数含有された樹脂を前記注入ゲートから注入するこ
とにより前記軸部内の繊維の長軸が前記軸部の軸方向に
沿うように配向されてなる指針式腕時計の合成樹脂製四
番車。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4210786A JP2500571B2 (ja) | 1992-07-15 | 1992-07-15 | 指針式腕時計の合成樹脂製四番車 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4210786A JP2500571B2 (ja) | 1992-07-15 | 1992-07-15 | 指針式腕時計の合成樹脂製四番車 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05232249A JPH05232249A (ja) | 1993-09-07 |
JP2500571B2 true JP2500571B2 (ja) | 1996-05-29 |
Family
ID=16595111
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4210786A Expired - Lifetime JP2500571B2 (ja) | 1992-07-15 | 1992-07-15 | 指針式腕時計の合成樹脂製四番車 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2500571B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6150662B2 (ja) * | 2013-08-12 | 2017-06-21 | シチズン時計株式会社 | 回転軸体 |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5884258A (ja) * | 1981-11-16 | 1983-05-20 | Seiko Epson Corp | 小型精密計測器用歯車の製造方法 |
JPS597022A (ja) * | 1982-07-05 | 1984-01-14 | Seikosha Co Ltd | 中空軸付回転車およびその成形装置 |
JPS6034570A (ja) * | 1983-11-28 | 1985-02-22 | Citizen Watch Co Ltd | 小型プラスチツク歯型の製造方法 |
-
1992
- 1992-07-15 JP JP4210786A patent/JP2500571B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH05232249A (ja) | 1993-09-07 |
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