JPH0611766Y2 - 樹脂成形品 - Google Patents

樹脂成形品

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JPH0611766Y2
JPH0611766Y2 JP1987094466U JP9446687U JPH0611766Y2 JP H0611766 Y2 JPH0611766 Y2 JP H0611766Y2 JP 1987094466 U JP1987094466 U JP 1987094466U JP 9446687 U JP9446687 U JP 9446687U JP H0611766 Y2 JPH0611766 Y2 JP H0611766Y2
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JP
Japan
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inner member
recess
molded product
synthetic resin
resin
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JP1987094466U
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JPS641934U (ja
Inventor
孝雄 岩田
Original Assignee
橋本フォ−ミング工業株式会社
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Publication date
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  • Vehicle Waterproofing, Decoration, And Sanitation Devices (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は、車輌用フィニッシャー等の如き異色模様を有
する樹脂成形品の改良に関するものである。
従来の技術 従来、第7図で示すような車輌用フィニッシャー1等の
樹脂成形品においては線状の縁取枠2や記号3のような
模様を形成するのに、フィニッシャー本体をアクリル樹
脂等の透明な合成樹脂で形成する際、模様2,3と対応
する有幅な突部を裏面側に設けると共に黒や赤等の転写
膜を突部の突端面にホットスタンプ等で付着し、その裏
全面にはグレーメタリックのアクリルラッカー等で光を
反射する塗膜を形成することにより、突部の転写膜が外
表面側から所定の模様として視認できるよう形成するこ
とが提案されている(特公昭63−24478号)。
この樹脂成形品では各模様を極めて鮮明に描出できると
ころから好ましいものの、塗装工程が多くて中間の仕掛
品を多くストックしなければならないから生産性に欠
け、また、塗装の際の溶剤によるソルベントクラック等
の発生を防止するべくアニールや焼付け処理等の面倒な
作業を施さねばならない。
考案が解決しようとする課題 本考案は、各種の模様を極めて簡単な構造で鮮明に描出
できるよう改良した樹脂成形品を提供することを目的と
する。
課題を解決するための手段 本考案に係る樹脂成形品においては、着色不透明な合成
樹脂から射出成形された内側部材と、この内側部材の表
面を一体的に覆うように透明な合成樹脂から射出成形さ
れた外側部材とからなり、内側部材の裏面には被取付体
に対する取付手段が一体成形され、且つ、外側部材との
対接面となる内側部材の表面には所定の形状を呈する
線,記号等の模様の形状に応じた溝状の凹所が設けら
れ、この凹所は凹所底の角縁から内側部材の表面に向っ
て傾斜する傾斜面を有し、この内側部材の上に一体的に
形成された外側部材の透明な合成樹脂が凹所内に入り込
んで外側部材側から目視したとき凹所の部分が他の部分
と異色の模様となって視認されるように構成されてい
る。
作用 この樹脂成形品では、外側部材より入射する光が内側部
材の凹所内で傾斜面に当って入射側に反射しないことに
より、内側部材の凹所に入り込んだ透明な合成樹脂部が
他の部分に比較して相対的に暗色を呈し、外表面側から
凹所個所を異色の模様として視認させることから各種の
模様を簡単な構造で鮮明に描出できるようになる。
実施例 以下、第1〜6図を参照して説明すれば、次の通りであ
る。
図示実施例では、車輌用のフィニッシャーが樹脂成形品
として例示されている。そのフィニッシャーは、第1図
で示すようにポリカーボネイト樹脂或いはポリカーボネ
イト樹脂とABS樹脂との混合樹脂等の着色不透明な合
成樹脂からインジェクション成形された内側部材10
と、アクリル樹脂等の着色または無色の透明な合成樹脂
から同様にインジェクション成形された外側部材11と
を一体に形成することにより構成されている。その内側
部材10を形成する合成樹脂としては、外側部材11を
形成する合成樹脂よりも溶融温度が高く耐熱性の高いも
のを用いるのが好ましい。また、このフィニッシャーは
裏面の開放された横断面中空な函形に形成され、その裏
面には後述するスタットボルト等の取付具を固定するこ
とにより被取付体に対する取付手段12となるボス部や
リブ等が内側部材10の型成形時に一体に突出成形され
ている。
このフィニッシャーの内側部材10には、第2図で示す
ようにインジェクション成形時に有幅な線状や記号等の
模様形状と対応する凹所13,14…が外側部材11と
の対接面となる表面の必要個所に設けられている。その
凹所13,14…には、内側部材10の外表面を覆うよ
うに外側部材11のインジェクション成形時に溶融状態
にある透明な合成樹脂を内部に埋め込むよう入れ込んで
外側部材11を内側部材10に積層させて一体成形され
ている。
この凹所13,14…は、第3図で示すように凹所底に
位置するシャープな角縁13aから内側部材10の表面
に向って平坦に連続する傾斜面13bを有する略V字状
に形成されている。その深さdは、外側部材11の表面
にヒケ等が発生するのを防止するべく、外側部材11の
(1/2)t1厚みを越えずしかも内側部材側10の強度を保
持すよう内側部材10の(1/2)t2厚みを越えない程度に
形成するのが好ましい。このフィニッシャーは、第4図
で示すようにスタットボルト等の取付具Sを内側部材1
0の裏面にボス部12等の取付け手段で固定することに
より内側部材10から被取付体となる車体パネルに当て
がって装着するようにできる。
このように構成する樹脂成形品では、透明な合成樹脂か
ら形成された外側部材11に当る光が外側部材11の肉
厚内に進入して着色不透明な内側部材10で反射する
が、第5図で示すように凹所13の付形部分においては
凹所13の内部に進入する光が傾斜面13bに当って入
射方向に反射しないことから他の部分に比較して暗色の
色調を呈するようになる。従って、その凹所13は凹所
13の形取り形状に相応する色の濃淡で生ずる異色な造
形模様として樹脂成形品の外表面側から視認できるよう
になる。
この明暗差は内側部材10を形成する着色不透明な合成
樹脂にアルミニウム,マイカ,ステンレス等のパウダー
やフレークの如き光を反射させる物質を混入し、また、
その内側部材10をシルバーや白色等の光を反射し易い
色調に着色すると、より著しく描出することができる。
これに加えて、外側部材11は赤,青,黄,緑,茶等の
色調に着色すると好ましいが、それが無色であっても凹
所部分を十分な暗色に視認させることができる。
なお、内側部材10に設ける凹所の形状は、第6図で示
すような凹所底の角縁15a、16a、17a、18
a,18b、19a,19b,19cから外側部材11
との対接面となる表面に向って傾斜する平坦な傾斜面1
5b、16b,16c、17b,17c、18c,18
d、19d〜19gを有する適宜な形状に変形すること
ができる。このうち、第6図b,cで示すものは凹所底
の角縁16a、17aにより、第6図dで示すものは傾
斜面18c,18dで形成される凹所底の突端縁18e
により一本の明色を呈する細いラインを暗色の模様内に
描出することができる。また、第6図eで示すものは傾
斜面19e,19fで形成される凹所底の角縁19cと
傾斜面19d,19e並びに19f,19gで形成され
る突端縁19h,19iにより複数本の明色を呈する細
いラインを暗色の模様内に描するようにできる。
考案の効果 以上の如く、本考案に係る樹脂成形品に依れば、ホット
スタンプや塗装等の面倒な加工を施さず、外側部材と内
側部材とを積層させて一体化するだけで所望な異色の模
様を凹所部分で明瞭に視認させるよう形成することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係る樹脂成形品の断面図、第2図は同
成形品の一部拡大断面図、第3図は同成形品の内側部材
に設けられる凹所の説明図、第4図は同成形品の裏面側
から見た斜視図、第5図は同成形品の凹所個所が暗色を
呈する光作用の説明図、第6図a〜eは同成形品の内側
部材に設けられる凹所の形態例を示す説明図、第7図は
異色模様を有する樹脂成形品の一例を示す正面図であ
る。 10:内側部材、11:外側部材、12:取付手段、1
3,14,15,16,17,18,19:凹所、13
a、15a、16a、17a、18a,18b、19
a,19b,19c:凹所底の角縁、13b、15b、
16b,16c、17b,17c、18b,18c、1
9d〜19g:傾斜面。

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】着色不透明な合成樹脂から射出成形された
    内側部材(10)と、この内側部材(10)の表面を一体的に覆
    うように透明な合成樹脂から射出成形された外側部材(1
    1)とからなり、内側部材(10)の裏面には被取付体に対す
    る取付手段(12)が一体成形され、且つ、外側部材(11)と
    の対接面となる内側部材(10)の表面には所定の形状を呈
    する線(2),記号(3)等の模様の形状に応じた溝状の凹所
    (13、14、15、16、17、18、19)が設けられ、この凹所(13、14、1
    5、16、17、18、19)は凹所底の角縁(13a、15a、16a、17a、18a,1
    8b、19a,19b,19c)から内側部材(10)の表面に向って傾斜
    する傾斜面(13b、15b、16b,16c、17b,17c、18c,18d、19d〜19
    g)を有し、この内側部材(10)の上に一体的に形成された
    外側部材(11)の透明な合成樹脂が凹所(13、14、15、16、17、
    18、19)の内部に入り込んで外側部材(11)側から目視した
    とき凹所部分が他の部分と異色の模様となって視認され
    るよう形成したことを特徴とする樹脂成形品。
  2. 【請求項2】上記内側部材(10)は、光を反射する物質を
    含む着色不透明な合成樹脂で形成されているところの実
    用新案登録請求の範囲第1項記載の樹脂成形品。
JP1987094466U 1987-06-19 1987-06-19 樹脂成形品 Expired - Lifetime JPH0611766Y2 (ja)

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JPS641934U JPS641934U (ja) 1989-01-09
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS5753352A (en) * 1980-09-17 1982-03-30 Toppan Printing Co Ltd Manufacture of decorative sheet
JPS57157756A (en) * 1981-03-26 1982-09-29 Toppan Printing Co Ltd Manufacture of embossed decorative sheet
JPS58179644A (ja) * 1982-04-15 1983-10-20 大日本インキ化学工業株式会社 化粧板の製造方法

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