JPH0611786Y2 - インクジェット記録装置の圧力吸収装置 - Google Patents

インクジェット記録装置の圧力吸収装置

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JPH0611786Y2
JPH0611786Y2 JP1987071218U JP7121887U JPH0611786Y2 JP H0611786 Y2 JPH0611786 Y2 JP H0611786Y2 JP 1987071218 U JP1987071218 U JP 1987071218U JP 7121887 U JP7121887 U JP 7121887U JP H0611786 Y2 JPH0611786 Y2 JP H0611786Y2
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JP
Japan
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damper
ink
supply pipe
ink jet
ink supply
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JP1987071218U
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一永 鈴木
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Seiko Epson Corp
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、インクジェット記録装置において、キャリッ
ジの加速度により発生したインクの圧力を吸収する装置
(以後ダンパーと称す)に関する。
〔従来の技術〕
インクジェット記録装置において、キャリッジが移動す
る際、流路の中にキャリッジの加速度、タンクからヘッ
ドまでの流路の長さ、インクの比重の積に比例した圧力
が発生する。この圧力がノズルに直接伝わるとインク液
滴粒が変化し、記録が不安定となる。従来この対策とし
て2つの方法が行なわれている。1つは流路をキャリッ
ジの移動方向と直角に配する。他の1つは、ダンパーを
流路の途中に設ける方法である。
従来のダンパーの構造は、実願昭59−8620(実開
昭60−120840号公報)に記載されている様に、
ダンパーベースと、ダンパーバネとフレキシブルなダン
パーフィルムから構成されている。ダンパーベースには
供給管と接続されるインク導入口と、供給管に接続され
る導出口が設けられ、かつ、上記ダンパーベースの片面
にこの導入口と導出口を結ぶ流線形をした流路及びその
流路から分岐したダンパーホールが形成され、そのダン
パーホールの対向位置にダンパーバネを配し、その上か
らフレキシブルなダンパーフィルムをダンパーベースに
熱融着されるものであった。
〔考案が解決しようとする問題点〕
本考案は上記ダンパーにおける圧力吸収能力をアップす
ることにより、ダンパーの信頼性、安定性をより向上さ
せることを目的とする。
〔問題点を解決するための手段〕
本考案のインクジェット記録装置の圧力吸収装置は、ノ
ズルからインク滴を噴射しながら記録紙を横切る方向に
往復動して記録を行なうインクジェットヘッドと、前記
ノズルに連通し前記インクジェットヘッド内へインクを
供給するインク供給管と、該インク供給管の途中で該イ
ンク供給路より分岐して設けられ、前記インク供給管に
かかる圧力変動を吸収するダンパーとを備えたインクジ
ェット記録装置の圧力吸収装置において、 前記ダンパーは、前記インク供給管より分岐する分岐路
を内部に形成するベース部材と、該ベース部材の複数面
に接合され、互いに分離して配置した複数の可撓性部材
と、キャリッジが往復動する方向に振幅する部材とを備
えたことを特徴とする。
〔実施例〕
第1図及び第2図は本考案の一実施例を示す図である。
ノズル1を形成したインクジェットヘッド2にインクタ
ンク3からインクを導く供給管4.5の間にダンパー6
を設ける。このダンパー6はヘッド2が矢印A方向に往
復動するのに同期して動き図の如く、往復移動方向と直
角に配されている。
ダンパー6は、ダンパーベース7とフレキシブルなダン
パーフィルム8から構成されている。ダンパーベース7
には、供給管5と接続される導入口9と供給管4と接続
される導出口10及びダンパーホール11を結ぶ流線形
をした流路12が上記ダンパーベース7の片面に構状に
形成されている。また前記ダンパーホール11は、ダン
パーベース7の両面に向かい合って形成され、中央部が
貫通、連結され、その上からフレキシブルなポリエチレ
ンフィルム、ポリエチレンやナイロンの積層フィルムな
どのダンパーフィルム8を、ダンパーベース7に熱融着
することにより、密閉されている。
上記ダンパーの静止時は、ダンパーホール11に続く流
路13の途中までインクが充填されており、前記のよう
にヘッド2及びダンパー6がキャリッジ等に搭載されて
動く際、流路中に、流路の加速度、インクタンクからヘ
ッド2までの流路の長さ、インクの比重の積に比例した
圧力が発生する。この圧力は、前記ダンパーフイルム8
の撓みによって吸収される。
本考案によるダンパーは、ダンパーホール11を設け、
ダンパーフイルム8をダンパーホール11の両面に2枚
設け、両面ダンパー中の向かい合ったダンパーフイルム
8の間に押し棒16を、その両端がそれぞれのダンパー
フイルムの中心に接するようにダンパーベース7から吊
り下げ、さらに、各々のダンパーフイルム8と圧力吸収
室の間にダンパーベース7からダンパーフイルム8に接
するように突き出した突起17を有している。
上記押し棒16は、第2図(b)に示すように、ヘッド
2及びダンパー6が移動する方向と同じ方向に動くこと
で押し棒16端に接しているダンパーフイルム8を撓ま
せ、かつ上記突起17により逆のダンパーフイルム8の
ダンパーホール11内への撓みを防ぐことにより、供給
管に発生した大きな圧力変動やノズルのインク消費量の
急激な変化によるインクの流れの乱れを吸収することが
できる。
第3図は上記両面ダンパー内のヘッドが往復動する方向
に振幅する部材に関する他の実施例である。(a)は、
上記部材16が弾性力を有するバネ状の部材18によ
り、ダンパーホール内に支えられている。この場合、ヘ
ッドが往復動することによる部材16がダンパフィルム
8を撓ませる作用は、部材16のもつ弾性力に加えて部
材18の弾性力により、より応答性が良くなる。(b)
は、上記部材16がダンパーホール中央部の径を小さく
した突起部19によって支えられている。
〔考案の効果〕
以上述べてきたように、本考案のインクジェット記録装
置の圧力吸収装置によれば、ダンパーにインク供給管よ
り分岐する分岐路を内部に形成するベース部材と、ベー
ス部材の複数面に接合され、互いに分離して配置した複
数の可撓性部材と、キャリッジが往復動する方向に振幅
する部材とを備えたことのより、圧力吸収応答性のよい
ダンパーを提供でき、さらに、低温から高温までの広い
温度範囲で、また長時間にわたるダンパーの信頼性、安
定性をより向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本考案の実施例を示す分解斜視図である。 第2図は、本考案の実施例の示す図で、(a)は静止
時、(b)は移動時の説明図である。 第3図(a),(b)は、本考案の他の実施例の説明図
である。 6……ダンパー 7……ダンパーベース 8……ダンパーフィルム 11……ダンパーホール

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ノズルからインク滴を噴射しながら記録紙
    を横切る方向に往復動して記録を行なうインクジェット
    ヘッドと、前記ノズルに連通し前記インクジェットヘッ
    ド内へインクを供給するインク供給管と、該インク供給
    管の途中で該インク供給路より分岐して設けられ、前記
    インク供給管にかかる圧力変動を吸収するダンパーとを
    備えたインクジェット記録装置の圧力吸収装置におい
    て、 前記ダンパーは、前記インク供給管より分岐する分岐路
    を内部に形成するベース部材と、該ベース部材の複数面
    に接合され、互いに分離して配置した複数の可撓性部材
    と、キャリッジが往復動する方向に振幅する部材とを備
    えたことを特徴とするインクジェット記録装置の圧力吸
    収装置。
JP1987071218U 1987-05-13 1987-05-13 インクジェット記録装置の圧力吸収装置 Expired - Lifetime JPH0611786Y2 (ja)

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JPS63180243U JPS63180243U (ja) 1988-11-21
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010052359A (ja) * 2008-08-29 2010-03-11 Sii Printek Inc 液体噴射記録装置及び液体噴射記録方法

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