JPH0611783U - コイン送り樋 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 比較的に高低差が小さな場合でも、又、搬送
距離が長い場合でもコインをスムーズに連続して滑り落
とすことができるようにする。 【構成】 受入部３０から払出部３１に向けて下り傾斜
に設置されるコイン送り樋３であって、樋底板３２に多
数の噴気穴３４が形成され、この噴気穴３４は、その空
気噴出方向が樋底面３２ａに対し払出部３１側に向くよ
うに開口され、前記噴気穴３４に空気供給路５０を介し
て給気装置５が接続されている。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、遊技場に設置されるスロットマシン、いわゆるパチスロ用のコイン の搬送系に用いられるコイン送り樋に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、遊技場において、パチスロ用のコインを所定の場所から所定の場所に連 続して搬送する場合、水平な場所への搬送にはベルトコンベアを使用している。 搬送場所が元の位置より低くて搬送距離が短い場合にはコイン送り樋を使用し、 このコイン送り樋の中でコインを滑り落とすことによって搬送していた。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、上記した従来のコイン送り樋は、単なる樋構造のものであるた め、コイン送り樋の中でコインをスムーズに滑り落とすには、大きな高低差が必 要であった。また、距離が長い場合には途中でコインが引掛かることがあるため 、短い距離にしか適用できず、コスト的に不利なベルトコンベアを使用しなけれ ばならないという問題があった。

【０００４】 本考案は、上記の問題点に着目してなされたもので、比較的に高低差が小さな 場合でも、又、搬送距離が長い場合でもコインをスムーズに連続して滑り落とす ことができるようにしたコイン送り樋を提供することを課題としている。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

上記の課題を解決するために、本考案のコイン送り樋は、受入部から払出部に 向けて下り傾斜に設置されるコイン送り樋であって、樋底板に多数の噴気穴が形 成され、この噴気穴は、その空気噴出方向が樋底面に対し払出部側に向くように 開口され、前記噴気穴に空気供給路を介して給気装置が接続されている。

【０００６】

【作用】

本考案のコイン送り樋では、受入部に受け入れられたコインは、傾斜に沿って 払出部に向け滑り落ちるもので、この場合、給気装置からの圧縮空気が空気供給 路を介して噴気穴から噴出される。この噴気穴は、樋底板に多数形成されている ため、コインは樋底面の上で下から吹き上げられる。又、噴気穴からの噴出方向 が樋底面に対し払出部側に向いているため、コインは下り傾斜方向、すなわちコ インが滑り落ちる方向に下から吹き上げられる。

【０００７】 このように、コインの吹き上がげによる浮き上がりによって、コインの樋底面 に対する摩擦抵抗が小さくなり、コインは、その自重と下り傾斜方向の吹き上げ によってコイン送り樋上を滑り落ちる。従って、比較的に高低差が小さな場合で も、又、搬送距離が長い場合でもコインをスムーズに連続して滑り落とすことが できる。

【０００８】

【実施例】

以下、本考案の実施例を図面により詳述する。図１は実施例のコイン送り樋の 使用状態を示している。この実施例では、コイン計数機によって計数したコイン １を集合部２からコイン送り樋３によってコイン収容ボックス４に搬送する場合 を示している。

【０００９】 コイン送り樋３は、上端部を受入部３０とし、下端部を払出部３１とし、その 受入部３０を前記集合部２に接続すると共に、払出部３１の下方にコイン収容ボ ックス４が位置するように、受入部３０から払出部３１に向けて下り傾斜に設置 されている。

【００１０】 又、このコイン送り樋３は、図２及び図３に示すように、上側樋底板３２と下 側樋底板３３を有する２重底構造に形成され、その上側樋底板３２の全面に亘っ て多数の噴気穴３４が形成されている。この噴気穴３４は、その空気噴出方向が 樋底面３２ａに対し払出部３１側に向くように開口されている。

【００１１】 又、前記上側樋底板３２と下側樋底板３３の間は空気供給路５０に形成され、 この空気供給路５０を介して噴気穴３４に給気装置としてのエアーコンプレッサ ５が接続されている。従って、エアーコンプレッサ５からの圧縮空気は、空気供 給路５０を経て噴気穴３４から噴出する。

【００１２】 次に、実施例の作用を説明すると、集合部２から受入部３０に受け入られたコ イン１は、コイン送り樋３上を傾斜に沿って払出部３１に向け滑り落ち、この払 出部３１からコイン収容ボックス４内に集められる。

【００１３】 この場合、エアーコンプレッサ５からの圧縮空気が空気供給路５０を介して噴 気穴３４から噴出される。この噴気穴３４は、上側樋底板３２に多数形成されて いるため、コイン１は樋底面３２ａの上で下から吹き上げられることになる。又 、噴気穴３４からの噴出方向が樋底面３２ａに対し払出部３１側に向いているた め、コイン１は下り傾斜方向、すなわちコイン１が滑り落ちる方向に下から吹き 上げられる。

【００１４】 このように、コイン１の吹き上がげによる浮き上がりによって、コイン１の樋 底面３２ａに対する摩擦抵抗が小さくなり、コインは、その自重と下り傾斜方向 の吹き上げによってコイン送り樋３上を滑り落ちる。従って、比較的に高低差が 小さな場合でも、又、搬送距離が長い場合でもコイン１をスムーズに滑り落とす ことができる。

【００１５】 以上、本考案の実施例を図面により説明したが、具体的な構成は上記した実施 例に限られるものではない。

【００１６】

【考案の効果】

以上説明してきたように、本考案のコイン送り樋にあっては、噴気穴からの圧 縮空気の噴出によってコインを下り傾斜方向に下から吹き上げることができる。 したがって、コインの吹き上がげによる浮き上がりによって、比較的に高低差が 小さな場合でも、又、搬送距離が長い場合でもコインをスムーズに連続して滑り 落とすことができるという効果が得られる。

【図面の簡単な説明】

【図１】実施例のコイン送り樋の使用状態を示す斜視図
である。

【図２】実施例のコイン送り樋の搬送方向に沿った断面
図である。

【図３】実施例のコイン送り樋の搬送方向と直交する方
向の断面図である。

【符号の説明】

３ コイン送り樋 ３０ 受入部 ３１ 払出部 ３２ 上側樋底板（樋底板） ３２ａ 樋底面 ３４ 噴気穴 ５０ 空気供給路 ５ エアーコンプレッサ（給気装置）

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 受入部から払出部に向けて下り傾斜に設
   置されるコイン送り樋であって、 樋底板に多数の噴気穴が形成され、この噴気穴は、その
   空気噴出方向が樋底面に対し払出部側に向くように開口
   され、 前記噴気穴に空気供給路を介して給気装置が接続されて
   いることを特徴としたコイン送り樋。