JP4334640B2 - 硬貨搬送装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、金融機関等において硬貨の精査・計算の作業場に設置される硬貨搬送装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
金融機関等において、集金された硬貨は、精査・計算作業場に搬入され、精査機において金種ごとに分別計算を行ったのち、硬貨容器に払い出しを行う。上記の硬貨容器は人手により運び出され、硬貨の再計算を行う、いわゆる再勘場に人手又はコンベヤにより搬送され、更に人手により硬貨計算機に投入される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
作業場に搬入された硬貨入りバッグや、精査機から払い出された硬貨を入れた硬貨容器の重量は、相当の重量があるため、これを人手によって取扱うことは、多くの人員と労力を要する。コンベヤを利用するとしても、そのコンベヤへ載せたり、コンベヤから硬貨計算機へ投入したりする際は、人手によらざるをえず、省力化対策としては不十分なものであった。
【0004】
そこで、この発明は作業場の搬入口から再勘場の硬貨計算機まで、人手によることなく自動的に搬送するようにして、人員の削減、労力の軽減を図ることを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために、この発明は搬入口から精査機を経て硬貨計算機に至る間に設置される硬貨搬送装置において、上記精査機の払い出し口の下方にベルトコンベヤを設置し、上記硬貨計算機の上方にシュートコンベヤを設置し、上記ベルトコンベヤの送り出し端と上記シュートコンベヤの受け入れ端との間に該シュートコンベヤ側が高くなる傾斜をもってバケットコンベヤを設置し、上記ベルトコンベヤの上面に複数の仕切板を摺接せしめて金種別の搬送トラフを構成し、上記搬送トラフに対応した仕切りを上記バケットコンベヤの各バケットに設けて金種別の小室を構成し、上記シュートコンベヤを上記の小室に対応した複数のベルトコンベヤにより構成し、上記複数のベルトコンベヤの送り出し端をそれぞれ硬貨計算機に連結された分配シュートに臨ませた構成としたものである。
【0006】
上記搬入口に仮置きテーブルを設けると共に、その仮置きテーブルと上記精査機との間にローラコンベヤでなる搬入コンベヤを設け、上記搬入コンベヤの途中に上記の精査機ごとに取出し装置を設け、上記取出し装置を、上記搬入コンベヤの下方に設けた昇降装置と、その昇降装置に取付けられ、かつ上記搬入コンベヤのローラ間において昇降する取出し部材とにより構成し、上記取出し部材を上記精査機の方向に下降傾斜させて取付けた構成を採用することができる。
【0007】
また、上記ベルトコンベヤの搬送トラフは、コンベヤベルトの表面に長さ方向の仕切溝を所定の間隔で設けると共に、コンベヤフレームに取付けた仕切板の下端縁を上記溝内に摺接可能に差込んだ構成、或いは上記のシュートコンベヤを構成する複数のベルトコンベヤの送り出し端の位置を送り方向にずらせて設定した構成を採用することができる。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施形態を添付図面に基づいて説明する。
図1は、実施形態の硬貨搬送装置の全体を示す。この装置は、作業場の搬入口に設置される仮置きテーブル1と、その仮置きテーブル1に接続された搬入コンベヤ2を有し、その搬入コンベヤ2に沿って、所要台数の精査機3が搭載された作業デッキ4が設置される。
【0009】
仮置きテーブル1は、図2に示すように、2か所の硬貨入りバッグの受入れ口5と搬入コンベヤ2の間に設けられ、ボールキャスタテーブル6と、ローラコンベヤ7とにより構成される。
【0010】
搬入コンベヤ2は、ローラコンベヤにより構成され、仮置きテーブル1から作業デッキ4の方向に高くなった傾斜部8と、作業デッキ4の側辺に沿った水平部9とを有し、その水平部9の作業デッキ4側の側辺に精査機3ごとに短いローラコンベヤでなる取出しコンベヤ11が搬入コンベヤ2と直角方向に、かつ作業デッキ4の方向に下降傾斜して設けられる(図3、図4参照)。
【0011】
また、上記の取出しコンベヤ11に対応して搬入コンベヤ2に取出し装置12が設けられる。取出し装置12は、搬入コンベヤ2の下方において、作業デッキ4側に若干下降傾斜して取付けられたブラケット13、そのブラケット13上に設置された昇降装置14と、上記の搬入コンベヤ2のローラ16の間隙を昇降する取出し部材15とから成る。
【0012】
昇降装置14は、図4に示すように、エアシリンダー18とガイド19及びこれらに取付けられたフレーム21とから成り、そのフレーム21に一対の取出し部材15が搬入コンベヤ2の上流側と下流側に分かれて、所要の間隔をおいてローラ16と平行に設けられる。上記の取出し部材15は、2本の隣接したローラ16よりも狭いチャンネル材22に多数のコマ23を回転自在に取付けたものであり、全体として作業デッキ4側が低くなるように傾斜状態に取付けられる。
【0013】
上記の下流側の取出し部材15の下流側に隣接して、図5に示すようにエアシリンダー28とガイド29(図3参照)が設けられ、これらに取付けられた停止板31がローラ16の間に昇降するようになっている。
【0014】
上記の停止板31は、作業デッキ4上の作業者が適宜スイッチを操作するか、或いは適宜なセンサーによって取出し装置12にバッグが接近したときに自動的に駆動され、バッグを取出し装置12のローラ16上で停止させる。引き続き取出し装置12の昇降装置14が駆動されると、取出し部材15がローラ16上に上昇する(図4の一点鎖線参照)。これによりバッグが自重で取出し部材15のコマ27上を移動し、取出しコンベヤ11上に移行する。作業者は取出しコンベヤ11上のバッグを受取りそのバッグ内の硬貨を精査機3に開ける。
【0015】
なお、上記の搬入コンベヤ2の下方には、空のバッグを返送するためのローラコンベヤでなる返送コンベヤ32が設けられる。
【0016】
上記の作業デッキ4には、図6に示すように精査機3に対応して作業デッキ4に設けた開口33に、金種別に仕切られた案内格子34が設けられる。精査機3にはその内底部に硬貨容器35が内蔵され、その硬貨容器35の下端の払い出し口36(図2参照)が、上記の案内格子34を通じてその下方に設置された硬貨搬送用のベルトコンベヤ37上に臨んでいる。上記のベルトコンベヤ37は、作業デッキ4の下方において床面に設置されたコンベヤフレーム38により支持される。
【0017】
上記のベルトコンベヤ37は図6に示すように平ベルトであり、その表面に所要の間隔をおいて長さ方向に7本の仕切溝39が形成される。上記の各仕切溝39に仕切板41の下端縁42が摺接可能に差込まれる。仕切板41は、これに貫通された支持軸43により支持される。支持軸43はベルトコンベヤ37の長さ方向に所要の間隔をおいて設けられ、コンベヤフレーム38に取付けられた支持部材44により支持される。
【0018】
上記仕切板41の下端縁42は断面円形に形成され、これにより仕切溝39との摩擦を低減すると共に、仕切溝39とのすき間を無くして硬貨が仕切溝39と仕切板41との間に噛み込むのを防止している。上記の仕切板41によりベルトコンベヤ37の上面に金種(1円、5円、10円、50円、100円、500円)別の6本の搬送トラフ45が形成される。
【0019】
各搬送トラフ45を構成する仕切板41の下端縁42をベルトコンベヤ37の仕切溝39に差込む構成に代えて、下端縁42及び仕切溝39を設けることなく、単に仕切板41の下端にベルトコンベヤ37に対する摺接部材を取付ける構成が考えられるが、ベルトコンベヤ37の幅は6本の搬送トラフ45を構成する必要上比較的広い幅を有するものであるため、幅方向の平坦度を十分高くとることができない。このため、摺接部材とベルトコンベヤ37との間にすき間が生じやすく、硬貨がそのすき間に噛み込んだり、隣接する搬送トラフ45に逸脱したりするおそれがあり、採用することはできない。
【0020】
なお、上記のベルトコンベヤ37の素材としては、硬貨が弾み難い材質のものとして合成皮革が適当である。
【0021】
上記のベルトコンベヤ37の後端部(搬送方向と反対側の端部)において、両端の仕切板41間に板状のストッパー46が取付けられ(図7参照)、これにより搬送トラフ45の後端を閉鎖し、硬貨の後方への逸脱を防止している。
【0022】
また、上記の各搬送トラフ45ごとに、精査機3の下流側に山崩し棒47が設けられる。この山崩し棒47は各仕切板41に貫通した取付け軸48に弾力性あるプラスチック或いはゴムの棒の上端を固定することにより構成され、その下端は搬送トラフ45の底面近くにおいて自由になっている。この山崩し棒47は、搬送トラフ45を運ばれる硬貨の山に弾性的に接触し、その山を両脇に崩して平均化する作用をなす。
【0023】
前記の作業デッキ4に設けられた前記の案内格子34は、図6に示すように前記の仕切板41と同じ間隔で設けられる。この案内格子34の上端は、精査機3の硬貨容器35の金種別の払い出し口36を形成する仕切壁49の下端の山形溝51に嵌合される。また、各案内格子34の下端にも山形溝52が形成され、その山形溝52に前記の仕切板41の上端縁が嵌合される。
【0024】
上記の二つの山形溝51、52は、仕切壁49と案内格子34、案内格子34と仕切板41のそれぞれの突き合わせ部分に硬貨50(図7参照)が噛み込んだり、逸脱したりする不具合を防止するものである。
【0025】
なお、精査機3は従来から用いられているものを使用するものであるため、硬貨容器35にはキャスター53が付いており、人手によって搬送できるようになっているが、この発明の場合は硬貨容器35を搬送することはないので、キャスター53は無くてもよい。また払い出し口36は常時開放されている。
その他、図6において54はベルトコンベヤ37の駆動モータである。
【0026】
上記のベルトコンベヤ37の先端は、図8に示すようにシュート55が設けられ、そのシュート55の下端がバケットコンベヤ56の受け入れ端上に臨んでいる。シュート55は図8及び図9に示すように、ベルトコンベヤ37の各仕切板41の先端に突き合わされたシュート仕切板57と各シュート仕切板57の下端に設けられた傾斜状の滑り板58及び先端閉鎖板59とにより構成され、シュート仕切板57の下端と滑り板58の下端及び先端閉鎖板59に囲まれた部分が排出口61となり、バケットコンベヤ56上に臨む。
【0027】
上記のシュート仕切板57は、2枚を重ねてベルトコンベヤ37の仕切板41の先端に突き合わされ、前記の滑り板58に沿った部分でハの字形に屈曲され、その屈曲部分から前方に平行に延び出して案内部62が形成され、その案内部62の先端が前記の先端閉鎖板59と一体になっている。
【0028】
図8及び図9に示すように、コンベヤフレーム38の先端上部に支持部材63が設けられ、その支持部材63の先端に支持腕64が固定される。前記の各シュート仕切板57の案内部62間にスペーサ65が介在され、取付け軸66がシュート仕切板57とスペーサ65に挿通される。その取付け軸66が前記の支持腕64に固定される。
【0029】
2枚のシュート仕切板57により構成された案内部62は、それぞれバケットコンベヤ56の各バケット67内の隔壁68上面のカバーシート69上に摺接する幅を有し、隣接する他の案内部62と共働して、シュート仕切板57間の間隔を狭ばめて、隔壁68間の小室71の開口に合致させるようにしている。
【0030】
バケットコンベヤ56は、図1に示すように、受け入れ端側が低く、送り出し端側が高くなるように傾斜しており、送り出し端側はシュートコンベヤ76上に臨んでいる。バケットコンベヤ56は、図8に示すように、チェーン72に取付けられた多数のバケット67を有し、各バケット67相互は、その前後縁に形成されたつば70、70' を相互に重ねて(図10参照)前後方向にすき間を生じないようにしている。
【0031】
上記の各バケット67の内部は、図9(b)及び図10に示すように、前述の隔壁68により金種別の6室の小室71に区画され、その隔壁68の上端はY形に屈曲され、小室71の硬貨の逸脱を防止している。また、上記のY形に形成された隔壁68の上端面に沿うように前記のカバーシート69が設けられる。
【0032】
上記のカバーシート69は隔壁68のY形に形成された上端面をカバーし、そのカバーシート69の両側辺に前記の案内部62の下端を摺接させることにより(図9(b)参照)、硬貨の逸脱を防止するようにしている。
【0033】
バケットコンベヤ56の先端にシュート73が設けられる(図1、図11参照)。このシュート73は、図12に示すように、内部において、シュート仕切板74により金種ごとに仕切られ、その途中から独立した排出通路75となっている。各排出通路75は適当な間隔をもつように拡がっており、その下端がシュートコンベヤ76上に臨む。
【0034】
なお、上記のシュート73は図12に示すブラケット77によりバケットコンベヤ56のコンベヤフレーム78に取付けられる。
【0035】
シュートコンベヤ76は図12に示すように、金種ごとに独立した6本のベルトコンベヤ81をコンベヤフレーム82上に設けている。各ベルトコンベヤ81の受け入れ端は前記のシュート73の下方においてそれぞれ同じ位置に並んでいるが(図14参照)、その送り出し端の位置は、金種によって送り方向にずれた位置にあり、送り出し端の位置が1個所に集中しないようにしている。図14では、最も長いベルトコンベヤ81が500円、次に長い2本のベルトコンベヤ81が100円と50円、以下の3本のベルトコンベヤ81がそれぞれ10円、5円、1円に対応している。
【0036】
上記の各ベルトコンベヤ81の両側に沿った側壁83がコンベヤフレーム82に設けられる(図12参照)。各側壁83の下端に摺接部材84が取付けられ、その摺接部材84が各ベルトコンベヤ81の両側辺に近い部分の上面に接触する。この場合のベルトコンベヤ81は前述した精査機3の下方のベルトコンベヤ37に比べ幅が狭い(約1/6)ので、十分に高い平坦度が得られる。このため摺接部材84の摺接部分にすき間が生じることがなく、従って硬貨の噛み込みのおそれはない。
【0037】
上記の各ベルトコンベヤ81の送り出し端が、図15に示すように、分配シュート85の上端部側面の開放部分に挿入される。
【0038】
上記の各分配シュート85は、ブラケット86によりコンベヤフレーム82に支持される。このコンベヤフレーム82は、図1に示すように硬貨計算機87が内部に設置されると共に、その硬貨計算機87に前記の分配シュート85の下端を連結する必要上、所要の高さをもって立設される。
【0039】
上記の硬貨計算機87は、図14に示すように、床面上にコンベヤフレーム82の長さ方向に2列に所定の間隔をおいて設置される。図示の場合、500円硬貨用には最も先端の左右2台の硬貨計算機87が割り当てられ、100円と50円の硬貨用には、その次に一列に並んだ各3台の硬貨計算機87が割り当てられる。以下10円、5円、1円の硬貨用にそれぞれ左右2台づつが順に割り当てられる。
【0040】
分配シュート85は割り当てられた硬貨計算機87の数に応じて、500円、10円、5円、1円の場合は左下方向に2股に枝分かれし、100円、50円の場合は、縦方向に3股に枝分かれしている。
【0041】
なお、図16(a)、(b)に示すように上記の枝分かれ部分に切替え板88を切替え自在に設け、これを破線の状態又は一点鎖線の状態に操作することにより硬貨計算機87に対する硬貨の分配量を調節する。
【0042】
実施形態の硬貨搬送装置は以上のごときものであり、次のその作用について説明する。
【0043】
集金された硬貨はバッグに収納され、図1に示した受入れ口5から仮置きテーブル1上に仮置きされ、更に搬入コンベヤ2に移し変えられ作業デッキ4に運ばれる。各精査機3ごとに配置された作業デッキ4上の作業者が適宜スイッチを操作することにより、停止板31が上昇して搬入コンベヤ2上のバッグを停止せしめ、更に取出し装置12を駆動させることにより、取出し部材15を上昇させバッグを取出しコンベヤ11上に移行させる。
【0044】
作業員が上記のバッグを取り上げて硬貨を精査機3にあける。精査機3は硬貨50を金種ごとに自動分別すると共に計算を行い、硬貨容器35を通じてベルトコンベヤ37の金種ごとの搬送トラフ45に払い出しを行う。このとき、硬貨容器35、案内格子34との継ぎ目は、図6に示すように山形溝51、52の突き合わせ構造になっているので、硬貨50がひっかかったり、混り合ったりすることがなく、搬送トラフ45を構成するベルトコンベヤ37上に落下する。ベルトコンベヤ37は合成皮革製であるので、硬貨が弾み難く、また、たとえ後方へ転がる硬貨があってもストッパー46(図3参照)により止められ、逸脱が防止される。更に搬送トラフ45の中で山積みとなった硬貨は、山崩し棒47により崩されて平均化され、送り出し端に向けて搬送される。
【0045】
ベルトコンベヤ37の送り出し端に至ると、硬貨50は滑り板58上を滑って、バケット67の各小室71内に落下する(図10参照)。このとき、前後のバケット67の間のつば70、70' 上に落下した硬貨50は、その上を滑って次のバケット67の小室71に落ち込む。この場合、滑り板58上に落下した硬貨50は、シュート仕切板57のハの字形に屈曲した部分で内側へ寄せられるので、シュート55の排出口61から小室71内へ確実に案内される。また、送り出し端側へ搬送する途中で、機械の振動により硬貨50が飛び上がることがあっても、小室71の隔壁68の上端のY形屈曲部分で阻止され、他の小室71に飛び移ることを防止する。各バケット67相互間は、つば70、70’相互の重なりにより閉鎖され、硬貨の逸脱が防止される。
【0046】
バケットコンベヤ56の上端においてバケット67が反転されると、硬貨50はシュート73に排出され(図11参照)、金種ごとの排出通路75を経て、シュートコンベヤ76の各ベルトコンベヤ81上に落下する(図12参照)。各ベルトコンベヤ81上の硬貨50は、摺接部材84によってベルトコンベヤ81の外部へ逸脱することが防止され、その送り出し端に至ると分配シュート85に送り出され、途中切替え板88により分配の比率が定められて硬貨計算機87に落下する。硬貨計算機87は、再度計算を行う。
【0047】
【発明の効果】
以上のように、この発明は、受入れ口から精査機を経て再勘場の硬貨計算機に至るまで、多量の硬貨を自動的に搬送できるので、作業人員の削除を行うことができると共に作業者の労力の負担を軽減できる効果がある。
【0048】
また、その搬送は、精査機で分別された金種別の効果を並列に、しかも逸脱したり引掛ったりすることなく、確実に硬貨計算機まで搬送することができる。
【0049】
精査機の下方に設置されるベルトコンベヤは、全ての金種に対応した所要数の搬送トラフを形成する必要上、一定以上に広い幅になるので、高平坦度が得にくいが、請求項3の発明のように仕切板の下端縁をベルトコンベヤの仕切溝に摺接可能に差込むことにより、平坦度が低い場合でも硬貨の逸脱や引掛りを確実に防止することができる。
【0050】
更に、請求項4の発明のように、シュートコンベヤを金種ごとに独立したベルトコンベヤにより構成し、その送り出し端の位置を送り方向にずらせると共に、分配シュートで各硬貨計算機に分配することにより、各硬貨計算機をコンベヤフレーム内の全体にわたり分散的に配置することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態の全体を示す概略的な正面図
【図2】同上の一部平面図
【図3】同上の搬入コンベヤの一部平面図
【図4】図3のIV−IV線の断面図
【図5】図4のV−V線の断面図
【図6】図1のVI−VI線の一部省略拡大断面図
【図7】図6のVII −VII 線の一部省略断面図
【図8】実施形態の一部を示す縦断正面図
【図9】(a)図8の部分の一部省略平面図
(b)(a)図のb−b線の断面図
【図10】実施形態のバケットの一部斜視図
【図11】実施形態の一部を示す縦断正面図
【図12】図11のXII −XII 線の断面図
【図13】実施形態のシュートコンベヤ部分の正面図
【図14】同上のシュートコンベヤ部分の平面図
【図15】同上のシュートコンベヤ部分の斜視図
【図16】(a)分配シュートの一例を示す正面図
(b)分配シュートの他の例を示す正面図
【符号の説明】
1 仮置きテーブル
2 搬入コンベヤ
3 精査機
4 作業デッキ
5 受入れ口
6 ボールキャスタテーブル
7 ローラコンベヤ
8 傾斜部
9 水平部
11 取出しコンベヤ
12 取出し装置
13 ブラケット
14 昇降装置
15 取出し部材
16 ローラ
18 エアシリンダー
19 ガイド
21 フレーム
22 チャンネル材
27 コマ
28 エアシリンダー
29 ガイド
31 停止板
32 返送コンベヤ
33 開口
34 案内格子
35 硬貨容器
36 払い出し口
37 ベルトコンベヤ
38 コンベヤフレーム
39 仕切溝
41 仕切板
42 下端縁
43 支持軸
44 支持部材
45 搬送トラフ
46 ストッパー
47 山崩し棒
48 取付け軸
49 仕切壁
50 硬貨
51 山形溝
52 山形溝
53 キャスター
54 駆動モータ
55 シュート
56 バケットコンベヤ
57 シュート仕切板
58 滑り板
59 先端閉鎖板
61 排出口
62 案内部
63 支持部材
64 支持腕
65 スペーサ
66 取付け軸
67 バケット
68 隔壁
69 カバーシート
70、70’ つば
71 小室
72 チェーン
73 シュート
74 シュート仕切板
75 排出通路
76 シュートコンベヤ
77 ブラケット
78 コンベヤフレーム
81 ベルトコンベヤ
82 コンベヤフレーム
83 側壁
84 摺接部材
85 分配シュート
86 ブラケット
87 硬貨計算機
88 切替え板

Claims (4)

  1. 搬入口から精査機を経て硬貨計算機に至る間に設置される硬貨搬送装置において、上記精査機の払い出し口の下方にベルトコンベヤを設置し、上記硬貨計算機の上方にシュートコンベヤを設置し、上記ベルトコンベヤの送り出し端と上記シュートコンベヤの受け入れ端との間に該シュートコンベヤ側が高くなる傾斜をもってバケットコンベヤを設置し、上記ベルトコンベヤの上面に複数の仕切板を摺接せしめて金種別の搬送トラフを構成し、上記搬送トラフに対応した仕切りを上記バケットコンベヤの各バケットに設けて金種別の小室を構成し、上記シュートコンベヤを上記の小室に対応した複数のベルトコンベヤにより構成し、上記複数のベルトコンベヤの送り出し端をそれぞれ硬貨計算機に連結された分配シュートに臨ませたことを特徴とする硬貨搬送装置。
  2. 上記搬入口に仮置きテーブルを設けると共に、その仮置きテーブルと上記精査機との間にローラコンベヤでなる搬入コンベヤを設け、上記搬入コンベヤの途中に上記の精査機ごとに取出し装置を設け、上記取出し装置を、上記搬入コンベヤの下方に設けた昇降装置と、その昇降装置に取付けられ、かつ上記搬入コンベヤのローラ間において昇降する取出し部材とにより構成し、上記取出し部材を上記精査機の方向に下降傾斜させて取付けたことを特徴とする請求項1に記載の硬貨搬送装置。
  3. 上記ベルトコンベヤの搬送トラフは、コンベヤベルトの表面に長さ方向の仕切溝を所定の間隔で設けると共に、コンベヤフレームに取付けた仕切板の下端縁を上記溝内に摺接可能に差込んで構成したことを特徴とする請求項1又は2に記載の硬貨搬送装置。
  4. 上記のシュートコンベヤを構成する複数のベルトコンベヤの送り出し端の位置を、それぞれ送り方向にずらせて設定したことを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の硬貨搬送装置。
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