JPH06122729A - 有機塩基に優れた耐性を示すフッ化ビニリデン基剤フルオロエラストマー - Google Patents

有機塩基に優れた耐性を示すフッ化ビニリデン基剤フルオロエラストマー

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JPH06122729A
JPH06122729A JP4148392A JP14839292A JPH06122729A JP H06122729 A JPH06122729 A JP H06122729A JP 4148392 A JP4148392 A JP 4148392A JP 14839292 A JP14839292 A JP 14839292A JP H06122729 A JPH06122729 A JP H06122729A
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グラツィエラ、キオディニ
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アンナ、ミヌティロ
Giulio Brinati
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    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08FMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED BY REACTIONS ONLY INVOLVING CARBON-TO-CARBON UNSATURATED BONDS
    • C08F214/00Copolymers of compounds having one or more unsaturated aliphatic radicals, each having only one carbon-to-carbon double bond, and at least one being terminated by a halogen
    • C08F214/18Monomers containing fluorine
    • C08F214/22Vinylidene fluoride
    • C08F214/225Vinylidene fluoride with non-fluorinated comonomers
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08FMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED BY REACTIONS ONLY INVOLVING CARBON-TO-CARBON UNSATURATED BONDS
    • C08F214/00Copolymers of compounds having one or more unsaturated aliphatic radicals, each having only one carbon-to-carbon double bond, and at least one being terminated by a halogen
    • C08F214/18Monomers containing fluorine
    • C08F214/26Tetrafluoroethene
    • C08F214/265Tetrafluoroethene with non-fluorinated comonomers

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 モル%で表わして、フッ化ビニリデンの単位
4〜75%、ヘキサフルオロプロペンおよび/またはペ
ルフルオロビニルエーテルおよび/またはヒドロペンタ
フルオロプロペンおよび/またはクロロトリフルオロエ
チレンの単位12〜40%、4個までの炭素原子を含む
オレフィンの単位2〜35%、およびテトラフルオロエ
チレンの単位2〜60%を含んで成るフルオロエラスト
マー性コポリマーであって、オレフィン単位とペルフル
オロビニルエーテル単位との和が70%以上であるとき
には、ムーニー粘度が少なくとも10ML(1+10)
121 、好ましくは20〜60ML(1+10)121 とな
るような高い分子量を有するフルオロエラストマー性コ
ポリマー。 【効果】 化学薬品、特に求核性試薬および極性溶媒に
対する高い耐性と機械特性を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は、フッ化ビニリデン(VDF)を
基剤とし、オレフィンおよびテトラフルオロエチレン単
位を含んで成り、化学薬品、特に求核性試薬および極性
溶媒に対する高い耐性と高い機械特性を有する新規なフ
ルオロエラストマー性コポリマーに関する。
【0002】解決すべき課題は、前記の特性の組み合わ
せを有するVDFを基剤としたフルオロエラストマーを
見出すことである。実際に、最も一般的なフルオロエラ
ストマー、すなわちVDF/HFPコポリマーとVDF
/HFP/TFEとを含んで成るVDFを基剤としたフ
ルオロエラストマーは求核性試薬に対して満足な耐性を
持たないということは周知である。
【0003】欧州特許出願第335,705号明細書に
は、ポリヒドロキシル化した化合物および有機オニウム
化合物を基剤とした特定の系を用いて加硫することがで
きるエラストマー組成物であって、このエラストマー性
ポリマーがフッ化ビニリデン(VDF)、テトラフルオ
ロエチレン(TFE)およびオレフィン、好ましくはプ
ロピレンの単位から成り、一方ヘキサフルオロプロペン
(HFP)単位は含まないことを特徴とするものが記載
されている。
【0004】前記の特許出願明細書には、VDFフルオ
ロエラストマー中にヘキサフルオロプロペン単位が含ま
れると、求核性試薬によって攻撃されるフルオロエラス
トマーとなることが記載されている。VDFを基剤とす
るフルオロエラストマーにおいて、HFPによって誘発
されるこの有害な効果は、デニス・イー・フル(Dennis
E. Hull)、「エラストマーリックス(Elastomerics)」、
1990年1月、11〜16頁、およびダブリュ・エム
・グルータエルト(W.M. Grootaert)、ヴェルナー・エム
(Werner M.) 、コルブ,ロバート・イー(Kolb, Robert
E.) およびウォルム,アレン・ティー(Worm, Allen
T.)、1989年、1989年度アメリカ化学会ゴム分
科会に発表、によっても確かめられている。
【0005】最後に挙げた研究によれば、欧州特許出願
第335,705号明細書に記載のタイプの組成物はア
ミン含有モーター油に耐性を有する。
【0006】しかしながら、この特許出願明細書に記載
された生成物では、良好なエラストマー特性は水素化オ
レフィンモノマー含量が高い場合にしか得ることができ
ない。これは油中での膨潤による生成物安定性の犠牲を
意味する
【0007】エチレン(E)、TFEおよびペルフルオ
ロアルキルビニルエーテル(PAVE)から誘導される
単位から成るフルオロエラストマー性ポリマーが、米国
特許第4,694,045号明細書に記載されている。
このフルオロエラストマーは、高温および低温における
特性の良好なバランスの外にアミンおよび強塩基に対し
て高い耐性を有するといわれている。
【0008】しかしながら、この生成物はVDF単位の
存在に由来する良好な加工性を持たないという不利益を
示す。この理由のために、この生成物は通常の架橋系を
用いるイオン加硫には適さず、最終的には生成物の経済
性を犠牲にして高いアルキルビニルエーテル含量を必要
とする。
【0009】欧州特許出願第131,308号明細書に
は、テトラフルオロエチレン、ペルフルオロアルキルビ
ニルエーテルおよびフッ化ビニリデンから誘導され、最
後のものが総モル数に対して2モル%以下の量であるタ
ーポリマーが記載されている。フッ化ビニリデンは、例
えばポリヒドロキシル化した化合物、特にビスフェノー
ルAFおよび環状ポリエーテルのタイプの特定の促進剤
を基剤とする特殊な加硫系を用いて行われるイオン加硫
の部位として働く。この特許出願明細書によれば、アミ
ンに対して十分な耐性を示すターポリマーを得るために
は、フッ化ビニリデン含量は、0.4モル%を超過すべ
きではない。
【0010】米国特許第4,368,308号明細書に
は、化学薬品およびオイルに対する耐性並びに耐低温性
を有するフルオロエラストマー性ポリマーが記載されて
いる。このポリマーは、フルオロビニルエーテル(F
V)およびエチレン(E)の単位を95/5〜30/7
0のモル比E/FVで含み、総FV+E含量は少なくと
も70モル%であり、100迄の可能な残部はTFE、
VDF、HFP、クロロトリフルオロエチレンなどから
誘導される他のモノマー単位から成る。
【0011】エチレンおよびペルフルオロビニルエーテ
ルの含量が支配的であるため、米国特許第4,368,
308号明細書のポリマーは、実際の用途に有効な程度
に迄分子量を高めることができない。
【0012】本発明の目的は、フッ化ビニリデンを基剤
とし、塩基およびアルコール、特にアミン含有油に対し
て高い耐性を示し、最適且つエラストマー性の特性と良
好な加工性を有する新規なエラストマー性コポリマーを
提供することである。このコポリマーは、VDFモノマ
ー単位に加えて、TFEおよびオレフィン炭化水素(O
l)、並びに、ペルフルオロビニルエーテル(PV
E)、ヘキサフルオロプロペン(HFP)、1−ヒドロ
ペンタフルオロプロペン(HFPE)およびクロロトリ
フルオロエチレン(CTFE)から選択される少なくと
も1種類のモノマーから誘導されるモノマー単位を単独
にまたは組み合わせて有するものであって、このモノマ
ー単位は下記のモル百分率: VDF 4〜75% HFPおよび/またはPVEおよび/または HFPEおよび/またはCTFE 12〜40% Ol 2〜35% TFE 2〜60% で存在する。HFPおよび/またはPVEおよび/また
はHFPEおよび/またはCTFEのモル百分率が15
〜30%であるコポリマーが好ましい。
【0013】本発明による好ましいコポリマーは、下記
のモル百分率: VDF 10〜70% HFPおよび/またはPVEおよび/または HFPEおよび/またはCTFE 15〜30% Ol 4〜30% TFE 4〜50% または、更に好ましくは、下記のモル組成: VDF 20〜70% HFPおよび/またはPVEおよび/または HFPEおよび/またはCTFE 18〜27% Ol 4〜30% TFE 4〜40% の前記のモノマー単位を含み、但し、Ol+PVEの和
がモル数で70%以上であるときには、良好な機械特性
を示す程度に十分に高い平均分子量を有する。
【0014】本発明において平均分子量が十分に高いと
いうことは、ムーニー粘度ML(1+10)121 が少な
くとも10、好ましくは20〜60の範囲にあることを
意味する。
【0015】Ol+PVEの含量が70モル%以上であ
るコポリマーは、好ましくは欧州特許出願第250,7
67号明細書に記載の方法にしたがって、ペルフルオロ
ポリオキシアルキレンと水とによって形成されるマイク
ロエマルジョンの存在下にて前記のモノマーを重合する
ことによって得られる。高分子量ポリマーを提供するこ
とができる任意の他の方法も、後述のように用いること
ができる。
【0016】本発明のコポリマー中に存在するオレフィ
ンモノマー単位は4個以下の炭素原子を有し、一般式: (式中、R、R、RおよびRは独立に水素原子
または1または2個の炭素原子を有するアルキル基であ
ることができる)を有するオレフィンから誘導される。
この様なオレフィンの例としては、エチレン、プロピレ
ン、ブテン−1、ブテン−2が挙げられる。
【0017】エチレンモノマー単位が好ましい。前記の
オレフィンの混合物を用いることもできる。
【0018】本発明のコポリマー中に存在するペルフル
オロビニルエーテル(PVE)単位は、好ましくは1〜
3個の炭素原子を有するアルキル基を含むペルフルオロ
アルキルビニルエーテル(PAVE)、例えばペルフル
オロメチルビニルエーテル(MVE)、ペルフルオロエ
チルビニルエーテル(EVE)およびペルフルオロプロ
ピルビニルエーテル(PVE)から誘導することができ
る。この単位は、ペルフルオロ−(2−n−プロポキ
シ)−プロピルビニルエーテル、ペルフルオロ−(2−
メトキシ)−プロピルビニルエーテル、ペルフルオロ−
(3−メトキシ)−プロピルビニルエーテル、ペルフル
オロ−(2−メトキシ)−エチルビニルエーテル、ペル
フルオロ−(3,6,9−トリオキサ−5,8−ジメチ
ル)−ドデカ−1−エン、ペルフルオロ−(5−メチル
−3,6−ジオキソ)−1−ノネンおよび一般に米国特
許第3,291,843号明細書に記載されているペル
フルオロアルコキシアルキルビニルエーテルのようなペ
ルフルオロアルコキシアルキルビニルエーテル(PAA
VE)から誘導することもできる。
【0019】PAVEおよびPAAVEから誘導される
単位の混合物も、本発明のコポリマー中に存在し得る。
【0020】ペルフルオロメチルビニルエーテル単位が
好ましい。
【0021】既に述べた通り、本発明のコポリマーは、
VDF単位の存在に由来する高エラストマー性および加
工性に加えて、求核性試薬、例えば特にアミンおよびア
ミン含有油、および極性溶媒、例えばアルコールに対し
て優れた耐性を示す。
【0022】特に、アミン含有油に対する顕著な耐性
が、モル数でVDF20〜50%、Ol 10〜30
%、TFE10〜35%およびHFPおよび/またはP
VE18〜27%を含んで成るエラストマー性コポリマ
ーによって示される。
【0023】このような組成のコポリマーは、最適な機
械およびエラストマー特性、特に良好な耐低温性とアミ
ン性添加剤を含むモーターオイルに対する高く且つ長時
間の耐性とを有する「軸シール」の製造に用いることが
できる。
【0024】モル数でVDF4〜20%、オレフィン2
0〜35%、TFE20〜40%およびHFPおよび/
またはPVE18〜27%を含むエラストマー性コポリ
マーは、通常の加硫化剤で極めて速やかに加硫すること
ができるという利点に加えて、有機塩基、例えばアミ
ン、および極性溶媒、例えば低分子量アルコールおよび
ケトンに対する極めて優れた耐性を示す。
【0025】モル数で、VDF50〜75%、Ol 2
〜15%、TFE2〜15%、およびHFPおよび/ま
たはPVE18〜27%を含む本発明によるエラストマ
ー性コポリマーは、良好な機械およびエラストマー特性
に加えて、耐低温性および耐アルコール性の最適バラン
スを有する。
【0026】このような組成を有するコポリマーは、ア
ルコール含有燃料と接触させて使用することを意図した
製品の製造に有利に用いることができる。
【0027】オレフィンがエチレンであるときには、2
88MHzのスペクトロメーターを用いて室温でヘキサ
ジューテロアセトン中で行ったNMR19F分析における
本発明によるエラストマー性コポリマーのスペクトル
は、それぞれ下記の構造 と関連させることができる96.3ppmおよび74.
6ppmの「化学シフト」に対応するピークを表わす。
【0028】これらの構造は、それぞれ下記のモノマー
性ジアド: に対応する。
【0029】前記のジアドは、本発明によるコポリマー
では、従来の技術のVDFを基剤としたコポリマーのた
めの他の典型的なジアド、例えば と共に現れる。
【0030】 は、それぞれ「化学シフト」75.3〜75.5ppm
および124〜126ppmに関連付けることができる
ものであり、このような配列に対応する。
【0031】本発明のコポリマーにおいては、IRによ
って同定することができる(E)−(TFE)という配
列も存在する。
【0032】分析の方法は、この場合には、コポリマー
のアセトン溶液からの蒸発によりコポリマーのフィルム
を臭化カリウムディスク上に調製し、次いでFT−IR
スペクトロメーターでフィルムを調べることから成って
いる。
【0033】この手法によれば、2880cm−1およ
びCH基の変角による約1450cm−1(1545
cm−1)の吸収に基づいて、(E)−(TFE)の配
列を同定することが可能である。
【0034】追加のモノマー単位の存在下おけるNMR
19Fピーク同定に関して以下に述べることは、E−TF
Eまたは(一般のオレフィン)−(TFE)に対するI
Rバンドの同定にも適用される。
【0035】エチレン以外のオレフィンを有する配列の
場合には、バンドは明らかにエチレンとは異なる振動数
になる。
【0036】前記のピークは、対応するモノマー配列の
濃度によって強度が変わることがあり、この配列の濃度
が極めて低いときには測定が極めて困難になることがあ
る。
【0037】エチレン以外のオレフィンを有するコポリ
マーは、特にVDF−Ol配列に特徴的なピークを生じ
る。
【0038】これらのピークは、Eの存在について前に
示したものとは異なる振動数に現れる。
【0039】特に、前記のピークは、ペルフルオロポリ
オキシアルキレンの水分散液、エマルジョンまたはマイ
クロエマルジョンの存在下にて前記のコモノマーを用い
て重合することによって得られる本発明によるコポリマ
ーでは、容易に測定することができる。特に、例1に記
載された温度および圧条件で得られる例1のコポリマー
については、前記のピークが現れる振動数を容易に決定
することができる。
【0040】しかしながら、有機塩基および極性溶媒、
例えばアルコールに対する前記の耐性も低温での機械特
性も変化させない前記のものとは異なるコモノマーの導
入によって、例えば重複のためのピークの消失を変化さ
せまたは決定することができる。
【0041】このように変成したポリマーもまた本発明
の範囲内であることは明らかである。
【0042】本発明によれば、NMR19F分析による前
記のモノマー性ジアドについての典型的な「ピーク」と
いう用語は、そのピークによって決定されるバンドをも
包含する。
【0043】本発明によるフルオロエラストマー性コポ
リマーについては、これは好ましくは非晶質構造を有す
るエラストマーを意味する。しかしながら、これは、数
パーセント、通常は1〜2重量%までの結晶化度を表わ
すこともできる。しかしながら、エラストマーの応用に
ついては、高率の結晶化度、例えば8〜10%または3
0〜50重量%の結晶化度を表わすこともでき、この場
合には、極めて良好な機械特性を得ることができる。
【0044】好ましくは、本発明のコポリマーは、エチ
レン、フッ化ビニリデン、ヘキサフルオロプロペンおよ
びテトラフルオロエチレンを用いて得られ、場合によっ
てはMVEをも含み、且つ前記のような異なる追加のモ
ノマーで改質し得るものである。
【0045】本発明によるエラストマー性ポリマーは、
ヨウ素および/または臭素を含有する共重合性モノマ
ー、例えば2〜10個の炭素原子を有するヨードおよび
/またはブロモオレフィン、またはフルオロ−ヨードお
よび/またはブロモアルキルビニルエーテル、例えばB
VEから誘導される単位を、通常は総ての他のモノマー
単位100モル当たり0.05〜2モルの量で有利に含
むこともできる。
【0046】更に、ポリマー鎖は、ポリマー鎖の末端に
ヨウ素および/または臭素原子を含むことができる。本
発明の目的であるコポリマーの調製は、好ましくはラジ
カル開始剤、例えば過硫酸塩、過リン酸塩、過硼酸塩ま
たはアルカリ性若しくはアンモニウム過炭酸塩の存在下
にて、場合によってはアルカリ金属またはアンモニウム
亜硫酸塩、重亜硫酸塩、次亜硫酸塩、亜リン酸塩、次亜
リン酸塩のような還元剤と組み合わせて、或いは第一
鉄、第一銅または銀塩または他の容易に酸化する金属塩
と組み合わせて、従来の技法にしたがってエマルジョン
中でモノマーを重合させることによって行うことができ
る。
【0047】界面活性剤、例えばアンモニウムペルフル
オロオクタノエート、またはフルオロエラストマーの調
製に好適であることが知られている他の薬剤を、重合媒
質中に含有させることができる。
【0048】連鎖移動剤は、通常は分子量調節剤として
用いることができる。それらの中には、ヨウ素および/
または臭素を含む連鎖移動剤、例えば一般式Rf(I)
(Br)(式中、Rf=1〜8個の炭素原子を有す
る過フッ化炭化水素基、x、y=0〜2の整数であっ
て、少なくともxまたはyは1であり、x+y≦2であ
る)を有する化合物が挙げられる。アルカリまたはアル
カリ土類金属ヨウ化物および/または臭化物も、欧州特
許出願第407,937号明細書の記載にしたがって、
同様に用いることができる。
【0049】重合が終わったならば、フルオロエラスト
マーを、電解質の添加によるまたは冷却による凝固のよ
うな既知の方法によって、ポリマー性ラテックスから単
離する。
【0050】重合反応は、塊状または有機フリーラジカ
ル開始剤を含む有機液体中で行うこともできる。
【0051】重合反応は、通常は10MPaまでの圧の
下で25〜150℃の温度で行われる。
【0052】前記のように、本発明によるエラストマー
性コポリマーの調製は、好ましくは欧州特許出願第25
0,767号明細書に記載の方法によって、1種類以上
のペルフルオロポリオキシアルキレンと水とによって形
成されるマイクロエマルジョンの存在下にて重合によっ
て行われる。
【0053】重合は、マイクロエマルジョンの代わり
に、米国特許第4,789,717号明細書に記載の方
法にしたがって、ペルフルオロポリオキシアルキレンと
水のエマルジョンまたは分散液を用いて有利に行うこと
もできる。
【0054】ペルフルオロオキシアルキレンと水との他
のエマルジョンおよび分散液は、例えば欧州特許出願第
196,904号、280,312号および360,2
92号明細書に記載されている。
【0055】本発明のコポリマーは、このコポリマーが
鎖上におよび/または高分子の末端位置にヨウ素および
/または臭素原子を含むときには、過酸化物方法を用い
て有利に加硫することができる。用いることができる過
酸化物系は、当該技術分野に於いて公知であり、例えば
欧州特許出願第136,596号明細書を参照された
い。
【0056】本発明のコポリマーの加硫は、好ましくは
イオン的方法を用いて行うこともできる。
【0057】加硫および促進剤は、当該技術、例えば米
国特許第3,876,654号明細書、米国特許第4,
259,463号明細書および欧州特許出願第335,
705号明細書に記載の技術において周知である。
【0058】特に挙げることができる加硫剤は、芳香族
または脂肪族性のポリヒドロキシ化合物およびその誘導
体である。
【0059】それらは、ジ−、トリ−およびテトラヒド
ロキシ−ベンゼン、ナフタレン、アントラセンであるこ
とができる。1〜13個の炭素原子を有する二価の脂肪
族、環状脂肪族、芳香族基を介して2個の芳香族環が結
合しているビスフェノールを用いることもでき、或いは
連結基は酸素、硫黄、カルボニル等である。前記の芳香
族環または複数の環を、1個以上の塩素またはフッ素ま
たは臭素原子により、或いはカルボニル、アルキル、ア
シル基によって置換することもできる。特に、欧州特許
出願第335,705号明細書および米国特許第4,2
33,427号明細書を参照されたい。
【0060】促進剤としては、欧州特許出願第335,
705号明細書に引用されているもの、例えば米国特許
第3,876,654号明細書および米国特許第4,2
59,463号明細書に記載されているものを用いるこ
とができる。
【0061】しかしながら、欧州特許出願第335,7
05号明細書に示されている総ての促進剤を用いること
ができる。
【0062】下記のものを示すことができる。
【化1】 (但し、Qは、N、P、As、Sbであり、Xは、前記
の欧州特許出願明細書に記載されている有機または無機
アニオン、例えば塩化物、硫酸塩、酢酸塩、リン酸塩、
ホスホン酸塩、水酸化物、アルコキシド、フェノキシ
ド、ビスフェノキシドであり、nはアニオン価数であ
り、R、R、R、Rはアルキル、アリール基ま
たはそれらの組み合わせである)。
【0063】各種の代表的例が、前記の欧州特許出願明
細書に示されている。
【0064】アミノ−ホスホニウム塩が、米国特許第
4,259,463号明細書に記載されている。
【0065】他の促進剤は、当該技術分野、例えば米国
特許第3,752,787号明細書において知られてい
るホスホランである。
【0066】その他の促進剤は、欧州特許出願第18
2,299A2号および第120,462A1号明細書
に記載されている。
【0067】混合加硫系、例えば欧州特許出願第13
6,596号明細書に記載されているイオン性および過
酸化物加硫系も同様に用いることができる。
【0068】下記の例は、本発明を例示するためのもの
であり、本発明を限定するものではない。例において
は、下記の化合物を用いる:ルペルコ(Luperco) 101
XL、ペンヴァルト(Penwalt) からルペルコックス(Lup
ercox)として販売、 タイク(Taic):トリアリルイソシアヌレート、 TB PCL:テトラブチルホスホニウムクロリド。
【0069】ペルフルオロ−ポリオキシアルキレンと水
とによって形成されるマイクロエマルジョンの製造 欧州特許出願第340,740号明細書にしたがって得
られ、平均分子量が600である、式 を有する化合物(アウシモント株式会社(Ausimont S.p.
A.) 製のガルデン酸)14.5mlを、中程度の撹拌条
件下で作動する撹拌機を備えたガラス容器中で、30容
積%のNHOHと混合する。次いで、脱イオン水29
mlを加える。式 を有し、平均分子量が450の生成物8.9mlを、こ
のようにして得られた溶液に加える。熱力学的に安定な
透明溶液であるマイクロエマルジョンが、85℃の温度
に加熱することによって得られる。
【0070】例1 真空条件において、545rpmで作動する撹拌機を備
えた10リットル反応装置に、水6,500gを加え、
反応装置に下記のモル組成: VDF 18% HFP 29% MVE(ペルフルオロメチルビニルエーテル) 34% E(エチレン) 5% TFE 14% を有するモノマー混合物によって加圧する。操作温度は
85℃であり、圧は22相対バールである。その後、8
5℃に加熱した前記のマイクロエマルジョンの総量を加
えた後、過硫酸アンモニウム(PSA)13gを水に溶
解したものであって、その内の6.5gは最初に加え、
残部は9つに分けてそれぞれ0.72gとして、それぞ
れ10%の転化率毎に加える、2−ブロモペルフルオロ
エチルビニルエーテル46gであって、20回に分け
て、それぞれ2.3gずつとして、最初のものは重合の
開始前に加え、後のものはそれぞれ5%の転化率毎に加
える、CH(連鎖移動剤)6.4gを4つに分
け、それぞれ1.6gとして、最初のものは重合の開始
時に加え、後のものはそれぞれ25%のモノマー転化率
毎に加える、を順次加える。重合に際しては、一定圧を
保持し、下記のモル比: VDF 23.5% HFP 6.5% MVE 16.0% E 28% TFE 26% のモノマーを供給し、204分後にポリマー2,900
gを得る。反応装置を室温に冷却し、エマルジョンを取
り出し、硫酸アンモニウムの水性溶液を加えて凝固させ
る。ポリマーを分離し、水で洗浄し、60℃の空気循環
炉で24時間乾燥する。表1に、ポリマーの定性的およ
び定量的組成、Tおよびムーニー粘度、並びにNMR
19FおよびIRによって測定したモノマー性ジアドの幾
つかの配列の存在に関するデーターを示す。表2に、ポ
リマーを加硫するのに用いた処方、その処方の特性、並
びに230℃のオーブンにおいて24時間後加硫した後
の加硫されたポリマーの特性、および下記に定義する条
件でのアミン含有オイル中での試験に対するポリマーの
耐性の特性に関するデーターを示す。ポリマーの加硫
は、170℃のプレス中で10分間行った。
【0071】例2 操作条件は、BVEを重合中に反応混合物に添加しない
ことを除いて、例1に準じたものである。157分の重
合時間の後、ポリマー2,290gが得られる。表1お
よび2に、ポリマー、加硫処方の組成物および加硫した
生成物の特性を示す。
【0072】例3 例1に記載した反応装置を用いて、下記のモル組成: VDF 29% HFP 41% MVE 13% TFE 14% エチレン 3% を有するモノマー混合物を用いて加圧する。操作温度は
85℃であり、圧は22相対バールである。マイクロエ
マルジョンおよびPSAの供給は、例1にしたがって行
う。連鎖移動剤としての酢酸エチルの総量11.9gを
更に加え、そのうちの5.9gは5%モノマー転化率で
加え、残部は4つに分けて、それぞれ1.5gずつとし
て、それぞれ25%、45%、65%および80%の転
化率の時点で加える。 下記のモル組成: VDF 40% HFP 14% MVE 7% E 20% TFE 19% のモノマー混合物を供給することによって、重合中に圧
を一定に保持する。206分の後、ポリマー2,900
gが得られる。表1および2に、ポリマー、加硫処方お
よび加硫した生成物の特性に関するデーターを示す。
【0073】例4 操作条件は、マイクロエマルジョンを添加せず且つ反応
装置圧を下記のモル組成: VDF 43% HFP 29% MVE 16% E 3% TFE 9% を有する混合物を用いて得ることを除いて、例1と同じ
である。重合中に、下記のモル組成: VDF 60.5% HFP 14.5% MVE 7% E 8% TFE 10% を有するモノマー混合物を供給することによって、圧を
一定に保持する。90分の重合時間の後に、ポリマー
3,000gが得られる。表1に、得られたポリマーの
特性を示す。表3に、加硫処方の特性および加硫した生
成物の特性を示す。
【0074】例5(比較例) 欧州特許出願第407,937号明細書にしたがって調
製し且つ表1および2に記載の組成および特性を有する
コポリマーを、比較例として用いた。
【0075】例6(比較例) 欧州特許出願第407,937号明細書にしたがって調
製し且つ表1および2に記載の組成および特性を有する
コポリマーを、比較例として用いた。
【0076】例7(比較例) 欧州特許出願第407,937号明細書にしたがって調
製し且つ表1および3に記載の組成および特性を有する
コポリマーを、比較例として用いた。
【0077】例8 操作条件は、下記のモル組成: VDF 4.5% HFP 28.5% MVE 37.0% TFE 24.0% エチレン 6.0% を有するモノマー混合物を用いて反応装置を加圧するこ
とを除いて、例1と同様である。操作温度は85℃であ
り、圧は22相対バールである。マイクロエマルジョン
およびPSAの供給は、例1と同様にして行う。下記の
添加も行う。BVE46gであって、20回に分けて、
それぞれ2.3gずつとして、最初のものは重合の開始
前に加え、後のものはそれぞれ5%の転化率毎に加え
る、CH(連鎖移動剤)3.2gを4つに分け、
それぞれ0.8gとして、最初のものは重合の開始時に
加え、後のものはそれぞれ25%のモノマー転化率毎に
加える。重合中に、下記のモル比: VDF 6.0% HFP 7.0% MVE 18.0% TFE 34.0% エチレン 35.0% のモノマーを供給することによって圧を一定に保持す
る。184分後に、ポリマー2,900gを得る。表4
および5に、得られたポリマー、加硫処方および加硫し
た生成物の特性に関するデーターを示す。
【0078】例9 操作条件は、下記のモル組成: VDF 5.5% HFP 28.5% MVE 38.0% TFE 20.0% エチレン 8.0% を有するモノマー混合物を用いて反応装置を加圧するこ
とを除いて、例8と同様である。重合中に、下記のモル
組成: VDF 10.0% HFP 7.0% MVE 18.0% TFE 30.0% エチレン 35.0% を有するモノマー混合物を供給することによって圧を一
定に保持する。215分後に、ポリマー2,780gが
得られる。表4および5に、得られたポリマー、加硫処
方および加硫した生成物の特性に関するデーターを示
す。
【0079】例10 操作条件は、下記のモル組成: VDF 3.0% MVE 68.5% TFE 20.0% エチレン 8.5% を有するモノマー混合物を用いて反応装置を加圧するこ
とを除いて、例8と同様である。重合中に、下記のモル
組成: VDF 4.0% MVE 35.5% TFE 20.5% エチレン 40.0% を有するモノマー混合物を供給することによって圧を一
定に保持する。156分後に、ポリマー3,140gが
得られる。表6に、得られたポリマー、加硫処方および
加硫した生成物の特性に関するデーターを示す。
【0080】オイルに対する化学的耐性 例において述べた耐油性の試験は、ベンジルアミン1容
積%を溶解させて含むASTM3オイルを用いて、17
0℃のプレス中で10分間加硫し且つ230℃のオーブ
ンで24時間後処理した標準試料を、試料/オイルの容
積比1/10を用いて、オイル中に3日間160℃で浸
漬して行った。引張特性および試料容積の変化を、この
ような処理の後で測定した。表に記載した結果は、オイ
ル中での処理の後の試料の特性における百分率変化を表
わす。
【表1】
【表2】 表3 例 4 7 加硫処方物 (モル%) ポリマー 100 100 ルペルコ(Luperco) 101XL 3 3 タイク(Taic) 3 3 ZnO 5 5 ブラックMT 30 30 処方物の特性 ODR 177 C ARC ±3(ASTM D 2084−81) ML (ポンド×インチ) 5 16 MH (ポンド×インチ) 95 85 ts2 (s) 66 60 t′90 (s) 219 267 後加硫の後の加硫生成物の特性 (170℃で10分間の後、230℃で24時間オーブンエージング) (応力−歪み)(ASTM D 412−83) M100 (MPa) 5.9 5 C.R. (MPa) 18.6 18 A.R. (%) 203 220 ショアーA (ASTM D2240−81) 70 68 低温挙動 (ASTM D 1329) T.R. 10% (℃) -17.5 -17 T.R. 30% (℃) -14.4 -14 T.R. 50% (℃) -12.3 -12 化学耐性 メタノール中での膨潤 (%) +10 +80 T.R.=収縮の温度 表4 例 8 9 ポリマー組成 : (モル%) VDF 6.5 11.1 HFP 7.3 7.7 PFMVE 16.7 15.8 E 34.9 33.4 TFE 34.2 31.5 BVE 0.4 0.5 (重量%) VDF 4.7 8.1 HFP 12.5 13.3 PFMVE 31.5 30.1 E 11.1 10.7 TFE 38.9 36.2 BVE 1.3 1.6 水素 1.7 1.8 ムーニー粘度 ML(1+10)121 64 44 T (DSC) (℃) -3.5 -3.2モノマー性ジアドの存在 : VDF−E 有 有 HFP−E 有 有 TFE−E 有 有 HFP−VDF 有 有 TFE−VDF 有 有 表5 例 8 9 加硫処方物 : ポリマー 100 100 ルペルコ(Luperco) 101XL 3 3 タイク(Taic) 3 3 ZnO 5 5 ブラックMT 30 30処方物特性 : ODR 177℃ ARC ±3 (ASTM D 2084−81) ML (ポンド×インチ) 17 12 MH (ポンド×インチ) 78 73 ts2 (s) 69 66 t′90 (s) 219 204後加硫の後の加硫生成物の特性 (170℃で10分間の後、230℃で24時間オーブンエージング) (応力−歪み)(ASTM 412−83) M100 (MPa) 10.2 9.9 C.R. (MPa) 23.8 22.7 A.R. (%) 201 190 ショアーA (ASTM D2240−81) 80 76 化学耐性試験 (ASTM 3オイル+1%ベンジルアミン中、3日間、160℃) 変化 M100 (%) 3.6 -2.5 変化 C.R. (%) -6.1 -4.5 変化 A.R. (%) 0 4.9 容積変化 (%) 2.9 3 表6 例 10 ポリマー組成: (モル%) VDF 5.2 MVE 32.5 E 41.3 TFE 20.8 BVE 0.2 (重量%) VDF 3.7 MVE 59.8 E 12.8 TFE 23.0 BVE 0.6 水素 0.6 ムーニー粘度 ML(1+10)121 53 T (DSC) (℃) -7.8 加硫処方物 ポリマー 100 ルペルコ(Luperco) 101XL 3 タイク(Taic) 4 ZnO 5 ブラックMT 30処方物特性 ODR 177℃ ARC ±3 (ASTM D 2084−81) ML (ポンド×インチ) 15 MH (ポンド×インチ) 69 ts2 (s) 66 t′90 (s) 222 後加硫の後の加硫生成物の特性 (230℃、24時間) (応力−歪み)(ASTM 412−83) M100 (MPa) 10 C.R. (MPa) 20.4 A.R. (%) 193 ショアーA (ASTM D2240−81) 78
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 グラツィエラ、キオディニ イタリー国バレセ、サロンノ、ビア、パス トレ、30 (72)発明者 アンナ、ミヌティロ イタリー国ミラノ、ビア、エティオピア、 8 (72)発明者 ジウリオ、ブリニティ イタリー国ミラノ、ビア、サン、ビンチェ ンツォ、34

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】モル%で表わして、フッ化ビニリデン(V
    DF)の単位4〜75%、ヘキサフルオロプロペン(H
    FP)および/またはペルフルオロビニルエーテル(P
    VE)および/またはヒドロペンタフルオロプロペン
    (HFPE)および/またはクロロトリフルオロエチレ
    ン(CTFE)の単位12〜40%、4個までの炭素原
    子を含むオレフィン(Ol)の単位2〜35%、および
    テトラフルオロエチレン(TFE)の単位2〜60%を
    含んで成るフルオロエラストマー性コポリマーであっ
    て、オレフィン単位とペルフルオロビニルエーテル単位
    との和が70%以上であるときには、ムーニー粘度が少
    なくとも10ML(1+10)121 、好ましくは20〜
    60ML(1+10)121 となるような高い分子量を有
    するフルオロエラストマー性コポリマー。
  2. 【請求項2】HFPおよび/またはPVEの総量が15
    〜30%である、請求項1に記載のコポリマー。
  3. 【請求項3】モル%で表わして、10〜70%のVD
    F、15〜30%のHFPおよび/またはPVEおよび
    /またはCTFEおよび/またはHFPE、4〜30%
    のOl、および4〜50%のTFEを含んで成る、請求
    項1に記載のコポリマー。
  4. 【請求項4】モル%で表わして、20〜70%のVD
    F、18〜27%のHFPおよび/またはHFPEおよ
    び/またはCTFEおよび/またはPVE、、4〜30
    %のOl、および4〜40%のTFEを含んで成る、請
    求項1に記載のコポリマー。
  5. 【請求項5】アミン含有油に対して特別な耐性を示し、
    モル%で表わして、20〜50%のVDF、10〜30
    %のOl、18〜27%のHFPおよび/またはPV
    E、および10〜35%のTFEを含んで成る、請求項
    2に記載のコポリマー。
  6. 【請求項6】モル%で表わして、4〜20%のVDF、
    20〜35%のOl、18〜27%のHFPおよび/ま
    たはPVE、および20〜40%のTFEを含んで成
    る、請求項1に記載のコポリマー。
  7. 【請求項7】モル%で表わして、50〜75%のVD
    F、2〜15%のOl、18〜27%のHFPおよび/
    またはPVE、および2〜15%のTFEを含んで成
    る、請求項1に記載のコポリマー。
  8. 【請求項8】実質的にVDF、E、HFP、TFEから
    誘導される単位から成り、NMR19F分析によって決定
    することができる下記のモノマー性ジアド:VDF−
    E、HFP−E、およびIRによって決定することがで
    きるモノマー性ジアド:TFE−Eから成る配列を有す
    る、請求項1に記載のコポリマー。
  9. 【請求項9】更に、MVEから誘導される単位をも含ん
    で成る、請求項8に記載のコポリマー。
  10. 【請求項10】HFP単位が完全にMVE単位によって
    置換され、MVE単位+E単位の和が70%以上である
    時には、ムーニー粘度が少なくとも10ML(1+1
    0)121となるような高い分子量を有し、且つモノマー
    性ジアド:VDF−Eからなる配列を有する、請求項8
    に記載のコポリマー。
  11. 【請求項11】モノマー単位の総ての残りに対して、ヨ
    ードおよび/またはブロモオレフィンおよび/またはブ
    ロモアルキルビニルエーテルから誘導されるモノマー単
    位を、他の全てのモノマー単位100モルに対して0.
    05〜2モル含んで成る、請求項1〜10のいずれか1
    項に記載のコポリマー。
  12. 【請求項12】高分子がヨウ素および/または臭素末端
    原子を有する、請求項1〜10のいずれか1項に記載の
    コポリマー。
  13. 【請求項13】請求項1〜10のいずれか1項に記載の
    コポリマーからイオン加硫によって得られる、エラスト
    マー性コポリマー。
  14. 【請求項14】請求項11または12に記載のコポリマ
    ーからペルオキシドによる加硫によって得ることができ
    る、エラストマー性コポリマー。
  15. 【請求項15】請求項13または14にしたがって加硫
    された請求項5または6に記載のコポリマーの「軸シー
    ル」の製造における使用。
  16. 【請求項16】請求項7に記載され且つ請求項13また
    は14にしたがって加硫されたコポリマーの、アルコー
    ルを基剤とするかまたはこれを含む燃料に接触させるの
    に好適な製品の製造における使用。
  17. 【請求項17】請求項13または14にしたがって加硫
    された請求項5または6に記載のコポリマーから成るか
    またはこれを含んで成る「軸シール」。
  18. 【請求項18】フリーラジカル開始剤、界面活性剤、お
    よびペルフルオロポリオキシアルキレンと水とによって
    形成された分散液、エマルジョンまたはマイクロエマル
    ジョンの存在下にてモノマーを共重合させることから成
    る、請求項1〜12のいずれか1項に記載のコポリマー
    の製造法。
  19. 【請求項19】イオン加硫をビスフェノールAFおよび
    第4級ホスホニウムまたはアンモニウム塩を用いて行
    う、請求項13に記載のエラストマー性コポリマー。
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