JPH061204U - 環状物の結束装置 - Google Patents

環状物の結束装置

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JPH061204U
JPH061204U JP4723692U JP4723692U JPH061204U JP H061204 U JPH061204 U JP H061204U JP 4723692 U JP4723692 U JP 4723692U JP 4723692 U JP4723692 U JP 4723692U JP H061204 U JPH061204 U JP H061204U
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mounting table
belt
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Bando Chemical Industries Ltd
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Bando Chemical Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 環状物の開口に紐を通してループ状に結束す
る作業を自動化でき、また紐の結合に綴じ針などの結合
部材を用いる必要がない、環状物の結束装置を提供す
る。 【構成】 無端ベルトAを複数本積み重ねた状態のもの
を載置可能な載置台2の中央部に開設した凹所3内に、
ベルトAの結束用紐Cのチャック機構5と、紐Cの端部
の結束機構4と、紐Cのカッター機構6とをそれぞれ配
備し、紐Cを摺動可能に挟持する挟持部10を先端に備
え、基端より挟持部10にかけて紐Cのガイド部9を設
けた略L字状の操作杆7の基端を、把持部10が載置台
2の凹所3内に挿入されるように、回動自在に枢着し、
紐Cを、開閉可能な押さえ片18とこれに対向する板状
本体15aとの間を通して操作杆7の基端に導くように
している。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、主として伝動用無端ベルトなどの環状物を複数本ずつ束ねた状態 で、環状物の開口に結束紐(テープなどの結束帯を含む)を通して環状物の一部 を一連に取り囲み、ループ状に結束するための結束装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
無端ベルトは、通常、複数本(例えば10本)ずつ紐やテープなど(以下、単 に紐という)により結束され箱や袋などに積められたうえで、出荷されている。 また、複数本の無端ベルトを結束する場合、結束状態でもベルト自体には紐等の 負荷が作用したり、ベルトに変形が生じたりしないように、ベルトの開口内に紐 を一連に通したうえ、ループ状にした紐の端部を接着したり、結び合わせたり、 綴じ針などで綴じ合わせたりして束ねるというのが一般的な方法である。
【0003】 ところで、従来、箱などの周囲に紐を掛け渡し、紐の両端部を結び合わせる作 業を自動的に行う梱包用の結束装置が市販されている。図示は省略するが、この 装置は、先端から紐を繰り出しながら被結束物の周囲を回転する操作部材と、被 結束物の周囲に紐が巻かれた状態で、鳥の頭部形の本体が前進して回転した後、 紐の両端部を把持して後退することにより結び合わせる嘴状の把持機構とを備え ている(図3参照)。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
上記した市販の結束装置は、束ねた無端ベルトの全体を紐でループ状に取り囲 んで結束することはできるが、ベルトの開口内に紐を通して結束することはでき ない。とくに、伝動用ベルトをはじめとして各種ベルトの結束時に、束ねたベル トの周囲に紐を掛けて結束すると、ベルト自体に紐等の負荷が作用してベルトに 変形が生じるおそれがあるからである。
【0005】 この考案は上述の点に鑑みなされたもので、環状物の開口に紐を通してループ 状に結束する作業を自動化でき、また紐の結合に綴じ針などの結合部材を用いる 必要がない、環状物の結束装置を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決しようとする手段】
上記した目的を達成するためにこの考案の結束装置は、a)無端ベルトなどの環 状物を複数本積み重ねた状態のものを載置可能な載置台の垂直壁、又は該載置台 の適所に開設した凹所内に、環状物の結束用紐のチャック機構と、該紐の端部の 結束機構と、該紐のカッター機構とをそれぞれ配備し、b)前記紐を摺動可能に保 持する挟持部を先端に備え、基端より挟持部にかけて紐のガイド部を設けた略L 字状の操作杆の基端を、前記先端の把持部が前記載置台の垂直壁に近接又は凹所 内に挿入されるように、回動自在に枢着し、c)前記紐を、開閉可能な押さえ片と これに対向する板状体との間を通して前記操作杆の基端に導くようにしている。
【0007】
【作用】
上記の構成を有する本考案の結束装置によれば、前記操作杆の先端の挟持部に 基端側から導いた結束用紐をその端部がわずかに突出するように挟持させておく と、操作杆が下方に回転してその先端部が、載置台の垂直壁に近接するか又は凹 所内に挿入されるかする。この状態で、操作杆の先端から突出している紐の端部 を、チャック機構が把持し、この後、操作杆が上方に回転してその先端部が引き 上げられるときに、操作杆の上昇に伴って紐が繰り出される。次に、積み重ねら れた複数本の環状物が、載置台上に紐を下に敷くようにして載置されると、再び 操作杆が下方に回転してその先端部が、環状物の開口内を通って載置台の垂直壁 に近接するか又は凹所内に挿入されるかする。この状態で、操作杆の先端の挟持 部とチャック機構との間に跨がって位置する紐の部分が、積み重ねられた環状物 の一部を一連にループ状に取り囲み、結束機構がループ状になった紐の両端部を 把持して、結束作業を行う。この結束作業のときに、押さえ片が閉鎖されて紐が 容易に繰り出されなくなり、紐にテンションが作用して紐の両端部が結束機構に よって堅固に結束(結び合わ)される。そして、紐の結束部と操作杆の先端の挟 持部およびチャック機構との間を、カッター機構が切断する。
【0008】 この後、操作杆が上方に回転して先端部が環状物の開口内から引き上げられ、 元の状態に復帰し、またチャック機構が開放され、紐の端部が落下し、結束作業 が終了する。
【0009】 上記のように、結束用紐の両端部は結び合わされるので、綴じ針などが不要に なる。なお、カッター機構で紐を切断する際にその結束部(結び目)と操作杆の 先端の挟持部との間だけを切断するようにすれば、紐屑が生じない。
【0010】
【実施例】
以下、本考案の実施例にかかる無端ベルト用結束装置を図面に基づいて説明す る。図1は本実施例の結束装置の全体を示す正面図である。
【0011】 図1に示すように、結束装置1に対向して環状の無端ベルトAの供給機30が 設置され、その間に供給機30からベルトAを受け取って結束装置1へ投入する 投入機20が配備されている。
【0012】 投入機20は、上端にベルト受け部21bを備えたL形アーム21の下端部を 垂直方向に回動自在に軸支して駆動装置(図示せず)によりアーム21を回転さ せる構造からなり、ベルト受け部21bの先端寄りにベルト投入杆22が立設さ れている。アーム21は、その軸部21aが略水平状態になるベルトAの受け取 り位置と、軸部21aが直立状態になるベルトAの結束装置1への投入位置と、 軸部21aの先端側が下向きに傾斜した状態になるベルトAの排出位置との間を 回転する。供給機30は、先端が開放された供給杆31を備え、この供給杆31 に投入されている所定本数のベルトAが、供給杆31の基端側に設けられたエア 噴き出しノズル32から噴き出されるエアで先端側へ送られ、前記投入機20の ベルト投入杆22に投入される。
【0013】 結束装置1は、複数本のベルトAを積み重ねた状態のものを載置可能な載置台 2を備え、この載置台2の中央部に凹所3が開設されている。この凹所3内の垂 直壁3aに、ベルトAの結束用の紐Cの両端部を結び合わせる結束機構4と、紐 Cの端部を把持するチャック機構5と、紐Cのカッター機構6とがそれぞれ配備 されている。
【0014】 結束機構4は公知のもので、図3に示すように、鳥の頭部の形態をもつ本体4 aに嘴状の一対の把持片41・42を開閉自在に備え、この嘴状の把持片41・ 42が本体4aとともに前進・後退・回転する構造からなる。また、チャック機 構5は、支持具53の上端に一対の把持片51・51を開閉自在に備え、支持具 53の下端部が枢支されている。支持具53の下端部には接続リンク54が直交 して取り付けられ、この接続リンク54の端部に、エアシリンダ55のピストン ロッド55aの先端に取り付けられた他方の接続リンク56の端部が回動自在に 連結されている。このため、ピストンロッド55aが収縮すると支持具53が傾 倒し、ピストンロッド55aが伸長すると支持具53が直立状態になる。なお、 図示は省略するが、把持片51・51の開閉も、共通の加圧エア源を用いたエア シリンダで行うようにしている。さらに、カッター機構6は、切断刃が進退して 紐Cを切断する構造で、切断刃を進退させるエアシリンダ(図示せず)が備えら れている。
【0015】 載置台2の後方の装置本体1aの端部に、棒状の軸部7aと円弧状の操作部7 bとからなる略L字状の操作杆7の基端が回動自在に軸支され、エアシリンダ8 を介して上下方向に回転する。エアシリンダ8のピストンロッド8aの先端が操 作杆7の基部付近に枢支され、エアシリンダ8の基端部が装置本体1aの中央寄 り下部に枢支されている。操作杆7は下向きに回転したときに、その先端部が載 置台2の凹所3内に挿入される。操作杆7の軸部7aの基端位置、軸部7aの先 端位置および操作部7bの中間位置に、紐Cのガイド部9がそれぞれ装着され、 操作部7bの先端部には、紐Cが戻らないように保持する挟持部10が装着され ている。挟持部10は、操作部7bの先端面に対し挟持具10aをスプリング( 図示せず)介して押圧する構造からなり、紐Cは挟持具10aで押圧されること により操作部7bの先端に保持される。
【0016】 装置本体1aの背面の下部に、紐Cのテンション付与機構15がL形の支持部 材16を介して取り付けられている。テンション付与機構15は、板状本体15 aとこれに対向してエアシリンダ17を介して開閉可能に装着された押さえ片1 8とからなる。押さえ片18の押さえ面にはゴム材が貼着され、板状本体15a のと間で紐Cを押さえ付けることができるようになっている。このテンション付 与機構15の下方に、巻取ロール(図示せず)に巻き取られた紐Cが配置され、 紐Cの一端を板状本体15aの中間位置に貫通して穿設された挿通孔15bを通 したのち、板状本体15aと押さえ片18との間を通して上方へ導かれる。そこ から、3つのガイド部9を順に経由して、操作杆7の基端から先端へ導かれたの ち、挟持具10aで押圧して保持される。
【0017】 次に,上記した構成からなる本実施例の無端ベルト用結束装置の動作を主に図 2および図3に基づいて説明する。
【0018】 巻取ロール(図示せず)から繰り出した紐Cの一端を、テンション付与機 構15の押さえ片18(図1)との間を通して操作杆7の基端のガイド部9に導 き、さらに2つのガイド部9を経由して先端に導いた紐Cを、その端部を突出さ せて挟持具10aの下に保持させる(図2(a))。
【0019】 操作杆7が反時計方向に回転して、その先端部が載置台2の凹所3内に挿 入される。このとき、チャック機構5の開放されている把持片51・51が閉鎖 され、操作杆7の先端から突出している紐Cの端部を把持する(図2(b))。
【0020】 操作杆7が時計方向に回転して、その先端部が凹所3内から引き上げられ る。このとき、テンション付与機構15の押さえ片18(図1)は開放されてお り、操作杆7の上昇に伴って紐Cが繰り出される。また、チャック機構15が反 時計方向に傾倒するが、これは、結束機構4の嘴状の把持片41・42が結束動 作する際の干渉を避けるとともに、把持片41・42が紐Cを巻き付けるように 回転する(図3(c))際に必要な紐Cの長さを確保するための動作である。
【0021】 図1のように、供給機30からエアで投入機20のベルト投入杆22に投 入された所定本数のベルトAが、投入機20が時計方向に回転して直立状態にな ることにより、載置台2上に紐Cを下に敷くように載置される(図2(d))。
【0022】 操作杆7が反時計方向に回転して、その先端部がベルトAの開口を通って 載置台2の凹所3内に挿入される。この状態で、操作杆7の先端の挟持部10と チャック機構の把持片41・42との間に跨がっている紐Cの部分が、束ねられ たベルトAの一部を一連にループ状に取り囲む。また、テンション付与機構15 の押さえ板18(図1)が閉鎖されて、紐Cにテンションが付与される(図2( e))。
【0023】 この状態で、凹所3内において結束機構4の本体4aが前進し(図3(a) )、本体4aが反時計方向に回転してその下部(頚部)に平行な2本の紐Cを巻 き付けながら嘴状把持片41・42が開放され(図3(b)・(c))、嘴状把持片 41・42の間に2本の紐C(チャック機構5および挟持部10側)が入るよう に本体4aが前方に押し出され、嘴状把持片41・42が閉鎖されて紐Cを把持 する(図3(d))。本体4aが元の位置へ後退することにより、紐Cの両端部に 結び目C’が形成される(図3(e))。このとき、紐Cの一方はチャック機構5 に把持され、他方は挟持具10aで保持され且つその後方でテンション付与機構 15の押さえ板18で押さえられているので、結び目C’が確実かつ堅固に形成 される。続いて、カッター機構6の切断刃が前進して紐Cの結び目C’とチャッ ク機構5および挟持具10aとの間が切断される(図3(e))。
【0024】 操作杆7が時計方向に回転して、その先端部がベルトA内および凹所3内 から引き上げられ、元の状態に復帰する。またチャック機構5の把持片51・5 2が開放され、紐Cの端部が落下する。そして、投入機20のアーム21が反時 計方向に約135゜回転して下向きに傾斜し、載置台2上の結束されたベルトA が搬出され、結束作業が終了する(図1参照)。
【0025】 こうして、ベルトAの結束に必要な一連の作業が終了した後、アーム21(図 1)を水平状態まで回転させて元の状態に戻す。そして、定数のベルトAが投入 された次の供給杆31をアーム21の対向位置へ旋回させた後、エアで投入機2 0のベルト投入杆22にベルトAを投入し、上記した〜の動作を繰り返すこ とにより、次のベルトAの結束作業が行われる。
【0026】 ところで上記実施例では、載置台2に凹所3を設けて、その凹所3内に紐Cの 結束機構4、チャック機構5およびカッター機構6を配備したが、凹所3を設け る代わりに、載置台2の幅をベルトAの直径よりもかなり小さくし、載置台2上 にベルトAをその一部を外方に張り出させて載置し、操作杆7の先端部を載置第 2から張り出したベルトAの開口内に挿入するようにしてもよい。そして、この 場合には、結束機構4、チャック機構5およびカッター機構6を、載置台2の垂 直壁に配備することができる。なお、環状物として無端ベルトAを例に挙げて説 明したが、本考案の結束装置は、ベルトA以外のもの、例えばOリングの結束に も使用できる。
【0027】
【考案の効果】
以上説明したことから明らかのように、この考案の環状物の結束装置には、次 のような効果がある。
【0028】 市販の結束機構を利用して、複数の環状物の内側に紐を一連に通してループ状 に結束することができ、また紐で環状物をループ状に取り囲み、ゆったりと結束 するので、結束状態で無端ベルトなどの環状物に負荷を与えたり、変形を生じさ せることがなく、また紐の結束部の分離も紐の端部を引っ張ることにより容易に 行える。しかも、紐の繰り出し、ループの作成、端部の結束、ループ状紐の切断 などの一連の作業が自動的に行えるので、環状物の結束を自動化して作業効率を 向上でき、省力化が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例にかかる無端ベルトの結束装置
を概要的に示す正面図である。
【図2】図2(a)〜(f)は図1の結束装置によるベルト
の結束工程を順を追って示すもので、各図は図2の一部
を省略した正面図である。
【図3】図1の結束装置に備えられた結束機構による紐
の両端部を結び合わせる工程を順を追って示す拡大斜視
図である。
【符号の説明】
1 結束装置 2 載置台 3 凹所 4 結束機構 5 チャック機構 6 カッター機構 7 操作杆 15 テンション付与機構 18 押さえ片 20 投入機 21 アーム 30 供給機 A 環状ベルト(環状物) C 紐

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 無端ベルトなどの環状物を複数本積み重
    ねた状態のものを載置可能な載置台の垂直壁、又は該載
    置台の適所に開設した凹所内に、環状物の結束用紐のチ
    ャック機構と、該紐の端部の結束機構と、該紐のカッタ
    ー機構とをそれぞれ配備し、 前記紐を摺動可能に保持する挟持部を先端に備え、基端
    より挟持部にかけて紐のガイド部を設けた略L字状の操
    作杆の基端を、前記先端の把持部が前記載置台の垂直壁
    に近接又は凹所内に挿入されるように、回動自在に枢着
    し、 前記紐を、開閉可能な押さえ片とこれに対向する板状体
    との間を通して前記操作杆の基端に導くことを特徴とす
    る環状物の結束装置。
JP4723692U 1992-06-12 1992-06-12 環状物の結束装置 Pending JPH061204U (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10639470B2 (en) 2015-09-04 2020-05-05 Omron Healthcare Co., Ltd. Low-frequency treatment device, pad for low-frequency treatment device, main body portion for low-frequency treatment device, holder for low-frequency treatment device, and combination of pad and holder for low-frequency treatment device
CN112777035A (zh) * 2021-01-27 2021-05-11 三力士股份有限公司 三角带转移装置及其控制方法

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