JP4466199B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、電子写真プロセスを用いた複写機、プリンター、又はファクシミリ装置等の画像形成装置に関し、特に、転写前帯電器を備える画像形成装置に関するものである。
一般に、この種の画像形成装置においては、像担持体である感光体ドラム上に形成された静電潜像を現像剤(トナー)で現像してトナー像を得て、このトナー像を記録用紙に転写して画像を形成している。そして、画像形成装置においては、転写前におけるトナー帯電量を調整するため、現像器と転写位置との間に転写前帯電器を備えているものがある。
このような画像形成装置では、現像の際現像ローラの回転に起因して、低帯電トナーが飛散して画像形成装置内の汚染が生じることが多く、さらには、像担持体上の逆帯電トナーが飛散して画像形成装置内の汚染が生じることもある。そして、飛散トナーの量が多くなると、画像形成装置内の各種部品等に悪影響を及ぼし、画質低下等の不具合が生じてしまう。
このような事態に対処するため現像器の像担持体回転方向下流側に回収ローラ(導電ローラ)を配置して、この導電ローラにバイアス電圧を印加して(このバイアス電圧はトナー帯電極性と同極性である)、導電ローラによって飛散トナーを捕集することが行われている(特許文献1参照)。
また、転写前帯電器に飛散トナーが付着することを防止するため、トナー飛散封止用電極を、現像器のケーシングの下流側に所定の間隔をあけて、転写前帯電器に設けて、転写前帯電器トナー飛散封止用電極に現像バイアスと同極性の電位を印加し、トナー飛散封止用電極に印加された電位により形成された電界によって、現像器から飛散したトナーを、現像器とトナー飛散封止用電極との間の空隙に沿って導いて、転写前帯電器のトナー汚染を防止するようにしたものがある(特許文献2参照)。
特開平11−95551号公報(第3頁〜第4頁、第1図〜第4図) 特開平11−338250号公報(第3頁〜第5頁、第1図〜第5図)
ところで、特許文献1に記載された画像形成装置(以下従来例1と呼ぶ)においては、導電ローラを現像器の下流側に設けて飛散トナーを回収しているものの、従来例1においては、転写前帯電器にはトナー帯電極性と同極性の電圧が印加される結果、像担持体上のトナーが転写前帯電器に導かれて転写前帯電器(特にシールド)がトナーで汚染されてしまうことがある。つまり、従来例1では、導電性ローラで飛散トナーを回収しているものの、転写前帯電器はトナー帯電極性と同極性の電圧が印加される結果、帯電量の絶対値が負帯電トナーよりもかなり低く、逆帯電トナーの発生しやすい正帯電トナーを現像剤として用いる場合には、転写前帯電器のトナー汚染を防止することが難しいという課題がある。
特許文献2に記載された画像形成装置(以下従来例2と呼ぶ)においては、トナー飛散封止用電極(所謂シールド電極)に現像バイアスと同極性の電圧を印加して飛散トナーを捕集しているものの、従来例2における電極の役目は、前述の導電ローラと同一であり、転写前帯電器自体にはトナー帯電極性と同極性の電圧が印加されることを考慮すると、帯電量の絶対値が負帯電トナーよりもかなり低く、逆帯電トナーの発生しやすい正帯電トナーを現像剤として用いる場合には、転写前帯電器のトナー汚染を防止することが難しいという課題がある。
従って、本発明はかかる従来技術の問題に鑑み、転写前帯電器のトナー汚染を確実に防止して良好な画像形成を行うことのできる画像形成装置を提供することを目的とするものである。
そこで、本発明はかかる課題を解決するために、静電潜像が形成される静電潜像像担持体と、前記静電潜像を現像して前記静電潜像をトナー像とする現像手段と、前記トナー像を転写媒体に転写する転写手段と、前記現像手段と前記転写手段との間に配置され前記トナー像を再帯電する転写前帯電器とを有する画像形成装置において、
前記転写前帯電器と前記現像手段との間には接地された封止用部材が配置され、
前記転写前帯電器のシールドは少なくとも第1及び第2のシールド部に分割され、
前記静電潜像担持体の回転方向上流側に位置する第2のシールド部が前記封止用部材として用いられ、
前記第1のシールド部に前記トナー像中のトナーと同極性のシールドバイアス電圧を印加するようにしたことを特徴とするものである。
本発明では、前記シールドバイアス電圧は前記再帯電後のトナー電位以上でかつ該トナー電位近傍の電圧であることが望ましい。
また、本発明では、前記現像手段と前記封止用部材との間に前記トナー像中のトナーと同極性の回収バイアス電圧が印加される回収手段を配置することが望ましい。
さらに、本発明では、前記シールド内を排気する排気手段を有しており、例えば、前記シールドには前記静電潜像担持体と反対側の面に開口部が形成され、前記排気手段は前記開口部を介して前記シールド内を排気する。
また、本発明では、前記シールドバイアス電圧をオンオフ制御する制御手段を有し、
該制御手段は前記シールドバイアス電圧がオフされた際予め規定された時間前記排気手段を駆動する。
以上のように、本発明の画像形成装置は、転写前帯電器と現像手段との間に接地された封止用部材を配置して、転写前帯電器のシールドにトナー像中のトナーと同極性のシールドバイアス電圧を印加するようにしたので、現像手段から飛散したトナーがシールドに付着することがなく、しかも静電潜像担持体上のトナーを再帯電する際に飛散するトナーがシールドへ付着することを防止できるという効果がある。また、シールドが汚れると、転写前帯電器の帯電を安定させるというシールド本来の役割が損なわれるのであるが、本発明によって転写前帯電器の帯電を安定して維持することが可能となる。
本発明では、転写前帯電器のシールドを少なくとも第1及び第2のシールド部に分割して、静電潜像担持体の回転方向上流側に位置する第2のシールド部を封止用部材として用い、第1のシールド部にシールドバイアス電圧を印加するようにしたので、転写前帯電器のシールドへのトナーの付着を防止できるばかりでなく、新たに封止用部材を設ける必要がなく、部品点数を削減できるという効果がある。また、シールドが汚れると、転写前帯電器の帯電を安定させるというシールド本来の役割が損なわれるのであるが、本発明によって転写前帯電器の帯電を安定して維持することが可能となる。
本発明では、現像手段と封止用部材との間にトナー像中のトナーと同極性の回収バイアス電圧が印加される回収手段を配置するようにしたので、現像手段から飛散するトナーを確実に回収できるという効果がある。
さらに、本発明では、シールド内を排気する排気手段を備えているので、例えば、印字が終了して、シールドバイアス電圧の印加が停止されても、転写動作終了直後に現像手段から飛散して浮遊するトナーが排気手段によって排気される結果、浮遊トナーがシールドに堆積してシールドにトナー汚染が生じることがないという効果がある。また、画像形成動作中には排気手段を動作させないので、静電潜像を現像したトナー像を排気手段の動作によって発生する空気の流れによって乱すことがないという効果もある。
以下、図面を参照して本発明の好適な実施例を例示的に詳しく説明する。但しこの実施例に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対的配置等は特に特定的な記載がない限りは、この発明の範囲をそれに限定する趣旨ではなく、単なる説明例に過ぎない。
図1を参照して、図示の画像形成装置10は、像担持体である感光体ドラム11を有しており、感光体ドラム11の周囲には、主帯電器12、現像器13、転写前帯電器14、及びクリーニングユニット15が配置されている。そして、感光体ドラム11は転写位置において、転写手段である転写ベルト16に当接している。
図示のように現像器13には現像ローラ13aが備えられており、現像器筐体13bを仕切るようにして仕切壁131が設けられ、現像器筐体13b内において、この仕切壁131で区切られた下側部分には回収ローラ13cが配置され、感光体ドラム11と対面している。また、転写前帯電器14と現像器13との間には封止用部材17が配置されている。そして、この封止用部材17は転写前帯電器14のシールド14aとは絶縁された状態とされて、接地されている。なお、この封止用部材17は転写前帯電器14のシールド14aと現像器筐体13bとの対向面間のほぼ中央かやや、現像器筐体13cによった位置に配置することが望ましい。このように配置しないと、つまり、封止用部材17がシールド14aに近過ぎると、シールド14aに印加される電圧による電界の影響を受け、封止部材17による効果が損なわれてしまうためである。シールド14aと現像器筐体13cとの間隔が十分ある場合には、シールド14aの電界の影響を受けない程度に離して封止用部材17を配置すればよい。封止用部材17はステンレス等の金属板で構成されている。このようにして封止用部材17を配置すると、シールド14aの、特に現像器13に面した外側が直接現像器と対面することによって、シールド14aが逆帯電トナーを吸引することによって汚れることが防げる。また、封止用部材17も現像器13から飛散したトナーによって汚染されない。
なお、回収ローラ13cにはトナー帯電極性と同極性のバイアス電圧(以下回収ローラバイアス電圧と呼ぶ)21が印加され、転写前帯電器14のシールド14aにはトナー帯電極性と同極性のバイアス電圧(以下シールドバイアス電圧と呼ぶ)22が印加されている。図示の例では、トナーはプラス帯電されるので、回収ローラバイアス電圧21及びシールドバイアス電圧22ともにプラス電圧である。そして、シールドバイアス電圧22は、例えば、制御装置(図示せず)によって制御され、画像形成装置10によって印字が開始されると、シールドバイアス電圧22がシールド14aに印加され、印字が終了すると、つまり、画像形成装置10が停止すると、シールドバイアス電圧22の印加が停止される。
画像形成を行う際には、主帯電器12によって感光体ドラム11の表面が均一に帯電されて(プラス帯電)、画像データに応じて露光ユニット(図示せず)によって感光体ドラム11を露光して、感光体ドラム11上に静電潜像を形成する。そして、現像ローラ13aによって静電潜像を現像して感光体ドラム11上にトナー像を形成する(トナーはプラスに帯電している)。回収ローラバイアス電圧21はトナー帯電極性と同極性であるから、回収ローラバイアス電圧21の印加によって感光体ドラム11と回収ローラ13cとの間に形成される電界の作用に応じて正極性のトナーは感光体ドラム11側へ押し戻される静電気力を受ける。
一方、トナーには反対極性の負極性トナーも不可避的に存在する。この負極性トナーは上記の電界の作用によって回収ローラ13c側への静電気力を受けて回収ローラ13cの表面に吸着されて、現像器筐体13b内に回収される。
その後、感光体ドラム11上のトナー像に対して転写前帯電器14によって電荷が与えられて、トナーの帯電量が調整された後、転写位置で転写ベルト16によって記録紙(転写媒体)にトナー像が転写される。そして、記録用紙は定着ユニット(図示せず)に搬送されて、ここで記録用紙上のトナー像が定着された後排紙される。なお、感光体ドラム11上に残留した残留トナーはクリーニングユニット15によってクリーニングされる。
ところで、シールドバイアス電圧22はトナー帯電極性と同極性の電圧であると、回収ローラ13cによって未回収の負極性トナーがシールド14aに付着することになるが、前述のように転写前帯電器14の上流側には接地された封止用部材17が配置されているため、この封止用部材17によって負極性トナーがシールド14aに付着することが防止される。
以下具体的な例を挙げて、転写前帯電器14へのトナー付着防止について説明することにする。いま、感光体ドラム11として直径84mmのアモルファスシリコン感光体ドラムを用い、この感光体ドラム11の感光体膜厚を34μm、暗電位を300V、明電位を20V、その周速を440mm/sとした。また、トナーとして磁性一成分トナーを用いてそのトナーチャージ量を6μC/gとした。さらに、現像器13では現像バイアス電圧を、直流成分であるVDCは+250V、交流成分であるVACの振幅は1.8kVで周波数は2.5kHz、デューティー比は35%とした。回収ローラ13cには+1kVの回収ローラバイアス電圧21を印加した。
転写前帯電器14はコロトロン方式の帯電器を用い、その感光体ドラム11の周方向の帯電幅を11.0mm、ワイヤ14b−シールド14a間距離をシールド側面間で5.5mm、シールド背面間で7.0mmとした。また、ワイヤ14b−感光体ドラム間距離を6.0mmとし、ワイヤに直流成分であるVDCは1.0kV、交流成分であるVACの振幅は7.0kVで周波数はVf:1.0kHzデューティー比は50%の電圧を印加した。なお、転写前帯電器14によって帯電したトナー層の帯電電位は約350Vであった。また、現像器筐体13bと転写前帯電器14のシールド14aとの間隔は11mmであり、シールド14aと封止用部材17との間隔は7mmとし、感光体ドラム11と封止用部材17の先端との距離は3mmとした。シールドバイアス電圧22を、−400V、+200V、+400V、+800Vとして、転写前帯電器14のシールド14aへのトナー付着を観測した。なお、転写前帯電器14のシールド14aを接地して、同様に、転写前帯電器14のシールド14aへのトナー付着を観測した。その結果を図2に示す。
図2を参照して、印刷枚数1000枚、3000枚、5000枚、及び10000枚後において、転写前帯電器14のシールド14aへのトナー付着を観測したところ、シールドバイアス電圧22が+400Vでは、印字枚数10000枚までトナー付着は観測されず(○で示す)。シールドバイアス電圧が−400Vであると、1000枚でトナー付着が観測され(△で示す)、3000枚となると、シールド14aに多量にトナーが付着した(×で示す)。
シールド14aを接地した際も、シールドバイアス電圧22を−400Vとした際と同様であり、シールドバイアス電圧22を+200Vとすると、印刷枚数10000枚でシールド14aに多量のトナーが付着していた。また、シールドバイアス電圧22が+800Vでは印刷枚数1000枚でトナーの付着が観測されたものの、印刷枚数10000枚まで多量のトナーが付着することはなかった。なお、シールドバイアス電圧22を+400Vとした際、封止用部材17及びシールド14a内部へのトナー付着はなかった。
上述の実験結果によれば、シールドバイアス電圧22を再帯電後のトナー層電位以上とすれば、転写前帯電器14の電極(ワイヤ)14bによって生じる電界と同一の向きの電界がシールド14aと感光体ドラム11との間に生じ、シールド14aへ感光体ドラム11からトナーが飛翔することを防止できることがわかった。一方、シールドバイアス電圧が高すぎると(例えば、+800V)、感光体ドラム11上で電界による摩擦帯電等が生じ、トナーが逆帯電してこの逆帯電トナーがシールド14aに付着することが分かった。
感光体ドラム11上のトナー層は転写前帯電器14によってチャージされることになるが、この際、トナー同士のクーロン反発によってトナー像の上層に位置するトナーが飛散する。上述の例では、転写前帯電器14のシールド14aにトナー電位以上でトナー電位近傍のシールドバイアス電圧22を印加しているから、上述のようにして飛散したトナーのシールド14aへの付着を防止できることになる。
一方、回収ローラ13cで回収されるトナーは現像の際飛散する逆帯電トナーであり、回収ローラ13cで回収されない逆帯電トナーがあったとしても、回収ローラ13cと転写前帯電器14との間に、接地された封止用部材17を配置しているから、逆帯電トナーが封止用部材17によって阻止され、転写前帯電器14のシールド14aに逆帯電トナーが付着することがない。
比較のため、転写前帯電器14のシールド14aを接地し、封止用部材17に+400Vのバイアス電圧を印加してみたところ、シールド14a及び封止用部材17ともに多量のトナーが付着することが観測できた。
ここで、前述の封止用部材17を取り外し、転写前帯電器14のシールド14aを上下に分割して、上シールド14c及び下シールド14dとし(上シールド14cとは感光体ドラム11の回転方向(実線矢印で示す方向)上流側に位置するシールド(第2のシールド部)である。つまり、転写前帯電器14のシールド14aは図1において破線で示す位置で分割される)、前述した条件と同一の条件でシールド14aへのトナー付着を観測した。この際、上シールド14cは接地し、下シールド(第1のシールド部)14dには、シールドバイアス電圧22として、−400V、+200V、+400V、+800Vを印加し、転写前帯電器14のシールド14aへのトナー付着を観測した。なお、下シールド14dも接地して、同様に、転写前帯電器14のシールド14aへのトナー付着を観測した。その結果を図3に示す。
図3を参照して、印刷枚数1000枚、3000枚、5000枚、及び10000枚後において、転写前帯電器14のシールド14aへのトナー付着を観測したところ、下シールド14dへ印加するシールドバイアス電圧22が+400Vでは、印字枚数10000枚までトナー付着は観測されず(○で示す)。下シールド14dへ印加するシールドバイアス電圧22が−400Vであると、1000枚でトナー付着が観測され(△で示す)、3000枚となると、シールド14aに多量にトナーが付着した(×で示す)。
下シールド14dを接地した際も、下シールド14dへ印加するシールドバイアス電圧22を−400Vとした際と同様であり、下シールド14dへ印加するシールドバイアス電圧22を+200Vとすると、印刷枚数10000枚でシールド14aに多量のトナーが付着していた。また、下シールド14dへ印加するシールドバイアス電圧22が+800Vでは印刷枚数1000枚でトナーの付着が観測されたものの、印刷枚数10000枚まで多量のトナーが付着することはなかった。
このように、転写前帯電器14を上下に2つに分割して、感光体ドラム11の回転方向上流側に位置する上シールド14cを接地して、下シールド14dにシールドバイアス電圧を印加しても、転写前帯電器14のシールド14aにトナーが付着しないことが確認できた。
実施例1で説明した画像形成装置10においては、転写前帯電器14と現像器13との間に封止用部材17を配置して、この封止用部材17を接地し、さらに、転写前帯電器14のシールド14aにトナーと同極性のシールドバイアス電圧22を印加して、飛散したトナーのシールド14aへの付着を防止しているが、画像形成装置10が停止された際には、シールド14aに印加するシールドバイアス電圧22も停止されることになる。一方、画像形成装置10が停止された直後においては、現像ローラ13aから飛散したトナーが転写前帯電器14付近に浮遊している場合があり、この浮遊トナーがシールド14aに堆積して、シールド14aがトナーで汚染されることがある。特に、高湿環境下(例えば28℃、70%RH)においてトナーが充分帯電しにくくなり、このような汚染が発生する場合がある。実施例1の形態でも常温常湿環境(例えば、23℃、50%RH)や低温低湿環境(例えば、10℃、20%RH)では上記の問題は発生しない。実施例2の評価は高湿環境下(28℃、70%RH)において実施した。
ここでは、上述のような画像形成装置10停止後におけるシールド14aのトナー汚染を防止するため、図4に示すように、排気ファン31を設けた。図4において、図1に示す構成要素と同一の参照番号については同一の参照番号を付す。転写前帯電器14のシールド14aはその背面側に開口部が形成され、この開口部を介して転写前帯電器14には排気ファン31が連結されている。なお、図示はしないが、排気ファン31は排気ダクトに連結され、排気ファン31によって排気された空気は、排気ダクトを介して画像形成装置外に排気される。
画像形成装置10が印字を開始すると、制御装置はシールド14aにシールドバイアス電圧22を印加する。これによって、シールド14aに現像ローラ13aから飛散したトナーが付着することを防止する。
印字が終了すると、つまり、画像形成装置10が停止すると、制御装置はシールドバイアス電圧22の印加を停止し、排気ファン31を予め規定された時間(例えば、5秒)駆動する。これによって、シールド14a内が排気され、画像形成装置10が停止した際に浮遊するトナーがシールド14a外に除去されることになる。この結果、浮遊トナーのシールド14aへの堆積を防止できる。
いま、図1に関連して説明したように、感光体ドラム11として直径84mmのアモルファスシリコン感光体ドラムを用い、この感光体ドラム11の感光体膜厚を34μm、暗電位を300V、明電位を20V、その周速を440mm/sとし、また、トナーとして磁性一成分トナーを用いてそのトナーチャージ量を6μC/gとした。さらに、現像器13では現像バイアス電圧を、そのトナーチャージ量を6μC/gとした。さらに、現像器13では現像バイアス電圧を、直流成分であるVDCは+250V、交流成分であるVACの振幅は1.8kVで周波数は2.5kHz、デューティー比は35%とした。回収ローラ13cには+1kVの回収ローラバイアス電圧21を印加した。
さらに、転写前帯電器14としてコロトロン方式の帯電器を用い、その帯電幅を11.0mm、ワイヤ14b−シールド14a間距離をシールド側面間で5.5mm、シールド背面間で7.0mmとした。また、ワイヤ14b−感光体ドラム間距離を6.0mmとし、ワイヤ14bに直流成分であるVDCは1.0kV、交流成分であるVACの振幅は7.0kVで周波数はVf:1.0kHzデューティー比は50%の電圧を印加した。現像器筐体13bと転写前帯電器14のシールド14aとの間隔を11mmとし、シールド14aと封止用部材17との間隔は7mmとして、感光体ドラム11と封止用部材17の先端との距離は3mmとした。
画像形成装置10が停止すると、制御装置はシールドバイアス電圧22をオフして、排気ファン31を5秒間駆動した後、排気ファン31を停止する。なお、排気ファン31を駆動した際の風速は、1.0m/秒とした。このようにして、排気ファン31を駆動したところ、画像形成装置10が停止した後においても浮遊するトナーが排気ファン31によって排気される結果、画像形成装置10の停止後転写前帯電器14のシールド14aにトナーが堆積することがなく、シールド14aがトナー汚染されることがないことが確認できた。
なお、実施例1で説明したように、シールド14aを上シールド14c及び下シールド14dに分割した際においても、同様にして、排気ファン31で廃棄を行えば、画像形成装置10が停止した後のシールド14aへの浮遊トナーの堆積を防止できることが確認できた。
高温高湿環境のようなトナーの帯電が充分でないような場合でも、シールド14aへの浮遊トナーの堆積を防止できることが確認できた。また、常温常湿環境(例えば、23℃、50%RH)や低温低湿環境(例えば、10℃、20%RH)でも、画像形成における印字率が、例えば、平均で3%などの低印字率の状態が継続する場合はトナーの帯電状態が不安定になって飛散するトナー量が多くなる場合があり、常温常湿環境や低温低湿環境においても上述のように印字が終了すると、つまり、画像形成装置10が停止すると、制御装置はシールドバイアス電圧22の印加を停止し、排気ファン31を予め規定された時間(例えば、5秒)駆動することにより、シールド14aがトナー汚染によって汚染されることをさらに有効に防止することが可能となる。また、画像形成動作中には排気手段を動作させないので、静電潜像を現像したトナー像を排気手段の動作によって発生する空気の流れによって乱すことがないという効果もある。
転写前帯電器と現像手段との間に接地された封止用部材を配置して、転写前帯電器のシールドにトナー像中のトナーと同極性のシールドバイアス電圧を印加するようにしたから、現像手段から飛散したトナーがシールドに付着することがなく、静電潜像担持体上のトナーを再帯電する際に飛散するトナーがシールドへ付着することを防止できる結果、複写機、プリンター、又はファクシミリ装置等の画像形成装置におけるトナー汚染防止に適用できる。
特に本発明では、転写前帯電器のシールドを少なくとも第1及び第2のシールド部に分割して、静電潜像担持体の回転方向上流側に位置する第2のシールド部を封止用部材として用い、第1のシールド部にシールドバイアス電圧を印加するようにしたので、転写前帯電器のシールドへのトナーの付着を防止できるばかりでなく、新たに封止用部材を設ける必要がなく、部品点数を削減できるという効果がある。また、シールドが汚れると、転写前帯電器の帯電を安定させるというシールド本来の役割が損なわれるのであるが、本発明によって転写前帯電器の帯電を安定して維持することが可能となる。
本発明による画像形成装置の実施例1を概略的に示す図である。 図1に示す画像形成装置においてシールドバイアス電圧を変化させた際のトナー付着を説明するための図である。 図1に示す画像形成装置において封止用部材を省略し、転写前帯電器のシールドを2つに分割して、上流側に位置するシールド部を接地して下流側に位置するシールド部にシールドバイアス電圧を印加し、このシールドバイアス電圧を変化させた際のトナー付着を説明するための図である。 本発明による画像形成装置の実施例2を概略的に示す図である。
符号の説明
10 画像形成装置
11 感光体ドラム
12 主帯電器
13 現像器
13c 回収ローラ
14 転写前帯電器
14a シールド
15 クリーニングユニット
16 転写ベルト
17 封止用部材
21 回収ローラバイアス電圧
22 シールドバイアス電圧
31 排気ファン

Claims (6)

  1. 静電潜像が形成される静電潜像像担持体と、前記静電潜像を現像して前記静電潜像をトナー像とする現像手段と、前記トナー像を転写媒体に転写する転写手段と、前記現像手段と前記転写手段との間に配置され前記トナー像を再帯電する転写前帯電器とを有する画像形成装置において、
    前記転写前帯電器と前記現像手段との間には接地された封止用部材が配置され、
    前記転写前帯電器のシールドは少なくとも第1及び第2のシールド部に分割され、
    前記静電潜像担持体の回転方向上流側に位置する第2のシールド部が前記封止用部材として用いられ、
    前記第1のシールド部に前記トナー像中のトナーと同極性のシールドバイアス電圧を印加するようにしたことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記シールドバイアス電圧は前記再帯電後のトナー電位以上でかつ該トナー電位近傍の電圧であることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  3. 前記現像手段と前記封止用部材との間には前記トナー像中のトナーと同極性の回収バイアス電圧が印加される回収手段が配置されていることを特徴とする請求項1若しくは2記載の画像形成装置。
  4. さらに前記シールド内を排気する排気手段を有することを特徴とする請求項1〜いずれか1項記載の画像形成装置。
  5. 前記シールドには前記静電潜像担持体と反対側の面に開口部が形成されており、
    前記排気手段は前記開口部を介して前記シールド内を排気するようにしたことを特徴とする請求項記載の画像形成装置。
  6. 前記シールドバイアス電圧をオンオフ制御する制御手段を有し、
    該制御手段は前記シールドバイアス電圧がオフされた際予め規定された時間前記排気手段を駆動するようにしたことを特徴とする請求項又は記載の画像形成装置。
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