JPH06117772A - 雰囲気炉の炉蓋シール構造 - Google Patents

雰囲気炉の炉蓋シール構造

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JPH06117772A
JPH06117772A JP26190592A JP26190592A JPH06117772A JP H06117772 A JPH06117772 A JP H06117772A JP 26190592 A JP26190592 A JP 26190592A JP 26190592 A JP26190592 A JP 26190592A JP H06117772 A JPH06117772 A JP H06117772A
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JP
Japan
Prior art keywords
furnace
atmosphere
gas
atmospheric
rings
Prior art date
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Pending
Application number
JP26190592A
Other languages
English (en)
Inventor
Koichi Kondo
弘一 近藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daido Steel Co Ltd
Original Assignee
Daido Steel Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 雰囲気炉において、炉内雰囲気が大気で汚染
されることのない炉蓋シール構造を提供する。 【構成】 炉本体1と炉蓋3との当接部に、Oリング
5,7をパッキングとして2重に配設し、これらOリン
グ5,7の間にガス吐出口9を配設した。ガス吐出口9
には、炉内雰囲気に対して非汚染となるガスが(大気
圧)+(0.1〜0.2気圧)程度に加圧されて供給さ
れる。 【作用】 炉内にワークを搬入し、炉蓋3を閉じて真空
引きし、炉内へArガスを供給開始すると共に、ガス吐
出口9からもOリング5,7間にArガスを加圧供給す
る。炉内はAr雰囲気に置換され始めると共に、Oリン
グ5,7間は(大気圧+α)のArガスが充満した状態
となり、大気の炉内侵入が阻止される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、炉内を所用の雰囲気に
制御する雰囲気炉の炉蓋シール構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、雰囲気炉の炉蓋シール構造は、図
3に示すように、炉本体101と炉蓋103との当接部
に1重のパッキング105を配設したものであった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】こうした雰囲気炉で
は、例えば真空引きした後でAr置換等をするが、この
Ar置換の際の炉内が負圧であることから、従来のシー
ル構造では、大気がパッキングからリークして炉内に侵
入し、炉内雰囲気をO2 で汚染するという問題があっ
た。
【0004】そこで、本発明においては、炉内雰囲気を
大気で汚染されることのない炉蓋シール構造の提供を目
的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段及び作用】かかる目的を達
成するためになされた本発明の雰囲気炉の炉蓋シール構
造は、炉内を所用の雰囲気に制御する雰囲気炉におい
て、炉本体と炉蓋との当接部にパッキングを内外2重に
配設すると共に、これらのパッキング間に対して非汚染
のガスを加圧供給するガス吐出部を設けたことを特徴と
する。
【0006】本発明の雰囲気炉の炉蓋シール構造によれ
ば、パッキング間にガスを加圧供給するので、内外のパ
ッキング間は加圧状態となり、外側のパッキングから炉
内に侵入しようとする大気は、この加圧供給されるガス
にて侵入を阻止される。従って、炉内が大気にて汚染さ
れることがない。また、パッキング間に加圧供給される
ガスは、炉内雰囲気に対して非汚染のガスであるので、
内側のパッキングをリークして炉内に侵入したとして
も、炉内雰囲気を汚染することはない。
【0007】ここで、炉内雰囲気に対して非汚染のガス
としては、最も好ましくは炉内雰囲気と同じガスを用い
ればよいが、例えば単に非酸素雰囲気に制御すればよい
のであるならば、ガス吐出部からの加圧ガスとして、炉
内雰囲気用の不活性ガスとは異なる種類の不活性ガスを
使用しても構わないし、窒素雰囲気などの特定のガスの
雰囲気に制御する場合においても、ガス吐出部からの加
圧ガスとして不活性ガスを使用することもできる。
【0008】
【実施例】次に本発明の内容を一層明らかにするため、
本発明を適用した好適な実施例を図面と共に説明する。
第1実施例としての雰囲気炉はバッチ処理用の炉であ
り、図1示す様に、炉本体1と炉蓋3との当接部のいず
れかに、Oリング5,7をパッキングとして2重に配設
し、これらOリング5,7の間にガス吐出口9を配設し
たものである。炉本体1には、さらに、真空引きのため
の真空ポンプや、雰囲気ガス供給管や、加熱装置等(い
ずれも図示略)が配設されている。
【0009】Oリング5,7としては、合成ゴム,耐熱
性セラミックス,金属ガスケット等種々のものを使用す
ることができる。また、ガス吐出口9には、炉内雰囲気
に対して非汚染となるガスが(大気圧)+(0.1〜
0.2気圧)程度に加圧されて供給される。
【0010】次に、この雰囲気炉にて炉内をAr雰囲気
に制御する場合の作業手順等を説明する。まず、炉蓋3
を開いて、炉内にワークを搬入する。そして、炉蓋3を
閉じ、真空ポンプを駆動して炉内を真空引きする。次
に、図示しない雰囲気ガス供給管から炉本体内1へAr
ガスを供給開始すると共に、ガス吐出口9からもOリン
グ5,7間にArガスを加圧供給する。すると、炉内は
Ar雰囲気に置換され始めると共に、Oリング5,7間
は(大気圧+α)に加圧されたArガスが充満した状態
となる。Oリング5,7間に充満したArガスは、圧力
差によって炉内及び炉外へ若干リークする。しかし、O
リング5,7間は大気圧以上であるので、大気は外側の
Oリング7より内側へ侵入することができない。この結
果、炉内は大気で汚染されることなく、Ar雰囲気に置
換される。この後、加熱装置を駆動して所定の熱処理を
実施すればよい。なお、ガス吐出口9からのArガスの
加圧供給は、真空引きと同時に開始すればより一層良好
な雰囲気を得ることができる。
【0011】次に、第2実施例として連続加熱処理炉に
本発明を適用した例を説明する。第2実施例としての連
続加熱処理炉は、図2示す様に、加熱処理炉本体10の
入口及び出口部分に特徴がある。この連続加熱処理路
は、入口密閉扉11の先に張り出したパージ用チャンバ
20の端面とヒンジ式炉蓋21との当接部に、第1実施
例と同様にOリング23,25をパッキングとして2重
に配設し、これらOリング23,25の間にガス吐出口
27を配設したものである。パージ用チャンバ20に
は、さらに、真空引きのための真空ポンプ29及び雰囲
気ガス供給管41が配設されている。また、加熱処理炉
本体10には、真空引きのための真空ポンプ13、雰囲
気ガス供給管15、加熱装置17等が配設されている。
そして、出口密閉扉19の先の取出チャンバ30におい
ても、パージ用チャンバ20と同様に、炉蓋31のシー
ル構造として2重パッキング33,35の間にガス吐出
口37が設けられ、真空ポンプ39及び雰囲気ガス供給
管42が配設されている。
【0012】この連続加熱処理炉にて、ワークをAr雰
囲気で加熱処理する場合の作業手順等を説明する。ま
ず、出入口の密閉扉11,19が密閉され、かつ炉蓋2
1,31が閉じられる。そして、真空ポンプ13にて加
熱処理炉本体10が真空引きされ、雰囲気ガス供給管1
5を介してAr雰囲気に置換され、加熱装置17にて所
定温度に加熱される。次に、入口側の炉蓋21が開か
れ、ワークを載せた台車40がチャンバ20内に送り込
まれ、炉蓋21が閉塞される。そして、パージ用チャン
バ20に設けられた真空ポンプ29を駆動してチャンバ
20内を真空引きすると共に、ガス吐出口27からOリ
ング23,25間にArガスを加圧供給する。この間、
密閉扉11は閉じられており、チャンバ20と加熱処理
炉本体10とは隔離されている。そして、真空引きが終
了したらチャンバ20にも雰囲気ガス供給管41からA
rガスを導入し、炉本体10内の圧力とほぼ同等の圧力
に到達した状態でパージを終了する。
【0013】こうして、パージ用チャンバ20内のパー
ジが完了したら、次に、入口側の密閉扉11を開き、台
車40を横行させてワークを加熱処理炉本体10内に搬
入し、そのまま所定速度でゆっくりと横行させる。そし
て、密閉扉11を閉じてから炉蓋21を開き、次の台車
をチャンバ内へ搬入し、以下、上述の真空引き,加圧A
r供給を行う。
【0014】加熱処理を終えた台車40を取り出すに当
たっては、まず、直前の台車40の取出しに際して、侵
入した大気をぱーじするため、出口の密閉扉19が密閉
された状態で、炉蓋31が閉じられ、真空ポンプ39を
駆動して取出チャンバ30内を真空引きすると共に、ガ
ス吐出口37からOリング33,35間にArガスを加
圧供給する。こうして、取出チャンバ30内の大気が排
除されたら、次に、出口密閉扉19を開き、台車40を
横行させてワークを加熱処理炉本体10から取出チャン
バ30へ搬出し、密閉扉19を閉じた後に炉蓋31を開
いて外へ取り出す。
【0015】以上の様に、この第2実施例の連続加熱処
理炉によれば、各チャンバ20,30には、第1実施例
の炉蓋シール構造と同様の構成を採用し、2重パッキン
グ間にAr加圧ガスを供給するので、大気がチャンバ内
へ侵入することがない。従って、加熱処理炉本体10の
Ar雰囲気を汚染することなく、ワークを連続処理する
ことができる。
【0016】以上実施例を説明したが、本発明はこの実
施例に限定されるものではなくその要旨を逸脱しない範
囲内で種々なる態様のものとして実施できることはもち
ろんである。例えば、2重パッキング間に供給する加圧
ガスは、Arの様な不活性ガスに限らず、雰囲気炉内で
の処理態様に応じて、N2 ガスや炭化水素ガスなどワー
クの材料に浸透したり反応したりするガスを用いてもよ
い。また、炉内雰囲気形成用に供給されるガスとは異な
る種類のガスであっても構わない。
【0017】さらに、2重パッキング間へ加圧ガスを常
時供給して、炉の内外へ常にガスが漏れる状態にしてお
いてもよいし、2重パッキング間に圧力センサ等を配設
し、所定圧にすべく加圧ガスの供給・停止を繰り返すフ
ィードバック制御を行う構成としても構わない。
【0018】
【発明の効果】以上説明した様に、本発明の雰囲気炉の
炉蓋シール構造によれば、炉内雰囲気が大気で汚染され
ることがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1実施例としてのバッチ処理炉の構造を示
す要部の断面図である。
【図2】 第2実施例としての連続加熱処理炉の構造を
示し、(A)は全体構成図、(B)及び(C)はそれぞ
れ要部の断面図である。
【図3】 従来の雰囲気炉の構造を示す要部の断面図で
ある。
【符号の説明】
1・・・炉本体、3・・・炉蓋、5,7・・・Oリン
グ、9・・・ガス吐出口、10・・・加熱処理炉本体、
11・・・入口密閉扉、13・・・真空ポンプ、15,
41,42・・・雰囲気ガス供給管、17・・・加熱装
置、19・・・出口密閉扉、20・・・パージ用チャン
バ、21・・・炉蓋、23,25・・・Oリング、27
・・・ガス吐出口、29・・・真空ポンプ、30・・・
取出チャンバ、31・・・炉蓋、33,35・・・Oリ
ング、37・・・ガス吐出口、39・・・真空ポンプ、
40・・・台車。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 炉内を所用の雰囲気に制御する雰囲気炉
    において、 炉本体と炉蓋との当接部のパッキングを内外2重に配設
    すると共に、これらのパッキング間に炉内雰囲気に対し
    て非汚染のガスを加圧供給するガス吐出部を設けたこと
    を特徴とする雰囲気炉の炉蓋シール構造。
JP26190592A 1992-09-30 1992-09-30 雰囲気炉の炉蓋シール構造 Pending JPH06117772A (ja)

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JP26190592A JPH06117772A (ja) 1992-09-30 1992-09-30 雰囲気炉の炉蓋シール構造

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JP26190592A JPH06117772A (ja) 1992-09-30 1992-09-30 雰囲気炉の炉蓋シール構造

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JPH06117772A true JPH06117772A (ja) 1994-04-28

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102980406A (zh) * 2012-12-20 2013-03-20 江苏海建股份有限公司 快开可调密封门
CN113532122A (zh) * 2021-08-03 2021-10-22 洛阳万基铝加工有限公司 一种铝锭熔炼炉用密封炉盖
CN114877692A (zh) * 2022-04-28 2022-08-09 山田新材料集团有限公司 碳化硅制品生产用真空烧结炉

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CN113532122B (zh) * 2021-08-03 2023-10-20 洛阳万基铝加工有限公司 一种铝锭熔炼炉用密封炉盖
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