JPH061230Y2 - 放電反応装置の電極 - Google Patents

放電反応装置の電極

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JPH061230Y2
JPH061230Y2 JP6564888U JP6564888U JPH061230Y2 JP H061230 Y2 JPH061230 Y2 JP H061230Y2 JP 6564888 U JP6564888 U JP 6564888U JP 6564888 U JP6564888 U JP 6564888U JP H061230 Y2 JPH061230 Y2 JP H061230Y2
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【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、誘電体と一対の電極とを具備する気体放電反
応装置に関するものである。
〔従来技術〕
この種の放電装置は、オゾン生成に広く利用されてお
り、誘電体の裏面に一方の電極を密着させ、誘電体の表
面から1mm〜数mm離れた平行位置に対極を配し、誘電体
表面と対極間の間隙中に無声放電を発生させ放電反応を
起こさせるように構成した、所謂平行電極無声放電方式
が一般的である。
また、誘電体の裏面又は内部に一方の電極を密着又は埋
め込み、誘電体の表面に線状又は帯状の対極を密着して
配し、誘電体表面に放電させる沿面放電方式も実用化さ
れている。
一方、第6図に示すように、誘電体61の表面側に配置
される対極62は、その表面に複数の土手状突起部63
を設け、該突起の先端を誘電体61の表面に接するか或
いは極めて接近させて配置し、該突起間の凹部と誘電体
表面との間に形成されるトンネル状空間64を原料及び
オゾン化ガス流路兼放電空間とする方式も提案されてい
る(例えば、特願昭61−286306号((特開昭63
−137748号)))。この方式は平行無声放電式と沿
面放電方式の複合方式というべきもので放電電力密度を
大幅に高くし、これによってオゾン密度及び単位放電面
当りのオゾン生成量をより高めることができる他、種々
の効用が生じるとされる。
〔考案が解決しようとする課題〕
しかしながら、本考案者らの試験結果によると、平行無
声放電式と沿面放電式との複合方式というべき上記放電
反応装置の性能は、他の型式にも共通な、放電周波数、
放電電圧、原料成分、原料温度、原料の露点及び原料の
被放電時間等の影響因子の他に、この方式固有の土手状
突起の高さ、ピッチ及び断面形状等の影響因子がある。
しかも、これら因子のいくつかは、オゾン生成性能に特
に敏感に影響するが、該放電方式が従来実用されていな
い方式であることもあって適正条件が明らかになってい
ない。また、平行無声放電型と沿面放電型との複合方式
である上記放電反応装置は、オゾン生成、NO生成,
オゾン分解と放電形態との関係が定性的にしか、しかも
断片的にしか分かっていない現在、この放電方式におけ
る適正条件を従来の経験及び知識から明らかにすること
が困難であり、実験的に適正条件を解明するのが有効で
ある。本考案は、上述の点に鑑みてなされたもので、平
行無声放電型と沿面放電型との複合方式である放電反応
装置の電極の形状を実験結果に基づいて設定し、高性
能、小型で且つ安価な放電反応装置の電極を提供するこ
とにある。
〔課題を解決するための手段〕
上記課題を解決するため本考案は、誘電体を挾む電極の
一方は誘電体側の面に複数の土手状の突起が設けてあ
り、該突起の先端は誘電体に接するか或いは極めて接近
し、該突起間の凹部と誘電体との間に形成されるトンネ
ル状空間を原料及び生成物流路兼放電空間とした放電反
応装置において、その電極形状を土手状突起の高さを
1.0乃至2.3mm、土手状突起のピッチを3乃至30
mm、土手状突起の長さを14〜120mm、土手状突起の
断面形状を頂角90乃至135°の三角形又は頂角60
乃至135°稜線の半径3乃至5mmのコニーデ火山形と
した。
〔作用〕
放電反応装置の電極形状を上記の如く設定することによ
り、該電極を用いて構成された放電反応装置は、最大オ
ゾン濃度、単位放電面積当りのオゾン生成量、放電電力
の最高効率等の点で、従来平行電極無声放電型及び沿面
放電型の何れの放電反応装置よりも優れたものにできる
ことが実験的に確認できた。
〔実施例〕 以下、本考案の実施例を図中に基づいて説明する。
第1乃至4図は、それぞれ本考案に係る放電反応装置の
対極の構造を示す斜視図である。図示するように、対極
2は複数の土手状突起3を有している。土手状突起3の
高さhは1.0〜2.3mm、土手状突起部3のピッチ幅
は3〜30mm、土手状突起3の断面形状は三角形(第1
図及び第2図の対極2)又は稜線の半径rが3〜5mmの
コニーデ火山形(第3図及び第4図の対極2)、土手状
突起3の先端の頂角は三角形断面の場合90〜135°
コニーデ火山型の場合60〜135°とする。なお、土
手状突起3の先端のピッチ方向に幅0.03〜0.10
mmの平坦部を設けることが、望ましく、土手状突起3の
底部の隣接突起又は平坦部との接続部には加工上やむを
得ず残る微小半径の円弧部が生じることは支障ない。
上記第1乃至4図に示す形状の対極2の土手状突起3の
断面形状に関して、土手状突起3の高さh、ピッチp、
長さ、先端の頂角θ、第3図及び第4図に示す対極2
の場合は、更に稜線の半径rを種々に変えて、最高オゾ
ン濃度、最大オゾン生成量を測定したところ以下のよう
な結果が得られる。
第1図の対極、 第1図に示すように三角形の土手状突起3が互いに隣接
する電極形状の場合、酸素原料において、高さhが1.
0〜2.0mmの時最大オゾン濃度及び単位放電面積当り
の最大オゾン生成量が得られ、高さh>2mmでは最大オ
ゾン濃度は低下し、単位放電面積当りの最大オゾン生成
量は横ばい或いは漸減した。また、高さh<1mmでは、
最大オゾン濃度、単位放電面積当りの最大オゾン生成量
はともに減少した。これらの傾向はピッチpが2mm<p
<30mm、長さが14mm<<120mmの範囲で認め
られた。
一方空気原料においては、高さhが(1mm<h<3.5
mmの範囲で)大きくなる程、最大オゾン濃度も単位放電
面積当りの最大オゾン生成量も大きくなるが、高さh≧
2.3mmではそれらの増加率は極めて僅かであった。な
お、高さh≧2.3mmとなると最大オゾン濃度及び最大
生成量を得るための放電電圧も14KVP-P(ピークか
らピークまでの振幅値)以上となることがあり、電極及
び誘電体の損傷も懸念された。
従って、土手状突起3の高さhは1.0〜2.3mmが適
当である。
なお、三角形の土手状突起3の先端の頂角θを90〜1
35°の範囲で変えた場合、頂角θを大きくするに従っ
て、酸素原料における濃度が僅かに下がり、空気原料に
おける濃度が僅かに上がる傾向が認められたが、頂角θ
を過度に小さくした場合の電極材料及び誘電体の損傷の
懸念、加工の容易さから頂角θは90°<θ<135°
の範囲にするのが適当である。
第3図の対極、 第3図に示すように、稜線が円弧状のコニーデ火山形の
土手状突起3の場合は、円弧の半径rを大きくするに従
って、最大オゾン濃度は酸素原料で低下し、空気原料で
増加し、最大オゾン生成量は両原料とも減少する。従っ
て、第3図に示すコニーデ火山形の土手状突起3を有す
る対極2は、空気原料用として有用である。円弧部の半
径rが3mm未満では三角形の土手状突起3と大差がな
く、半径rが5mmを越えるとオゾン生成量が三角形突起
の場合の半分から数分の1と低下する。
また、頂角θの大きさは、三角形の土手状突起3と同様
の理由及び放電空間断面積をより大きくするために60
°〜135°が適当である。
同様に第1図に示す対極2の形状で高さhが1.5mmの
場合、酸素原料において、最大オゾン濃度は約120mm
までは、長さの増大と共に増大するが、≒120mm
付近で横ばいか或いは減少に転ずる。
一方単位放電面積当りの最大オゾン生成量は長さが1
4mm以上で長さと共に減少し、<14mmでは横ばい
か、かえって減少する。
また、空気原料においては、長さが30mm<<60
mmの範囲で最大オゾン濃度が得られ、単位面積当りのオ
ゾン生成量はの増加と共に減少する。従って、三角形
の土手状突起3の長さは14〜120mmが有用である。
なお、コニーデ火山形の土手状突起3の場合も、土手状
突起3の長さと同じく14〜120mmが実用的である。
第2図及び第4図の対極 さらに第2図及び第4図に示すように対極2の土手状突
起3を離して設けると、三角形状の土手状突起及びコニ
ーデ火山形状の土手状突起の場合も酸素原料において
は、ピッチpが3〜8mmの範囲で最大濃度が得られ、放
電面積当りの最大オゾン生成量はピッチpの増大と共
に、僅かではあるが減る傾向にある。一方空気原料にお
いて、ピッチpの増大と共に最大オゾン濃度は顕著に増
す反面、単位放電面積当りの最大オゾン生成量は大幅に
減少し、ピッチp>30mmになると、平行無声放電型の
場合と殆ど同程度に低下してしまう。従ってピッチpは
3〜30mmが有用である。
第5図に第1図の対極を用いた放電反応装置の断面構造
を示す。同図において、1はAを主性分とする
セラミック誘電体で、その裏面には一方の電極5として
Ag−Pdのメタライズが施され、電力供給用のリード
線12が接続されている。2は断面三角形状の土手状突
起3を有する対極で、裏面に複数の放電フィン2−1が
鑞付けされ(二点鎖線はフィンの断面形状を示す)、放
電フィン2−1には電力供給用リード線13が接続して
ある。
上記構造の放電反応装置においては、土手状突起3は、
高さh=1.5mm、長さ=47mm、ピッチp=3mm、
頂角θ=90°の三角形とした。放電反応装置を上記の
ような構成とすることにより、セラミック誘電体1と対
極2の間に原料及び生成物の流路兼放電空間4が形成さ
れ、これらは図示していない、紙面手前の原料入口及び
紙面裏側の生成物出口に連接されている。テフロンとシ
リコンゴムの積層材からなるパッキン兼スペーサ11を
挾んで、絶縁性材料からなるケーシング7及び8を図示
していないボルトで第5図に示すように締結組立てる。
ケーシング7にはセラミック誘電体1を支えるリブ7−
1が設けてあり、セラミック誘電体1の裏側には冷却ジ
ャケット9が形成されている。冷却ジャケット9及び対
極2側のケーシング8の内部空間10は、それぞれ図示
しない冷媒入出口と接続され、冷却ジャケット9には冷
却水を内部空間10には冷却油を供給、循環させるよう
に構成している。
上記構成の放電反応装置において、原料として酸素を用
い、リード線12と電力供給用リード線13との間に
6.5KHz、2−12KVP-Pの高周波電圧を印加した
場合、オゾンの最高濃度205mg/N、単位放電面積
当りのオゾン生成量3.06kg/h/m2、オゾン生成の
対電力最高効率0.179kg/kwhを得た。
一方、平行無声放電型の場合、オゾンの最高濃度80mg
/N、単位放電面積当りのオゾン生成量0.30kg/
h/m2、オゾン生成の対電力最高効率0.18kgO3/k
wh程度であり、また無声放電型の場合、オゾンの最高
濃度100mg/N、単位放電面積当りのオゾン生成量
1.5kg/h/m2、オゾン生成の対電力最高効率0.1
8kgO/h程度である。
従って、上記構成の放電反応装置はオゾン生成におい
て、極めて優れた性能を有することが確認できた。
また、第5図と同じ構成の放電反応装置において土手状
突起3の高さh=1.5mm、長さ=60mm、ピッチp
=24mm、頂角θ=75°及び稜線の半径3.5mmのコ
ニーデ火山形状の土手状突起3の対極2とし、原料に空
気を用いた場合、最大オゾン濃度19mg/N、単位放
電面積当りの最大オゾン生成量0.71kg/h/m2、の
結果を得た。この結果から、本考案の電極形状とするこ
とにより、空気原料においても、最大オゾン濃度で沿面
放電型より優れ、平行無声放電型と略同等で、単位放電
面積当りの最大オゾン生成量では沿面放電型及び平行無
声放電型のいずれより優れていることが確認できた。
〔考案の効果〕
以上説明したように本考案によれば、電極の土手状突起
の形状を実用新案登録請求の範囲に記載の通り設定する
ことにより、高性能、小型で且つ安価な放電反応装置を
提供できるという極めて優れた効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図乃至第4図はそれぞれ本考案に係る放電反応装置
の対極の構造を示す斜視図、第5図は第1図の対極を用
いた放電反応装置の断面図、第6図は平行無声放電式と
沿面放電方式の複合方式の放電反応装置概念構造を示す
図である。 図中、1……セラミック誘電体、2……対極、3……土
手状突起、4……流路兼放電空間、5……電極、7……
ケーシング、8……ケーシング、9……冷却ジャケッ
ト、10……内部空間、11……パッキン兼スペーサ、
12……リード線、13……電力供給用リード線。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 安武 重雄 神奈川県藤沢市本藤沢4丁目2番1号 株 式会社荏原総合研究所内 (72)考案者 北嶋 宣光 神奈川県藤沢市本藤沢4丁目2番1号 株 式会社荏原総合研究所内 (56)参考文献 特開 昭61−86403(JP,A)

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】誘電体を挾む電極の一方は誘電体側の面に
    複数の土手状突起が設けてあり、該突起の先端は誘電体
    に接するか或いは極めて接近し、該突起間の凹部と前記
    誘電体との間に形成されるトンネル状空間を原料及び生
    成物流路兼放電空間とした放電反応装置において、前記
    電極の土手状突起の高さを1.0乃至2.3mm、土手状
    突起のピッチを3乃至30mm、土手状突起の長さを14
    〜120mm、土手状突起の断面形状を頂角90乃至13
    5°の三角形又は頂角60乃至135°で稜線の半径3
    乃至5mmのコニーデ火山形としたことを特徴とする放電
    反応装置の電極。
JP6564888U 1988-05-17 1988-05-17 放電反応装置の電極 Expired - Lifetime JPH061230Y2 (ja)

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