JP7253407B2 - 粘接着剤組成物 - Google Patents
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Description
[1]メタクリル酸エステル単位からなる2つの重合体ブロック(A1)および(A2)とアクリル酸エステル単位からなる1つの重合体ブロック(B)とを有し、(A1)-(B)-(A2)ブロック構造を有し、重量平均分子量(Mw)が300,000以上450,000以下であり、重合体ブロック(A1)および(A2)の合計含有量が35質量%以下であるアクリル系トリブロック共重合体(I)と、メタクリル酸エステル単位からなる1つの重合体ブロック(C)とアクリル酸エステル単位からなる1つの重合体ブロック(D)とを有し、重量平均分子量(Mw)が10,000~120,000であり、重合体ブロック(C)の含有量が25質量%以下であるアクリル系ジブロック共重合体(II)とを含有し、アクリル系トリブロック共重合体(I)100質量部に対してアクリル系ジブロック共重合体(II)が1質量部以上200質量部以下である粘接着剤組成物;
を提供することにより達成される。
本発明の粘接着剤組成物に含まれるアクリル系トリブロック共重合体(I)は、メタクリル酸エステル単位からなる2つの重合体ブロック(A1)および(A2)とアクリル酸エステル単位からなる1つの重合体ブロック(B)とを有し、(A1)-(B)-(A2)ブロック構造を有し、重量平均分子量(Mw)が300,000以上450,000以下であり、重合体ブロック(A1)および(A2)の合計含有量が35質量%以下である。
アクリル系トリブロック共重合体(I)は、メタクリル酸エステル単位からなる2つの重合体ブロック(A1)および(A2)を有する。
アクリル系トリブロック共重合体(I)は、アクリル酸エステル単位からなる重合体ブロック(B)を1つ有する。
本発明の粘接着剤組成物に含まれるアクリル系アクリル系ジブロック共重合体(II)は、メタクリル酸エステル単位からなる1つの重合体ブロック(C)とアクリル酸エステル単位からなる1つの重合体ブロック(D)とを有し、重量平均分子量(Mw)が10,000~120,000であり、重合体ブロック(C)の含有量が25質量%以下である。
アクリル系ジブロック共重合体(II)は、メタクリル酸エステル単位からなる重合体ブロック(C)を1つ有する。
アクリル系ジブロック共重合体(II)は、アクリル酸エステル単位からなる重合体ブロック(D)を1つ有する。
AlR2R3R4 (1)
(式(1)中、R2、R3およびR4はそれぞれ独立して置換基を有してもよいアルキル基、置換基を有していてもよいシクロアルキル基、置換基を有してもよいアリール基、置換基を有していてもよいアラルキル基、置換基を有してもよいアルコキシ基、置換基を有してもよいアリールオキシ基またはN,N-二置換アミノ基を表すか、あるいはR2が上記したいずれかの基であり、R3およびR4が一緒になって置換基を有していてもよいアリーレンジオキシ基を形成している。)で表される有機アルミニウム化合物が挙げられる。
[GPC測定の装置および条件]
・装置:東ソー株式会社製GPC装置「HLC-8020」
・分離カラム:東ソー株式会社製「TSKgel GMHXL」、「G4000HXL」
および「G5000HXL」を直列に連結
・溶離剤:テトラヒドロフラン
・溶離剤流量:1.0ml/分
・カラム温度:40℃
・検出方法:示差屈折率(RI)
また、以下の例において、ブロック共重合体における各重合体ブロックの含有量は、1H-NMR測定によって求めた。1H-NMR測定で用いた測定装置および条件は次のとおりである。
[1H-NMR測定の装置および条件]
・装置:日本電子株式会社製核磁気共鳴装置「JNM-ECX400」
・重溶媒:重水素化クロロホルム
1H-NMRスペクトルにおいて、3.6ppmおよび4.0ppm付近のシグナルは、それぞれ、メタクリル酸メチル単位のエステル基(-O-CH3)およびアクリル酸エステル単位のエステル基(-O-CH 2-CH2-CH2-CH3)に帰属され、その積分値の比によって各重合体ブロックの含有量を求めた。
[耐熱保持力]
耐熱保持力は、ASTM D4498に準拠して測定した。すなわち、後述の方法により作製した厚さ25μmの粘接着層を有する粘接着テープをステンレス(SUS304)板(ブライトアニール処理品)に幅25mm×長さ25mmで貼り付け、荷重500gを吊り下げ、40℃から205℃まで0.5℃/分の速度で昇温し、落下時の温度を求めた。この温度が155℃以上のものを「A」(保持力:良)、155℃未満のものを「B」(保持力:悪)とした。
[ブリード]
後述の方法により厚さ25μmの粘接着層を有する粘接着テープを作製し、紙基材への貼合から24時間後の、粘接着テープの粘接着層表面からの液状物のにじみ出しにより評価した。粘接着層表面からの液状物のにじみ出しが見られない場合は「A」(ブリード:なし)、見られた場合は、「B」(ブリード:あり)とした。
[塗工性]
後述する実施例および比較例で得られた粘接着剤組成物を、200℃の温度で厚さ100μmのポリエステルフィルム上に40μmの塗工厚みになるようにコーターを用いてコーティングした後、これを目視観察し、塗工表面の荒れ具合を「A」(良好/塗工表面が鏡面状である)、「B」(不良/塗工表面にブツが多いまたははっきりとした塗工ムラが確認できる)に分けて塗工性を評価した。
[タック]
後述の方法により作製した厚さ25μmの粘接着層を有する粘接着テープの粘接着層表面に25℃において親指を押しつけ引き剥がす時の抵抗をタック感として官能評価した。ここでは、指を軽く押しつけただけでタック感のあるものを「A」、指を強く押しつければタック感があるものを「B」とし、感圧粘着剤として適していることを示した。一方、タック感のないものは「C」とし感圧粘着剤として不向きとした。
(1)2Lの三口フラスコに三方コックを付け内部を窒素で置換した後、室温にて攪拌しながら、トルエン1021gと1,2-ジメトキシエタン8.48gを加え、続いて、イソブチルビス(2,6-ジ-t-ブチル-4-メチルフェノキシ)アルミニウム8.47mmolを含有するトルエン溶液16.8gを加え、さらにsec-ブチルリチウム1.06mmolを含有するsec-ブチルリチウムのシクロヘキサン溶液0.621gを加えた。
(2)続いて、これにメタクリル酸メチル20.8gを加えた。反応液は当初、黄色に着色していたが、室温にて60分間攪拌後には無色となった。
(3)引き続き、重合液の内部温度を-30℃に冷却し、アクリル酸n-ブチル218gを2時間かけて滴下し、滴下終了後-30℃にて5分間攪拌した。
(4)さらに、これにメタクリル酸メチル20.8gを加え、一晩室温にて攪拌した。
(5)メタノ-ル5.0gを添加して重合反応を停止した後、得られた反応液を15kgのメタノール中に注ぎ、沈殿物を析出させた。その後、沈殿物を回収し、乾燥させることにより、アクリル系トリブロック共重合体(I-1)240gを得た。得られたアクリル系トリブロック共重合体(I-1)の重量平均分子量(Mw)および分子量分布(Mw/Mn)を上述の方法のGPC測定により求めた。また、上述した1H-NMR測定により、アクリル系トリブロック共重合体(I-1)中のメタクリル酸メチル単位からなる重合体ブロックの含有量を求めた。
(1)2Lの三口フラスコに三方コックを付け内部を窒素で置換した後、室温にて攪拌しながら、トルエン1021gと1,2-ジメトキシエタン8.48gを加え、続いて、イソブチルビス(2,6-ジ-t-ブチル-4-メチルフェノキシ)アルミニウム8.47mmolを含有するトルエン溶液16.8gを加え、さらにsec-ブチルリチウム1.06mmolを含有するsec-ブチルリチウムのシクロヘキサン溶液0.621gを加えた。
(2)続いて、これにメタクリル酸メチル13.0gを加えた。反応液は当初、黄色に着色していたが、室温にて60分間攪拌後には無色となった。
(3)引き続き、重合液の内部温度を-30℃に冷却し、アクリル酸n-ブチル234gを2時間かけて滴下し、滴下終了後-30℃にて5分間攪拌した。
(4)さらに、これにメタクリル酸メチル13.0gを加え、一晩室温にて攪拌した。
(5)メタノ-ル5.0gを添加して重合反応を停止した後、得られた反応液を15kgのメタノール中に注ぎ、沈殿物を析出させた。その後、沈殿物を回収し、乾燥させることにより、アクリル系トリブロック共重合体(I-2)240gを得た。得られたアクリル系トリブロック共重合体(I-2)の重量平均分子量(Mw)および分子量分布(Mw/Mn)を上述の方法のGPC測定により求めた。また、上述した1H-NMR測定により、アクリル系トリブロック共重合体(I-2)中のメタクリル酸メチル単位からなる重合体ブロックの含有量を求めた。
(1)2Lの三口フラスコに三方コックを付け内部を窒素で置換した後、室温にて攪拌しながら、トルエン1020gと1,2-ジメトキシエタン7.28gを加え、続いて、イソブチルビス(2,6-ジ-t-ブチル-4-メチルフェノキシ)アルミニウム9.07mmolを含有するトルエン溶液18.0gを加え、さらにsec-ブチルリチウム0.907mmolを含有するsec-ブチルリチウムのシクロヘキサン溶液0.532gを加えた。
(2)続いて、これにメタクリル酸メチル18.6gを加えた。反応液は当初、黄色に着色していたが、室温にて60分間攪拌後には無色となった。
(3)引き続き、重合液の内部温度を-30℃に冷却し、アクリル酸n-ブチル218gを2時間かけて滴下し、滴下終了後-30℃にて5分間攪拌した。
(4)さらに、これにメタクリル酸メチル23.0gを加え、一晩室温にて攪拌した。
(5)メタノ-ル5.1gを添加して重合反応を停止した後、得られた反応液を15kgのメタノール中に注ぎ、沈殿物を析出させた。その後、沈殿物を回収し、乾燥させることにより、アクリル系トリブロック共重合体(I-3)240gを得た。得られたアクリル系トリブロック共重合体(I-3)の重量平均分子量(Mw)および分子量分布(Mw/Mn)を上述の方法のGPC測定により求めた。また、上述した1H-NMR測定により、アクリル系トリブロック共重合体(I-3)中のメタクリル酸メチル単位からなる重合体ブロックの含有量を求めた。
(1)2Lの三口フラスコに三方コックを付け内部を窒素で置換した後、室温にて攪拌しながら、トルエン1021gと1,2-ジメトキシエタン8.50gを加え、続いて、イソブチルビス(2,6-ジ-t-ブチル-4-メチルフェノキシ)アルミニウム8.47mmolを含有するトルエン溶液16.8gを加え、さらにsec-ブチルリチウム1.06mmolを含有するsec-ブチルリチウムのシクロヘキサン溶液0.621gを加えた。
(2)続いて、これにメタクリル酸メチル30.3gを加えた。反応液は当初、黄色に着色していたが、室温にて60分間攪拌後には無色となった。
(3)引き続き、重合液の内部温度を-30℃に冷却し、アクリル酸n-ブチル197gを2時間かけて滴下し、滴下終了後-30℃にて5分間攪拌した。
(4)さらに、これにメタクリル酸メチル32.0gを加え、一晩室温にて攪拌した。
(5)メタノ-ル5.0gを添加して重合反応を停止した後、得られた反応液を15kgのメタノール中に注ぎ、沈殿物を析出させた。その後、沈殿物を回収し、乾燥させることにより、アクリル系トリブロック共重合体(I-4)250gを得た。得られたアクリル系トリブロック共重合体(I-4)の重量平均分子量(Mw)を上述の方法でGPCを測定により求めた。また、上述した1H-NMR測定により、アクリル系トリブロック共重合体(I-4)中のメタクリル酸メチル単位からなる重合体ブロックの含有量を求めた。
(1)2Lの三口フラスコに三方コックを付け内部を窒素で置換した後、室温にて攪拌しながら、トルエン1020gと1,2-ジメトキシエタン7.28gを加え、続いて、イソブチルビス(2,6-ジ-t-ブチル-4-メチルフェノキシ)アルミニウム9.07mmolを含有するトルエン溶液18.0gを加え、さらにsec-ブチルリチウム0.907mmolを含有するsec-ブチルリチウムのシクロヘキサン溶液0.532gを加えた。
(2)続いて、これにメタクリル酸メチル12.6gを加えた。反応液は当初、黄色に着色していたが、室温にて60分間攪拌後には無色となった。
(3)引き続き、重合液の内部温度を-30℃に冷却し、アクリル酸n-ブチル234gを2時間かけて滴下し、滴下終了後-30℃にて5分間攪拌した。
(4)さらに、これにメタクリル酸メチル13.4gを加え、一晩室温にて攪拌した。
(5)メタノ-ル5.1gを添加して重合反応を停止した後、得られた反応液を15kgのメタノール中に注ぎ、沈殿物を析出させた。その後、沈殿物を回収し、乾燥させることにより、アクリル系トリブロック共重合体(I-5)250gを得た。得られたアクリル系トリブロック共重合体(I-5)の重量平均分子量(Mw)を上述の方法でGPCを測定により求めた。また、上述した1H-NMR測定により、アクリル系トリブロック共重合体(I-5)中のメタクリル酸メチル単位からなる重合体ブロックの含有量を求めた。
(1)2Lの三口フラスコに三方コックを付け内部を窒素で置換した後、室温にて攪拌しながら、トルエン1022gと1,2-ジメトキシエタン6.80gを加え、続いて、イソブチルビス(2,6-ジ-t-ブチル-4-メチルフェノキシ)アルミニウム8.47mmolを含有するトルエン溶液16.8gを加え、さらにsec-ブチルリチウム0.847mmolを含有するsec-ブチルリチウムのシクロヘキサン溶液0.497gを加えた。
(2)続いて、これにメタクリル酸メチル9.01gを加えた。反応液は当初、黄色に着色していたが、室温にて60分間攪拌後には無色となった。
(3)引き続き、重合液の内部温度を-30℃に冷却し、アクリル酸n-ブチル242gを2時間かけて滴下し、滴下終了後-30℃にて5分間攪拌した。
(4)さらに、これにメタクリル酸メチル9.18gを加え、一晩室温にて攪拌した。
(5)メタノ-ル4.8gを添加して重合反応を停止した後、得られた反応液を15kgのメタノール中に注ぎ、沈殿物を析出させた。その後、沈殿物を回収し、乾燥させることにより、アクリル系トリブロック共重合体(I-6)250gを得た。得られたアクリル系トリブロック共重合体(I-6)の重量平均分子量(Mw)を上述の方法でGPCを測定により求めた。また、上述した1H-NMR測定により、アクリル系トリブロック共重合体(I-6)中のメタクリル酸メチル単位からなる重合体ブロックの含有量を求めた。
(1)2Lの三口フラスコに三方コックを付け内部を窒素で置換した後、室温にて攪拌しながら、トルエン939gと1,2-ジメトキシエタン21.8gを加え、続いて、イソブチルビス(2,6-ジ-t-ブチル-4-メチルフェノキシ)アルミニウム16.3mmolを含有するトルエン溶液32.4gを加え、さらにsec-ブチルリチウム2.72mmolを含有するsec-ブチルリチウムのシクロヘキサン溶液1.59gを加えた。
(2)続いて、これにメタクリル酸メチル21.7gを加えた。反応液は当初、黄色に着色していたが、室温にて60分間攪拌後には無色となった。
(3)引き続き、重合液の内部温度を-30℃に冷却し、アクリル酸n-ブチル273gを2時間かけて滴下し、滴下終了後-30℃にて5分間攪拌した。
(4)さらに、これにメタクリル酸メチル30.2gを加え、一晩室温にて攪拌した。
(5)メタノ-ル10gを添加して重合反応を停止した後、得られた反応液を15kgのメタノール中に注ぎ、沈殿物を析出させた。その後、沈殿物を回収し、乾燥させることにより、アクリル系トリブロック共重合体(I-7)310gを得た。得られたアクリル系トリブロック共重合体(I-7)の重量平均分子量(Mw)および分子量分布(Mw/Mn)を上述の方法のGPC測定により求めた。また、上述した1H-NMR測定により、アクリル系トリブロック共重合体(I-7)中のメタクリル酸メチル単位からなる重合体ブロックの含有量を求めた。
(1)2Lの三口フラスコに三方コックを付け内部を窒素で置換した後、室温にて攪拌しながら、トルエン1020gと1,2-ジメトキシエタン7.28gを加え、続いて、イソブチルビス(2,6-ジ-t-ブチル-4-メチルフェノキシ)アルミニウム9.07mmolを含有するトルエン溶液18.0gを加え、さらにsec-ブチルリチウム0.907mmolを含有するsec-ブチルリチウムのシクロヘキサン溶液0.532gを加えた。
(2)続いて、これにメタクリル酸メチル44.5gを加えた。反応液は当初、黄色に着色していたが、室温にて60分間攪拌後には無色となった。
(3)引き続き、重合液の内部温度を-30℃に冷却し、アクリル酸n-ブチル164gを2時間かけて滴下し、滴下終了後-30℃にて5分間攪拌した。
(4)さらに、これにメタクリル酸メチル51.6gを加え、一晩室温にて攪拌した。
(5)メタノ-ル5.1gを添加して重合反応を停止した後、得られた反応液を15kgのメタノール中に注ぎ、沈殿物を析出させた。その後、沈殿物を回収し、乾燥させることにより、アクリル系トリブロック共重合体(I-8)250gを得た。得られたアクリル系トリブロック共重合体(I-8)の重量平均分子量(Mw)を上述の方法でGPCを測定により求めた。また、上述した1H-NMR測定により、アクリル系トリブロック共重合体(I-8)中のメタクリル酸メチル単位からなる重合体ブロックの含有量を求めた。
(1)2Lの三口フラスコに三方コックを付け内部を窒素で置換した後、室温にて攪拌しながら、トルエン1019gと1,2-ジメトキシエタン6.07gを加え、続いて、イソブチルビス(2,6-ジ-t-ブチル-4-メチルフェノキシ)アルミニウム9.83mmolを含有するトルエン溶液19.6gを加え、さらにsec-ブチルリチウム0.756mmolを含有するsec-ブチルリチウムのシクロヘキサン溶液0.444gを加えた。
(2)続いて、これにメタクリル酸メチル30.9gを加えた。反応液は当初、黄色に着色していたが、室温にて60分間攪拌後には無色となった。
(3)引き続き、重合液の内部温度を-30℃に冷却し、アクリル酸n-ブチル195gを2時間かけて滴下し、滴下終了後-30℃にて5分間攪拌した。
(4)さらに、これにメタクリル酸メチル34.0gを加え、一晩室温にて攪拌した。
(5)メタノ-ル5.4gを添加して重合反応を停止した後、得られた反応液を15kgのメタノール中に注ぎ、沈殿物を析出させた。その後、沈殿物を回収し、乾燥させることにより、アクリル系トリブロック共重合体(I-9)250gを得た。得られたアクリル系トリブロック共重合体(I-9)の重量平均分子量(Mw)を上述の方法でGPCを測定により求めた。また、上述した1H-NMR測定により、アクリル系トリブロック共重合体(I-9)中のメタクリル酸メチル単位からなる重合体ブロックの含有量を求めた。
(1)2Lの三口フラスコに三方コックを付け内部を窒素で置換した後、室温にて攪拌しながら、トルエン903gと1,2-ジメトキシエタン58.3gを加え、続いて、イソブチルビス(2,6-ジ-t-ブチル-4-メチルフェノキシ)アルミニウム18.2mmolを含有するトルエン溶液36.2gを加え、さらにsec-ブチルリチウム7.28mmolを含有するsec-ブチルリチウムのシクロヘキサン溶液4.27gを加えた。
(2)続いて、これにメタクリル酸メチル26.8gを加えた。反応液は当初、黄色に着色していたが、室温にて60分間攪拌後には無色となった。
(3)引き続き、重合液の内部温度を-30℃に冷却し、アクリル酸n-ブチル378gを2時間かけて滴下し、滴下終了後-30℃にて5分間攪拌した。
(4)メタノ-ル15gを添加して重合反応を停止した後、得られた反応液を15kgのメタノール中に注ぎ、沈殿物を析出させた。その後、沈殿物を回収し、乾燥させることにより、アクリル系ジブロック共重合体(II-1)380gを得た。得られたアクリル系ジブロック共重合体(II-1)の重量平均分子量(Mw)および分子量分布(Mw/Mn)を上述の方法のGPC測定により求めた。また、上述した1H-NMR測定により、アクリル系ジブロック共重合体(II-1)中のメタクリル酸メチル単位からなる重合体ブロックの含有量を求めた。
(1)2Lの三口フラスコに三方コックを付け内部を窒素で置換した後、室温にて攪拌しながら、トルエン877gと1,2-ジメトキシエタン58.0gを加え、続いて、イソブチルビス(2,6-ジ-t-ブチル-4-メチルフェノキシ)アルミニウム13.0mmolを含有するトルエン溶液25.8gを加え、さらにsec-ブチルリチウム7.22mmolを含有するsec-ブチルリチウムのシクロヘキサン溶液4.24gを加えた。
(2)続いて、これにメタクリル酸メチル195gを加えた。反応液は当初、黄色に着色していたが、室温にて60分間攪拌後には無色となった。
(3)引き続き、重合液の内部温度を-30℃に冷却し、アクリル酸n-ブチル195gを2時間かけて滴下し、滴下終了後-30℃にて5分間攪拌した。
(4)メタノ-ル12gを添加して重合反応を停止した後、得られた反応液を15kgのメタノール中に注ぎ、沈殿物を析出させた。その後、沈殿物を回収し、乾燥させることにより、アクリル系ジブロック共重合体(II-2)370gを得た。得られたアクリル系ジブロック共重合体(II-2)の重量平均分子量(Mw)および分子量分布(Mw/Mn)を上述の方法のGPC測定により求めた。また、上述した1H-NMR測定により、アクリル系ジブロック共重合体(II-2)中のメタクリル酸メチル単位からなる重合体ブロックの含有量を求めた。
(1)2Lの三口フラスコに三方コックを付け内部を窒素で置換した後、室温にて攪拌しながら、トルエン887gと1,2-ジメトキシエタン29.4gを加え、続いて、イソブチルビス(2,6-ジ-t-ブチル-4-メチルフェノキシ)アルミニウム9.89mmolを含有するトルエン溶液19.7gを加え、さらにsec-ブチルリチウム3.66mmolを含有するsec-ブチルリチウムのシクロヘキサン溶液2.15gを加えた。
(2)続いて、これにメタクリル酸メチル26.2gを加えた。反応液は当初、黄色に着色していたが、室温にて60分間攪拌後には無色となった。
(3)引き続き、重合液の内部温度を-30℃に冷却し、アクリル酸n-ブチル363gを2時間かけて滴下し、滴下終了後-30℃にて5分間攪拌した。
(4)メタノ-ル7.8gを添加して重合反応を停止した後、得られた反応液を15kgのメタノール中に注ぎ、沈殿物を析出させた。その後、沈殿物を回収し、乾燥させることにより、アクリル系ジブロック共重合体(II-3)370gを得た。得られたアクリル系ジブロック共重合体(II-3)の重量平均分子量(Mw)および分子量分布(Mw/Mn)を上述の方法のGPC測定により求めた。また、上述した1H-NMR測定により、アクリル系ジブロック共重合体(II-3)中のメタクリル酸メチル単位からなる重合体ブロックの含有量を求めた。
可塑剤:商品名「UP1010」東亞合成株式会社製、アクリルオリゴマー
上記製造例1~12で得たアクリル系トリブロック共重合体(I-1)~(I-9)およびアクリル系ジブロック共重合体(II-1)~(II-3)と上記可塑剤とを以下の表2および表3に示す質量比でトルエンに溶解し、濃度30質量%の粘接着剤組成物を含有するトルエン溶液を作製した。これをコーターによってポリエチレンテレフタレート製フィルム(東洋紡エステルフィルムE5000、厚さ50μm)上に乾燥後の粘接着層の厚さが25μmになるようにコーティングを行った後、該フィルムを100℃、3分で乾燥・熱処理して粘接着テープを作製した。作製した粘接着テープの評価において、被着体に貼り付ける必要がある場合には、2kgのローラーを10mm/秒の速度で2往復させて貼り付け、評価を行った。結果を下記表2および表3に示す。
以上から、本発明の粘接着剤組成物は、ブリードがなく、耐熱保持力、塗工性、およびタックに優れた性能を発現することがわかる。
Claims (1)
- メタクリル酸エステル単位からなる2つの重合体ブロック(A1)および(A2)とアクリル酸エステル単位からなる1つの重合体ブロック(B)とを有し、(A1)-(B)-(A2)ブロック構造を有し、重量平均分子量(Mw)が300,000以上450,000以下であり、重合体ブロック(A1)および(A2)の合計含有量が35質量%以下であり、
重合体ブロック(A1)および(A2)が、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸tert-ブチル、メタクリル酸シクロヘキシル、メタクリル酸イソボルニルおよびメタクリル酸フェニルから選ばれる少なくとも1つであり、
重合体ブロック(B)が、アクリル酸メチル、アクリル酸n-ブチル、アクリル酸2-エチルヘキシル、アクリル酸n-オクチルおよびアクリル酸イソオクチルから選ばれる少なくとも一種であり、
分子量分布(Mw/Mn)が1.0~1.5である、
アクリル系トリブロック共重合体(I)と、
メタクリル酸エステル単位からなる1つの重合体ブロック(C)とアクリル酸エステル単位からなる1つの重合体ブロック(D)とを有し、重量平均分子量(Mw)が10,000~120,000であり、重合体ブロック(C)の含有量が25質量%以下であり、
重合体ブロック(C)が、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸tert-ブチル、メタクリル酸シクロヘキシル、メタクリル酸イソボルニルおよびメタクリル酸フェニルから選ばれる少なくとも1つであり、
重合体ブロック(D)が、アクリル酸メチル、アクリル酸n-ブチル、アクリル酸2-エチルヘキシル、アクリル酸n-オクチルおよびアクリル酸イソオクチルから選ばれる少なくとも一種であり、
分子量分布(Mw/Mn)が1.0~1.5である、
アクリル系ジブロック共重合体(II)とを含有し、
アクリル系トリブロック共重合体(I)100質量部に対してアクリル系ジブロック共重合体(II)が1質量部以上200質量部以下である粘接着剤組成物。
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