JPH0612283Y2 - トランスファ機構の冷却装置 - Google Patents
トランスファ機構の冷却装置Info
- Publication number
- JPH0612283Y2 JPH0612283Y2 JP10087888U JP10087888U JPH0612283Y2 JP H0612283 Y2 JPH0612283 Y2 JP H0612283Y2 JP 10087888 U JP10087888 U JP 10087888U JP 10087888 U JP10087888 U JP 10087888U JP H0612283 Y2 JPH0612283 Y2 JP H0612283Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- viscous coupling
- shroud
- transfer mechanism
- lubricating oil
- gap
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Arrangement And Driving Of Transmission Devices (AREA)
- General Details Of Gearings (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案はトランスファ機構の冷却装置に関し、特に、ト
ランスファ機構のビスカスカップリングを冷却するトラ
ンスファ機構の冷却装置に関する。
ランスファ機構のビスカスカップリングを冷却するトラ
ンスファ機構の冷却装置に関する。
車両用トランスファ機構のビスカスカップリングは粘性
クラッチであることから摩擦による発熱が大きく、内部
のシリコンオイルの温度が上昇してパンプ状態となり伝
達トルクが低下する恐れがあることから、冷却の必要性
があった。そこでその手段として、例えば、ビスカスカ
ップリングの下方にビスカスカップリングの下部が浸漬
する潤滑油用ダムを形成し、そのダムに貯えられる潤滑
油によってビスカスカップリングを冷却することが検討
されている。
クラッチであることから摩擦による発熱が大きく、内部
のシリコンオイルの温度が上昇してパンプ状態となり伝
達トルクが低下する恐れがあることから、冷却の必要性
があった。そこでその手段として、例えば、ビスカスカ
ップリングの下方にビスカスカップリングの下部が浸漬
する潤滑油用ダムを形成し、そのダムに貯えられる潤滑
油によってビスカスカップリングを冷却することが検討
されている。
しかし、この冷却手段によると、ダム内の潤滑油がビス
カスカップリングの回転によって撹拌されるときその粘
性抵抗によって油温上昇をきたし、また、潤滑油がダム
内に停溜するために油温上昇をきたすため、冷却効果が
減少する。
カスカップリングの回転によって撹拌されるときその粘
性抵抗によって油温上昇をきたし、また、潤滑油がダム
内に停溜するために油温上昇をきたすため、冷却効果が
減少する。
本考案は上記に鑑みてなされたものであり、ビスカスカ
ップリングを効率的に冷却するため、ビスカスカップリ
ングの外周および側壁に所定の間隙を有したシュラウド
(カバー部材)を設け、その間隙へ給油装置によって供
給される潤滑油を導入するようにしたトランスファ機構
の冷却装置を提供する。
ップリングを効率的に冷却するため、ビスカスカップリ
ングの外周および側壁に所定の間隙を有したシュラウド
(カバー部材)を設け、その間隙へ給油装置によって供
給される潤滑油を導入するようにしたトランスファ機構
の冷却装置を提供する。
車両が走行して給油装置からシュラウドとビスカスカッ
プリングの間隙に潤滑油が供給され、ビスカスカップリ
ングを効果的に冷却することができる。また、多板クラ
ッチとの締結用のビスカスカップリングのスプライン外
周にシュラウドを圧入したことにより、別に油路を形成
する必要なくこのスプライン溝を油路をとして使用で
き、コストアップを招くことはない。
プリングの間隙に潤滑油が供給され、ビスカスカップリ
ングを効果的に冷却することができる。また、多板クラ
ッチとの締結用のビスカスカップリングのスプライン外
周にシュラウドを圧入したことにより、別に油路を形成
する必要なくこのスプライン溝を油路をとして使用で
き、コストアップを招くことはない。
以下、本考案のトランスファ機構の冷却装置を詳細に説
明する。
明する。
第1図は本考案の実施例を示し、トランスミッション機
構10とトランスファ機構20を有する。ここでは、トラン
スミッション機構10の説明は省略し、トランスファ機構
20について説明する。トランスファ機構20はトランスミ
ッション機構10からトルクを受けるドライブ軸21を有
し、ドライブ軸21は出力フランジ22からペラシャフト
(出力軸)を介して後輪へトルクを伝える。ドライブ軸
21のトルクは多板クラッチ23とビスカスカップリング24
のアウター部材25、26に伝えられ、多板クラッチ23とビ
スカスカップリング24のトルクはインナー部材27、28か
らスプライン結合を介してスプロケット29に伝えられ
る。スプロケット29はチェーン30を介してスプロケット
31と接続されており、スプロケット31のトルクは出力軸
32から前輪へ伝えられる。多板クラッチ23は押圧部材33
によって結合度を変えられ、押圧部材33は流体シリンダ
34に一端を位置させ、変位部材35に他端を係止したピス
トンロッド36によって押圧動作を行う。ビスカスカップ
リング24のアウター部材26の外周および側壁には後で詳
細に説明するシュラウド37が設けられている。トランス
ファケース38のトランスミッション機構20との境界部に
はストレーナ40に通じる吸入部39a、および吐出部39b
を有したトロコイドポンプ39が設けられており、吐出部
39bからドライブ軸21の供給口21aへ潤滑油が供給され
る。
構10とトランスファ機構20を有する。ここでは、トラン
スミッション機構10の説明は省略し、トランスファ機構
20について説明する。トランスファ機構20はトランスミ
ッション機構10からトルクを受けるドライブ軸21を有
し、ドライブ軸21は出力フランジ22からペラシャフト
(出力軸)を介して後輪へトルクを伝える。ドライブ軸
21のトルクは多板クラッチ23とビスカスカップリング24
のアウター部材25、26に伝えられ、多板クラッチ23とビ
スカスカップリング24のトルクはインナー部材27、28か
らスプライン結合を介してスプロケット29に伝えられ
る。スプロケット29はチェーン30を介してスプロケット
31と接続されており、スプロケット31のトルクは出力軸
32から前輪へ伝えられる。多板クラッチ23は押圧部材33
によって結合度を変えられ、押圧部材33は流体シリンダ
34に一端を位置させ、変位部材35に他端を係止したピス
トンロッド36によって押圧動作を行う。ビスカスカップ
リング24のアウター部材26の外周および側壁には後で詳
細に説明するシュラウド37が設けられている。トランス
ファケース38のトランスミッション機構20との境界部に
はストレーナ40に通じる吸入部39a、および吐出部39b
を有したトロコイドポンプ39が設けられており、吐出部
39bからドライブ軸21の供給口21aへ潤滑油が供給され
る。
第2図(a)、(b)はビスカスカップリング24のアウター部
材26の外周(多板クラッチ23のアウター部材25とかみ合
うスプライン溝26aを有する)および側壁に設けられた
シュラウド37を示し、スカート部37A、間隙保持部37
B、圧入部37C、および導入部37Dを有する。
材26の外周(多板クラッチ23のアウター部材25とかみ合
うスプライン溝26aを有する)および側壁に設けられた
シュラウド37を示し、スカート部37A、間隙保持部37
B、圧入部37C、および導入部37Dを有する。
第3図からも明らかなように、スカート部37Aは回転中
心軸へ向かう端部がスカート状に開いて潤滑油が導入し
易くなっており、導入部37Dは圧入部37Cをアウター部
材26の外周に圧入し易くするためにラッパ状に開いてい
る。このようにしてシュラウド37をアウター部材26の外
周に圧入すると、隔壁を有して設けられた4つの隔壁保
持部37Bがアウター部材26の側壁に接触してシュラウド
37との間に所定の間隙を形成する。
心軸へ向かう端部がスカート状に開いて潤滑油が導入し
易くなっており、導入部37Dは圧入部37Cをアウター部
材26の外周に圧入し易くするためにラッパ状に開いてい
る。このようにしてシュラウド37をアウター部材26の外
周に圧入すると、隔壁を有して設けられた4つの隔壁保
持部37Bがアウター部材26の側壁に接触してシュラウド
37との間に所定の間隙を形成する。
以下、本考案の動作を説明する。
トランスファ機構20のドライブ軸21がトランスミッショ
ン機構10からトルクを受けると、出力フランジ22からペ
ラシャフト(出力軸)を介して後輪へトルクを伝え、か
つ、押圧部材33の押圧度(コンピュータ制御される)に
応じた結合度の多板クラッチ23、および前後輪の差動状
況に応じた結合度のビスカスカップリング24を介してス
プロケット29へトルクを伝える。スプロケット29のトル
クはチェーン30を介してスプロケット31へ伝えられ、ス
プロケット31から出力軸32を介して前輪へ伝えられる。
トロコイドポンプ39はトランスファケース38の下方に滞
溜した潤滑油をストレーナ40から吸入部39aを介して吸
入し、吐出部39bからドライブ軸21の供給口21aを介し
てドライブ軸21の中心孔へ供給し、トランスファ機構20
の各部の潤滑を図ると共にその一部を油路21bより吐出
し、シュラウド37のスカート部37Aへ潤滑油を投げかけ
る。一方、チェーン30およびスプロケット31はトランス
ファケース38の下方に滞溜した潤滑油をかき上げ、シュ
ラウド37のスカート部37Aへ潤滑油を投げかける。スカ
ート部37Aへかけられた潤滑油はシュラウド37とビスカ
スカップリング24のアウター部材26の間隙に導入されて
ビスカスカップリング24を冷却する。この間隙へは次々
に新たな潤滑油が導入されるので効率的な冷却を行うこ
とができる。
ン機構10からトルクを受けると、出力フランジ22からペ
ラシャフト(出力軸)を介して後輪へトルクを伝え、か
つ、押圧部材33の押圧度(コンピュータ制御される)に
応じた結合度の多板クラッチ23、および前後輪の差動状
況に応じた結合度のビスカスカップリング24を介してス
プロケット29へトルクを伝える。スプロケット29のトル
クはチェーン30を介してスプロケット31へ伝えられ、ス
プロケット31から出力軸32を介して前輪へ伝えられる。
トロコイドポンプ39はトランスファケース38の下方に滞
溜した潤滑油をストレーナ40から吸入部39aを介して吸
入し、吐出部39bからドライブ軸21の供給口21aを介し
てドライブ軸21の中心孔へ供給し、トランスファ機構20
の各部の潤滑を図ると共にその一部を油路21bより吐出
し、シュラウド37のスカート部37Aへ潤滑油を投げかけ
る。一方、チェーン30およびスプロケット31はトランス
ファケース38の下方に滞溜した潤滑油をかき上げ、シュ
ラウド37のスカート部37Aへ潤滑油を投げかける。スカ
ート部37Aへかけられた潤滑油はシュラウド37とビスカ
スカップリング24のアウター部材26の間隙に導入されて
ビスカスカップリング24を冷却する。この間隙へは次々
に新たな潤滑油が導入されるので効率的な冷却を行うこ
とができる。
尚、シュラウド37の形状は第2図(a)、(b)および第3図
に示したものに限定するものではなく、種々変形できる
ことは言うまでもない。また、潤滑油のシュラウドへの
供給方法は、本考案の方法に限定するものではない。ま
た、多板クラッチとの締結用のビスカスカップリングの
外周にシュラウドを圧入したことにより、別に油路を形
成する必要はなくこのスプライン溝を油路として使用で
きコストアップを招くことはない。
に示したものに限定するものではなく、種々変形できる
ことは言うまでもない。また、潤滑油のシュラウドへの
供給方法は、本考案の方法に限定するものではない。ま
た、多板クラッチとの締結用のビスカスカップリングの
外周にシュラウドを圧入したことにより、別に油路を形
成する必要はなくこのスプライン溝を油路として使用で
きコストアップを招くことはない。
以上説明した通り、本考案のトランスファ機構の冷却装
置によると、ビスカスカップリングの外周および側壁に
所定の間隙を有したシュラウドを設け、その間隙へ給油
装置によって供給される潤滑油を導入するようにしたた
め、ビスカスカップリングを効率的に冷却することがで
きる。しかも、それに伴って構造が複雑化することもな
く、また、取り付けも非常に簡単である。また、多板ク
ラッチとの締結用のビスカスカップリングのスプライン
外周にシュラウドを圧入したことにより、別に油路を形
成する必要はなく、このスプライン溝を油路として使用
できコストアップを招くことはない。
置によると、ビスカスカップリングの外周および側壁に
所定の間隙を有したシュラウドを設け、その間隙へ給油
装置によって供給される潤滑油を導入するようにしたた
め、ビスカスカップリングを効率的に冷却することがで
きる。しかも、それに伴って構造が複雑化することもな
く、また、取り付けも非常に簡単である。また、多板ク
ラッチとの締結用のビスカスカップリングのスプライン
外周にシュラウドを圧入したことにより、別に油路を形
成する必要はなく、このスプライン溝を油路として使用
できコストアップを招くことはない。
第1図は本考案の一実施例を示す説明図。 第2図(a)、(b)はシュラウドの断面図および正面図。第
3図はシュラウドの斜視図。 符号の説明 21…ドライブ軸 22…出力フランジ 23…多板クラッチ 24…ビスカスカップリング 25,26…ビスカスカップリングのアウター部材 26a…スプライン溝 27,28…ビスカスカップリングのインナー部材 29,31…スプロケット 30…チェーン 31…スプロケット 32…出力軸 33…押圧部材 34…流体シリンダ 35…変位部材 36…ピストンロッド 37…シュラウド 37A…スカート部 37B…間隙保持部 37C…圧入部 37D…導入部 39…トロコイドポンプ 39a…吸入部 39b…吐出部 40…ストレーナ
3図はシュラウドの斜視図。 符号の説明 21…ドライブ軸 22…出力フランジ 23…多板クラッチ 24…ビスカスカップリング 25,26…ビスカスカップリングのアウター部材 26a…スプライン溝 27,28…ビスカスカップリングのインナー部材 29,31…スプロケット 30…チェーン 31…スプロケット 32…出力軸 33…押圧部材 34…流体シリンダ 35…変位部材 36…ピストンロッド 37…シュラウド 37A…スカート部 37B…間隙保持部 37C…圧入部 37D…導入部 39…トロコイドポンプ 39a…吸入部 39b…吐出部 40…ストレーナ
Claims (1)
- 【請求項1】ビスカスカップリングを介して1つのドラ
イブ軸21から取り出したトルクをトルク伝達手段を介
して他のドライブ軸32に伝達するトランスファ機構に
おいて、 前記ビスカスカップリング24の外周および側壁に所定
の間隙を有したシュラウド37を設け、前記シュラウド
が前記ビスカスカップリングのスプライン溝26aを有
する外周に圧入され潤滑油を前記間隙へ導入することを
特徴とするトランスファ機構の冷却装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10087888U JPH0612283Y2 (ja) | 1988-07-29 | 1988-07-29 | トランスファ機構の冷却装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10087888U JPH0612283Y2 (ja) | 1988-07-29 | 1988-07-29 | トランスファ機構の冷却装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0222453U JPH0222453U (ja) | 1990-02-14 |
JPH0612283Y2 true JPH0612283Y2 (ja) | 1994-03-30 |
Family
ID=31329357
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10087888U Expired - Lifetime JPH0612283Y2 (ja) | 1988-07-29 | 1988-07-29 | トランスファ機構の冷却装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0612283Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2874179B2 (ja) * | 1989-03-31 | 1999-03-24 | スズキ株式会社 | 四輪駆動車のトランスファ装置 |
-
1988
- 1988-07-29 JP JP10087888U patent/JPH0612283Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0222453U (ja) | 1990-02-14 |
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