JPH06122534A - 光ファイバの製造方法 - Google Patents

光ファイバの製造方法

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JPH06122534A
JPH06122534A JP4273088A JP27308892A JPH06122534A JP H06122534 A JPH06122534 A JP H06122534A JP 4273088 A JP4273088 A JP 4273088A JP 27308892 A JP27308892 A JP 27308892A JP H06122534 A JPH06122534 A JP H06122534A
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JP
Japan
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optical fiber
curable resin
ultraviolet curable
ultraviolet
colored
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JP4273088A
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English (en)
Inventor
Katsuyuki Seto
克之 瀬戸
Keiji Kaneda
恵司 金田
Naoki Shamoto
尚樹 社本
Kouji Tsumanuma
孝司 妻沼
Kazuo Sanada
和夫 真田
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Fujikura Ltd
Original Assignee
Fujikura Ltd
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    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03CCHEMICAL COMPOSITION OF GLASSES, GLAZES OR VITREOUS ENAMELS; SURFACE TREATMENT OF GLASS; SURFACE TREATMENT OF FIBRES OR FILAMENTS MADE FROM GLASS, MINERALS OR SLAGS; JOINING GLASS TO GLASS OR OTHER MATERIALS
    • C03C25/00Surface treatment of fibres or filaments made from glass, minerals or slags
    • C03C25/10Coating
    • C03C25/12General methods of coating; Devices therefor
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03CCHEMICAL COMPOSITION OF GLASSES, GLAZES OR VITREOUS ENAMELS; SURFACE TREATMENT OF GLASS; SURFACE TREATMENT OF FIBRES OR FILAMENTS MADE FROM GLASS, MINERALS OR SLAGS; JOINING GLASS TO GLASS OR OTHER MATERIALS
    • C03C25/00Surface treatment of fibres or filaments made from glass, minerals or slags
    • C03C25/10Coating
    • C03C25/465Coatings containing composite materials
    • C03C25/475Coatings containing composite materials containing colouring agents

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  • Optical Fibers, Optical Fiber Cores, And Optical Fiber Bundles (AREA)
  • Surface Treatment Of Glass Fibres Or Filaments (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 光ファイバの被覆層を構成する紫外線硬化型
樹脂を着色し、外部からの迷光の除去を可能とした光フ
ァイバの製造方法を提供する。 【構成】 紫外線硬化型樹脂が被覆された一次光ファイ
バを加熱し、前記紫外線硬化型樹脂を着色することを特
徴とする光ファイバの製造方法。 【効果】 外部からの迷光を除去することができ、光損
失を低減することが可能である。よって、より信号の信
頼性を高めた光ファイバの提供が可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光ファイバの製造方法
に関し、特に、外部からの迷光を除去するすることをね
らったものである。
【0002】
【従来の技術】光ファイバは、外径100〜150μm
程度の細いガラス繊維なので、被覆をしないと極めて弱
く、わずか100g前後の引張荷重で破断する。ガラス
は金属と異なり、ぜい性破壊を示す材料であり、光ファ
イバ表面の微小欠陥が成長し、その部分に局部的な応力
集中が起こると破壊の原因となる。従って、光ファイバ
の表面を保護し、引張強度、曲げ強度の向上を図って取
り扱い易くする光ファイバ表面保護は、光ファイバの強
化技術として重要なポイントとなる。
【0003】前記光ファイバ表面保護は、線引された光
ファイバ表面に液体状の樹脂を被覆し、これを即座に固
化させるものであるが、その方法には加熱して焼き付け
る方法、硬化反応による方法と紫外線(UVと略称す
る)を照射して、そのエネルギーで固化させる方法とが
ある。しかし現在では、ほとんどの光ファイバが紫外線
硬化型樹脂を用いたUV被覆になった。その最大の理由
は固化速度が速いことが要因となっている。つまり、線
引速度は前記被覆される樹脂の固化速度でほぼ決まって
しまい、光ファイバの生産効率、線引の高速化に伴って
上記のように光ファイバに被覆される樹脂としては、広
く紫外線硬化型樹脂が使用されるようになった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記のように
光ファイバを被覆する紫外線硬化型樹脂は、色が透明で
あるため、外部からの迷光に弱いという欠点があった。
つまり、伝送光に影響する外乱光中の光がコア内に浸入
し、光損失による信号の信頼性の低減が問題となってい
た。そこで、本発明は上記事情に鑑みてなされたもの
で、紫外線硬化型樹脂が被覆された光ファイバにおい
て、前記光ファイバの被覆層を構成する紫外線硬化型樹
脂を着色し、外部からの迷光の除去を可能とした光ファ
イバの製造方法を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の光ファ
イバの製造方法は、上記課題を解決するために、紫外線
硬化型樹脂が被覆された一次光ファイバを加熱すること
により、前記紫外線硬化型樹脂を着色することを特徴と
するものである。
【0006】請求項2に記載の光ファイバの製造方法
は、上記課題を解決するために、紫外線硬化型樹脂が被
覆された一次光ファイバを空気中の酸素濃度よりも高い
雰囲気中で加熱することにより、前記紫外線硬化型樹脂
を着色することを特徴とするものである。
【0007】請求項3に記載の光ファイバの製造方法
は、上記課題を解決するために、光ファイバプリフォー
ムを線引しつつ、紫外線硬化型樹脂を被覆し、前記紫外
線硬化型樹脂を紫外線で硬化させた後、続いて、これを
加熱器中に通して、前記紫外線硬化型樹脂を着色するこ
とを特徴とするものである。
【0008】請求項4に記載の光ファイバの製造方法
は、上記課題を解決するために、光ファイバプリフォー
ムを線引しつつ、紫外線硬化型樹脂を被覆し、前記紫外
線硬化型樹脂を紫外線で硬化させた後、続いて、これを
酸素雰囲気に満たされた加熱器中に通して、前記紫外線
硬化型樹脂を着色することを特徴とするものである。
【0009】
【作用】上述した請求項1に記載の光ファイバの製造方
法によれば、紫外線硬化型樹脂が被覆された一次光ファ
イバを高温で加熱することにより、前記紫外線硬化型樹
脂を着色することができる。つまり、上記のように光フ
ァイバ表面の被覆層を構成する紫外線硬化型樹脂が着色
され、着色層が形成されることにより、前記光ファイバ
は外部からの迷光を除去することができ、光損失を低減
することが可能である。よって、上記のような容易な方
法により、信号の信頼性を高めた光ファイバの提供が可
能となる。そしてまた、上記請求項1に記載の方法によ
れば、すでに製品化されている光ファイバにおいても、
その被覆層を構成している紫外線硬化型樹脂を着色する
ことが可能であり、上記方法による光ファイバの製造方
法は、生産ラインにおいてのみならず、幅広い適用が可
能である。
【0010】請求項2に記載の光ファイバの製造方法に
よれば、紫外線硬化型樹脂が被覆された一次光ファイバ
を空気中の酸素濃度よりも高い雰囲気中で加熱すること
により、上述した請求項1に記載の光ファイバの製造方
法よりも、短時間で前記紫外線硬化型樹脂を着色するこ
とが可能である。よって、光ファイバ表面の被覆層を構
成する紫外線硬化型樹脂が着色され、着色層が形成され
ることにより上記請求項1の方法と同様の効果を奏する
ことができるとともに、上述した請求項1の方法より
も、より高い生産効率の向上を図ることができる。
【0011】請求項3に記載の光ファイバの製造方法に
よれば、光ファイバプリフォームを線引きしながら、紫
外線硬化型樹脂を被覆し、前記紫外線硬化型樹脂を紫外
線で硬化させた後、これを加熱器中に通すことにより、
前記紫外線硬化型樹脂を着色することができる。よっ
て、上記のように光ファイバ表面の被覆層を構成する紫
外線硬化型樹脂が着色され、着色層が形成されることに
より上記請求項1の方法と同様の効果を奏することがで
きる。そして、本請求項3に記載の方法によれば、従来
の光ファイバの生産工程を変えることなく、光ファイバ
に紫外線硬化型樹脂を被覆した後、これを加熱器中に通
すことにより、被覆層を構成する紫外線硬化型樹脂が着
色された光ファイバを製造することができることから、
従来の生産性効率に影響を与えることなく、より性能の
向上を図った光ファイバを提供することができる。
【0012】請求項4に記載の光ファイバの製造方法に
よれば、光ファイバプリフォームを線引きしながら、紫
外線硬化型樹脂を被覆し、前記紫外線硬化型樹脂を紫外
線で硬化させた後、これを酸素雰囲気に満たされた加熱
器中に通すことにより、上述した請求項3の方法よりも
低い温度で前記紫外線硬化型樹脂を着色することができ
る。よって、上述したように光ファイバ表面の被覆層を
構成する紫外線硬化型樹脂が着色され、着色層が形成さ
れることにより上記請求項3と同様の効果を奏すること
ができるとともに、上述した請求項3の方法よりも、よ
り高い生産効率の向上を図ることができる。なお、紫外
線硬化型樹脂層を複数層設ける時は、最外層のみ着色す
れば良い。
【0013】
【実施例】以下に、本発明における実施例1について図
面を参照しつつ詳細に説明する。 (実施例1)本実施例1に用いた一次光ファイバは、光
ファイバプリフォームを電気炉で加熱して溶融状態にし
たところを外径125μmにまで一気に線引することに
よって得られたものである。この線引工程について図2
に示す工程図によって説明する。まず、VAD(vapour
-phase axial deposition)法によって得られた光ファ
イバプリフォーム1を、炉内の温度を2000℃前後に
セットした図2に示すような第一加熱炉2内に垂直に入
れた。そして、前記炉2内に挿入した光ファイバプリフ
ォーム1の先端を溶融、線引し、得られる光ファイバを
図2に示すようなコーティングアプリケータ3を通し
て、紫外線硬化型樹脂を被覆し、ついで、これを樹脂乾
燥炉4を通して紫外線を照射することにより乾燥させ
た。そして上記のような方法により紫外線硬化型樹脂を
被覆した一次光ファイバ5をキャプスタン6で引取りボ
ビン7に巻取った。
【0014】上記のような方法によって作製された一次
光ファイバ5のコア径は50μm、ファイバ径は125
μmとした。そして、前記コアとクラッドの非屈折率差
は1%、コアの屈折率分布はゲレーデッド型となるよう
にした。また、上記のように得られた一次光ファイバ5
の紫外線硬化型樹脂を被覆した状態での外径は、250
μmとなるように設計した。そして、上記のような一次
光ファイバ5を100m束にとり、別に用意された第二
加熱炉(図示せず)に入れ、100℃で1時間加熱し
た。加熱後に完成した光ファイバは茶色に着色された。
【0015】そして、上記のような実施例1における方
法で作製された光ファイバは、図1に示すように、この
コア8及びクラッド9からなる光ファイバ本体10と、
これを被覆している紫外線硬化型樹脂が着色されてなる
着色層11とから構成されている。
【0016】次に、上記のような方法により完成した実
施例1の光ファイバについて、以下のような迷光特性試
験を行なった。 (試験例1)まず、上記のような方法によって完成した
光ファイバを1mに切り、中央部に100ルックスの照
射光を照射した。その結果、光ファイバの片端から0.
1ルックスの光が検出された。なお、従来の光ファイバ
製造方法にて製造された紫外線硬化型樹脂が被覆された
光ファイバについても、本試験例と同様の試験を行なっ
たところ、同様の測定で5ルックスの迷光が検出され
た。
【0017】従って、上記試験例1より明らかによう
に、上記実施例1によって得られた光ファイバは着色層
11によって、外部からの迷光を除去することができ、
光損失を低減することが可能である。よって、本実施例
1においては、上述したような容易な方法により、信号
の信頼性を高めた光ファイバの提供が可能である。な
お、上記方法による第二加熱炉における一次光ファイバ
5の加熱温度は、コーティング樹脂(紫外線硬化型樹
脂)が変質しない範囲内の100〜200℃程度が好ま
しい。また、これに対応して上記効果の得られる加熱時
間は約30分〜1時間である。
【0018】さらに、本発明における実施例2について
図面を参照しつつ詳細に説明する。 (実施例2)本実施例2に用いた一次光ファイバは、光
ファイバプリフォームを電気炉で加熱して溶融状態にし
たところを外径125μmにまで一気に線引することに
よって得られたものである。この線引工程については、
上記実施例1と同様な工程により作製したものであり、
上記のような方法によって作製された一次光ファイバ5
のコア径は50μm、ファイバ径は125μmとした。そ
して、前記コアとクラッドの非屈折率差は1%、コアの
屈折率分布はゲレーデッド型となるようにした。また、
上記のように得られた一次光ファイバ5の紫外線硬化型
樹脂を被覆した状態での外径は250μmとなるように
設計した。そして、上記のような一次光ファイバ5を1
00m束にとり、別に用意した第三加熱炉(図示せず)
に入れ、酸素濃度80%で100℃、20分間加熱し
た。その結果、加熱後に完成した光ファイバは茶色に着
色された。
【0019】従って、上記実施例2においては、上述し
た実施例1と同様に一次光ファイバ5を構成する被覆層
の紫外線硬化型樹脂を着色することによって、図1に示
すような断面構造からなり、コア8及びクラッド9から
なる光ファイバ本体10と、これを被覆している紫外線
硬化型樹脂が着色されてなる着色層11とから構成され
た光ファイバを得ることができるが、本実施例2におい
ては、一次光ファイバを第三加熱炉において加熱する際
に、その反応雰囲気を通常の空気中の酸素濃度よりも高
い濃度に設定することにより、実施例1の方法よりも短
時間で前記一次光ファイバの被覆層を構成する紫外線硬
化型樹脂を着色することが可能である。
【0020】そこで、上記のような方法により完成した
実施例2の光ファイバについて、以下のような迷光特性
試験を行なった。 (試験例2)まず、上記のような方法によって完成した
光ファイバを1mに切り、中央部に100ルックスの照
射光を照射した。その結果、光ファイバの片端から0.
1ルックスの光が検出された。なお、従来の光ファイバ
製造方法にて製造された紫外線硬化型樹脂が被覆された
光ファイバについても、本試験例と同様の試験を行なっ
たところ、同様の測定で5ルックスの迷光が検出され
た。
【0021】従って、上記試験例2の結果より明らかな
ように、本実施例2によって得られた光ファイバは、そ
の被覆層を形成する着色層によって、上記実施例1と同
様に、外部からの迷光を除去し、光損失を低減すること
が可能である。よって、上記のような容易な方法によ
り、信号の信頼性を高めた光ファイバの提供を可能とす
るものである。そしてまた、本実施例2においては、上
述したように、上記効果を奏する着色層を前記実施例1
よりも短時間で形成することができることから、実施例
1の方法よりも高い生産効率の効果を奏することができ
る。なお、上記方法による第三加熱炉における第一光フ
ァイバ5の加熱温度は、コーティング樹脂(紫外線硬化
型樹脂)が変質しない範囲内の100〜200℃程度が
好ましい。また、これに対応して上記効果の得られる加
熱時間は約10分〜1時間である。
【0022】さらに、本発明における実施例3について
図面を参照しつつ詳細に説明する。 (実施例3)本実施例3に用いた光ファイバは、光ファ
イバプリフォームを電気炉で加熱して溶融状態にしたと
ころを外径125μmにまで一気に線引することによっ
て得られたものである。この線引工程について図3に示
す工程図によって説明する。まず、VAD法によって得
られた光ファイバプリフォーム1を、炉内の温度を20
00℃前後にセットした図3に示すような第一加熱炉2
内に垂直に入れた。そして、前記炉2内に挿入した光フ
ァイバプリフォーム1の先端を溶融、線引きし、得られ
る光ファイバを図3に示すようなコーティングアプリケ
ータ3を通して、紫外線硬化型樹脂を被覆し、ついで、
これを樹脂乾燥炉4を通して紫外線を照射することによ
り即座に乾燥させた。そして、乾燥後に引き続いて、前
記紫外線硬化型樹脂が被覆された一次光ファイバ5を、
加熱温度250℃に設定された第四加熱炉12中を通し
た後、これをキャプスタン6で引取りボビン7に巻取っ
た。
【0023】上記のような方法によって作製された光フ
ァイバのコア径は50μm、ファイバ径は125μmとし
た。そして、前記コアとクラッドの非屈折率差は1%、
コアの屈折率分布はゲレーデッド型となるようにした。
また、上記のように得られた光ファイバの紫外線硬化型
樹脂を被覆した状態での外径は250μmとなるように
設計した。
【0024】上記実施例3においては、上述した実施例
1と同様に一次光ファイバ5を構成する被覆層の紫外線
硬化型樹脂を着色することによって、図1に示すような
断面構造からなる、コア8及びクラッド9からなる光フ
ァイバ本体10と、これを被覆している紫外線硬化型樹
脂が着色されてなる着色層11とから構成された光ファ
イバを得ることができた。
【0025】そこで、上記のような方法により完成した
実施例3の光ファイバについて、以下のような迷光特性
試験を行なった。 (試験例3)まず、上記のような方法によって完成した
光ファイバを1mに切り、中央部に100ルックスの照
射光を照射した。その結果、光ファイバの片端から0.
1ルックスの光が検出された。なお、従来の光ファイバ
製造方法にて製造された紫外線硬化型樹脂が被覆された
光ファイバについても、本試験例と同様の試験を行なっ
たところ、同様の測定で5ルックスの迷光が検出され
た。
【0026】従って、上記試験例3の結果より明らかな
ように、本実施例3によって得られた光ファイバは、そ
の被覆層を形成する着色層によって、上記実施例1と同
様に、外部からの迷光を除去し、光損失を低減すること
が可能であることが判る。よって、信号の信頼性を高め
た光ファイバの提供を上記のような容易な方法により可
能とするものである。そして、本実施例3の方法によれ
ば、従来の光ファイバの生産工程を変えることなく、光
ファイバに紫外線硬化型樹脂を被覆した後、これを加熱
器中に通すことにより、被覆層を構成する紫外線硬化型
樹脂が着色された光ファイバを製造することができるこ
とから、従来の生産性効率に影響を与えることなく、よ
り性能の向上を図った光ファイバを提供することができ
るものである。なお、上記方法による第四加熱炉12に
おける一次光ファイバ5の加熱温度は、コーティング樹
脂(紫外線硬化型樹脂)が変質しない範囲内の200〜
250℃程度が好ましい。
【0027】さらに、本発明における実施例4について
図面を参照しつつ詳細に説明する。 (実施例4)本実施例4に用いた光ファイバは、光ファ
イバプリフォームを電気炉で加熱して溶融状態にしたと
ころを外径125μmにまで一気に線引することによっ
て得られたものである。この線引工程について、図4を
用いて説明する。まず、VAD法によって得られた光フ
ァイバプリフォーム1を、炉内の温度を2000℃前後
にセットした図4に示すような第一加熱炉2内に垂直に
入れた。そして、前記炉2内に挿入した光ファイバプリ
フォーム1の先端を溶融線引し、得られる光ファイバを
図4に示すようなコーティングアプリケータ3を通し
て、紫外線硬化型樹脂を被覆し、ついで、これを樹脂乾
燥炉4を通して紫外線を照射することにより即座に乾燥
させた。そして、乾燥後に引き続いて前記紫外線硬化型
樹脂が被覆された一次光ファイバ5を、酸素供給手段1
3aによって、酸素が50リットル/分の速度で流され
て、かつ加熱温度220℃に設定された第五加熱炉13
中を通した後に、これをキャプスタン6で引取りボビン
7に巻取った。
【0028】上記のような方法によって作製された光フ
ァイバのコア径は50μm、ファイバ径は125μmとし
た。そして、前記コアとクラッドの非屈折率差は1%、
コアの屈折率分布はゲレーデッド型となるようにした。
また、上記のように得られた光ファイバの紫外線硬化型
樹脂を被覆した状態での外径は250μmとなるように
設計した。
【0029】そして、上記実施例4においては、上述し
た実施例3と同様に一次光ファイバ5を構成する被覆層
の紫外線硬化型樹脂を着色することによって、図1に示
すような断面構造からなる、コア8及びクラッド9から
なる光ファイバ本体10と、これを被覆している紫外線
硬化型樹脂が着色されてなる着色層13とから構成され
た光ファイバを得ることができるが、本実施例4におい
ては、一次光ファイバを第五加熱炉13において加熱す
る際に、その反応雰囲気を通常の空気中の酸素濃度より
も高い濃度に設定することにより、実施例3の方法より
も低い温度で前記一次光ファイバの被覆層を構成する紫
外線硬化型樹脂を着色することが可能でる。
【0030】そこで、上記のような方法により完成した
実施例3の光ファイバについて、以下のような迷光特性
試験を行なった。 (試験例4)まず、上記のような方法によって完成した
光ファイバを1mに切り、中央部に100ルックスの照
射光を照射した。その結果、光ファイバの片端から0.
1ルックスの光が検出された。なお、従来の光ファイバ
製造方法にて製造された紫外線硬化型樹脂が被覆された
光ファイバについても、本試験例と同様の試験を行なっ
たところ、同様の測定で5ルックスの迷光が検出され
た。
【0031】従って、上記試験例4の結果より明らかな
ように、本実施例4によって得られた光ファイバは、そ
の被覆層を形成する着色層によって、上記実施例3と同
様に、外部からの迷光を除去し、光損失を低減すること
が可能であることが判る。よって、信号の信頼性を高め
た光ファイバの提供を上記のような容易な方法により可
能とするものである。そしてさらに、本実施例4の方法
によれば、従来の光ファイバの生産工程を変えることな
く、光ファイバに紫外線硬化型樹脂を被覆した後、これ
を加熱器中に通すことにより、被覆層を構成する紫外線
硬化型樹脂が着色された光ファイバを製造することがで
きることから、従来の生産性効率に影響を与えることな
く、より性能の向上を図った光ファイバを提供すること
ができるものである。
【0032】そしてまた、本実施例4においては、上述
したように、上記効果を奏する着色層を前記実施例3よ
りも低い温度で形成することができることから、実施例
3の方法よりも高い生産効率の効果を奏することが可能
である。なお、上記方法による第五加熱炉13における
第一光ファイバ1の加熱温度は、コーティング樹脂(紫
外線硬化型樹脂)が変質しない範囲内の180〜250
℃程度が好ましい。
【0033】
【発明の効果】請求項1に記載の光ファイバの製造方法
によれば、紫外線硬化型樹脂が被覆された一次光ファイ
バを高温で加熱することにより、前記紫外線硬化型樹脂
を着色することができる。つまり、上記のように光ファ
イバ表面の被覆層を構成する紫外線硬化型樹脂が着色さ
れ、着色層が形成されることにより、前記光ファイバは
外部からの迷光を除去することができ、光損失を低減す
ることが可能である。よって、上記のような容易な方法
により、信号の信頼性を高めた光ファイバの提供が可能
となる。そしてまた、上記請求項1に記載の方法によれ
ば、すでに製品化されている光ファイバにおいても、そ
の被覆層を構成している紫外線硬化型樹脂を着色するこ
とが可能であり、上記方法による光ファイバの製造方法
は、生産ラインにおいてのみならず、幅広い適用が可能
である。
【0034】請求項2に記載の光ファイバの製造方法に
よれば、紫外線硬化型樹脂が被覆された一次光ファイバ
を空気中の酸素濃度よりも高い雰囲気中で加熱すること
により、上述した請求項1に記載の光ファイバの製造方
法よりも、短時間で前記紫外線硬化型樹脂を着色するこ
とが可能である。よって、光ファイバ表面の被覆層を構
成する紫外線硬化型樹脂が着色され、着色層が形成され
ることにより上記請求項1の方法と同様の効果を奏する
ことができるとともに、上述した請求項1の方法より
も、より高い生産効率の向上を図ることができる。
【0035】請求項3に記載の光ファイバの製造方法に
よれば、光ファイバプリフォームを線引きしながら、紫
外線硬化型樹脂を被覆し、前記紫外線硬化型樹脂を紫外
線で硬化させた後、これを加熱器中に通すことにより、
前記紫外線硬化型樹脂を着色することができる。よっ
て、上記のように光ファイバ表面の被覆層を構成する紫
外線硬化型樹脂が着色され、着色層が形成されることに
より上記請求項1に記載の方法と同様の効果を奏するこ
とができる。そして、本請求項3に記載の方法によれ
ば、従来の光ファイバの生産工程を変えることなく、光
ファイバに紫外線硬化型樹脂を被覆した後、これを加熱
器中に通すことにより、被覆層を構成する紫外線硬化型
樹脂が着色された光ファイバを製造することができるこ
とから、従来の生産性効率に影響を与えることなく、よ
り性能の向上を図った光ファイバを提供することができ
る。
【0036】請求項4に記載の光ファイバの製造方法に
よれば、光ファイバプリフォームを線引きしながら、紫
外線硬化型樹脂を被覆し、前記紫外線硬化型樹脂を紫外
線で硬化させた後、これを酸素雰囲気に満たされた加熱
器中に通すことにより、上述した請求項3の方法よりも
低い温度で前記紫外線硬化型樹脂を着色することができ
る。よって、上述したように光ファイバ表面の被覆層を
構成する紫外線硬化型樹脂が着色され、着色層が形成さ
れることにより上記請求項3と同様の効果を奏すること
ができるとともに、上述した請求項3の方法よりも、よ
り高い生産効率の向上を図ることができる。
【0037】従って、上述したように本発明における光
ファイバの製造方法は、紫外線硬化型樹脂が被覆された
光ファイバの、前記紫外線被覆型樹脂を着色することに
より、外部からの迷光を除去し、光損出を低減して、信
号の信頼性を高めた光ファイバを、上述したような容易
な方法により提供することができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例1から実施例4における光ファイバの
製造方法によって得られた光ファイバの断面構造を示す
図である。
【図2】 実施例1及び実施例2の光ファイバの製造工
程を示す工程図である。
【図3】 実施例3の光ファイバの製造工程を示す工程
図である。
【図4】 実施例4の光ファイバの製造工程を示す工程
図である。
【符号の説明】
1…光ファイバプリフォーム 2…第一加熱炉 3…コ
ーティングアプリケーター 4…樹脂乾燥炉 5…一次
光ファイバ 6…キャプスタン 7…ボビン 8…コア 9…クラッド 10…光ファイバ本体 11
…着色層 12…第四加熱炉 13…第五加熱炉 13
a…酸素供給手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 妻沼 孝司 千葉県佐倉市六崎1440番地 株式会社フジ クラ佐倉工場内 (72)発明者 真田 和夫 千葉県佐倉市六崎1440番地 株式会社フジ クラ佐倉工場内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 紫外線硬化型樹脂が被覆された一次光フ
    ァイバを加熱することにより、前記紫外線硬化型樹脂を
    着色することを特徴とする光ファイバの製造方法。
  2. 【請求項2】 紫外線硬化型樹脂が被覆された一次光フ
    ァイバを空気中の酸素濃度よりも高い雰囲気中で加熱す
    ることにより、前記紫外線硬化型樹脂を着色することを
    特徴とする光ファイバの製造方法。
  3. 【請求項3】 光ファイバプリフォームを線引しつつ、
    紫外線硬化型樹脂を被覆し、前記紫外線硬化型樹脂を紫
    外線で硬化させた後、続いて、これを加熱器中に通し
    て、前記紫外線硬化型樹脂を着色することを特徴とする
    光ファイバの製造方法。
  4. 【請求項4】 光ファイバプリフォームを線引しつつ、
    紫外線硬化型樹脂を被覆し、前記紫外線硬化型樹脂を紫
    外線で硬化させた後、続いて、これを酸素雰囲気に満た
    された加熱器中に通して、前記紫外線硬化型樹脂を着色
    することを特徴とする光ファイバの製造方法。
JP4273088A 1992-10-12 1992-10-12 光ファイバの製造方法 Pending JPH06122534A (ja)

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