JPH06114270A - 排気ガス浄化触媒用メタル担体 - Google Patents

排気ガス浄化触媒用メタル担体

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JPH06114270A
JPH06114270A JP4270285A JP27028592A JPH06114270A JP H06114270 A JPH06114270 A JP H06114270A JP 4270285 A JP4270285 A JP 4270285A JP 27028592 A JP27028592 A JP 27028592A JP H06114270 A JPH06114270 A JP H06114270A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
honeycomb
honeycomb body
plate
reinforcing
flat plate
Prior art date
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Pending
Application number
JP4270285A
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English (en)
Inventor
登志広 ▲高▼田
Toshihiro Takada
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP4270285A priority Critical patent/JPH06114270A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】実際の使用時にハニカム体に発生する熱応力を
緩和する。 【構成】波板の板厚を厚くすること及び波ピッチを小さ
くすることの少なくとも一方の手段によりハニカム体に
部分的に形成され、少なくともハニカム体の軸中心を連
続的に或いは間欠的に1周する補強ハニカム通路群をも
つことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、内燃機関の排気ガス浄
化触媒に用いられるメタル担体に関する。
【0002】
【従来の技術】排気ガス浄化触媒用メタル担体として、
例えば特開昭57−55886号公報にみられるよう
に、平板と波板とを重ねてロール状に巻いてハニカム体
を形成し、そのハニカム体を金属製外筒内に収納したも
のが知られている。このメタル担体では、ハニカム体の
平板と波板、及び外筒とハニカム体とは通常ロウ付けに
よって一体的に接合されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところでハニカム体を
通過する排気ガスは、ハニカム体の外周部に比べて中心
部ほど流速が大きい。したがってメタル担体では、高温
の排気ガスとの接触による伝熱、触媒反応による発熱、
外筒からの外気への熱放出などの熱移動により、中心部
ほど高温で外周部ほど低温となる温度分布が生じる。こ
の温度分布によりハニカム体と外筒との膨張及び収縮量
に分布が生じるが、ハニカム体の径方向及び軸方向の膨
張・収縮の動きは外筒で規制されていること、ハニカム
体の平板と波板の厚さは外筒に比べてかなり小さいこと
から、ハニカム体に熱応力が作用する。この熱応力はハ
ニカム体の最外周に集中し、膨張・収縮の繰り返しによ
り最外周が塑性変形して金属疲労が生じ、最終的には最
外周のハニカム体の波板に座屈や亀裂が生じる場合があ
った。
【0004】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
ものであり、ハニカム体に発生する熱応力を緩和するこ
とを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する本発
明の排気ガス浄化触媒用メタル担体は、平板と波板とを
重ねてロール状に巻回され、波板と平板とで区画された
断面一定の複数のハニカム通路をもつハニカム体と、ハ
ニカム体を取り巻く外筒と、からなるメタル担体であっ
て、波板の板厚を厚くすること及び波ピッチを小さくす
ることの少なくとも一方の手段によりハニカム体に部分
的に形成され、少なくともハニカム体の軸中心を連続的
に或いは間欠的に1周する補強ハニカム通路群をもつこ
とを特徴とする。
【0006】
【作用】本発明のメタル担体では、部分的に補強ハニカ
ム通路群をもつ。したがって本発明のメタル担体では、
補強ハニカム通路群の存在により強度が向上する。ま
た、補強ハニカム通路群以外のハニカム通路に作用した
熱応力は、中心から外周に向かって伝わる間に、途中に
存在する補強ハニカム通路群で受け止められるので応力
が分散し、最外周の波板に応力が集中するのが防止され
る。
【0007】また最外周に補強ハニカム通路群を形成す
れば、最外周に応力が集中した場合の抵抗力が一層増大
する。
【0008】
【実施例】以下、実施例により具体的に説明する。な
お、製造方法を詳細に説明することにより、実施例のメ
タル担体の構成の詳細な説明に代える。 (実施例1)Al−Cr−Fe合金から形成された板厚
40μmと60μmの2種類の箔を用意し、それぞれの
箔から平板と波板を形成する。ここで波板の波ピッチ
は、平板と波板を重ねて直径100mmとなるように巻
回したときに、形成されるハニカム通路の数がそれぞれ
400セルとなるようにした。
【0009】そして同じ板厚の平板と波板どうしを重ね
て1セットとし、図2に示すように第1セット1と第2
セット2の端部をそれぞれ巻回軸3に固定し、図1に示
すように60μmの板厚の第1セット1が常に外側とな
るように同時に巻回して、直径100mm、長さ100
mmのハニカム体を形成した。このハニカム体では、第
1セット1と第2セット2が径方向に交互に配置され、
最外周には第1セット1が存在している。すなわちこの
例では、第1セットが補強ハニカム通路群を構成してい
る。
【0010】得られたハニカム体は、直径103mm、
板厚1.5mmのステンレス製円筒状の外筒に挿入さ
れ、ハニカム体と外筒とは中央から50mmの幅の部分
がロウ付け接合により一体化された。なお、平板と波板
の間にも両端面から10mmの範囲にロウ材が塗布され
ており、同時に接合された。なお、このロウ付け位置は
これに限られるものではなく種々選択でき、またロウ付
け以外の接合方法を利用することもできる。
【0011】得られたメタル担体は、活性アルミナ、
水、バインダからなるスラリーに浸漬され、引き上げて
余分なスラリーを吹き払った後、乾燥・焼成してアルミ
ナコート層を形成した。そして常法によりPtおよびR
hの貴金属触媒を担持させ、触媒化した。触媒1リット
ル当たりの担持量は、Ptが1.0g、Rhが0.2g
である。
【0012】次に、直列6気筒・3000cm3 の実機
エンジンの排気系に、このメタル担体触媒コンバータを
装着し、耐久試験に供した。耐久試験条件は、3000
rpm×−360mmHg・A/F=14.5・入ガス
温度850℃の条件で10分間運転し、次いで700r
pm×−360mmHg・A/F=14.5・入ガス温
度450℃で10分間運転するのを1サイクルとして、
600サイクル行った。そして耐久試験中は、100サ
イクル毎に触媒コンバータを取り外し、メタル担体の異
常の有無を点検した。結果を表1に示す。 (実施例2)Al−Cr−Fe合金から形成された板厚
50μmの箔を用意し、平板と波板を形成する。ここで
波板の波ピッチは、平板と波板を重ねて直径100mm
となるように巻回したときに、形成されるハニカム通路
の数が500セルのものと、300セルのものを作製し
た。
【0013】そして平板と波板を重ねて1セットとして
合計2セットの組を作り、図2に示すように第1セット
1と第2セット2の端部をそれぞれ巻回軸3に固定し、
図1に示すように500セルの波板をもつ第1セット1
が常に外側になるように同時に巻回して直径100m
m、長さ100mmのハニカム体を形成した。そして実
施例1と同様に触媒コンバータとし、同様に耐久試験に
供した結果を表1に示す。 (実施例3)Al−Cr−Fe合金から形成された板厚
50μmと60μmの2種類の箔を用意し、それぞれか
ら平板と波板を形成する。ここで波板の波ピッチは、平
板と波板を重ねて直径100mmとなるように巻回した
ときに、形成されるハニカム通路の数が400セルとな
るように作製した。
【0014】そして平板と波板を重ねて1セットとし
て、400セル−60μmと400セル50ミクロンの
合計2セットの組を作り、二つの第1セットと一つの第
2セットの端部をそれぞれ巻回軸に固定し、60ミクロ
ンの板厚の第1セットが常に外側になるように3層同時
に巻回して直径100mm、長さ100mmのハニカム
体を形成した。
【0015】そして実施例1と同様に触媒コンバータと
し、同様に耐久試験に供した結果を表1に示す。 (実施例4)Al−Cr−Fe合金から形成された板厚
50μmと40μmの箔を用意し、それぞれから平板と
波板を形成する。ここで波板の波ピッチは、平板と波板
を重ねて直径100mmとなるように巻回したときに、
形成されるハニカム通路の数が500セル、400セル
及び300セルのもの3種類を作製した。
【0016】そして平板と波板を重ねて1セットとし
て、500セル−50μm、400セル−50μm、3
00セル40μmの合計3セットの組を作り、それぞれ
のセットの端部をそれぞれ巻回軸3に固定し、500セ
ルの波板をもつ第1セットが常に外側になるように同時
に巻回して直径100mm、長さ100mmのハニカム
体を形成した。
【0017】そして実施例1と同様に触媒コンバータと
し、同様に耐久試験に供した結果を表1に示す。 (比較例)Al−Cr−Fe合金から形成された板厚5
0μmの箔を用意し、平板と波板を形成する。ここで波
板の波ピッチは、平板と波板を重ねて直径100mmと
なるように巻回したときに、形成されるハニカム通路の
数が500セルとなるようにした。
【0018】そして平板と波板を重ねてロール状に巻回
し、実施例1と同一形状のハニカム体を形成した。そし
て実施例1と同様に触媒コンバータとし、同様に耐久試
験に供した結果を表1に示す。 (評価)
【0019】
【表1】 表1からわかるように、比較例では500サイクルでハ
ニカム体が外筒より後退していたが、これは耐久試験時
の熱応力によりハニカム体に座屈や亀裂が発生したこと
に起因している。しかし実施例のメタル担体では、セル
変形、座屈及び亀裂の発生が軽減されており、これは応
力集中の緩和及び分散による効果と考えられる。
【0020】すなわち耐久試験時にハニカム体に発生す
る熱応力は、軸中心から外周に向かう間に存在する第1
セットから形成された補強ハニカム通路群によって受け
止められ、さらに外周へ向かうのが防止される。したが
って最外周の波板に応力が集中するのが防止されてい
る。さらに最外周も第1セットから形成されているた
め、強度が大きく応力に対する抵抗力が大きい。これら
の効果により実施例のメタル担体は耐久性に優れている
ものと考えられる。
【0021】
【発明の効果】すなわち本発明の排気ガス浄化触媒用メ
タル担体によれば、熱応力の分散により耐久性が向上
し、長寿命とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のメタル担体において、平板
及び波板を巻回している状態を示す説明図である。
【図2】本発明の一実施例のメタル担体において、平板
及び波板のセットの端部を巻回軸に固定し、巻回する直
前の状態の説明図である。
【符号の説明】
1:第1セット 2:第2セット 3:巻回軸

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 平板と波板とを重ねてロール状に巻回さ
    れ、該波板と該平板とで区画された断面一定の複数のハ
    ニカム通路をもつハニカム体と、該ハニカム体を取り巻
    く外筒と、からなるメタル担体であって、 該波板の板厚を厚くすること及び波ピッチを小さくする
    ことの少なくとも一方の手段により該ハニカム体に部分
    的に形成され、少なくとも該ハニカム体の軸中心を連続
    的に或いは間欠的に1周する補強ハニカム通路群をもつ
    ことを特徴とする排気ガス浄化触媒用メタル担体。
JP4270285A 1992-10-08 1992-10-08 排気ガス浄化触媒用メタル担体 Pending JPH06114270A (ja)

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JP4270285A Pending JPH06114270A (ja) 1992-10-08 1992-10-08 排気ガス浄化触媒用メタル担体

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