JPH06118740A - 静電記録装置 - Google Patents
静電記録装置Info
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- JPH06118740A JPH06118740A JP27033892A JP27033892A JPH06118740A JP H06118740 A JPH06118740 A JP H06118740A JP 27033892 A JP27033892 A JP 27033892A JP 27033892 A JP27033892 A JP 27033892A JP H06118740 A JPH06118740 A JP H06118740A
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- Japan
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- wall surface
- ion
- air flow
- developer
- flow path
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 トナークラウドによるイオンヘッド周辺部や
機内の汚染が発生しない静電記録装置。 【構成】 変調イオン供給手段6の外部壁面と電界印加
手段31に接続された壁面電極30とにより空気流路4
0が構成され、供給手段6の出口開口部から出た空気流
60は、出口近傍の固体壁面である供給手段6の外部壁
面に沿って流れる壁面噴流を形成する。この空気流60
は、供給手段6の外部壁面に沿って流れ、空気流路40
へと流れ込む。現像剤担持体上から離脱した現像剤は供
給手段6と現像剤担持体との間に印加された電界により
供給手段6方向へと移動し、トナークラウド50となる
が、空気流60に乗って空気流通路40内部へと流れ込
み、内部に印加された電界によって静電的に流路40内
部壁面に吸着され、外部へ飛散することはない。
機内の汚染が発生しない静電記録装置。 【構成】 変調イオン供給手段6の外部壁面と電界印加
手段31に接続された壁面電極30とにより空気流路4
0が構成され、供給手段6の出口開口部から出た空気流
60は、出口近傍の固体壁面である供給手段6の外部壁
面に沿って流れる壁面噴流を形成する。この空気流60
は、供給手段6の外部壁面に沿って流れ、空気流路40
へと流れ込む。現像剤担持体上から離脱した現像剤は供
給手段6と現像剤担持体との間に印加された電界により
供給手段6方向へと移動し、トナークラウド50となる
が、空気流60に乗って空気流通路40内部へと流れ込
み、内部に印加された電界によって静電的に流路40内
部壁面に吸着され、外部へ飛散することはない。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、静電記録装置に関し、
特に、帯電された現像剤の薄層上にイオン流変調手段に
より画像信号に応じた潜像を形成する静電記録装置に関
するものである。
特に、帯電された現像剤の薄層上にイオン流変調手段に
より画像信号に応じた潜像を形成する静電記録装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の静電記録方法に関する技
術としては、特願昭61−25166号に開示されたも
のがある。この静電記録装置は、一様に帯電された現像
剤の薄層にイオン流を変調して画像を書き込むことによ
り、現像剤の帯電性を変化させて画像情報に対応した潜
像を形成するものである。また、特開昭61−1698
53号のものにおいては、現像剤内の潜像を背面電極に
より記録紙上に転写する構成をとっている。
術としては、特願昭61−25166号に開示されたも
のがある。この静電記録装置は、一様に帯電された現像
剤の薄層にイオン流を変調して画像を書き込むことによ
り、現像剤の帯電性を変化させて画像情報に対応した潜
像を形成するものである。また、特開昭61−1698
53号のものにおいては、現像剤内の潜像を背面電極に
より記録紙上に転写する構成をとっている。
【0003】これらの静電記録装置の特徴は、レーザー
やLED等の光により感光体に静電潜像を形成する方式
と異なり、直接現像剤の薄層に静電潜像を形成するの
で、感光体が不要となり、小型で簡易な粉体マーキング
技術を実現できるところにある。
やLED等の光により感光体に静電潜像を形成する方式
と異なり、直接現像剤の薄層に静電潜像を形成するの
で、感光体が不要となり、小型で簡易な粉体マーキング
技術を実現できるところにある。
【0004】従来、これらの静電記録装置では、変調イ
オン供給手段(以下、イオンヘッドと呼ぶ。)と現像剤
層が近接して配置されているため、現像剤(以下、トナ
ーと呼ぶ。)によるイオンヘッドあるいは機内の汚染
(以下、トナークラウドと呼ぶ。)が発生する場合があ
る。
オン供給手段(以下、イオンヘッドと呼ぶ。)と現像剤
層が近接して配置されているため、現像剤(以下、トナ
ーと呼ぶ。)によるイオンヘッドあるいは機内の汚染
(以下、トナークラウドと呼ぶ。)が発生する場合があ
る。
【0005】これらの静電記録装置において、トナーク
ラウドの発生を低減させる従来技術としては、特開平3
−96362号に開示されているように、空気流支援型
のイオンヘッドから発生するイオン流と空気流の方向を
別々に制御して、空気流によるトナーの吹き飛ばしを防
ぐ手段が提案されている。
ラウドの発生を低減させる従来技術としては、特開平3
−96362号に開示されているように、空気流支援型
のイオンヘッドから発生するイオン流と空気流の方向を
別々に制御して、空気流によるトナーの吹き飛ばしを防
ぐ手段が提案されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この方
法においても、空気流以外の原因で発生するトナークラ
ウドによる汚染には完全に対処できていない。空気流以
外のトナークラウドの原因としては、例えば、イオンヘ
ッドとトナー担持体ロールとの間に印加された電界が原
因している場合や、トナー担持体ロールの回転による機
械的振動が原因している場合が挙げられる。
法においても、空気流以外の原因で発生するトナークラ
ウドによる汚染には完全に対処できていない。空気流以
外のトナークラウドの原因としては、例えば、イオンヘ
ッドとトナー担持体ロールとの間に印加された電界が原
因している場合や、トナー担持体ロールの回転による機
械的振動が原因している場合が挙げられる。
【0007】電界が原因するトナークラウドの例として
は、次のような場合がある。従来技術においては、図1
0の装置の概略図に示すように、イオンヘッド6からの
イオン取出量を増加させる目的で、トナー担持体4とイ
オンヘッド6との間に直流電圧14を印加し、トナー担
持体4とイオンヘッド6の間に電界を形成させている。
例えば、トナーの帯電極性が負で、画像を書き込むイオ
ンの極性が正である時、正イオンは、電界から受ける静
電気力によってイオンヘッド6からトナー担持体4の方
向へ移動する。通常の場合、トナー2は、トナー2自身
の持つ帯電電荷による静電的付着力と、ファンデルワー
ルス力等による非静電的付着力とによってトナー担持体
4表面に保持されていて、容易に担持体4の表面から離
脱することはない。しかし、一部のトナー粒子は、担持
体4や他のトナー粒子との接触面積が小さく、付着力に
対し電界から受ける静電気力が打ち勝って、担持体4の
表面から離脱するものが出てくる場合がある。電界によ
り離脱したトナー粒子は、図11の説明図に点線矢印で
示すように、イオンヘッド6側へ移動するが、イオンヘ
ッド6出口からの空気流60に乗ってイオンヘッド6周
辺部や機内へと飛散し、トナークラウド50による機内
汚染が生じることになる。
は、次のような場合がある。従来技術においては、図1
0の装置の概略図に示すように、イオンヘッド6からの
イオン取出量を増加させる目的で、トナー担持体4とイ
オンヘッド6との間に直流電圧14を印加し、トナー担
持体4とイオンヘッド6の間に電界を形成させている。
例えば、トナーの帯電極性が負で、画像を書き込むイオ
ンの極性が正である時、正イオンは、電界から受ける静
電気力によってイオンヘッド6からトナー担持体4の方
向へ移動する。通常の場合、トナー2は、トナー2自身
の持つ帯電電荷による静電的付着力と、ファンデルワー
ルス力等による非静電的付着力とによってトナー担持体
4表面に保持されていて、容易に担持体4の表面から離
脱することはない。しかし、一部のトナー粒子は、担持
体4や他のトナー粒子との接触面積が小さく、付着力に
対し電界から受ける静電気力が打ち勝って、担持体4の
表面から離脱するものが出てくる場合がある。電界によ
り離脱したトナー粒子は、図11の説明図に点線矢印で
示すように、イオンヘッド6側へ移動するが、イオンヘ
ッド6出口からの空気流60に乗ってイオンヘッド6周
辺部や機内へと飛散し、トナークラウド50による機内
汚染が生じることになる。
【0008】また、トナー担持体ロール4の回転による
振動や、その端部のシール部の不良が原因してトナーが
こぼれ、上述した例と同様にトナークラウドが発生する
こともある。この場合にも、トナー担持体ロール4から
離脱したトナーは、電界により静電気力を受けてイオン
ヘッド側へ移動し、空気流60に乗ってトナーの機内飛
散を起こすことになる。この状態を放置しておくと、機
械駆動部へのトナー固着に原因するトラブルによる印字
画像品質の低下等の重大な問題が発生することとなる。
振動や、その端部のシール部の不良が原因してトナーが
こぼれ、上述した例と同様にトナークラウドが発生する
こともある。この場合にも、トナー担持体ロール4から
離脱したトナーは、電界により静電気力を受けてイオン
ヘッド側へ移動し、空気流60に乗ってトナーの機内飛
散を起こすことになる。この状態を放置しておくと、機
械駆動部へのトナー固着に原因するトラブルによる印字
画像品質の低下等の重大な問題が発生することとなる。
【0009】本発明はこのような状況に鑑みてなされた
ものであり、その目的は、従来技術では対処しきれなか
った空気流によるトナーの機内飛散を防止し、トナーク
ラウドによるイオンヘッド周辺部や機内の汚染が発生し
ない静電記録装置を提供することである。
ものであり、その目的は、従来技術では対処しきれなか
った空気流によるトナーの機内飛散を防止し、トナーク
ラウドによるイオンヘッド周辺部や機内の汚染が発生し
ない静電記録装置を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明の静電記録装置は、帯電された現像剤の薄層をその表
面に担持する現像剤担持体と、イオン源と該イオン源の
上流に設けられた圧縮空気供給手段とによってイオン流
を発生させ、画像信号に応じて前記イオン流を変調する
ことにより形成されたイオン流を前記現像剤担持体上の
現像剤薄層に向けて供給する変調イオン供給手段と、前
記現像剤担持体上の現像剤を選択的に記録媒体に転写さ
せる転写手段とを具備する静電記録装置において、前記
変調イオン供給手段のイオン出口開口部から該変調イオ
ン供給手段の外部壁面に沿う壁面噴流を形成し、該変調
イオン供給手段の外部壁面の壁面噴流下流側に空気流路
を設けると共に、該空気流路の内部に電界を印加する電
界印加手段を設けたことを特徴とするものである。
明の静電記録装置は、帯電された現像剤の薄層をその表
面に担持する現像剤担持体と、イオン源と該イオン源の
上流に設けられた圧縮空気供給手段とによってイオン流
を発生させ、画像信号に応じて前記イオン流を変調する
ことにより形成されたイオン流を前記現像剤担持体上の
現像剤薄層に向けて供給する変調イオン供給手段と、前
記現像剤担持体上の現像剤を選択的に記録媒体に転写さ
せる転写手段とを具備する静電記録装置において、前記
変調イオン供給手段のイオン出口開口部から該変調イオ
ン供給手段の外部壁面に沿う壁面噴流を形成し、該変調
イオン供給手段の外部壁面の壁面噴流下流側に空気流路
を設けると共に、該空気流路の内部に電界を印加する電
界印加手段を設けたことを特徴とするものである。
【0011】この場合、変調イオン供給手段の外部壁面
として、イオン流を変調する電極により構成してもよ
く、また、その電極とは別体の部材により構成してもよ
い。
として、イオン流を変調する電極により構成してもよ
く、また、その電極とは別体の部材により構成してもよ
い。
【0012】さらに、空気流路の入口に案内板を設けて
もよく、空気流路内面に多数の突起物を設けてもよく、
空気流路に吸引手段を設けてもよい。さらに、空気流路
を構成する壁面の一部が記録媒体の案内板を兼ねるよう
にすることもできる。
もよく、空気流路内面に多数の突起物を設けてもよく、
空気流路に吸引手段を設けてもよい。さらに、空気流路
を構成する壁面の一部が記録媒体の案内板を兼ねるよう
にすることもできる。
【0013】
【作用】本発明の静電記録装置の動作を図2を参照にし
て説明すると、空気流路40は、変調イオン供給手段6
の外部壁面と、電界印加手段31に接続された壁面電極
30とにより構成されている。
て説明すると、空気流路40は、変調イオン供給手段6
の外部壁面と、電界印加手段31に接続された壁面電極
30とにより構成されている。
【0014】変調イオン供給手段6の出口開口部から出
た空気流60は、出口近傍の固体壁面である変調イオン
供給手段6の外部壁面の存在により、その壁面に沿って
流れる壁面噴流を形成する。この空気流は、変調イオン
供給手段6の外部壁面に沿って流れ、上記空気流路40
へと流れ込む。
た空気流60は、出口近傍の固体壁面である変調イオン
供給手段6の外部壁面の存在により、その壁面に沿って
流れる壁面噴流を形成する。この空気流は、変調イオン
供給手段6の外部壁面に沿って流れ、上記空気流路40
へと流れ込む。
【0015】一方、画像信号に応じて変調されたイオン
流は、制御電極8と対向電極20からなるイオン流変調
手段と現像剤担持体との間に印加された電界により、現
像剤担持体側へ移動し、現像剤の薄層内に画像信号に応
じた静電潜像を形成する。
流は、制御電極8と対向電極20からなるイオン流変調
手段と現像剤担持体との間に印加された電界により、現
像剤担持体側へ移動し、現像剤の薄層内に画像信号に応
じた静電潜像を形成する。
【0016】この際、電界あるいは機械的な振動やこぼ
れによって現像剤担持体上から離脱した現像剤は変調イ
オン供給手段6と現像剤担持体との間に印加された電界
により変調イオン供給手段6方向へと移動し、トナーク
ラウド50となる。
れによって現像剤担持体上から離脱した現像剤は変調イ
オン供給手段6と現像剤担持体との間に印加された電界
により変調イオン供給手段6方向へと移動し、トナーク
ラウド50となる。
【0017】発生したトナークラウド50は、上記空気
流60に乗って空気流通路40内部へと流れ込むが、内
部に印加された電界によって静電的に流路40内部壁面
に吸着され、流路40出口より外部へ飛散することはな
い。
流60に乗って空気流通路40内部へと流れ込むが、内
部に印加された電界によって静電的に流路40内部壁面
に吸着され、流路40出口より外部へ飛散することはな
い。
【0018】
【実施例】実施例の説明に先立って、本発明において重
要な物理現象である壁面噴流について説明する。流体が
ノズルから速度のより小さい周囲流体中へと流出する噴
流現象の中で、固体壁面に沿って流出するものを壁面噴
流と呼ぶ。噴流の近傍に固体壁面が存在すると、壁面の
方向へ流れが曲がり(コアンダ効果)、壁面に付着して
流れる現象が見られる。この壁面噴流は、流体力学にお
いてはよく知られた基本的現象であり、例えば、日本機
械学会編の機械工学便覧(A5流体力学)等に詳述され
ている。
要な物理現象である壁面噴流について説明する。流体が
ノズルから速度のより小さい周囲流体中へと流出する噴
流現象の中で、固体壁面に沿って流出するものを壁面噴
流と呼ぶ。噴流の近傍に固体壁面が存在すると、壁面の
方向へ流れが曲がり(コアンダ効果)、壁面に付着して
流れる現象が見られる。この壁面噴流は、流体力学にお
いてはよく知られた基本的現象であり、例えば、日本機
械学会編の機械工学便覧(A5流体力学)等に詳述され
ている。
【0019】本発明においては、圧縮空気供給手段を用
いた変調イオン供給手段において、イオン流出口開口部
近傍に壁面噴流を形成することを必要条件とする。した
がって、変調イオン供給手段は、出口開口部近傍に固体
壁面を持ち、開口部からの空気流が壁面に沿って流れる
ものであり、かつ、外部壁面に導電性の層を有していれ
ば、その材質、形状はいかなるものであってもよい。例
えば、材質としては、アルミニウム、ステンレス等の金
属、あるいは、アクリル樹脂の表面にアルミニウムの導
電層を設けたもの、アルミニウムの表面にポリイミド等
の樹脂層を積層してなるもの等が利用できる。また、例
えば、壁面の形状は、空気流の吹き出し方向に対し30
度の角度に傾斜した平面、空気流吹き出し方向に対して
10度ずつ段階的に下流側で角度が変わる平面、あるい
は、円弧状の断面を持つ曲面等が利用できる。
いた変調イオン供給手段において、イオン流出口開口部
近傍に壁面噴流を形成することを必要条件とする。した
がって、変調イオン供給手段は、出口開口部近傍に固体
壁面を持ち、開口部からの空気流が壁面に沿って流れる
ものであり、かつ、外部壁面に導電性の層を有していれ
ば、その材質、形状はいかなるものであってもよい。例
えば、材質としては、アルミニウム、ステンレス等の金
属、あるいは、アクリル樹脂の表面にアルミニウムの導
電層を設けたもの、アルミニウムの表面にポリイミド等
の樹脂層を積層してなるもの等が利用できる。また、例
えば、壁面の形状は、空気流の吹き出し方向に対し30
度の角度に傾斜した平面、空気流吹き出し方向に対して
10度ずつ段階的に下流側で角度が変わる平面、あるい
は、円弧状の断面を持つ曲面等が利用できる。
【0020】さらに、本発明による空気流路は、その一
方の壁面を変調イオン供給手段の外部壁面とし、これ対
向する壁面は、導電性の層を有していれば、材質、形状
はいかなるものであってもよい。材質としては、例え
ば、上記した変調イオン供給手段と同様に、アルミニウ
ム等の金属や、導電層を有する樹脂等が利用できる。
方の壁面を変調イオン供給手段の外部壁面とし、これ対
向する壁面は、導電性の層を有していれば、材質、形状
はいかなるものであってもよい。材質としては、例え
ば、上記した変調イオン供給手段と同様に、アルミニウ
ム等の金属や、導電層を有する樹脂等が利用できる。
【0021】さらに、本発明による空気流路の形状とし
ては、変調イオン供給手段の出口開口部の下流におい
て、その空気流を通過させることができれば、その断面
形状及び内部壁面の表面はいかなるものであってもよ
い。例えば、滑らかな流路内部表面を持った流路や、細
かい凹凸があってもよい。さらには、流路内部に導電性
や絶縁性の繊維や樹脂を張り付けたものであってもよ
い。
ては、変調イオン供給手段の出口開口部の下流におい
て、その空気流を通過させることができれば、その断面
形状及び内部壁面の表面はいかなるものであってもよ
い。例えば、滑らかな流路内部表面を持った流路や、細
かい凹凸があってもよい。さらには、流路内部に導電性
や絶縁性の繊維や樹脂を張り付けたものであってもよ
い。
【0022】さらに、本発明による空気流路内部に電界
を印加する電界印加手段は、変調イオン供給手段外部壁
面と、これと対向する流路壁面との間に電位差を生じさ
せるものであれば、いかなるものであってもよい。例え
ば、蓄電池やスイッチング電源が利用できるが、機内に
電界を印加する他の手段と機能を共有してもよい。
を印加する電界印加手段は、変調イオン供給手段外部壁
面と、これと対向する流路壁面との間に電位差を生じさ
せるものであれば、いかなるものであってもよい。例え
ば、蓄電池やスイッチング電源が利用できるが、機内に
電界を印加する他の手段と機能を共有してもよい。
【0023】以下、最初に、本発明の静電記録装置の全
体の構成を図1の概略構成図を参照にして説明する。図
中、4は、円筒型もしくは無端ベルト状の現像剤担持体
であり、導電性の部材あるいは導電性の基体表面に誘電
体層を設けたものから形成されている。現像剤担持体4
上に供給された現像剤2は、現像剤担持体4の回転ある
いは移動によって搬送され、表面に接触して配置された
層形成部材5によって電荷が付与されると共に、均一な
現像剤の薄層が現像剤担持体4上に形成される。
体の構成を図1の概略構成図を参照にして説明する。図
中、4は、円筒型もしくは無端ベルト状の現像剤担持体
であり、導電性の部材あるいは導電性の基体表面に誘電
体層を設けたものから形成されている。現像剤担持体4
上に供給された現像剤2は、現像剤担持体4の回転ある
いは移動によって搬送され、表面に接触して配置された
層形成部材5によって電荷が付与されると共に、均一な
現像剤の薄層が現像剤担持体4上に形成される。
【0024】上記現像剤2は、現像剤担持体4上に担持
されるものであれば一成分系、二成分系の何れであって
もさしつかえなく、また、磁性、非磁性の何れであって
もよい。現像剤が一成分系のときは、補助ロール3等に
より直接現像剤担持体4に供給し、現像剤担持体4上の
現像剤に接触して摩擦帯電電荷を付与する方式の層形成
手段によって現像剤薄層を形成する。また、二成分系の
現像剤を用いる場合は、電子写真用の二成分現像器の現
像ロールと現像剤担持体4とを対向させ、両者の間にバ
イアス電圧を印加して現像剤を現像剤担持体4上に均一
に現像させる等の方法によって、現像剤担持体4上に帯
電された現像剤の薄層を形成する。
されるものであれば一成分系、二成分系の何れであって
もさしつかえなく、また、磁性、非磁性の何れであって
もよい。現像剤が一成分系のときは、補助ロール3等に
より直接現像剤担持体4に供給し、現像剤担持体4上の
現像剤に接触して摩擦帯電電荷を付与する方式の層形成
手段によって現像剤薄層を形成する。また、二成分系の
現像剤を用いる場合は、電子写真用の二成分現像器の現
像ロールと現像剤担持体4とを対向させ、両者の間にバ
イアス電圧を印加して現像剤を現像剤担持体4上に均一
に現像させる等の方法によって、現像剤担持体4上に帯
電された現像剤の薄層を形成する。
【0025】このようにして得られた現像剤2の薄層に
対して、変調イオン供給手段6により画像信号に対応し
て静電潜像を形成する。
対して、変調イオン供給手段6により画像信号に対応し
て静電潜像を形成する。
【0026】変調イオン供給手段6は、高圧電圧13を
印加したコロナ放電器等のイオン源7を持ち、圧縮空気
供給源11によって空気流を供給して、イオン流制御部
へイオンを搬送する構成になっている。
印加したコロナ放電器等のイオン源7を持ち、圧縮空気
供給源11によって空気流を供給して、イオン流制御部
へイオンを搬送する構成になっている。
【0027】イオン流の制御部は、絶縁基板9上に形成
された制御電極群8と、対向電極20によって構成され
ている。制御電極8と対向電極20とは、絶縁スペーサ
10によって所定の間隙に設定されている。制御電極8
には画像信号に応じて電位の変化する信号電源12が接
続されており、対向電極20との間の電界を制御するこ
とにより、イオン流をせき止めたり通過させて、画像信
号に応じてイオン流を変調する。
された制御電極群8と、対向電極20によって構成され
ている。制御電極8と対向電極20とは、絶縁スペーサ
10によって所定の間隙に設定されている。制御電極8
には画像信号に応じて電位の変化する信号電源12が接
続されており、対向電極20との間の電界を制御するこ
とにより、イオン流をせき止めたり通過させて、画像信
号に応じてイオン流を変調する。
【0028】この変調イオン供給手段6により変調され
たイオン流は、電源14によって形成された電界によっ
て現像剤担持体4上の現像剤層へと移動し、現像剤の薄
層上に静電潜像を形成する。形成された静電潜像は、現
像剤担持体4の回転により転写部へと搬送される。
たイオン流は、電源14によって形成された電界によっ
て現像剤担持体4上の現像剤層へと移動し、現像剤の薄
層上に静電潜像を形成する。形成された静電潜像は、現
像剤担持体4の回転により転写部へと搬送される。
【0029】転写電極17は、記録紙18を介して現像
剤担持体4と対向し、電源16より印加された電界によ
り、現像剤担持体4上に形成された静電潜像部分の現像
剤を選択的に用紙18上に転写して画像を顕示化する。
剤担持体4と対向し、電源16より印加された電界によ
り、現像剤担持体4上に形成された静電潜像部分の現像
剤を選択的に用紙18上に転写して画像を顕示化する。
【0030】また、転写部で転写されずに現像剤担持体
4上に残った現像剤は、現像剤担持体4の回転によって
ホッパー1の内部へ回収され、新しい現像剤が供給され
た後、再び薄層が形成されて記録に使用される。
4上に残った現像剤は、現像剤担持体4の回転によって
ホッパー1の内部へ回収され、新しい現像剤が供給され
た後、再び薄層が形成されて記録に使用される。
【0031】以下、このような全体構成の下に、本発明
のいくつかの実施例について説明する。 (実施例1)本発明の第1実施例を図1に従って説明す
る。現像剤担持体4は導電性を有するアルミニウム製円
筒からなり、この現像剤担持体4には、層形成部材5の
他に、現像剤2を補給するために設けられた補助ロール
3が回転可能に配設されている。上記層形成部材5は、
装置の固定部(図示せず)に一端が固定された弾性支持
材と、もう一方の端部に装着されたシリコンゴム製の部
材とで構成されている。
のいくつかの実施例について説明する。 (実施例1)本発明の第1実施例を図1に従って説明す
る。現像剤担持体4は導電性を有するアルミニウム製円
筒からなり、この現像剤担持体4には、層形成部材5の
他に、現像剤2を補給するために設けられた補助ロール
3が回転可能に配設されている。上記層形成部材5は、
装置の固定部(図示せず)に一端が固定された弾性支持
材と、もう一方の端部に装着されたシリコンゴム製の部
材とで構成されている。
【0032】変調イオン供給手段6は、空気の流入口と
流出口とを連通する通路の一部にチャンバーを有する放
電シールドと、この放電シールド内に張設されるイオン
源である放電ワイヤー7とで構成されている。シールド
内に空気流を供給する手段として、遠心ファン11が変
調イオン供給手段6の空気の流入口に接続されており、
チャンバー内部の空気圧力が100mmH2 Oになるよ
うに空気を供給する。放電部の放電ワイヤー7と放電シ
ールドの間には直流電源13が接続されて+3.4kV
が印加されており、プラスのコロナ放電を行うと共に、
正イオンを発生させるようになっている。また、通路の
出口開口部には、厚さ150μmの絶縁スペーサ10を
介して、イオン流変調用制御電極8を有する絶縁性基板
9が配設されると共に、制御電極8に制御用の信号電源
12が接続されて20Vの電圧でイオン流を画像信号に
応じて変調する。
流出口とを連通する通路の一部にチャンバーを有する放
電シールドと、この放電シールド内に張設されるイオン
源である放電ワイヤー7とで構成されている。シールド
内に空気流を供給する手段として、遠心ファン11が変
調イオン供給手段6の空気の流入口に接続されており、
チャンバー内部の空気圧力が100mmH2 Oになるよ
うに空気を供給する。放電部の放電ワイヤー7と放電シ
ールドの間には直流電源13が接続されて+3.4kV
が印加されており、プラスのコロナ放電を行うと共に、
正イオンを発生させるようになっている。また、通路の
出口開口部には、厚さ150μmの絶縁スペーサ10を
介して、イオン流変調用制御電極8を有する絶縁性基板
9が配設されると共に、制御電極8に制御用の信号電源
12が接続されて20Vの電圧でイオン流を画像信号に
応じて変調する。
【0033】変調イオン供給手段6と現像剤担持体4と
は1mmの距離に保持されており、電源14によって現
像剤担持体4を変調イオン供給手段6に対し−1kVに
保っている。
は1mmの距離に保持されており、電源14によって現
像剤担持体4を変調イオン供給手段6に対し−1kVに
保っている。
【0034】変調イオン供給手段6はアルミニウム製
で、その外部壁面は出口開口部の空気流の方向に対して
30度の角度に設定された幅10mmの平面になってい
る。
で、その外部壁面は出口開口部の空気流の方向に対して
30度の角度に設定された幅10mmの平面になってい
る。
【0035】この実施例の空気流路を示す図3に示すよ
うに、この壁面の下流には、さらに60度の角度をつけ
て空気流流路40が設けられている。空気流流路40の
壁面電極30は厚さ1mmのアルミニム板からなり、電
源31により変調イオン供給手段6の外部壁面との電位
差を500Vに保っている。空気流流路40の間隙は3
mmで、流路の流れ方向の長さは60mmである。さら
に、変調イオン供給手段6の長手方向の長さは220m
mであり、図示しない両端は、アクリル樹脂によるスペ
ーサで流路40の側端部を構成している。
うに、この壁面の下流には、さらに60度の角度をつけ
て空気流流路40が設けられている。空気流流路40の
壁面電極30は厚さ1mmのアルミニム板からなり、電
源31により変調イオン供給手段6の外部壁面との電位
差を500Vに保っている。空気流流路40の間隙は3
mmで、流路の流れ方向の長さは60mmである。さら
に、変調イオン供給手段6の長手方向の長さは220m
mであり、図示しない両端は、アクリル樹脂によるスペ
ーサで流路40の側端部を構成している。
【0036】本実施例により印字を行ったことろ、変調
イオン供給手段6外部壁面に沿って壁面噴流が形成さ
れ、流路40内部での圧力損失もほとんどなく、空気流
60はスムーズに流路40内部を通過した。さらに、出
力された画像は良好であり、発生したトナークラウドは
全て流路40内部の壁面に捕集され、流路40の出口か
ら下流側へのトナー飛散は発生しなかった。
イオン供給手段6外部壁面に沿って壁面噴流が形成さ
れ、流路40内部での圧力損失もほとんどなく、空気流
60はスムーズに流路40内部を通過した。さらに、出
力された画像は良好であり、発生したトナークラウドは
全て流路40内部の壁面に捕集され、流路40の出口か
ら下流側へのトナー飛散は発生しなかった。
【0037】(実施例2)図4は、本発明による第2実
施例の流路の概略を示すものである。第1の実施例と共
通の機構部分についての説明は省略する。
施例の流路の概略を示すものである。第1の実施例と共
通の機構部分についての説明は省略する。
【0038】本実施例では、変調イオン供給手段6の外
部壁面32を、対向電極20と別体に構成しており、こ
れにより加工性に柔軟性を確保している。そして、その
外部壁面32を半径10mmの円筒曲面で構成してい
る。これ以外の構成は実施例1と同じである。
部壁面32を、対向電極20と別体に構成しており、こ
れにより加工性に柔軟性を確保している。そして、その
外部壁面32を半径10mmの円筒曲面で構成してい
る。これ以外の構成は実施例1と同じである。
【0039】本実施列では、壁面噴流をスモークにより
可視化して第1実施例と比較したところ、流れはさらに
壁面近傍よりに安定して形成されていた。第1実施例で
は、流路内に捕集されたトナーの大部分は流路40の内
部の流れ方向の入口部分から中央までの間に付着されて
いたが、本実施例では、流路入口付近への付着がさらに
多かった。これは、第1実施例での流路入口部分の角度
が60度だったのに対し、本実施例では曲面を利用した
ことにより、流路入口部分での流れの乱れが少なかった
ことに起因している。
可視化して第1実施例と比較したところ、流れはさらに
壁面近傍よりに安定して形成されていた。第1実施例で
は、流路内に捕集されたトナーの大部分は流路40の内
部の流れ方向の入口部分から中央までの間に付着されて
いたが、本実施例では、流路入口付近への付着がさらに
多かった。これは、第1実施例での流路入口部分の角度
が60度だったのに対し、本実施例では曲面を利用した
ことにより、流路入口部分での流れの乱れが少なかった
ことに起因している。
【0040】(実施例3)図5は、本発明による第3実
施例の流路の概略を示すものである。第1の実施例と共
通の機構部分についての説明は省略する。
施例の流路の概略を示すものである。第1の実施例と共
通の機構部分についての説明は省略する。
【0041】本実施例では、第1実施例の流路40の入
口に厚さ0.1mmの樹脂製マイラーを案内板33とし
て取り付けたものである。案内板33の流路入口部から
の突き出し量は3mmで、さらにその先に、幅20mm
の部分を角度45度に曲げ、記録紙18の表面まで達す
るようにしている。これにより、現像剤担持体4の近傍
の空気流60全てを流路40内部に導くことができ、実
施例1では記録紙18の表面へわずかにこぼれていたト
ナーも全て捕集することができた。
口に厚さ0.1mmの樹脂製マイラーを案内板33とし
て取り付けたものである。案内板33の流路入口部から
の突き出し量は3mmで、さらにその先に、幅20mm
の部分を角度45度に曲げ、記録紙18の表面まで達す
るようにしている。これにより、現像剤担持体4の近傍
の空気流60全てを流路40内部に導くことができ、実
施例1では記録紙18の表面へわずかにこぼれていたト
ナーも全て捕集することができた。
【0042】(実施例4)図6は、本発明による第4実
施例の流路の概略を示すものである。第1の実施例と共
通の機構部分についての説明は省略する。
施例の流路の概略を示すものである。第1の実施例と共
通の機構部分についての説明は省略する。
【0043】本実施例では、第1実施例の流路40の内
部表面に多数の突起34を設けたものである。突起34
の高さは0.2mmで、変調イオン供給手段6の外郭と
壁面30をアルミニウムの引き抜き材で構成した。この
突起34により、流路40の内部表面積が増し、トナー
の吸着総量を第1実施側より多くできた。また、流路4
0壁面での空気の摩擦により流路40内部を通り抜ける
空気に乱れが起こらず、全て流路40出口から排出され
た。
部表面に多数の突起34を設けたものである。突起34
の高さは0.2mmで、変調イオン供給手段6の外郭と
壁面30をアルミニウムの引き抜き材で構成した。この
突起34により、流路40の内部表面積が増し、トナー
の吸着総量を第1実施側より多くできた。また、流路4
0壁面での空気の摩擦により流路40内部を通り抜ける
空気に乱れが起こらず、全て流路40出口から排出され
た。
【0044】(実施例5)図7は、本発明による第5実
施例の流路の概略を示すものである。第1の実施例と共
通の機構部分についての説明は省略する。
施例の流路の概略を示すものである。第1の実施例と共
通の機構部分についての説明は省略する。
【0045】本実施例では、第1実施例の流路40の内
部表面に多数の絶縁性繊維35を設けたものである。繊
維35の長さは1mmである。流路40内部でのトナー
クラウドの集塵は、静電的な手段と共に、繊維35との
接触によって行った。これにより、流路40内部を通過
するトナーは、壁面又は繊維35との接触機会が増し、
集塵の総量が上がった。なお、流路40内部を通り抜け
る空気は、この繊維35によって乱されず、全てスムー
ズに流路40出口から排出された。
部表面に多数の絶縁性繊維35を設けたものである。繊
維35の長さは1mmである。流路40内部でのトナー
クラウドの集塵は、静電的な手段と共に、繊維35との
接触によって行った。これにより、流路40内部を通過
するトナーは、壁面又は繊維35との接触機会が増し、
集塵の総量が上がった。なお、流路40内部を通り抜け
る空気は、この繊維35によって乱されず、全てスムー
ズに流路40出口から排出された。
【0046】(実施例6)図8は、本発明による第6実
施例の流路の概略を示すものである。第1の実施例と共
通の機構部分についての説明は省略する。
施例の流路の概略を示すものである。第1の実施例と共
通の機構部分についての説明は省略する。
【0047】この実施例では、第1実施例の流路40の
出口に、軸流ファンによる吸引手段70を取り付けたも
のである。吸引手段70により、壁面噴流により搬送さ
れてくるトナークラウド以外に、現像剤担持体4表面か
らこぼれたトナーまで流路40内で捕集することができ
た。
出口に、軸流ファンによる吸引手段70を取り付けたも
のである。吸引手段70により、壁面噴流により搬送さ
れてくるトナークラウド以外に、現像剤担持体4表面か
らこぼれたトナーまで流路40内で捕集することができ
た。
【0048】(実施例7)図9は、本発明による第5実
施例の流路の概略を示すものである。第1の実施例と共
通の機構部分についての説明は省略する。
施例の流路の概略を示すものである。第1の実施例と共
通の機構部分についての説明は省略する。
【0049】本実施例では、壁面電極30が記録紙18
の案内板を兼ねるようにしたものである。この場合の壁
面電極30は厚さ2mmの鋼板製で、記録紙18と接触
する表面にはテフロン(商品名)テープを貼り付けて記
録紙18との摩擦を小さくしている。流路40の幅は、
実施例1と同様に3mmであり、集塵の効果は全く変わ
りなく良好であった。
の案内板を兼ねるようにしたものである。この場合の壁
面電極30は厚さ2mmの鋼板製で、記録紙18と接触
する表面にはテフロン(商品名)テープを貼り付けて記
録紙18との摩擦を小さくしている。流路40の幅は、
実施例1と同様に3mmであり、集塵の効果は全く変わ
りなく良好であった。
【0050】以上、本発明の静電記録装置をいくつかの
実施例に基づいて説明してきたが、本発明はこれら実施
例に限定されず種々の変形が可能である。
実施例に基づいて説明してきたが、本発明はこれら実施
例に限定されず種々の変形が可能である。
【0051】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の静電記録装置によると、変調イオン供給手段のイオン
出口開口部から変調イオン供給手段の外部壁面に沿う壁
面噴流を形成し、変調イオン供給手段の外部壁面の壁面
噴流下流側に空気流路を設けると共に、その空気流路の
内部に電界を印加する電界印加手段を設けたので、現像
剤担持体上から離脱した現像剤に起因するトナークラウ
ドは、格別の送風、吸引手段を設けなくとも、空気流に
乗って空気流路へと流れ込み、その内部に印加された電
界によって静電的に流路内部壁面に吸着され、流路出口
より外部へ飛散することはなく、イオンヘッドあるいは
機内の汚染が防止できる。
の静電記録装置によると、変調イオン供給手段のイオン
出口開口部から変調イオン供給手段の外部壁面に沿う壁
面噴流を形成し、変調イオン供給手段の外部壁面の壁面
噴流下流側に空気流路を設けると共に、その空気流路の
内部に電界を印加する電界印加手段を設けたので、現像
剤担持体上から離脱した現像剤に起因するトナークラウ
ドは、格別の送風、吸引手段を設けなくとも、空気流に
乗って空気流路へと流れ込み、その内部に印加された電
界によって静電的に流路内部壁面に吸着され、流路出口
より外部へ飛散することはなく、イオンヘッドあるいは
機内の汚染が防止できる。
【図1】本発明による静電記録装置の全体の構成を示す
概略構成図である。
概略構成図である。
【図2】本発明の作用を説明するための図である。
【図3】第1実施例による空気流路の概略構成図であ
る。
る。
【図4】第2実施例による空気流路の概略構成図であ
る。
る。
【図5】第3実施例による空気流路の概略構成図であ
る。
る。
【図6】第4実施例による空気流路の概略構成図であ
る。
る。
【図7】第5実施例による空気流路の概略構成図であ
る。
る。
【図8】第6実施例による空気流路の概略構成図であ
る。
る。
【図9】第7実施例による空気流路の概略構成図であ
る。
る。
【図10】従来技術による静電記録装置の概略構成図で
ある。
ある。
【図11】トナークラウドの発生過程を説明するための
図である。
図である。
1…ホッパー、2…現像剤、3…補助ロール、4…現像
剤担持体、5…層形成部材、6…イオンヘッド、7…イ
オン源、8…制御電極、9…絶縁基板、10…絶縁スペ
ーサ、11…圧縮空気供給装置、12…信号電源、13
…イオン源用高圧電源、14…電源、16…転写用電
源、17…転写電極、18…記録紙、20…対向電極、
30…空気流通路壁面電極、31…電界印加手段、32
…外部壁面、33…流路入口案内板、34…突起、35
…繊維、40…空気流通路、50…トナークラウド、6
0…空気流、70…吸引手段
剤担持体、5…層形成部材、6…イオンヘッド、7…イ
オン源、8…制御電極、9…絶縁基板、10…絶縁スペ
ーサ、11…圧縮空気供給装置、12…信号電源、13
…イオン源用高圧電源、14…電源、16…転写用電
源、17…転写電極、18…記録紙、20…対向電極、
30…空気流通路壁面電極、31…電界印加手段、32
…外部壁面、33…流路入口案内板、34…突起、35
…繊維、40…空気流通路、50…トナークラウド、6
0…空気流、70…吸引手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 八木圭一 神奈川県海老名市本郷2274番地富士ゼロッ クス株式会社内
Claims (7)
- 【請求項1】 帯電された現像剤の薄層をその表面に担
持する現像剤担持体と、イオン源と該イオン源の上流に
設けられた圧縮空気供給手段とによってイオン流を発生
させ、画像信号に応じて前記イオン流を変調することに
より形成されたイオン流を前記現像剤担持体上の現像剤
薄層に向けて供給する変調イオン供給手段と、前記現像
剤担持体上の現像剤を選択的に記録媒体に転写させる転
写手段とを具備する静電記録装置において、 前記変調イオン供給手段のイオン出口開口部から該変調
イオン供給手段の外部壁面に沿う壁面噴流を形成し、該
変調イオン供給手段の外部壁面の壁面噴流下流側に空気
流路を設けると共に、該空気流路の内部に電界を印加す
る電界印加手段を設けたことを特徴とする静電記録装
置。 - 【請求項2】 前記変調イオン供給手段の外部壁面が、
イオン流を変調する電極により構成されていることを特
徴とする請求項1記載の静電記録装置。 - 【請求項3】 前記変調イオン供給手段の外部壁面が、
イオン流を変調する電極とは別体の部材により構成され
ていることを特徴とする請求項1記載の静電記録装置。 - 【請求項4】 前記空気流路の入口に案内板を設けたこ
とを特徴とする請求項1記載の静電記録装置。 - 【請求項5】 前記空気流路内面に多数の突起物を設け
たことを特徴とする請求項1記載の静電記録装置。 - 【請求項6】 前記空気流路に吸引手段を設けたことを
特徴とする請求項1記載の静電記録装置。 - 【請求項7】 前記空気流路を構成する壁面の一部が記
録媒体の案内板を兼ねるようにしたことを特徴とする請
求項1記載の静電記録装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27033892A JPH06118740A (ja) | 1992-10-08 | 1992-10-08 | 静電記録装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27033892A JPH06118740A (ja) | 1992-10-08 | 1992-10-08 | 静電記録装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06118740A true JPH06118740A (ja) | 1994-04-28 |
Family
ID=17484867
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP27033892A Pending JPH06118740A (ja) | 1992-10-08 | 1992-10-08 | 静電記録装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06118740A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0763785A1 (en) * | 1995-09-14 | 1997-03-19 | Agfa-Gevaert N.V. | A DEP (Direct Electrostatic Printing) device using gas stream to provide a toner cloud |
-
1992
- 1992-10-08 JP JP27033892A patent/JPH06118740A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0763785A1 (en) * | 1995-09-14 | 1997-03-19 | Agfa-Gevaert N.V. | A DEP (Direct Electrostatic Printing) device using gas stream to provide a toner cloud |
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