JPH0612363B2 - 光ファイバ複合架空地線の架線方法 - Google Patents

光ファイバ複合架空地線の架線方法

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JPH0612363B2
JPH0612363B2 JP9175485A JP9175485A JPH0612363B2 JP H0612363 B2 JPH0612363 B2 JP H0612363B2 JP 9175485 A JP9175485 A JP 9175485A JP 9175485 A JP9175485 A JP 9175485A JP H0612363 B2 JPH0612363 B2 JP H0612363B2
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stress
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弘之 星野
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Hitachi Cable Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、光ファイバを内部に収容して架空地線に通信
線路の役目をも併せ有せしめる光ファイバ複合架空地線
の架線方法の改良に関するものである。
[従来技術とその問題点] 光ファイバが電磁的影響を受けないという性質を利用し
て、当該光ファイバを電線やケーブル内に収容し、かか
る電線やケーブルを担体として通信線路を構成せしめる
ことが広く実現せられている。架空送電線路に架線され
る架空地線は、その線径が手頃である上、そのものが高
圧電流の通電される導電メンバーではないところから、
上記担体に利用するにはうってつけであり、これを光フ
ァイバと複合せしめた光ファイバ複合架空地線が早くか
ら実用化されてきた。
その構造は例えば第2図に示すような断面構成からなる
ものであって、中心部にパイプ1bを配置してその外周
に素線1c,1cを撚合わせて架空地線を構成し、光フ
ァイバ1aの収容室である上記パイプ1bの中空内に光
ファイバそれ自身が滑動可能に収容されて光ファイバ複
合架空地線1を構成してなるものである。かかる光ファ
イバ複合架空地線1は、通常の吊金工法あるいは張力延
線工法によって延線され、地線自身を鉄塔に引留めたの
ち、さらに余長を引き下げてきて、接続箱において光フ
ァイバを接続する方法によって架線が行われている。し
かして、接続箱3は第1図に示すように例えば鉄塔のア
ングル5に固定されており、引き下げてきた光ファイバ
複合架空地線1はループ状に接続箱3に持ち来って固定
部4に固定されるとともに、段剥ぎ露出された光ファイ
バ1aが接続箱3の内部で別途接続されるのである。
以上のように架線された光ファイバ複合架空地線1は、
架線の際に大きな架線張力を受け、内部の光ファイバ1
aにもその張力が引張り応力となって残留する。すなわ
ちこれは、通常光ファイバ複合架空地線は、ドラムその
他により巻回された状態から引き出されながら鉄塔間に
延線されるが、巻回された状態にある光ファイバ複合架
空地線内のパイプ1bと光ファイバ1aとの間には巻回
の程度によっては相当な摩擦制動力が作用するために、
当該光ファイバ複合架空地線の端部をフリーな状態にし
ておいても前記摩擦制動力により架線張力に応じた光フ
ァイバの滑動が阻止されることが原因である。そしてこ
のような状況の下では、ループ取り状態で接続箱3に接
続されていても、温度変化などによる伸縮などによって
応力が生じ、当該応力が前記残留した応力に重畳され
て、とくに接続箱3への固定部4の近傍に応力の集中部
ができるのである。光ファイバにかかる応力の残留や応
力の集中が発生したりすることは、機械的強度が他の電
線構成材料と大きく相違する光ファイバにとって決して
望ましいことではなく、場合によっては機械的強度の弱
い光ファイバの損傷の原因となるおそれがある。
[発明の目的] 本発明は、上記ような実情にかんがみ、内部の光ファイ
バ1aに応力の残留や集中の起ることがなく、つねに健
全な架線状態を確保可能な光ファイバ複合架空地線の架
線方法を提供しようとするものである。
[発明の概要] すなわち、本発明の一つは、架空地線に設けられた収容
室内に光ファイバを滑動可能に収容してなる光ファイバ
複合架空地線を巻回された状態から引き出しつつ鉄塔間
に延線する工程と、延線後当該延線作業中に光ファイバ
に負荷された応力を解放するために延線終了後の架空地
線の端部を直線状に伸ばしてフリー状態にすることによ
り光ファイバの滑動を促して応力を解放せしめる工程
と、当該応力解放処理後に架空地線の端部を接続箱にせ
しめる工程とを含むことを特徴とする光ファイバ複合架
空地線の架線方法である。
もう一つの発明は、架空地線に設けられた収容室内に光
ファイバを滑動可能に収容してなる光ファイバ複合架空
地線を巻回された状態から引き出しつつ鉄塔間に延線す
る工程と、延線後当該延線作業中に光ファイバに負荷さ
れた応力を解放するために延線終了後の架空地線の端部
において光ファイバを架空地線の端部から人為的に内部
に押し込んでやることにより光ファイバの滑動を促して
応力を解放せしめる工程と、当該応力解放処理後に架空
地線の端部を接続箱に接続せしめる工程とを含むことを
特徴とする光ファイバ複合架空地線の架線方法である。
[実施例] 以下に実施例に基いて説明する。
第3図は、吊金工法により光ファイバ複合架空地線1を
架線している様子を示す説明図であり、10はドラム、
11,11は吊金車、12は主索、13はウィンチであ
って、A,B,C,Dは鉄塔である。吊金工法は、鉄塔
A〜Dに張り渡された主索12に吊金車11,11を図
のように展開し、吊金車11の下側シーブの上に架空地
線1をドラム10巻き状態から引き出しつつ延線してい
くものであり、延線中はきわめて低張力で延線すること
ができる。しかして、第3図のように架空地線1が延線
されたら、架空地線1と主索12とが第4図に示すよう
に反転され、地線1を案内線条として主索12ならび吊
金車11,11が回収され、鉄塔には第5図に示すよう
に延線された架空地線1が架線状態に残留せしめられ
る。この架空地線1が緊線されて、所定の引留ならびに
接続処理が行われ、架線は完了する。
第8図は、上記架線作業におけて電線に負荷される張力
ならびにそのときの伸びの挙動を示すものであり、○は
吊金工法での挙動、△は通常の張力延線の場合の挙動を
示すものであって、◎はいずれの方法によるを問わず最
終的な架線後における架線張力下での状態を示してい
る。吊金工法の場合、延線張力は小さく、延線の際には
第8図a程度の延線張力しか負荷されない。このような
張力下での伸びは、材料そのものの伸びといわんより
は、撚線の撚戻りあるいは撚締りなどによる伸びの要素
が大きい。第8図中εで示したものはかかる初期伸びで
ある。架線地線1の延線が完了し、第4図に示すように
主索12が反転されると、架線地線1には金車11,1
1の荷重が直接かかってくるし、そのような状態で弛度
が増大しないように架空地線1を張り上げてやらねばな
らず、その荷重は増大されて、第8図bの張力ならびに
伸びが生ずる。金車11,11が回収されてしまえば、
それにより負荷されていた荷重は無くなり、最終的な架
線荷重cとなり伸びも荷重cに見合った値となる。一
方、張力延線の場合は、延線張力が大きく延線中は第8
図中dなる延線張力をもって延線され、最終的には緊線
されて前記架線張力cによって架線される。
架空地線の架線においては、上記したような張力変動な
らびに伸び変動が発生するが、光ファイバ複合架空地線
1は第2図に示したような構造よりなり、この光ファイ
バ複合架空地線1の延線時のパイプ1bと光ファイバ1
aとの間には相当な摩擦制動力が作用するために、上記
の張力や伸びは内部の光ファイバ1aにも伝達される。
この張力は架線完了後において光ファイバに残留応力と
して残存し、架空地線の温度変化や風圧荷重などによる
伸び変化が発生したりしたときなどに荷重の重畳が生
じ、とくにかかる重畳は接続箱3への接続部に皺寄せ的
な集中となって起り、前記の光ファイバの損傷にいたる
おそれがあった。
本発明においては、架線されたのち、光ファイバの端部
を直線状に伸ばしてフリー状態とし、光ファイバ自身が
保持する張力を利用して収容パイプ内で滑動を起さし
め、その長さの縮小を行わせることで、架線作業中に光
ファイバに負荷された応力が解放せしめられる。第6図
はその様子を示すものであって、架空地線1の端部を把
持部材などにより固定することなく直線状に伸長状態に
してやる。このように端部フリーのまま直線状に引き延
ばしてやれば、第7図に第6図のP部拡大断面図として
示したように、光ファイバ1aは自らの引張り残留応力
の解放を行ってパイプ1bの内面を滑動して縮み、パイ
プ1bの端部より1だけ引っ込んで、応力が解放され
る。このように応力解放をせしめたら、当該直線状態の
ままで接続箱3にループ取り接続をしてもよいが、接続
箱3に接続するに際して架空地線1の端部近傍で第1図
に示すような束巻き2を形成せしめるのがよい。この束
巻きをすることにより、光ファイバ1aの移動に対して
この束巻き内部で摩擦力が生じ、それによって応力の分
散が行われ、応力が光ファイバ1aの端部の特定位置に
集中的に蓄積されるのを防止するのである。上記は光フ
ァイバの応力を解放せしめた後束巻き2を形成する例を
示したが、まずはじめに束巻き2を形成しておいて、そ
の後で電線の端部から光ファイバ1aをパイプ1bの中
に人為的に押し込んでやることで光ファイバを滑動せし
める方法により応力解放をしてもよい。さらに、上記に
おいて束巻きによる例を示したが、十分に応力解放が実
行されていれば、かかる束巻きによらず端部の光ファイ
バをパイプに接着固定する方法を用いてもよく、この状
態で電線内部の光ファイバは十分に応力解放状態のまま
保持されるのである。
[考案の効果] 以上、本発明に係る架線方法によれば、光ファイバ複合
架空地線を架線した状態で内部の光ファイバに架線作業
中に負荷された応力を残留せしめないから、温度変化に
よる伸縮などで発生する応力の重畳による異常応力の発
生のおそれがなく、さらに、端部近傍で架空地線を束巻
き状態に形成して接続箱に接続してやれば、当該束巻き
部分において十分な摩擦制動効果と応力の分散効果を発
揮せしめ得、前記温度変化による架空地線の熱伸縮によ
り光ファイバに伸びが発生しても、その伸びが接続部の
特定位置に蓄積せしめられるおそれがなく、さらに十分
な応力解放を行うことにより光ファイバを端部で接着固
定する方法を採用することもでき、架線状態にある光フ
ァイバ複合架空地線にあって、光ファイバの異常応力に
よる損傷を完全に解消せしめ得た意義は大きなものがあ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る架線における接続箱近傍の一実施
例を示す説明図、第2図は光ファイバ複合架空地線の一
実施例を示す断面図、第3から5図は吊金工法により光
ファイバ複合架空地線を延線している様子を示す説明
図、第6図は光ファイバの応力解放を行っている一例を
示す説明図、第7図は第6図のP部拡大断面図、第8図
は光ファイバ複合架空地線の張力と伸びの関係を示す線
図である。 1:光ファイバ複合架空地線、 2:束巻き部、 1a:光ファイバ、 1b:パイプ、 3:接続箱。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】架空地線に設けられた収容室内に光ファイ
    バを滑動可能に収容してなる光ファイバ複合架空地線を
    巻回された状態から引き出しつつ鉄塔間に延線する工程
    と、延線後当該延線作業中に光ファイバに負荷された応
    力を解放するために延線終了後の架空地線の端部を直線
    状に伸ばしてフリー状態にすることにより光ファイバの
    滑動を促して応力を解放せしめる工程と、当該応力解放
    処理後に架空地線の端部を接続箱に接続せしめる工程と
    を含む光ファイバ複合架空地線の架線方法。
  2. 【請求項2】光ファイバ複合架空地線が接続箱の近傍で
    束巻き状態に形成せしめられる特許請求の範囲第1項に
    記載の架線方法。
  3. 【請求項3】応力解放処理の後、光ファイバの端部を当
    該光ファイバの収容室内に接着固定せしめる特許請求の
    範囲第1項に記載の架線方法。
  4. 【請求項4】架空地線に設けられた収容室内に光ファイ
    バを滑動可能に収容してなる光ファイバ複合架空地線を
    巻回された状態から引き出しつつ鉄塔間に延線する工程
    と、延線後当該延線作業中に光ファイバに負荷された応
    力を解放するために延線終了後の架空地線の端部におい
    て光ファイバを架空地線の端部から人為的に内部に押し
    込んでやることにより光ファイバの滑動を促して応力を
    解放せしめる工程と、当該応力解放処理後に架空地線の
    端部を接続箱に接続せしめる工程とを含む光ファイバ複
    合架空地線の架線方法。
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