JPH06121574A - 外乱トルクの自動補正装置 - Google Patents

外乱トルクの自動補正装置

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JPH06121574A
JPH06121574A JP4263295A JP26329592A JPH06121574A JP H06121574 A JPH06121574 A JP H06121574A JP 4263295 A JP4263295 A JP 4263295A JP 26329592 A JP26329592 A JP 26329592A JP H06121574 A JPH06121574 A JP H06121574A
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JP
Japan
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electrical angle
disturbance torque
value
torque correction
correction value
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JP4263295A
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English (en)
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Hisashi Kinoshita
久 木下
Masahiro Ooto
雅裕 大音
Shinobu Kake
忍 懸
Yoshihiro Ino
芳浩 井野
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 外乱トルク補正値に生ずる補正誤差の補正を
サーボモータの運転中にも自動的に実行して、サーボモ
ータで発生するトルクの脈動を防止する。 【構成】 サーボモータの運転中に外乱トルク補正に誤
差が生じた場合、電気角検出手段26において、トルク
指令値bからモータ発生トルクの脈動を検出し、モータ
の電気角信号fから脈動成分によってトルク指令値が最
大となる第1の電気角と最小となる第2の電気角を検出
する。さらに判断手段27において、第1の電気角と第
2の電気角の角度差より外乱トルク補正誤差が発生した
かどうかを判断し、もし外乱トルク補正誤差の発生と判
断されれば、補正手段30において第1の電気角の値に
対応した外乱トルク補正値調整量の加算が行われ、U相
の外乱トルク補正値c1とV相の外乱トルク補正値c2
の値が更新される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、高精度なNC装置やロ
ボットなどに使用される、減速機等が負荷となるサーボ
モータのディジタル制御装置における、電気角と同周期
の外乱トルクの自動補正装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、高精度なNC装置やロボットなど
に使用されるサーボモータのディジタル制御装置におけ
る外乱トルクの抑制制御については、特開昭62−28
803号公報に記載されている、電動機回転軸の回転角
度位置に対応して変化する、電動機軸に加わる外乱量を
計算機のメモリーに記憶させておき、電動機回転軸の回
転位置角度に対応して前記メモリー中の外乱量をとりだ
してフィードフォワード制御を行い、外乱による電動機
への影響を防ぐ装置が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開昭
62−28803号公報に記載されている上記装置は、
電動機回転軸の角度位置に対応した外乱量をメモリーに
記憶させて補正しているために、運転中に外乱量が変化
した時には適正な補正ができなくなり、さらに電動機回
転軸の角度位置に対応した外乱量の補正値を個々の機械
全てについて個別に設定する必要がある。
【0004】本発明は上記従来の技術の問題を解決する
もので、電気角と同周期の外乱トルクをトルク指令値の
脈動から判断し、外乱トルク補正値の補正をモータの運
転中も自動的に実行して、トルク指令値の脈動を防止す
ることができる、外乱トルク自動補正装置を提供するこ
とを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに本発明の外乱トルク自動補正装置は、電気角同周期
の外乱トルクが存在する減速機等が負荷となるサーボモ
ータのディジタル制御装置における外乱トルクの自動補
正装置であって、サーボモータのトルク指令値と電気角
信号を入力とし、電気角1周期の間回転が一方向で回転
速度が所定の上限設定値以下であることを検出する回転
検出手段と、その回転検出手段の検出時に電気角1周期
の間でトルク指令値が最大となる第1の電気角と最小と
なる第2の電気角を検出する電気角検出手段と、その電
気角検出手段で検出された第1の電気角と第2の電気角
の差が180度であるかどうかを判断する判断手段と、
その判断手段で第1の電気角と第2の電気角の差が18
0度であると判断した場合に、第1の電気角が電気角3
60度を8つに分割したどの範囲にあるかを判断する電
気角存在範囲判定手段と、前記8つの分割範囲に応じて
設定された外乱トルク補正値調整量を持ち外乱トルク補
正値に前記第1の電気角が存在する分割範囲の前記外乱
トルク補正値調整量を加算更新して出力する外乱トルク
補正値出力手段とを備えたものである。
【0006】また、電気角同周期の外乱トルクが存在す
る減速機等が負荷となるサーボモータのディジタル制御
装置における外乱トルクの自動補正装置であって、サー
ボモータのトルク指令値と電気角信号を入力とし、電気
角1周期の間回転が一方向で回転速度が所定の上限設定
値以下であることを検出する回転検出手段と、前記回転
検出手段の検出時に前記電気角1周期の間でトルク指令
値が最大となる第1の電気角と最小となる第2の電気角
を検出する電気角検出手段と、その電気角検出手段で検
出された第1の電気角と第2の電気角の差が180度で
あるかどうかを判断する判断手段と、その判断手段で第
1の電気角と第2の電気角の差が180度であると判断
した場合に第1の電気角が電気角360度を4つに分割
したどの分割範囲にあるかを判断する電気角存在範囲判
定手段と、前記4つの分割範囲に応じて設定された外乱
トルク補正値調整量を持ち外乱トルク補正値に第1の電
気角が存在する分割範囲の外乱トルク補正値調整量を加
算更新して出力する外乱トルク補正値出力手段とを備え
たものである。
【0007】
【作用】上記構成により、経年変化や運転中の温度変化
によって外乱トルク補正値に補正誤差が生じた場合で
も、外乱トルク補正値の補正誤差の発生をトルク指令値
の脈動から判断し、サーボモータの電気角1周期の間で
トルク指令値が最大となる電気角に応じて検出電流値に
外乱トルク補正値を加算更新するので、サーボモータの
運転中も自動的に外乱トルク補正値の補正が行われるた
め、モータ発生トルクの脈動が防止され、速度リップル
の増加などの制御性能の悪化を抑制することができる。
【0008】
【実施例】以下、本発明の実施例について、図面を参照
しながら説明する。
【0009】(実施例1)図1は本発明の外乱トルク自
動補正装置を有するサーボモータのディジタル制御装置
の第1の実施例を示すブロック図である。図1におい
て、速度指令値aが入力される加算器1は速度制御部2
を介して正弦波テーブル3および外乱トルク補正値の自
動補正装置4に接続され、速度制御部2からのトルク指
令値bを正弦波テーブル3および外乱トルク補正値自動
補正装置4に入力する。この外乱トルク補正値自動調整
装置4とU相の電流検出器5の出力端は加算器6に接続
され、外乱トルク補正値自動調整装置4からのU相の外
乱トルク補正値c1と、電流検出器5からのU相の検出
電流値d1は加算器6に入力される。この加算器6と正
弦波テーブル3は加算器7に接続され、この正弦波テー
ブル3からのU相の電流指令値e1と、加算器6からの
出力とが加算器7に入力される。この加算器7は比例要
素8およびサーボアンプ9を介してサーボモータ10に
接続されている。これらサーボアンプ9とサーボモータ
10の間にU相電流検出器5が設けられている。また、
外乱トルク補正値自動調整装置4と、V相の電流検出器
11の出力端は加算器12に接続され、外乱トルク補正
値自動調整装置4からのV相の外乱トルク補正値c2
と、電流検出器11からの、V相の検出電流値d2は加
算器12に入力される。この加算器12と正弦波テーブ
ル3は加算器13に接続され、この正弦波テーブル3か
らのV相の電流指令値e2と、加算器12からの出力と
が加算器13に入力される。この加算器13は比例要素
14およびサーボアンプ9を介してサーボモータ10に
接続されている。これらサーボアンプ9とサーボモータ
10の間にV相電流検出器11が設けられている。さら
に、加算器7と加算器13は加算器15と比例要素16
とサーボアンプ9を介してサーボモータ10に接続され
ている。
【0010】また、サーボモータ10はエンコーダ17
に接続され、さらにエンコーダ17は位置カウンタ18
を介して外乱トルク補正値自動調整装置4と正弦波テー
ブル3に接続され、位置カウンタ18からのサーボモー
タ10の電気角信号fを外乱トルク補正値自動調整装置
4と正弦波テーブル3に入力する。また、エンコーダ1
7は速度検出回路19を介して加算器1に接続され、速
度検出回路19からの速度フィードバック値gを加算器
1に入力する。
【0011】図2は図1の外乱トルク補正値自動調整装
置4の内部構成を示すブロック図である。図2におい
て、速度制御処理周期設定手段21は、サーボモータ1
0のトルク指令値bと電気角信号fを入力とし、これら
トルク指令値bおよび電気角信号fを通過させるととも
に、速度制御処理復帰フラグにより次の速度制御周期へ
と進むように設定する。この速度制御処理周期設定手段
21が接続される回転検出手段22は、トルク指令値b
と電気角信号fを入力とし、回転方向が前回の速度制御
処理周期の回転方向と同一で、回転速度がサーボモータ
10の発生トルクとトルク指令値との位相差が問題にな
らないようにあらかじめ定めた上限設定値以下であるこ
とを検出する。この回転検出手段22が接続される電気
角検出手段26は、トルク指令値bと電気角信号fを入
力として、トルク指令値が最大となった時の電気角を第
1の電気角f1として保存する最大値検出手段23と、
トルク指令値が最小となった時の電気角を第2の電気角
f2として保存する最小値検出手段24と、電気角信号
をカウントし、電気角1周期が検出されていなければ速
度制御処理復帰フラグを速度制御処理周期設定手段21
に出力する電気角カウンタ25で構成される。この電気
角検出手段26が接続される判断手段27は、電気角検
出手段26で検出された電気角f1と電気角f2の差が
180度であるかどうかを判断する。この判断手段27
が接続される電気角存在範囲判定手段28は、判断手段
27で電気角f1と電気角f2の差が180度であると
判断した場合に、電気角f1が電気角360度を8つに
分割したどの範囲に存在するかを判断する。この電気角
存在範囲判定手段28が接続される外乱トルク補正値出
力手段29は、前記8つの分割範囲に応じて設定された
外乱トルク補正値調整量を持ち、電気角f1が存在する
分割範囲の外乱トルク補正値調整量を外乱トルク補正値
に加算して外乱トルク補正値c1,c2として出力す
る。これら電気角存在範囲判定手段28および外乱トル
ク補正値出力手段29により補正手段30が構成され、
第1の電気角に応じて外乱トルクを補正する。
【0012】さらに、回転検出手段22と判断手段27
と外乱トルク補正値出力手段29が接続される初期化手
段31は、回転検出手段22、判断手段27、外乱トル
ク補正値出力手段29のいずれかより出力される初期化
フラグによってトルク指令値の最大値、最小値と電気角
f1、電気角f2の初期化を行い、その後速度制御処理
復帰フラグを速度制御処理周期設定手段21に出力す
る。また初期設定時には外乱トルク補正値の初期値設定
も初期化手段31において行われる。
【0013】以上のように構成された外乱トルク補正値
自動調整装置4において、外乱トルク補正値c1,c2
に誤差が生じると、サーボモータ10で発生するトルク
には電気角と同周期の脈動が生じ、トルク指令値bが最
大となる第1の電気角f1と最小となる第2の電気角f
2が存在する。本実施例では電気角f1を検出すること
により外乱トルク補正値の自動補正を行う。
【0014】図3は図2の外乱トルク補正値自動調整装
置4内での演算処理を示した流れ図であり、この演算処
理のうち処理S0〜S1は初期設定時の処理を示し、速
度制御処理SVと処理S2〜処理S8は通常運転時に行
われる処理を示している。図3に示すように、まず処理
S0において、電源投入時に決定される外乱トルク補正
値を初期値として設定し、処理S1において、トルク指
令値の最大値と最小値と、電気角f1と電気角f2の値
を初期化する。
【0015】通常の運転が開始され速度制御処理SVが
実行されたのち、処理S2において、回転検出手段22
によって、現在のモータ軸の回転方向を検出し、この回
転方向を前回の速度制御処理時の回転方向と比較し、回
転方向が変化した場合には処理S8に進み、初期化手段
31によりトルク指令値の最大値とトルク指令値の最小
値、および電気角f1と電気角f2を初期化し、次の速
度制御処理周期へ進む。回転方向が前回の速度制御処理
周期と同一であれば処理S3へ進む。処理S3において
は、回転検出手段22により、現在の回転速度を検出
し、あらかじめ設定した上限設定値以上の回転速度であ
る場合は処理S2と同様に処理S8に進み、初期化手段
31によりトルク指令値の最大値とトルク指令値の最小
値、および電気角f1と電気角f2を初期化し、次の速
度制御処理周期へ進む。回転速度が上限設定値以下であ
れば処理S4へ進む。そして処理S4においては、電気
角カウンタ25が電気角1周期の経過を検出するまで、
最大値検出手段23において、入力されたトルク指令値
bと電気角fから、トルク指令値bが最大値を得たとき
の電気角を第1の電気角f1として保存し、最小値検出
手段24において測定したトルク指令値が最小値となっ
たときの電気角を第2の電気角f2として保存する。電
気角1周期の経過がカウントされない間は、次の速度制
御処理周期へと進み、電気角1周期の経過を検出すれ
ば、処理S5へ進む。処理S5においては、外乱トルク
補正値の補正誤差によって生ずるトルク脈動は電気角と
同周期であるから、判断手段27によって、電気角f1
と電気角f2の角度差の絶対値が180度でなければ、
外乱トルク補正誤差以外を要因とするトルクの脈動であ
ると判断して、トルク指令値の最大値とトルク指令値の
最小値、電気角f1と電気角f2を処理S8において、
初期化手段31で初期化したのち、次の速度制御処理周
期へ進む。電気角f1と電気角f2の角度差の絶対値が
180度であれば外乱トルク補正誤差を要因とするトル
クの脈動が発生したと判断して処理S6へ進む。ここで
角度差180度には計測時の誤差α度を許容するものと
する。
【0016】処理S6では、電気角存在範囲判定手段2
8により、後述の電気角360度を8つに分割した範囲
のうち電気角f1がどの範囲に存在するかを判定し、そ
の判定結果より処理S7において、外乱トルク補正値出
力手段29によりU相の外乱トルク補正値調整量をU相
の外乱トルク補正値に加算して外乱トルク補正値c1と
して出力し、V相の外乱トルク補正値調整量をV相の外
乱トルク補正値に加算して外乱トルク補正値c2が出力
される。この外乱トルク補正値c1、c2を出力したの
ち、処理S8において、初期化手段31によりトルク指
令値の最大値、最小値および電気角f1と電気角f2の
値を初期化し、次の速度制御処理周期へ進む。
【0017】速度制御処理SVにおいては、図1におけ
る外乱トルク補正値自動調整装置4内での処理を除く全
ての処理が実行され、電流検出器5からのU相検出電流
d1から、外乱トルク補正値出力手段29より出力され
たU相の外乱トルク補正値c1を引くことによって補正
されたU相フィードバック電流が得られる。同様に、電
流検出器11からのV相検出電流d2から、外乱トルク
補正値出力手段29より出力されたV相の外乱トルク補
正値c2を引くことによって補正されたV相フィードバ
ック電流が得られる。
【0018】外乱トルク補正値の調整量は次のように決
定される。まずU相の外乱トルク補正誤差をdIu、V相
の外乱トルク補正誤差をdIvとし、dIuを式(1)で、dI
vを式(2)で定義する。
【0019】 dIu =(U相の外乱トルク補正値c1)−(実際のU相
外乱トルク) (1) dIv =(V相の外乱トルク補正値c2)−(実際のV相
外乱トルク) (2) 電気角f1が電気角1周期360度内のどこに存在する
かによって、dIuとdIvの正負の符号および絶対値の大小
関係が判明する。ここで、図4(a)に、電気角f1が
存在する範囲ごとのdIu、dIvの正負の符号と、dIu、dIv
の絶対値の大小関係を示す。図4(a)が示す電気角f
1が存在するそれぞれの分割範囲と、オフセット補正誤
差dIu、dIvの関係は、電気角f1が電気角0度以上で6
0度未満(図4(a)R1)の場合、 dIu ≦ 0、 dIv > 0、 |dIu|<|dIv| 電気角f1が電気角60度以上で120度未満(図4
(a)R2)の場合、 dIu < 0、 dIv > 0、 |dIu|≧|dIv| 電気角f1が電気角120度以上で150度未満(図4
(a)R3)の場合、 dIu < 0、 dIv ≦ 0、 |dIu|>|dIv| 電気角f1が電気角150度以上で180度未満(図4
(a)R4)の場合、 dIu < 0、 dIv < 0、 |dIu|≦|dIv| 電気角f1が電気角180度以上で240度未満(図4
(a)R5)の場合、 dIu ≧ 0、 dIv < 0、 |dIu|<|dIv| 電気角f1が電気角240度以上で300度未満(図4
(a)R6)の場合、 dIu > 0、 dIv < 0、 |dIu|≧|dIv| 電気角f1が電気角300度以上で330度未満(図4
(a)R7)の場合、 dIu > 0、 dIv ≧ 0、 |dIu|>|dIv| 電気角f1が電気角330度以上で360度未満(図4
(a)R8)の場合、 dIu > 0、 dIv > 0、 |dIu|≦|dIv| となる。
【0020】以上に示す関係に従って外乱トルク補正値
の調整量を決定する。その一例として電気角f1が図4
(a)の範囲R1に存在する場合、U相の外乱トルク補
正誤差 dIuは負の値となり式(1)より、実際の外乱ト
ルクに対して外乱トルク補正値が小であることを示して
おり、U相の外乱トルク補正値c1は現在の値よりもあ
らかじめ定めた値だけ増やすことで得られる。またdIv
は正の値となり式(2)より、実際の外乱トルクに対し
て外乱トルク補正値が大であることを示しており、V相
の外乱トルク補正値c2は現在の値より減らすことで得
られる。これら補正値の増減は電流検出器5、11の出
力のディジタル値1nレベル(1nビット)または2n
レベル(2nビット)ごとに行う(nは正の整数1、
2、3・・・を表す)。
【0021】補正値を増加または減少させる際の重み
は、補正誤差の絶対値の大小関係により決定される。R
1の場合は|dIu|<|dIv|であるので、V相の外乱ト
ルク補正値を電流検出器11の出力のデジタル値2nレ
ベル(2nビット)減少させ、U相の外乱トルク補正値
は電流検出器5の出力のデジタル値1nレベル(1nビ
ット)増加させる。図4(a)の各範囲についてn=1
としたときの、調整量を求めたものを図4(b)に示
す。
【0022】(実施例2)実施例1の図3における処理
S6において判定される電気角f1の存在する範囲を4
つに分割する。すなわち図5(a)は電気角360度を
4つの範囲に分割し、電気角f1が存在する範囲毎の
U、V相の外乱トルク補正誤差dIu、dIvの正負の符号と
絶対値の大小関係を表している。電気角f1の存在する
範囲に応じた外乱トルク補正誤差dIu、dIvの関係は、電
気角f1が電気角330度以上で360度未満および0
度以上で60度未満(図5(a)R1)の場合、 |dIu|≦|dIv|、 dIv > 0 電気角f1が電気角60度以上で150度未満(図5
(a)R2)の場合、 |dIu|≧|dIv|、 dIu < 0 電気角1が電気角150度以上で240度未満(図5
(a)R3)の場合、 |dIu|≦|dIv|、 dIv < 0 電気角1が電気角240度以上で330度未満(図5
(a)R4)の場合、 |dIu|≧|dIv|、 dIu > 0 となる。
【0023】以上に示す関係により外乱トルク補正値の
調整量を決定する。その一例として電気角f1が図5
(a)における範囲R1に存在する場合を考えると、図
5(a)より |dIu|≦|dIv| であり、V相の外乱トルク補正誤差 dIvは正の値である
ので、V相の外乱トルク補正値c2を現在の値より減少
させる。補正値の増減は電流検出器11の出力のデジタ
ル値1nレベル(1nビット)ごとに行う(nは正の整
数を表す)。図5(a)のR1〜R4の各範囲について
n=1としたときの、それぞれの外乱トルク補正値調整
量を求めものを図5(b)に示す。
【0024】したがって、以上の各実施例によれば、運
転中に温度変化などによって外乱トルク補正値に誤差が
生じた場合、電気角検出手段23において、トルク指令
値bからモータ発生トルクの脈動を検出し、電気角信号
fから脈動成分によって、トルク指令値が最大となると
きの電気角f1と最小となるときの電気角f2を検出
し、さらに、判断手段27は、電気角f1と電気角f2
の角度差により外乱トルク補正誤差が発生したかどうか
を判断し、もし外乱トルク補正誤差が発生したと判断さ
れれば、補正手段30において電気角f1の値に対応し
た外乱トルク補正値調整量が加算され、外乱トルク補正
値が更新される。これにより、サーボモータのディジタ
ル制御装置において長時間運転することによる温度上昇
によって外乱トルク値の補正誤差が生じ、サーボモータ
が発生するトルクに電気角と同周期の脈動が生じた場合
でも、トルク指令値の脈動から外乱トルク補正誤差の発
生を察知し外乱トルク補正値を自動的に補正することが
できる。
【0025】ここでは、本発明に関して詳細にその最も
好ましい実施態様について説明したが、その好ましい実
施態様の説明は、構成の詳細な部分についての変形、特
許請求の範囲に記載された本発明の思想に反しない限り
での種々な変形、あるいはそれらを組み合わせたものに
変更することができることは明らかである。
【0026】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、経年変化
や温度上昇などで外乱トルクの補正誤差が生じた場合で
も、サーボモータの運転中に外乱トルク補正値の自動補
正を行うことができ、サーボモータで発生するトルク脈
動を減少させ、速度リップルの増加などの制御性能の悪
化を抑制し、サーボモータの運転を長時間にわたり安定
かつ精密に制御することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す電流検出器の外乱トルク
自動補正装置を有するサーボモータのディジタル制御装
置のブロック図
【図2】図1に示す外乱トルク補正値自動調整装置の内
部構成を示すブロック図
【図3】同外乱トルク補正値自動調整装置内での演算処
理動作を示す流れ図
【図4】(a)は本発明の第1の実施例における電気角
の値と外乱トルク補正誤差の正負およびその大小関係を
示す関係図 (b)は同実施例におけるU相の外乱トルク補正値、お
よびV相の外乱トルク補正値の調整量を示す関係図
【図5】(a)は本発明の第2の実施例における電気角
の値と外乱トルク補正誤差の正負およびその大小関係を
示す図 (b)は同実施例におけるU相の外乱トルク補正値c
1、およびV相の外乱トルク補正値c2の調整量を示す
関係図
【符号の説明】
10 サーボモータ 22 回転検出手段 26 電気角検出手段 27 判断手段 28 電気角存在範囲判定手段 29 外乱トルク補正値出力手段 b トルク指令値 f 電気角信号 C1 U相の外乱トルク補正値(外乱トルク補正値) C2 V相の外乱トルク補正値(外乱トルク補正値)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 井野 芳浩 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 負荷に電気角と同周期の外乱トルクが存
    在するサーボモータのディジタル制御装置における外乱
    トルクの自動補正装置であって、前記サーボモータのト
    ルク指令値と電気角信号を入力とし、電気角1周期の間
    回転が一方向で回転速度が所定の上限設定値以下である
    ことを検出する回転検出手段と、前記回転検出手段の検
    出時に前記電気角1周期の間でトルク指令値が最大とな
    る第1の電気角と最小となる第2の電気角を検出する電
    気角検出手段と、前記電気角検出手段で検出された第1
    の電気角と第2の電気角の差が180度であるかどうか
    を判断する判断手段と、前記判断手段で前記第1の電気
    角と第2の電気角の差が180度であると判断した場合
    に第1の電気角が電気角360度を8つに分割したどの
    範囲にあるかを判断する電気角存在範囲判定手段と、前
    記8つの分割範囲に応じて設定された外乱トルク補正値
    調整量を持ち外乱トルク補正値に前記第1の電気角が存
    在する分割範囲の前記外乱トルク補正値調整量を加算更
    新して出力する外乱トルク補正値出力手段とを備えた外
    乱トルクの自動補正装置。
  2. 【請求項2】 負荷に電気角同周期の外乱トルクが存在
    するサーボモータのディジタル制御装置における外乱ト
    ルクの自動補正装置であって、前記サーボモータのトル
    ク指令値と電気角信号を入力とし、電気角1周期の間回
    転が一方向で回転速度が所定の上限設定値以下であるこ
    とを検出する回転検出手段と、前記回転検出手段の検出
    時に前記電気角1周期の間でトルク指令値が最大となる
    第1の電気角と最小となる第2の電気角を検出する電気
    角検出手段と、前記電気角検出手段で検出された第1の
    電気角と第2の電気角の差が180度であるかどうかを
    判断する判断手段と、その判断手段で前記第1の電気角
    と第2の電気角の差が180度であると判断した場合
    に、第1の電気角が電気角360度を4つに分割したど
    の範囲にあるかを判断する電気角存在範囲判定手段と、
    前記4つの分割範囲に応じて設定された外乱トルク補正
    値調整量を持ち外乱トルク補正値に前記第1の電気角が
    存在する分割範囲の前記外乱トルク補正値調整量を加算
    更新して出力する外乱トルク補正値出力手段とを備えた
    外乱トルクの自動補正装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103312238A (zh) * 2012-03-07 2013-09-18 Thk株式会社 电动机控制装置、以及磁极位置检测方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN103312238A (zh) * 2012-03-07 2013-09-18 Thk株式会社 电动机控制装置、以及磁极位置检测方法

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