JPH0611435Y2 - テーブル送り機構 - Google Patents

テーブル送り機構

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JPH0611435Y2
JPH0611435Y2 JP1988107980U JP10798088U JPH0611435Y2 JP H0611435 Y2 JPH0611435 Y2 JP H0611435Y2 JP 1988107980 U JP1988107980 U JP 1988107980U JP 10798088 U JP10798088 U JP 10798088U JP H0611435 Y2 JPH0611435 Y2 JP H0611435Y2
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JP
Japan
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nut
screw shaft
ball
screw
groove
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JP1988107980U
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利明 山口
正樹 池田
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NSK Ltd
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NSK Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、主に工作機械や半導体製造装置等における位
置決め装置として組み込まれて用いられるテーブル送り
機構に関する。
〔従来の技術〕
一般的に、ボールねじのような送りねじ機構は種々の送
り装置,位置決め装置に多く使用されている。通常の送
りねじ機構は、ねじ軸を回転させ、それに伴い直進運動
するナットを案内機構に支持されたテーブルに固定して
使用される。しかし、テーブルの移動が直線移動でなく
曲線的に(例えば円弧面に沿って)移動する回動テーブ
ルの如く、案内機構がナット移動方向に湾曲させてある
場合や、ねじ軸のラジアル振れ(すなわち、ねじ軸の両
端を回転自在に支持する軸受の偏心とか、ねじ溝の偏
心)が問題になる超精密な位置決め装置の場合などは、
ナットとテーブルとの間にラジアル方向に撓むばね機構
を介装することで、両者のずれを吸収する機構が採用さ
れている。
従来のこの種の送り機構としては、例えば実開昭59−
77652号公報に記載されたものがある。このもの
は、送りねじのねじ軸と、そのねじ軸に螺合されたナッ
トとを備え、そのナットに、一方の端部が固定されねじ
軸に対して平行且つ互いに平行な曲げにおける中立面を
有する複数枚の板ばねからなる連結部材を介してテーブ
ルが結合されるように構成されており、それらの板ばね
がそれぞれ平行板ばねを形成している。
〔考案が解決しようとする課題〕
しかしながら、上記従来の送り機構にあっては、前記板
ばねのラジアル方向のばね剛性は小さなものとすること
が、ラジアル振れを吸収する上では望ましいのである
が、このようにすると、ラジアル方向だけではなくスラ
スト方向やねじり方向の剛性も共に低下して、ナットが
ねじれ方向に回ったりして精密な位置決めは困難になっ
てしまうという問題点があった。
また、ナットはテーブルに弱い板ばねで支えられている
ものであるから、両端を支持されたねじ軸の中間部にナ
ット等の重量が単純に加算されたにほぼ等しい振動系を
構成し、ねじ軸そのものの持つ固有振動数が、ナットの
重量が付加されることにより低下する。そのため、共振
を生じる危険速度も低くなるから、高速運転ができなく
なるという問題点があった。
本考案は、このような従来の問題点に着目してなされた
ものであり、ラジアル方向のばね剛性をあまり小さくし
なくても、ラジアル方向の振れを吸収でき、且つ精密な
位置決めや高速運転が可能なテーブル送り機構を提供す
ることを目的としている。
〔課題を解決するための手段〕
上記の目的を達成するため、この考案は、外面にボール
ねじ溝を有するねじ軸と、該ねじ軸のボールねじ溝と対
向するボールねじ溝を内面に有するナットと、前記ねじ
軸のボールねじ溝とナットのボールねじ溝との間に転動
自在に嵌合された第1のボール群とからなる送りねじ機
構と、前記ナットに板ばねを介して結合されたテーブル
と、該テーブルをねじ軸の軸線に沿って曲線状に案内す
る主案内機構と、前記ナットをねじ軸の軸線に沿って直
線的に案内する副案内機構とを備えるテーブル送り機構
において、前記板ばねはねじ軸の軸線と平行な平面を有
し、かつ、ねじ軸の軸線と平行な折曲部を有し一端がナ
ット側に他端がテーブル側にそれぞれ固定されたZ状横
断面をなし、前記副案内機構はねじ軸の軸線と平行な内
側面にボール転動溝を有するガイドレールと、ガイドレ
ールのボール転動溝と対向するボール転動溝を外側面に
有するスライダーと、ガイドレールのボール転動溝とス
ライダーのボール転動溝との間に転動自在に嵌合されて
循環する第2のボール群とからなり、スライダーが前記
ナットに固着され前記ナットの回動を阻止している構成
としてある。
〔作用〕
ナットとテーブルを連結する部材を構成する板ばねはね
じ軸のラジアル方向に撓んで両者の移動時のずれを吸収
するのであるが、ナットが副案内機構に支持されて移動
するから、ねじ軸の振れはねじ軸自身の撓み等によりほ
ぼ吸収され、ナット自身の振れは小さくされているか
ら、板ばねを必要最小限以上に弱くしなくても良く、軸
方向の剛性の強いものを使用できる。そして、板ばねに
よりテーブルに結合されたナットは副案内機構により支
持されているから、ねじ軸の危険速度が低下することが
ない。また、ナットは副案内機構により回動を阻止され
ているので、ナットの回転トルクがテーブルに伝達され
ることはない。
〔実施例〕
以下、本考案の実施例を図とともに説明する。
第1図ないし第2図は、本考案の第1実施例を示すもの
である。ボールねじのねじ軸1にはナット2が螺合され
ている。ねじ軸1は外周面にボールねじ溝を有し、ナッ
ト2は内周面にねじ軸1のボールねじ溝と対向するボー
ルねじ溝を有し、これらのボールねじ溝の間には第1の
ボール群が転動自在に嵌合されている。ねじ軸1の両端
部はそれぞれ転がり軸受3,4に支承されている。ねじ
軸1の一端はさらに延長され、カップリング5を介して
駆動モータ6に接続されている。転がり軸受3はブラケ
ット7を、転がり軸受4はブラケット8を、駆動モータ
6は取付台9を介して、基台10上に支持されている。
ナット2はナットハウジング11に固着されており、こ
のナットハウジング11は弾性体の連結部材である板ば
ね12を介して主テーブル13に連結されている。板ば
ね12は、ねじ軸1の軸線と平行な平面を有し、かつ、
ねじ軸の軸線と平行な折曲部を有し、横断面が略Z状で
その一側端側がナットハウジング11の上面に固着され
ると共に、他の側端側が主テーブル13の下面に固着さ
れ、ねじ軸1の必要最小限度のラジアル方向の撓みと軸
方向のねじれが可能であって軸方向には撓まないように
されている。
主テーブル13は、その両側縁下面を主案内機構15で
支承されて、ねじ軸1に螺合されたナット2の移動方向
に沿って、曲線的に移動可能に構成されている。すなわ
ち、主案内機構15は、下面が長手方向に湾曲した凹面
とされた主案内テーブル16と、この凹面に摺接するよ
う上面が長手方向に湾曲された蒲鉾形の凸面とされた横
断面コ字状の一対の主案内レール17との組み合わせで
あり、主案内レール17が基台10上に固定され、その
上に載置された主案内テーブル16上に主テーブル13
が固着されている。
更に、基台10上には、ねじ軸1の直下にねじ軸1と平
行に副案内機構20が取付けてある。この副案内機構2
0は直線案内装置(リニアガイド装置)であり、ガイド
レール21上に第2のボール群22の転動を介し軸方向
に軽く走行するスライダ23が跨架されている。ガイド
レール21はねじ軸1の軸線と平行な内側面にボール転
動溝を有し、スライダ23の外側面にはガイドレール2
1のボール転動溝と対向するボール転動溝を有し、これ
らのボール転動溝の間に第2のボール群22が転動自在
に嵌合されて循環するようになっている。そしてこのス
ライダ23の上面にナットハウジング11が固着されて
いる。
次に作用を説明する。
駆動モータ6を正転または逆転させることにより、ナッ
ト2が移動し、主テーブル13は左方または右方に移動
する(第1図参照)。主テーブル13は、主案内機構1
5の湾曲面15Aにより曲線的に案内される。このとき
ナットハウジング11は、ねじ軸1に沿い直線移動する
ため、ナットハウジング11と主テーブル13との間に
上下のずれと傾きを生じる。このずれは板ばね12の撓
みで吸収される。板ばね12の撓みでナットハウジング
11に負荷される下方への荷重とモーメントは、副案内
機構のリニアガイド装置20で受け止められるから、ね
じ軸1やナット2には殆ど負荷は掛からない。ナット2
の振れ廻りはリニアガイド装置20によって規制されて
いるので、板ばね12のラジアル方向の剛性は必要最小
限度であればよく、軸方向の剛性の強いものが使用でき
るので、ねじ軸1の軸線に沿い曲線状に案内されて移動
する主テーブル13に対して軸方向の力を有効に伝達で
きる。
リニアガイド装置20は、ラジアル方向だけではなくね
じり方向の剛性も共に高めるから、精密な位置決めがな
される。
また、ねじ軸が中間部においてナットを介してリニアガ
イド装置で支えられる。そのため振動に対する支点間距
離が短くなり(第1図の例では、ねじ軸1は3点で支持
されている)、ねじ軸1の固有振動数が両端支持のもの
より高くなる。その結果、危険速度が高くなるので、高
速運転ができる。
〔考案の効果〕
以上説明したように、本考案によれば、送りねじ機構の
ボールねじのねじ軸に螺合されたナットに、ねじ軸のラ
ジアル方向に撓み、軸方向の剛性が強い板ばねを介して
テーブルを結合し、テーブルはねじ軸沿いに曲線状に案
内する主案内機構で支持し、且つナットをねじ軸に平行
に設けた副案内機構のリニアガイド装置で支持した。そ
のため、ナットとテーブルを連結する板ばねが両者の移
動時のずれを吸収し、且つ副案内機構がナットに加わる
荷重を支え、且つねじ軸のラジアル変位を矯正して、ラ
ジアル方向,ねじり方向の剛性を保つ。したがって高剛
性を有し、精密な位置決めや高速運転が可能で且つ長寿
命なテーブル送り機構を提供できるという効果が得られ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の第1実施例の側面図、第2図はそのII
−II線断面図である。 1はねじ軸、2はナット、12は板ばね(連結部材)、
13は(主)テーブル、15は主案内機構、20はリニ
アガイド装置(副案内機構)である。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】外面にボールねじ溝を有するねじ軸と、該
    ねじ軸のボールねじ溝と対向するボールねじ溝を内面に
    有するナットと、前記ねじ軸のボールねじ溝とナットの
    ボールねじ溝との間に転動自在に嵌合された第1のボー
    ル群とからなる送りねじ機構と、前記ナットに板ばねを
    介して結合されたテーブルと、該テーブルをねじ軸の軸
    線に沿って曲線状に案内する主案内機構と、前記ナット
    をねじ軸の軸線に沿って直線的に案内する副案内機構と
    を備えるテーブル送り機構において、前記板ばねはねじ
    軸の軸線と平行な平面を有し、かつ、ねじ軸の軸線と平
    行な折曲部を有し一端がナット側に他端がテーブル側に
    それぞれ固定されたZ状横断面をなし、前記副案内機構
    はねじ軸の軸線と平行な内側面にボール転動溝を有する
    ガイドレールと、ガイドレールのボール転動溝と対向す
    るボール転動溝を外側面に有するスライダーと、ガイド
    レールのボール転動溝とスライダーのボール転動溝との
    間に転動自在に嵌合されて循環する第2のボール群とか
    らなり、スライダーが前記ナットに固着され前記ナット
    の回動を阻止していることを特徴とするテーブル送り機
    構。
JP1988107980U 1988-08-17 1988-08-17 テーブル送り機構 Expired - Lifetime JPH0611435Y2 (ja)

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JP1988107980U JPH0611435Y2 (ja) 1988-08-17 1988-08-17 テーブル送り機構

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JP1988107980U JPH0611435Y2 (ja) 1988-08-17 1988-08-17 テーブル送り機構

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Publication Number Publication Date
JPH0230565U JPH0230565U (ja) 1990-02-27
JPH0611435Y2 true JPH0611435Y2 (ja) 1994-03-23

Family

ID=31342888

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JP1988107980U Expired - Lifetime JPH0611435Y2 (ja) 1988-08-17 1988-08-17 テーブル送り機構

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JPH0230565U (ja) 1990-02-27

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