JPH06123286A - 蠕動形輸液ポンプ - Google Patents

蠕動形輸液ポンプ

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JPH06123286A
JPH06123286A JP26876392A JP26876392A JPH06123286A JP H06123286 A JPH06123286 A JP H06123286A JP 26876392 A JP26876392 A JP 26876392A JP 26876392 A JP26876392 A JP 26876392A JP H06123286 A JPH06123286 A JP H06123286A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
peristaltic
plate
closing
tube
pump
Prior art date
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Pending
Application number
JP26876392A
Other languages
English (en)
Inventor
Masatoshi Akahori
雅俊 赤堀
Yoshiaki Aoki
吉昭 青木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nikkiso Co Ltd
Original Assignee
Nikkiso Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Nikkiso Co Ltd filed Critical Nikkiso Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ポンプ吐出流量をフィンガ部材の蠕動速度に
対応して常に一定に保持できるようにする蠕動形輸液ポ
ンプを得る。 【構成】 輸液チューブ26に弾性接触し、複数のフィ
ンガ部材10からなる蠕動機構により前記輸液チューブ
を順次押圧圧閉、開放する圧閉板16は、金属材料また
は硬質合成樹脂材料からなる裏打板18に、耐薬品性弾
性体材料19を焼付け接着して構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、蠕動形輸液ポンプに係
り、殊に高精度を要求される医療用蠕動形輸液ポンプに
関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、この種の蠕動形輸液ポンプは、
圧閉板に弾性接触する輸液チューブが複数のフィンガ部
材からなる蠕動機構を介して圧閉板に向けて順次押圧圧
閉、開放されることにより、すなわち輸液チューブに順
次しごき作用が付与されることにより、輸液チューブ内
の液体が輸送されるように構成されている。したがっ
て、この種のポンプは一種の容積形ポンプの特性を有す
るので、すなわちフィンガ部材の蠕動速度が一定であれ
ばポンプ吐出量も常に一定に保持されるので、近来殊に
高精度を要求される医療用ポンプとして推奨、利用され
るに至っている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、従来のこの
種の蠕動形輸液ポンプは、以下に述べるような難点を有
することが判明した。
【0004】すなわち、この種の蠕動形輸液ポンプは、
前述したように、輸液チューブがフィンガ部材の蠕動運
動により圧閉板に対してしごかれることによりポンプ作
用が行われるが、金属材料または硬質合成樹脂材料から
なる裏打板に、弾性体材料であるクロロプレンゴムを接
合して構成した圧閉板を用いて、長期間連続してしごき
作用を行った場合、圧閉板上の輸液チューブとの接触部
分の弾性体材料が長円形状に膨出することが確認され
た。例えば、厚さ2mm、硬度60度のクロロプレンゴ
ムを接合した圧閉板を使用して、6カ月間連続して輸液
チューブのしごき作用を行ったところ、クロロプレンゴ
ムが0.5mm〜0.7mm膨らんだ。この結果、クロ
ロプレンゴムの長円形状に膨出した部分が原因で、横ず
れを誘起させられた輸液チューブの有効長さ(真直な最
短長さ)から圧閉板内においてずれて滞留した蛇行状態
(延長された長さ)へと変動する〔図3の破線部分参
照〕。
【0005】しかるに、ポンプ吐出流量は、前記チュー
ブの作用有効長さに依存することは明らかであるので、
このような状態においては、フィンガ部材の蠕動速度が
一定であっても、ポンプ吐出流量がポンプ動作の経過と
共に変動することは免ない。しかも、実際の薬液注入に
おいては、注入量(ポンプ吐出流量)は治療目的等によ
って異なり、したがってフィンガ部材の蠕動速度も個々
に異なっているので、ポンプは一般に要望されている高
精度の要求を実際には達成することはできなかった。
【0006】なお、ここで、前述のような難点を解決す
るものとして、クロロプレンゴム以外の弾性体材料とし
て、例えば、ブタジェンアクリルニトリルゴムやエチレ
ンプロピレンゴム等を接合して構成した圧閉板を使用し
て、長期間のしごき作用を行った場合にも、クロロプレ
ンゴムと同様に圧閉板上の輸液チューブとの接触部分の
前記弾性体材料が長円形状に膨出し〔図4の(b)参
照〕、これらも実際の使用には不適合であることが判明
した。
【0007】また、弾性体材料を使用しないで、圧閉板
の裏打板として使用する金属材料や硬質合成樹脂材料
を、そのまま圧閉板として直接輸液チューブとの接触部
分に適用した場合には、蠕動形輸液ポンプの吐出流量の
経時変化が著しく、24時間連続使用した際に吐出流量
が10%以上減少し、極端な場合には輸液チューブが入
口部からしごき部に引き込まれ、実際の使用には不適合
であることも判明した。
【0008】そこで、本発明の目的は、簡単な構成でチ
ューブの作用有効長さを一定に保持できるようにするこ
とにより、ポンプ吐出流量をフィンガ部材の蠕動速度に
対応して常に一定に保持することができる蠕動形輸液ポ
ンプを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】先の目的を達成するため
に、本発明に係る蠕動形輸液ポンプは、圧閉板に弾性接
触する輸液チューブを複数のフィンガ部材からなる蠕動
機構を介して前記圧閉板に向けて順次押圧圧閉、開放す
ることにより前記輸液チューブ内の液体を輸送する蠕動
形輸液ポンプにおいて、前記圧閉板は、金属材料または
硬質合成樹脂材料からなる裏打板に、耐薬品性弾性体材
料を焼付け接着して構成したことを特徴とする。
【0010】前記圧閉板に使用する耐薬品性弾性体材料
としては、フッ素ゴムを好適に使用することができる。
【0011】また、この場合、蠕動機構を筐体内部に配
置すると共に圧閉板を前記筐体に付設した開閉扉に配置
し、蠕動機構に輸液チューブを装着した後前記開閉扉を
閉じることにより、輸液チューブに対して前記圧閉板を
弾性接触させるよう構成する。
【0012】
【作用】輸液チューブは、圧閉板と複数のフィンガ部材
の間に挾持し、かつフィンガ部材の蠕動運動により前記
圧閉板に対してしごかれることによりポンプ作用が行わ
れるが、圧閉板は金属材料または硬質合成樹脂材料から
なる裏打板に、耐薬品性弾性体材料を焼付け接着して構
成されているので、圧閉板の弾性体材料は輸液チューブ
のしごき作用により、外力を加えられて変形しようとす
るが、弾性体材料は圧閉板に焼付け接着されているの
で、変形させようとする外力に十分耐え、膨出が阻止さ
れる。これにより、輸液チューブは、横ずれを生じるこ
となく、したがってチューブの作用有効長さが一定に保
持され、圧閉板とフィンガ部材との隙間も一定に保持さ
れて、ポンプ吐出流量はフィンガ部材の蠕動速度に対応
して常に一定に保持される。
【0013】
【実施例】次に、本発明に係る蠕動形輸液ポンプの一実
施例につき、添付図面を参照しながら以下詳細に説明す
る。
【0014】図1乃至図4において、本発明の蠕動形輸
液ポンプは、基本的には、複数のフィンガ部材10から
なる蠕動機構12と、押圧ばね14を備えた圧閉板16
とからなる。そして、実施例において、蠕動機構12
は、筐体20の内部に前板22を介して取付けられてい
る。圧閉板16は、筐体20に付設した扉24を閉じる
と輸液チューブ26が圧閉板16上に弾性接触し、そし
てモータ28を駆動すると、フィンガ部材10が蠕動機
構12の駆動軸30、偏心カム32を介して蠕動し、こ
れにより輸液チューブ26が入口側26aから出口側2
6bへ向けて順次しごかれてポンプ動作が行われる。
【0015】しかるに、本発明において、圧閉板16
は、金属材料または硬質合成樹脂材料からなる裏打板1
8の一側面に、例えばフッ素ゴム等からなる耐薬品性弾
性体材料19を焼付け接着して構成する。
【0016】このような構成になる本発明の蠕動形輸液
ポンプによれば、ポンプ動作時に圧閉板16およびフィ
ンガ部材10によるしごき作用によって、外力を加えら
れて変形を生じようとするが、弾性体材料19は裏打板
18に焼付け接着されているので、変形させようとする
外力に十分耐え、前記弾性体材料19が図4の(b)に
示されるように膨出または変形することが阻止され、輸
液チューブ26は横ずれを生じることはない。これによ
り、輸液チューブ26のしごき作用を受けても、圧閉板
16の弾性体材料19は、図4の(a)に示すように、
膨出または変形等を発生することなく、平面状態を保持
することができる。
【0017】したがって、本発明の蠕動形輸液ポンプ
は、裏打板18に耐薬品性弾性体材料19を焼付け接着
して構成した圧閉板16と、輸液チューブ26との接触
面は、長円形状に膨らむことなく、またチューブ26が
圧閉板16内でずれて滞留(蛇行)することがないの
で、図3に示すように、輸液チューブ26のポンプ作用
有効長さは、最初の装着状態における真直な最短長さを
変動することなく保持される。これにより、ポンプ吐出
流量は、フィンガ部材10の蠕動速度に対応した一定流
量に常に保持される。
【0018】なお、図3において破線で示されている輸
液チューブ26の軌跡は、金属材料または硬質合成樹脂
材料からなる裏打板18と、弾性体材料19としてクロ
ロプレンゴムとを接合して構成した圧閉板16を使用し
た蠕動形輸液ポンプにおいて、輸液チューブ26のしご
き作用によりクロロプレンゴムが長円形状に膨出して、
輸液チューブ26が蛇行状態となった例を参考までに示
したものである。また、図4の(b)は、前記圧閉板1
6のクロロプレンゴムが輸液チューブ26のしごき作用
により長円形状に膨出し、変形した例を参考までに示し
たものである。
【0019】そして、本発明の蠕動形輸液ポンプにおい
て、輸液セットの装着は、前記扉を閉じることによって
達成されるので、構造が極めて簡単でかつ取扱い操作が
極めて容易である利点を有する。
【0020】以上、本発明の好適な実施例について説明
したが、本発明は前記実施例に限定されることなく、本
発明の精神を逸脱しない範囲内において種々の設計変更
が可能である。
【0021】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る蠕動
形輸液ポンプは、圧閉板に弾性接触する輸液チューブを
フィンガ部材の蠕動運動を介してチューブ入口側から出
口側へ向けて順次しごくことによりポンプ動作を行うポ
ンプにおいて、圧閉板は、金属材料または硬質合成樹脂
材料からなる裏打板に、耐薬品性弾性体材料を焼付け接
着して構成したことにより、ポンプ動作時における前記
しごき作用によって圧閉板上の輸液チューブとの接触部
分が膨出ないし変形することはない。したがって、輸液
チューブの作用有効長さは最初の装着状態の長さを常に
保持され、また圧閉板とフィンガ部材との間隙も一定に
保持されるので、ポンプ吐出流量はフィンガ部材の蠕動
速度に対応して常に一定流量に保持される。
【0022】更に、本発明の蠕動形輸液ポンプは、単に
耐薬品性弾性体材料で構成された圧閉板を開閉扉に設け
るだけであり、また輸液セットの装着も前記扉を閉じる
ことにより達成されるよう構成することができるので、
構造が簡単でかつ操作が便利である利点を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る蠕動形輸液ポンプの一実施例を示
す全体斜視図である。
【図2】扉を閉じた状態における図1のII−II線方向か
ら見た一部断面側面図である。
【図3】図1における輸液チューブとフィンガ部材との
接触状態を示す平面説明図である。
【図4】圧閉板と輸液チューブとフィンガ部材との接触
状態を示す説明図であって、(a)は本発明による圧閉
板を使用した場合を示し、(b)は従来の圧閉板を使用
した場合を示す。
【符号の説明】
10 フィンガ部材 12 蠕動機構 14 押圧ばね 16 圧閉板 18 裏打板 19 弾性体材料 20 筐体 22 前板 24 扉 26 輸液チューブ 26a 入口側 26b 出口側 28 モータ 30 駆動軸 32 偏心カム

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧閉板に弾性接触する輸液チューブを、
    複数のフィンガ部材からなる蠕動機構を介して前記圧閉
    板に向けて順次押圧圧閉、開放することにより、前記輸
    液チューブ内の液体を輸送する蠕動形輸液ポンプにおい
    て、 前記圧閉板は、金属材料または硬質合成樹脂材料からな
    る裏打板に、耐薬品性弾性体材料を焼付け接着して構成
    したことを特徴とする蠕動形輸液ポンプ。
  2. 【請求項2】 圧閉板に使用する耐薬品性弾性体材料
    は、フッ素ゴムにより構成してなる請求項1記載の蠕動
    形輸液ポンプ。
  3. 【請求項3】 蠕動機構を筐体内部に配置すると共に圧
    閉板を前記筐体に付設した開閉扉に配置し、蠕動機構に
    輸液チューブを装着した後前記開閉扉を閉じることによ
    り、輸液チューブに対して前記圧閉板を弾性接触させる
    よう構成してなる請求項1記載の蠕動形輸液ポンプ。
JP26876392A 1992-10-07 1992-10-07 蠕動形輸液ポンプ Pending JPH06123286A (ja)

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JP26876392A JPH06123286A (ja) 1992-10-07 1992-10-07 蠕動形輸液ポンプ

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