JPH06116350A - 制電性樹脂組成物 - Google Patents

制電性樹脂組成物

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JPH06116350A
JPH06116350A JP29220792A JP29220792A JPH06116350A JP H06116350 A JPH06116350 A JP H06116350A JP 29220792 A JP29220792 A JP 29220792A JP 29220792 A JP29220792 A JP 29220792A JP H06116350 A JPH06116350 A JP H06116350A
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JP
Japan
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parts
resin composition
group
polyorganosiloxane
antistatic resin
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Application number
JP29220792A
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English (en)
Inventor
Nobuyuki Kaneko
信行 金子
Noritoshi Kamoi
徳俊 鴨居
Fumio Matsui
二三雄 松井
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Resonac Holdings Corp
Original Assignee
Showa Denko KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 高温高湿度においても優れた耐久性、耐水
性、透明性、光沢を有し、硬度が高い塗膜を形成するこ
とができる重合性ポリオルガノシロキサンを含有する制
電性樹脂組成物。 【構成】 [A]第四級アンモニウム型カチオン基を有
する置換炭化水素基含有シロキサン基、炭素数1〜3の
アルキル基含有シロキサン基および重合性有機残基含有
シロキサン基を構造単位とするポリオルガノシロキサン
および[B]重合性不飽和結合を含有するモノマーを含
む制電性樹脂組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は特定のポリオルガノシロ
キサンを用いた透明性、硬度、耐水性、耐久性に優れる
と共に、永続的な制電性を示すプラスチック製品等の制
電用樹脂組成物並びに該樹脂組成物をコーティングした
プラスチック製品に関する。
【0002】
【従来の技術】プラスチック製品は多方面にわたり大量
に使用されているが、一般に電気絶縁性が良好であるた
め静電気を帯び易く、ほこりやごみなどを付着しやす
く、製品の持つ美しい外観を害したり、電気絶縁性など
の性能を低下したりして、使用目的によっては大きな障
害となっていることは良く知られている。
【0003】従来これらプラスチック製品の帯電防止法
としては主として製品表面に界面活性剤を塗布するか、
またはプラスチックに界面活性剤を練り込むことによっ
て行われている。しかし塗布型の場合は使用中に製品表
面から除去され易いため、効果の持続性がなくまた表面
がべとつき易く粘着性を生じる。
【0004】一方、練り込み型の場合は熱成形の際に分
解したりまたは変色したり、また製品の使用時に表面に
ブリードするなど何れの場合にも大きな欠点があり、商
品価値を低下させ、満足のいく帯電防止効果は得られて
いなかった。
【0005】他方、最近プラスチック製品(ポリ塩化ビ
ニル、ポリスチレン、ポリウレタン、ポリカーボネー
ト、ポリブタジエン、ABS、アクリル樹脂等の各樹
脂)を基材としたフィルム、シート、プレート、または
成形品等の表面に、印刷面保護、耐摩耗性、ひっかき強
度などの物理的、化学的性能の改良をするために紫外線
硬化樹脂組成物を塗布する方法が使用され始めている。
【0006】例えば、特開昭56−22306ではアク
リル系紫外線硬化組成物とポリエチレングリコールジア
クリレートとからなる帯電防止効果を有する組成物が開
示されている。しかし、この方法は常温常湿度雰囲気下
では優れた性能を発揮するが、高温高湿度雰囲気下では
その性能が著しく劣化するという欠点がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は従来問題とな
っていたがプラスチック製品の帯電防止法において高
温、高湿度においても優れた耐久性、耐水性、透明性、
光沢を有し、制電効果が高く、硬度が高い塗膜を簡単な
操作によって得ることができる重合性ポリオルガノシロ
キサン含有する制電性樹脂組成物の開発を目的としたも
のである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、少なくとも [A]構成成分として、一般式(1) R1 −Si(R2L(3-L)/2 ……(1) 一般式(2) R3 −Si(R4m(3-m)/2 ……(2) および一般式(3) R5 −Si(R6n(3-n)/2 ……(3) (但し、式中R1 は第四級アンモニウム型カチオン基を
置換基として有する炭素数1〜12の置換炭化水素基、
3 は炭素数1〜3のアルキル基、R5 は重合性不飽和
結合を含む有機残基、R2 、R4 およびR6 は炭素数1
〜12の非置換または置換炭化水素基、L,mおよびn
は0,1または2の数である。)で示される構造単位を
含有してなるポリオルガノシロキサン、および [B]重合性不飽和結合を分子内に含有するモノマー及
び/またはマクロマーを含むことを特徴とする制電性樹
脂組成物および該制電性樹脂組成物をプラスチック表面
に塗布、硬化処理をしたプラスチック製品を開発するこ
とにより前記の課題を解決した。
【0009】以下、本発明を詳しく説明する。本発明に
おける[A]成分としてのポリオルガノシロキサンにお
いて、一般式(1)で示される構造単位中R1 は第四級
アンモニウム塩型カチオン基を置換基として有する置換
炭化水素基である。
【0010】R1 中の第四級アンモニウム塩型カチオン
基の例としては、 −(NH3+- ,−[N(CH33+-
【化1】 −[NH265+- , −[N(CH32 CH2 CH2 OCOC(CH3 )=
CH2+- , −[N(CH321837+- , −[N(C25239+-,
【化2】 −[NH−CH2 −CH2 −NH2 −CH2 −C65+- (但し、X- は陰イオン性原子または分子である。)な
どがあげられる。
【0011】また R1 中の置換炭化水素基の例として
はメチレン、エチレン、トリメチレンなどのアルキレン
基;または置換基としてアルキル基、アルケニル基、ア
リール基、シクロアルキル基等を有する置換アルキレン
基;またはこれらの基の炭素原子に結合した水素原子の
一部をハロゲン原子、シアノ基などで置換した炭素数1
〜12、好ましくは2〜4の置換炭化水素基などがあげ
られる。R2 は炭素数1〜12の非置換または置換炭化
水素基、Lは0,1または2の数である。
【0012】一般式(2)で表される構造単位中のR3
は炭素数が1〜3のアルキル基であり、従ってメチル、
エチル、プロピルまたはイソプロピル基の何れかであ
る。R 4 は炭素数1〜12の非置換または置換炭化水素
基、mは0,1または2の数である。
【0013】一般式(3)で示される構造単位中R5
重合性不飽和結合を含む基であり、その中に重合性の炭
素−炭素二重結合を少なくとも1個有する有機残基であ
れば良い。
【0014】有機残基の具体例としては、 CH2 =C(R’)−, CH2 =C(R’)−COO
R”−, CH2 =CHCH2 OCOR''' OCOR''' − (但し、R’は水素またはメチル基、R”、R''' は炭
素数1〜18の2価の炭化水素基、例えばメチレン、エ
チレン、プロピレン、ブチレン、ヘキシレン、フェニレ
ン、シクロヘキシレン基など)などがあげられる。R6
は炭素数1〜12の非置換または置換炭化水素基、nは
0,1または2の数である。
【0015】このポリオルガノシロキサンにおける構成
成分の一般式(1)、(2)及び(3)のモル比として
は、(1):(2):(3)として1〜80:5〜9
0:5〜95(但し、(1)+(2)+(3)=100
とする。)の範囲にあることが必要である。
【0016】この範囲外になると、重合性が低下して硬
化時間が長時間必要となったり、あるいはゲル化し易く
取り扱いが困難となったり、塗膜とした場合耐久性を失
ったりする。
【0017】L,mおよびnについては、いずれもが0
である場合、即ち−SiO3/2 で表されるオルガノシル
セスキオキサン構造の本発明ポリオルガノシロキサン中
への含有量は40モル%以上が好ましく、60モル%以
上がより好ましい。
【0018】またこの[A]成分中に含まれる上記一般
式(1)、(2)または(3)で示される構造単位以外
の構造単位を有するオルガノポリシロキサンを共存させ
ても良い。その具体例としては、ジフェニルシロキサン
単位、フェニルシロキサン単位、パーフロロアルキル基
含有シロキサン単位、ポリエーテル基含有シロキサン単
位、カルビノール基含有シロキサン単位、エポキシ基含
有シロキサン単位、カルボキシル基含有シロキサン単
位、メルカプト基含有シロキサン単位などを有するポリ
シロキサンがあげられるが、それらに限定されるもので
なく、また一種あるいは二種以上を含んでいても良い。
【0019】上記一般式(1)、(2)及び(3)で示
される構造単位以外の構造単位を有するポリシロキサン
は、[A]成分総量の40モル%未満、好ましくは20
モル%未満の範囲である。
【0020】本発明におけるポリオルガノシロキサンの
製法の一例を以下に説明する。
【0021】本発明のポリオルガノシロキサンは一般式
(4)で表されるアルコキシシラン、 R1 −Si(R2L (OR73-L ……(4) 一般式(5)で表されるトリアルコキシシラン及び R3 −Si(R4m (OR83-m ……(5) 一般式(6)で表されるトリアルコキシシラン R5 −Si(R6n (OR93-n ……(6) (但し式中R1 ,R3 ,R5 は前記したとおりである。
7 〜R9 は炭素数1〜3のアルキル基である。)とを
目的とするポリオルガノシロキサンの比率の構造単位と
する割合で混合し、共縮合させれば良い。
【0022】共縮合に際してはシランの総モル量に対し
て1.5倍モル量以上の水と酸または塩基の共存下に反
応させた後、共存する水、副生成物のアルコール、水等
を除去することにより合成することができる。
【0023】一般式(4)で表される四級アンモニウム
基を有するトリアルコキシシランの具体例としては以下
のものがあげられる。 [H3 N−C36 −Si(OCH33+Cl- [H3 N−C36 −Si(OC253+Cl- [H3 N−C36 −Si(OC373+Cl- [(CH33 N−C36 −Si(OCH33+Cl-
【化3】 [C65 NH236 −Si(OCH33+Cl- [(CH33 N−C36 −Si(OCH33+CH3 OSO3 -
【化4】 などがあげられるが、それに限定されるものではなく、
これらの化合物の1種または2種以上の混合物として使
用することができる。
【0024】また、一般式(5)で表されるトリアルコ
キシシランの具体的なものとしては以下のものが例示さ
れる。
【0025】メチルトリメトキシシラン、メチルトリエ
トキシシラン、メチルトリプロポキシシラン、メチルト
リイソプロポキシシラン、エチルトリメトキシシラン、
エチルトリエトキシシラン、エチルトリプロポキシシラ
ン、エチルトリイソプロポキシシラン、プロピルトリメ
トキシシラン、プロピルトリエトキシシラン、プロピル
トリエトキシシラン、プロピルトリプロポキシシラン、
プロピルトリイソプロポキシシラン等があげられこれら
は1種または2種以上の混合物として使用することがで
きる。
【0026】一般式(6)で表される不飽和基を有する
トリアルコキシシランの具体例としては、 CH2 =CHSi(OCH33 ,CH2 =CHSi
(OC253 ,CH2 =CHSi (OC37)3
CH2 =CHCH2 Si(OCH33 ,CH2 =CH
CH2 Si(OC253 ,CH2 =CHCH2 Si
(OC373 ,CH2 =CHCOO(CH23
i(OCH33 ,CH2 =CHCOO(CH23
i(OC253 ,CH2 =CHCOO(CH23
Si(OC373 ,CH2 =C(CH3 )−COO
(CH23 Si(OCH33 ,CH2 =C(CH
3 )−COO(CH23 Si(OC253 ,CH
2 =C(CH3 )−COO(CH23 Si(OC3
73 ,CH3 −CH=CHCOO(CH23 Si
(OCH33 ,CH2 =CH−C64 CH2 CH2
Si(OCH33 ,CH2 =CH−(CH24 −S
i(OCH33 ,CH2 =CH−(CH28 −Si
(OCH33 ,CH2 =CH−O−(CH23 −S
i(OCH33 ,CH2 =CHOCO(CH210
i(OCH33 ,CH2 =C (CH3)−COO (CH
2)2 O (CH2)3 −Si (OCH3)3 ,CH2 =CHC
2 OCOC64 COO (CH2)3 Si (OCH3)
3 ,CH2 =CHCH2 OCOC64 COO (CH2)
3 Si (OC25)3 ,等があげられるが、それらに限
定されない。
【0027】水の使用量は一般式(4)で表される四級
アンモニウム基を有するメチルトリアルコキシシラン、
一般式(5)で表されるトリアルコキシシランおよび一
般式(6)で表される不飽和基を有するトリアルコキシ
シランの総モル量に対して、1.5倍モル量以上、好ま
しくは1.8〜5倍モルである。
【0028】酸または塩基の使用量は、一般式(4)で
表されるメチルトリアルコキシシラン一般式(5)で表
されるトリアルコキシシラン及び一般式(6)で表され
るトリアルコキシシランの総モル量に対して0.05倍
モル量以下である。
【0029】本発明において、使用される酸の例として
塩酸、硫酸、酢酸、蟻酸等があげられ、また塩基として
n−ブチルアミン、トリエチルアミン、p−ジメチルア
ミノエタノール、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、
エチレンジアミン、ジエチルアミン等があげられる。こ
れらの酸及び塩基は併用しても良い。
【0030】反応は上記反応系だけでも進行するが、反
応が進行するにしたがい、粘度が高くなり撹拌効率や反
応熱の除去効率が低下するため有機溶媒を添加して行っ
ても良い。この際有機溶媒は水と混合性のものであって
も、また非水溶性のものであっても良く、好ましくは塗
料として使用する場合の溶剤と共通であることが後での
取り扱いが容易となる。
【0031】反応温度は通常20℃〜120℃であり、
反応時間は1〜24時間である。重合反応の停止は、反
応溶液を中和することにより行い、その際に生じる塩
は、ろ過あるいは水洗等により除去する。次に共存して
いる水、アルコール等低沸点留分を減圧留去し、必要で
ある場合には更にカラムクロマトグラフィー、抽出等の
後処理操作により反応物の精製を行い、本発明のポリオ
ルガノシロキサンを得ることができる。
【0032】次に本発明において特定したポリオルガノ
シロキサンを用いた制電性樹脂組成物とするには[B]
成分として、重合性不飽和結合を分子内に含有するモノ
マー及び/またはマクロマーを配合することにより得ら
れる。
【0033】この重合性不飽和結合を分子内に含有する
モノマーとしては、スチレン、α−メチルスチレン、ビ
ニルトルエン、2−クロロスチレンなどのスチレン類:
エチルビニルエーテル、イソブチルビニルエーテル、2
−エチルヘキシルビニルエーテルなどのビニルエーテル
類;アクリル酸、メタクリル酸、2−ヒドロキシエチル
アクリレート、2−ヒエドロキシエチルメタクリレー
ト、グリシジルアクリレート、グリシジルメタクリレー
ト、N−メチルアミノエチルアクリレート、アクリルア
ミド、N−メチロールアクリルアミドなどのような遊離
のカルボキシル基、水酸基、エポキシ基、アミノ基、ア
ミド基などの官能基を含有するアクリル酸系化合物類ま
たはメタクリル酸系化合物類;ネオペンチルグリコール
ジメタクリレート、1,5−ペンタンジオールジアクリ
レート、1,5−ペンタンジオールジメタクリレート、
1,6−ヘキサンジオールジアクリレート、1,6−ヘ
キサンジオールジメタクリレート、ポリエチレングリコ
ールジアクリレート、ポリエチレングリコールジメタク
リレート、ポリプロピレングリコールジメタクリレー
ト、トリメチロールプロパントリアクリレート、トリメ
チロールプロパントリメタクリレート、ペンタエリスリ
トールトリアクリレート、ペンタエリスリトールトリメ
タクリレート、トリス(2−ヒドロキシエチル)イソシ
アヌル酸のトリアクリレートまたはトリメタクリレー
ト、トリアリルシアヌレート、テトラメチロールメタン
テトラメタクリレート、テトラメチロールメタンテトラ
アクリレート、
【化5】 のような共重合しうる官能性基を1分子中に2個以上含
有するアクリル酸系化合物類、またはメタクリル酸系化
合物類、
【化6】
【化7】
【化8】 等の分子中に不飽和基を有するシリコン化合物、水酸基
末端ポリブタジエンのジメタクリレート(商品名:NI
SSO−PB TE2000,日本曹達(株)製)、
【化9】
【化10】 等の多価エポキシ化合物にエポキシ化合物に対して等モ
ルのアクリル酸もしくはメタクリル酸を反応させたも
の、
【化11】
【化12】 等の水酸基末端のポリエステルに対し等モルのアクリル
酸もしくはメタクリル酸を反応させたもの、末端水酸基
ポリエステル(商品名:デスモフェン、日本ポリウレタ
ン社製)を、水素化ナトリウムのような塩基の存在下で
アクリルクロライドを反応させたもの、ポリエステル合
成の際のジオール成分としてアリルグリシジルエーテル
を一部加えておくことにより二塩基酸とジオールの縮合
反応を行うことにより得られるもの、末端水酸基ポリエ
ステルとジアリルフタレートのようなジアリルエステル
をトルエンスルホン酸のようなエステル交換触媒の存在
下でエステル交換させることによって得られるもの、酸
成分過剰の条件下、二塩基酸とジオールを縮合させ反応
途中あるいは反応後にアリルアルコールを加えてエステ
ル化することによって得られるもの、三級または四級ア
ンモニウム塩の存在下で酸無水物とエポキシ化合物とア
リル型アルコールを反応させ、アルコールによる分子量
を調節と同時にアリル基を導入し、またエポキシ化合物
をアリルグリシジルエーテルを用いることによって得ら
れるもの、スチレン、α−メチルスチレン、アクリル酸
及びそのエステル、メタクリル酸及びそのエステル、ア
クリルアミド、酢酸ビニル、エチレン、無水マレイン酸
等のビニル系化合物の単独あるいは共重合体の製造時に
一部アクリル酸アリル、またはメタクリル酸アリル等を
ラジカル共重合させることにより得られるビニル系重合
体、ジアリルフタレートモノマーあるいはプレポリマ
ー、ジビニルベンゼン、無水マレイン酸、ケイ皮酸ビニ
ルエステル、ビニルピリジン、アクリロニトリル、メタ
クリロニトリル、エチレン、プロピレン、塩化ビニル、
塩化ビニリデン、酢酸ビニル、ブタジエン、クロロプレ
ンなど炭素原子数2〜30のビニルモノマーなどがあげ
られるが、それらに限定されるものではない。これらの
ものは単独で使用しても良いし、また2種以上併用する
ことも可能である。
【0034】また本発明において[B]成分(重合性不
飽和結合を分子内に含有するモノマーまたはマクロマ
ー)は、他の共重合可能なカチオン型官能基と結合して
いる不飽和モノマーでその一部を代替しても良い。
【0035】この種の化合物としては、次のようなもの
を例示しうる。 [CH2 =C (CH3)COOCH2 CH(OH)CH2 N (CH3)3] +Cl- [CH2 =CHCOOC24 N(CH3)3] +Cl- [CH2 =C(CH3 )COOC24 −N(CH3)3] +CH3 OSO3 - 制電性樹脂組成物中におけるポリオルガノシロキサン
[A]と重合性不飽和モノマー及び/またはマクロマー
[B]の混合割合は、重量比として[A]:[B]=1
〜90:99〜10の範囲である。
【0036】本発明の制電性樹脂組成物を硬化させるに
は該樹脂組成物に対しラジカル重合を開始させる光増感
剤及び/またはラジカル重合開始剤を配合した後、紫外
線等の放射線を照射させるかまたは加熱を一定時間行
う。必要なら両者を併用しても良い。
【0037】光増感剤としては、従来公知とされている
種々のものを使用することができる。具体的にはアセト
フェノン、プロピオフェノン、ベンゾフェノン、キサン
トール、フルオレノン、ベンズアルデヒド、フルオレ
ン、アンスラキノン、3−メチルアセトフェノン、4−
クロロベンゾフェノン、4,4’−ジメトキシベンゾフ
ェノン等が例示される。
【0038】これらの光増感剤は1種類を単独で、もし
くは二種類以上を混合して使用することができる。
【0039】また、本発明においては、上記の光増感剤
と共に3級アミン等のいわゆる増感助剤を用いて紫外線
硬化性を一層高めることも可能である。3級アミンとし
ては脂肪族、芳香族、各種3級アミンが使用可能であ
り、N−ジメタノールアミン、トリエタノールアミン、
N−メチルジエタノールアミン、トリエチルアミン、P
−ジメチルアミノ安息香酸エチル等を例示できる。
【0040】ラジカル重合開始剤としては有機過酸化
物、ジアゾ化合物等従来公知とされている種々のものを
使用することができ、以下のようなものを例示できる。
【0041】例えばメチルエチルケトンパーオキサイ
ド、ジクミルパーオキサイド、t−ブチルパーベンゾエ
ート、t−ブチルハイドロパーオキサイド等、またこれ
らのラジカル重合開始剤と共に、これらのラジカル重合
開始剤をレドックス反応によって分解し、ラジカルの発
生を容易にするいわゆる促進剤を併用することもでき、
促進剤としては次のようなものが例示しうる。例えば、
ラウリルメルカプタン、N−ブチルサルファイド、ナフ
タン酸コバルト、ナフテン酸マンガン、オクトエ酸バナ
ジル等がある。
【0042】また本発明の硬化性樹脂組成物には、組成
物の保存性や取り扱い性の向上、硬化した塗膜の物性の
改質を目的として、あるいは硬化物の用途等に応じて種
々の物質や化合物を配合させることができる。
【0043】これらの添加物としては熱重合防止剤とし
てハイドロキノン、P−メトキシフェノール等、着色顔
料としてフタロシアニンブルー、フタロシアニングリー
ン、チタンホワイト等、増粘剤としてシリカ、炭酸カル
シウム、カオリン、クレー、コロイダルシリカ等、各種
の紫外線吸収剤、酸化防止剤等を添加しても良い。
【0044】また上記のような樹脂組成物を使用するに
際しては作業性を良好ならしめるため、また膜厚をコン
トロールするために溶剤で希釈して使用しても良い。ま
た溶剤の代りにいわゆる反応性希釈剤を用いることもで
きる。
【0045】使用される溶剤としてはプロパノール、ブ
タノール等のアルコール類、メチルエチルケトン、メチ
ルイソブチルケトンのようなケトン類、セロソルブアセ
テート、メチルセロソルブのようなエーテル類、酢酸エ
チル、酢酸ブチルのようなエステル類、トルエン、キシ
レンのような芳香族炭化水素類があげられる。これらの
溶剤は2種以上を混合して使用しても良い。
【0046】また使用される反応性希釈剤としてはN−
ビニルピロリドン、ブチルアクリレート、2−エチルヘ
キシルアクリレート、n−ヘキシルアクリレート、シク
ロヘキシルアクリレート、イソボルニルアクリレート、
ジシクロペンテニロキシエチルアクリレート、フェノキ
シエチルアクリレートのような単官能化合物があげられ
る。これらの反応希釈剤は2種以上を混合して使用して
も良い。溶剤と反応希釈剤は混合して使用しても良い。
【0047】本発明による制電性樹脂組成物を基材表面
に適用するには、従来公知の各種の方法を採用すること
ができる。またこのとき、基材との密着性を更に向上さ
せるために塗装前にプラスチック製品表面をあらかじめ
プライマーまたはシランカップリング剤を使用して前処
理しておくことも良い方法である。
【0048】
【作用】本発明の制電性組成物は、カチオン型の官能基
を有しているポリオルガノシロキサンを含有しているた
めに、この硬化した塗膜は耐水性、耐久性に優れ、効果
的な帯電防止能を与える。また表面抵抗値はカチオン型
官能基の種類、量を変更することにより要求される性能
に合わせて自在に調整することが可能である。
【0049】これは制電性組成物を硬化した際、塗膜は
シルセスキオキサン構造を有しているために耐水性、耐
久性が非常に優れており、帯電防止効果が半永久的に持
続する。
【0050】
【実施例】以下、実施例と比較例を示し、本発明を具体
的に説明する。実施例及び比較例中の「部」は特に断り
のない限り、「重量部」を示す。なお、実施例及び比較
例中の各物性値は下記の方法に従って測定した。
【0051】《表面硬度》塗料用鉛筆ひっかき試験機を
用いて、JIS K5401に準じて測定した。
【0052】《表面個有抵抗テスト》高抵抗測定器43
29A(ヒューレッド・パッカード社製)を使用した。
【0053】《帯電圧の半減期》スタチック・オネスト
メーター(穴戸商会製)を用い、電圧を10KV印加
し、その帯電圧の減衰を半減期で測定した。
【0054】《耐水性》試験片を80℃の水の中に浸漬
し、1時間後の表面の状態を肉眼で観察した。更に表面
抵抗値、帯電圧の半減期を測定した。
【0055】《耐久性テスト》試験片を80℃、80%
湿度の雰囲気中に1000時間放置した後、表面の状態
を肉眼で観察した。更に表面抵抗値、帯電圧の半減期を
測定した。
【0056】(合成例1) ポリオルガノシルセスキオキサン化合物(I)の合成 γ−アミノプロピルトリエトキシシラン66.4部、メ
チルトリエトキシシラン89.2部、γ−メタクリロキ
シプロピルトリメトキシシラン49.6部、水40部、
p−メトキシフェノール0.4部、メタノール200部
をセパラブルフラスコ中に投入した後60℃で4時間加
熱撹拌した。続いて10℃まで冷却し、36%の塩酸水
溶液30.4部を1時間かけて徐々に滴下した。滴下終
了後40℃まで昇温し1時間撹拌した。次にエバポレー
ターを用いて脱溶媒したところポリオルガノシルセスキ
オキサン化合物117.5部が得られた。このものは元
素分析、NMR分析及び赤外線吸収スペクトル分析から
下記(ア)〜(ウ)の構造単位を有するポリオルガノシ
ルセスキオキサン化合物(I)であることが確認され
た。 Cl-3+ −CH2 −CH2 −CH2 −SiO3/2 (ア) CH3 −SiO3/2 (イ) CH2 =C(CH3 )COO−CH2 CH2 CH2 −SiO3/2 (ウ)
【0057】(合成例2) ポリオルガノシルセスキオキサン化合物(II)の合成 N−フェニル−γ−アミノプロピルトリエトキシシラン
25.5部、メチルトリメトキシシラン81.7部、γ
−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン74.4
部、水35部、p−メトキシフェノール0.4部、エタ
ノール300部をセパラブルフラスコ中に投入した後8
0℃で3時間加熱撹拌した。続いて10℃まで冷却し、
36%の塩酸水溶液10.1部を1時間かけて徐々に滴
下した。滴下終了後40℃まで昇温しさらに1時間撹拌
した。次にエバポレーターを用いて脱溶媒したところポ
リオルガノシルセスキオキサン化合物120.2部が得
られた。このものは元素分析、NMR分析及び赤外線吸
収スペクトル分析から下記(エ)〜(カ)の構造単位を
有するポリオルガノシルセスキオキサン化合物(II)で
あることが確認された。 Cl- [C65+2 −CH2 −CH2 −CH2 −SiO3/2 ](エ) CH3 −SiO3/2 (オ) CH2 =C(CH3 )COOCH2 CH2 CH2 −SiO3/2 (カ)
【0058】(合成例3) ポリオルガノシルセスキオキサン化合物(III) の合成 式:
【化13】 で表される化合物19.6部、メチルトリエトキシシラ
ン142.6部、γ−メタクリロキシプロピルトリメト
キシシラン37.2部、0.001%塩酸水50部、p
−メトキシフェノール0.4部、メタノール200部を
セパラブルフラスコ中に投入した後40℃で2日間撹拌
後60℃に昇温し、更に2時間撹拌した。次にエバポレ
ーターを用いて脱溶媒したところポリオルガノシルセス
キオキサン化合物101.6部が得られた。このものは
元素分析、NMR分析及び赤外線吸収スペクトル分析か
ら下記(キ)〜(ケ)の構造単位を有するポリオルガノ
シルセスキオキサン化合物(III) であることが確認され
た。
【化14】 CH3 −SiO3/2 (ク) CH2 =C(CH3 )COOCH2 CH2 CH2 −SiO3/2 (ケ)
【0059】(実施例1)合成例1で得られたポリオル
ガノシルセスキオキサン(I)15部、ペンタエリスリ
トールトリアクリレート55部、ジエチレングリコール
ジアクリレート20部、フェノキシエチルアクリレート
10部、ベンゾフェノン2.5部、p−ジメチルアミノ
安息香酸エチル2.5部を混合して制電性樹脂組成物を
得た。該組成物をポリカーボネート基板(12cm径の
円板)上にスピンコーティングして厚さ約2μmに塗布
した。次にこの塗布試験片に3KWの高圧水銀ランプを
照射して紫外線照射エネルギー量500mj/cm2
表面の組成物の硬化を完了させた。この硬化被膜の諸物
性を表1に示す。
【0060】(比較例1)平均分子量680〜740の
ポリエチレングリコールジアクリレート10部、ペンタ
エリスリトールトリアクリレート60部、ジエチレング
リコールジアクリレート20部、フェノキシエチルアク
リレート10部、ベンゾフェノン2.5部、p−ジメチ
ルアミノ安息香酸エチル2.5部を混合し、光硬化性樹
脂組成物を得た。該組成物を実施例1と同様に処理した
ポリカーボネート板上に、紫外線硬化被膜を形成した。
この膜の諸物性を表1に示す。
【0061】(実施例2)合成例1で得られたポリオル
ガノシルセスキオキサン(I)30部、2−ヒドロキシ
−3−メタクリロキシプロピルトリメチルアンモニウム
クロライドの50%水溶液を20部、ペンタエリスリト
ールトリアクリレート20部、2−ヒドロキシエチルメ
タクリレート30部、フェノキシエチルアクリレート1
0部、ベンゾフェノン2.5部、p−ジメチルアミノ安
息香酸エチル2.5部を混合して制電性樹脂組成物を得
た。該組成物を実施例1と同様に処理してポリカーボネ
ート板上に紫外線硬化被膜を形成した。この膜の諸物性
を表1に示す。
【0062】(比較例2)平均分子量400〜430の
ポリエチレングリコールジアクリレート10部、2−ヒ
ドロキシ−3−メタクリロキシプロピルトリメチルアン
モニウムクロライドの50%水溶液を20部、ペンタエ
リスリトールトリアクリレート30部、2−ヒドロキシ
エチルメタクリレート40部、フェノキシエチルアクリ
レート10部、ベンゾフェノン2.5部、p−ジメチル
アミノ安息香酸エチル2.5部を混合し、光硬化性樹脂
組成物を得た。該組成物を実施例1と同様に処理してポ
リカーボネート板上に紫外線硬化被膜を形成した。この
膜の諸物性を表1に示す。
【0063】(実施例3)合成例2で得られたポリオル
ガノシルセスキオキサン(II)40部、ジペンタエリス
リトールヘキサアクリレート50部、アクリロイルモル
フォリン10部、2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フ
ェニルプロパン−1−オン5部を混合して制電性樹脂組
成物を得た。該組成物を実施例1と同様に処理してポリ
カーボネート板上に紫外線硬化被膜を形成した。この膜
の諸物性を表1に示す。
【0064】(実施例4)合成例2で得られたポリオル
ガノシルセスキオキサン(II)20部、式:[CH2
CHCOOC24 N(CH33+Cl- で表され
る化合物の75%水溶液を10部、ジペンタエリスリト
ールヘキサアクリレート32.5部、アクリロイルモル
フォリン40部、2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フ
ェニルプロパン−1−オン5部を混合して制電性樹脂組
成物を得た。該組成物を実施例1と同様に処理してポリ
カーボネート板上に紫外線硬化被膜を形成した。この膜
の諸物性を表1に示す。
【0065】(実施例5)合成例3で得られたポリオル
ガノシルセスキオキサン(III) 50部、ジペンタエリス
リトールヘキサアクリレート10部、ペンタエリスリト
ールトリアクリレート30部、N−ビニル−2−ピロリ
ドン10部、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケ
トン5部を混合して制電性樹脂組成物(III) を得た。該
組成物を実施例1と同様に処理してポリカーボネート板
上に紫外線硬化被膜を形成した。この膜の諸物性を表1
に示す。
【0066】(合成例4) ポリオルガノシロキサン化合物(IV)の合成 γ−アミノプロピルトリエトキシシラン66.4部、メ
チルトリエトキシシラン89.2部、γ−アクリロキシ
プロピルメチルジメトキシシラン43.6部、水36
部、p−メトキシフェノール0.4部およびメタノール
200部をセパラブルフラスコ中に投入した後60℃で
4時間加熱撹拌した。続いて10℃まで冷却し、トリメ
チルクロロシラン32.6部を1時間かけて徐々に滴下
した。滴下終了後40℃まで昇温し1時間撹拌反応し
た。次にエバポレーターを用いて脱溶媒したところポリ
オルガノシロキサン化合物222.4部が得られた。こ
のものは元素分析、NMR分析及び赤外線吸収スペクト
ル分析から下記(コ)〜(ス)の構造単位を有するポリ
オルガノシロキサン化合物であることが確認された。 Cl-3+ −CH2 −CH2 −CH2 −SiO3/2 (コ) CH3 −SiO3/2 (サ) CH2 =CHCOO−CH2 CH2 CH2 −Si(CH3 )O2/2 (シ) (CH33 Si−O1/2 (ス)
【0067】(実施例6)実施例1におけるポリオルガ
ノシロキサン(I)に代えて合成例4で得られたポリオ
ルガノシロキサン(IV)を用いた以外は実施例4と同じ
ようにして硬化被膜を得た。この硬化被膜の諸物性を表
1に示す。
【0068】(合成例5) ポリオルガノシロキサン化合物(V)の合成 γ−アミノプロピルトリエトキシシラン66.4部、
α,ω−ジクロロジメチルポリシロキサン(25℃にお
ける粘度90センチストークス)25.2部、γ−メタ
クリロキシプロピルトリメトキシシラン148.8部、
フェニルトリメトキシシラン29.7部、水50部、p
−メトキシフェノール0.4部およびメタノール200
部をセパラブルフラスコ中に投入した後60℃で4時間
加熱撹拌した。続いて10℃まで冷却し、36%の塩酸
水溶液29.2部を1時間かけて徐々に滴下した。滴下
終了後40℃まで昇温し1時間撹拌反応した。次にエバ
ポレーターを用いて脱溶媒したところポリオルガノシロ
キサン化合物162.5部が得られた。このものは元素
分析、NMR分析及び赤外線吸収スペクトル分析から下
記(セ)〜(チ)の構造単位を有するポリオルガノシロ
キサン化合物であることが確認された。 Cl-3+ −CH2 −CH2 −CH2 −SiO3/2 (セ) CH3 −SiO2/2 (ソ) CH2 =C(CH3 )COOCH2 CH2 CH2 −SiO3/2 (タ) C65 Si−O3/2 (チ)
【0069】(実施例7)実施例2においてポリオルガ
ノシロキサン(I)に代えて実施例5で得られたポリオ
ルガノシロキサン(V)を用いた以外は実施例2と同様
にして硬化被膜を得た。この硬化被膜の諸特性を表1に
示す。
【0070】
【表1】
【0071】
【発明の効果】本発明の制電性組成物は、簡単に調製が
可能であり、保存安定性も良く、更に塗装も特別の装置
を用いることなく従来の塗装装置にそのまま適用でき、
また硬化工程も光硬化(紫外線硬化)または加熱硬化で
簡単に硬化が可能である。
【0072】また該樹脂組成物をプラスチック製品の表
面処理剤として用いたときはその硬化した塗膜は硬度が
高く、透明であるため、例え透明なプラスチック製品で
あってもその外観を損なうことなく、かつ耐水性、高温
高湿度の条件においてもその制電性は半永久的に持続す
るものである。特に軟質プラスチック製品においては塗
膜硬度によりすり傷防止にも効果があり、優れた製品が
得られる。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも [A]構成成分として、一般式(1) R1 −Si(R2L(3-L)/2 ……(1) 一般式(2) R3 −Si(R4m(3-m)/2 ……(2) および一般式(3) R5 −Si(R6n(3-n)/2 ……(3) (但し、式中R1 は第四級アンモニウム型カチオン基を
    置換基として有する炭素数1〜12の置換炭化水素基、
    3 は炭素数1〜3のアルキル基、R5 は重合性不飽和
    結合を含む有機残基、R2 、R4 およびR6 は炭素数1
    〜12の非置換または置換炭化水素基、L,mおよびn
    は0,1または2の数である。)で示される構造単位を
    含有してなるポリオルガノシロキサン、および[B]重
    合性不飽和結合を分子内に含有するモノマー及び/また
    はマクロマーを含むことを特徴とする制電性樹脂組成
    物。
  2. 【請求項2】 光増感剤及び/またはラジカル重合開始
    剤を配合し、塗布し硬化可能とした請求項1記載の制電
    性樹脂組成物。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2記載の制電性樹
    脂組成物をプラスチック表面に塗布、硬化処理をしたプ
    ラスチック製品。
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