JPH06121118A - カラーイメージセンサ - Google Patents

カラーイメージセンサ

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JPH06121118A
JPH06121118A JP4270325A JP27032592A JPH06121118A JP H06121118 A JPH06121118 A JP H06121118A JP 4270325 A JP4270325 A JP 4270325A JP 27032592 A JP27032592 A JP 27032592A JP H06121118 A JPH06121118 A JP H06121118A
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JP
Japan
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light
original
illumination
optical
light source
Prior art date
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Pending
Application number
JP4270325A
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English (en)
Inventor
Terukazu Otsuki
輝一 大月
Shoshichi Kato
昭七 加藤
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Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Sharp Corp filed Critical Sharp Corp
Priority to JP4270325A priority Critical patent/JPH06121118A/ja
Publication of JPH06121118A publication Critical patent/JPH06121118A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 三原色光の波長成分を含む単一の光源を用い
て照明光を同一角度で原稿に照射する。 【構成】 蛍光管11から発せられた照射光は、色グル
ープ別に順次オープンする液晶シャッタ18a,18
b,18cを通過する。この照射光は、開いた液晶シャ
ッタ18a,18b,18cに対応した光学フィルタ1
7a,17b,17cに入射し、赤色,緑色,青色の波
長帯域の照明光が個別に抽出される。各照明光は、ほぼ
同じ角度で原稿ステージ19上に伏せて載置された読み
取り原稿12に照射される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば、テキストある
いは画像のカラー原稿情報を一連の電気信号に変換入力
するカラーイメージセンサに関するものであり、特にワ
ークステーション等の情報機器に接続され、カラー原稿
の読み取りを行うカラーイメージスキャナに好適なもの
である。
【0002】
【従来の技術】一般にカラーイメージセンサは、個別の
三原色光源から発せられる光を時分割的に原稿上に照射
し、それぞれの光に対する原稿の明暗分布像を光電変換
素子上に結像することによって、この像の電気信号化入
力を行う形式のイメージスキャナに用いられている。
【0003】従来のカラーイメージセンサでは、図13
の如く、読み取り原稿1を照明する赤色,緑色,青色の
三原色照明光の光源として、読み取り原稿1の最大幅に
適応する長さの発光部を有する三本の円筒型蛍光管2
R,2G,2Bが用いられている。
【0004】この蛍光管2R,2G,2Bは、反射型原
稿を読み取る場合には、透明ガラス製の原稿ステージ3
の下側の図13に示す実線の位置に、透過型原稿を読み
取る場合には、原稿ステージ3上に密着して載置された
読み取り原稿1の上方の図13に示す点線の位置に設置
されている。
【0005】各蛍光管2R,2G,2Bの読み取り原稿
に対向する側には、赤色,緑色,青色の波長帯域の光を
透過する特性を有する光学フィルタ4R,4G,4Bが
取り付けられている。
【0006】また、蛍光管2R,2G,2Bの光学フィ
ルタ4R,4G,4Bが取り付けられている光取り出し
方向以外の表面には、黒色の遮光性テープ5が張り付け
られており、光学フィルタ4R,4G,4Bを透過しな
い光が外部へ発せられるのを抑えている。
【0007】これら三本の蛍光管2R,2G,2Bおよ
び光学フィルタ4R,4G,4Bは、それぞれの蛍光管
2R,2G,2Bから発せられる三原色光が原稿ステー
ジ3上に密着して載置された読み取り原稿1のライン状
の読み取り領域にそれぞれ所定の光量を得られるよう設
置されている。
【0008】また、蛍光管2R,2G,2Bから発せら
れる照射光は、それぞれ図14に実線で示した発光波長
を有し、光学フィルタ4R,4G,4Bは、それぞれ図
14に点線で示した赤色,緑色,青色の波長帯域の光を
透過する波長透過特性を有する。
【0009】蛍光管2R,2G,2Bから発せられる照
射光により照明された読み取り原稿1のライン領域の濃
淡像は、原稿像ミラー6a〜6cを経て可視光透過光学
フィルタ7を透過した後、結像レンズセット8によって
ラインCCD等のライン光電変換素子9上に結像され
る。可視光透過光学フィルタ7は、図14(a)に一点
鎖線で示した波長透過特性を有しており、可視光以外の
光の光電変換素子9への入射を低減する。
【0010】このように、蛍光管2R,2G,2Bから
発せられる光が、それぞれに対応する光学フィルタ4
R,4G,4Bおよび可視光透過光学フィルタ7を透過
することにより、図4に示すような波長特性を有するカ
ラーイメージ像の読み取りに必要な三原色の照明光が得
られる。
【0011】また、三本の蛍光管2R,2G,2Bは、
高周波点灯回路によって順次点灯が繰り返され、光電変
換素子9は、各蛍光管2R,2G,2Bの点灯に同期し
て三原色照明における原稿1のライン領域の濃淡像デー
タの取り込みを行う。
【0012】そして、原稿1の載置された原稿ステージ
3を、蛍光管2R,2G,2Bの点灯周期と比較してゆ
っくりとした一定の速度で走査方向(図13のX方向)
へ移動させ、ライン領域の濃淡像を繰り返し光電変換素
子9に入力することにより、二次元原稿の読み取りを行
う。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】従来のカラーイメージ
センサにおいては、読み取り原稿1に対して照射される
三色の照明光の照射角度が異なる。このため、図15の
如く、原稿ステージ3上の原稿1に折り目や綴じ目等に
よって原稿ステージ3に密着しない部分があると、この
原稿1の読み取りを行うとき、原稿ステージ3に密着し
ない部分において三色の照明光の照射位置にずれが生
じ、読み取りの対象となるライン領域において各照明光
に対して予め設定されている光量バランスが崩れ、入力
像に色ずれを生じる欠点があった。
【0014】また、三原色の照明光を時分割的に原稿1
のライン領域に照射させるように、三本の蛍光管2R,
2G,2Bの点灯切り替え制御を行うため、蛍光管2
R,2G,2Bおよびその点灯制御回路の部分の構造が
複雑となり、小型化およびコストダウンを妨げる要素と
なっていた。
【0015】本発明は、上記に鑑み、三原色光の波長成
分を含む単一の光源を用いたカラーイメージセンサを提
供する。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明請求項1,2によ
る課題解決手段は、光源11が三原色光の波長成分をす
べて含み、照明光学系13あるいは読み取り光学系15
に、光源11より発せられる光から三原色の波長帯域の
光をそれぞれ個別に抽出する光学フィルタ17a,17
b,17cと、該光学フィルタ17a,17b,17c
に入射あるいは光学フィルタ17a,17b,17cか
ら出射される光を三原色の色別に通過あるいは遮断させ
る光学シャッタ18とを備えている。そして、光学シャ
ッタ18が、液晶シャッタとされている。
【0017】請求項3,4による課題解決手段は、照明
光学系32に、透光性媒質からなる光ガイド33が設け
られ、該光ガイド33は、光源31から発せられる光を
原稿12に導く光路とされたものである。そして、光ガ
イド33に、光を一方向に反射させる鋸刃面33bが形
成されている。
【0018】
【作用】上記請求項1,2による課題解決手段において
は、三原色の波長成分を含む光源11から発せられた光
は、読み取り原稿12の所定領域へ導かれる過程あるい
は原稿12にて反射され光電変換素子14上へ結像され
る過程で光学フィルタ17a,17b,17cに入射
し、三原色の波長帯域の光が抽出される。
【0019】それぞれの光学フィルタ17a,17b,
17cに対応して設けられている液晶シャッタ18を光
学フィルタ17a,17b,17cの色グループ別に開
けることによって、抽出された三原色光は、光電変換素
子14上に到達する。
【0020】請求項3,4による課題解決手段において
は、三原色の波長成分を含む光源31から発せられた光
は、光ガイド33の内部へ入射し、鋸刃面33bにより
照射方向および光量が調整されて反射され、光ガイド3
3から出射される。そして、光学フィルタ17a,17
b,17c付き液晶シャッタ18を通過して三原色の照
明光が抽出され、光電変換素子14上に到達する。
【0021】
【実施例】<第一実施例>図1は本発明の第一実施例の
カラーイメージセンサの構成図、図2は蛍光管および光
学フィルタのスペクトル特性を示す図、図3は液晶シャ
ッタの平面図、図4は三原色照明光の波長特性を示す
図、図5は三原色光の照明タイミングチャートである。
【0022】第一実施例のカラーイメージセンサは、図
1の如く、光源11から発せられる光を原稿12まで導
く照明光学系13と、光源11からの光が照射された領
域の原稿像を光電変換素子14に結像する読み取り光学
系15とからなる。
【0023】前記照明光学系13は、三原色光の波長成
分をすべて含む光源11と、該光源11から発せられる
光から三原色の波長帯域の光をそれぞれ個別に抽出する
光学フィルタ17a,17b,17cと、該光学フィル
タ17a,17b,17cに入射される光を三原色の色
別に通過あるいは遮断させる光学シャッタ18とを備え
ている。
【0024】前記光源11は、透明ガラス等の原稿ステ
ージ19の下方に平行に、図1に示すY軸方向と平行に
配され、直径10mmで、読み取り原稿12の最大幅に
適応する長さ(A3サイズ対応:340mm)を有した
蛍光管である。また、この蛍光管11は、発せられる光
が図2の実線で示すように赤色,緑色,青色の波長帯域
を含む発光波長特性を有するものが用いられている。
【0025】蛍光管11の原稿ステージ19と対向する
上方には、光学シャッタ18である液晶シャッタアレイ
板が設けられている。蛍光管11の下面は、遮光性の黒
色テープ20でシールドされて、液晶シャッタアレイ板
18を通過しない光が原稿面上に照射されるのことを防
止している。
【0026】前記液晶シャッタアレイ板18は、蛍光管
11の長さと同じ長さ(A3サイズ対応:340mm)
および蛍光管の直径に対応した幅(12mm)とされて
いる。
【0027】この液晶シャッタアレイ板18は、図3
(a)に示すように、その幅方向(図3中X−X’方
向)に3分割され、長手方向(蛍光管の軸方向)に平行
な3枚のシャッタ18a,18b,18cが配列されて
いる。また、それぞれのシャッタ18a,18b,18
cの各表面には、前記光学フィルタ17a,17b,1
7cが密着して張り付けられている。
【0028】また、各シャッタは、それぞれのシャッタ
に配されている光学フィルタの色(透過波長特性)グル
ープ別に、外部からの電圧制御によって開閉制御可能と
されている。
【0029】なお、液晶シャッタアレイ板18のシャッ
タ配列は、図3(b)に示すように、液晶シャッタアレ
イ板18を幅方向に12分割し、それぞれのシャッタ上
に3種類の光学フィルタ17a,17b,17cを幅方
向に順番に並べて設置したり、図3(c)に示すよう
に、液晶シャッタアレイ板18を長手方向に2.5mm
ピッチで120分割し、それぞれのシャッタ上に3種類
の光学フィルタ17a,17b,17cを長手方向に順
番に並べて設置してもよい。
【0030】このように、光学フィルタ17a,17
b,17cの設置領域の区分をより細かく設定すること
によって、それぞれの色の照明光が読み取り原稿12上
に照射されるとき、各照明光の照射角度のずれをより小
さくすることができる。
【0031】前記光学フィルタ17a,17b,17c
は、それぞれ図2の点線で示す赤色・緑色・青色の三原
色光の波長帯域を透過する特性を有している。液晶シャ
ッタアレイ板18上に張り付けられたこれら光学フィル
タ17a,17b,17cのうち、赤色の透過特性を有
する光学フィルタ17aは、ガラス基板に色素を含む顔
料インクを印刷したものである。また、緑色および青色
の透過特性を有する光学フィルタ17b,17cは、そ
れぞれガラス基板上に誘電体薄膜を多層蒸着したもので
ある。
【0032】また、光学フィルタ17a,17b,17
cの設置方法において、一枚のガラス基板の所定の部分
に、マスクプロセスを用いて各光学フィルタ17a,1
7b,17cを直接印刷や蒸着によって形成し、このガ
ラス基板を液晶シャッタアレイ板18上に整列して固定
してもよい。さらに、液晶シャッタアレイ板18の液晶
層の封止に用いられているガラス板に、各光学フィルタ
17a,17b,17cを直接印刷や蒸着によって形成
してもよい。また、個別のガラス基盤上に形成した光学
フィルタ17a,17b,17cを液晶シャッタアレイ
板18上の所定の位置へそれぞれ固定する手法を採用し
てもよい。
【0033】各光学フィルタ17a,17b,17cに
は、照射位置によって透過率の異なるND光学フィルタ
が一体的に印刷され、光学フィルタ17a,17b,1
7cの長手方向の中央部の光透過率を端部の光透過率よ
り低くして、原稿12のライン領域の中央部の照度を端
部より暗く照明するよう設定されている。
【0034】前記読み取り光学系15は、原稿12のラ
イン状領域の原稿像を反射させる三個の反射ミラー21
a,21b,21cと、該反射ミラー21a,21b,
21cを経た原稿像を光電変換素子(ラインCCD)1
4上へ約1/5倍に縮小結像する結像用レンズセット2
3とからなる。
【0035】該結像用レンズセット23には、図2の一
点鎖線で示す分光透過特性を有する可視光透過光学フィ
ルタ24が一体的に配されている。この可視光透過光学
フィルタ24の分光透過特性と、蛍光管11の発光波長
特性および光学フィルタ17a,17b,17cの透過
特性と併せて、図4に示した波長を有する三原色光の照
明を可能にし、この照明光によりカラーイメージ像の読
み取りに必要な原稿像を得ている。
【0036】なお、可視光透過光学フィルタ24を結像
用レンズセット23と一体的に配する構造に代えて、前
記ND光学フィルタと同様に液晶シャッタアレイ板18
の表面上に張り付けられている光学フィルタ17a,1
7b,17cに重ねて一体的に配する構造でもよい。
【0037】また、結像用レンズセット23によってラ
インCCD14上に結像される原稿像の明るさは、一般
的に光軸から遠い周辺部ほど暗くなるといった明るさの
不均一が生じる。しかしながら、原稿像が結像用レンズ
セット23に至る前段階において、照射光がND光学フ
ィルタを透過することにより、原稿像の中央部が端部よ
り暗くなっている。このため、原稿像が結像用レンズセ
ット23を通過するときには、明るさが均一となり、レ
ンズ特性に起因する明るさの不均一性を光学的に補正で
きる。
【0038】上記構成において、蛍光管11は、高周波
点灯回路によって連続点灯される。このとき、液晶シャ
ッタアレイ板18の各シャッタ18a,18b,18c
は、図5に示すようなタイミングで順次開閉が繰り返さ
れている。
【0039】蛍光管11から発せられた照射光は、各シ
ャッタ18a,18b,18cにより光透過可能な状態
となった光学フィルタ17a,17b,17cに入射
し、赤色,緑色,青色の波長帯域の照明光が個別に抽出
される。この各色の照明光は、ほぼ同じ角度で原稿ステ
ージ19上に伏せて載置された読み取り原稿12のライ
ン領域に照射される。
【0040】この三原色の照明光によって照射された読
み取り原色12のライン領域の原稿像は、原稿ステージ
19の直下の反射ミラー21aからミラー21bさらに
ミラー21cへとリレーされ、可視光透過光学フィルタ
24を透過した後、結像用レンズセット23を通ってラ
インCCD14上に約1/5倍に縮小結像される。
【0041】このとき、原稿ステージ19は、シャッタ
18a,18b,18cの切り替え周期に比較して十分
ゆっくりとした一定の速度で走査方向(図1のX方向)
へ移動している。このため、ラインCCD14には、三
原色の照明光によって照射されるライン状に切り取られ
た領域の原稿像が繰り返し結像される。
【0042】ラインCCD14は、各色の照明光の照射
タイミング(各色の光学フィルタ17a,17b,17
cが設けられた各シャッタ18a,18b,18cのオ
ープンタイミング)に同期して三原色照明光により照射
された原稿像の読み取りを行い、この原稿像12はそれ
ぞれ時系列的な一連の電気信号に変換される。この電気
信号に基づいて、二次元原稿の読み取りが行われる。
【0043】このように、三原色光の波長成分を含む光
を発する蛍光管11を使用して光源を単一化することに
より、三本の蛍光管を使用していた従来と比べて照明光
学系の構造を簡素化できる。このため、装置の小型化お
よび組み立て調整工程の簡略化が可能となり、これらに
よるコストダウンおよび信頼性の向上が実現する。
【0044】また、蛍光管11から発せられる光は、互
いに極めて近い位置に配置されている光学フィルタ17
a,17b,17cによって各色の波長帯域を有する照
明光となり、ほぼ同じ角度で原稿12に照射される。こ
のため、原稿12に折り目や綴じ目等による原稿ステー
ジ19に密着しない部分があっても、原稿12の面上に
おける各照明光の照射位置が同一となり、光量バランス
が崩れることがなく、読み取り像に色ずれが発生するの
を防止できる。
【0045】また、各色の照明光の照射切り替えは、蛍
光管11を連続点灯させて液晶シャッタアレイ板18の
開閉制御により行うため、蛍光管11自体を高速で点滅
させる必要がない。このため、従来必要であった蛍光管
11を発光させるための比較的大きな電流を高速で切り
替える回路が不要となり、しかも、蛍光管11にかかる
電気的負荷を抑制でき、蛍光管11の寿命を延ばすこと
ができる。
【0046】さらに、液晶シャッタアレイ板18の使用
は、オン,オフ応答速度の極めて遅い白熱系ランプ(例
えばハロゲンランプ等)を光源として使用することを可
能とし、静粛かつ低電力による切り替え駆動を行なうこ
とができる。
【0047】<第二実施例>図6は第二実施例のカラー
イメージセンサの構成図、図7はハロゲンランプおよび
色素,可視光透過光学フィルタのスペクトル特性を示す
図、図8は照明光学系を示す斜視図、図9は図8のA部
分の拡大図である。なお、第一実施例と同様の機能を有
する部材については同符号を付す。
【0048】第二実施例のカラーイメージセンサは、図
6,8の如く、光源31から発せられる光を原稿12ま
で導く照明光学系32と、光源11からの光が照射され
た領域の原稿像を光電変換素子14に結像する第一実施
例と同様の読み取り光学系15とからなる。
【0049】前記照明光学系32は、三原色光の波長成
分をすべて含む光源31と、該光源31から発せられる
光を均一に原稿12に導く光路とされた光ガイド33
と、該光ガイド33に配され第一実施例と同様の光学フ
ィルタ17a,17b,17cおよび液晶シャッタアレ
イ板18とを備えている。
【0050】前記光源31は、図7に実線で示すように
赤色,緑色,青色の波長帯域を含む発光波長特性を有す
るハロゲンランプが使用されている。このハロゲンラン
プ31は、図8のY−Y′の方向に関して、光ガイド3
3と対向配置されている。
【0051】また、ハロゲンランプ31の近傍には、ハ
ロゲンランプ31からの照射光のうち光ガイド33と反
対方向に照射した光を光ガイド33の方向に反射させる
反射板34が一体的に配されている。さらに、ハロゲン
ランプ31と光ガイド33との間に、ハロゲンランプ3
1からの照射光を光ガイド33に導くシリンドリカル集
光レンズ35が配されている。
【0052】さらに、シリンドリカル集光レンズ35か
ら光ガイド33までの光路周辺には、図示しない遮光性
のランプボックスが配されている。これは、ハロゲンラ
ンプ31からの照射光のうち光ガイド33に入射しない
光が、原稿12の面上へ直接照射されるのを防いでい
る。
【0053】前記光ガイド33は、図8の如く、屈折率
1.49のアクリル樹脂を材料として射出成形法により
刃先形状に形成され、前記ハロゲンランプ31に対向配
置された入射面33aと、該入射面33aから入射した
光を上方向に反射させる鋸刃状の鋸刃面33bと、該鋸
刃面33bで反射された光が出射する出射面33cとを
有している。
【0054】この光ガイド33は、上面である出射面3
1cの長手方向(図8のY−Y’方向)の長さが読み取
り原稿12の幅に対応した長さ(A3サイズ対応:34
0mm)とされ、幅(図8のZ−Z′方向)が40m
m、厚さ(図8のX−X′方向)が8mmとされてい
る。
【0055】また、光ガイド33の表面は、すべて滑か
に形成され、これらの表面に対して入射する光線が光散
乱に寄与する割合は、すべての表面において1%以下に
とどまっている。
【0056】前記光ガイド33の鋸刃面33bは、ハロ
ゲンランプ31からの光を前記出射面33cに光量を均
一にして反射させるように、図8の如く、長手方向にお
いて単位長さ当たりの総面積が変化するよう勾配が変化
している。この勾配は、ハロゲンランプ31側から他方
へ向かって−1/20mm以上+7/20mm以下に設
定され、ハロゲンランプ31から遠ざかるにしたがって
ハロゲンランプ31の光量が指数的に弱まるのに対応し
て徐々に急峻になり、ハロゲンランプ31の近傍におい
ては、光量の調節を行うべく逆に傾斜している。
【0057】また、鋸刃面33bには、その全面にわた
ってスパッタリングによってアルミニウム薄膜がコーテ
ィングされており、反射率0.87程度の鏡面になって
いる。
【0058】この鋸刃面33bの各鋸刃は、図9の如
く、ピッチPが光軸方向に0.5mmとされ、光軸に対
する傾斜角αが34〜42度、βが0〜90度の範囲内
の一定の角度に統一されている。
【0059】前記光ガイド33の出射面33cの僅か上
方には、第一実施例と同様の光学フィルタ17a,17
b,17c付き液晶シャッタアレイ板18が出射面33
cに沿って平行に配されている。その他の構成は、第一
実施例と同様である。
【0060】なお、液晶シャッタアレイ板18の光学フ
ィルタ17a,17b,17c上に重ねて設けられてい
る照明光量分布の調整機能を有するND光学フィルタの
代わりに、光ガイド33の鋸刃の傾斜角度あるいは鋸刃
面33bの勾配を適切に設計することによって、光ガイ
ド33の出射面33cの長手方向における照射光の出力
分布を調整してもよい。
【0061】また、結像用レンズセット23あるいは液
晶シャッタアレイ板18の光学フィルタ17a,17
b,17c上に重ねて設けられている可視光透過光学フ
ィルタ24を、光ガイド33の入射面33aあるいは出
射面33cに設ける構造や、光ガイド33の全体あるい
は一部を可視光透過光学フィルタ24と同様の分光透過
特性を有する材料で形成してもよい。
【0062】上記構成において、ハロゲンランプ31は
連続点灯され、ランプ31から発せられた光は、直接あ
るいは反射板34に反射されてシリンドリカル集光レン
ズ35を透過し、光ガイド33の入射面33aからガイ
ド内部へ入射する。
【0063】ここで、光ガイド33を形成しているアク
リル樹脂材の屈折率は約1.49であり、ガイド内部に
入射した光が光ガイド33と大気との境界面に達したと
き、全反射が起こる臨界角は42.3度となる。
【0064】したがって、ハロゲンランプ31の光軸方
向に対して47.7度(90度−42.3度)以内で光
ガイド33の内部に入射した光は、光ガイド33の光軸
方向に対して平行に設けられている大気との境界面にお
いてすべて全反射する(反射率≒1)。
【0065】ハロゲンランプ31の光軸方向に対して±
47度以内に射出される光は、全射出光量の約50%以
上であり、ハロゲンランプ31より発せられた光の約半
分が光ガイド33の前記境界面における全反射によって
光ガイド33の内部に閉じ込められる。この光ガイド3
3の内部に閉じ込められた光は、図8の矢印で示した如
く、光ガイド33の鋸刃面33bに達する。
【0066】この鋸刃面33bに達した光は、光ガイド
33の臨界角および鋸刃面33bの最大勾配(7/20
mm)を考慮した場合、光軸に対して+47.7度〜−
19.3度の範囲の角度を有している。
【0067】一方、鋸刃面33bは、図9に示した如
く、光軸に対して傾斜角αが34度〜42度の範囲に設
定されているため、鋸刃面33bの反射率(0.87)
に応じて反射された光は、光軸に対して平行に設けられ
ている出射面33cに−41.7度〜+41.3度の範
囲の角度で達する。しかも、反射光は、鋸刃面33bの
勾配により光軸方向に光量が均一とされて出射面33c
に達する。
【0068】この出射面33cに達した光の大部分は、
出射面33cにおける臨界角(±42.3度)により、
出射面33cにおいて全反射することなく光ガイド33
の外部へ出射する。
【0069】この出射光は、光学フィルタ17a,17
b,17c付き液晶シャッタアレイ板18を通過し、三
原色照明光が抽出される。その後、第一実施例と同様
に、読み取り光学系15を介して二次元原稿の読み取り
が行われる。
【0070】このように、照明光学系32に透光性材料
より成る光ガイド33を用いることにより、光学設計の
自由度を増すことができる。例えば、原稿12のライン
状あるいは面状の照明領域に光を照射する照明光学系3
2の光源として、三原色光を得るのに優れた分光特性を
有し、かつ、高出力が得られる点状のハロゲンランプ3
1等を使用することができる。
【0071】また、光ガイド33の形状設計により照射
光にある程度任意の出力分布を与えることができ、光ガ
イド33の閉じ込め効果により照射光を所定の照明領域
へ高効率で導くことができる。このため、光源の小型化
および省電力化が可能となる。
【0072】<第三実施例>図10は第三実施例のカラ
ーイメージセンサの構成図、図11は第三実施例の読み
取り光学系の平面展開図である。なお、第一実施例と同
様の機能を有する部材については同符号を付す。
【0073】第三実施例のカラーイメージセンサは、図
10,11の如く、三原色の光学フィルタ17a,17
b,17c付き液晶シャッタアレイ板18が、読み取り
光学系40の反射ミラー21cと結像レンズセット23
との間のデフォーカス位置に配置されている。
【0074】読み取り光学系40は、1/5程度の縮小
光学系になっているため、液晶シャッタアレイ板18の
長手方向(図11のY−Y′方向)の長さは、約120
mmとなり、第一および第二実施例において読み取り原
稿の幅に対応した長さが必要であったのに比べて小さく
なっている。他の構成は、第一実施例と同様である。
【0075】上記構成において、照明光学系39の蛍光
管11から発せられた照射光は、原稿ステージ19上に
伏せて載置された読み取り原稿12のライン領域に照射
される。このライン領域の原稿像は、読み取り光学系4
0に入射し、反射ミラー21a,21b,21cを経
て、三原色の光学フィルタ17a,17b,17c付き
液晶シャッタアレイ板18に入射する。
【0076】ここで、第一実施例と同様に、液晶シャッ
タアレイ板18の各シャッタ18a,18b,18cの
開閉により、原稿像における赤色,緑色,青色の波長帯
域の照明光が個別に順次抽出され、結像レンズセット2
3を介してラインCCD14上に順次結像される。その
後、第一実施例と同様に、二次元原稿の読み取りが行わ
れる。
【0077】このように、液晶シャッタアレイ板18を
縮小光学系となっている読み取り光学系15に設けるこ
とにより、液晶シャッタアレイ板18のサイズを原稿幅
よりも小さくすることができ、コストダウンとなる。
【0078】本発明の範囲内において上記実施例に多く
の修正及び変更を加え得ることは勿論である。例えば、
第一ないし第三実施例において、原稿ステージ19に載
置された透過型の原稿を読み取る場合には、照明光学系
15,32,39を図1,6,10の点線に示す原稿ス
テージ19の上方に設置してもよい。
【0079】第二実施例において、光ガイド33に取り
付けられている液晶シャッタアレイ板18の設置位置
を、第三実施例と同様に読み取り光学系40の反射ミラ
ー21cと結像レンズセット23との間のデフォーカス
位置へ配置してもよい。
【0080】第一ないし第三実施例において、三原色の
波長成分を含む各光源および各光学フィルタの組み合わ
せによって得られるカラーイメージ像の読み取りに必要
な三原色照明光の波長帯域は、図4に示された波長帯域
に限定されるものではなく、例えば、図12の(a)に
示した如く、赤外帯域においてある程度の放射強度を有
する場合や、(b)に示した如く、各色の帯域が狭い場
合等、読み取る原稿の色の再現が可能な範囲内で変更し
てもよい。
【0081】また、三原色の照明光を得るための各光源
および各光学フィルタは、各実施例において示した波長
特性(図2,7参照)および構成に限定されるものでは
なく、光源や光学フィルタの特性や構成に変更を加えた
場合においても、結果的に三原色照明が得られる構成と
すればよい。
【0082】さらに、第一ないし第三実施例における液
晶シャッタアレイ板18を、液晶以外(例えばメカニカ
ルな構造)のシャッタアレイや、A/OあるいはE/O
効果を用いるシャッタアレイにしてもよい。
【0083】
【発明の効果】以上の説明から明らかな通り、本発明請
求項1によると、三原色光の波長成分を含む光を発する
光源を単一化することにより、照明光学系の構造を簡素
化できる。このため、装置の小型化および組み立て調整
工程の簡略化が可能となり、これらによるコストダウン
および信頼性の向上が実現する。
【0084】また、単一光源から発せられる光は、ほぼ
同じ角度で原稿に照射される。このため、原稿に折り目
や綴じ目等があっても、原稿の面上における各照明光の
照射位置が同一となり、光量バランスが崩れることがな
く、読み取り像に色ずれが発生するのを防止できる。
【0085】さらに、光学シャッタにより三原色の照明
光の色の切り替えを行なうため、光源自体を高速で点滅
させる必要がない。このため、オン,オフ応答速度の極
めて遅い白熱系ランプ(例えばハロゲンランプ等)を光
源として使用することが可能となり、従来必要であった
光源を発光させるための比較的大きな電流を高速で切り
替える回路が不要となる。しかも、光源にかかる電気的
負荷を抑制でき、光源の寿命を延ばすことができる。
【0086】請求項2によると、液晶シャッタを使用し
たため、静粛かつ低電力による切り替え駆動を行なうこ
とができる。
【0087】請求項3,4によると、照明光学系に光ガ
イドを用いることにより、光学設計の自由度を増すこと
ができる。例えば、原稿のライン状あるいは面状の照明
領域に光を照射する照明光学系の光源として、三原色光
を得るのに優れた分光特性を有し、かつ、高出力が得ら
れる点状のハロゲンランプ等を使用することが可能とな
る。
【0088】また、光ガイドの鋸刀面等の形状設計によ
り照射光にある程度任意の出力分布を与えることがで
き、光ガイドの閉じ込め効果により照射光を所定の照明
領域へ高効率で導くことができる。このため、光源の小
型化および省電力化が可能となるといった優れた効果が
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施例のカラーイメージセンサの
構成図
【図2】蛍光管および光学フィルタのスペクトル特性を
示す図
【図3】液晶シャッタの平面図
【図4】三原色照明光の波長特性を示す図
【図5】三原色光の照明タイミングチャート
【図6】第二実施例のカラーイメージセンサの構成図
【図7】ハロゲンランプおよび光学フィルタのスペクト
ル特性を示す図
【図8】照明光学系を示す斜視図
【図9】図8のA部分の拡大図
【図10】第三実施例のカラーイメージセンサの構成図
【図11】第三実施例の読み取り光学系の平面展開図
【図12】その他の三原色照明光の波長特性を示す図
【図13】従来のカラーイメージセンサの構成図
【図14】各蛍光管および光学フィルタのスペクトル特
性を示す図
【図15】従来のカラーイメージセンサにおいて原稿ス
テージに密着しない原稿への照射状態を示す図
【符号の説明】
11,31 光源 12 原稿 13,32,39 照明光学系 14 光電変換素子 15,40 読み取り光学系 17a,17b,17c 光学フィルタ 18 液晶シャッタアレイ板 33 光ガイド 33b 鋸刃面

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光源から発せられる光を原稿まで導く照
    明光学系と、光源からの光が照射された領域の原稿像を
    光電変換素子に結像する読み取り光学系とからなるカラ
    ーイメージセンサにおいて、光源は、三原色光の波長成
    分をすべて含み、前記照明光学系あるいは読み取り光学
    系に、光源より発せられる光から三原色の波長帯域の光
    をそれぞれ個別に抽出する光学フィルタと、該光学フィ
    ルタに入射あるいは光学フィルタから出射される光を三
    原色の色別に通過あるいは遮断させる光学シャッタとを
    備えたことを特徴とするカラーイメージセンサ。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の光学シャッタが、液晶シ
    ャッタとされたことを特徴とするカラーイメージセン
    サ。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の照明光学系に、透光性媒
    質からなる光ガイドが設けられ、該光ガイドは、光源か
    ら発せられる光を原稿に導く光路とされたことを特徴と
    するカラーイメージセンサ。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の光ガイドに、光を一方向
    に反射させる鋸刃面が形成されたことを特徴とするカラ
    ーイメージセンサ。
JP4270325A 1992-10-08 1992-10-08 カラーイメージセンサ Pending JPH06121118A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4831848A (en) * 1986-09-30 1989-05-23 Sodibo S.P.A. Programming and control panel for dry-cleaning machines
JP2011234150A (ja) * 2010-04-28 2011-11-17 Panasonic Corp 導光体並びにこれを備えた照明装置及び原稿読取装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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