JPH06122377A - 後輪操舵装置 - Google Patents
後輪操舵装置Info
- Publication number
- JPH06122377A JPH06122377A JP29816192A JP29816192A JPH06122377A JP H06122377 A JPH06122377 A JP H06122377A JP 29816192 A JP29816192 A JP 29816192A JP 29816192 A JP29816192 A JP 29816192A JP H06122377 A JPH06122377 A JP H06122377A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- rear wheel
- steering
- rotary shaft
- power steering
- wheel power
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Steering-Linkage Mechanisms And Four-Wheel Steering (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】本発明は、４輪操舵装置における据え切り時の
後輪旋回軌跡が大きくふくらんだはみだし走行を防止
し、タイトコーナを円滑に通過可能とした後輪操舵装置
を提供する。 【構成】前輪パワーステアリング５の入力回転を後輪パ
ワーステアリング５に伝達する回転軸７上に回転方向の
捩じり力を蓄積するトルク蓄積手段１０を設け、前記回
転軸７上のトルク蓄積手段１０位置より後輪パワーステ
アリング６側の後方回転軸７ａ上に制動装置１１を配置
し、車両の停止状態では後方回転軸７ａの回転を拘束
し、発進では開放する前記制動装置１１の制御装置を備
えた構成を特徴とする。
後輪旋回軌跡が大きくふくらんだはみだし走行を防止
し、タイトコーナを円滑に通過可能とした後輪操舵装置
を提供する。 【構成】前輪パワーステアリング５の入力回転を後輪パ
ワーステアリング５に伝達する回転軸７上に回転方向の
捩じり力を蓄積するトルク蓄積手段１０を設け、前記回
転軸７上のトルク蓄積手段１０位置より後輪パワーステ
アリング６側の後方回転軸７ａ上に制動装置１１を配置
し、車両の停止状態では後方回転軸７ａの回転を拘束
し、発進では開放する前記制動装置１１の制御装置を備
えた構成を特徴とする。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車の後輪操舵装置
に関するものである。
に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】コーナリングの安定性や小回りをきかせ
るために前後４輪のすべてが動く４輪操舵装置が提供さ
れている。この４輪操舵装置には、前後輪のステアリン
グ機構をメカニカルに連結し、前輪の動きをリンケージ
等で伝えて後輪操舵の位相と舵角を与える前輪舵角対応
型と、前輪操舵角、車速等に応じて油圧を制御し、後輪
操舵の位相と舵角を与える車速押動型とが知られてい
る。
るために前後４輪のすべてが動く４輪操舵装置が提供さ
れている。この４輪操舵装置には、前後輪のステアリン
グ機構をメカニカルに連結し、前輪の動きをリンケージ
等で伝えて後輪操舵の位相と舵角を与える前輪舵角対応
型と、前輪操舵角、車速等に応じて油圧を制御し、後輪
操舵の位相と舵角を与える車速押動型とが知られてい
る。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】上記従来装置の後輪操
舵は、前輪の舵角があまり大きくない高速域で前輪と同
位相舵角を与えてコーナリングの安定性を図り、低速域
では逆位相舵角を与えて小回り性や内輪差の解消などを
図っている。
舵は、前輪の舵角があまり大きくない高速域で前輪と同
位相舵角を与えてコーナリングの安定性を図り、低速域
では逆位相舵角を与えて小回り性や内輪差の解消などを
図っている。
【０００４】しかし、上記従来装置では、タイトコーナ
の路を曲がるときに、前輪を大きく据え切りして発進す
ると、後輪も前輪の舵角に対応して大きな舵角となって
いるために、後輪の旋回軌跡が大きくふくらんでしま
い、側壁がある場合には後輪を側壁と干渉させることに
なる。
の路を曲がるときに、前輪を大きく据え切りして発進す
ると、後輪も前輪の舵角に対応して大きな舵角となって
いるために、後輪の旋回軌跡が大きくふくらんでしま
い、側壁がある場合には後輪を側壁と干渉させることに
なる。
【０００５】本発明の目的は、上記従来の不具合を解消
した後輪操舵装置を提供するものである。
した後輪操舵装置を提供するものである。
【０００６】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの本発明の特徴とする構成は、前輪パワーステアリン
グの入力回転を後輪パワーステアリングに伝達する回転
軸と、この回転軸上に設けられた回転方向の捩じり力を
蓄積するトルク蓄積手段と、前記回転軸上のトルク蓄積
手段位置より後輪パワーステアリング側に配置された回
転軸の制動装置と、車両の停止状態では前記回転軸の回
転を拘束し、発進では開放する制動装置の制御装置とを
備えたものである。
めの本発明の特徴とする構成は、前輪パワーステアリン
グの入力回転を後輪パワーステアリングに伝達する回転
軸と、この回転軸上に設けられた回転方向の捩じり力を
蓄積するトルク蓄積手段と、前記回転軸上のトルク蓄積
手段位置より後輪パワーステアリング側に配置された回
転軸の制動装置と、車両の停止状態では前記回転軸の回
転を拘束し、発進では開放する制動装置の制御装置とを
備えたものである。
【０００７】
【作用】上記の構成により、車両の停止状態で前輪を操
舵する据え切りでは回転軸は制動装置によって回転が拘
束され、後輪パワーステアリングに伝達する回転量はト
ルク蓄積手段で蓄積される。車両が発進すると、制動装
置は回転軸の回転拘束を開放し、トルク蓄積手段により
蓄積されていた回転量で回転軸が回転して後輪パワース
テアリングに伝達され、前輪操舵より切り遅れて後輪が
操舵される。
舵する据え切りでは回転軸は制動装置によって回転が拘
束され、後輪パワーステアリングに伝達する回転量はト
ルク蓄積手段で蓄積される。車両が発進すると、制動装
置は回転軸の回転拘束を開放し、トルク蓄積手段により
蓄積されていた回転量で回転軸が回転して後輪パワース
テアリングに伝達され、前輪操舵より切り遅れて後輪が
操舵される。
【０００８】
【実施例】以下本発明の実施例を図面に基づいて説明す
る。図１において、１は前輪、２は後輪である。３はス
テアリングホイールであり、８はステアリングシャフト
である。４は前記ステアリングシャフト８と前輪パワー
ステアリング５とを連結した中間シャフトである。
る。図１において、１は前輪、２は後輪である。３はス
テアリングホイールであり、８はステアリングシャフト
である。４は前記ステアリングシャフト８と前輪パワー
ステアリング５とを連結した中間シャフトである。
【０００９】６は後輪パワーステアリングである。この
後輪パワーステアリング６は前輪パワーステアリング５
の入力回転が回転軸７を介して伝達されるようになって
いる。すなわち、前記中間シャフト４と回転軸７の前端
とをベベルギヤ９を介して連結し、回転軸７の後端は後
輪パワーステアリング６に連結されている。
後輪パワーステアリング６は前輪パワーステアリング５
の入力回転が回転軸７を介して伝達されるようになって
いる。すなわち、前記中間シャフト４と回転軸７の前端
とをベベルギヤ９を介して連結し、回転軸７の後端は後
輪パワーステアリング６に連結されている。
【００１０】前記回転軸７上には回転方向の捩じり力を
蓄積するトルク蓄積手段１０が設けられている。このト
ルク蓄積手段１０は、例えば、トーションバーあるいは
コイルスプリングである。
蓄積するトルク蓄積手段１０が設けられている。このト
ルク蓄積手段１０は、例えば、トーションバーあるいは
コイルスプリングである。
【００１１】前記回転軸７上のトルク蓄積手段１０の位
置より後輪パワーステアリング６側の後方回転軸７ａ上
に制動装置１１が配置されている。この制動装置１１
は、後方回転軸７ａに固定したドラム１２と、このドラ
ム１２に接触するブレーキシュー１３と、このブレーキ
シュー１３を前記ドラム１１に圧接並びに圧接を解除す
るシリンダ１４とから構成されている。
置より後輪パワーステアリング６側の後方回転軸７ａ上
に制動装置１１が配置されている。この制動装置１１
は、後方回転軸７ａに固定したドラム１２と、このドラ
ム１２に接触するブレーキシュー１３と、このブレーキ
シュー１３を前記ドラム１１に圧接並びに圧接を解除す
るシリンダ１４とから構成されている。
【００１２】前記制動装置１１は、車両の停止状態では
前記回転軸７の回転を拘束し、発進では開放制御される
ようになっている。この制動装置１１の制御装置は、前
記シリンダ１４へのエア又は圧油の圧力流体の供給配管
に設けた電磁弁１５と、この電磁弁１５を開閉制御する
コントローラ１６（中央処理装置）とから構成され、コ
ントローラ１６には車速センサからの車速信号が入力さ
れる。
前記回転軸７の回転を拘束し、発進では開放制御される
ようになっている。この制動装置１１の制御装置は、前
記シリンダ１４へのエア又は圧油の圧力流体の供給配管
に設けた電磁弁１５と、この電磁弁１５を開閉制御する
コントローラ１６（中央処理装置）とから構成され、コ
ントローラ１６には車速センサからの車速信号が入力さ
れる。
【００１３】上記本発明の動作について説明する。車両
が停止している車速＝０ｋｍ／ｈの状態では電磁弁１５
が開口し、圧力流体がシリンダ１４に供給され、図２で
示すようにブレーキシュー１３がドラム１１に圧接した
固縛状態となる。従って、トルク蓄積手段１０の位置よ
り後輪パワーステアリング６側の後方回転軸７ａは回転
が拘束された状態になっている。
が停止している車速＝０ｋｍ／ｈの状態では電磁弁１５
が開口し、圧力流体がシリンダ１４に供給され、図２で
示すようにブレーキシュー１３がドラム１１に圧接した
固縛状態となる。従って、トルク蓄積手段１０の位置よ
り後輪パワーステアリング６側の後方回転軸７ａは回転
が拘束された状態になっている。
【００１４】上記の状態でステアリングホイル３によっ
て前輪１を据え切りして舵角を与えると、中間シャフト
４の回転がベベルギヤ９を介して回転軸７に伝達され
る。しかし、回転軸７が回転しても後方回転軸７ａは制
動装置１１によって回転を拘束しているため、回転軸７
と後方回転軸７ａは相対回転して後輪パワーステアリン
グ６には伝達されない。
て前輪１を据え切りして舵角を与えると、中間シャフト
４の回転がベベルギヤ９を介して回転軸７に伝達され
る。しかし、回転軸７が回転しても後方回転軸７ａは制
動装置１１によって回転を拘束しているため、回転軸７
と後方回転軸７ａは相対回転して後輪パワーステアリン
グ６には伝達されない。
【００１５】前記回転軸７と後方回転軸７ａとの相対回
転により、トルク蓄積手段１０は回転軸７の回転方向の
捩じり力を回転軸７の回転量だけ蓄積する。すなわち、
前輪１に舵角θＦを与えるための中間シャフト４の回転
量が回転軸７に伝達され、その回転量の捩じり力をトル
ク蓄積手段１０は蓄積するのである。
転により、トルク蓄積手段１０は回転軸７の回転方向の
捩じり力を回転軸７の回転量だけ蓄積する。すなわち、
前輪１に舵角θＦを与えるための中間シャフト４の回転
量が回転軸７に伝達され、その回転量の捩じり力をトル
ク蓄積手段１０は蓄積するのである。
【００１６】車両が発進すると、車速センサから車速信
号がコントローラ１６に入力され、コントローラ１６は
電磁弁１５に作動信号を発信し、シリンダ１４への圧力
流体の供給を遮断すると共に、シリンダ１４内の圧力流
体をエアであれば大気に放出し、圧油であればタンクに
排出する。
号がコントローラ１６に入力され、コントローラ１６は
電磁弁１５に作動信号を発信し、シリンダ１４への圧力
流体の供給を遮断すると共に、シリンダ１４内の圧力流
体をエアであれば大気に放出し、圧油であればタンクに
排出する。
【００１７】これにより、図３で示すように制動装置１
１のブレーキシュー１３はドラム１２の固縛を開放す
る。この制動装置１１の開放によってトルク蓄積手段１
０に蓄積されていた捩じり力によって後方回転軸７ａが
回転し、後輪パワーステアリング６は後輪２を前輪１の
舵角θＦに対応する舵角θＲで操舵する。
１のブレーキシュー１３はドラム１２の固縛を開放す
る。この制動装置１１の開放によってトルク蓄積手段１
０に蓄積されていた捩じり力によって後方回転軸７ａが
回転し、後輪パワーステアリング６は後輪２を前輪１の
舵角θＦに対応する舵角θＲで操舵する。
【００１８】すなわち、車両の停止状態での前輪１の据
え切り時では後輪２の操舵は行われず、車両の発進によ
る車速（車両移動量）によって後輪操舵を開始する切り
遅れをさせるのである。これによって、４輪操舵装置に
おける据え切り時の後輪旋回軌跡が大きくふくらむはみ
だし走行を防止し、タイトコーナを円滑に通り抜けるこ
とができるのである。
え切り時では後輪２の操舵は行われず、車両の発進によ
る車速（車両移動量）によって後輪操舵を開始する切り
遅れをさせるのである。これによって、４輪操舵装置に
おける据え切り時の後輪旋回軌跡が大きくふくらむはみ
だし走行を防止し、タイトコーナを円滑に通り抜けるこ
とができるのである。
【００１９】
【発明の効果】以上のように本発明は、前輪パワーステ
アリングの入力回転を後輪パワーステアリングに伝達す
る回転軸と、この回転軸上に設けられた回転方向の捩じ
り力を蓄積するトルク蓄積手段と、前記回転軸上のトル
ク蓄積手段位置より後輪パワーステアリング側に配置さ
れた回転軸の制動装置と、車両の停止状態では前記回転
軸の回転を拘束し、発進では開放する制動装置の制御装
置とを備えた構成であるから、据え切り時の後輪旋回軌
跡が大きくふくらんだはみだし走行が防止され、タイト
コーナを円滑に通過可能とする効果を有している。
アリングの入力回転を後輪パワーステアリングに伝達す
る回転軸と、この回転軸上に設けられた回転方向の捩じ
り力を蓄積するトルク蓄積手段と、前記回転軸上のトル
ク蓄積手段位置より後輪パワーステアリング側に配置さ
れた回転軸の制動装置と、車両の停止状態では前記回転
軸の回転を拘束し、発進では開放する制動装置の制御装
置とを備えた構成であるから、据え切り時の後輪旋回軌
跡が大きくふくらんだはみだし走行が防止され、タイト
コーナを円滑に通過可能とする効果を有している。
【図１】本発明装置の側面図
【図２】回転軸の捩じり力をトルク蓄積手段で蓄積して
いる状態の説明図
いる状態の説明図
【図３】トルク蓄積手段で蓄積している捩じり力で後方
回転軸を回転している状態の説明図
回転軸を回転している状態の説明図
１ 前輪 ２ 後輪 ３ ステアリングホイール ４ 中間シャフト ５ 前輪パワーステアリング ６ 後輪パワーステアリング ７ 回転軸 ７ａ 後方回転軸 ８ ステアリングシャフト ９ ベベルギヤ １０ トルク蓄積手段 １１ 制動装置 １２ ドラム １３ ブレーキシュー １４ シリンダ １５ 電磁弁 １６ コントローラ
Claims (1)
- 【請求項１】 前輪パワーステアリングの入力回転を後
輪パワーステアリングに伝達する回転軸と、この回転軸
上に設けられた回転方向の捩じり力を蓄積するトルク蓄
積手段と、前記回転軸上のトルク蓄積手段位置より後輪
パワーステアリング側に配置された回転軸の制動装置
と、車両の停止状態では前記回転軸の回転を拘束し、発
進では開放する制動装置の制御装置とを備えたことを特
徴とする後輪操舵装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP29816192A JPH06122377A (ja) | 1992-10-12 | 1992-10-12 | 後輪操舵装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP29816192A JPH06122377A (ja) | 1992-10-12 | 1992-10-12 | 後輪操舵装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06122377A true JPH06122377A (ja) | 1994-05-06 |
Family
ID=17855991
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP29816192A Pending JPH06122377A (ja) | 1992-10-12 | 1992-10-12 | 後輪操舵装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06122377A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2010020844A1 (en) | 2008-08-21 | 2010-02-25 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Vehicle steering apparatus |
-
1992
- 1992-10-12 JP JP29816192A patent/JPH06122377A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2010020844A1 (en) | 2008-08-21 | 2010-02-25 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Vehicle steering apparatus |
| US8731778B2 (en) | 2008-08-21 | 2014-05-20 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Vehicle steering apparatus |
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