JPH0612028Y2 - 洗掘防止用シート - Google Patents

洗掘防止用シート

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JPH0612028Y2
JPH0612028Y2 JP1988097199U JP9719988U JPH0612028Y2 JP H0612028 Y2 JPH0612028 Y2 JP H0612028Y2 JP 1988097199 U JP1988097199 U JP 1988097199U JP 9719988 U JP9719988 U JP 9719988U JP H0612028 Y2 JPH0612028 Y2 JP H0612028Y2
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seat body
tip
prevention sheet
water
scour prevention
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JP1988097199U
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Inventor
真人 押川
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山水産業株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は防波堤,岸壁,消波ブロックなどの水中構造物
ならびにその近傍の水底に水中構造物の基礎部分を保護
するために敷設されるシートに関するものであり,殊に
水底地盤が砂層であり且つ冬期に大きな波浪が打ち寄せ
る地域に用いられる。
〔従来の技術〕
防波堤などの水中構造物およびそれらの近傍に敷設され
る洗掘防止用シートとして,水中構造物の下から突出し
て水底に沿い露出する先端部に多数の透孔を適当な間隔
で設けたものが特開昭61−68914号公報,実開昭61−112
034号,同61−202520号公報に提示されている。
これらの洗掘防止用シートは,波の静かな夏期に敷設し
て,シートの先端部の下の砂を小さな波浪などにより透
孔から少しずつ吸出させて初期洗掘を受けさせ,シート
の先端部を洗掘に追従して水底地盤の中に次第に曲げ込
んで埋設したような状態とし,冬期に大きな波浪を受け
た際にシートの煽りを防止することを計ったものであ
る。
〔考案が解決しようとする課題〕
ところが,前記従来の洗掘防止用シートは先端部が水底
地盤に曲り込んで埋設状態となった後に水流,波浪な
ど,殊に冬期の大きな波浪による強大な水流が加わった
場合,水流が透孔を通過してシートの下側の砂を押し退
けて浸入するため先端部が浮上して煽られ,更に敷設し
たシートの下側の砂が洗掘されてその上に構築されてい
る防波堤などの水中構造物が傾斜し或いは破損移動する
などの問題がある。
本考案は斯る点に鑑みてなされたものであって,冬期の
大きな波浪などによっても端部が煽られることがなく安
定して敷設される洗掘防止用シートを提供するものであ
る。
〔課題を解決するための手段〕
前記課題を解決するため第一の考案は,柔軟性を有する
シート本体の先端部に切込みにより形成された多数の片
持ち式のフラツプ弁が適宜間隔で並設されている構成と
した。また,第二の考案は第一の考案に加えてシート本
体の裏面のうち少なくとも先端部にフラツプ弁の通孔よ
りも小さい目を有する網体が貼設されている構成とし,
更に第三の考案は第一の考案に加えてシート本体の先端
縁に沿って重量物が装着されている構成とし,更にまた
第四の考案は第二の考案に加えてシート本体の先端縁に
沿って重量物が装着されている構成とした。
〔作用〕
敷設初期において先端からシート本体と水底との間に浸
入する水流の水圧によってフラップ弁が上方へ湾曲して
開き,その際にシート本体の裏側の砂がフラップ弁の通
孔より表側へ流出することによって洗掘され,シート本
体の先端部が洗掘に追従して湾曲した状態で水底に埋設
固定される。このときフラップ弁は水底地盤または網体
により裏側へ向かって開くのを阻止され,表側から裏側
への水や砂の流れを阻止して埋設固定を促進する。ま
た,固定後に大きな波浪による水流はシート本体と水底
との間へ浸入しないため浮上,煽りを生じない。
〔実施例〕
次に本考案の実施例を図面に基いて説明する。
第1図は第一の考案についての一実施例を示すものであ
り,例えば厚さ2〜10mm程度のポリ塩化ビニル製長尺シ
ートなどからなり弾性ならびに柔軟性を有するシート本
体1の長手方向の先端部2に,シート本体1を例えばコ
字形に切込むことによって形成される一辺5〜30cm程度
の通孔3を有する多数の片持ち式のフラップ弁4が適宜
の間隔を有して並設されている。
かかる構成を有する洗掘防止用シートは,第2図に示す
ように従来のものと同様に波浪などの小さい夏期に水底
地盤6の表面に敷設し,その上に捨石7および防波堤,
岸壁,消波ブロックなどの水中構造物8を構築するもの
である。
そして,敷設初期に水中構造物8の下から突出して水底
地盤6に沿い露出している先端部2に小さな波浪などの
水流が作用し,シート本体1と水底地盤6の表面との間
に水流が浸入したときフラップ弁4を上方へ湾曲して開
放した通孔3から水底地盤6の砂とともに噴出する。従
って,先端部2はその下側の砂の流出による洗掘に追従
して水底地盤6内に曲り込み,その上に流出した砂が堆
積して埋設された状態となる(第3図)。
フラップ弁4は水面10側へ開放するが,水底地盤6と接
しているため恰かも逆止弁の如く作用して波の引戻しに
よる表側の砂の戻りを阻止するため短期間で安定する。
従って,大きな波浪が打ち寄せる冬期には先端部2は既
に水底地盤6に埋設保持され安定した状態となってお
り,煽られて損傷し,或いは更に水底6が洗掘されて水
中構造物8が傾き,破損または移動するということがな
い。更に,大きな水流によって先端部2の上に堆積した
砂が消失してもフラップ弁4が先端部2の表側からの水
流(第3図矢印A)によって開放することがなく,水底
地盤6側からの水流(第3図矢印B)によって開放し通
孔3より水を噴出させ先端部2を大きく煽らせない。
尚,フラップ弁4はコ字形の切込み5により形成するほ
か,第4図に示すように例えば山形,U形など他の形状
に形成してもよいことは勿論であり,また切込み5の両
端に湾曲したときその前方が切り裂かれるのを防ぐ丸孔
5aを設けておくのが好ましい。
次に,第5図は第二の考案についての一実施例を示すも
のであり,前記第1図に示した実施例と同様にシート本
体1の先端部2に切込み5により形成される多数のフラ
ップ弁4が適宜間隔で並設されているとともに,加えて
シート本体1の裏面にフラップ弁4の通孔3よりも小さ
い目を有する金網よりなる網体12が適宜の接続手段によ
り貼設されている。
かかる構成を有する洗掘防止用シート5は前記第1図に
示した実施例と同様に使用され同様の作用効果を有する
が,殊に第6図に示すように網体12が水底地盤6とシー
ト本体1との間に介在するため敷設後にシート本体1と
水底地盤6との間に空隙を生じてもフラップ弁4の水底
地盤6側への開放が阻止され,また網体12は切込み5に
よって強度を低下したシート本体1の補強として働くば
かりか,水底地盤6へ敷設する際に砂と噛合って摩擦を
増大し滑動することなく正しい位置に敷設することがで
きるという利点を有している。
尚本実施例では網体12として金網を用いたが合成樹脂製
の網など他のものを用いてもよく,また網体12は先端部
2のみに貼設した構成であってもよい。
更に第7図は第三の考案についての一実施例を示すもの
であり,この実施例は,前記第1図に示した実施例と同
様にシート本体1の先端部2に切込み5による多数のフ
ラップ弁4が適宜間隔で並設されているとともに先端縁
を円筒状にまるめて熱接着することにより保持部13を形
成し,その内部に可撓性ある重量物14を嵌装保持させた
ものである。重量物14は例えばチエン,適宜の長さに切
断して可撓的に連結した鉄道用軌条,適宜の材質の袋に
詰めた砂利,コンクリートブロック,砂など,或いはコ
ンクリートを充填硬化させた適宜の長さの合成樹脂パイ
プなどを用い,これらを保持部13に差込み装着する。
かかる構成を有する洗掘防止用シート5は前記第1図に
示した実施例と同様に使用されるが,加えて,第8図に
示すように敷設初期に先端縁に装着した重量物14が先端
部2を水底地盤6中へ埋設するのを促進するとともに,
水流や波浪により先端部2が煽られるのを防止して安定
した状態に保持する働きをする。
更にまた第9図は第四の考案についての一実施例を示す
ものであり,この実施例は前記第5図に示した実施例と
同様の多数のフラップ弁4を有するシート本体1の先端
部2の裏面に網体12が貼設されているものにおいて,先
端縁に形成した保持部13に重量物14が装着された構成を
有している。
かかる構成を有する実施例は第1図,第5図および第7
図に示した実施例の効果を併有するものである。
〔考案の効果〕 本考案である洗掘防止用シートはシート本体の先端部に
多数のフラップ弁を有しているため敷設初期の先端部の
水底地盤への埋設が迅速且つ確実であり,冬期の波浪な
ど大きな水流によって煽られ破損などすることがなく,
更には構築物に影響を与える洗掘が生じることもない。
また,フラップ弁はシート本体に切込みにより形成され
ているため安価に且つ容易に製造することができる。更
にシート本体の裏面にフラップ弁の通孔よりも小さい目
を有する網体を貼着した場合にはシート本体が補強され
るとともにフラップ弁の裏側への湾曲が阻止され先端部
の水底地盤への埋設が安定よく行なわれ且つ水流による
煽りなどが確実に防止される。更にまた,シート本体の
先端に重量物を装着した場合には先端部の水底への埋設
速度および煽り防止効果が一層向上する。
【図面の簡単な説明】
第1図は第一の考案についての一実施例を示す斜視部分
図,第2図および第3図はその使用状態を示す説明図,
第4図はフラップ弁の他の形状を示す斜視部分図,第5
図は第二の考案についての一実施例を示す斜視部分図,
第6図はその使用状態を示す説明図,第7図は第三の考
案についての一実施例を示す斜視部分図,第8図はその
使用状態を示す説明図,第9図は第四の考案についての
一実施例を示す斜視部分図である。 1……シート本体,2……先端部,3……通孔,4……
フラップ弁,12……網体,14……重り。

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】柔軟性を有するシート本体(1)の先端部に
    切込みにより形成された多数の片持ち式のフラップ弁
    (4)が適宜間隔で並設されていることを特徴とする洗掘
    防止用シート。
  2. 【請求項2】シート本体(1)の裏面のうち少なくとも先
    端部にフラップ弁(4)の通孔よりも小さい目を有する網
    体(12)が貼設されていることを特徴とする請求項1記載
    の洗掘防止用シート。
  3. 【請求項3】シート本体(1)の先端縁に沿って重量物(1
    4)が装着されていることを特徴とする請求項1記載の洗
    掘防止用シート。
  4. 【請求項4】シート本体(1)の先端縁に沿って重量物(1
    4)が装着されていることを特徴とする請求項2記載の洗
    掘防止用シート。
JP1988097199U 1988-07-22 1988-07-22 洗掘防止用シート Expired - Lifetime JPH0612028Y2 (ja)

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JPH0218527U JPH0218527U (ja) 1990-02-07
JPH0612028Y2 true JPH0612028Y2 (ja) 1994-03-30

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102008020261A1 (de) * 2008-04-22 2009-10-29 Kanand, Anton, Dipl.-Ing. Vorrichtung für den Hochwasser- und Küstenschutz
JP7123709B2 (ja) * 2018-09-10 2022-08-23 鹿島建設株式会社 杭状体周辺の洗掘防止工および杭状体周辺の洗掘防止工の施工方法
JP7266156B1 (ja) * 2022-01-28 2023-04-27 鹿島建設株式会社 洗掘防止構造および洗掘防止構造の施工方法

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JPS5032979Y2 (ja) * 1972-12-01 1975-09-26
JPS6227536Y2 (ja) * 1979-04-02 1987-07-15

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