JPH0124387Y2 - - Google Patents
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- JPH0124387Y2 JPH0124387Y2 JP1984087374U JP8737484U JPH0124387Y2 JP H0124387 Y2 JPH0124387 Y2 JP H0124387Y2 JP 1984087374 U JP1984087374 U JP 1984087374U JP 8737484 U JP8737484 U JP 8737484U JP H0124387 Y2 JPH0124387 Y2 JP H0124387Y2
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- Japan
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- diaphragm
- pump chamber
- piston
- pump
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- 230000002265 prevention Effects 0.000 claims description 12
- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 claims description 9
- 230000006835 compression Effects 0.000 description 2
- 238000007906 compression Methods 0.000 description 2
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 2
- 238000012423 maintenance Methods 0.000 description 2
- 238000000034 method Methods 0.000 description 2
- 230000001105 regulatory effect Effects 0.000 description 2
- 239000004809 Teflon Substances 0.000 description 1
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- 239000000463 material Substances 0.000 description 1
Landscapes
- Reciprocating Pumps (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
(産業上の利用分野)
本考案は、ダイアフラムによりポンプ室が画成
されるポンプにおいて、ピストンの往復移動量を
大きくできるようにして、排出容量を大きくでき
るようにしたポンプに関するものである。
されるポンプにおいて、ピストンの往復移動量を
大きくできるようにして、排出容量を大きくでき
るようにしたポンプに関するものである。
(従来の技術)
従来より、可撓性部材で形成されたダイアフラ
ムによりポンプ室が画成されるポンプとして、例
えば、第3図に示すようなものがある。図面に示
したポンプ1は、特開昭58−53686号に開示され
たものである。その構造を簡単に説明すれば、ポ
ンプ1は流体圧駆動機構部2とポンプ部3からな
り、流体圧駆動機構部2は流入口4より間欠的に
流体が圧力室5に流入および排出される。この圧
力室5に流入する流体の圧力により、ポンプ駆動
用ピストン6は圧縮コイルバネ7の弾力に抗して
図中左方に移動される。また、流体の排出にとも
ない圧縮コイルバネ7の弾力により、ポンプ駆動
用ピストン6は図中右方に移動される。よつて、
圧力室5への流体の流入と排出によりポンプ駆動
用ピストン6は往復動される。8は圧力室5を画
成するポンプ駆動用ダイアフラムであり、可撓性
部材で形成され、断面U字状の端部が圧力室5の
内壁とポンプ駆動用ピストン6にそれぞれ固定さ
れる。そして、流体圧駆動機構部2のポンプ駆動
用ピストン6の往復動は、連結部材9を介してポ
ンプ部3のピストン10を往復動させる。ポンプ
部3には、ポンプ室11が構成され、逆止弁1
2,13をそれぞれ備えた流体排出口14および
流体吸込口15が連通されている。さらに、この
ポンプ室11は、可撓性部材で形成されるととも
に、断面U字状の端部がポンプ室11の内壁とピ
ストン10にそれぞれ固定されたダイアフラム1
6で画成され、このダイアフラム16がピストン
10の往復動に連動し、ポンプ室11の容積を変
化させ、流体を吸込排出する。このような構造か
らなるポンプ1は、ピストン10の一往復で吸込
排出される流体の容量は一定しているので、定量
ポンプとして広く使用されている。
ムによりポンプ室が画成されるポンプとして、例
えば、第3図に示すようなものがある。図面に示
したポンプ1は、特開昭58−53686号に開示され
たものである。その構造を簡単に説明すれば、ポ
ンプ1は流体圧駆動機構部2とポンプ部3からな
り、流体圧駆動機構部2は流入口4より間欠的に
流体が圧力室5に流入および排出される。この圧
力室5に流入する流体の圧力により、ポンプ駆動
用ピストン6は圧縮コイルバネ7の弾力に抗して
図中左方に移動される。また、流体の排出にとも
ない圧縮コイルバネ7の弾力により、ポンプ駆動
用ピストン6は図中右方に移動される。よつて、
圧力室5への流体の流入と排出によりポンプ駆動
用ピストン6は往復動される。8は圧力室5を画
成するポンプ駆動用ダイアフラムであり、可撓性
部材で形成され、断面U字状の端部が圧力室5の
内壁とポンプ駆動用ピストン6にそれぞれ固定さ
れる。そして、流体圧駆動機構部2のポンプ駆動
用ピストン6の往復動は、連結部材9を介してポ
ンプ部3のピストン10を往復動させる。ポンプ
部3には、ポンプ室11が構成され、逆止弁1
2,13をそれぞれ備えた流体排出口14および
流体吸込口15が連通されている。さらに、この
ポンプ室11は、可撓性部材で形成されるととも
に、断面U字状の端部がポンプ室11の内壁とピ
ストン10にそれぞれ固定されたダイアフラム1
6で画成され、このダイアフラム16がピストン
10の往復動に連動し、ポンプ室11の容積を変
化させ、流体を吸込排出する。このような構造か
らなるポンプ1は、ピストン10の一往復で吸込
排出される流体の容量は一定しているので、定量
ポンプとして広く使用されている。
ところで、かかる構造のポンプでは、排出容量
を大きくすることができない。以下その理由を説
明する。排出容量を大きくするには、ピストン1
0の断面積を大きくするか、またはピストン10
の往復移動量を大きくすればよい。しかるに、ピ
ストン10は流体圧駆動機構部2に流入する流体
の圧力で移動せられており、流体圧駆動機構部2
に流入する流体の圧力が高くなければ、ピストン
10の断面積を大きくすることができない。そこ
で、ピストン10の往復移動量を大きくすること
が考えられる。第4図は、ピストン10の往復移
動量を大きくしたポンプ1の要部断面図であり、
ポンプ室11にピストン10が最も突出した状態
である。第4図のごとく、ダイアフラム16はピ
ストン10の往復移動量に伴つてその変形量も大
きくなるよう構成されている。そこで、第5図の
ごとくピストン10が後退する吸込工程となる
と、流体吸込口15の逆止弁13の抵抗および吸
込速度が速いことによる流体の抵抗等によりポン
プ室11は負圧となる。この負圧により、可撓性
を有するダイアフラム16はポンプ室11側に吸
引され、まず、ポンプ室11の内壁の取付肩部A
およびピストン10の取付肩部Bが浮き上がり、
さらに、ピストン10が後退してポンプ室11の
負圧が高くなると第6図のごとくダイアフラム1
6は一部分がポンプ室11に引き出されて反転さ
れる。この部分的に反転現象を生じたダイアフラ
ム16は、次にピストン10が突出する排出工程
でポンプ室11の内壁とピストン10の外周面と
の間に、引き出されて反転された部分と引き出さ
れていない部分が重なるようにして噛み込まれ、
ピストン10の突出を不能とし、ポンプ1は動作
不能となる。
を大きくすることができない。以下その理由を説
明する。排出容量を大きくするには、ピストン1
0の断面積を大きくするか、またはピストン10
の往復移動量を大きくすればよい。しかるに、ピ
ストン10は流体圧駆動機構部2に流入する流体
の圧力で移動せられており、流体圧駆動機構部2
に流入する流体の圧力が高くなければ、ピストン
10の断面積を大きくすることができない。そこ
で、ピストン10の往復移動量を大きくすること
が考えられる。第4図は、ピストン10の往復移
動量を大きくしたポンプ1の要部断面図であり、
ポンプ室11にピストン10が最も突出した状態
である。第4図のごとく、ダイアフラム16はピ
ストン10の往復移動量に伴つてその変形量も大
きくなるよう構成されている。そこで、第5図の
ごとくピストン10が後退する吸込工程となる
と、流体吸込口15の逆止弁13の抵抗および吸
込速度が速いことによる流体の抵抗等によりポン
プ室11は負圧となる。この負圧により、可撓性
を有するダイアフラム16はポンプ室11側に吸
引され、まず、ポンプ室11の内壁の取付肩部A
およびピストン10の取付肩部Bが浮き上がり、
さらに、ピストン10が後退してポンプ室11の
負圧が高くなると第6図のごとくダイアフラム1
6は一部分がポンプ室11に引き出されて反転さ
れる。この部分的に反転現象を生じたダイアフラ
ム16は、次にピストン10が突出する排出工程
でポンプ室11の内壁とピストン10の外周面と
の間に、引き出されて反転された部分と引き出さ
れていない部分が重なるようにして噛み込まれ、
ピストン10の突出を不能とし、ポンプ1は動作
不能となる。
よつて、上記した構造からなるポンプ1では、
排出容量の大きなものは実用化することができな
かつた。
排出容量の大きなものは実用化することができな
かつた。
そこで、このようにダイアフラム16がポンプ
室側に引き出されて反転されないようにしたポン
プが、実開昭57−162948号で提案されている。こ
の実開昭57−162948号で示される技術は、可撓性
を備えていないダイアフラムをピストンの外周面
とポンプ室の内壁に沿わせて断面U字状に配設す
るとともに、ピストンの往復動により、ダイアフ
ラムがポンプ室の内壁を摺動するようにし、この
ダイアフラムの断面U字状の底をピストンがポン
プ室より後退するようにスプリングによつて弾性
付勢したものである。
室側に引き出されて反転されないようにしたポン
プが、実開昭57−162948号で提案されている。こ
の実開昭57−162948号で示される技術は、可撓性
を備えていないダイアフラムをピストンの外周面
とポンプ室の内壁に沿わせて断面U字状に配設す
るとともに、ピストンの往復動により、ダイアフ
ラムがポンプ室の内壁を摺動するようにし、この
ダイアフラムの断面U字状の底をピストンがポン
プ室より後退するようにスプリングによつて弾性
付勢したものである。
かかる構成により、ダイアフラムは可撓性を有
しないために常に断面U字状が維持され、ダイア
フラムがポンプ室に引き出されて反転するような
ことがない。
しないために常に断面U字状が維持され、ダイア
フラムがポンプ室に引き出されて反転するような
ことがない。
(考案が解決しようとする課題)
ところで、上記実開昭57−162948号に示される
技術は、確かに可撓性を有しないためにダイアフ
ラムが引き出されて反転されるのは防止し得る。
しかしながら、ダイアフラムは、ピストンの往復
に伴ないポンプ室の内壁と摺動して摩耗され易
い。そこで、ポンプ室の水密構造が劣化し易い等
の不具合がある。したがつて、ダイアフラムの使
用できる期間が短く、ポンプの保守管理が煩わし
いという不具合がある。
技術は、確かに可撓性を有しないためにダイアフ
ラムが引き出されて反転されるのは防止し得る。
しかしながら、ダイアフラムは、ピストンの往復
に伴ないポンプ室の内壁と摺動して摩耗され易
い。そこで、ポンプ室の水密構造が劣化し易い等
の不具合がある。したがつて、ダイアフラムの使
用できる期間が短く、ポンプの保守管理が煩わし
いという不具合がある。
本考案の目的は、このような従来のポンプの不
具合を解決するためになされたもので、可撓性を
有するダイアフラムの反転を弾力等を加えること
なく規制して、ピストンの往復移動量を大きくで
きるようにして、排出容量を大きくすることので
きるポンプを提供することにある。
具合を解決するためになされたもので、可撓性を
有するダイアフラムの反転を弾力等を加えること
なく規制して、ピストンの往復移動量を大きくで
きるようにして、排出容量を大きくすることので
きるポンプを提供することにある。
(課題を解決するための手段)
かかる目的を達成するために、本考案のポンプ
は、ポンプ室と、このポンプ室にそれぞれ連通す
る流体排出口および流体吸込口と、前記ポンプ室
を画成するダイアフラムと、このダイアフラムに
連結されたピストンと、からなるポンプに於い
て、前記ダイアフラムを可撓性部材で形成すると
ともに前記ピストンの外周面と前記ポンプ室の内
壁に沿わせて断面U字状に配設し、さらにこの断
面U字状の端部を前記ポンプ室の内壁と前記ピス
トンにそれぞれ固定し、薄肉円筒状の反転防止部
材を、その端部が前記ピストンが前記ポンプ室に
最も突出した状態で前記ダイアフラムの断面U字
状の内側の底に近接して挿入されるように配設
し、前記反転防止部材で前記ダイアフラムが前記
ポンプ室に引き出されるのを規制するように構成
されている。
は、ポンプ室と、このポンプ室にそれぞれ連通す
る流体排出口および流体吸込口と、前記ポンプ室
を画成するダイアフラムと、このダイアフラムに
連結されたピストンと、からなるポンプに於い
て、前記ダイアフラムを可撓性部材で形成すると
ともに前記ピストンの外周面と前記ポンプ室の内
壁に沿わせて断面U字状に配設し、さらにこの断
面U字状の端部を前記ポンプ室の内壁と前記ピス
トンにそれぞれ固定し、薄肉円筒状の反転防止部
材を、その端部が前記ピストンが前記ポンプ室に
最も突出した状態で前記ダイアフラムの断面U字
状の内側の底に近接して挿入されるように配設
し、前記反転防止部材で前記ダイアフラムが前記
ポンプ室に引き出されるのを規制するように構成
されている。
(作用)
可撓性を有するダイアフラムをピストンの外周
面とポンプ室の内壁に沿わせた断面U字状とし、
その内側に、薄肉円筒状の反転防止部材の端部が
挿入されるように配設したので、反転防止部材に
よつてポンプ室の負圧によるダイアフラムの変形
が邪魔され、ダイアフラムの一部分がポンプ室へ
引き出されて反転されるようなことがない。した
がつて、ピストンの往復移動量を大きくしても、
ポンプ室の内壁とピストンの外周面との間に、ダ
イアフラムの引き出されて反転された部分と引き
出されていない部分が重なるようにして噛み込ま
れて、ピストンが動作不能となるようなことがな
い。また、ダイアフラムはポンプ室の内壁とピス
トンに端部が固定されており、摺動部分がないの
で摩耗等により性能が劣化するようなことがな
い。
面とポンプ室の内壁に沿わせた断面U字状とし、
その内側に、薄肉円筒状の反転防止部材の端部が
挿入されるように配設したので、反転防止部材に
よつてポンプ室の負圧によるダイアフラムの変形
が邪魔され、ダイアフラムの一部分がポンプ室へ
引き出されて反転されるようなことがない。した
がつて、ピストンの往復移動量を大きくしても、
ポンプ室の内壁とピストンの外周面との間に、ダ
イアフラムの引き出されて反転された部分と引き
出されていない部分が重なるようにして噛み込ま
れて、ピストンが動作不能となるようなことがな
い。また、ダイアフラムはポンプ室の内壁とピス
トンに端部が固定されており、摺動部分がないの
で摩耗等により性能が劣化するようなことがな
い。
(実施例)
以下、本考案の実施例を第1図を参照して説明
する。第1図は、本考案のポンプの一実施例の要
部断面図である。第1図において、第3図と同一
部材には同一の符号を付けて重複する説明を省略
する。
する。第1図は、本考案のポンプの一実施例の要
部断面図である。第1図において、第3図と同一
部材には同一の符号を付けて重複する説明を省略
する。
第1図に示す本考案のポンプの特徴とするとこ
ろは、可撓性部材で形成したダイアフラム16を
ピストン10の外周面とポンプ室11の内壁に沿
わせて断面U字状に配設し、さらに、この断面U
字状の端部をポンプ室11の内壁とピストン10
にそれぞれ固定し、このダイアフラム16の断面
U字状の内側に円筒状の反転防止部材17を挿入
配設したことにある。この反転防止部材17は、
テフロン等の摩擦係数の小さな材質からなる薄肉
の円筒状に形成され、流体の流れを防げないよう
に適宜に穴が設けられている。また、反転防止部
材17の端部は、ピストン10が最もポンプ室1
1に突出した状態で、ダイアフラム16の断面U
字状の底に近接して臨むように構成されている。
そして、ピストン10の後退に伴ない、ダイアフ
ラム16の断面U字状の底も後退するが、反転防
止部材17の端部は、ピストン10が最も後退し
た状態でもダイアフラム16の断面U字状の内側
にあるよう構成されていること、すなわち、反転
防止部材17の端部が、ピストン10の移動範囲
で常にダイアフラム16の断面U字状の内側にあ
ることが望ましい。
ろは、可撓性部材で形成したダイアフラム16を
ピストン10の外周面とポンプ室11の内壁に沿
わせて断面U字状に配設し、さらに、この断面U
字状の端部をポンプ室11の内壁とピストン10
にそれぞれ固定し、このダイアフラム16の断面
U字状の内側に円筒状の反転防止部材17を挿入
配設したことにある。この反転防止部材17は、
テフロン等の摩擦係数の小さな材質からなる薄肉
の円筒状に形成され、流体の流れを防げないよう
に適宜に穴が設けられている。また、反転防止部
材17の端部は、ピストン10が最もポンプ室1
1に突出した状態で、ダイアフラム16の断面U
字状の底に近接して臨むように構成されている。
そして、ピストン10の後退に伴ない、ダイアフ
ラム16の断面U字状の底も後退するが、反転防
止部材17の端部は、ピストン10が最も後退し
た状態でもダイアフラム16の断面U字状の内側
にあるよう構成されていること、すなわち、反転
防止部材17の端部が、ピストン10の移動範囲
で常にダイアフラム16の断面U字状の内側にあ
ることが望ましい。
しこうして、ポンプ室11の負圧によりダイア
フラム16をポンプ室11に引き出す力が作用し
ても、反転防止部材17により可撓性を有するダ
イアフラム16の変形が邪魔され、ポンプ室11
に引き出されて反転現象を生ずることがない。こ
のために、ピストン10の往復移動量を大きくし
て、排出容量の大きなポンプ1を実現することが
できる。
フラム16をポンプ室11に引き出す力が作用し
ても、反転防止部材17により可撓性を有するダ
イアフラム16の変形が邪魔され、ポンプ室11
に引き出されて反転現象を生ずることがない。こ
のために、ピストン10の往復移動量を大きくし
て、排出容量の大きなポンプ1を実現することが
できる。
ここで、ダイアフラム16には、ポンプ室11
の圧力が加わるのみであり、反転現象を防止する
ために、スプリング等の弾力が加えられず、弾力
を加えるものに比べて耐用寿命が長くなる。ま
た、ダイアフラム16はポンプ室11の内壁との
摺動等による摩耗がなく、この点からもダイアフ
ラム16の耐用寿命が長い。
の圧力が加わるのみであり、反転現象を防止する
ために、スプリング等の弾力が加えられず、弾力
を加えるものに比べて耐用寿命が長くなる。ま
た、ダイアフラム16はポンプ室11の内壁との
摺動等による摩耗がなく、この点からもダイアフ
ラム16の耐用寿命が長い。
なお、反転防止部材17は固定して配設されて
もよいが、ダイアフラム16の断面U字状の内側
で遊ぶように配設されていてもよい。
もよいが、ダイアフラム16の断面U字状の内側
で遊ぶように配設されていてもよい。
第2図は、本考案のポンプの他の実施例を示す
要部断面図である。反転防止部材17は二重の円
筒部材で構成され、外側の円筒部材18はポンプ
室11の内壁に固定されるダイアフラム16の断
面U字状の一端部である取付肩部Aをポンプ室1
1の内壁に押し付けるようにして配設され、内側
の円筒部材19はピストン10に固定されるダイ
アフラム16の断面U字状の他端部である取付肩
部Bをピストン10の外周面に押し付けるように
配設されている。
要部断面図である。反転防止部材17は二重の円
筒部材で構成され、外側の円筒部材18はポンプ
室11の内壁に固定されるダイアフラム16の断
面U字状の一端部である取付肩部Aをポンプ室1
1の内壁に押し付けるようにして配設され、内側
の円筒部材19はピストン10に固定されるダイ
アフラム16の断面U字状の他端部である取付肩
部Bをピストン10の外周面に押し付けるように
配設されている。
このような構造とすれば、ダイアフラム16の
取付肩部A,Bが押し付けられて、ポンプ室11
の負圧によつて浮き上がることがなく、ダイアフ
ラム16の取付肩部の変形が規制されて、ポンプ
室11に引き出されるようなことがより一層確実
に防止できる。
取付肩部A,Bが押し付けられて、ポンプ室11
の負圧によつて浮き上がることがなく、ダイアフ
ラム16の取付肩部の変形が規制されて、ポンプ
室11に引き出されるようなことがより一層確実
に防止できる。
(考案の効果)
以上説明したように、本考案に係わるポンプよ
れば、ポンプ室の負圧によるダイアフラムの断面
U字状の底の変形が反転防止部材により邪魔され
て規制されるので、ダイアフラムの一部分がポン
プ室へ引き出されて反転現象を生ずることがな
い。したがつて、ピストンの往復移動量を大きく
しても、ポンプ室の内壁とピストンの外周面との
間に、ダイアフラムの引き出されて反転された部
分と引き出されていない部分が重なるようにして
噛み込まれて、ピストンが動作不能となるような
ことがない。そのために、ピストンの往復移動量
を大きくして排出容量の大きなポンプを実現する
ことができる。また、ダイアフラムにはポンプ室
の圧力のみが加わり、ダイアフラムがポンプ室に
引き出されるのを防止するための弾力が加えられ
るようなことがなく、またダイアフラムがポンプ
室の内壁に摺接されて摩耗されるようなこともな
く、それだけダイアフラムの耐用寿命が長くで
き、保守管理が容易である等の実用上優れた効果
を奏する。
れば、ポンプ室の負圧によるダイアフラムの断面
U字状の底の変形が反転防止部材により邪魔され
て規制されるので、ダイアフラムの一部分がポン
プ室へ引き出されて反転現象を生ずることがな
い。したがつて、ピストンの往復移動量を大きく
しても、ポンプ室の内壁とピストンの外周面との
間に、ダイアフラムの引き出されて反転された部
分と引き出されていない部分が重なるようにして
噛み込まれて、ピストンが動作不能となるような
ことがない。そのために、ピストンの往復移動量
を大きくして排出容量の大きなポンプを実現する
ことができる。また、ダイアフラムにはポンプ室
の圧力のみが加わり、ダイアフラムがポンプ室に
引き出されるのを防止するための弾力が加えられ
るようなことがなく、またダイアフラムがポンプ
室の内壁に摺接されて摩耗されるようなこともな
く、それだけダイアフラムの耐用寿命が長くで
き、保守管理が容易である等の実用上優れた効果
を奏する。
第1図は、本考案のポンプの一実施例の要部断
面図、第2図は、本考案のポンプの他の実施例の
要部断面図、第3図は、従来のポンプの構造を示
す断面図、第4図ないし第6図は、第3図に示す
従来のポンプの構造でピストンの往復移動量を大
きくしたときにダイアフラムが反転現象を生じて
動作不能となる状態を順次説明する図である。 10:ピストン、11:ポンプ室、12,1
3:逆止弁、14:流体排出口、15:流体吸込
口、16:ダイアフラム、17:反転防止部材、
18:外側の円筒部材、19:内側の円筒部材。
面図、第2図は、本考案のポンプの他の実施例の
要部断面図、第3図は、従来のポンプの構造を示
す断面図、第4図ないし第6図は、第3図に示す
従来のポンプの構造でピストンの往復移動量を大
きくしたときにダイアフラムが反転現象を生じて
動作不能となる状態を順次説明する図である。 10:ピストン、11:ポンプ室、12,1
3:逆止弁、14:流体排出口、15:流体吸込
口、16:ダイアフラム、17:反転防止部材、
18:外側の円筒部材、19:内側の円筒部材。
Claims (1)
- 【実用新案登録請求の範囲】 (1) ポンプ室と、このポンプ室にそれぞれ連通す
る流体排出口および流体吸込口と、前記ポンプ
室を画成するダイアフラムと、このダイアフラ
ムに連結されたピストンと、からなるポンプに
於いて、前記ダイアフラムを可撓性部材で形成
するとともに前記ピストンの外周面と前記ポン
プ室の内壁に沿わせて断面U字状に配設し、さ
らにこの断面U字状の端部を前記ポンプ室の内
壁と前記ピストンにそれぞれ固定し、薄肉円筒
状の反転防止部材を、その端部が前記ピストン
が前記ポンプ室に最も突出した状態で前記ダイ
アフラムの断面U字状の内側の底に近接して挿
入されるように配設し、前記反転防止部材で前
記ダイアフラムが前記ポンプ室に引き出される
のを規制するように構成したことを特徴とする
ポンプ。 (2) 前記ピストンに固定された前記ダイアフラム
の取付肩部を、前記ピストンの外周面に押さえ
付けるように前記反転防止部材が配設されてい
ることを特徴とする実用新案登録請求の範囲第
1項記載のポンプ。 (3) 前記ポンプ室を画成すべく前記ポンプ室の壁
面に固定された前記ダイアフラムの取付肩部
を、前記ポンプ室の内壁に押さえ付けるように
前記反転防止部材が配設されていることを特徴
とする実用新案登録請求の範囲第1項記載のポ
ンプ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8737484U JPS613985U (ja) | 1984-06-14 | 1984-06-14 | ポンプ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8737484U JPS613985U (ja) | 1984-06-14 | 1984-06-14 | ポンプ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS613985U JPS613985U (ja) | 1986-01-11 |
JPH0124387Y2 true JPH0124387Y2 (ja) | 1989-07-24 |
Family
ID=30639530
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8737484U Granted JPS613985U (ja) | 1984-06-14 | 1984-06-14 | ポンプ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS613985U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102597516A (zh) * | 2009-07-13 | 2012-07-18 | 美国圣戈班性能塑料公司 | 分配泵 |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009236256A (ja) * | 2008-03-28 | 2009-10-15 | Nidec Sankyo Corp | ダイヤフラムシリンダ装置 |
WO2024038800A1 (ja) * | 2022-08-17 | 2024-02-22 | 株式会社新日本科学 | 投与デバイス |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS626287Y2 (ja) * | 1981-04-09 | 1987-02-13 |
-
1984
- 1984-06-14 JP JP8737484U patent/JPS613985U/ja active Granted
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102597516A (zh) * | 2009-07-13 | 2012-07-18 | 美国圣戈班性能塑料公司 | 分配泵 |
US8777592B2 (en) | 2009-07-13 | 2014-07-15 | Saint-Gobain Performance Plastics Corporation | Dispensing pump having piston assembly arrangement |
US9157429B2 (en) | 2009-07-13 | 2015-10-13 | Saint-Gobain Performance Plastics Corporation | Dispensing pump having piston assembly arrangement |
CN102597516B (zh) * | 2009-07-13 | 2016-05-11 | 美国圣戈班性能塑料公司 | 分配泵 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS613985U (ja) | 1986-01-11 |
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