JPS6113660Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はバス用パラレルグライドドア開閉装置
に関する。

第１図に示されるようにバス等の車体１の出入
口２には点Ｐを中心として回動するアームＬに枢
着されて矢印Ａで示すごとく開閉されるパラレル
グライドドア３が設けられている。そして、この
ようなパラレルグライドドア３は、開作業に際し
て前輪４に干渉する位置まで後退するものもあ
り、図示しないハンドルを一定角度以上に回転さ
せ、前輪４が図面の破線で示すような曲進位置に
あるときに、ドア３を開いた場合には、このドア
３は前輪４にぶつかつてしまう。

したがつて本考案は、開作業に際して曲進位置
にある車輪とぶつかることがないバス用パラレル
グライドドア開閉装置を提供することを目的とす
る。

本考案によれば、転舵角度が一定角度以上にな
るとドア開閉スイツチ操作してもドアが開かない
ようになつており、以てドアと車輪の干渉が防止
される。

以下に本考案の実施例を第２図を参照して説明
する。

第２図においてハンドル５のハンドル軸６はス
テアリングギヤボツクス７内のギヤと連動するよ
うになつており、このステアリングギヤボツクス
７内のギヤと連動するピツトマンアーム８にドラ
ツクリンク９が連結され、このドラツクリンク９
が矢印Ｂ方向に動くことにより前輪４（第１図）
は操舵されるようになつている。

このステアリングギヤボツクス７にはピツトマ
ンアーム８の動きに応じてオン・オフするマイク
ロスイツチ１０が設けられ、このマイクロスイツ
チ１０を介して電源１１とドア開閉スイツチ１２
が直列に接続されている。そしてこのドア開閉ス
イツチ１２によりドアの駆動装置例えば電磁弁１
３が駆動され、この駆動装置１３によりドア３が
開閉されるようになつている。

以上の構成により、いま停車に際して、ハンド
ル５を回転していれば、ピツトマンアーム８は図
示矢印Ｂ方向に動き、このときハンドル５の回転
角度が一定以上でピツトマンアーム８の動きが一
定以上であれば、このピツトマンアーム８の動き
に応じてマイクロスイツチ１０がオフとなる。し
たがつてこの状態でドア開閉スイツチ１２をオン
にしても、通電せず、駆動装置１３は駆動せず第
１図に示されるドア３は開かない。したがつて前
輪４が干渉する状態でドア３が開かれることはな
い。

なお以上の実施例においてはマイクロスイツチ
はステアリングギヤボツクスに設けたものとして
説明したが、この取付位置はこれに限られたもの
ではなく、ハンドルと連動する部材であればよ
く、例えばピツトマンアーム、ドラツグリンク、
アイドラアーム、ナツクルストツパー。ギヤボツ
クス内のギヤ等にも取付けることができる。

以上のように本考案によれば、バスのハンドル
と連動する部材の動きに応じてオン・オフするよ
うにされた接点をドア開閉スイツチと直列に接続
するようにして、転舵角度が一定以上である場合
ドアが開かないようにされたことにより、車輪と
干渉する状態でのパラレルグライドドアの開閉が
防止されて、ドア開閉装置の故障が防止される。
また運転者も過度に繁雑な注意を払う必要がな
い。

【図面の簡単な説明】

第１図はパラレルグライドドアと車輪との干渉
状態の説明図、第２図は本考案の実施例の説明図
である。 ５……ハンドル、８……ピツトマンアーム、１
０……マイクロスイツチ、１１……電源、１２…
…ドア開閉スイツチ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ハンドルと連動する部材の動きに応じてオン・
   オフするように構成された接点を設け、その接点
   がドア開閉スイツチと電源との間に直列に接続さ
   れ、転舵角度が一定角度以上のときに前記接点が
   オフとなるように構成されていることを特徴とす
   るバス用パラレルグライドドア開閉装置。