JPH0611894Y2 - フロントフエンダ - Google Patents

フロントフエンダ

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JPH0611894Y2
JPH0611894Y2 JP1987131558U JP13155887U JPH0611894Y2 JP H0611894 Y2 JPH0611894 Y2 JP H0611894Y2 JP 1987131558 U JP1987131558 U JP 1987131558U JP 13155887 U JP13155887 U JP 13155887U JP H0611894 Y2 JPH0611894 Y2 JP H0611894Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
front fender
reinforcing bead
upper portion
drip flange
bending
Prior art date
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Expired - Lifetime
Application number
JP1987131558U
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English (en)
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JPS6436290U (ja
Inventor
康旦 奥島
誠 浪形
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Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
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Publication date
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この考案は自動車車体の前方側部を構成するフロントフ
ェンダに関するものである。
(従来の技術) 従来の自動車車体のフロントフェンダは、例えば、実開
昭56-51672号公報等にてその構造が公知であり、その例
を第4図に示すと、このフロントフェンダは、平板から
絞り成形してなる側部1および上部2を有することとも
に、第5図に示すように、エンジンフードの側方端縁3
に沿って延在するように形成されたドリップフランジ部
4と、そのドリップフランジ部4の、前記上部2に隣接
する部分に形成され、その上部2に沿って延在する階段
状の補強ビード部5とを有する。
ここで、上記ドリップフランジ部4および補強ビード部
5は通常、第6図に仮想線で示すように、側部1および
上部2の絞り成形時にそれらとともに、上部2に連なる
部分に断面L字状の部分6と階段状の部分7とを成形し
ておき、その後のリストライク成形時に、固定されたダ
イ8へ向けて曲げポンチ9を図中矢印で示す如くにスラ
イドさせて、上部2の端部2aを折曲することにより形成
される。
尚、上記補強ビード部5は、折曲による、端部2aへのキ
ャンバーの発生を防止すべく、ドリップフランジ部4の
方向へ張力を生じさせるために設けられたものであり、
その幅は通常、第4図に示すようにほぼ全長に亘って、
すなわち車体前後方向の両端部5a,5bと中央部5cとで、
同一の寸法Wとされている。
(考案が解決しようとする問題点) ところで、上記従来のフロントフェンダの側部1および
上部2の絞り成形時には、第6図から明らかなように、
上部2の端部2aにスプリングバックが生ずることがあ
り、この傾向は、車体前後方向の中央部、すなわち補強
ビード部5の中央部5cの付近で特に顕著であった。
そして、上記のようにスプリングバックが生じたままで
上部2の端部2aを折曲してドリップフランジ部4および
補強ビード部5を形成すると、上部2の中央部にスプリ
ングバックが残留し、車体組立て後に、エンジンフード
との間に部分的な段差が生じて車体の外観が損われると
いう問題があった。
この考案はかかる問題点を有利に解決したフロントフェ
ンダを提供するものである。
(問題点を解決するための手段) この考案のフロントフェンダは、絞り成形により上部と
ともに成形された、前記上部に連なる部分が、引き続く
工程で折曲されることにて、エンジンフードの側方端縁
に沿って延在するよう形成されたドリップフランジ部を
有するとともに、前記ドリップフランジ部の、前記上部
に隣接する部分に、前記折曲により形成されて、前記上
部に沿って延在する階段状の補強ビード部を有するもの
であって、前記補強ビード部が、車体前後方向中央部で
最も深く、車体前後方向両端部に近づく程浅くなる深さ
を持つことを特徴とするものである。
(作用) かかるフロントフェンダにあっては、補強ビード部が、
車体前後方向中央部で最も深く、両端部に近づく程浅く
なる深さを持つので、絞り成形に引続く工程での折曲の
際に、曲げポンチのその補強ビード部に対応する形状の
段部が、フロントフェンダの上部に連なる部分をその車
体前後方向中央部から漸次折曲することになり、それゆ
え、フロントフェンダ上部のスプリングバックの最も大
きい車体前後方向中央部の形状が、先にダイに倣って矯
正され加工硬化により維持された後に、他の部分の形状
がダイに倣って矯正される。
従って、このフロントフェンダによれば、スプリングバ
ックの最も大きい車体前後方向中央部の矯正した形状へ
の他の部分の折曲による影響を少なくすることができる
ので、ドリップフランジ部および補強ビード部の形成後
のフロントフェンダ上部へのスプリングバックの残留を
有効に防止することができる。
またこのフロントフェンダにあっては、補強ビード部
が、車体前後方向中央部で最も深く、両端部に近づく程
浅くなる深さを持つので、絞り成形に引続く工程での折
曲の際に、補強ビード部に対する、曲げポンチのその補
強ビード部に対応する形状の段部の摺接長さが、車体前
後方向中央部で最も長く、両端部に近づく程短くなり、
それゆえ、曲げポンチがフロントフェンダ上部をドリッ
プフランジ部方向へ引張る力が、フロントフェンダ上部
のスプリングバックが最も大きい車体前後方向中央部で
最も強くなる。
従って、このフロントフェンダによれば、折曲部分の塑
性変形をその中央部で最も促進して形状矯正作用をその
中央部で最も強く働かせることができるので、この点で
も、ドリップフランジ部および補強ビード部の形成後の
フロントフェンダ上部へのスプリングバックの残留を有
効に防止することができる。
(実施例) 以下に、この考案の実施例を図面に基づき詳細に説明す
る。
第1図はこの考案のフロントフェンダの一実施例を示す
正面図であり、図中第4図と同様の部分は同一の符号に
て示す。
ここにおけるフロントフェンダも、従来のものと同様、
平板から絞り成形してなる側部1および上部2を有する
とともに、エンジンフードの側方端縁に沿って延在する
ように形成されたドリップフランジ部4と、そのドリッ
プフランジ部4の、前記上部2に隣接する部分に形成さ
れ、その上部2に沿って延在する段階状の補強ビード部
11とを有するが、ここでは、その補強ビード部11の深さ
(車体上下方向の寸法)を、従来のフロントフェンダで
は絞り成形時に上部2のスプリングバックが大きかった
中央部11cで、最も深い寸法Waとし、車体前後方向の両
端部11a,11bに近づく程浅くし、そして、両端部11a,11b
で、Waよりも小さく、それぞれは同一な寸法Wとする。
かかる構成としたこの例のフロントフェンダにあって
は、絞り成形に引続く、側部1と上部2とのリストライ
ク成形工程において、ドリップフランジ部4と補強ビー
ド部11とを形成する際に、第2図および第3図に示すよ
うに固定されたダイ8へ向けて曲げポンチ12をスライド
させるが、曲げポンチ12は、補強ビード部11の中央部11
cの付近への摺接を開始したときに、端部11a,11bの付近
へはまだ摺接を開始しないことになり、従ってここで
は、中央部11cが先ず曲げポンチ12により折曲され、そ
の後両端部11a,11b方向へ折曲部分が延びて、最後に、
両端部11a,11bが曲げポンチ12により折曲されることに
なる。
上述した折曲過程は、先ず中央部11cの折曲部分の加工
硬化をもたらして、上部2の車体前後方向中央部をダイ
8に倣わせて矯正し、その後、上部2の矯正部分を両端
部方向へ拡張することになるので、スプリングバックの
大きい中央部の矯正された形状は、他の部分の折曲によ
る影響を受けにくくなる。従ってこのフロントフェンダ
によれば、ドリップフランジ部4および補強ビード部11
の形成後の、上部2へのスプリングバックの残留を有効
に防止することができ、車体の外観品質を向上させるこ
とができる。
また、このフロントフェンダにあっては、補強ビード部
11への曲げポンチ12の摺接長さが中央部11cで最も長く
なるので、曲げポンチ12による折曲時にドリップフラン
ジ部4方向への引張り力が中央部11cで最も強くなり、
従って、この中央部11cで、折曲部分の塑性変形が最も
促進されて、形状矯正作用が最も強く働くことになる。
この点からも、このフロントフェンダによれば、上部2
へのスプリングバックの残留を有効に防止することがで
きる。
(考案の効果) かくしてこの考案のフロントフェンダによれば、絞り成
形によって上部に生じたスプリングバックの、ドリップ
フランジ部および補強ビード部の形成後の残留を有効に
防止し得て、組立て後の車体の外観品質を向上させるこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、この考案のフロントフェンダの一実施例を示
す正面図、 第2図および第3図は上記例のフロントフェンダのドリ
ップフランジ部および補強ビード部形成時の、同一時点
での曲げポンチと補強ビード部との位置関係をそれぞれ
示す、第1図のII−II線およIII−III線に沿う断面図、 第4図は、従来のフロントフェンダを示す正面図、 第5図は、上記従来のフロントフェンダの、車体組立て
時のエンジンフードとの位置関係を示す、第4図のV−
V線に沿う断面図、 第6図は、上記従来のフロントフェンダのドリップフラ
ンジ部および補強ビード部形成時の、曲げポンチと補強
ビード部との位置関係を示す、第5図と同様位置での断
面図である。 2…上部 4…ドリップフランジ部 11…補強ビード部、11c…中央部

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】絞り成形により上部(2)とともに成形され
    た、前記上部に連なる部分が、引き続く工程で折曲され
    ることにて、エンジンフードの側方端縁に沿って延在す
    るよう形成されたドリップフランジ部(4)を有するとと
    もに、 前記ドリップフランジ部の、前記上部に隣接する部分
    に、前記折曲により形成されて、前記上部に沿って延在
    する階段状の補強ビード部(11)を有するフロントフェン
    ダにおいて、 前記補強ビード部が、車体前後方向中央部(11c)で最も
    深く、車体前後方向両端部(11a,11b)に近づく程浅くな
    る深さ(Wa,W)を持つことを特徴とする、フロントフェン
    ダ。
JP1987131558U 1987-08-31 1987-08-31 フロントフエンダ Expired - Lifetime JPH0611894Y2 (ja)

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JP1987131558U JPH0611894Y2 (ja) 1987-08-31 1987-08-31 フロントフエンダ

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JPS6436290U JPS6436290U (ja) 1989-03-06
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