JPH06118670A - 電子写真用有機感光体 - Google Patents

電子写真用有機感光体

Info

Publication number
JPH06118670A
JPH06118670A JP27031392A JP27031392A JPH06118670A JP H06118670 A JPH06118670 A JP H06118670A JP 27031392 A JP27031392 A JP 27031392A JP 27031392 A JP27031392 A JP 27031392A JP H06118670 A JPH06118670 A JP H06118670A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
diphenoquinone
formula
group
alkyl group
chemical formula
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP27031392A
Other languages
English (en)
Inventor
Hideo Nakamori
英雄 中森
Masafumi Tanaka
雅史 田中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyocera Mita Industrial Co Ltd
Original Assignee
Mita Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mita Industrial Co Ltd filed Critical Mita Industrial Co Ltd
Priority to JP27031392A priority Critical patent/JPH06118670A/ja
Publication of JPH06118670A publication Critical patent/JPH06118670A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Photoreceptors In Electrophotography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 結着剤樹脂への相溶性の向上により感度が著
しく向上し、また、耐摩耗性等の改善により物理的寿命
が延長され、更に、新規構造のジフェノキノン誘導体を
含有し、単層分散型で、しかも優れた感度と耐摩耗性と
の組み合わせを有する電子写真用有機感光体を提供す
る。 【構成】 感光層中に下記のジフェノキノン誘導体を含
有する電子写真用有機感光体。 (式中、Rは炭素数15以下の第1級、第2級又は第
3級のアルキル基であり、Rは炭素数6乃至15のア
リール基またはアラールキル基などであり、Rが第3
級アルキル基である場合には、Rは基Rよりも炭素
数の少ない第2級または第3級アルキル基であるものと
する。)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、新規構造のジフェノキ
ノン誘導体を含有する電子写真用有機感光体に関するも
ので、より詳細には、顕著に向上した感度を有し、更に
は耐摩耗性等も向上した電子写真用有機感光体に関す
る。
【0002】
【従来の技術】デジタル光学系を用いた電子写真複写に
は、通常700nm以上の波長を有する光源が使用され
ている。この波長領域に感度を有する感光体として、有
機感光体(OPC)、アモルファスシリコン(α−S
i)、一部のセレン感光体等が知られているが、感度、
コスト等の総合的見地から、この分野ではOPCを使用
するケースが多い。
【0003】有機感光体としては、電荷発生層(CG
L)と電荷輸送層(CTL)とを積層した所謂機能分離
型の有機感光体、即ち積層型の感光体が多いが、電荷輸
送物質の媒質中に電荷発生物質を分散させた単層分散型
の有機感光体も既に知られている。
【0004】この種の感光体の電荷輸送物質としては、
キャリヤ移動度の高いものが要求されているが、キャリ
ヤ移動度の高い電荷輸送剤は殆どが正孔輸送性であるた
め、実用に供せられているものは負帯電型の有機感光体
に限られている。しかしながら、負帯電型の有機感光体
では、負極性コロナ放電を利用するためオゾンの発生量
が多く、環境を汚染する、感光体を劣化する等の問題が
あり、これを防止するため、オゾンを発生させない格別
の帯電システムや、生成オゾンを分解するシステム、装
置内のオゾンを排気するシステム等、格別のシステムを
必要とし、プロセスやシステムが複雑化するという欠点
がある。また、積層型感光体では感光層の二度塗りが必
要であつたり、感光体層に電荷発生層と電荷輸送層との
界面が存在するため、干渉縞が発生しやすいという光学
上の問題がある。
【0005】電子輸送能を有する電荷輸送物質の数少な
い例として、特開平1−206349号公報には、ジフ
ェノキノン構造を有する化合物が電子写真感光体用電荷
輸送剤として提案されている。
【0006】
【発明が解決しようとする問題点】前述した、ジフェノ
キノン誘導体は結着剤樹脂との相溶性も良く、良好な電
子輸送能を示すと言われているが、このジフェノキノン
誘導体を用いた積層感光体では、未だ結着剤樹脂への相
溶性が十分でないため、感光層中に十分な高濃度で含有
させることができず、そのため、実用面での感度が十分
でないという欠点がある。
【0007】また、公知のジフェノキノン誘導体は、感
光層の硬度を下げる可塑剤として作用する傾向があり、
摩耗により感光体の寿命を短くするという欠点が認めら
れる。
【0008】本発明者等は、以下に説明する文献未載の
ジフェノキノン誘導体が、結着剤樹脂との相溶性に優れ
ていて、感光層中に多量に含有させることができ、これ
により優れた感度を得ることができると共に、感光層の
硬度を高く維持でき、これにより優れた寿命を有するこ
とを見いだした。
【0009】本発明の目的は、新規構造のジフェノキノ
ン誘導体を含有する電子写真用有機感光体、特に結着剤
樹脂への相溶性が顕著に向上し、感度の著しく向上した
電子写真用有機感光体を提供するにある。本発明の他の
目的は、上記の優れた感度に加えて、耐摩耗性等が改善
され、物理的寿命の延長された電子写真用有機感光体を
提供するにある。
【0010】本発明の更に他の目的は、新規構造のジフ
ェノキノン誘導体を含有し、単層分散型で、しかも優れ
た感度と耐摩耗性との組み合わせを有する電子写真用有
機感光体を提供するにある。
【0011】
【問題点を解決するための手段】本発明によれば、感光
層中に、下記式「化1」「化2」または「化3」 式中、R1 は炭素数15以下の第1級、第2級又は第3
級のアルキル基であり、R2 は炭素数6乃至15のアリ
ール基またはアラールキル基或いは炭素数6乃至15の
第3級アルキル基であり、ここでR2 が第3級アルキル
基である場合には、R1 は基R2 よりも炭素数の少ない
第2級または第3級アルキル基であるものとする、で表
わされるジフェノキノン誘導体を含有することを特徴と
する電子写真用有機感光体が提供される。
【0012】
【作用】本発明で使用するジフェノキノン誘導体は、ジ
フェノキノン骨格に結合した4個の炭化水素置換基を有
するが、この内の2個の置換基(R2 )が炭素数6乃至
15のアリール基またはアラールキル基或いは炭素数6
乃至15の第3級アルキル基であることが顕著な特徴で
ある。残りの置換基(R1 )は炭素数15以下の第1
級、第2級又は第3級のアルキル基であるが、R2 が第
3級アルキル基である場合には、R1 は基R2 よりも炭
素数の少ない第2級または第3級アルキル基でなければ
ならない。
【0013】上記ジフェノキノン誘導体は、感光層のベ
ースである結着剤樹脂に対する相溶性に優れており、結
着剤樹脂中に多量含有させることができ、しかも形成さ
れる感光体は顕著に向上した感度を示す。この傾向は、
分岐鎖の多いアルキル基やアラールキル基の場合に特に
顕著である。従来、結着剤樹脂に対して相溶性の大き
い、感度の高いジフェノキノン誘導体として、3,5−
ジメチル−3´,5´−ジtertブチル−4,4´−
ジフェノキノンが知られているが、後述する表1に示す
とおり、本発明に用いるジフェノキノン誘導体は、この
ものに比して大きな相溶性を示す。また、後述する表2
に示すとおり、本発明に用いるジフェノキノン誘導体
は、このものに比して高い感度を示す。この理由は、本
発明に用いるジフェノキノン誘導体は、嵩高な置換基を
有し、このものが分子間の水素結合を弱め、相溶性向上
に寄与しているためと思われる。
【0014】次に、本発明に用いるジフェノキノン誘導
体は、感光層の硬度を高め、その摩耗を防止し、物理的
寿命を延長させるように作用する。一般にジフェノキノ
ン誘導体は、その温度が高くなると、感光層の結着剤樹
脂に対する可塑剤として作用し、感光層を軟化し、その
耐摩耗性を低下させる傾向がある。本発明に用いるジフ
ェノキノン誘導体は、比較的高温においても、感光層の
結着剤樹脂に対する可塑剤として作用することがなく、
感光層の硬度が高く維持され、優れた耐摩耗性が維持さ
れる。この傾向は、2個の置換基がアリール基やアラー
ルキル基の芳香族性の基の場合に特に顕著である。3,
5−ジメチル−3´,5´−ジtertブチル−4,4
´−ジフェノキノンは可塑剤的な作用の比較的少ないも
のであるが、後述する表2に示すとおり、結着剤樹脂に
配合したとき、本発明に用いるジフェノキノン誘導体
は、このものに比して感光層の硬度を高い値に維持す
る。この理由は、本発明に用いるジフェノキノン誘導体
は、一般に高い融点を示し、可塑剤的に働きにくくなっ
ているためと思われる。
【0015】上述した利点は、電荷輸送剤含有媒質中に
電荷発生剤が分散された感光層を備えた電子写真用有機
感光体において、電荷輸送剤の少なくとも一部として、
上記の特定のジフェノキノン誘導体を用いた場合に顕著
である。
【0016】
【発明の好適態様】
(ジフェノキノン誘導体)本発明に用いるジフェノキノ
ン誘導体は、上記「化1」、「化2」または「化3」で
表わされるものである。上記式中、2個の基R1 及びR
2 の各々は、前記条件を満足する範囲内で任意の基であ
ることができ、同一でも互いに異なっていてもよい。
【0017】前記「化1」「化2」または「化3」にお
いて、基R2 が式「化4」 式中、R4 は水素原子または低級アルキル基であり、R
5 は炭素数6以下のアルキレン基であり、m及びnはゼ
ロまたは1である、で表される基であることが、感光体
の耐摩耗性の点で好ましい。低級アルキル基としては、
メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基が挙げられ
る。アルキレン基としては、メチレン基、エチレン基、
プロピレン基、エチリデン基、プロピリデン基等が挙げ
られる。mは1であることが好ましい。
【0018】また、前記「化1」「化2」または「化
3」において、基R2 が式「化5」 式中、R3 は水素原子または低級アルキル基であり、R
5 は低級アルキル基である、で表される基であることが
相溶性及び感度の点で好ましい。特に、基R3 は低級ア
ルキル基であることが好ましい。
【0019】前記「化1」「化2」または「化3」にお
いて、基R2 が式「化4」 式中、R4 は水素原子または低級アルキル基であり、R
5 は炭素数6以下のアルキレン基であり、m及びnはゼ
ロまたは1である、で表される基であり、基R1 が式
「化6」 式中、R3 は水素原子または低級アルキル基であり、R
5 は低級アルキル基である、で表される基であるジフェ
ノキノン誘導体は、優れた相溶性及び感度と高い硬度及
び耐摩耗性との組み合わせに優れている。
【0020】ジフェノキノン誘導体の適当な例は次の通
りである。 3,5´−ビス(α,γ,−ジメチルブチル)−3´,
5−ジフェニール−4,4´−ジフェノキノン。 3,5´−ビス(α,α,γ,γ−テトラメチルブチ
ル)−3´,5−ジ(α−メチルプロピル)−4,4´
−ジフェノキノン。 3,5−ビス(α,α,γ,γ−テトラメチルブチル)
−3´,5´−ジ(α−メチルプロピル)−4,4´−
ジフェノキノン。 3,5´−ビス(α−ジメチルベンジル)−3´,5−
ジメチル−4,4´−ジフェノキノン。 3,5−ビス(α−ジメチルベンジル)−3´,5´−
ジメチル−4,4´−ジフェノキノン。 3,5´−ビス(α−ジメチルベンジル)−3´,5−
ジ(α−メチルプロピル)−4,4´−ジフェノキノ
ン。 3,5−ビス(α−ジメチルベンジル)−3´,5´−
ジ(α−メチルプロピル)−4,4´−ジフェノキノ
ン。 3,5´−ジtertブチル3´,5−ジフェニール−
4,4´−ジフェノキノン。 3,5´−ビス(α,α,γ,γ−テトラメチルブチ
ル)−3´,5−ジフェニール−4,4´−ジフェノキ
ノン。
【0021】上記ジフェノキノン誘導体は、(1)式
【化7】 の二置換フェノール、或いは
【0022】(2)式
【化8】 の二置換フェノールと
【0023】(3)式
【化9】 の二置換フェノールとの組み合わせを、極性溶媒中にお
いて、銅塩−第三級アミン錯体触媒の存在下において、
分子状酸素と反応させることにより得られる。
【0024】(感光体)本発明の電子写真用有機感光体
は、感光層中に特定のジフェノキノン誘導体を含有する
限り、任意の構造をとり得る。この感光体は、例えば、
単一分散層型の感光体でもよく或いは積層型の感光体で
あってもよい。
【0025】但し、本発明によればまた、電荷輸送剤含
有媒質中に電荷発生剤が分散された感光層を備えた電子
写真用有機感光体において、電荷輸送剤の少なくとも一
部が「化1」、「化2」または「化3」で表わされるジ
フェノキノン誘導体である単層型において、電子輸送剤
としてのジフェノキノン誘導体の効果がより顕著に顕れ
るので、単層型感光体に適用するのがより好ましいとい
える。
【0026】本発明の単層分散型感光体における電荷像
生成原理を説明する図1において、導電性基体1上に
は、単層分散型の有機感光体層2が設けられており、こ
の有機感光体層2には電荷発生剤CG、ジフェノキノン
誘導体から成る電子輸送剤ET及び正孔輸送剤HTが分
散している。露光に先立つた帯電工程により、有機感光
体層2の表面は正(+)に帯電されており、導電性基体
表面には負電荷(−)が誘導されている。この状態で光
線(hν)を照射すると、電荷発生剤CGには電荷が発
生し、電子は電子輸送剤ETに注入され、有機感光体層
2の表面に移動して、正電荷(+)を打ち消す。一方、
正孔(+)は正孔輸送剤HTに注入されて、途中でトラ
ップされることなく、導電性基体1の表面に移動して負
電荷(−)により打ち消され、電荷像形成が行われる。
【0027】本発明の積層型感光体における電荷像生成
原理を説明する図2において、導電性基体1上には、電
荷発生剤層3及び電荷輸送層4がこの順序で設けられて
いる。電荷発生剤層3には電荷発生剤CGが含有されて
おり、一方電荷輸送層4には特定のジフェノキノン誘導
体から成る電子輸送剤ETが分散している。露光に先立
つた帯電工程により、電荷輸送層4の表面は正(+)に
帯電されており、導電性基体表面には負電荷(−)が誘
導されている。この状態で光線(hν)を照射すると、
電荷発生剤CGには電荷が発生し、電子は電子輸送剤E
Tに注入され、電荷輸送層4の表面に移動して、正電荷
(+)を打ち消す。一方、正孔(+)は、導電性基体1
の表面に移動して負電荷(−)により打ち消され、電荷
像形成が行われる。
【0028】(導電性基体)導電性基板としては、導電
性を有する種々の材料が使用でき、例えば、アルミニウ
ム、銅、錫、白金、金、銀、バナジウム、モリブデン、
クロム、カドミウム、チタン、ニッケル、インジウム、
ステンレス鋼、真鍮等の金属単体や、上記金属が蒸着ま
たはラミネートされたプラスック材料、ヨウ化アルミニ
ウム、酸化錫、酸化インジウム等で被覆されたガラス等
が例示される。
【0029】単層分散型の感光体である場合、干渉稿等
の発生がないことから、通常のアルミニウム素管、特に
膜厚が1乃至50μmとなるようにアルマイト処理を施
した素管を用い得る。勿論、積層型感光体の場合、干渉
稿等の発生がないように、それ自体公知の手段で仕上げ
切削処理したアルミニウム管を用いることができる。
【0030】(電荷発生剤)電荷発生剤としては、例え
ば、セレン、セレン−テルル、アモルファスシリコン、
ピリリウム塩、アゾ系顔料、ジスアゾ系顔料、アンサン
スロン系顔料、フタロシアニン系顔料、インジコ系顔
料、スレン系顔料、トルイジン系顔料、ピラゾリン系顔
料、ペリレン系顔料、キナクリドン系顔料等が例示さ
れ、所望の領域に吸収波長域を有するよう、一種または
二種以上混合して用いられる。イオン化ポテンシャルが
5.3乃至5.6の範囲にあるものが好適であり、特に
好適なものとして 、次のものが例示される。X型メタ
ルフリーフタロシアニン、オキソチタニルフタロシアニ
ン。
【0031】(単層分散型感光体)各剤を分散させる樹
脂媒質としては、種々の樹脂が使用でき、例えば、スチ
レン系重合体、アクリル系重合体、スチレン−アクリル
系重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、ポリプロピ
レン、アイオノマー等のオレフィン系重合体、ポリ塩化
ビニル、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、ポリエステ
ル、アルキッド樹脂、ポリアミド、ポリウレタン、エポ
キシ樹脂、ポリカーボネート、ポリアリレート、ポリス
ルホン、ジアリルフタレート樹脂、シリコーン樹脂、ケ
トン樹脂、ポリビニルブチラール樹脂、ポリエーテル樹
脂、フェノール樹脂や、エポキシアクリレート等の光硬
化型樹脂等、各種の重合体が例示できる。これらの結着
樹脂は、一種または二種以上混合して用いることもでき
る。好適な樹脂は、スチレン系重合体、アクリル系重合
体、スチレン−アクリル系重合体、ポリエステル、アル
キッド樹脂、ポリカーボネート、ポリアリレート等であ
る。
【0032】単層分散型の感光体では、上記ジフェノキ
ノン誘導体を単独で用いることも勿論可能であるが、一
般にはジフェノキノン誘導体(ET)と正孔輸送剤(H
T)との組み合わせを用いるのが有効である。
【0033】正孔輸送剤としては、任意の正孔輸送物質
が使用され、例えばオキサジアゾール系化合物、スチリ
ル化合物、カルバゾール系化合物、有機ポリシラン化合
物、ピラゾリン化合物、ヒドラゾン化合物、トリフェニ
ルアミン系化合物、インドール系化合物、オキサゾール
系化合物、イソオキサゾール系化合物、チアゾール系化
合物、チアジアゾール系化合物、イミダゾール系化合
物、ピラゾール系化合物、トリアゾール系化合物等の含
窒素還式化合物、縮合多還式化合物の内、イオン化ポテ
ンシャルが5.3乃至5.6eVのものが使用される。
また、電界強度3×105 V/cmで10-6 Vcm以
上の移動度を有するものが特によい。
【0034】好適な正孔輸送剤は、これに限定されない
が、1,1−ビス(p−ジエチルアミノフェニル)−
4,4ジフェニル−1,3−ブタジエン、N,N’−ビ
ス(o,p−ジメチルフェニル)−N,N’−ジフェニ
ルベンジジン、3,3’−ジメチル−N,N,N’,
N’−テトラキス−4−メチルフェニル(1,1’−ビ
フェニル)−4,4’−ジアミン、N−エチル−3−カ
ルバゾリルアルデヒド−N,N’−ジフェニルヒドラゾ
ン、4−[N,N−ビス(p−トルイル)アミノ]−β
−フェニルスチルベン等である。
【0035】本発明の感光体において、電荷発生剤は固
形分当たり0.1乃至5重量%、特に0.25乃至2.
5重量%の量で感光層中に含有されるのがよく、またジ
フェノキノン誘導体(ET)は、固形分当たり5乃至5
0重量%、特に10乃至40重量%、一方正孔輸送剤
(HT)は、固形分当たり5乃至50重量%、特に10
乃至40重量%で夫々感光層中に含有されるのがよい。
更にET:HTの重量比は1:9乃至9:1、特に2:
8乃至8:2の範囲にあるのが最もよい。
【0036】本発明の感光体形成用組成物には、電子写
真学的特性に悪影響を及ぼさない範囲で、それ自体公知
の種々の配合剤例えば、酸化防止剤、ラジカル捕捉剤、
一重項クエンチャー、UV吸収剤、軟化剤、表面改質
剤、消炎剤、増量剤、増粘剤、分散安定剤、ワックス、
アクセプター、ドナー等を配合させることができる。
【0037】本発明によれば、全固形分当たり0.1乃
至50重量%の立体障害性フェノール系酸化防止剤を配
合すると、電子写真学的特性に悪影響を与えることな
く、感光層の耐久性を顕著に向上させ得ることがわかっ
た。適当な酸化防止剤は次の通りである。
【0038】2,6−ジt−ブチル−p−クレゾール;
【化10】
【0039】
【化11】
【0040】
【化12】
【0041】
【化13】
【0042】
【化14】
【0043】
【化15】
【0044】
【化16】
【0045】塗布液を形成するのに使用する溶剤として
は、種々の有機溶剤が使用でき、メタノール、エタノー
ル、イソプロパノール、ブタノール等のアルコール類、
n−ヘキサン、オクタン、シクロヘキサン等の脂肪族系
炭化水素、ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭
化水素、ジクロロメタン、ジクロロエタン、四塩化炭
素、クロロベンゼン等のハロゲン化炭化水素、ジメチル
エーテル、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、エ
チレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコ
ールジメチルエーテル等のエーテル類、アセトン、メチ
ルエチルケトン、シクロヘキサノン等のケトン類、酢酸
エチル、酢酸メチル等のエステル類、ジメチルホルムア
ミド、ジメチルスルホキシド等、種々の溶剤が例示さ
れ、一種または二種以上混合して用いられる。塗布液の
固形分濃度は一般に5乃至50%とするのがよい。
【0046】尚、塗布液を形成するには、電荷発生材料
等と結着樹脂等を、従来公知の方法、例えば、ロールミ
ル、ボールミル、アトライタ、ペイントシェイカーある
いは超音波分散器等を用いて調製し、従来公知の塗布手
段により塗布、乾燥すればよい。感光層の厚みは、特に
制限されないが、一般に5乃至100μm、特に10乃
至50μmの範囲にあることが望ましい。
【0047】(積層型感光体)積層型感光体は、導電性
基体上に、電荷発生層と電荷輸送層を別個に設ける点を
除けば、上記と同様に製造される。電荷発生剤や電荷輸
送剤を分散させる結着剤樹脂としては、上に例示したも
のを使用することができる。
【0048】電荷発生剤層は、結着剤樹脂中に電荷発生
剤を分散させたものを塗布により設けてもよいし、或い
は電荷発生剤を真空蒸着或いはスパッタリング等の手段
で設けてもよい。前者の場合、電荷発生層と基板との間
にそれ自体公知の下引き層或いはバリアー層を設けても
よい。
【0049】前者の分散型の場合、電荷発生剤は固形分
当たり0.1乃至5重量%、特に0.25乃至2.5重
量%の量で感光層中に含有されるのがよく、またその厚
みは一般に0.5乃至2μmの範囲にあることが望まし
い。また後者の蒸着型の場合、一般に0.2乃至1μm
の範囲にあることが望ましい。
【0050】電荷輸送層において、ジフェノキノン誘導
体(ET)は、固形分当たり5乃至50重量%、特に1
0乃至40重量%含有させるのがよく、またその厚みは
一般に10乃至30μm、特に15乃至20μmの範囲
にあることが望ましい。
【0051】
【合成例】
(合成例1) 3,3’−ジ(α,α,γ,γ−テトラメチルブチル)
−5,5−ジフェニル−4,4’−ジフェノキノンの合
成 酸素ガス導入管、廃ガス排出管、撹拌機を備えた500
mlのセパラブルフラスコに2−(α,α,γ,γ−テ
トラメチルブチル)−6−フェニルフェノール50g、
塩化第1銅0.5g、テトラメチルエチレンジアミン
1.15g、95%エタノール250ml仕込み、撹拌
し均一溶液としたのち純酸素ガスをフラスコ内気相部に
流通しながら30〜35℃において5時間反応させた。
反応終了後、析出した結晶をろ別し、水洗、乾燥した。
次いで、得られた生成物をトルエンから再結晶して精製
した。目的物の収量は29g(収率58%)であった。
【0052】精製した生成物の性質ならびに分析結果は
次の通りであった。 融点;203℃ 元素分析値 C H O 実測値(%) 86.8 8.5 4.7 計測値(%) 85.7 8.6 5.7(C40482として) IR(赤外吸収スペクトル) KBr錠剤法で測定 νC=0、C=C、1600cm-1 νCH3 2950cm-1 δC−H 770,700cm-1、2000〜1700(モノ置
換ベンゼン)
【0053】(合成例2) 3,3’−ビス(α,γ−ジメチルブチル)5,5’−
ジフェニル−4,4’−ジフェノキノンの合成 原料の二置換フェノールを2−(α,γ−ジメチルブチ
ル)−6−フェニルフェノールに変え、また塩化第1銅
のかわりに臭化第1銅を用いて23〜27℃において、
合成例1と同様に反応させ生成物を分離後精製した。目
的物の収量は34g(収率69%)であった。
【0054】精製した生成物の性質ならびに分析結果は
次の通りであった。 融点;176℃ 元素分析値 C H O 実測値(%) 86.8 7.9 5.3 計測値(%) 85.7 8.0 6.3(C36402 として) IR(赤外吸収スペクトル) KBr錠剤法で測定 νC=0、C=C、 1620,1600,1580c
-1 νCH3 2950cm-1 δCH 755,695cm-1、(モノ置換ベン
ゼン)
【0055】(合成例3) 3,3’−ジメチル−5,5’−ビス(α,α,γ,γ
−テトラメチルブチル)−4,4’−ジフェノキノンの
合成 原料の二置換フェノールを2−メチル−6−(α,α,
γ,γ−テトラメチルブチル)フェノールに変えまたテ
トラメチルエチレンジアミンのかわりにトリエチレンジ
アミンを用いて、実施例1と同様に反応させ生成物を分
離後精製した。目的物の収量は30g(収率61%)で
あった。
【0056】精製した生成物の性質ならびに分析結果は
次の通りであった。 融点;211℃ 元素分析値 C H O 実測値(%) 83.8 10.0 6.2 計測値(%) 82.5 10.2 7.3(C30442 として) IR(赤外吸収スペクトル) KBr錠剤で測定 νC=0、C=C、 1630,1600,1585c
-1 νCH3 2950cm-1
【0057】(合成例4) 3,3’−ジ(α−メチルプロピル)−5,5’−ビス
(α,α,γ,γ−テトラメチルブチル)−4,4’−
ジフェノキノンの合成 原料の二置換フェノールを2−(α−メチルプロピル)
−6−(α,α,γ,γ−テトラメチルブチル)フェノ
ールに変えまた塩化第1銅のかわりに塩化第二銅・酸化
第一銅等量混合部物を用いて10〜30℃において、実
施例1と同様に反応させ生成物を分離後精製した。目的
物の収量は41g(収率83%)であった。
【0058】精製した生成物の性質ならびに分析結果は
次の通りであった。 融点;156℃ 元素分析値 C H O 実測値(%) 85.0 10.6 4.4 計測値(%) 83.0 10.8 6.2(C36562 として) IR(赤外吸収スペクトル) KBr錠剤法で測定 νC=0、C=C、 1630,1595cm-1 νCH3 2950cm-1
【0059】(合成例5) 3,3’−ジメチル−5,5’−ビス(α−メチルベン
ジル)−4,4’ジフェノキノンの合成 原料の二置換フェノールを2−メチル−6−(α−メチ
ルベンジル)フェノールに変えて、実施例1と同様に反
応させ生成物を分離後精製した。目的物の収量は22g
(収率 44%)であった。
【0060】精製した生成物の性質ならびに分析結果は
次の通りであった。 融点;223℃ 元素分析値 C H O 実測値(%) 85.7 7.2 6.8 計測値(%) 86.0 7.2 7.1(C32322 として) IR(赤外吸収スペクトル) KBr錠剤法で測定 νC−H(CH3 ) 2960cm-1 νC=0、C=C 1630,1605,1590c
-1 δC−H 770,700cm-1、(モノ置
換ベンゼン)
【0061】(合成例6) 3,3’−ジ(α−メチルプロピル)−5,5’−ビス
(α−メチルベンジル)−4,4’−ジフェノキノンの
合成 原料の二置換フェノールを2−(α−メチルプロピル)
−6−(α−メチルベンジル)フェノールに変えて、実
施例1と同様に反応させ生成物を分離後精製した。目的
物の収量は31g(収率62%)であった。
【0062】精製した生成物の性質ならびに分析結果は
次の通りであった。 融点;156℃ 元素分析値 C H O 実測値(%) 86.3 8.2 5.5 計測値(%) 85.7 8.3 6.0(C38442 として) IR(赤外吸収スペクトル) KBr錠剤法で測定 νCH3 2950cm-1 νC=0、C=C 1600cm-1 δC−H 760,675cm-1、(モノ置換ベ
ンゼン)
【0063】
【実施例】本発明を次の例で一層具体的に説明する。 電荷発生剤 I:X型フリーメタルフタロシアニン(Ip=5.38e
V) II:オキソチタニルフタロシアニン (Ip=5.32e
V) 正孔輸送剤 N,N’−(o,p−ジメチルフェニル)−N,
N’−(ジフェニル)ベンジジン 3,3’−ジメチル−N,N,N’,N’−テトラ
キス−4−メチルフェニル(1,1’−ビフェニル)−
4,4−ジアミン
【0064】電子輸送剤 A:3,5−ジメチル−3’,5’−ジtertブチル
−4,4’−ジフェノキノン B:3,5’−ビス(α,γ,−ジメチルブチル)−
3’,5−ジフェニール4,4’−ジフェノキノン C:3,5’−ビス(α,α,γ,γ−テトラメチルブ
チル)−3’,5−ジ(α−メチルプロピル)−4,
4’−ジフェノキノン D:3,5−ビス(α,α,γ,γ−テトラメチルブチ
ル)−3’,5’−ジ(α−メチルプロピル)−4,
4’−ジフェノキノン E:3,5’−ビス(α−ジメチルベンジル)−3’,
5−ジメチル−4,4’−ジフェノキノン F:3,5−ビス(α−ジメチルベンジル)−3’,
5’−ジメチル−4,4’−ジフェノキノン G:3,5’−ビス(α−ジメチルベンジル)−3’,
5−ジ(α−メチルプロピル)−4,4’−ジフェノキ
ノン H:3,5−ビス(α−ジメチルベンジル)−3’,
5’−ジ(α−メチルプロピル)−4,4’−ジフェノ
キノン I:3,5’−ジtertブチル−3’,5−ジフェニ
ール−4,4’−ジフェノキノン J:3,5’−ビス(α,α,γ,γ−テトラメチルブ
チル)−3’,5−ジフェニール−4,4’−ジフェノ
キノン
【0065】樹脂への相溶性(表1) 電荷発生剤として化合物Iを2重量部、正孔輸送剤とし
て化合物60重量部、電子輸送剤として表1に示すジ
フェノキノン誘導体適量と、バインダーとしてのポリカ
ーボネイト100重量部及び溶剤としての所定量のジク
ロロメタンをボールミルで混合分散し単層型感光層塗布
液を調製し、この調製液をアルミニウム箔上にワイヤー
バーにて塗布した後、100℃で60分間熱風乾燥する
ことにより膜厚15〜20μmの単層型電子写真用感光
体を作製した。表1に感光体の成膜性にて評価したジフ
ェノキノン誘導体の相溶性の結果を示す。
【0066】
【表1】
【0067】電子写真感光体の評価方法 静電複写試験装置(川口電気社製、EPA-8100)を用い
て、各実施例で得られた感光体に印加電圧を加え、正ま
たは負に帯電させ、光源として白色ハロゲン光を用いて
電子写真特性を測定し、その結果を表−2に示した。表
中のV1は電圧を印加して感光体を帯電させたときの感
光体の初期表面電位を示し、また、V2は露光開始後1
秒経過後の表面電位を残留電位として測定したものであ
る。また、E1/2は初期表面電位V1が1/2に減衰
した時の半減露光量である。
【0068】感光体硬度の評価 各実施例で得られた感光体の室温での硬度をビッカース
硬度計にて測定した結果を表2に示す。
【0069】(実施例1〜16、比較例1〜3)電荷発
生剤として、表2に示す化合物2重量部、正孔輸送剤と
して表2に示す化合物60重量部、電子輸送剤として表
2に示すジフェノキノン誘導体を表2に示す重量部数
と、バインダーとしてのポリカーボネイト100重量部
及び溶剤としての所定量のジクロロメタンをボールミル
で混合分散し単層型感光層塗布液を調整し、この調整液
をアルミニウム箔上にワイヤーバーにて塗布した後、1
00℃で60分間熱風乾燥することにより膜厚15〜2
0μmの単層型電子写真用感光体を作製した。
【0070】(実施例17〜26、比較例4、5)電荷
発生剤として、表2に示す化合物1重量部とバインダー
としてのブチラール樹脂1重量部及び溶剤として所定量
のテトラヒドロフランをボールミルで混合分散し電荷発
生層塗布液を調整し、この調整液をアルミニウム箔上に
ワイヤーバーにて塗布した後、100℃で30分間熱風
乾燥することにより膜厚1〜2μmの電荷発生層を設
け、その上に電荷輸送剤として、表1に示すジフェノキ
ノン誘導体40重量部、バインダーとしてのポリカーボ
ネイト100重量部及び溶剤としての所定のジクロロメ
タンをロールミルで混合分散し、電荷輸送層塗布液を調
整し、この調整液をワイヤーバーにて塗布した後、60
℃、30分間熱風乾燥し膜厚15〜20μmの電荷輸送
層を設け、正帯電積層感光体を作製した。
【0071】
【表2】
【0072】
【発明の効果】本発明によれば、新規な特定構造のジフ
ェノキノン誘導体を電子写真用有機感光体に適用するこ
とにより、結着剤樹脂への相溶性が顕著に向上し、感度
の著しく向上した電子写真用有機感光体を提供すること
が可能となり、更に上記の優れた感度に加えて、耐摩耗
性等が改善され、物理的寿命の延長された電子写真用有
機感光体を提供することが可能となった。
【0073】本発明によればまた、層構成が簡単でしか
も製造も容易な単層分散型の感光体で、優れた感度と耐
摩耗性との組み合わせを達成することができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の単層分散型感光体における電荷像生
成原理を説明する説明図である。
【図2】 本発明の積層型感光体における電荷像生成原
理を説明する説明図である。
【符号の説明】
1は導電性基体、2は単層分散型の有機感光体層、3は
電荷発生層、4は電荷輸送層、CGは電荷発生剤、ET
はジフェノキノン誘導体から成る電子輸送剤、HTは正
孔輸送剤。

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 感光層中に、下記式 【化1】 【化2】 または 【化3】 式中、R1 は炭素数15以下の第1級、第2級又は第3
    級のアルキル基であり、R2 は炭素数6乃至15のアリ
    ール基またはアラールキル基或いは炭素数6乃至15の
    第3級アルキル基であり、ここでR2 が第3級アルキル
    基である場合には、R1 は基R2 よりも炭素数の少ない
    第2級または第3級アルキル基であるものとする、で表
    わされるジフェノキノン誘導体を含有することを特徴と
    する電子写真用有機感光体。
  2. 【請求項2】 前記「化1」「化2」または「化3」に
    おいて、基R2 が式 【化4】 式中、R4 は水素原子または低級アルキル基であり、R
    5 は炭素数6以下のアルキレン基であり、m及びnはゼ
    ロまたは1である、で表される基である請求項1記載の
    電子写真用有機感光体。
  3. 【請求項3】 前記「化1」「化2」または「化3」に
    おいて、基R2 が式 【化5】 式中、R3 は水素原子または低級アルキル基であり、R
    5 は低級アルキル基である、で表される基である請求項
    1記載の電子写真用有機感光体。
  4. 【請求項4】 前記「化1」「化2」または「化3」に
    おいて、基R2 が式「化4」 式中、R4 は水素原子または低級アルキル基であり、R
    5 は炭素数6以下のアルキレン基であり、m及びnはゼ
    ロまたは1である、で表される基であり、基R1 が式 【化6】 式中、R3 は水素原子または低級アルキル基であり、R
    5 は低級アルキル基である、で表される基である請求項
    1記載の電子写真用有機感光体。
  5. 【請求項5】 ジフェノキノン誘導体が3,5´−ビス
    (α,γ,−ジメチルブチル)−3´,5−ジフェニー
    ル−4,4´−ジフェノキノンである請求項1記載の有
    機感光体。
  6. 【請求項6】 ジフェノキノン誘導体が3,5´−ビス
    (α,α,γ,γ−テトラメチルブチル)−3´,5−
    ジ(α−メチルプロピル)−4,4´−ジフェノキノン
    である請求項1記載の有機感光体。
  7. 【請求項7】 ジフェノキノン誘導体が3,5−ビス
    (α,α,γ,γ−テトラメチルブチル)−3´,5´
    −ジ(α−メチルプロピル)−4,4´−ジフェノキノ
    ンである請求項1記載の有機感光体。
  8. 【請求項8】 ジフェノキノン誘導体が3,5´−ビス
    (α−ジメチルベンジル)−3´,5−ジメチル−4,
    4´−ジフェノキノンである請求項1記載の有機感光
    体。
  9. 【請求項9】 ジフェノキノン誘導体が3,5−ビス
    (α−ジメチルベンジル)−3´,5´−ジメチル−
    4,4´−ジフェノキノンである請求項1記載の有機感
    光体。
  10. 【請求項10】 ジフェノキノン誘導体が3,5´−ビ
    ス(α−ジメチルベンジル)−3´,5−ジ(α−メチ
    ルプロピル)−4,4´−ジフェノキノンである請求項
    1記載の有機感光体。
  11. 【請求項11】 ジフェノキノン誘導体が3,5−ビス
    (α−ジメチルベンジル)−3´,5´−ジ(α−メチ
    ルプロピル)−4,4´−ジフェノキノンである請求項
    1記載の有機感光体。
  12. 【請求項12】 ジフェノキノン誘導体が3,5´−ジ
    tertブチル3´,5−ジフェニール−4,4´−ジ
    フェノキノンである請求項1記載の有機感光体。
  13. 【請求項13】 ジフェノキノン誘導体が3,5´−ビ
    ス(α,α,γ,γ−テトラメチルブチル)−3´,5
    −ジフェニール−4,4´−ジフェノキノンである請求
    項1記載の有機感光体。
  14. 【請求項14】 感光層が、電荷輸送剤含有媒質中に電
    荷発生剤が分散されたものであり、電荷輸送剤の少なく
    とも一部が下記式「化1」「化2」または「化3」 式中、R1 は炭素数15以下の第1級、第2級又は第3
    級のアルキル基であり、R2 は炭素数6乃至15のアリ
    ール基またはアラールキル基或いは炭素数6乃至15の
    第3級アルキル基であり、ここでR2 が第3級アルキル
    基である場合には、R1 は基R2 よりも炭素数の少ない
    第2級または第3級アルキル基であるものとする、で表
    わされるジフェノキノン誘導体であることを特徴とする
    請求項1記載の電子写真用有機感光体。
  15. 【請求項15】 電荷発生剤が5.3乃至5.6eVの
    イオン化ポテンシャルを有するものである請求項14記
    載の電子写真用有機感光体。
  16. 【請求項16】 電荷発生剤が感光層固形分当たり0.
    1乃至5重量%の量で存在する請求項14記載の電子写
    真用有機感光体。
  17. 【請求項17】 電荷輸送剤の残りの一部が正孔輸送剤
    である請求項14記載の電子写真用有機感光体。
JP27031392A 1992-10-08 1992-10-08 電子写真用有機感光体 Pending JPH06118670A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27031392A JPH06118670A (ja) 1992-10-08 1992-10-08 電子写真用有機感光体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27031392A JPH06118670A (ja) 1992-10-08 1992-10-08 電子写真用有機感光体

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06118670A true JPH06118670A (ja) 1994-04-28

Family

ID=17484536

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP27031392A Pending JPH06118670A (ja) 1992-10-08 1992-10-08 電子写真用有機感光体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH06118670A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2016159244A1 (ja) * 2015-04-03 2016-10-06 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 正帯電単層型電子写真感光体、プロセスカートリッジ、及び画像形成装置
WO2017145814A1 (ja) * 2016-02-24 2017-08-31 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 キノン誘導体及び電子写真感光体
JP2017178795A (ja) * 2016-03-28 2017-10-05 富士ゼロックス株式会社 化合物、光電変換デバイス、電子写真感光体、プロセスカートリッジ、及び画像形成装置
JP2017222599A (ja) * 2016-06-15 2017-12-21 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 キノン誘導体及び電子写真感光体

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2016159244A1 (ja) * 2015-04-03 2016-10-06 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 正帯電単層型電子写真感光体、プロセスカートリッジ、及び画像形成装置
WO2017145814A1 (ja) * 2016-02-24 2017-08-31 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 キノン誘導体及び電子写真感光体
JP2017178795A (ja) * 2016-03-28 2017-10-05 富士ゼロックス株式会社 化合物、光電変換デバイス、電子写真感光体、プロセスカートリッジ、及び画像形成装置
CN107235835A (zh) * 2016-03-28 2017-10-10 富士施乐株式会社 化合物、电子照相感光体和处理盒
JP2017222599A (ja) * 2016-06-15 2017-12-21 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 キノン誘導体及び電子写真感光体

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3373783B2 (ja) ナフタレンテトラカルボン酸ジイミド誘導体及び電子写真用感光体
EP2460796A1 (en) Indole derivative
JPH04300854A (ja) ベンジジン誘導体及びそれを用いた感光体 
JPH0592936A (ja) ジナフトキノン誘導体及びそれを用いた感光体
JP2000019758A (ja) 負帯電単層型電子写真感光体
JPH04300853A (ja) フェニレンジアミン誘導体及びそれを用いた感光体
JP2662115B2 (ja) 電子写真感光体
JP3343545B2 (ja) 電子写真感光体
JPH06118670A (ja) 電子写真用有機感光体
JPH01118141A (ja) 電子写真用感光体
EP0506441B1 (en) Hydrazone compound and photosensitive material using said compound
JP2000019746A (ja) 負帯電単層型電子写真感光体
JP3597996B2 (ja) 負帯電単層型電子写真感光体
EP0506486B1 (en) Hydrazone compound and photosensitive material using said compound
US6500592B2 (en) Electrophotosensitive material
JPH06130694A (ja) 電子写真感光体
JP3954885B2 (ja) キノン誘導体及び電子写真用有機感光体
JPH01118143A (ja) 電子写真用感光体
JP3641068B2 (ja) エナミン誘導体およびそれを用いた電子写真感光体
JPH06342219A (ja) 電子写真用有機感光体
JPS63291061A (ja) 電子写真感光体
JPH01142647A (ja) 電子写真用感光体
JPH05992A (ja) キノン系化合物と電子写真感光体
JPS63291062A (ja) 電子写真感光体
JPH06342215A (ja) 電子写真用有機感光体