JPH0354914Y2 - - Google Patents

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JPH0354914Y2
JPH0354914Y2 JP862084U JP862084U JPH0354914Y2 JP H0354914 Y2 JPH0354914 Y2 JP H0354914Y2 JP 862084 U JP862084 U JP 862084U JP 862084 U JP862084 U JP 862084U JP H0354914 Y2 JPH0354914 Y2 JP H0354914Y2
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JP
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damper
ink
recording head
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ink supply
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JP862084U
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、インクジエツト記録装置に関し、更
に詳細にはキヤリツジの加速度により発生したイ
ンクの圧力を吸収する装置(以下ダンパーと称
す。)に関する。
〔従来の技術〕
インクジエツト記録装置において、ヘツドを搭
載したキヤリツジが移動する際、流路の中にキヤ
リツジの加速度、タンクからヘツドまでの流路の
長さ、インクの比重の積に比例した圧力が発生す
る。この圧力がノズルに直接伝わるとインク粒子
径が変化し、記録が不安となる。最悪の場合、記
録不能となる。この対策として2つの方法が考え
られてきた。1つは流路をキヤリツジの移動方向
と直角に配する。他の1つはダンパーを流路の途
中に設ける方法である。
本出願人が既に出願した特願昭57−185564号に
は第3図に示す如く成形のダンパーベース1にフ
レキシブルなダンパーフイルム3を貼ることによ
りダンパーを形成し、圧力を吸収し、記録の安定
性の向上を図ることを示している。
〔考案が解決しようとする課題〕
しかしながら前述の構造では、ダンパーフイル
ム3がダンパーベース1方向に撓んだ場合、ダン
パーベース1内に密着して復帰できなくなるとい
う課題があつた。特に高温時においては、ダンパ
ーフイルム3がダンパーベース1内に貼り付いた
まま動作しないという状況が発生する。
そこで本考案はこのような課題を解決するもの
で、その目的とするところは、幅広い温度範囲と
長時間での使用において、記録ヘツド加速時等に
発生する外部からの圧力を受けた場合でも、記録
ヘツドへの確実なインク供給がなされ、安定して
高速且つ良好なインクジエツト記録を行うインク
ジエツト記録装置を提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
本考案のインクジエツト記録装置は、ノズルよ
りインク滴を噴射しながら記録紙を横切る方向に
往復移動して記録を行う記録ヘツドと、前記ノズ
ルに連結され前記記録ヘツド内へインクを供給す
るインク供給路と、該インク供給路の途中で該イ
ンク供給路より分岐して設けられ、前記インク供
給路にかかる圧力変動を吸収するダンパーとを備
えたインクジエツト記録装置において、 前記ダンパーは、前記インク供給路より分岐す
る分岐路を内部に形成するベース部材と、該ベー
ス部材に接合され前記記録ヘツドの移動方向に撓
む可撓性部材と、該可撓性部材と前記ベース部材
との間に介在し、前記可撓性部材を撓んだ状態か
ら復帰させるバネ部材とを有することを特徴とす
る。
〔作 用〕
本考案の上記の構成によれば、インク供給路が
外部からの圧力変動を受けた場合でも、バネ部材
と可撓性部材とが記録ヘツドの移動方向に動いて
圧力変動を吸収し、その後バネ部材により可撓性
部材を元の状態に復帰させるため、安定して記録
ヘツドへの確実なインク供給が行われる。
〔実施例〕
第1図は本考案の一実施例によるダンパーの分
解斜視図で、第2図は第1図の実施例の正面図で
ある。ノズルを形成した記録ヘツド8に図示され
ていないインクタンクからインクを導く供給管
4,5の途中に、ダンパー10を設ける。このダ
ンパー10は、記録ヘツド8が矢印A方向に往復
移動するのに同期して動き、図の如く、往復移動
方向と直角に配されている。ダンパー10は、ダ
ンパーベース11とダンパーバネ2とフレキシブ
ルなダンパーフイルム3から構成されている。ダ
ンパーベース11には、供給管4と接続される導
入口41と供給管5と接続される導出口42が設
けられており、この導入口41と導出口42及び
ダンパーホール7を結ぶ流線形をした流路6を形
成し、ダンパーホール7の対向位置にダンパーバ
ネ2を配し、その上からフレキシブルなダンパー
フイルム3をダンパーベース1に熱融着する。
尚、ダンパーホール7はダンパーバネ2とダンパ
ーフイルム3の動くスペースを確保するために円
錐形状を成す。
導入口41と導出口42及びダンパーホール7
を流線形の流路6で結んだことにより、インクの
流れをスムーズに各部に導くことができ、インク
が滞る部分がないため、インク充填の際、インク
ジエツト記録に最も有害な気泡を速やかに排出す
ることができ、インク充填、排出を効率的に行な
うことができる。更にダンパーホール7を導入口
41から導出口42に至る流路から分岐させるこ
とにより、印字の最中に供給管4に混入した気泡
を浮かび上がらせてノズルに届くのを阻止するこ
とができる。更に、ダンパーホール7の中央にひ
かれた中央溝12とダンパー突起13により、ダ
ンパーフイルム3がダンパーベース11に密着す
ることを防ぎ、ダンパーフイルム3の動きをより
確実にする。記録ヘツド8が矢印A方向に往復移
動すると、ダンパーホール7の中央に渡されたダ
ンパーバネ2とダンパーフイルム3はヘツド移動
方向に動き、供給管4に発生した圧力変動やノズ
ルのインク消費量の急激な変化によるインクの流
れの乱れを吸収する。その後ダンパーバネ2はそ
のバネ性により速やかに元の形状に回復し、同時
にダンパーフイルム3も撓んだ状態から元の状態
に復帰させ、次の流れの乱れに備える。この応答
性はダンパーバネ2の形状の設計により容易に変
更できる。尚、ダンパーバネ2はダンパーフイル
ム3がダンパーベース11の方向に撓んだ際にダ
ンパーベース11に密着するのを防ぐ働きもす
る。また、ダンパーバネ2によりダンパー10の
製造公差のバラツキは吸収される。
以上の如く、本考案のタンパーは、ダンパーベ
ース1とダンパーフイルム3の間にはさみ込んだ
ダンパーバネ2によりタンパーフイルム3の動き
を低温から高温までの広い温度範囲で、又、長時
間にわたり、常に安定してコントロールすること
ができる。
更に本考案のタンパーバネは特性値がはつきり
しているので、キヤリツジの加速度往復周期、流
路の長さ等が変わつても容易に解折的な設計がで
きる。
〔考案の効果〕
本考案によれば、ダンパーが、インク供給路よ
り分岐する分岐路を内部に形成するベース部材
と、該ベース部材に接合され記録ヘツドの移動方
向に撓む可撓性部材と、該可撓性部材と前記ベー
ス部材との間に介在し、前記可撓性部材を撓んだ
状態から復帰させるバネ部材とを有する。これに
より、幅広い温度範囲と長時間に渡つて使用され
るインクジエツト記録装置において、記録ヘツド
の加速減速時等にインク供給路等が外部からの圧
力を受けて印字が乱れるというインクジエツト記
録にとつての重要な課題が確実に解決される。即
ち、可撓性部材とバネ部材とにより圧力変動が確
実に吸収されるとともに、可撓性部材がベース部
材に密着して動きがとれなくなることをバネ部材
により防止するため、安定して記録ヘツドの確実
なインク供給がなされ、良好なインクジエツト記
録が行われる。また、記録ヘツドの加速時等にバ
ネ部材とともに可撓性部材が動くので応答性が向
上し、急激な加速においても圧力変動が速やかに
吸収されるため、インクジエツト記録のメリツト
の1つである高速性を充分に発揮できる。尚、ダ
ンパーの製造公差もバネ部材により吸収され、ダ
ンパーの信頼性が向上する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例によるダンパー分解
斜視図。第2図は第1図に示されるダンパー正面
図。第3図は本考案に先行するダンパーの構造を
示す斜視図。 1,11……ダンパーベース、2……ダンパー
バネ、3……ダンパーフイルム、4,5……供給
管、8……記録ヘツド、10……ダンパー。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 ノズルよりインク滴を噴射しながら記録紙を横
    切る方向に往復移動して記録を行う記録ヘツド
    と、前記ノズルに連結され前記記録ヘツド内へイ
    ンクを供給するインク供給路と、該インク供給路
    の途中で該インク供給路より分岐して設けられ、
    前記インク供給路にかかる圧力変動を吸収するダ
    ンパーとを備えたインクジエツト記録装置におい
    て、 前記ダンパーは、前記インク供給路より分岐す
    る分岐路を内部に形成するベース部材と、該ベー
    ス部材に接合され前記記録ヘツドの移動方向に撓
    む可撓性部材と、該可撓性部材と前記ベース部材
    との間に介在し、前記可撓性部材を撓んだ状態か
    ら復帰させるバネ部材とを有することを特徴とす
    るインクジエツト記録装置。
JP862084U 1984-01-24 1984-01-24 インクジェット記録装置 Granted JPS60120840U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP862084U JPS60120840U (ja) 1984-01-24 1984-01-24 インクジェット記録装置

Applications Claiming Priority (1)

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JP862084U JPS60120840U (ja) 1984-01-24 1984-01-24 インクジェット記録装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS60120840U JPS60120840U (ja) 1985-08-15
JPH0354914Y2 true JPH0354914Y2 (ja) 1991-12-05

Family

ID=30488076

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JP862084U Granted JPS60120840U (ja) 1984-01-24 1984-01-24 インクジェット記録装置

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Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0611786Y2 (ja) * 1987-05-13 1994-03-30 セイコーエプソン株式会社 インクジェット記録装置の圧力吸収装置
JP5321969B2 (ja) * 2009-07-30 2013-10-23 株式会社リコー 画像形成装置

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Publication number Publication date
JPS60120840U (ja) 1985-08-15

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