JPH11315315A - 液体金属を減圧下で処理するための冶金反応装置 - Google Patents

液体金属を減圧下で処理するための冶金反応装置

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JPH11315315A
JPH11315315A JP10378245A JP37824598A JPH11315315A JP H11315315 A JPH11315315 A JP H11315315A JP 10378245 A JP10378245 A JP 10378245A JP 37824598 A JP37824598 A JP 37824598A JP H11315315 A JPH11315315 A JP H11315315A
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chamber
ladle
reactor
gas
snorkel
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JP10378245A
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Didier Jan
ヤン ディディエ
Raymond Hubert Saint
サン レモン ウベール
Francois Stouvenot
ストゥヴノ フランソワ
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Original Assignee
Sollac SA
Lorraine de Laminage Continu SA SOLLAC
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Publication date
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    • C22METALLURGY; FERROUS OR NON-FERROUS ALLOYS; TREATMENT OF ALLOYS OR NON-FERROUS METALS
    • C22BPRODUCTION AND REFINING OF METALS; PRETREATMENT OF RAW MATERIALS
    • C22B9/00General processes of refining or remelting of metals; Apparatus for electroslag or arc remelting of metals
    • C22B9/04Refining by applying a vacuum
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C21METALLURGY OF IRON
    • C21CPROCESSING OF PIG-IRON, e.g. REFINING, MANUFACTURE OF WROUGHT-IRON OR STEEL; TREATMENT IN MOLTEN STATE OF FERROUS ALLOYS
    • C21C7/00Treating molten ferrous alloys, e.g. steel, not covered by groups C21C1/00 - C21C5/00
    • C21C7/10Handling in a vacuum

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  • Physical Or Chemical Processes And Apparatus (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】炭素含有率が極めて低い、あるいは窒素、水素
および酸素含有率が極めて低い高純度鋼の精練。 【解決手段】閉鎖容器17と、内部空間内にガスを注入
して閉鎖容器17内に大気圧より大きい圧力を作るよう
に閉鎖容器17に設けられた手段20と、処理中に取鍋
2をチャンバー25の方へ持ち上げる手段とを有し、取
鍋2は閉鎖容器17上に設置され、閉鎖容器17の上端
部23は処理中に密閉状態でチャンバー25の底部28
を支持するようになっている、治金反応装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は液状の金属、特に鋼
の精練に関するものであり、特に炭素含有率が極めて低
い、あるいは窒素、水素および酸素含有率が極めて低い
高純度鋼の精練に関するものである。
【0002】
【従来の技術】現在では液体鋼の精練時にいわゆる"R
H"型の真空反応装置を用いることが一般的である。こ
の反応装置は下記1)および2)を備えている: 1)内部を断熱材で被覆したほぼ円筒形の背の高いチャ
ンバー。このチャンバーの上部はこのチャンバー内を減
圧に維持するためのガス吸引プラントに接続され、反応
装置の運転中は圧力は1トール以下にまで下げられる
(1トール=133Paまたは1.33×10-3バールで
ある); 2)上端部がチャンバーに接続された、断面が環形また
は楕円形の断熱材でできた2本の管状スノーケル。これ
らのスノーケルの一方はガス、一般にアルゴンを内部空
間に注入する装置を備えている。
【0003】このプラントは下記のように使用する。処
理する液体金属を収容する取鍋をRH反応装置の下に配
置し、スノーケルの下端部を取鍋中に浸漬する。チャン
バー内に真空を作ることによって所定量の金属をスノー
ケルの内部を上昇させ、チャンバー内に吸引させる。取
鍋内の液体金属の表面とチャンバー内の液体金属の表面
間とのレベル差は外部環境とチャンバー内部の圧力差に
対応した鉄静力学的(ferrostatic)な高さに等しい。
最後に、スノーケルに設けた供給路からガスの注入を始
める。この注入の役割はスノーケル内の金属をチャンバ
ーの方へ移動させることである。従って、このスノーケ
ルを"上昇スノーケル"と呼ぶ。チャンバーを通過した金
属はもう一つ方のスノーケル(いわゆる"下降スノーケ
ル")を通って取鍋に戻る。こうして金属は取鍋とチャ
ンバー間を連続的に循環する。処理時間(一般的に約1
0〜30分)中、任意の分量の金属が複数回チャンバー
内部に残留する。この平均残留時間はスノーケル内の金
属の循環速度と、チャンバーと取鍋との容量比(この比
率は一般に1:10から1:20の範囲である)で決ま
る。液体金属を真空状態に維持したチャンバー内に移動
することで主として溶存水素含有率と、これよりは少な
いが溶存窒素含有率とを減少させることができる。チャ
ンバー内で行われ他の冶金操作は下記の通り:
【0004】1)金属中にすでに溶解している酸素また
はランスまたはノズルから意図的にチャンバーの壁に注
入する酸素と結合させるCOの形の炭素を用いた部分脱
炭; 2)合金元素の添加(空気および取鍋のスラグが無い状
態での最適な収率で行われる); 3)テルミット反応による再加熱(金属にアルミニウム
を添加した後、酸素を注入し、アルミニウムの酸化で加
熱)。 一方、取鍋とチャンバーと間を金属が循環することによ
って取鍋内の金属に緩やかな撹拌が生じ、それによって
非金属介在物の沈殿を助ける。
【0005】現在ではあまり一般的ではないが、"DH"
と称する型の反応装置も用いられる。この反応装置はチ
ャンバーにスノーケル(取鍋内に収容する液体金属の一
部がこれを通ってチャンバーに吸い上げられ、そこで減
圧に曝される)が1つしか付いていないことでRH反応
装置と区別される。チャンバー内の金属は定期的に補充
される。すなわち、取鍋内とチャンバー内の金属表面の
水準の差が一定でなければならないので、一時チャンバ
ー内の減圧の維持過程を中断してチャンバー内に収容し
た液体金属を取鍋に戻すか、チャンバー内の圧力は一定
のまま取鍋をチャンバーから外し、金属を取鍋に戻す。
DH反応装置へのガス注入は必要ではないが、脱気と脱
炭冶金反応を最も効果的な方法で促進する場合には強く
勧められる。
【0006】近年、鋼消費産業では炭素含有率が極めて
低い(50ppm以下)鉄および鋼製品、特に延性が高
く、引張強度の高い冷間圧延シート、深絞り加工用およ
び容器用のステンレス鋼、クロム−モリブデンフェライ
トステンレス鋼に対する需要が増加している。上昇スノ
ーケルまたはチャンバーへの大量のガスを注入すること
で反応装置内の脱炭反応速度がよくなるため、RH反応
装置はこれらの鋼を工業的規模で得るために最適なイン
−ラドル式冶金反応装置となった。300tの液体鋼を
収容する取鍋の場合、15tを収容するRFチャンバー
を用い、循環速度を240t/分とすると、鋼の炭素含
有率を300ppmから20ppmに下げるのに10分の処理
時間で十分である。鋼取鍋を減圧下の閉鎖容器内に単に
設置しただけのプラント(いわゆる"容器内減圧"プラン
ト: in-vessel vacuum plant)または蓋で被覆して減圧
を維持するプラントはこの目的には不適当である。非常
に多量のガスを注入して脱炭反応速度を加速するのは不
可能であり、炭質材料を含むことが多い取鍋の断熱材を
真空に曝せばこれらの断熱材による金属の加炭が促進さ
れてしまう。アルゴンをスノーケルに注入する場合に
は、DH反応装置は炭素含有率が50ppm以下の鋼の製
品に非常に適している。
【0007】純度のより高い鋼に対する需要が大きくな
り、さらに炭素含有率の低い(5〜10ppm)鋼を少な
くとも現状のプラントに匹敵する生産性(大型総合工場
で約10t/分)で定常的に生産することが極めて近い
将来要求されるであろう。しかし、従来のRHおよびD
H反応装置では、液体金属の平均炭素含有率が30ppm
以下になると脱炭反応の著しい減速が見られる。非常に
低炭素含有率領域での反応速度を大幅に上げれば、鉄鋼
所の他の作業場の最適動作に合った時間内で所望の冶金
性能を得ることができるが、そうするには金属の循環速
度および反応装置の種々の領域に注入するガスの量を増
加するしかない。その場合には、真空チャンバー内部が
金属の飛沫によって急激に汚損され、スノーケルの断熱
材の摩耗が過剰に加速するので、プラントの停止をより
頻繁にしなければならず、運転の信頼性は低下する。さ
らに、注入するガスの量を大幅に増加することでガス吸
入プラントの容量を増加しなければなら、十分な減圧が
得られなくなるという危険を伴う。最後に、従来のRH
またはDH反応装置を用いて実質的に10ppm以下の炭
素含有率を達成するのは技術的および経済的に十分な工
業的条件では困難である。
【0008】いずれにせよ、鋼は後の精練・鋳造操作、
例えば断熱材およびタンディッシュや鋳型の表面被覆粉
末と接触する連続鋳造する操作で加炭される機会が多い
ため、液体鋼中の炭素含有率はできるだけ低くすること
が重要である。
【0009】従来設計のRHおよびDH反応装置の他の
欠点は、スノーケル(断熱材がある程度多孔質である)
およびスノーケルがチャンバーの底に接触する部分が外
気に対していつも十分密封されているわけではないこと
にある。その結果、吸引される空気は大型産業プラント
で数百Nm3/hである。この空気の結果、液体金属に
制御されない余剰な酸素や窒素が混入し、脱炭の制御を
困難にし、鋼を脱窒化できる範囲が制限される。さら
に、吸引プラントの吸入力の少なからずの部分がこの望
ましくないガスの除去で使われてしまう。それより液体
鋼の脱ガスや脱炭で生じるガスの除去に使用する方がよ
り有効で、脱ガスおよび脱炭を促すであろう。
【0010】RH反応器の取鍋の上部リムとチャンバー
と一体なフランジとの間に密封接続部を設けることは既
に提案されている(文献JP-A-58,181,818)。取鍋内の
液体鋼の表面に加圧するためガスを注入することによっ
て取鍋とチャンバーとの間の金属の再循環率が増加し、
脱ガス効果が改善され、空気がスノーケルに吸引されな
いようになるが、これらの変更では所望の徹底した迅速
な脱炭を保証するのは不十分である。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、十分
な生産条件下で液体鋼中の炭素含有率を10ppm以下に
することができるようにした新型の冶金反応装置を提供
することにある。この反応装置は従来設計のRHおよび
DH反応装置と同程度の低いまたは非常に低い窒素およ
び酸素含有率の鋼を生産するのに用いることができる。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の対象は、ガス吸
引プラントと連通した内部に減圧状態を維持可能なチャ
ンバーと、2つの管状スノーケルとを有し、各管状スノ
ーケルの上端部はチャンバーの底部に形成された孔と連
通し、その下端部は取鍋内に収容された液体金属に浸漬
でき、"上昇"スノーケルとよばれる一方の管状スノーケ
ルには処理中に取鍋とチャンバーと間で液体金属を循環
流動させるために内部空間内にガスを誘導する手段を有
する、取鍋内に収容された鋼等の液体金属を減圧下で処
理する冶金反応装置において、閉鎖容器と、内部空間内
にガスを注入して閉鎖容器内に大気圧より大きい圧力を
作るように閉鎖容器に設けられた手段と、処理中に取鍋
をチャンバーの方へ持ち上げる手段とを有し、取鍋は閉
鎖容器上に設置され、閉鎖容器の上端部は処理中に密閉
状態でチャンバーの底部を支持するようになっているこ
とを特徴とする冶金反応装置にある。
【0013】本発明の他の対象は、内部に減圧を維持す
ることが可能なガス吸引プラントに連通したチャンバー
と、上端部はチャンバーの底部にできた孔に開口し、下
端部は取鍋内に収容された液体金属内に浸漬可能な1つ
の管状スノーケルとを有する形式の取鍋内に収容した鋼
等の液体金属を減圧下で処理する冶金反応装置におい
て、大気圧より大きい圧力を作るのに適した、内部空間
内にガスを注入する手段を有する閉鎖容器と、処理中に
取鍋をチャンバーの方へ持ち上げる手段とを有し、取鍋
は閉鎖容器上に設置され、閉鎖容器の上端部は処理中に
密閉状態でチャンバーの底部を支持するようになってい
ることを特徴とする冶金反応装置にある。以下の説明か
ら理解できるように、本発明の冶金反応装置は取鍋を空
気中に置く代わりに、真空チャンバーの底部を密封する
ように上端部に閉鎖容器内を設置する点で従来のRHま
たはDH真空チャンバー反応装置とは区別される。容器
は不活性ガスを用いて不活性化し、最大量の液体金属が
真空チャンバー内に上昇するように大気圧より実質的に
高圧になるように加圧される。本発明は添付図面を参照
した以下の説明からより明瞭に理解できよう。
【0014】
【発明の実施の形態】図1の従来のRH型真空処理プラ
ントでは、液体鋼1は内部を断熱材3の層で被覆した取
鍋2内にあり、大気圧Patmに曝されている。スラグ
4の層は液体鋼1の表面に浮き、液体鋼を外気から遮断
している。RH反応装置は内部を断熱材6で被覆したチ
ャンバー5と、チャンバー5の底部9に連結した断熱材
でできた筒型をした2つの管状スノーケル7、8とから
成る。チャンバー5は蒸気イジェクター群のようなガス
吸引プラント10に接続されている。処理開始時には取
鍋2をチャンバー5に対して動かすか、逆に動かしてチ
ャンバー5を取鍋2の上に設置し、スノーケル7、8の
下部を液体鋼1に浸漬させる。吸引プラント10を用い
てチャンバー5内に減圧Pchamberを作る。それによっ
て液体金属1はスノーケル7、8を通ってチャンバー内
に吸い上げられる。次に、一方のスノーケル7にスノー
ケル7の内部空間に連通したパイプ11を介してガスを
注入する。このガスはアルゴンのような液体鋼に溶解し
ない不活性ガスであるのが好ましい。ガスの流量は一般
に毎分、処理する鋼1トン毎に約4〜12リットルであ
る。それによってスノーケル7内には上昇する循環流動
が生じる(このため、"上昇スノーケル"と呼ぶ)。こう
した流動により、スノーケル7を通ってチャンバー5に
流入するのに相当する量の液体金属1がもう一つのスノ
ーケル8を通ってチャンバー5から取鍋2に戻る("下
降スノーケル"と呼ぶ)。こうして、液体鋼1は大気圧
Patmの取鍋2と減圧Pchamberのチャンバー5とを連続
的に循環し、チャンバー内で液体鋼は所望の冶金反応、
特に真空処理特有の反応を受ける。この反応は主として
下記の反応である:
【0015】1)脱水素反応(反応速度が好ましいた
め、比較的容易である)、 2)脱窒素反応(反応速度があまり好ましくなく、金属
の組成に大きく依存するため、一般的に制限される。例
えば脱窒素反応が遅いほど鋼の硫黄および溶存酸素の含
有率が高くなり、液体鋼を通過するアルゴンおよび必要
に応じてそこから発生する水素でパージするのは脱窒素
反応には好ましい); 3)脱炭反応(プールの高脱酸要素(アルミニウム、シ
リコンおよびマンガン)の含有率およびチャンバー5内
のCOの分圧がチャンバー5内の液体鋼1に含まれる溶
存酸素と炭素を周知の熱力学の法則に従って組み合わせ
ることができる程低い場合のみ起こり、この脱炭反応が
可能であれば、反応速度はアルゴンや発生する水素のパ
ージに好ましい。)
【0016】取鍋2内およびチャンバー5内の液体鋼プ
ール1の表面レベルの差Δhは下記式により差圧(P a
tm − P chamber)に依存する:
【0017】
【式1】 [ここで、ρは液体鋼の濃度(温度1600℃で約69
00kg/m3)、gは重力加速度(9.81m/s2
である。一般的に、約1トール(例えば133Paまたは
1.33×10-3バール)の圧力をチャンバー5で維持
すると、レベルΔhの差は約1.5mになる。]
【0018】チャンバー5には、その内部の液体鋼1に
アルゴンを注入する壁ノズル12(1つだけを図示した
が複数でもよい)または浸水ランスのような手段を備え
るのが好ましい。注入するアルゴンの流量を一般に上昇
スノーケル7に注入するガスの流量と同じか、それより
少し多くして、脱ガス反応率または脱炭反応率を増加さ
せる。これは液体プール1内に存在するまたは形成され
るガスのパージ効果のためであり、また、微細な粒滴状
の液体鋼13の飛沫ができるためである。こうした粒滴
13のため大きな表面部分がチャンバー5内の希薄な大
気に曝され、脱炭率も増加する。上昇スノーケル7に注
入したアルゴンにもチャンバー5内に飛沫を生じさせる
類似の効果がある。上昇スノーケル7と同一直線上に多
孔質プラグ14を設けた場合には、多孔質プラグ14を
介してアルゴンを注入することで取鍋2内の液体鋼1を
均一化させ、この反応を加速することだできる。
【0019】また、必要に応じてチャンバー5内の液体
鋼1に開口ランス15または壁ノズルを介して酸素を注
入して溶存酸素含有率を増加させ、処理開始時の脱炭反
応を促進することもできる。処理の所定段階で液体金属
1をテルミット反応によって再加熱するために酸素を注
入することもできる。
【0020】既に述べたように、図1に示した従来のR
H反応装置の欠点の1つはスノーケル7、8の断熱材の
孔を介して、またチャンバー5の底部9とスノーケル
7、8の上端部を隔てるシールの密閉が完全でなければ
そこから、外気が液体金属1に流入することである。こ
うした空気の流入によって液体金属1は窒素や酸素で汚
損され、プラントの脱窒素および介在物の清浄度能力が
低下する。さらに、流入したガスを吸入プラント10で
除去しなければならず、そのために吸入プラントの吸入
力のかなりの部分をこういった望ましくないガスの除去
で浪費してしまう。この吸入力は好ましいガス、例えば
パイプ11やノズル12を介して注入されるアルゴンを
より多量に除去して脱炭反応速度を有利にするのに使う
のが好ましい。同様に、空気の流入が無い場合に、注入
するアルゴンを同量にして圧力P chamberをより低くす
るといった選択もできる。これもまた広範囲の脱ガスや
脱炭に好ましい。最後にチャンバー5に注入できるアル
ゴンの量はそれが耐えられる飛沫13の強度により制限
されるが、こうした飛沫13のため凝固金属の層16が
生じ、チャンバー5の内壁を急激に汚損することになっ
てはいけない。
【0021】図2に例を示した本発明のプラントも従来
と同様に処理する液体鋼1を収容する取鍋2を有する。
この取鍋2は多孔質プラグ14を有する。本発明では、
真空処理の間、取鍋2は外気に曝されずに、図示した実
施例のように、取鍋2よりも実質的に背の高い垂直な閉
鎖容器17の内部に設置する。取鍋2は閉鎖容器17の
底に直接ではなく、昇降装置19のプラットホーム18
上に設置する。閉鎖容器17はアルゴンのような不活性
がスを大量に注入する手段20を有する。閉鎖容器17
内には処理期間に液体金属1に添加する添加材料あるい
は取鍋2内の液体鋼1の表面を被覆する合成スラグを形
成する鉱物材料を収容する少なくとも1つのホッパ21
を設けるのが好ましい。これらの材料は少なくとも取鍋
が下部にある時に後退自在なシュート22によって取鍋
2に添加できる。閉鎖容器17の上端部は広く水平で、
その上面はシール24を有するリム23で構成される。
【0022】本発明のプラントは液体鋼1を真空処理す
るためのチャンバー25を有している。このチャンバー
25の一般原理は図1の従来のRHチャンバー5と類似
しており、チャンバー25の底部28に接続された2つ
のスノーケル26、27(内部空間にアルゴンを取り入
れるためのダクト29を有する上昇スノーケル26と、
液体鋼1がチャンバー25の内部空間を通過して、取鍋
2に戻る時に通る下降スノーケル27)を有する。チャ
ンバー25内の気圧P chamberは吸引プラント30によ
って約1トールに維持される。チャンバー25の側壁に
はアルゴン注入用壁ノズル31または酸素注入用ランス
32がを備えられている。これらの壁ノズル31やラン
ス32の代わり、あるいはこれらに加えてアルゴン及び
/または酸素をチャンバー25の底部28に注入するノ
ズル33を設けて、上昇スノーケルの垂直線上にある液
体金属1だけでなくチャンバー25の側壁付近にある液
体金属も含めてチャンバー25内の液体金属1の大部分
が直ちにこれらのガスの作用を直接受けるようにするの
が有利である。
【0023】処理開始時に(図2(a)の状態で)、リ
ム23上に全重量が乗るようにチャンバー25を閉鎖容
器17上に乗せ、シール24を用いてリム23沿い全体
に優れた密封性を確保する。スノーケル26、27は、
処理のこの段階で取鍋2が乗った昇降装置19が低い位
置にある時にその下端部が取鍋2内の液体鋼1に浸漬し
ないか、わずかに浸漬する(図(a)に示す)ような長
さを選ぶ。チャンバー25を配置後に、閉鎖容器17内
にこのための手段20を用いて多量のアルゴンを注入し
て、閉鎖容器17内の大気で液体金属1が汚損されない
ようにする。
【0024】この条件が整えられたら、取鍋2を昇降装
置19を用いて持ち上げてスノーケルが液体金属1によ
り深く浸漬するようにし、同時にチャンバー25内の気
圧を下げて取鍋2から液体金属1を吸い上げる。取鍋2
はスノーケル26、27の下端部が取鍋2の底に近付く
まで持ち上げるのが好ましい。最後に、ダクト29を用
いてアルゴンを上昇スノーケル26内に注入し、取鍋2
とチャンバー25との間の液体金属の循環を開始させ
る。このダクト29への供給は閉鎖容器17の外側から
行うのが便利である。そのため、図示したようにダクト
29はチャンバー25の底部28を通ってプラントの外
に開口している。
【0025】さらにアルゴンを閉鎖容器17に注入し
て、内部の気圧P enclosureを大気圧よりかなり高く、
例えば2〜3バール(つまり、2×105〜3×105
Pa)にする。この超過圧力には処理中に空気が閉鎖容器
17に入らないようにするとともに、取鍋2の表面とチ
ャンバー25内の液体鋼プール1の表面と間のレベル差
Δhを増加させするという重要な利点がある。Δhは下
記式を用いて計算される:
【0026】
【式2】
【0027】チャンバー25内の気圧1トール(つまり
133Pa)に対して、閉鎖容器17内の気圧2バール
(つまり2×105Pa)では、レベル差Δhは2.95
mとなり、気圧3バール(つまり、3×105Pa)では
レベル差Δhは4.43mとなる。従って、類似のプラ
ント規模のチャンバー25により多量の液体鋼1を通す
ことが可能になる。図2(b)は本発明プラントの真空
処理の一つの例を示す。ある瞬間のレベル差Δhに大き
な差があるため、実際に取鍋2内にある液体鋼1の約半
分のみが中に残る。取鍋2とチャンバー25間を循環す
るもう半分はスノーケル26、27内に、またより多く
はチャンバー25内で減圧に曝されて鋼が脱ガスされ、
その組成が適していれば脱炭される。
【0028】従来のRH反応装置と比較して本発明のプ
ラントのチャンバー25は非常に大きい容量を有するこ
とができる。事実、その底部28の径は少なくともチャ
ンバー25が閉鎖容器17のリム23の上に乗る程度の
大きさがなくてはならない。この径は取鍋2のものより
実際に大きくなくてはならない(底部28がフランジに
よって横方向に延び、このフランジが閉鎖容器17のリ
ム23上に乗るのでなければ、チャンバー25の径を増
加したことによる下記の特に有利な点は失われる)。液
体鋼はチャンバー25中に流入する。流出孔35、36
の間に位置した断熱材からなる仕切り34はチャンバー
25の内部空間の底を塞止めし、上昇スノーケル26を
通ってチャンバー25に流入する液体金属1の大部分が
チャンバー25に短時間だけ残留しただけで、直接下降
スノーケル27へ通過しないようにする役目をする。ま
た、各部分の液体金属1がチャンバー25内に残留する
時間の変動が少なくなる。図示したように、この仕切り
34は比較的高さが低く、液体鋼1が基準の高さに達す
るとあふれ出て仕切りを通過できるようになっている。
これはまた、チャンバー25を仕切り34に形成した孔
および/またはチャンバー25の内壁と仕切り34との
間に設けた空間のみを介して連通した2つの隔室に分け
るだけの高さである。図2(c)に示すように、仕切り
34の高さが低い場合には、このような空間37、38
および/または孔が存在することになる。
【0029】プラント運転時に取鍋2内に液体鋼1を少
量だけ残した場合には、取鍋2内の液体鋼1の循環流動
によって内部に非常に激しい撹拌が起こる。この場合に
は、処理中の取鍋2内の液体鋼1の表面にスラグがある
と、スラグが液体鋼に流入し介在物清浄度を損なうので
望ましくない。このことを別にしても、取鍋内の金属の
高さが下がると取鍋の壁にスラグが堆積する。そのた
め、取鍋を閉鎖容器17内に置く前にスラグを全て除去
することが強く勧められる。真空処理が完了するとプラ
ントは、図2(a)のような初期の形状に戻される。し
かし、取鍋2を大気に曝すために、チャンバー25を持
ち上げて例えば鋳造プラントに移動させる前に、液体鋼
1の表面上に合成スラグ層を再生し、直ちに金属の大気
による再酸化および再窒化反応を防ぎ、後の製造や鋳造
段階での放射熱の損失を制限するのが好ましい。この合
成スラグ層は前記のようにホッパ21およびシュート2
2を用いて添加できる。処理中に合金元素を液体鋼1に
添加しなければならない場合には、同様のホッパまたは
類似のものを用いて、好ましくは取鍋2に比較的大量の
液体鋼1がある時に添加を実施することができる。変形
例としては、従来のRHのチャンバー5の場合によくあ
るように、そのための装置をチャンバー25自体に備え
て、これらの合金元素を添加することができる。ホッパ
はまた閉鎖容器17の外部に閉鎖容器17の壁を通って
材料を移送する手段を備えることができる。このような
構成は閉鎖容器17に必要な内部容量を減少させ、従っ
て、不活性化または加圧用に注入するガスの量を減少さ
せるという利点がある。
【0030】周知の通り、処理期間の一部において取鍋
2および上昇スノーケル26またはチャンバー25内の
液体鋼1のいづれかにアルゴンの一部または全部の代わ
り、またはこのアルゴンに加えて、水素を注入して液体
鋼1を撹拌し、脱炭反応速度を加速することもできる。
閉鎖容器内で超過圧力を維持する場合には、取鍋2に多
孔質プラグ14を通して水素注入するのが好ましい。こ
の超過圧力によってチャンバー25を通過する前に液体
鋼1に溶解できる水素量が増加し、水素注入の効果も増
加する。閉鎖容器17を不活性化/加圧するために水素
とアルゴンを混合するか、この不活性化/加圧の役割を
一時的に実施するためだけに水素を用いることも考えら
れる。鋳造時には液体鋼中で水素が好ましくない元素で
あると分かっているので、プラントへの水素注入は真空
処理が終わる前に止め、プラントが処理の最終段階で液
体鋼1の水素含有率を許容レベルに下げる時間を与えな
くてはならない。
【0031】従来のRHプラントと比較して本発明のプ
ラントが第一に有利な点は、スノーケルとそのチャンバ
ーとの接続部分で通常起こり易い密封欠陥が全く起こら
ないことである。本発明のプラントでこのような欠陥が
起きるとしても、閉鎖容器17内の不活性アルゴンがい
くらか吸収されるだけで空気が吸収されることはない。
従って、液体鋼1が大気からの酸素や窒素で汚損される
こともない。さらに、既に説明したように、チャンバー
25から抽出した全てのガスは液体鋼1を脱ガスする
か、この脱ガス過程を加速するので、吸引プラント30
をその最大容量まで使用できる。この利点は閉鎖容器1
7を高い不活性ガス圧に維持した時にさらに大きくな
る。
【0032】さらに、アルゴンを上昇スノーケルに注入
する部分とチャンバー25の底部28との間のレベル差
は取鍋とチャンバー間を循環する液体鋼1の流量に対す
る重要なパラメーターであることが分かった。この流量
が多ければ多い程前記レベル差は大きくなる。下端部が
取鍋2の底の近くにあり、アルゴンを上昇スノーケル2
6に注入する部分が非常に低い、長いスノーケル26、
27を備えた本発明プラントでは、このパラメーターを
最適化することができる。本発明のプラントにあたる従
来のRH反応装置と比較して、上昇スノーケル26に注
入するアルゴンを同流量に維持し、液体金属1の循環速
度を増加するように選択してもよい。また、アルゴンの
注入流量を減らして液体金属1の循環速度を維持するよ
うに選択し、上昇スノーケル26の断熱材の摩耗を減ら
しても良い。
【0033】本発明プラントのもう一つの重要な利点
は、閉鎖容器17内を高い超過圧力に維持し、スノーケ
ル26、27の下端部を処理中に取鍋の底の近くに保つ
ことができる点にある。これは真空処理中のある瞬間に
非常に高い比率の液体金属1(例えば半分)がチャンバ
ー25にあって、脱ガスおよび脱炭反応を実施する減圧
および強いガスパージに曝すことができるということで
ある。従来のRHプラントの類似の取鍋2の処理ではそ
のチャンバーは処理する液体金属1/10〜1/20の
みしか収容できないが、それに比ベて本発明プラントで
は処理時間全体を増加せずに、一定量の液体金属1のチ
ャンバー25内での平均残留時間を大きく増加できる。
減圧下のチャンバー25内での液体金属の残留による冶
金反応を広範囲に実施することができる。
【0034】さらに、閉鎖容器17を完全に密封するた
めに比較的径の大きいチャンバー25を有する必要性か
ら、チャンバー25内の液体鋼1を減圧に曝す表面積を
大きくする結果となっていた。さらにまた、アルゴンを
チャンバー25の特にその底部28から注入する部分の
数を増加することもできる。金属の粒滴の激しい飛沫
が、実質的にチャンバー25全体にできる。最後にチャ
ンバー25の内壁から比較的遠い部分からこのアルゴン
を注入し、液体金属の飛沫13が凝固金属16の層を形
成して前記壁を急激に汚損するのをできるだけ防ぐよう
選択することができる。吸引プラント30の動力が許す
なら、従来のRH反応装置と比較して、真空チャンバー
に注入するアルゴン量は壁の汚損率をひどく増加せず
に、大きく増加できる。こうした要因の全てがチャンバ
ー25中の液体鋼1の表面積での反応の増加を助ける。
これは内部で特に非常に低い水素、窒素または炭素含有
率が得られた時に実施するのが好ましい脱ガスおよび脱
炭反応を促す。こうして、従来のRHプラントの生産性
を維持しながら、液体金属中の非常に低い炭素および窒
素含有率を得ることができる。同様に非常に低い炭素お
よび酸素含有率を得るために、真の炭素導入真空脱酸素
を可能にする反応速度条件を得ることもできる。これに
よって大幅に脱窒素反応が実施されるが、溶存酸素によ
ってこれ以上妨害されることはない。
【0035】スノーケル26、27の長さが、プラント
使用中にその下端部が取鍋2の底に近くなるような場合
には、昇降装置19およびそのプラットホーム18によ
って取鍋2とチャンバー25との相対位置を制御でき
る。チャンバー25を定位置に設置する時に昇降装置1
9が無いと、スノーケル26、27をすぐにその長さ全
部を液体鋼1に浸漬しなければならず、取鍋を定格容量
使用していたら、浸漬した分量の液体鋼1が取鍋2から
あふれ出るであろう。
【0036】RH反応装置のチャンバーが従来の形式で
あるJP-A-8,181,818と比較して、取鍋が閉鎖容器に設置
され、プラント使用中のスノーケル26、27が浸漬す
る深さを調節できることでチャンバー25の径および容
量、さらには再循環率が大きく増加し、超抵炭素含有率
をより容易に得ることができる。
【0037】
【実施例】本発明によるプラントの2つの実施例を特定
寸法で示す。これらの実施例では、245tの液体鋼1
を収容し、面積約10m2に相当する平均内径が3.5
mで、金属高が約3.5mの取鍋2を処理したい場合に
適用できる。両実施例とも、その目的は真空チャンバー
25内に深さ0.5mのプールができるような量の金属
を提供することである。上昇スノーケル26に注入する
アルゴンの比率は、同様の取鍋に用いられる従来のRH
処理、例えば約2.4Nm3に匹敵する。この結果スノ
ーケル26、27の金属循環速度は約120t/分とな
る。第一の実施例では内径4.4m(面積約15m2
相当)のチャンバー25および長さ2.45m、内径
0.7mのスノーケルを用いる。この条件では、チャン
バー25内を1トル(133 Pa)の圧力で、チャンバー2
5内に深さ0.5mの望ましいプールを得るのに必要な
レベル差Δh2.95を得るためには、2バール(例え
ば2×105 Pa)の圧力差(P enclosure − P chambe
r)を作らなくてはならない。これはチャンバー25お
よびスノーケル26、27内にある金属1が65.5t
に相当する。
【0038】第二の実施例では内径6.2m(面積約3
0m2に相当)のチャンバー25および長さ3.26
m、内径0.7mのスノーケルを用いる。この条件で
は、チャンバー25内に1トル(133 Pa)の圧力で、チ
ャンバー25内に深さ0.5mの望ましいプールを得る
のに必要なレベル差Δh3.76を得るためには、バー
ル2.55(例えば2.55×105 Pa)の圧力差(P
enclosure − P chamber)を作らなくてはならない。
これはチャンバー25およびスノーケル26、27内の
金属1、121.5tに相当する。
【0039】両実施例において、アルゴンの合計量約2
0,000Nl/分をチャンバー25内の金属1にノズ
ル31、33を用いて注入する(これは従来のRHプラ
ントがチャンバー壁に余剰の金属の飛沫を出さずにいら
れる流量約5000Nl/分と比較すべきである)。
【0040】本発明の変形例では、前記のものと類似
で、ただしチャンバーにスノーケルを一つだけ備えた冶
金反応装置が提供される。これはDH反応装置に類似す
る。液体金属を取鍋とチャンバー間に連続的に循環させ
ることがこうした条件では可能ではないため(ただし、
金属がチャンバー内で冷却を受けて生じる自然の対流移
動は除く): 1)プラントの規模を、真空処理を大きく受けていない
金属の量をできるだけ制限するように、初期に取鍋にあ
るほぼ全ての金属が処理期間中にチャンバーを通過する
ように設計するか、 2)定期的に圧力差(P enclosure − P chamber)を減
らすか、取鍋昇降装置を用いてチャンバーから取鍋を定
期的に外すことによってチャンバーに金属を補充する必
要がある。
【0041】非常に広範な金属の脱炭を望む場合には、
従来のDHプラントの場合のようにアルゴンをスノーケ
ルに注入することが強く勧告される。本発明のプラント
は従来のRHまたはDH型の真空処理プラントまたは真
空チャンバーと単に入れ換えることで超低炭素鋼品位の
ため設定するメルトショップ(meltshop)や従来の生産
構成をやり直す必要もなく、生産ラインに挿入できる。
最後に、本発明は従来のRHプラントと全く同様に超抵
炭素鋼以外の品位のものの処理にも有利である。誘導さ
れた空気による金属の汚損が無く、与えられた処理時
間、減圧やガスパージに曝す平均時間が増加することが
有益である。このため従来のRHプラントを用いるより
も広範な炭素誘導の脱酸、脱窒素、脱水素反応が得ら
れ、同様な冶金性能で液体鋼の処理時間を短縮すること
ができる。前記のプラントが液体鋼以外の金属の真空処
理に用いることができることは言うまでもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明以前の代表的技術である液体鋼の真空
処理用RH型プラントの縦断面図。
【図2】 本発明の液体鋼の真空処理プラントを示す図
で、(a)は処理の第一段階でプラントの前から見たI
Ia−IIa線にによる縦断面図、(b)は処理の後半
段階でのプラントの同様な図、(c)はIIc−IIc
における部分断面図。
【符号の説明】
1 液体金属 2 取鍋 5、25 チャンバー 6、26 上昇スノーケル 7、27 下降スノーケル 10 吸引プラント 17 閉鎖容器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ウベール サン レモン フランス国 57000 メッツ リュ セバ スチャン ルクレルク 5 (72)発明者 フランソワ ストゥヴノ フランス国 54800 ラブリ リュ ドゥ ロレーヌ 18

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガス吸引プラント(30)と連通した内
    部に減圧状態を維持可能なチャンバー(25)と、2つ
    の管状スノーケル(26、27)とを有し、各管状スノ
    ーケルの上端部はチャンバー(25)の底部(28)に
    形成された孔(35、36)と連通し、その下端部は取
    鍋(2)内に収容された液体金属(1)に浸漬でき、"
    上昇"スノーケルとよばれる一方の管状スノーケル(2
    6)には処理中に取鍋(2)とチャンバー(25)と間
    で液体金属(1)を循環流動させるために内部空間内に
    ガスを誘導する手段(29)を有する、取鍋(2)内に
    収容された鋼等の液体金属(1)を減圧下で処理する冶
    金反応装置において、 閉鎖容器(17)と、内部空間内にガスを注入して閉鎖
    容器(17)内に大気圧より大きい圧力を作るように閉
    鎖容器(17)に設けられた手段(20)と、処理中に
    取鍋(2)をチャンバー(25)の方へ持ち上げる手段
    とを有し、取鍋(2)は閉鎖容器(17)上に設置さ
    れ、閉鎖容器(17)の上端部(23)は処理中に密閉
    状態でチャンバー(25)の底部(28)を支持するよ
    うになっていることを特徴とする冶金反応装置。
  2. 【請求項2】 内部に減圧を維持することが可能なガス
    吸引プラントに連通したチャンバーと、上端部はチャン
    バーの底部にできた孔に開口し、下端部は取鍋内に収容
    された液体金属内に浸漬可能な1つの管状スノーケルと
    を有する形式の取鍋内に収容した鋼等の液体金属を減圧
    下で処理する冶金反応装置において、 大気圧より大きい圧力を作るのに適した、内部空間内に
    ガスを注入する手段を有する閉鎖容器と、処理中に取鍋
    をチャンバーの方へ持ち上げる手段とを有し、取鍋は閉
    鎖容器上に設置され、閉鎖容器の上端部は処理中に密閉
    状態でチャンバーの底部を支持するようになっているこ
    とを特徴とする冶金反応装置。
  3. 【請求項3】 チャンバー(25)がそれに収容された
    液体金属(1)中にガスを注入する手段(31、32、
    33)を有する請求項1または2に記載の反応装置。
  4. 【請求項4】 注入手段(33)をチャンバー(25)
    の底部に有する請求項3に記載の反応装置。
  5. 【請求項5】 チャンバー(25)の底に形成された孔
    (35、36)の間で内部空間の底部に設置された、チ
    ャンバー(25)を2つの隔室に分ける仕切り(34)
    をチャンバー(25)が有する請求項1に記載の反応装
    置。
  6. 【請求項6】 チャンバー(25)の内壁から仕切り
    (34)を隔てる空間(37、38)を有する請求項5
    に記載の反応装置。
  7. 【請求項7】 閉鎖容器(17)が取鍋(2)に収容さ
    れた液体金属(1)の表面上またはその内部に固形材料
    を添加するための手段(21、22)を有する請求項1
    〜6のいずれか一項に記載の反応装置。
  8. 【請求項8】 ガスを閉鎖容器(17)に注入する手段
    (20)が水素または水素含有ガス混合物を注入する請
    求項1〜7のいずれか一項に記載の反応装置。
JP10378245A 1997-12-22 1998-12-22 液体金属を減圧下で処理するための冶金反応装置 Withdrawn JPH11315315A (ja)

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