JPH06122858A - 易剥離性粘着剤 - Google Patents

易剥離性粘着剤

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JPH06122858A
JPH06122858A JP4274192A JP27419292A JPH06122858A JP H06122858 A JPH06122858 A JP H06122858A JP 4274192 A JP4274192 A JP 4274192A JP 27419292 A JP27419292 A JP 27419292A JP H06122858 A JPH06122858 A JP H06122858A
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JP
Japan
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styrene
sensitive adhesive
copolymer
pressure
adhesive
Prior art date
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Pending
Application number
JP4274192A
Other languages
English (en)
Inventor
Noboru Yasumoto
登 安本
Masashi Nakano
正志 中野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kurabo Industries Ltd
Kurashiki Spinning Co Ltd
Original Assignee
Kurabo Industries Ltd
Kurashiki Spinning Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 常温粘着性と熱接着性を有し、被着体等を汚
染させない易剥離性のホットメルト型粘着剤を提供す
る。 【構成】 スチレン含有量が10〜20重量%のスチレ
ン−イソプレントリブロック共重合体を含有する易剥離
性粘着剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、常温粘着性および熱
接着性を有し、被着体等を汚染させない易剥離性粘着剤
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の一般的な粘着剤は、水または溶剤
に、天然ゴムや合成ゴム等を溶解または分散させたもの
であり、使用に際しては、水や溶剤を蒸発させなければ
ならないため、作業効率が悪いだけでなく、作業衛生や
環境汚染上も問題がある。また、この種の粘着剤には油
性の可塑剤や粘着付与剤(タッキファイヤー)等が添加さ
れるため、これらの添加剤が被着体を汚損し、該粘着剤
の用途はおのずから限定されている。又、汚損を防止す
る目的で架橋剤(例えば、ポリイソシアネートまたはメ
ラミン)を用いて粘着剤自体の凝集力を向上させる方法
が知られているが、架橋剤を添加した加工原液はポット
ライフに問題がある。
【0003】さらに、従来のホットメルト型の粘着剤
は、ブロック(塊)状の溶融コートタイプの粘着剤であ
り、上記の液状型の粘着剤の欠点は有さないが、高温時
に低凝集力のため押し出し成形できないという難点があ
る。また、実用上種々の利点を有する易剥離性のホット
メルト型接着剤は実用に供されていない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、常温粘着
性と熱接着性を有し、被着体等を汚染させない易剥離性
のホットメルト型粘着剤を提供するためになされたもの
である。
【0005】
【課題を解決するための手段】即ちこの発明は、スチレ
ン含有量が10〜20重量%のスチレン−イソプレント
リブロック共重合体を含有する易剥離性粘着剤に関す
る。
【0006】本発明において用いるスチレン−イソプレ
ントリブロック共重合体は、ポリスチレンのハードブロ
ックをAとし、ポリイソプレンのソフトブロックをBと
すると、A−B−Aの構造を有するスチレン系ブロック
コポリマーのトリブロック共重合体である。このような
トリブロック共重合体は、スチレン、イソプレンおよび
スチレン各単量体を逐次反応させて調製する方法(逐次
法)、または重合反応において生成する(ポリスチレン−
ポリイソプレン)分子のポリイソプレン末端をカップリ
ング剤を用いて結合することによって調製する方法(カ
ップリング法)により製造されるが、当該方法ではトリ
ブロック共重合体とジブロック共重合体の混合体になる
ことが知られていた。しかし、近年の重合技術の進歩に
よりジブロック共重合体を含まない(ジブロック共重合
体の割合が1重量%未満)トリブロック共重合体が製造
されるようになった。例えば、Dexco Polym
ers社(商品名「Vector4100」、「同410
1」、「同4111」)のスチレン−イソプレントリブロッ
ク共重合体である。本発明に用いるスチレン−イソプレ
ントリブロック共重合体はジブロック共重合体を含まな
いもの(ジブロック共重合体の割合が1重量%未満)をい
う。トリブロック共重合体にジブロック共重合体が混在
すると、特に180℃剥離性が高くなり、本発明の所期
の目的である易剥離性を達成することができない。すな
わち、再剥離に際し180℃剥離試験値が200gf/
25mm以上の剥離強度の場合材料変形が生じ、再使用
不能となる。本発明の易剥離性を発揮させる好ましい1
80℃剥離強度は60gf/25mm以下である。さら
に、剪断剥離強度についていえば、本発明の所期の目的
を達成するためには、1000gf/cm2以下である
ことが好ましい。また、スチレン−イソプレントリブロ
ック共重合体のスチレン含有量が20重量%よりも多く
なると、当該トリブロック共重合体の硬度や機械的強度
が増大し、粘着性が著しく低下する。10重量%以下に
なると、粘着性が上昇しすぎるため本発明の所期の目的
を達成することができない。特に好適なトリブロック共
重合体は、分子量が約103〜105で、メルトフローレ
イト(200℃・5Kg荷重)が12g/10min以上のも
のである。メルトフローレイトが12g/10minよりも
小さくなると、押し出し成形時の負荷が高くなるので好
ましくない。
【0007】本発明による粘着剤は無色で半透明の粘弾
性物であるので、用途に応じて透明または不透明な粘着
剤が必要な場合には、透明化剤としては、例えば低密度
ポリエチレンを、また不透明化剤としては、例えばエチ
レン−メチルアクリレート共重合体をそれぞれ配合すれ
ばよい。低密度ポリエチレンおよびエチレン−メチルア
クリレート共重合体の好適な配合量はそれぞれ20重量
%以下および30重量%以下である。低密度ポリエチレ
ンの配合量が20重量%よりも多くなると、フィルム成
型性が悪くなる。また、エチレン−メチルアクリレート
共重合体の配合量が30重量%よりも多くなると、著し
く透明性を阻害する。好ましい低密度ポリエチレンは分
子量が約1×103〜3×104でメルトフローレイト
(190℃・2.16Kg荷重)が20g/10min以上の
ものであり、また、好ましいエチレン−メチルアクリレ
ート共重合体は分子量が約1×103〜3×104で、メ
ルトフローレイト(190℃・2.16Kg荷重)が5g/
10min以上のものである。これらのメルトフローレイ
トの値が上記範囲外になると、押し出し成形時の負荷が
高くなるので好ましくない。なお、粘着剤の透明性を調
整するために、上記の低密度ポリエチレンとエチレン−
メチルアクリレート共重合体を適宜併用してもよい。
【0008】本発明による粘着剤には、所望により、安
定化剤および/または滑剤を適宜配合してもよい。安定
化剤としては、ハイドロキノン、2,6−ジ−t−ブチル
−4−メチルフェノールおよび1,1−ビス(4−ヒドロ
キシフェニル)シクロヘキサン等のヒンダーフェノール
系安定化剤が例示され、また、滑剤としては、炭素原子
数C8〜C25の脂肪酸、脂肪酸アミド、脂肪酸金属セッ
ケン(好ましくは、ステアリン酸アミドまたはラウリル
酸アミド等が例示される。
【0009】本発明による粘着剤は、従来のホットメル
ト型の粘着剤と異なり、シートやフィルム等の利用しや
すい形状で適当な離型紙上に押し出し成形できる。離型
紙としては離型剤の移行を重視し、パーチメント紙やグ
ラシン紙に離型剤を直接焼付加工したもの等が例示され
る。この場合、粘着剤が中間ロールに巻き付いて剥離が
困難になるという問題を回避するために、ラミネート直
後に適当な合紙を重ね合わせる。即ち、上記の粘着剤を
離型紙上へTダイからフィルム状に押し出して成形して
ラミネート化し、該ラミネートを冷却ロールへ誘導して
し引き取った直後に、該ラミネートの押し出し成形フィ
ルム層上にブロッキング防止用合紙を重ねる。合紙は、
工程上密着性を示すと共に、簡単に剥離できるものでな
ければならない。好適な合紙としては、低密度ポリエチ
レンフィルム、高密度ポリエチレンフィルム、ポリエス
テルフィルム、ポリプロピレンフィルムおよびナイロン
フィルム等が例示されるが、コスト、柔軟性および巻じ
わ防止等の見地からは、低密度ポリエチレンフィルムが
好ましい。また、剥離を容易にするために、表面に0.
5mm〜1.5mmの絹目紋や10〜200ミクロンの
梨地模様等の模様を有する合紙を用いるのも有効であ
る。
【0010】
【実施例】以下、本発明を実施例によって説明する。実施例1〜3 以下の表1に示す配合成分をヘンシェルミキサーを用い
てドライブレンドすることによって組成物1〜3を調製
した。組成物1、2または3を押し出し機のホッパー内
に入れ、樹脂温度230℃、Tダイ温度230±10℃
の条件下でTダイからフィルム状に押し出し、該フィル
ム状樹脂を離型紙(離型剤焼付グラシンタイプ)上に受
け、樹脂面を冷却ロールに融着させながら圧着ラミネー
ト化をおこない、冷却フィルムが冷却ロールから離れ、
ガイドロールから次のガイドロールに入る前に合紙(低
密度ポリエチレン製梨地マット;厚さ30μ)を重ね合
わせて巻き取ることによって、粘着性フィルム1〜3を
得た。得られた粘着性フィルムの物性を以下の表2〜表
4に示す。
【0011】
【表1】
【0012】
【表2】
【0013】
【表3】
【0014】
【表4】
【0015】なお、Tダイからの押し出し条件及び引き
取り条件を調節することによって、種々の厚さ(15ミ
クロン、30ミクロン、50ミクロン、100ミクロ
ン、150ミクロン、200ミクロン)の粘着性フィル
ムを得た。
【0016】実施例4 ポリ塩化ビニル−ポリエチレンテレフタレートラミネー
トシート(厚さ:0.28mm)のポリエチレンテレフタレー
ト面に対して、上記実施例1または2の配合処方による
組成物1または2を、実施例1〜3の手順に準拠して、
50ミクロンの厚みにラミネート化することによって粘
着性シートを得た。
【0017】比較例1および2 スチレン−イソプレントリブロック共重合体の代わり
に、日本ゼオン株式会社製の「クゥインタック(Quinta
c)3421」(スチレン−イソプレントリブロック共重合
体75重量%、スチレン−イソプレンジブロック共重合
体25重量%、スチレン含有量14.4重量%)または
「クゥインタック3450」(スチレン−イソプレントリ
ブロック共重合体95重量%、スチレン−イソプレンジ
ブロック共重合体5重量%、スチレン含有量16.5重
量%)を使用する以外は、上記実施例1と同様にして、
粘着性フィルム1'または2'を調製した。得られた粘着
性フィルムの物性を前記の表3および表4に示す。
【0018】
【発明の効果】本発明によるホットメルト型の粘着剤
は、種々の基体の表面、例えば、ガラス表面、プラスチ
ック表面、金属表面および塗装表面等に対して、実用上
十分な常温粘着性と熱粘着性を示すだけでなく、被着表
面を汚染させない易剥離性を発揮するので、種々の分野
で利用できる。例えば、ディスプレイや看板等の保護フ
ィルム用原料、写真や印刷物の接着、デスクマット、ブ
ックエンドおよびテーブルクロス等の滑り止め、ガラス
の化粧用シート(例えば、透明ガラスを磨ガラス調、ス
テンドグラス調または柄模様調にするためにエンボス加
工したポリ塩化ビニル製シート等)の接着、置き敷きカ
ーペットの裏打ち、ヘルメット等へのマークの貼着、お
よび易剥離性化粧材用原料等として有効に使用できる。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スチレン含有量が10〜20重量%のス
    チレン−イソプレントリブロック共重合体を含有する易
    剥離性粘着剤。
  2. 【請求項2】 低密度ポリエチレン20重量%以下およ
    び/またはエチレン−メチルアクリレート共重合体30
    重量%以下含有する請求項1記載の粘着剤。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の粘着剤を、離型
    紙上へTダイからフィルム状に押し出し成形してラミネ
    ート化し、該ラミネートを冷却ロールへ誘導して引き取
    った直後に、該ラミネートの押し出し成形フィルム層上
    にブロッキング防止用合紙を重ねることを特徴とする易
    剥離性粘着シートの製法。
JP4274192A 1992-10-13 1992-10-13 易剥離性粘着剤 Pending JPH06122858A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20090117309A1 (en) * 2007-11-07 2009-05-07 Ogden Jr Orval D Extrudable adherable material systems
JP2018517581A (ja) * 2015-03-16 2018-07-05 エイチ.ビー.フラー カンパニー 弾性接着剤組成物及びそれを用いて作製される弾性複合材料

Cited By (3)

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