JPH0611404B2 - 触媒関連材料の作成方法 - Google Patents

触媒関連材料の作成方法

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JPH0611404B2
JPH0611404B2 JP61039599A JP3959986A JPH0611404B2 JP H0611404 B2 JPH0611404 B2 JP H0611404B2 JP 61039599 A JP61039599 A JP 61039599A JP 3959986 A JP3959986 A JP 3959986A JP H0611404 B2 JPH0611404 B2 JP H0611404B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は超微粒子を利用した触媒機能に関する材料に係
り、詳しくはアルミナ、ムライト等その他の金属酸化物
若しくは非金属酸化物等のセラミックスの超微粒子を利
用した触媒、若しくは吸着材又は触媒担体等の触媒関連
材料に関する。
〔技術の背景〕 触媒の活性は触媒表面分子と反応分子との反応により定
まるため、触媒としてはできるだけ粒子径が小さい超微
粒子を使用する方が有利である。すなわち、粒子径が小
さくなるにつれて、表面の不安定原子の数は粒子径の2
乗に比例して減少するが、内部の安定な原子の数は粒子
径の3乗に比例して減少するので、両者の減少の比率は
内部原子の数の方が大きくなり活性化は増大することに
なる。
さて、実用触媒の大部分を占める固体触媒の場合には、
その活性化が固体の表面で行なわれる。この場合気体分
子が固体表面に束縛された状態になることを吸着とよ
び、その固体触媒を吸着材という。
また、触媒として超微粒子を使用する場合に、多孔性物
質のような表面積の大きな物質に超微粒子を担持させる
ものが触媒担体である。
尚、超微粒子とは微粒子により更に微細な粒子であり、
常識的には粒子径が約0.1μm(1000Å)以下の
ものをいう。
〔従来の技術〕
従来、触媒材、触媒担体又は吸着材として、液相法によ
り製造した超微粒子を使用するものがあった。
液相法による超微粒子を製造するには以下のように行な
う。
通常、水溶性金属塩化溶液とアルカリ(NH4OH,NaOH,KO
H)水溶液との中和反応又は共沈反応によって生成する
非水溶性又は難水溶性の金属、非金属酸化物又は水酸化
物のヒドロゲルは第5図に示すようにほとんど無定形な
微細なものである。
これらの反応は、例えば以下の如くである。アルミナヒ
ドロゲル Al2(SO4)aq・solu+excess NH4OH→Al(OH)ゲル+(NH
4)SO4+excess NH4OH ジルコニヤヒドロゲル ZrOCr2 aq・solu+excess NH4OH→Zr(OH)xゲル+NH4Cl
+excess NH4OH ムライトヒドロゲル 6Al Cl3aq・solu+2SiCl4 aq・solu+excess NH4OH→6A
l(OH)x・2Si(OH)ゲル+NH4Cl+excess NH4OH コーディエライトヒドロゲル 2Mg Cl2aq・solu+4Al Claq・solu+5SiCl4 aq・solu
+excess NH4OH →2Mg(OH)x・4Al(OH)・5Si(OH)ゲル+NH4 Cl+exc
ess NH4OH以上の反応で生成したヒドロゲルは超微細な
粒子からなり、共存する塩類を純水にて洗浄除去すれば
高純度の金属酸化物又は金属水酸化物のヒドロゲルの水
ペースト得られ、これをこのまま乾燥したものを触媒若
しくは吸着材又は触媒担体として利用するものがあっ
た。
〔発明が解決しようとする問題点〕
ところで、従来の液相法で製造した超微粒子を乾燥する
ことにより乾燥超微粒子を得ると、水の蒸発に伴う強い
表面張力が働くため、単分散した乾燥超微粒子は得られ
ないで指頭に強く感じる2次凝集塊となる。又、水をア
ルコールやその他表面張力の小さい非水溶媒におきかえ
て乾燥しても、水の場合よりやや凝集力の小さい塊状粒
子が得られるにすぎない。そのため、このような粒子を
触媒として使用すると、凝集により粒子径が十分に小さ
くとれないため、比表面積が小さく、十分に活性化した
触媒を得ることができないという問題点を有していた。
また、触媒担体及び吸着材として使用する際にも、凝集
により多孔の比表面積が大きくとれず、十分な触媒機能
を発揮することができないという問題点を有していた。
そこで、本発明は以上の問題点を解決するためになされ
たものであり、液相法において再度の粉砕化等を必要と
せずに十分に活性化した触媒、若しくは吸着材又は触媒
担体等の触媒関連材料を提供することを目的としてなさ
れたものである。
〔問題点を解決するための手段〕
微粒子又は超微粒子として非水溶性及び難水溶性の含水
酸化物、含水水酸化物のヒドロゲルを生成し(S1)、
生成したヒドロゲルから共存する水溶性塩類を純水で洗
浄除去し(S2)、水溶性有機溶媒又は混合有機溶媒に
よりヒドロゲル中の水を置換し(S3)、該有機溶媒又
は該水を高温高圧容器中で臨界温度の前後、又は超臨界
温度、圧力の範囲で保持した後に、該有機溶媒又は水を
除くことにより得られた粒子径が0.1μm以下で粒度
分布が0.1μmから0.01μmまでの範囲に単分散
した超微粒子を用いて触媒若しくは吸着剤又は触媒担体
の触媒機能に関する材料を作成した(S4)ものであ
る。
〔作用〕
本発明において、ステップS1及びステップS2で、粒
子径が0.1μm以下で粒度分布が0.1μmから0.01
μmまでの範囲に単分散した超微粒子を液相法により得
るには、まず微粒子又は超微粒子として生成した非水溶
性及び難水溶性の含水酸化物、含水水酸化物のヒドロゲ
ルから共存する水溶性塩類を除去する。
すなわち、ステップS1で、例えばAl Cl3,Al2(SO4)
17H2O等の水溶液に、NH3,NH4OH等のアルカリ水溶液
を加えて中性又は微アルカリ性にしたときに非水溶性又
は難水溶性の金属酸化物又は金属水酸化物はヒドロゲル
の状態で生成する。ステップS2でこのヒドロゲルから
共存する水溶性塩類を純水にて洗浄除去すれば高純度の
金属酸化物又は金属水酸化物のヒドロゲルの水ペースト
が得られる。
この段階でできたものを乾燥しても単分散した乾燥超微
粒子は得られず、利用上再び粉砕を必要とするゴリゴリ
の粉体、塊体となるだけである。
そこで、次の段階として、ステップ3でエタノール又は
メタノールなどの水溶性有機溶媒でヒドロゲル中の水を
置換するか又はエタノール若しくはメタノールの一部を
プロパノール,ブタノールなどの難水溶性高級アルコー
ルやグリセリンなどの多価アルコール又はアセトン,エ
ーテル,ベンゼン,ヘキサンなどの非水溶性有機溶媒で
置換した混合有機溶媒でヒドロゲル中の水を置換する。
これによって粒子径を0.01μm前後又はこれ以下に迄粒
子径を抑えることができる。これは、水分が粒子径の成
長に関連し、その水分が少なくなるほど粒子径が抑制さ
れるからである。すなわち、水分があると超々微粒子で
あるヒドロゲルが溶解再結晶で成長したり、水中で合体
成長するからである。ここで、ブチルアルコール,アミ
ルアルコール等の高級アルコールやアセトン,エーテル
ベンゼン等の非水溶性,難水溶性有機溶媒はエタノール
やメタノールと混和し、そのとき一部水相に入りうるた
め、水相における水酸化物ヒドロゲルや酸化物ヒドロゲ
ルの水相に対する溶解度は一層減少するので一層粒径を
小さくすることができる。
続いて、次のステップS4で、高温高圧容器中で使用し
た単一の有機溶媒や混合有機溶媒のそれぞれの特有の臨
界温度の前後又は超臨界温度、圧力の範囲で保持した後
に、有機溶媒と固体とを分離して単分散で成熟した超微
粒子を得る。すなわち、超微粒子と有機溶媒とを分離す
るには有機溶媒の蒸発除去が必要である。一般に超臨界
状態の温度圧力では、有機溶媒(又は水も同じ)は気体
と液体との中間状態となり、極めて表面張力は減少す
る。この状態で有機溶媒(又は水)を除くことによって
粒子の凝集を避け単分散した乾燥超微粒子が得られる。
ここで、有機溶媒は水への酸化物ヒドロゲル超々微粒子
や水酸化物ヒドロゲル超々微粒子の溶解を妨害し、合体
成長を防ぐ、さらに高温状態は超微粒子の結晶格子形成
を防ぐ。すなわち、高温ほど都合がよいが、高温になる
に従い圧力も大となるため、材料に限界が生じ、約40
0℃、約400気圧が最高となる。ただし超臨界での圧
力は内容物の体積に左右されるので、温度を上げても内
容物の量を減少すれば圧力は大きくならないが得られる
超微粒子の量は少なくなる。
本発明はこのようにして得られた単分散した超微粒子を
触媒として使用し、又は当該超微粒子をすきまを残して
焼結すること等により得られた多孔質体を触媒担体若し
くは吸着材として利用する。そのため、均質で表面積の
大きい粒子表面や孔表面を有するものが得られる。
〔実施例〕
次に本発明に係る実施例を説明する。
第1の実施例はシリカ(SiO2)を吸着材に用いたものであ
る。単分散のシリカ(SiO2)を生成するには、水ガラス3
号(Na2O 9.7%,SiO228.69%)1.75kg
をとり、これに純水3.25kgを加えて均一になるよ
うによく混合し、均一水溶液を作る。これは水ガラスの
約35%溶液に相当する。この溶液に10%硫酸2.7
7kgを短時間に加え均一に混合する。しばらくして混
合溶液はゲル化して均質なヒドロゲルとして寒天状とな
る。このヒドロゲルはSiO2として正味6.4%を含んで
いる。これら寒天状ヒドロゲルはpH10位でゲル化し
ているので残留するNaOHを中和してNa2SO4とするため1
0%硫酸4中に浸透し、酸性としたのち、純水で洗浄
する。
完全にNa+,SO4 2-を除去したのち、ゲル8kgにメチル
アルコール4kgを加えて、静置する。これによってゲ
ル中の水はメチルアルコールに相当する部分におきかえ
られる。さらに同じことを繰り返したのちゲルのうち8
00gを1600ccのメチルアルコールに入れ、内容
積5のオートクレーブに入れ、加熱し、300℃約2
00気圧に1時間保持したのち、メタノールを除去し、
単分散、乾燥シリカ超微粒子50gを得る。第5図
(1)はゲル状の超々微粒子シリカを示し、第4図
(1)は処理後の超微粒子シリカ(粒子径100×30
0Å)を示し、極めて粒度分布の狭い粒子群であること
を示している。SiO2(シリカ)は非晶質で約500℃迄
は結晶化の極めて難しい物質であるからヒドロゲルも処
理後はそのX線回折図第1図からみられるように幅広い
結晶と認め難い回折図を示している。本実施例に係るシ
リカ(SiO2)は99.9%の高純度であって、放射性元
素(ラドン,トリウム)を含まない。こうして得られた
シリカの超微粒子をすきまを残して焼結して得た多孔質
体を吸着材として利用する。
第2の実施例はヘマタイト(Fe2O3)を触媒又は触媒担
体に用いたものである。
単分散のヘマタイト(Fe2O3)を生成するには、硫酸第
二鉄含水塩(Fe2 [SO4]3X H2O中固形分70%)3.5
7kg熱純水(70〜90℃)5kgに溶解し、撹拌し
つつアンモニア(NH3)ガス0.765kgを吹込む。
生成した水酸化第二鉄ヒドロゲルを含むスラリーを濾過
し、熱純水(70〜90℃)80を12〜13回に分
けて洗浄する。最終的に得られる濾過ケーキは固形分2
0%を含み、NH4 +やSO4 2-イオンは完全に除去されてい
る。
濾過後、得られたケーキ3に対し、99.5%エタノ
ール27を加え、ミキサーによってよく混合して、均
一なスラリーを作る。このうち約2.5を採取し、内
容積5のオートクレーブに入れ、300℃に加熱す
る。このときの圧力は170気圧となる。1時間保持後
固形分とエタノールを分離して得られる固形分は酸化第
二鉄の超微粒子で単分散した乾燥微粉末140gが得ら
れる。
第5図の(2)はオートクレーブ処理前の水酸化第二鉄
ヒドロゲルの無定形の超々微粒子を示し、第4図の
(2)は処理後のヘマタイト(Fe2O3)の自形を示し、
美しい結晶面をもつ単分散した超微粒子結晶を示す。第
2図に生成したヘマタイト結晶のX線回折図を示す。ヘ
マタイトは褐色で球状又は盤状の超微粒子であり粒子径
は100Å程であり、六方晶形である。
次に第3の実施例はヘマタイト(Fe2O3)を触媒又は触
媒担体に用いたものである。
本実施例では、第2の実施例において、濾過後に得られ
たケーキ3に対して99.5%エタノール25とア
セトン2を加え、ミキサーによってよく混合して、均
一なスラリーを作る。このうち約2.5を採取して、
内容積5のオートクレーブに入れ、280℃に加熱す
る。この時の圧力は約140気圧となる。1時間保持後
固形分とエタノール,アセトン混合溶媒を分離する。得
られる固形分は酸化第二鉄の超微粒子で単分散した乾燥
超微粉末140gが得られる。本実施例が第2の実施例
と異なる所は第4図(3)に示されるように、第4図
(2)よりも粒子径が小さくなっていることである。こ
れは添加したアセトンの効果が現われている。それ以外
の点については第2の実施例と同様である。
続いて、第4の実施例はマグネタイト(Fe3O4)を触媒
又は触媒担体に利用したものである。
単分散のマグネタイト(Fe2O3)を得るには、まず硫酸
第一鉄結晶(FeSO4 7H2O)333.6gと硫酸第二鉄
結晶(Fe2 SO4 3・17H2O)348gを熱純水(70〜9
0℃)2.4に溶解する。これに荷性ソーダ720g
を純水3に溶解した溶液をよく撹拌しつつ添加し、マ
グネタイト(FeO・Fe2O3)の超々微粒子を含むゲル(第
5図の(3)に示す)を作る。これを濾過し熱純水(7
0〜90℃)40でNa+,SO4 =イオンの殆どなくなる迄
洗浄する。洗浄後えられるケーキの含水量は25%位と
なる。このケーキにエタノール7を加え、ミキサーで
よく混合し、マグネタイトゲル超々微粒子をエタノール
中に均一に分散させる。ここで8のアルコールスラリ
ーがえられる。
このアルコールスラリー3をとり、5の内容積をも
つオートクレーブに入れ、280℃に加熱する。圧力は
150気圧になる。1時間保持迄エタノールを除去して
単分散したマグネタイトの超微粒子を含む乾燥超微粉末
170gがえられる。このマグネタイト超微粒子の磁気
的性質は 飽和磁化 58.6emu/g 残留磁化 6.41emu/g 保持力 33.1rsted マグネタイトゲル及びオートクレーブ処理后のマグネタ
イト結晶のX線回折図は第3図及びマグネタイト結晶は
第4図の(4)に示す。
本実施例に係るマグネタイトの超微粒子の粒形は球状で
粒子径は0.03μmから0.1μmまでの範囲にある。
第5の実施例はムライト(3Al2O3・2SiO2)を触媒、吸
着材若しくは触媒担体に利用したものである。単分散の
ムライト(3Al2O3・2SiO2)を得るには、まず三塩化ア
ルミニウム(Al Cl3)565gを純水10に溶解し、
えられた溶液を撹拌しつつ、四塩化ケイ素(Si Cl4)2
40gを加え溶解する。えられた溶液にアンモニアガス
(NH3)168gを吹込みつつ、よく撹拌する。吹込み
が完了すると第5図(4)に示す超々微粒子からなるム
ライトヒドロゲルを含むスラリーがえられる。これを濾
過し、熱純水(70〜90℃)50で洗滌し、NH4 +
Cl-イオンを完全に除去する。できるだけ水分を吸引濾
過したムライトヒドロゲルに6のメチルアルコール
(5%ブチルアルコール含有)を加え、ミキサーでゲル
がメチルアルコール中に完全に分散させる。えられたメ
チルアルコールスラリーのうち、3を採取し、これを
内容積5のオートクレーブ中に入れ、350℃に加熱
する。圧力は300気圧になり、6時間保持したのち、
メチルアルコールを除去する、これによって第4図
(5)に示すように超微粒子ムライト(形は木の葉形平
板状で、長径1μm、短径0.2〜0.8μm、厚み0.
03μm)が乾燥超微粉末として113gえられる。本実
施例に係るムライトの超微粒子の形状は羽毛状(板状で
層状)であり、粒径は幅0.1μmで長さ0.5μm厚
さ100Å〜200Åである。非晶質で低温焼結ができ
る。焼結温度は従来よりも300℃低い。第6の実施例
はコーディエライト(2MgO・2Al2O3・5SiO2)を触媒若
しくは吸着材又は触媒担体に利用したものである。単分
散のコーディエライト(2MgO・2Al2O3・5SiO2)を得るに
は、まず、塩化マグネシウム(MgCl2)97gと三塩化
アルミニウム(Al Cl3)275gを純水10に溶解す
る。この溶液を撹拌しつつ四塩化ケイ素(Si Cl4)43
6gを加える。さらにえられる溶液を撹拌しつつアンモ
ニアガス(NH3)2081gを加える。吹込み完了后生
成したコーディエライトヒドロゲルは第5図(5)に示
すように形状は定め難いほど超々微粒子である。このヒ
ドロゲルむスラリーを濾過し、熱純水(70〜90℃)
80でNH4 +,Clイオンの殆んど除去する。えられる
ケーキからできるだけ水分を吸引除去したのち、6の
エチルアルコール(5%シクロヘキサンを含む)を加
え、ミキサーでゲルが完全に均一にエチルアルコール中
に分散させる。最終的にえられるエチルアルコールスラ
リー3をとり、これを内容積5のオートクレーブ中
に入れ350℃に加熱する。圧力は300気圧に達し、
5時間保持する。その后エチルアルコールを除去して、
第4図の(6)に示すような超微粒子(薄片状)コーデ
ィエライトの乾燥超微粒末が113gえられる。本実施
例に係るコーディエライト超微粒子は板状で層状であ
り、粒子径はほぼ幅200Åから400Åまでで、長さ
は、200Åから300Åまでで厚さは100Åから2
00Åまでである。また、非晶質で低温焼結が可能であ
る。焼結温度は従来より約300℃低い。さらに低膨張
性で薄い板状に形成可能なためIC基板としても適して
いる。
第7の実施例としてγ−アルミナ(Al2O3)を触媒若し
くは吸着材又は触媒担体に利用したものがある。本実施
例に係るγ−アルミナ(Al2O3)の超微粒子は白色の針
状をしており、微粒子径はほぼ幅0.01μm長さは0.3
μmであり、斜方晶の自形をしている。本実施例に係る
γ−アルミナは単結晶の分散性がよく高純度(99.9
%)のものが得られる。また焼結晶度が低く、均質な焼
結体ができるため、強硬度の吸着材若しくは触媒担体が
得られる。
さらに、本実施例に係るγ−アルミナにより繊維状のホ
イスカーも製造可能であり、FRM,FRP用にも使え
る。
第8の実施例としてスピネル(MgO2・Al2O3)を触媒若し
くは吸着材又は触媒担体に利用するものがある。
本実施例に係るスピネル(MgO2・Al2O3)の超微粒子は板
状で層状であり、ほぼ幅0.05μm,長さ0.1μm,厚
さ0.01μmで非晶質で低温焼結が出来る。焼結温度は従
来よりも300℃低い。したがって従来よりも吸着材又
は触媒担体の形成が容易である。以上の超微粒子の製造
は液相法によって行なっているため現在市場にみられる
ように単分散乾燥超微粒子の生成を気相法で行う場合に
比べてより多種類の超微粒子の量産が可能である。
第9の実施例として酸化イットリウム含有酸化ジルコニ
ウム(3mol%Y2O3−ZrO2)を触媒若しくは触媒担体に
利用するものがある。本実施例に係るものの超微粒子は
白色で球状をしており、粒子径は約0.01μmで結晶は単
斜晶及び立方晶である。本実施例のものは高純度(9
9.99%)で、低温焼結により均質な焼結体が出来
る。
〔効果〕
本発明では触媒若しくは吸着材又は触媒担体等の触媒関
連材料に単分散した超微粒子を利用している。
そのため、触媒として使用する場合又は吸着材若しくは
触媒担体を作成して使用する場合において、超微粒子が
2次凝集することがなく、粒子表面若しくは孔表面につ
いて十分な比表面積を得ることができる。したがって、
触媒機能を十分に発揮することができる。また、再度の
粉砕化等を必要とせずに十分に活性化した触媒、吸着剤
又は触媒担体等の触媒関連材料を作成することができ
る。
さらに、本願発明では有機溶媒又は水を高温状態で除去
するようにしているので、超微粒子の結晶格子形成が防
止される。
【図面の簡単な説明】
第1図はSiO2ゲル及びZrO2ゲルのX線回折図、第2図は
ZrO2結晶のX線回折図、第3図はFe(OH)xゲル,Fe2O3
びFe3O4のX線回折図、第4図は本発明に係る超微粒子
構造を示す電子顕微鏡拡大写真、第5図はヒドロゲル粒
子構造を示す電子顕微鏡拡大写真である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B01J 23/10 Z 8017−4G 23/74 301 Z 8017−4G C01B 13/14 Z 9152−4G

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】微粒子又は超微粒子として非水溶性及び難
    水溶性の含水酸化物、含水水酸化物のヒドロゲルを生成
    し(S1)、生成したヒドロゲルから共存する水溶性塩
    類を純水で洗浄除去し(S2)、水溶性有機溶媒又は混
    合有機溶媒によりヒドロゲル中の水を置換し(S3)、
    該有機溶媒又は該水を高温高圧容器中で臨界温度の前
    後、又は超臨界温度、圧力の範囲で保持した後に、該有
    機溶媒又は水を除くことにより得られた粒子径が0.1
    μm以下で粒子分布が0.1μmから0.01μmまで
    の範囲に単分散した超微粒子を用いて触媒若しくは吸着
    剤又は触媒担体の触媒機能に関する材料を作成した(S
    4)ことを特徴とする触媒関連材料の作成方法。
  2. 【請求項2】前記粒子径が0.1μm以下で粒度分布が
    0.1μmから0.01μmまでの範囲に単分散した超
    微粒子として、シリカ(SiO2),γ−アルミナ(Al2O3),
    マグネタイト(Fe3O4),ムライト(3Al2O3・2SiO2),ヘマ
    タイト(Fe2O3),スピネル(MgO2・Al2O3),コーディエラ
    イト(2MgO・2Al2O3・5SiO2)又は酸化イットリウム含有
    酸化ジルコニウム(3mol%Y2O3・ZrO2)を用いたことを特
    徴とする特許請求の範囲第1項記載の触媒関連材料の作
    成方法。
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