JPH06116661A - 粒子分散合金の製造方法 - Google Patents

粒子分散合金の製造方法

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JPH06116661A
JPH06116661A JP28686092A JP28686092A JPH06116661A JP H06116661 A JPH06116661 A JP H06116661A JP 28686092 A JP28686092 A JP 28686092A JP 28686092 A JP28686092 A JP 28686092A JP H06116661 A JPH06116661 A JP H06116661A
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molten metal
pipe
particle
gas
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JP28686092A
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Toshimasa Sakamoto
敏正 坂本
Susumu Matsuoka
進 松岡
Tatsuya Kinoshita
達也 木下
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Kobe Steel Ltd
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Kobe Steel Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 粒子分散アルミニウム合金溶湯等の溶湯中に
吸収されたガス(水素ガス等)をセラミックス粒子の分
離を回避しつつ高効率で除去することができる粒子分散
合金の製造方法を提供する。 【構成】 脱ガス処理前の粒子分散合金の溶湯を溶湯保
持容器26に装入し、真空容器21をその上方に配置
し、真空容器21の底部に設けた上昇管22及び下降管
23を溶湯保持容器26内の溶湯中に浸漬する。そし
て、真空容器21内を真空排気すると共に、上昇管22
内に脱ガス促進ガスを吹き込む。これにより、溶湯は溶
湯保持容器26,上昇管22,真空容器21及び下降管
23を循環移動し、その間に、溶湯は減圧雰囲気に曝さ
れて脱ガス処理される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、金属マトリクスにセラ
ミックス粒子を分散させた粒子分散合金の製造方法に関
し、特に、セラミックス粒子の均一分散を確保しつつ溶
湯を脱ガス処理することができる粒子分散合金の製造方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】図9は従来の粒子分散合金の製造方法に
使用する装置を示す(USP4,759,995)。容器61内には
真空容器60が断熱的に保持されており、この真空容器
60内に金属溶湯が気密的に装入される。そして、容器
60内にインペラー62が挿入され、容器60の頭壁上
に配置されたモータ64によりインペラー62を回転駆
動することにより、容器60内の溶湯を攪拌するように
なっている。また、容器60の頭壁には、真空排気ポン
プ(図示せず)に接続されて容器60内を真空排気する
ための排気口63が設置されている。
【0003】金属溶湯にセラミックス粒子を添加して攪
拌混合する粒子分散合金の製造方法において、特に、ア
ルミニウム合金をマトリックスとする場合に、溶湯中に
吸収されている水素ガスを、通常の溶湯脱ガス方法と同
様に、塩素(Cl2)ガス、アルゴン(Ar)ガス、窒
素(N2)ガス又はフラックスの吹き込みによって脱ガ
スしようとすると、セラミックス粒子も同時に分離して
しまうという難点がある。
【0004】そこで、図9に示すように従来の粒子分散
合金の製造方法においては、溶湯を真空容器60内に装
入し、容器60内を真空排気して溶湯を真空雰囲気にし
た状態で、インペラー62により溶湯を攪拌することに
より、脱ガス処理している。これにより、セラミックス
粒子の分離を回避しつつ、溶湯を脱ガスすることができ
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この図
9に示す従来の粒子分散合金の製造方法においては、脱
ガス処理が終了した後、容器60内の溶湯を未処理の溶
湯と入れ換えて、この未処理の溶湯を脱ガス処理する。
即ち、従来は所謂バッチ処理により脱ガスしていたた
め、脱ガス効率及び生産効率が悪いという問題点があ
る。また、この脱ガス処理量を増大させようとすると、
容器60を大型にせざるを得ず、製造コストが増大する
と共に、作業性が悪くなるという欠点がある。
【0006】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたも
のであって、粒子分散アルミニウム合金溶湯等の溶湯中
に吸収されたガス(水素ガス等)をセラミックス粒子の
分離を回避しつつ高効率で除去することができる粒子分
散合金の製造方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係る粒子分散合
金の製造方法は、脱ガス処理前の粒子分散合金の溶湯を
第1の容器に装入し、第2の容器内を排気状態におくと
共に、前記溶湯を前記第1の容器と前記第2の容器との
間で移動させることにより脱ガスすることを特徴とす
る。
【0008】また、上部容器及び下部容器を上昇管及び
下降管を介して気密的に連結し、前記下部容器内の粒子
分散合金の溶湯を前記上昇管内にガスを吹き込むことに
より上昇管内を上昇させ、上部容器内でガスが分離され
た溶湯を下降管を介して下降させ、下部容器、上昇管、
上部容器及び下降管を循環移動させて溶湯を脱ガスする
ように構成してもよい。
【0009】
【作用】本発明においては、溶湯を噴射させて粒滴状に
して真空排気下の第2の容器内に移動させるか、単一管
若しくは上昇管・下降管により真空排気下の第2の容器
内に吸引するか、又は上昇管内にガスを吹き込んで第2
の容器内に溶湯を上昇させることにより移動させる。こ
のようにして、溶湯を運動させつつ真空処理又は脱ガス
処理するので、セラミックスの分離を生じさせることな
く、且つ、高効率で脱ガスすることができる。また、こ
の脱ガス処理において、溶湯の上昇及び下降を個別の専
用管(上昇管及び下降管)を使用して行うことにより、
脱ガスの連続処理が可能とする。
【0010】
【実施例】次に、本発明の実施例について添付の図面を
参照して具体的に説明する。
【0011】図1は本発明の第1の実施例方法にて使用
する製造を示す断面図である。真空容器5内には金型9
が載置されており、この真空容器5の頭壁上には、粒子
分散合金の溶湯8を収容した容器1が設置されている。
そして、この容器1の底部と真空容器5の頭部とは開口
部1aを介して連続していて、容器1内の溶湯は開口部
1aを介して真空容器5内に負圧により噴射される。
【0012】真空容器5の側壁上部には、真空排気装置
6が接続されていてこの真空排気装置6により真空容器
5内が真空状態に排気されるようになっている。
【0013】容器1内にはインペラー2が挿入されてお
り、このインペラー2は容器1外に設けたモータ4によ
り回転駆動されて容器1内の粒子分散合金の溶湯8を攪
拌する。これにより、セラミックス粒子の分離又は沈澱
が防止される。また、容器1内にはArガス又はN2
スなどの非酸化性の溶湯保護ガスの供給装置3からこの
溶湯保護ガスが導入されるようになっており、これによ
り容器1内が溶湯保護ガスにより充填されて内部の溶湯
が非酸化性雰囲気に保護され、溶湯の酸化が防止され
る。また、この保護ガス雰囲気にすることにより、溶湯
の水素吸収も防止される。
【0014】本実施例方法においては、アルミニウム溶
湯中にセラミックス粒子が分散した粒子分散合金の溶湯
を保護ガスが充填された容器1内に収容し、インペラー
2により攪拌しつつ、開口部1aを介して真空容器5内
に噴出する。
【0015】溶湯8は粒滴7となって真空容器5内に落
下し、この粒滴落下の間に溶湯は真空雰囲気に曝されて
脱ガスされる。このため、溶湯8は高効率で脱ガスさ
れ、しかもこの間に溶湯と分散粒子とが分離することも
ない。粒滴7は鋳型9内に堆積し、鋳型9により冷却さ
れて凝固する。本実施例は図9に示す従来の粒子分散合
金の製造方法に比して脱ガス速度が極めて高い。
【0016】図2は本発明の第2の実施例方法を示す断
面図である。粒子分散合金溶湯12が保持容器14内に
貯留されている。そして、この保持容器14の上方には
真空容器11が配置されており、真空容器11の側壁上
部に連結された真空排気装置13により真空容器11の
内部が真空排気されるようになっている。
【0017】真空容器11の底壁の開口部にはノズル1
7が取り付けられており、このノズル17の下端部は保
持容器14内の溶湯12内に浸漬されている。ノズル1
7の側壁の適所にはCl2ガス、SF6ガス、Arガス、
2ガス又はそれらの混合ガスからなる脱ガス促進ガス
の供給装置18が連結されており、脱ガス促進ガスがノ
ズル17内に吹き込まれるようになっている。また、溶
湯保持容器14内にはインペラー15が挿入されてお
り、このインペラー15はモータ16により回転駆動さ
れて保持容器14内の溶湯12を攪拌する。
【0018】本実施例方法においては、保持容器14内
の溶湯12をインペラー15により攪拌すると共に、ノ
ズル17内に脱ガス促進ガスを吹き込む。そして、排気
装置13により真空容器11内を排気すると、容器14
内の溶湯12が吸引されてノズル17内を上昇し、真空
容器11内に入る。このノズル17内を上昇する間に、
溶湯12に脱ガス促進ガスを吹き込むと、溶湯12内に
バブリングが発生し、溶湯12内に溶けているガスの分
離がバブリングにより促進され、このガスが湯面から真
空容器11内に排出されてくる。
【0019】溶湯12が真空容器11内に入ることによ
り、溶湯12は真空雰囲気下で脱ガスされる。また、バ
ブリングによりこの脱ガスが促進される。
【0020】次いで、十分な量の溶湯が真空容器11内
に移動した後、真空排気装置13により排気された真空
容器11内の圧力を徐々に常圧又はそれに近い圧力に戻
して、真空容器11内の溶湯をノズル17を介して保持
容器14内に降下させる。
【0021】その後、再度、真空容器11を排気して、
溶湯12を真空容器11内に吸引する。このようにし
て、溶湯12の吸引及び下降を複数回繰り返すことによ
り、溶湯12を脱ガスする。これにより、図3に示すよ
うに、吸引の回数が増加するにつれて、溶湯中のガス濃
度がステップ状に低下する。本実施例においても、セラ
ミックス粒子の分離を防止できると共に、溶湯12を移
動させつつ真空脱ガスするので、高効率で脱ガス処理す
ることができ、生産性が高い。
【0022】次に、図4を参照して、本発明の第3の実
施例について説明する。溶湯保持容器26の上方に真空
容器21が配置されており、この真空容器21と溶湯保
持容器26とは、上昇管22及び下降管23により連結
されている。
【0023】溶湯保持容器26内の溶湯25は駆動装置
27aによりインペラー27bを回転駆動することによ
り攪拌される。また、保持容器26内の溶湯25の酸化
を防止すると共に、溶湯25の水素ガスの吸収を防止す
る。保護ガス(Arガス又はN2ガス等)がその供給装
置28から保持容器26内に導入されるようになってい
る。上昇管22には脱ガス促進ガスの供給装置29が吹
き込み部29aにて連結されており、この吹き込み部2
9aを介して上昇管22内に脱ガス促進ガスを吹き込む
ようになっている。また、真空容器21内は真空排気装
置24により排気されるようになっている。
【0024】本実施例方法においては、真空容器21内
を排気装置24により所定の減圧下に保持する。これに
より、保持容器26内の溶湯25が真空容器21内に吸
引され、その湯面が略々一定の位置に保持される。
【0025】そして、上昇管22のガス吹き込み部29
aから脱ガス促進ガスを所定の流量で上昇管22内に吹
き込むと、この上昇管22内の溶湯にバブリングが発生
する。このため、上昇管22内の溶湯は吹き込まれたガ
スを含んでいるので、密度が低い。一方、この溶湯中の
ガスは真空容器21内の溶湯の湯面から真空容器21内
に分離排出される。このため、下降管23内の溶湯は密
度が高い。このため、上昇管22内では溶湯の上昇流、
下降管23内では溶湯の下降流が発生する。これによ
り、保持容器26内の溶湯25が上昇管22、真空容器
21、下降管23、保持容器26と順次循環し、この
間、溶湯25は真空容器21内で真空雰囲気に曝され
て、脱ガスされる。
【0026】また、溶湯25は、上昇管22内にて脱ガ
ス促進ガスを吹き込まれ、溶湯25内にバブリングが発
生するので、これにより、脱ガスが促進される。本実施
例においては、図5に示すように、経時的に連続的に脱
ガスが進行する。
【0027】図6は本発明の第4の実施例を示す。下部
容器35と上部容器31とは上昇管32a及び下降管3
2bにより連結されている。そして、これらの下部容器
35、上部容器31、上昇管32a及び下降管32bの
内部は、外気から気密的に隔離されている。また、上昇
管32aは長く、その下端は下部容器35内の溶湯37
内に深く浸漬され、下降管32bは短く、その下端は溶
湯37内に浅く浸漬されている。
【0028】下部容器35内には溶湯37を攪拌してセ
ラミックス粒子の沈澱を防止するために、インペラー3
4bが挿入されており、このインペラー34bは下部容
器35の外部に設けた駆動装置34aにより回転駆動さ
れる。
【0029】下部容器35及び上昇容器31内には、溶
湯37の酸化及び水素吸収を防止するための保護ガスが
供給装置36から導入されるようになっている。この供
給装置36は一定の圧力でバランスするようになってお
り、下部容器35内の圧力が所定値を超えて上昇する
と、逆に溶湯37の湯面上のガスを脱気する。また、上
昇管32aの側壁下部には脱ガス促進ガスの吹き込み部
33bが設けられており、供給装置33aから供給され
た脱ガス促進ガスが上昇管32a内に吹き込まれるよう
になっている。
【0030】本実施例方法においては、保護ガスの供給
装置36から下部容器35及び上部容器31内に保護ガ
スを供給し、下部容器35及び上部容器31内の溶湯を
保護ガスにより酸化及び水素吸収から保護する。そし
て、供給装置33aから脱ガス促進ガスを吹き込み部3
3bに供給し、上昇管32a内の下部に吹き込む。これ
により、上昇管32a内の溶湯37は気泡を含むので、
その密度が低下し、下降管32b内の溶湯37の密度よ
り小さくなるため、保護ガスの圧力により溶湯37が上
昇管32b内を押し上げられ、上部容器31内に移動す
る。上部容器31内では溶湯と気泡が分離するため、溶
湯の密度が上昇し、溶湯は下降管32b内を通って下部
容器35内に戻ってくる。このようにして、図5の場合
と同様に溶湯37が循環する。これにより、脱ガス促進
ガスによるバブリングで溶湯の脱ガスが生じると共に、
循環流によってマトリックスとセラミックス粒子との分
離が防止される。脱ガスされたガスは供給装置36によ
り下部容器35から脱気される。
【0031】図7は本発明の第5の実施例を示す断面図
である。本実施例は、溶湯の連続鋳造工程に脱ガス処理
を適用したものである。図7において図4と同一物には
同一符号を付してその詳細な説明は省略する。混合炉4
0はセラミックス粒子を金属マトリックス溶湯に添加
し、混合するためのものであり、溶湯39はこの混合炉
40内で適宜の加熱手段(図示せず)により加熱される
ようになっている。また、この混合炉40内にはインペ
ラー41bが挿入され、モータ41aによりインペラー
41bが回転駆動される。
【0032】混合炉40内の粒子分散合金溶湯39は混
合炉40の側壁下部の出湯口から樋42の一端部に出湯
される。また、溶湯は出湯樋42の他端部にてヘッダ4
7に案内されて樋42の底部から連続鋳造鋳型48内に
鋳造される。鋳型48内で溶湯が凝固して得られた鋳塊
50はダミーバ51に連結され、ダミーバ51を引き抜
き装置49により下降させることにより鋳塊50が下方
に引き抜かれる。なお、鋳型48の下方には、鋳塊50
にスプレー水を噴射して直接水冷するためのノズルが設
けられている。
【0033】なお、混合炉40、出湯樋42及びヘッダ
47は耐火物により作られており、溶湯の保温効果を高
めるようになっている。
【0034】そして、出湯樋42は中央部には、仕切部
材44が設けられており、この部分に図4に示す脱ガス
処理装置と同様の構造を有する脱ガス処理装置43が設
けられている。この脱ガス処理装置43は真空容器21
の底部に設けた上昇管22が仕切部材44の上流側の溶
湯39内に浸漬され、下降管23が仕切部材44の下流
側の溶湯39内に浸漬されている。そして、上昇管22
内には供給装置29から脱ガス促進ガスが吹き込まれ、
真空容器43内は排気装置24により排気されるように
なっている。
【0035】本実施例方法においては、混合炉40内で
攪拌混合された粒子分散合金の溶湯39は出湯樋42内
を通流して水冷鋳型48内に鋳造される。鋳造開始時
に、鋳型48内にはダミーバ51が配置されており、鋳
型48内に供給された溶湯は鋳型48により冷却されて
凝固する。得られた鋳塊50はダミーバ51を下降させ
ることにより下方に引き抜かれる。
【0036】而して、出湯樋42においては、脱ガス装
置43の上昇管22内に脱ガス促進ガスを吹き込むこと
により溶湯39は上昇管22内を上昇し、真空容器21
内に入る。そして、溶湯39は真空容器21から下降管
を介して下降し、仕切部材44の下流側の樋42に供給
される。このようにして、出湯樋42において、仕切部
材44の上流側の溶湯39は、上昇管22、真空容器2
1及び下降管23を通流して仕切部材44の下流側の樋
42に導入され、この間に真空容器21内で脱ガス処理
される。
【0037】本実施例においては、溶湯を連続鋳造する
間に、連続的に脱ガス処理されて、極めて高生産性で脱
ガス処理された粒子分散合金を製造することができる。
【0038】図8は本発明方法により製造された粒子分
散合金ビレットの金属学的組織の一例(倍率50倍)を
示す。この図8に示すように、セラミックス粒子の分布
が均一であり、気泡等に起因する穴がない健全なビレッ
ト製品が得られた。
【0039】
【発明の効果】本発明によれば、セラミックス粒子の分
離を回避しつつ高効率で粒子分散合金溶湯を脱ガス処理
することができ、セラミックス粒子が均一に分散した健
全な鋳塊を高生産性で製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例方法を示す断面図であ
る。
【図2】本発明の第2の実施例方法を示す断面図であ
る。
【図3】本実施例におけるガス濃度の変化を示すグラフ
図である。
【図4】本発明の第3の実施例方法を示す断面図であ
る。
【図5】本実施例におけるガス濃度の変化を示すグラフ
図である。
【図6】本発明の第4の実施例方法を示す断面図であ
る。
【図7】本発明の第5の実施例方法を示す断面図であ
る。
【図8】本発明方法により製造したビレットの金属分散
組織の一例を示す顕微鏡写真である。
【図9】従来方法を示す図である。
【符号の説明】
1,14,26;溶湯保持容器 5,11,21;真空容器 17;ノズル 22,32a;上昇管 23,32b;下降管 42;出湯樋 44;仕切部

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 脱ガス処理前の粒子分散合金の溶湯を第
    1の容器に装入し、第2の容器内を排気状態におくと共
    に、前記溶湯を前記第1の容器と前記第2の容器との間
    で移動させることにより脱ガスすることを特徴とする粒
    子分散合金の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記溶湯は、前記第1の容器から第2の
    容器内に噴射させることにより移動させることを特徴と
    する請求項1に記載の粒子分散合金の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記第2の容器は前記第1の容器よりも
    上方に配置し、前記溶湯は前記第2の容器内の圧力を減
    圧することにより第2の容器内に吸い上げ、前記第2の
    容器内の圧力を戻すことにより降下させ、この吸引及び
    降下を複数回繰り返すことを特徴とする請求項1に記載
    の粒子分散合金の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記第2の容器は前記第1の容器よりも
    上方に配置すると共に、前記第1の容器内の溶湯中にそ
    の下部が浸漬する上昇管及び下降管を有し、前記溶湯を
    前記上昇管を介して第2の容器内に上昇させ、前記下降
    管を介して第1の容器内に下降させることにより、前記
    溶湯を循環移動させることを特徴とする請求項1に記載
    の粒子分散合金の製造方法。
  5. 【請求項5】 前記第2の容器は前記第1の容器よりも
    上方に配置すると共に、前記第1の容器内の溶湯中にそ
    の下部が浸漬する上昇管及び下降管を有し、前記第1の
    容器はその内部が仕切部材により仕切られており、前記
    上昇管と下降管は夫々前記仕切管部材により仕切られた
    異なる部屋にて溶湯を吸引し、返戻することを特徴とす
    る請求項1に記載の粒子分散合金の製造方法。
  6. 【請求項6】 前記上昇管内に脱ガス促進用のガスを吹
    き込むことを特徴とする請求項3乃至5のいずれか1項
    に記載の粒子分散合金の製造方法。
  7. 【請求項7】 上部容器及び下部容器を上昇管及び下降
    管を介して気密的に連結し、前記下部容器内の粒子分散
    合金の溶湯を前記上昇管内にガスを吹き込むことにより
    上昇管内を上昇させ、上部容器内でガスが分離された溶
    湯を下降管を介して下降させ、下部容器、上昇管、上部
    容器及び下降管を循環移動させて溶湯を脱ガスすること
    を特徴とする粒子分散合金の製造方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08199253A (ja) * 1995-01-26 1996-08-06 Aluminum Co Of America <Alcoa> 溶融アルミニウムのガス注入処理法

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JPH08199253A (ja) * 1995-01-26 1996-08-06 Aluminum Co Of America <Alcoa> 溶融アルミニウムのガス注入処理法

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