JPH05105945A - 連続焼鈍炉の稼動方法 - Google Patents
連続焼鈍炉の稼動方法Info
- Publication number
- JPH05105945A JPH05105945A JP3292336A JP29233691A JPH05105945A JP H05105945 A JPH05105945 A JP H05105945A JP 3292336 A JP3292336 A JP 3292336A JP 29233691 A JP29233691 A JP 29233691A JP H05105945 A JPH05105945 A JP H05105945A
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- JP
- Japan
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- chamber
- treatment chamber
- gas
- purge
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- Furnace Details (AREA)
- Heat Treatment Of Strip Materials And Filament Materials (AREA)
- Tunnel Furnaces (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 線材コイル等の被熱物を雰囲気ガスの基で連
続的に熱処理する連続焼鈍炉において、被熱物を熱処理
室内に出入りさせるに伴い熱処理室内の雰囲気ガスの組
成が変動するのを防止し、操業を安定させ品質を向上さ
せると同時に爆発事故の発生を防止する。 【構成】 被熱物４が連続的に移送される熱処理室１の
入口部および／または出口部にパージ室６を設け、該熱
処理室１の開口１２に断熱扉１４を昇降可能に設けると
共に、該断熱扉１４を熱処理室１の開口の周縁に設けら
れたシール部材１３に圧着させるロック機構を設け、パ
ージ室６をＮ2 ガス等により置換した後、さらに、該パ
ージ室６に熱処理室１より吸引した雰囲気ガスを送給し
て該パージ室６を雰囲気ガスに置換し、その後で前記断
熱扉１４を開け被熱物４を熱処理室１に出入させるよう
にした。
続的に熱処理する連続焼鈍炉において、被熱物を熱処理
室内に出入りさせるに伴い熱処理室内の雰囲気ガスの組
成が変動するのを防止し、操業を安定させ品質を向上さ
せると同時に爆発事故の発生を防止する。 【構成】 被熱物４が連続的に移送される熱処理室１の
入口部および／または出口部にパージ室６を設け、該熱
処理室１の開口１２に断熱扉１４を昇降可能に設けると
共に、該断熱扉１４を熱処理室１の開口の周縁に設けら
れたシール部材１３に圧着させるロック機構を設け、パ
ージ室６をＮ2 ガス等により置換した後、さらに、該パ
ージ室６に熱処理室１より吸引した雰囲気ガスを送給し
て該パージ室６を雰囲気ガスに置換し、その後で前記断
熱扉１４を開け被熱物４を熱処理室１に出入させるよう
にした。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明はコイル状に巻回された線
材（以下線材コイルという）等の被熱物を雰囲気ガス環
境の基で連続的に熱処理する連続焼鈍炉の稼動方法に関
するものである。
材（以下線材コイルという）等の被熱物を雰囲気ガス環
境の基で連続的に熱処理する連続焼鈍炉の稼動方法に関
するものである。
【０００２】
【従来の技術】線材コイル等の被熱物を還元性，或いは
無酸化性等の雰囲気ガスを充満させた熱処理室内に移送
させて連続的に熱処理する連続焼鈍炉では、一般にその
被熱物の入口部および出口部に雰囲気ガスの流出および
外気の侵入を防止するためのパージ室を設け該パージ室
を介して被熱物を熱処理室に出入りさせるようにしてい
る。
無酸化性等の雰囲気ガスを充満させた熱処理室内に移送
させて連続的に熱処理する連続焼鈍炉では、一般にその
被熱物の入口部および出口部に雰囲気ガスの流出および
外気の侵入を防止するためのパージ室を設け該パージ室
を介して被熱物を熱処理室に出入りさせるようにしてい
る。
【０００３】図３に従来のローラーハース式連続焼鈍炉
の入口部を示し、図中、ａは装入テーブル、ｂはパージ
室（前室）、ｃは熱処理室である。
の入口部を示し、図中、ａは装入テーブル、ｂはパージ
室（前室）、ｃは熱処理室である。
【０００４】ｄは熱処理室ｃとパージ室ｂとを仕切する
断熱扉で、該断熱扉ｄはチエンｅにより吊下されプーリ
ｆの回転により昇降し、その開口縁が傾斜状に形成され
ているために該断熱扉ｄの自重により開口縁に圧着し該
開口を閉止し得るようにしている。なお断熱扉ｄは外部
から区画形成された扉室ｇに上昇時に収納されるように
なっている。
断熱扉で、該断熱扉ｄはチエンｅにより吊下されプーリ
ｆの回転により昇降し、その開口縁が傾斜状に形成され
ているために該断熱扉ｄの自重により開口縁に圧着し該
開口を閉止し得るようにしている。なお断熱扉ｄは外部
から区画形成された扉室ｇに上昇時に収納されるように
なっている。
【０００５】ｈはパージ室ｂの開閉扉で、該開閉扉ｈは
チエンｉに吊下されプーリｊの回転により昇降する。パ
ージ室ｂの入口も開口縁が傾斜状に形成されているの
で、開閉扉ｈの自重により圧着し得る。
チエンｉに吊下されプーリｊの回転により昇降する。パ
ージ室ｂの入口も開口縁が傾斜状に形成されているの
で、開閉扉ｈの自重により圧着し得る。
【０００６】この連続焼鈍炉では、装入テーブルａ上の
被熱物ｋを熱処理室ｃに装入するに際して、先ず開閉扉
ｈを開け閉めして被熱物ｋをパージ室ｂ内に装入し、該
パージ室ｂにＮ2 ガスを供給することによってパージ室
ｂ内の空気を追い出してＮ2ガスに置換し、次いで断熱
扉ｄを開けてパージ室ｂ内の被熱物ｋを熱処理室ｃに移
送させるようにしている。
被熱物ｋを熱処理室ｃに装入するに際して、先ず開閉扉
ｈを開け閉めして被熱物ｋをパージ室ｂ内に装入し、該
パージ室ｂにＮ2 ガスを供給することによってパージ室
ｂ内の空気を追い出してＮ2ガスに置換し、次いで断熱
扉ｄを開けてパージ室ｂ内の被熱物ｋを熱処理室ｃに移
送させるようにしている。
【０００７】
【発明が解決しようとする課題】上記のように構成した
連続焼鈍炉では次に列挙したような課題がある。 （１）断熱扉ｄによるパージ室ｂと熱処理室ｃとのシー
ル性が不完全であるため、パージ室ｂ内がＮ2 ガスによ
るパージで圧力が上昇するとパージ室ｂ内の空気が熱処
理室ｃに侵入し熱処理室ｃ内の可燃性雰囲気ガスと反応
して熱処理室Ｃ内の雰囲気を乱す。
連続焼鈍炉では次に列挙したような課題がある。 （１）断熱扉ｄによるパージ室ｂと熱処理室ｃとのシー
ル性が不完全であるため、パージ室ｂ内がＮ2 ガスによ
るパージで圧力が上昇するとパージ室ｂ内の空気が熱処
理室ｃに侵入し熱処理室ｃ内の可燃性雰囲気ガスと反応
して熱処理室Ｃ内の雰囲気を乱す。
【０００８】（２）パージ室ｂ内の被熱物ｋを熱処理室
ｃに移動し断熱扉ｄを閉じるとパージ室ｂ内の温度が下
がりパージ室ｂ内の雰囲気ガスが収縮しパージ室ｂ内の
圧力が下がるのでパージ室ｂ内に熱処理室ｃ内の雰囲気
ガスや外気が侵入し爆発のおそれがある。
ｃに移動し断熱扉ｄを閉じるとパージ室ｂ内の温度が下
がりパージ室ｂ内の雰囲気ガスが収縮しパージ室ｂ内の
圧力が下がるのでパージ室ｂ内に熱処理室ｃ内の雰囲気
ガスや外気が侵入し爆発のおそれがある。
【０００９】（３）熱処理室ｃ内は被熱物ｋの処理目的
に合わせて雰囲気ガスのＰＦ値、即ち（ＣＯ％）2／Ｃ
Ｏ2％をコントロールし被熱物ｋの品質を保つようにし
ているが、断熱扉ｄを開けたときパージ室ｂよりＮ2 ガ
スが熱処理室ｃ内に一時に侵入するために熱処理室ｃ内
のＰＦ値を著しく変動させ、そのために品質を損うおそ
れがある。
に合わせて雰囲気ガスのＰＦ値、即ち（ＣＯ％）2／Ｃ
Ｏ2％をコントロールし被熱物ｋの品質を保つようにし
ているが、断熱扉ｄを開けたときパージ室ｂよりＮ2 ガ
スが熱処理室ｃ内に一時に侵入するために熱処理室ｃ内
のＰＦ値を著しく変動させ、そのために品質を損うおそ
れがある。
【００１０】なおこれらの問題点は被熱物ｋを出口部に
設けられたパージ室（図示せず）を介して抽出するとき
にも同様に生じる。
設けられたパージ室（図示せず）を介して抽出するとき
にも同様に生じる。
【００１１】一方、上記（３）の課題に対しては、本出
願人の特許出願に係る特開昭６０−２０００８２号公報
の雰囲気熱処理炉に示されたように、炉体（熱処理室）
内から吸引した雰囲気ガスをサージタンクに一時貯溜
し、その雰囲気ガスをパージ室の置換用ガスとして使用
する方法が考えられが、可燃性の雰囲気ガスをパージ室
に供給するとパージ室に残っている空気と反応し爆発を
起こすおそれがあるので、この場合パージ室の真空引き
が常に徹底的に行なわれないと危険であるという問題が
ある。
願人の特許出願に係る特開昭６０−２０００８２号公報
の雰囲気熱処理炉に示されたように、炉体（熱処理室）
内から吸引した雰囲気ガスをサージタンクに一時貯溜
し、その雰囲気ガスをパージ室の置換用ガスとして使用
する方法が考えられが、可燃性の雰囲気ガスをパージ室
に供給するとパージ室に残っている空気と反応し爆発を
起こすおそれがあるので、この場合パージ室の真空引き
が常に徹底的に行なわれないと危険であるという問題が
ある。
【００１２】
【課題を解決するための手段】本発明の連続焼鈍炉の稼
動方法は上記課題を解決しようとするもので、被熱物が
連続的に移送される熱処理室の入口部および／または出
口部にパージ室を設け、該熱処理室の開口に断熱扉を昇
降可能に設けると共に、該断熱扉を熱処理室の開口の周
縁に設けられたシール部材に圧着させるロック機構を設
け、パージ室をＮ2 ガス等により置換した後、さらに、
該パージ室に熱処理室より吸引した雰囲気ガスを送給し
て該パージ室を雰囲気ガスに置換し、その後で前記断熱
扉を開け被熱物を熱処理室に出入させるようにしたこと
を特徴とする。
動方法は上記課題を解決しようとするもので、被熱物が
連続的に移送される熱処理室の入口部および／または出
口部にパージ室を設け、該熱処理室の開口に断熱扉を昇
降可能に設けると共に、該断熱扉を熱処理室の開口の周
縁に設けられたシール部材に圧着させるロック機構を設
け、パージ室をＮ2 ガス等により置換した後、さらに、
該パージ室に熱処理室より吸引した雰囲気ガスを送給し
て該パージ室を雰囲気ガスに置換し、その後で前記断熱
扉を開け被熱物を熱処理室に出入させるようにしたこと
を特徴とする。
【００１３】
【作用】ロック機構によりパージ室と熱処理室とを完全
にシールすると共に、パージ室をいったんＮ2 ガスによ
り置換した後に雰囲気ガスに置換することでＮ2 ガスと
雰囲気ガスとの混合を防ぎ爆発を防止する。
にシールすると共に、パージ室をいったんＮ2 ガスによ
り置換した後に雰囲気ガスに置換することでＮ2 ガスと
雰囲気ガスとの混合を防ぎ爆発を防止する。
【００１４】
【実施例】次に図面と共に本発明の一実施例を説明す
る。図１はこの連続焼鈍炉の全体を示し、同図中、１は
熱処理室である。該熱処理室１にはヒータ２，天井ファ
ン３が設けられている。４は被熱物である線材コイル
で、該被熱物４は一連に設けられた炉床ローラ５，５…
上を矢印の方向に移送される。
る。図１はこの連続焼鈍炉の全体を示し、同図中、１は
熱処理室である。該熱処理室１にはヒータ２，天井ファ
ン３が設けられている。４は被熱物である線材コイル
で、該被熱物４は一連に設けられた炉床ローラ５，５…
上を矢印の方向に移送される。
【００１５】６はこの熱処理室１の入口部に設けられた
パージ室、７は該パージ室６と熱処理室１の間に形成さ
れた扉室、８は該パージ室６の外側に設けられた入側テ
ーブルである。
パージ室、７は該パージ室６と熱処理室１の間に形成さ
れた扉室、８は該パージ室６の外側に設けられた入側テ
ーブルである。
【００１６】また、９は熱処理室１の出口部に設けられ
たパージ室、１０は該パージ室９と熱処理室１との間に
設けられた扉室、１１は該熱処理室１の外側に設けられ
た出口移動台車である。
たパージ室、１０は該パージ室９と熱処理室１との間に
設けられた扉室、１１は該熱処理室１の外側に設けられ
た出口移動台車である。
【００１７】上記入口部と出口部とはほぼ同じ構造であ
るので、次に図２に示した入口部の構造についてこれを
詳しく説明する。即ち、熱処理室１の開口１２の周縁に
環状に耐熱性のシール部材１３を貼設し、該開口１２を
閉塞し得る断熱扉１４を扉室７内にワイヤ１５により吊
設し、該ワイヤ１５は扉室７の上部に設けられたプーリ
１６に巻掛し、該プーリ１６の回転により断熱扉１４が
扉室７内にて昇降動するように構成する。
るので、次に図２に示した入口部の構造についてこれを
詳しく説明する。即ち、熱処理室１の開口１２の周縁に
環状に耐熱性のシール部材１３を貼設し、該開口１２を
閉塞し得る断熱扉１４を扉室７内にワイヤ１５により吊
設し、該ワイヤ１５は扉室７の上部に設けられたプーリ
１６に巻掛し、該プーリ１６の回転により断熱扉１４が
扉室７内にて昇降動するように構成する。
【００１８】そして、扉室７内に横軸１７，１７を貫挿
し、該横軸１７，１７は扉室７外に設けたハンドル（図
示せず）操作により回転するようにし、該横軸１７，１
７に断熱扉１４の外面に圧接し得るローラ１８，１８を
設けることにより、該断熱扉１４をシール部材１３に圧
着させるようにしたロック機構を設ける。
し、該横軸１７，１７は扉室７外に設けたハンドル（図
示せず）操作により回転するようにし、該横軸１７，１
７に断熱扉１４の外面に圧接し得るローラ１８，１８を
設けることにより、該断熱扉１４をシール部材１３に圧
着させるようにしたロック機構を設ける。
【００１９】パージ室６は開閉扉１９，２０により両端
開口が閉塞し得るように構成され、断熱扉１４同様のシ
ール部材１３に圧着させるようにロック機構が設けられ
ている。一方の開閉扉１９は入側テーブル８に相対する
ようにワイヤ２１に懸吊されてプーリ２２の回転により
昇降する。また、他方の開閉扉２０は扉室７内にワイヤ
２４に懸吊されて位置しプーリ２５の回転により該扉室
７内で昇降する。
開口が閉塞し得るように構成され、断熱扉１４同様のシ
ール部材１３に圧着させるようにロック機構が設けられ
ている。一方の開閉扉１９は入側テーブル８に相対する
ようにワイヤ２１に懸吊されてプーリ２２の回転により
昇降する。また、他方の開閉扉２０は扉室７内にワイヤ
２４に懸吊されて位置しプーリ２５の回転により該扉室
７内で昇降する。
【００２０】２６はパージ室９に連なる送気系路、２７
は該パージ室９より導出された排気系路で、該排気系路
２７には逆止弁２８が設けられてその先が大気中に開放
されている。送気系路２６には電磁弁２９を介してＮ2
ガスボンベ３０が接続されていると共に、熱処理室１と
連通する分岐系路３１にガスクーラ３２，送気ポンプ３
３，電磁弁３４が直列に設けられいる。
は該パージ室９より導出された排気系路で、該排気系路
２７には逆止弁２８が設けられてその先が大気中に開放
されている。送気系路２６には電磁弁２９を介してＮ2
ガスボンベ３０が接続されていると共に、熱処理室１と
連通する分岐系路３１にガスクーラ３２，送気ポンプ３
３，電磁弁３４が直列に設けられいる。
【００２１】なお、熱処理室１には給気管（図示せず）
より吸熱形ガス等の雰囲気ガスが供給され熱処理室１内
のＰＦ値が所定にコントロールされている。また、３５
は送気ポンプ３３により吸引した雰囲気ガスを絞弁３６
を介して扉室７に少量宛供給することにより該扉室７内
を大気圧より少し高い圧力に保つ給気系路である。
より吸熱形ガス等の雰囲気ガスが供給され熱処理室１内
のＰＦ値が所定にコントロールされている。また、３５
は送気ポンプ３３により吸引した雰囲気ガスを絞弁３６
を介して扉室７に少量宛供給することにより該扉室７内
を大気圧より少し高い圧力に保つ給気系路である。
【００２２】３７はパージ室６にセットされたＯ2 分析
計で、パージ室６内のＯ2 濃度を検出し、異常時には警
報を発すると同時に、Ｎ2 ガスボンベ３０よりＮ2 ガス
を補給することにより爆発を二重に防止できるようにし
ている。
計で、パージ室６内のＯ2 濃度を検出し、異常時には警
報を発すると同時に、Ｎ2 ガスボンベ３０よりＮ2 ガス
を補給することにより爆発を二重に防止できるようにし
ている。
【００２３】しかしてこの連続鈍炉では、入側テーブル
８上の被熱物４を熱処理室１に装入するに際して、開閉
扉１９を開け被熱物４をパージ室６に装入して開閉扉１
９を閉じ、ロック機構によりロックし、電磁弁２９開け
ることによりパージ室６にＮ2 ガスボンベ３０よりＮ2
ガスを送給し、パージ室６内の空気を排気系路２７，逆
止弁２８を通して大気中に払い出すことによりパージ室
６内をＮ2 ガスに置換する。そのとき断熱扉１４は上記
ロック機構によりシール部材１３に圧着させ熱処理室
１，パージ室６との気密を保つ。
８上の被熱物４を熱処理室１に装入するに際して、開閉
扉１９を開け被熱物４をパージ室６に装入して開閉扉１
９を閉じ、ロック機構によりロックし、電磁弁２９開け
ることによりパージ室６にＮ2 ガスボンベ３０よりＮ2
ガスを送給し、パージ室６内の空気を排気系路２７，逆
止弁２８を通して大気中に払い出すことによりパージ室
６内をＮ2 ガスに置換する。そのとき断熱扉１４は上記
ロック機構によりシール部材１３に圧着させ熱処理室
１，パージ室６との気密を保つ。
【００２４】その後、ガスクーラ３２，送気ポンプ３３
を作動させ電磁弁３４を開いて熱処理室１から吸引した
雰囲気ガスを冷却させてパージ室６に送給し、パージ室
６内のＮ2 ガスを排気系路２７，逆止弁２８に追い出す
ことによりパージ室６内を雰囲気ガスに置換する。その
後、開閉扉２０，断熱扉１４を開けパージ室６内の被熱
物４を熱処理室１に移送し、開閉扉２０，断熱扉１４を
閉じる。以後同様にして被熱物４を熱処理室１に１個宛
装入する。
を作動させ電磁弁３４を開いて熱処理室１から吸引した
雰囲気ガスを冷却させてパージ室６に送給し、パージ室
６内のＮ2 ガスを排気系路２７，逆止弁２８に追い出す
ことによりパージ室６内を雰囲気ガスに置換する。その
後、開閉扉２０，断熱扉１４を開けパージ室６内の被熱
物４を熱処理室１に移送し、開閉扉２０，断熱扉１４を
閉じる。以後同様にして被熱物４を熱処理室１に１個宛
装入する。
【００２５】この実施例では開閉扉２０を設け扉室７を
パージ室６より仕切ることによってガス置換を要するパ
ージ室６の容積を小さくしている。なお、この実施例で
はパージ室６の空気をＮ2 ガスの吹込により追い出すこ
とで説明したが、パージ室６内の空気を真空ポンプによ
り排出してＮ2 ガスにより復圧することでパージ室６内
をＮ2 ガスに置換するようにしてもよい。また、図示し
ないが送気ポンプ３３の吐出側にレシーバタンクを設け
て熱処理室１より吸引したガスを使用時までこのタンク
に一時貯溜するようにしてもよい。
パージ室６より仕切ることによってガス置換を要するパ
ージ室６の容積を小さくしている。なお、この実施例で
はパージ室６の空気をＮ2 ガスの吹込により追い出すこ
とで説明したが、パージ室６内の空気を真空ポンプによ
り排出してＮ2 ガスにより復圧することでパージ室６内
をＮ2 ガスに置換するようにしてもよい。また、図示し
ないが送気ポンプ３３の吐出側にレシーバタンクを設け
て熱処理室１より吸引したガスを使用時までこのタンク
に一時貯溜するようにしてもよい。
【００２６】なお、熱処理室１の出口部側においてもそ
のパージ室９内を先ずＮ2 ガスに置換し、その後で熱処
理室１内の雰囲気ガスをパージ室９に送給するようにす
ることで入口部側と同様に作用する。
のパージ室９内を先ずＮ2 ガスに置換し、その後で熱処
理室１内の雰囲気ガスをパージ室９に送給するようにす
ることで入口部側と同様に作用する。
【００２７】
【発明の効果】このように本発明の連続焼鈍炉の稼動方
法は、ロック機構によって熱処理室とパージ室とをガス
漏洩なくシールできるようにすると共に、パージ室内を
Ｎ2 ガス等により置換した後に熱処理室の雰囲気ガスを
パージ室に供給するようにしたので、雰囲気ガスが空気
に混合して爆発を起こすおそれは解消され安全に操業で
きると同時に、断熱扉を開けてパージ室内の被熱物を熱
処理室内に移送させてもパージ室内はすでに熱処理室と
同じ雰囲気ガスによって置換しているため熱処理室内の
ＰＦ値が変動するようなことはなく熱処理のばらつきを
なくして品質を安定させる有益な効果がある。
法は、ロック機構によって熱処理室とパージ室とをガス
漏洩なくシールできるようにすると共に、パージ室内を
Ｎ2 ガス等により置換した後に熱処理室の雰囲気ガスを
パージ室に供給するようにしたので、雰囲気ガスが空気
に混合して爆発を起こすおそれは解消され安全に操業で
きると同時に、断熱扉を開けてパージ室内の被熱物を熱
処理室内に移送させてもパージ室内はすでに熱処理室と
同じ雰囲気ガスによって置換しているため熱処理室内の
ＰＦ値が変動するようなことはなく熱処理のばらつきを
なくして品質を安定させる有益な効果がある。
【図１】本発明の連続焼鈍炉の全体を示した縦断面図。
【図２】熱処理室の入口部の拡大縦断面図。
【図３】従来の連続焼鈍炉の入口部の縦断面図。
１ 熱処理室 ４ 被熱物 ６ パージ室 ７ 扉室 １２ 開口 １３ シール部材 １４ 断熱扉 １７，１７ 横軸 １８，１８ ローラ １９，２０ 開閉扉 ２６ 送気系路 ３０ Ｎ2 ガスボンベ ３２ ガスクーラ ３３ 送気ポンプ ３４，３５ 電磁弁
Claims (1)
- 【請求項１】 被熱物が連続的に移送される熱処理室の
入口部および／または出口部にパージ室を設け、該熱処
理室の開口に断熱扉を昇降可能に設けると共に、該断熱
扉を熱処理室の開口の周縁に設けられたシール部材に圧
着させるロック機構を設け、パージ室をＮ2 ガス等によ
り置換した後、さらに、該パージ室に熱処理室より吸引
した雰囲気ガスを送給して該パージ室を雰囲気ガスに置
換し、その後で前記断熱扉を開け被熱物を熱処理室に出
入させるようにしたことを特徴とする連続焼鈍炉の稼動
方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP03292336A JP3082362B2 (ja) | 1991-10-11 | 1991-10-11 | 連続焼鈍炉の稼動方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP03292336A JP3082362B2 (ja) | 1991-10-11 | 1991-10-11 | 連続焼鈍炉の稼動方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05105945A true JPH05105945A (ja) | 1993-04-27 |
| JP3082362B2 JP3082362B2 (ja) | 2000-08-28 |
Family
ID=17780480
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP03292336A Expired - Fee Related JP3082362B2 (ja) | 1991-10-11 | 1991-10-11 | 連続焼鈍炉の稼動方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3082362B2 (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002107066A (ja) * | 2000-09-28 | 2002-04-10 | Shinwa Jitsugyo Kk | 熱処理炉及びその操業方法 |
| KR100502237B1 (ko) * | 2000-06-05 | 2005-07-20 | 주식회사 포스코 | 수평 고온 소둔로용 도어장치 |
| KR100940682B1 (ko) * | 2002-12-16 | 2010-02-08 | 주식회사 포스코 | 소둔로의 도어잠금장치 |
| KR101010636B1 (ko) * | 2003-06-19 | 2011-01-24 | 주식회사 포스코 | 소둔로 내부의 폭발압력 유도배출용 자동도어장치 |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0510482U (ja) * | 1991-07-15 | 1993-02-09 | 株式会社▲高▼木産業 | コーンチーズ紙管 |
-
1991
- 1991-10-11 JP JP03292336A patent/JP3082362B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (4)
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